「北斗の拳 第4部 最終章」の名言・台詞まとめ

アニメ「北斗の拳 第4部 最終章」の名言・台詞をまとめていきます。

 

北斗の拳 第4部 最終章

→北斗の拳(1話)

83話

「俺は拳王、目指すは天」
「望むものは全て手に入れる、邪魔する者には死あるのみ」(ラオウ)

 

「拳王に伝えよ」
「恐怖で人の心はつかめぬ、野望は必ず打ち砕かれると」(ケンシロウ)

 

「(俺を倒す?) 甘い夢は捨てろ」(ケンシロウ)

 

「北斗神拳を甘く見ていたようだな」
「わずかな気配も北斗神拳は見逃さん」(ケンシロウ)

 

「お前の命は後7秒」
「身も心も清めてから地獄へ行け」(ケンシロウ)

 

「世紀末覇者と救世主、並び立たず」
「ケンシロウ、雌雄を決する時がやってきた!」(ラオウ)

 

84話

「北斗に風雲あり、五車星立つべき時が来た」
「まず俺が…俺が動く」
「南斗六聖拳最後の将のために」(ヒューイ)

 

「拳王につく者は皆殺しにする、風の旅団」
「そして俺は風のヒューイ」(ヒューイ)

 

「我が拳は風を友とし、風の中に真空を走らせ」
「その力は鋼鉄をも断つ」(ヒューイ)

 

「この拳王に弓を引く愚か者が、ケンシロウの他にまだいるというのか」(ラオウ)

 

「(誰だ?) ケンシロウ…貴様達を倒すために来た」(ケンシロウ)

 

「顔に”怖い”と書いてある」(ケンシロウ)

 

「北斗神拳はあらゆる試練を乗り越えてきた」
「その2000年の歴史を教えてやろう」(ケンシロウ)

 

「貴様! 1人の男の運命をねじ曲げ、その上用がなくなると殺す」
「許せん!」(ケンシロウ)

 

「命令ばかりしないで、お前が闘ったらどうだ」(ケンシロウ)

 

「貴様たち拳王軍団は、恐怖という鎖でつながれているこけおどしの集まりだ」
「見ろ! 今度は体中が”怖い”と言っている」(ケンシロウ)

 

「拳王の配下の者だな?」
「地獄でゆっくり言い訳をしろ」(ヒューイ)

 

85話

「風は一夜にして千里を走る、一瞬にして敵を殺める」
「そして後に影も残さず」(ヒューイ)

 

「(救世主?) 俺はただ、旅を続けているだけだ」
「俺にとって…北斗神拳にとって、最後の旅を」(ケンシロウ)

 

「そんな柔な拳では、この体に傷1つ付けることは出来ぬわ!」(ラオウ)

 

「さすがだな、拳王。想像を絶する強さだ」
「だがお前の運命もここまで、南斗五車星は必ずお前を倒す」(ヒューイ)

 

「拳王、地獄で待っている」(ヒューイ)

 

86話

「この町、まるで死んでるみたい」(リン)
「拳王の支配する町は皆同じだ」(ケンシロウ)

 

「拳王よ。風が強ければ強いほど、炎の勢いは増すと知れ」
「この炎のシュレンが貴様を倒す」(シュレン)

 

「我等の怒りの炎で貴様は燃え尽き、灰となるのだ」(シュレン)

 

87話

「愚かなことを」
「この拳王の拳に、邪魔立てする者には死あるのみ」(ラオウ)

 

「(拳王の部隊?) 知らんな」
「だが拳王の手先と知った以上、許すわけにはいかん」(ケンシロウ)

 

「貴様は知らぬ、恐怖を背負った人間の力をな」
「引くことは出来ぬこの男共の後ろにあるのは、この拳王による確実なる死」(ラオウ)

 

「五車炎情拳」
「我が身に触れようとする者は、怒りの炎に包まれる」(シュレン)

 

「奴の行進は、この俺の命で食い止める」(シュレン)

 

「貴様らのようなちっぽけな集団などゴミ同然」
「うせるがよい」(ラオウ)

 

「将の…我が将の永遠の光のため」
「拳王。貴様が我が将の前に立てば、永遠の光が涙にぬれる!」(シュレン)

 

「それだけは…それだけはさせぬ!」(シュレン)

 

「だがその程度の炎では、俺の野望を灰にすることは出来ぬ」(ラオウ)

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88話

「当たり前のことが出来ない」
「今はそんな不幸な時代だ」(ケンシロウ)

 

「シュレン、ヒューイ、お前達の死は無駄にはせん」
「この命懸けても、南斗の将を守りきろう」(フドウ)

 

「1人の男の願いのこもったニワトリだ、貴様らが食べる物ではない」
「その代金は命であがなえ!」(ケンシロウ)

 

「愚かな夢だ」
「だがお前達は地獄に落ちた時、その夢から覚めるだろう」(ケンシロウ)

 

「名もない男だからこそ、ささやかな幸せを望んだ」
「名もない男だからこそ、それを壊したお前達が許せん!」(ケンシロウ)

 

「お前達の動きはバラバラだ」
「せめて死ぬ時ぐらい一緒に死ね」(ケンシロウ)

 

