アニメ「BLEACH(ブリーチ)」の名言・台詞をまとめていきます。
目次
→死神代行篇(1話)
→尸魂界・潜入篇(21話)
→尸魂界・救出篇(42話)
BLEACH 死神代行篇
→死神代行篇(6話)
→死神代行篇(11話)
→死神代行篇(16話)
1話
「二度とやってみやがれ!」
「てめえらにも花を供えなきゃなんねえようにしてやるぜえ!」(黒崎一護)
「どんな理由があろうと、我が家の団らんを乱す者には制裁を下すのみ」(黒崎一心)
「(幽霊が)見えようが何しようが信じてなけりゃいないのと同じ」(黒崎夏梨)
「”近い”じゃねえ、ボケ!」(一護)
「人をビビらせたあげく無視かよ」
「”てめえは誰だ”って聞いてんだよ!」(一護)
「き…貴様、私の姿が見えるのか?」
「ていうか、今蹴り…」(朽木ルキア)
「妙だな」
「普通、私の姿を見ることなど出来んはずなのに」(ルキア)
「では教えてやろう」
「私は”死神”だ」(ルキア)
「(死神は信じぬ?) 当たりめえだ」
「あいにく今まで死神は1回も見たことがねえんだ」(一護)
「見えないもんは信じない主義なんでね」(一護)
「今、見ているではないか」(ルキア)
「私はこう見えても貴様の10倍近く生きておるのだ」
「それを”クソガキ”だと?」(ルキア)
「本来なら消してやりたいが」
「一応指令外の人間に手をかけてはならぬことになっているのでな」(ルキア)
「感謝しろ、クソガキ」(ルキア)
「臆するな、おぬしの向かう先は地獄ではない」
「尸魂界(ソウル・ソサエティ)だ」(ルキア)
「地獄と違って気安い所ぞ」(ルキア)
「我々死神の仕事は2つ」
「1つは”整(プラス)”を先の”魂葬(こんそう)”でソウル・ソサエティに導くこと」(ルキア)
「そして2つ目が”虚(ホロウ)”を切り倒し浄化すること」(ルキア)
「よう…お前、俺の魂が欲しいんだろ?」
「だったら俺とサシで勝負しろ!」(一護)
「この、たわけが…」
「貴様の力でかなわんことは、先刻承知のはず…」(ルキア)
「それとも自分の魂さえくれてやれば、全て済むとでも思っているのか?」
「このままでは全員、奴の餌になるのを待つだけだ」(ルキア)
「家族を…助けたいか?」
「(方法?)1つだけある…貴様が死神になれ」(ルキア)
「”死神”ではない、”朽木ルキア”だ」(ルキア)
「うちの連中に手ぇ上げた罪を思い知れ」(一護)
2話
「(ソウル・ソサエティへ?) たわけ、あそこへ帰れるのは死神だけだ」
「今の私にそのすべはない」(ルキア)
「昨夜、私の死神としての力は、ほとんど貴様に奪われてしまったのだ」(ルキア)
「貴様には今後、私に力が戻るまで死神としての仕事を手伝ってもらう」(ルキア)
「死神とは、全ての霊魂に平等でなければならぬ」
「手の届くところ、目に見えるところだけ救いたいなど、都合よくはいかんのだ」(ルキア)
「助けるな!」
「今あの子を助けるなら、ほかの全ての霊を助けるという覚悟を決めろ」(ルキア)
「(覚悟を決めた?) 決まってねえ」
「俺はこいつを助けたいから助けたんだよ」(一護)
「体を張る時ってのは、そんなんじゃねえだろ!」
「少なくとも俺は…違う!」(一護)
「(車にひかれた?) あっ、うん、多分」
「うん。”ちょこん”って当たっただけだから、もう復活、復活!」(井上織姫)
「背後からの一撃で頭を割る」
「それがホロウ退治のセオリーだ、忘れるでないぞ」(ルキア)
「戦いのダメージを減らすため」
「そして、ホロウの正体を決して見ぬようにするためだ」(ルキア)
「(ホロウの正体?) 見たのだろう? 貴様も」
「ホロウとは、全て元は普通の人間の魂だったものだ」(ルキア)
「そうだ、今はもう化け物だ」
「倒さねばならない」(ルキア)