「ケンシロウさん、あなたをお迎えに参りました」
「あえて名乗らなかったのは、あなたを見定めるため」
「何とぞお許しを」(フドウ)

 

「私は五車星の1星、山のフドウ」
「我が南斗六聖拳最後の将があなたをお待ちです」(フドウ)

 

「俺は自由よ」
「くだらんことには、興味はねえ」(ジュウザ)

 

「俺は雲だ、限りなく自由」
「世間も南斗も、かんけえねえ」(ジュウザ)

 

89話

「我が南斗六聖拳最後の将の永遠の光のため」
「我ら五車の星は、天を舞い地を駆けます」(フドウ)

 

「そしてそのためなら、五車の星は粉々に砕け散っても本望」(フドウ)

 

「南斗北斗は表裏一体」
「両者が一体となった時、この乱世は治まるでしょう」(フドウ)

 

「我が将は2つの北斗のうち、拳王ではなくあなたを選びました」
「世紀末覇者より、世紀末救世主を」(フドウ)

 

「俺は救世主などではない」
「ただ北斗の掟を破ったラオウの…拳王の拳を封じたいだけだ」(ケンシロウ)

 

「あなたは、我が南斗最後の将と会わねばなりません」
「それがあなたの宿命」(フドウ)

 

「フドウ、お前の目の光を信じよう」(ケンシロウ)

 

「どうやら、ガマガエルにかけちまったようだな」
「その汚えツラは洗剤でも落ちねえな」(ジュウザ)

 

「女達は、この雲のジュウザがもらったぜ」(ジュウザ)

 

「どけ、道は天下のもの」
「誰が通るのも自由」(ケンシロウ)

 

「お前達の体からは血の臭いがただよっている」
「今までに何人もの人を殺しているな」(ケンシロウ)

 

「拳王の名を語り人々を殺め、物を奪う悪党共、かかってこい」(ケンシロウ)

 

「世が乱れれば、このような小悪党がはびこる」(フドウ)

 

「ケンシロウさん」
「だからこそあなたは、我が南斗最後の将に会わねばなりません」(フドウ)

 

「やなこったい」
「俺は誰にも縛られねえ、誰の命令も聞かねえ」(ジュウザ)

 

「俺は食いたい時に食い、飲みたい時に飲む」(ジュウザ)

 

「俺はあの雲のように、自由気ままに生きるのよ」(ジュウザ)

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90話

「何を今更、人のために命を懸けねばならんのだ?」(ジュウザ)

 

「見ろ、この美しい女達を」
「盗賊共に捕らわれていたところを、俺が頂いてきたんだ」(ジュウザ)

 

「俺はこうやって、毎日を面白おかしく遊んで暮らすのよ」
「自由気ままにな」(ジュウザ)

 

「忘れい!」
「そのことを忘れねば、うぬらをこの場で叩き殺す!」(ジュウザ)

 

「やはり、忘れられない…」
「俺が幼い頃に妹のようにかわいがり、そして育てた女…」(ジュウザ)

 

「(叶わぬ?) そのようなバカなこと、私には納得がいきません」
「(本当の)妹…」(ジュウザ)

 

「俺は今、虫の居所が悪いんだ」
「手を出せば死ぬぞ」(ジュウザ)

 

「やるなら来やがれ」
「折りたたんで墓場に放り込んでやるぜ!」(ジュウザ)

 

「我が拳は我流、誰のマネでもなく誰にもマネは出来ない」
「それゆえ、誰にも読むことは出来ぬ」(ジュウザ)

 

91話

「この拳王の進軍を阻むことは誰にも出来ぬ」
「今この俺に立ち向かえるのは、ジュウザ唯1人」(ラオウ)

 

「だが、ジュウザは動かぬ」
「奴はこの世に魂を捨てた男」(ラオウ)

 

「既にお前の相棒はいない!」
「いよいよ最期だ」(ケンシロウ)

 

「表で綺麗事を言いながら裏で脅かす」
「だがそんな方法では、人々の真の心は捉えられぬ」(ケンシロウ)

 

「(お前は)死刑だ」
「村人達を苦しめた罪、地獄であがなえ」(ケンシロウ)

 

「生きてるうちが花なのよ」
「楽しく飲もうぜ! 大いに騒ごうぜ!」(ジュウザ)

 

「俺には弱点が1つだけあってな」
「あんたみたいな美人に弱いってこ…」(ジュウザ)

 

「ジュウザ」
「わたくしのためにお前の命が欲しい」
「わたくしの願いを聞いてくれぬか?」(ユリア)

 

「あんた…あんただったのか?」
「よかろう。このジュウザの命、あんたにくれてやるぜ!」(ジュウザ)

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92話

「ジュウザ、全てはお前の拳にかかっている」
「我が将の瞳を涙で曇らせてはならぬ」(リハク)

 

「分かってる、俺の好きでやることだ」
「あの人に涙は流させん…必ずな!」(ジュウザ)

 

「てめえら! 相手を誰だと思っていやがるんだ!」
「拳王だぜ!」(ジュウザ)

 

「今や飛ぶ鳥を落とす権勢、世紀末覇者の拳王だ!」
「死ぬぜ…必ず」(ジュウザ)

 

「行き先は地獄だぜ!」(ジュウザ)

 

「その思い上がり、打ち砕いてくれる」(ケンシロウ)

 

「(なぜ?) 雲ゆえの気まぐれよ」
「ラオウ、ここは通さん」(ジュウザ)

 

「だが魂を捨て、執念も何もない貴様のふぬけた拳では」
「この俺は倒せぬぞ!」(ラオウ)

 

「ならば試してみるがよい」
「我が拳に一点の曇りがあるかどうか、お前の体でな!」(ジュウザ)

 

「浅かったわ」(ジュウザ)

 

「分からぬ…だが、貴様に心と拳が蘇った今この俺も」
「馬より降りて戦わねばなるまい」(ラオウ)

 

「では我が南斗最後の将のためこの場に拳王」
「お前を葬ろう」(ジュウザ)

 

93話

「ジュウザが立ち上がってくれた」
「だが…果たしてこれ以上の血を流してよいものか」(ユリア)

 

「(容赦?) したら、お前の負けだ」(ジュウザ)

 

「ジュウザよ。この世の覇者の拳、死出の土産に持っていくがよい」(ラオウ)

 

「俺の拳法は自ら編み出した我流、自らの拳に懸けるのみ」
「恐怖など感じている暇はない」(ジュウザ)

 

「そして我が拳は誰にも読めぬ」(ジュウザ)

 

「この拳王の膝を地に付かせるとは」(ラオウ)

 

「さすがだ、ラオウ」
「他の男なら最初の一撃で死んでいる」(ジュウザ)

 

「殺めた人の数を誇るな」
「その虚しさを知らぬ貴様は、死ぬべきだ」(ケンシロウ)

 

「どうやら1万人目を飾るのは、お前自身のようだな」(ケンシロウ)

 

「だが、うぬの拳には弱点がある」
「自ら編み出した拳法・我流の拳は、攻撃において威力を発揮するが」
「守備に回ればもろさを出す」(ラオウ)

 

「俺の拳は邪拳ゆえ、タネ明かしは一度っきり」(ジュウザ)

 

「ラオウ、貴様の足を奪った!」
「俺はまだ死なん、生きていてこそ楽しみがある」(ジュウザ)

 

「これが雲のジュウザの生き方よ!」(ジュウザ)

 

「俺は…何日奴を止めればいい?」
「そうか、2日…」(ジュウザ)

 

「恐るべし、ラオウ」
「やはり…この命、捨てねばなるまい」(ジュウザ)

94話

「(車?) いらぬ!」
「この拳王が体を預けるのは黒王号のみ」(ラオウ)

 

「あなたに会えば、あのお方の悲しみに打ち沈んだお顔が」
「温かい微笑みに変わりましょう」(フドウ)

 

「そのためならば我ら五車星の血など、最後の1滴まで流れて本望」(フドウ)

 

「そしてあなたの宿命の旅も」
「そこで終止符が打たれるかもしれません」(フドウ)

 

「それにしても…あなた(リン)の目は、我が将の目によく似ている」(フドウ)

 

「この山のフドウ、思う存分働いてみせるわ」(フドウ)

 

「これで…もう一度戦闘服に身を包まねばならなくなったか」(ジュウザ)

 

「(もう真面目になる?) 少し遅かったな」
「この足を離したら、お前は死ぬ」(ケンシロウ)

 

「しっかりつかまれ、父さんはここにいるぞ」
「お前達を見捨てはせん、未来あるお前達を!」(フドウ)

 

「すまぬ将よ、俺はもはやここまで」
「しかし、誰かがこの子らに愛を信じさせてやらなければ…」(フドウ)

 

「もう大丈夫だ」(フドウ)

 

95話

「将の涙も、この子の涙も違いはない」(ケンシロウ)

 

「人の血と涙で、己の未来をつかもうとは思わぬ!」(ケンシロウ)

 

「将と会うのが宿命ならば、必ず会えるだろう」(ケンシロウ)

 

「この子達をこのまま死なせはせん!」(フドウ)

 

「この傷の痛みは一瞬」
「あんたの死の痛みは一生残る」(フドウ)

 

「つまらぬ拳だ。そんな拳を持ったゆえに鬼となったか」(ケンシロウ)

 

「その(流砂の)穴の中で、己が犯した罪の1つひとつ」
「ゆっくり思い起こすがよい」(ケンシロウ)

 

「ケンシロウさん…この人は我々の想像より遥かに強く」
「そして心が温かい」(フドウ)

 

「ケンシロウ、さすがにユリアが愛した男よ」
「このジュウザ、安心したわ」(ジュウザ)

96話

「ケンシロウとラオウ」
「果たして運命はどちらを先にこの城に呼び寄せるのか」(ユリア)

 

「我が将よ…この命、あなたに捧げよう」(ジュウザ)

 

「来るんじゃねえ」
「お前達の出る幕じゃねえ、これからは俺と拳王2人の戦いだ」(ジュウザ)

 

「生きろよ、自分の命をつかむんだ」(ジュウザ)

 

「命を捨てに戻ったか、ジュウザ」(ラオウ)

 

「ただでは捨てぬ、俺は寂しがり屋でな」
「貴様を道連れにして行こうと思っている」(ジュウザ)

 