「恨みや悲しみ、現世に思いを残す者の魂は」
「なかなか我々に魂葬されることなく放置される」(ルキア)
「そして自ら…あるいは先んじてホロウとなっている者に取り込まれ」
「新たにホロウとなるのだ」(ルキア)
3話
「忘れるなよ」
「奴が井上の兄だったとしても、今は化け物だ」(ルキア)
「人間としての心など持っておらん」
「あやまたず、斬れ」(ルキア)
「てめえな…兄貴ってのが、どうして1番最初に生まれてくるか知ってんのか?」
「あとから生まれてくる妹や弟を守るためだろうが」(一護)
「それを兄貴が妹に向かって”殺してやる”だなんて…死んでも言うんじゃねえ!」(一護)
「ふざけんな! 井上は井上だ」
「誰のもんでも…ねえ!」(一護)
「ごめんね」
「お兄ちゃん…私のせいだ」(織姫)
「私があの時、”1人にしないで”って言ったから」
「だから行けなかったんだよね、天国に」(織姫)
「でも私…いつまでも甘えてちゃお兄ちゃんゆっくり眠れないから、だから見せたかったの」
「”私は幸せです、心配しないでね”ってことを」(織姫)
「案ずるな」
「ホロウを”斬る”ということは、”殺す”ということではない」(ルキア)
「罪を洗い流して、魂のふるさと・ソウル・ソサエティへ行けるようにしてやることだ」
「そして、そのために我ら死神がいるのだ」(ルキア)
「だから、ちゃんと言わせて」
「お兄ちゃん、いってらっしゃい」(織姫)
「まだ、覚悟なんて大層なもんは持ってねえ」
「俺は他人のために命を張るなんて約束できるほど、立派な人間じゃねえからな」(一護)
「けど…目の前で人が傷つくのを黙って見てられるほど、クズでもねえ」
「手伝わせてもらうぜ、死神の仕事ってやつをよ」(一護)
4話
「(周りの目?) アホか」
「俺がそんなもん気にしてたら、とっくに髪の毛黒く染めてんだろ」(一護)
「チャドはどんなに絡まれても手を出さねえ」(一護)
「大丈夫、なんともない」
「俺は頑丈なだけが取り柄だから」(茶渡泰虎)
「(無茶すんな?) たわけ」
「私が貴様に心配されるようなヘマをするわけがなかろう」(ルキア)
5話
「ホントに…これでいくのか?」
「なんというか…すごい頭が悪そうだ」(茶渡)
「私の心配など不要だ」
「”ヘマはせぬ”と…約束した!」(ルキア)
「諦めたのではない」
「逃げる必要がなくなったのだ」(ルキア)
「”反撃してきてもいい”と言ったな?」
「ならばその言葉に…甘えさせてもらうぞ」(ルキア)
「追いかけっこがしてえんなら、相手が違うんじゃねえか?」(一護)
「斬魄刀で洗い流せるのは、死んでからの罪だけ」
「生前に大きな罪を犯したホロウには、地獄の門が開かれる」(ルキア)
6話
「義魂丸、肉体から魂を強制的に抜く丸薬だ」
「それを飲むと仮の魂が入り、本物の魂を抜くことが出来る」(ルキア)
「(なんでアヒル?) う…うるさい」
「私だって1番人気のウサギのチャッピーが欲しかったわ!」(ルキア)
「健全な女子高生たるもの、学校にはお弁当食べに来てるようなもんですぞ」(織姫)
「納得する・しないの問題ではない」(ルキア)
「改造魂魄(モッドソウル)は、廃棄しなければならぬ」
「これはソウル・ソサエティの掟(おきて)なのだ」(ルキア)
「そして忘れるな」
「ソウル・ソサエティの掟というのは、貴様ら人間の魂を守るために定められているのだ」(ルキア)
7話
「僕ら仲間じゃないの」
「安心して、僕がぜ~んぶなんとかするから」(浦原喜助)
「(嫌ってた?) 悪いかよ、助けねえとやられちまうだろ」
「俺は、誰も殺さねえんだ」(モッドソウル、通称:コン)
「俺が作られてすぐにソウル・ソサエティは、モッドソウルの廃棄命令を出した」
「つまりそれは、作られた次の日には死ぬ日が決まってたってことだ」(コン)