「久しぶりに体が燃えるわ」(ラオウ)

 

「見事この俺を止めてみろ、ジュウザ」
「うぬの秘拳、この目で確かめてやる」(ラオウ)

 

「もとより、秘拳なくして貴様を止めることなど出来ぬ」
「我が拳の真髄、その目に焼き付けておくがよい」(ジュウザ)

 

「我流の拳の真髄は背水の陣」
「防具があればそこに油断・甘えが生ずる」(ジュウザ)

 

「生か死か!」
「いずれか1つの背水の拳の威力はラオウ」
「お前が一番よく知っているだろう」(ジュウザ)

 

「追い詰められたネズミは猫も噛むという」
「自ら命を懸けてネズミと化したか、ジュウザ」(ラオウ)

 

「だが、ネズミに獅子は倒せぬ」(ラオウ)

 

「ジュウザ。身をすり合わすほどの接近戦が、お前の秘奥義と見た!」(ラオウ)

 

「さすがだな、ラオウ」
「最後のタネも一瞬に見抜かれたか」
「この肩を突いて、致命の一撃をかわすとは」(ジュウザ)

 

「その通り、そこは”鏡命”という秘孔」
「もはやここまでだ、ジュウザ」
「その手は崩れ去る」(ラオウ)

 

「ダメだ」
「フドウ、お前を連れて行くわけにはいかん」(ケンシロウ)

 

「あなたを南斗の都までお連れするのが五車の星、山のフドウの使命」
「たとえこの身が砕けようとも…」(フドウ)

 

「お前のためではない」
「子供達はどうする?」(ケンシロウ)

 

「この子達には、お前しかいないんだ」
「父とも母とも頼む者は」(ケンシロウ)

 

「フドウ、お前は死んではならぬ男だ」(ケンシロウ)

 

「さあ! 討ってこい、ラオウ!」(ジュウザ)
「よかろう! では、あの世に逝くがよい!」(ラオウ)

 

「将よ…あんたに会った時から、覚悟は決めていた」
「この命ないものと思っていた」(ジュウザ)

 

「これで最後だ!」(ジュウザ)

 

「冥土の土産に貴様の腕1本、もらった!」(ジュウザ)

 

「ケチケチすんなよ、いい取引だと思うぜ」(ジュウザ)

 

「後一息…後一息もってくれ!」(ジュウザ)

 

「全ては南斗六聖拳最後の将のため」(ジュウザ)

 

「(何者?) 言わぬ。言えば貴様は疾風となり我が将のもとに走る」
「天を握った貴様が最後に望むもの、それが我が将」(ジュウザ)

 

「ジュウザ、うぬはこの拳王の力を見誤ったわ!」(ラオウ)

 

「拳王の鋼鉄の肉体は」
「砕けぬ! 折れぬ! 朽ちぬ!」(ラオウ)

 

「今日まで我が将の正体をひたすら隠しておりましたが、その理由は唯1つ」
「世紀末恐怖の覇者、拳王の耳に入るのを防ぐため」(フドウ)

 

「正体を知れば、ラオウは歓喜して奪いに走りましょう」
「我が将は…女性でございます」(フドウ)

 

「南斗六聖拳最後の将は…」
「その女性は…あなたが愛したユリア様でございます」(フドウ)

97話

「ユリア様はいずれ、南斗の将となられる運命(さだめ)」
「南斗正統血統として死すべき時まで、ユリア様をお守りするのが我等の務め」(リハク)

 

「生かせよ。ユリア殺しの悪名、あえて俺がかぶろう」
「ケンシロウとの決着をつけるには、むしろ好都合よ」(シン)

 

「いずれ俺かケンシロウ、どちらかが再びユリアの前に立つ」
「その時まで決して死なすではないぞ」(シン)

 

「俺は雲。俺は…俺の意思で動く」(ジュウザ)

 

「何事も力ずくか」
「それはてめえの思い上がりってもんだぜ」(ジュウザ)

 

「ラオウ、てめえは確かに強え」
「だが、全てが思い通りになると思うなよ」(ジュウザ)

 

「ジュウザ、せめて奥義で葬ろう」(ラオウ)

 

「死してなお戦うとはすさまじき男」(ラオウ)

 

「ここに葬ってやろうというのか?」
「黒王」(ラオウ)

 

「責めはせぬ」
「この拳王以外、うぬが唯一その背中(せな)を許した男の死」
「その気持ちも分かる」(ラオウ)

 

「ジュウザよ…うぬが語らずとも」
「その壮絶な死が、俺に将の正体を悟らせてくれたわ」(ラオウ)

 

「北斗と南斗は表裏一体」
「我が覇道は、ユリアを手にして成就せり」(ラオウ)

 

「ユリアを、ケンシロウに渡すわけにはいかぬ」
「ユリア、この拳王にふさわしい唯1人の女」(ラオウ)

 

「わたくしはただ、ケンシロウを待ち続けるだけ」
「今も昔も…」(ユリア)

99話

「待ちます、わたくしはケンシロウを待ち続けます」
「たとえどのような運命が、わたくしに降りかかろうと」(ユリア)

 

「それが、わたくしの変わらぬ宿命」(ユリア)

 

「こざかしい」
「我が覇道の前を阻むものなし!」(ラオウ)

 

「北斗神拳はもともと暗殺拳だ」
「毒に対するには気でもって体内の経絡を活性化し」
「毒を体外に排出させるも奥義の1つ」(ケンシロウ)

 

「北斗神拳には毒は効かぬ」(ケンシロウ)

 

「とうとう…お前をこの手に握る時が来た、ユリア!」
「長かったぞ、あの修行の日々」
「俺の心に焼き付いたあの日から…」(ラオウ)

 

「俺はついに天を握った!」
「そして俺の覇道はユリア、お前を得(う)ることで完成する」(ラオウ)

 

「誰を愛そうが、どんなに汚(けが)れようが構わん!」
「最後に、このラオウの横におればよい」(ラオウ)

 

「バカな女よ…思いが届かぬのなら、なぜこの俺を殺さぬ」(ラオウ)

 

「殺せば、二度と誰の手にも渡らぬわ!」
「一生、お前の心の中に生き続けるものを」(ラオウ)

 

「このラオウの思い届かねば、ユリア!」
「お前にも死あるのみ!」(ラオウ)

 

「南斗最後の将よ!」
「服従か死か、自ら決めよ!」(ラオウ)

 

100話

「海のリハクか。世が世なら万の軍勢を縦横に操る天才軍師」
「この部屋全体が殺気に凍りついておるわ」(ラオウ)

 

「もはやこれまでだ、ラオウ」
「せめて南斗の聖地で果てるがよい」(リハク)

 

「今ユリアとは会えん」
「ラオウある限り、ユリアに生はない」(ケンシロウ)

 

「世紀末覇者ラオウ」
「その黒い野望のためには、必ずや南斗最後の将ユリアを」
「自分の前にひざまずかせる」(ケンシロウ)

 

「ならば、俺はラオウと戦わねばならん」(ケンシロウ)

 

「聞こえる、ケンの声が」
「必ずラオウを倒して、ここに戻って来ると…」(ユリア)

 

「分かりました、わたくしはここで待ちます」
「わたくしはあの人を待つために生きてきました」(ユリア)

 

「待ち続けるのがわたくしの宿命、そしてケンとの約束」
「ラオウとの戦いを終えて帰ってくるまで待ちましょう、いつまでも…」(ユリア)

 

「荒波ごときで砕けるラオウではない」(ラオウ)

 

「そこまでだ、ラオウ」
「荒れ狂う世紀末覇者よ、死すべき時が来た」(ケンシロウ)

 

「俺はユリアのためにお前と戦う」(ケンシロウ)

 

「立て、ラオウ」
「天に帰る時がきたの」(ケンシロウ)

 

「ケンシロウ」
「うぬがどれほど強大になっていようとも、このラオウを倒すことは出来ぬ」
「この天の覇者、拳王の前では赤子同然」(ラオウ)

 

「俺の拳は敵が強ければ、その倍強くなる剛拳」
「何者にも到達できぬ拳だ」(ラオウ)

 

「お前が強ければ強いほど、俺の拳もまた強くなる」(ラオウ)

 

「なんという悲しい目だ」
「まさか、これがリュウケンが最後に言った」
「北斗神拳究極奥義・無想転生!」(ラオウ)

 

「わしにも教えることは出来ん」
「北斗2000年の歴史の中で、それを体得した者はおらん」(リュウケン)

 

「この世で最強のものは”無”」
「その無より転じて生を拾う、それが無想転生」(リュウケン)

 

「うぬがいかに強大になろうとも、この奥義だけはつかめぬ」(リュウケン)

 

「分かるか、ラオウ」
「うぬはあまりに強大なその野望ゆえに、悲しみを知らぬ」(リュウケン)

 

「そ…それは、悲しみを背負った人間のみがなしうる…」(リュウケン)

 

「ラオウ、トキが待っている」(ケンシロウ)

 

101話

「ケンシロウが…弟が…史上最強の男のはずなどない!」
「たとえ万人が認めても、このラオウだけは認めぬわ!」(ラオウ)

 

「バ…バカな! 俺が…このラオウが、ふ…震えて!」
「このラオウが震えて…」(ラオウ)

 

「ラオウよ。それが、恐怖というものだ」(ケンシロウ)

 

「い…生き方を否定し、軟弱者と断言した男に、この俺が恐怖を…」
「末弟のケンシロウごときに、このラオウが恐怖を…」(ラオウ)

 

「認めぬわ!」
「恐怖とは感じるものではなく、与えるもの!」(ラオウ)

 

「ましてや俺は北斗の長兄、そして世紀末覇者・拳王!」
「この俺に後退などない、あるのは前進のみ!」(ラオウ)

 

「俺にも後退はない」(ケンシロウ)

 

「ラオウ。今こそ、野望果てる時だ」(ケンシロウ)

 

「北斗の掟は、俺が守る!」(ケンシロウ)

 

「この目をえぐれ! この腕を砕け!」
「ケンシロウ。されど、お前には死あるのみ!」(ラオウ)

 

「運は我にあり!」
「やはり天は、このラオウを望んでいるのだ!」(ラオウ)

 

「ラオウを追う」(ケンシロウ)

 