「どうして俺の命が他人に決められちまうのか」
「どうしてだよ…どうして自分じゃ決められねえんだよ」(コン)
「生きるのだって、死ぬのだって、そいつだけのもんだろうが!」(コン)
「(面倒なことに?) 心配するな」
「最近は面倒にも慣れた」(ルキア)
「明日はおふくろが死んだ日なんだ」
「いや違うか、正確には死んだ日じゃない…殺された日だ」(一護)
「もし…もし私が雨だったなら」
「それが、永遠に交わることのない空と大地をつなぎ止めるように」(織姫)
「誰かの心をつなぎ止めることが出来ただろうか」(織姫)
8話
「無視しろ、遊子」
「ああいう手合い(父)は相手にするとつけあがる」(夏梨)
「”母を殺した”…か」
「バカ者だな、私は」(ルキア)
「(どうやって?) いきなり斬りかかるような奴に、教えるかよ」(一護)
「今は私の問題はいい」
「貴様の家族を助けるのが先だ」(ルキア)
「だから待つ」
「いつか貴様が話したくなった時、話してくれ」(ルキア)
「それまで待つよ」(ルキア)
9話
「死神ってのはな、何があろうとホロウと戦い続けんだよ」
「死神はホロウを絶対許さねえ」(西堂榮吉郎)
「無差別に襲いかかってくるホロウによって大切なもんが失われ」
「虚しい思いだけが残される」(西堂)
「そんなこと許さねえ」(西堂)
「うるせえ! 頼む、手ぇ出さないでくれ」
「これは…俺の戦いだ」(一護)
「守るって決めたんだ」
「俺がこいつを…倒すんだよ」(一護)
「誇りはどうなる?」
「お前が今力を貸せば、なるほど奴の命は救われるだろう」(浮竹十四郎)
「だが、それは同時に奴の誇りを永遠に殺すことになる」(浮竹)
「いいか、よく覚えておけ」
「戦いには2つある」(浮竹)
「我々は常にそれを見極めなければならない」
「命を守るための戦いと、誇りを守るための戦いと」(浮竹)
「一護、私は誇りに思っているよ」
「父さん・夏梨・遊子、そして一護」(黒崎真咲)
「あなたに出会えたことを、本当に誇りに思ってるよ」(真咲)
「”怒りは刃(やいば)を鈍らせる”か?」
「確かにそうかもしれねえ」(一護)
「けどな、1つ勘違いしてる」
「てめえ程度の奴を倒すには、その鈍った刃で十分だってことだよ!」(一護)
「生きていてくれた…」
「一護、ありがとう」(ルキア)
「なんでお前(一護)を責めんのよ」
「真咲が死んだことでお前を責めたりなんかしたら、俺が真咲に怒られちまうわ」(一心)
「真咲が死んだのは誰のせいでもねえよ」
「ただ、俺の惚れた女は自分のガキを守って死ねる女だったってことさ」(一心)
「しっかり生きろ、一護」
「そんで俺よりあとに死ね」(一心)
「そんで出来れば笑って死ね」
「悲しみなんてかっこいいもん背負うにゃ、おめえはまだ若すぎんのよ」(一心)
10話
「ホロウの胸の穴は、心をなくし、本能の塊となったことの印」
「どくろを模した白い仮面は、むき出しになった本能を外界から守るための盾」(ルキア)
「どちらも心のあるうちには必要のないものだ」(ルキア)
11話
「その程度のことも分からないで、君はそれでも死神か?」(石田雨竜)
「石田雨竜、滅却師(クインシー)」
「僕は死神を憎む」(雨竜)
「分からないかい? こう言ってるんだ」
「”黒崎一護、君を憎む”と」(雨竜)
「君の霊力はバカみたいにいつも垂れ流しだからね」
「サルでも分かるよ」(雨竜)
「勝負しないか? 黒崎一護」
「君と僕と、どちらが優れているか分からせてあげるよ」(雨竜)
「死神なんて、この世に必要ないってことをさ」(雨竜)
12話
「ほかの人間の心配なんて必要ない」
「集まったホロウは、1匹残らず僕が殺すんだから」(雨竜)
「あのでかいのがなんだか知らないが、俺を狙っているなら話は簡単だ」