「大丈夫だ。かつて、目が見えずとも闘い続けた男がいた」
「そして、その男も俺の中で生きている」(ケンシロウ)

 

「今のラオウは手負いの獅子」
「今倒さなければ、ラオウは触れるもの全てを打ち砕き、荒れ狂うであろう」(ケンシロウ)

 

102話

「このラオウが…世紀末覇者・拳王たるこの俺が…」
「夢にまで怯えるというのか…」(ラオウ)

 

「わたくしは今でも、ケンシロウを待っています」(ユリア)

 

「まだ闘うのですか?」
「あなたは負けたのです」
「傷つき疲れ果てた1人の戦士」(ユリア)

 

「心惹かれた女より受ける情けは、男にとって最大の屈辱」
「この屈辱、無念!」
「このラオウもはや拳王の名はいらぬ!」(ラオウ)

 

「悪鬼となり修羅と化し、魔王となりて」
「ケンシロウを血の海に砕き沈めてやるわ!」(ラオウ)

 

「あの男…ただ一度、若い日の俺に恐怖を感じさせたあの男」
「ケンシロウへの恐怖が気の迷いか否か」
「奴の鬼の気迫を飲み込む以外ない!」(ラオウ)

 

「ありがとう、お前達。よ~し、父さんは行って来るぞ」
「そして必ず、お前達のもとへ帰って来る」(フドウ)

 

「貴様の拳と命だ!」
「この肉体より恐怖を拭い去り魔王となるには」
「うぬの中に流れる鬼の血が必要なのだ」(ラオウ)

 

103話

「よかろう。山のフドウ、鬼となろう」
「鬼とならねば貴様を倒せん!」(フドウ)

 

「俺にとって闘いは生か死か、2つに1つ」
「命懸けで闘う奴はいねえか!?」(フドウ)

 

「若造! 死の覚悟は出来ておるか?」(フドウ)

 

「命?」
「命などウジ虫よ、湧いて出るわ」(フドウ)

 

「ラオウよ、動けぬか?」
「お前でも鬼には勝てぬか?」(リュウケン)

 

「あの時の気迫、動けなかった」
「あれは、まさに鬼の気迫」(ラオウ)

 

「このラオウ、恐怖を感じたのは後にも先にもあの時一度限り」(ラオウ)

 

「今こそ、奴の鬼の気迫を飲み込み」
「ケンシロウへの気の迷いなど吹き飛ばしてくれるわ!」(ラオウ)

 

「あの頃の俺は、村々へ押し入り、倒し・奪い・食らい・飲む」
「鬼の生活だった」(フドウ)

 

「この子が命懸けで守ったものは、この犬(の母子)…」(フドウ)

 

「ね? 生きてるでしょ、暖かいでしょ?」
「これが命よ」(ユリア、子供時代)

 

「俺は母も知らず父も知らずに育った」
「だからそれまで命など、ウジ虫のごとく湧き出るものと思っていた」(フドウ)

 

「しかし…その子犬のあまりのか弱さに、ただたじろいだ」
「そして、まだ幼かったユリアに、知るはずもない母を見た」(フドウ)

 

「その日より、俺は鬼の鎧を捨て」
「南斗慈母星に仕える五車星の男、山のフドウとして生きることを誓った」(フドウ)

 

「だが今、その鎧を着ける時がきた」
「お許しくだされ、ユリア様」
「このフドウ、汚れなき命のために、鬼と戻り闘おう」(フドウ)

 

「よいか!」
「俺が一歩でもここより引いたら容赦はいらぬ!」
「この背に全ての矢を打ち放て!」(ラオウ)

 

「もし、この線より引くならこのラオウ、死あるのみ!」
「弟ケンシロウに勝てぬ愚かな兄よ」(ラオウ)

 

「フドウ、俺の血をすする気でこい!」
「さもなくば貴様に勝ち目はないぞ」(ラオウ)

 

「この拳王、かつてのラオウとは違う」
「鬼のフドウの恐怖など微塵も感じぬ」(ラオウ)

 

「やはりケンシロウに感じた恐怖など気の迷いに過ぎぬ」(ラオウ)

 

「どうかな…貴様が、俺の中に鬼を見るのはこれからだ!」(フドウ)

 

「この悲しき目の光こそ、俺がケンシロウに感じた同じ光」
「これだ…これが恐怖だ」(ラオウ)

 

「フドウ! 今こそ貴様の血と共に恐怖を飲み込んでくれるわ!」(ラオウ)

 

104話

「そうやすやすと秘孔を突かせるわけにはいかん」
「ラオウ! 貴様はここで死に果てるのだ!」(フドウ)

 

「お…お前達。その小さな体で、ラオウと闘おうというのか」
「この父さんのために、闘ってくれるというのか」(フドウ)

 

「そのいたいけな魂の叫びが、このフドウに最後の力を与えてくれよう」(フドウ)

 

「(音?) ならば、己の耳を閉ざそう」(ケンシロウ)

 

「無駄な闘いはしたくないと言ったはずだ」(ケンシロウ)

 

「貴様には分かるまい」
「たとえ、この体が一塊(ひとかたまり)の肉、1滴の血となろうとも」
「俺は闘い続けるであろう」(フドウ)

 

「このフドウの足を進ませているのは」
「この子供達のいたいけな心だ」(フドウ)

 

「お前には見えるか」
「この悲しき瞳に宿る力が」(フドウ)

 

「こ…この拳王が退いている」
「この俺が退くとは…」(ラオウ)

 

「貴様は子供達の瞳の中にケンシロウを見、この俺の拳の中にもケンシロウを見た」
「その肉体に再び恐怖がよみがえったのだ」(フドウ)

 

「恐怖に硬直したその肉体は退かねば、砕け散っていたのだ」
「勝ったのは、俺とケンシロウなのだ!」(フドウ)

 

「こ…ここで俺は倒れても、その体に恐怖が刻み込まれている限り」
「もはや二度とケンシロウには勝てぬぞ」(フドウ)

 

「ラ…ラオウよ…」
「悲しみを…悲しみを知らぬ男に勝利などないのだ」(フドウ)

 

「お前達…よく最後まで見ていたな」(フドウ)

 

「そうだ、父さんは勝ったのだ」
「み…みんな、強くなったな」(フドウ)

 

「どこまでもゲスな奴等よ!」
「この拳王、敗れてまで命を拾おうとは思わぬわ!」(ラオウ)

 

「泣くな、お前達」
「父さんが頑張れたのは、お前達のおかげだ」(フドウ)

 

「これからはみんなで力を合わせて生きていくのだぞ」
「いいな?」(フドウ)

 

「これで父さんも心おきなく…」(フドウ)

 

「ケ…ケンシロウさん」
「こ…これからは、その手でこの子供達を…」
「いや、この時代の全ての子供達を抱き包んでくだされ」(フドウ)

 

「そ…それが、山のフドウの願いです」(フドウ)

 

105話

「五車の魂、決して無駄にはせん」
「ユリアは必ず、この俺の手に」(ケンシロウ)

 

106話

「あの人は…ラオウは、北斗の長兄なのです」
「闘いのみに生きる男」(ユリア)

 

「ラオウには、ケンシロウとの闘いのみが宿命となっているのでしょう」(ユリア)

 

「ラオウの心、分かってあげて下さい」(ユリア)

 

「また宿命が動き出した」
「ラオウ…あなたは今、何を思う」(ユリア)

 

「フドウ。お前もまた、俺の心に生きる」(ケンシロウ)

 

「悲しみとは…愛か!」(ラオウ)

 

「ユリア。お前の命、俺にくれ!」(ラオウ)

 

「技も肉体も闘気も、ケンシロウには劣らぬ」
「だが俺は、未だ悲しみを知らぬ。愛を知らぬ」(ラオウ)

 

「愛は悲しみを生み、悲しみが愛を呼び起こすと聞く」
「それをお前を失って初めて知ることが出来るかもしれぬ」(ラオウ)

 

「うぬらも、ユリアの母の星の光に打たれたか!?」
「だが、聞けぬ!」(ラオウ)

 

「ユリア、恨んでも構わぬ」(ラオウ)

 

「傷が気になっていては、存分に闘うことは出来ないでしょう」(ユリア)

 

「壮絶な男達の闘いに、わたくしが出来ることは」
「心おきなく送り出すことだけ」(ユリア)

 

「わたくしに見つめられていては突きにくいでしょう」
「わたくしも、天に帰りましょう」(ユリア)

 

「(命は)新しき光のために」
「わたくしには見えます、新しき光の時代が」(ユリア)

 

「その光の時代のために、あなたとケンシロウの闘いは避けられない定め」
「そのために必要とあれば、わたくしの命捧げましょう」(ユリア)

 

「それは野望ではない」
「それが愛だ、ラオウ」(トキ)

 

「今は分かるまい」
「だがいずれそれは涙となって、お前の心を突き動かすだろう」(トキ)

 

「その時こそ、お前は愛を…悲しみを知ることになる」(トキ)

 

「な…涙? あ…愛?」
「こ…これが愛だというのか? トキ」(ラオウ)

 

「愛ゆえに、俺はユリアを追い続けていたというのか?」(ラオウ)

 

「今はユリアとケンシロウ、2つは望めぬ」
「このラオウ…いや、拳王の生き方は1つ」(ラオウ)

 

「許せ、ユリア!」
「我が心に悲しみとなって生きよ!」(ラオウ)

 

「雨…みんなが待っていた雨。でもなぜなの?」
「とっても悲しい、お空が泣いているみたいな気がする」(リン)

 

「ラオウが呼んでいる」(ケンシロウ)

 

「ケーーン! 死なないでーーっ!」(リン)

 

「北斗練気闘座」
「北斗2000年の歴史の中で、最も神聖な修行の場」
「代々の継承者争いの決着は、この場でつけられた」(ケンシロウ)

 

「ケンシロウ」
「うぬの骨と北斗2000年の歴史を葬るには、ここより他に場所はない」(ラオウ)

 

「ラオウ、お前の野望も拳も今ここに終わる」(ケンシロウ)

 

107話

「もう天など、どうでもよいわ!」
「いや、俺が望んだ天とは、貴様だったのかもしれぬ」(ラオウ)

 

「ケンシロウよ、最強の北斗を屠る者の名はラオウ」
「このラオウより真の強者の歴史は始まるのだ」(ラオウ)

 

「死ぬのはお前だ」(ケンシロウ)

 

「北斗の掟を破った唯1人の男、ラオウ」
「北斗神拳正統継承者として、貴様を許すわけにはいかん」(ケンシロウ)

 

「北斗神拳究極奥義・無想転生の前には”死”あるのみ」(ケンシロウ)

 

「この俺も、心を血に染めて悲しみを背負うことが出来たわ」(ラオウ)

 

「生まれて初めて、女を手にかけたわ」
「だがユリアの命が、この俺に無想転生を吹き込んでくれた」(ラオウ)

 

「何もいらぬ、光もいらぬ」
「この俺の望むものは拳の勝利」(ラオウ)

 

「お前を倒して、地上最強の男になることのみ」(ラオウ)

 

「互いに究極奥義・無想転生を身にまとった今、他の奥義は武器にならん」
「いわば無に戻ったのだ」(ラオウ)

 

「ならばこの戦いは赤子の戦いと同然」(ラオウ)

 

「神に感謝せねばなるまい」
「我が前に、これだけの男を送り出してくれたことを」(ラオウ)

 

「もはや次の一撃が、我ら最後の別れとなろう」(ケンシロウ)

 

「俺もトキと同じく目指した、あの偉大なる長兄ラオウ」
「その思い未だ消えず、この心に焼き付いている」(ケンシロウ)

 

「ユリアさん、見て」
「ケンが、ユリアさんの心と一緒に戦っている」(リン)

 

「もうすぐ来るわ」
「長かった2人の闘いに終わりの時が」(ユリア)

 

「そして、あの2人の魂に安らぎが訪れる時が」(ユリア)

 

「よかろう、ならば打ち砕いてみせよう」
「北斗2000年の歴史を、この拳に我が生涯の全てを込めて」(ラオウ)

 

「受けてみよ、我が全霊の拳を!」(ラオウ)

 

108話

「天に滅せい! ケンシロウ!」(ラオウ)

 

「お前の心は1人」
「だが俺の中には長兄ラオウへの思い」
「そして、ユリアへの思いが生きている」(ケンシロウ)

 

「天地を砕く剛拳でさえ、この思いだけは砕くことは出来ぬ」(ケンシロウ)

 

「わたくしに与えられたのは、限られた命」
「ならば何事にもあらがうことなく、天命の流れのままに生きようと思いました」(ユリア)

 

「南斗の将動けば、北斗も動き、天また動く」
「その南斗六聖拳最後の将の宿命、そのままに…」(ユリア)

 

「このわたくしの命で、世紀末に光をもたらすのであれば」(ユリア)

 

「こ…殺せぬ」
「このラオウに、この女を捨てることは出来ぬ!」(ラオウ)

 

「ユリアよ、うぬへの愛を一生背負っていってやるわ!」(ラオウ)

 

「この北斗の長兄ラオウが、愛を背負ったなど恥辱」(ラオウ)

 

「俺は北斗の長兄、死にも誇りがある」(ラオウ)

 

「見せようぞ!」
「世紀末覇者、ラオウの死に様を!」(ラオウ)

 

「今こそ悟った」
「お前は今日まで、死を見切って生きてきたのだと」(ラオウ)

 

「凄絶なる友たちとの戦いの中で」
「生と死のはざまを見切ったのだと」(ラオウ)

 

「友か…思えば、俺には友と呼べる男がトキしかいなかった」(ラオウ)

 

「見せてくれ…このラオウを倒した男の顔を」(ラオウ)

 

「見事だ…我が弟よ」(ラオウ)

 

「ユリア! お前の命は後数年は持とう」
「残る余生、ケンシロウと2人で静かに、そして幸せに暮らせよ」(ラオウ)

 

「さらばだ、ケンシロウ」
「俺もまた天へ…トキのもとへ帰ろう」(ラオウ)

 

「来るな! 何をしにここへ来るつもりだ?」
「お前の目には、もはやユリアしか見えないはず」(ラオウ)

 

「ましてやこのラオウ、天に帰るに人の手は借りぬわ!」(ラオウ)

 

「我が生涯に、一片の悔いなし!」(ラオウ)

 

「もしラオウが、自らの闘気をユリアに分け与えていなかったら」
「俺は負けていたかもしれん」(ケンシロウ)

 

「この暴力の荒野は、恐怖によって統治するよりすべはありませんでした」
「しかし、恐怖による統治には本当の安らぎはありません」(ユリア)

 

「ラオウは、愛を持つ者に倒されることを」
「そしてこの荒野に再び暖かい光が降り注ぐことを」
「きっと願っていたのでしょう」(ユリア)

 

「わたくしには、そんな気がしてなりません」(ユリア)

 

「ラオウよ…俺にはあなたが最大の友だった」(ケンシロウ)

 

「ラオウ、トキと共に眠れ」
「俺はあなたの生き様を胸に、北斗神拳伝承者として生きる」(ケンシロウ)

 

「ダ…ダメ、絶対に追わないって約束したでしょう」(リン)

 

「お願い、2人だけにさせてあげて」
「2人だけで、静かに暮らさせてあげて」(リン)

 

「でも、いつか…いつかきっとケンは帰ってくる」
「きっと…」(リン)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
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