「走ればいいんだ、巻き込まれる人間の誰もいない所まで」(茶渡)
「俺の拳がでかいのは、傷つけるためじゃない」
「俺の体がでかいのは、守るためだってこと」(茶渡)
「みんな分かってる」
「だから…だから少しだけ、俺に力を貸してくれ」(茶渡)
「よくねえだろ!」
「自分1人がケガして何が”よかった”だよ!」(夏梨)
「誰か1人でもケガしたら、それはもう”よかった”じゃないの!」
「そんなのはね、かっこつけたがり男の論理だよ!」(夏梨)
13話
「最初に思ったのは、”気づかなきゃよかった”」
「次に思ったのは、”ここから離れなきゃ”」(織姫)
「1つだけ分かることは、あれは危険だということ」
「全身の細胞がビリビリ震えて、私に伝える」(織姫)
「逃げなきゃ、みんながパニックにならないように」
「何もなかったような顔のままで」(織姫)
「見えないよ。けど、どこにいるのかぐらいは分かる」
「あんたを泣かした奴がどこにいるのかぐらいはね」(有沢たつき)
「おい! そこのでっかい奴」
「あんた、ケンカ売る相手を間違えたね!」(たつき)
「昔っから織姫を泣かす奴は、この私にぶっ倒されるって決まりがあんだよ」(たつき)
「この髪をもう一度伸ばせるようになったのは、たつきちゃんのおかげ」
「私はもうきっと髪を短くすることはない」(織姫)
「だって私の髪が長いのは、たつきちゃんへの信頼の証しだから」(織姫)
「ありがとう、今まで私を守ってくれて」
「だから…泣かないで!」(織姫)
「たつきちゃん、今度は私が守るから」(織姫)
「たつきちゃんは言った、”あなたはケンカを売る相手を間違えた”って」
「でもそうじゃない、あなたは傷つける相手を間違えたのよ」(織姫)
「たつきちゃんを傷つける人を、私は許さない!」(織姫)
「こんなホロウ、まるで雑魚ではないか」
「こんな奴も倒せんとは、私の力はいかほども回復しておらぬというのか」(ルキア)
「僕が全てをホロウから守り通すんだ」
「それが出来なければ、この戦いの意味などない」(雨竜)
「では(話を)否定しますか?」
「先ほど君達が襲われた事実を」(浦原)
「ともあれ、目の前に現れた扉を開けるか否かはあなた方次第」(浦原)
「ついて来ますか?」
「見せて差し上げますよ、扉の向こうを」(浦原)
14話
「こっちだ、ホロウ共!」
「最後のクインシー、石田雨竜が相手をする」(雨竜)
「200年前に滅亡したんだ、クインシーは」
「いや、正確には…死神達の手によって滅ぼされたのだ」(ルキア)
「それは死神達にとっても苦渋の選択だったんすよ」(浦原)
「死神達はクインシーを滅ぼさなければならなかった」
「この世界の崩壊を防ぐために」(浦原)
「貴様は、これを死神の傲慢だと断ずるか?」(ルキア)
「人が死んだ以上」
「どちらがよくてどちらが悪かったなどと考えることに意味はない」(石田宗弦)
「考えなければならんのは」
「どうしたら二度とそういう事態を起こさず済むか、それだけじゃ」(宗弦)
「分かるかい? 黒崎一護」
「僕は死神の目の前で、絶対にクインシーの力を証明しなければならないんだ!」(雨竜)
「正反対結構」
「大人数相手のケンカなんてのは、背中合わせの方が上手くやれるってもんだぜ!」(一護)
「やらなきゃやられる、でも1人じゃキツい、だから仕方ねえ」
「そんなもんでいいんじゃねえのか、力合わせる理由なんてのはよ」(一護)
「世界中の人を守るなんてでけえことは言えねえ」(一護)
「けど、両手で抱えられるだけの人を守ればそれでいいなんて言えるほど」
「控えめな人間でもねえ」(一護)
「俺は山程の人を守りてえんだ!」(一護)
「でもよく分かったよ」
「お互いここで生き残らなけりゃ、殴る相手がいなくなるってことだ」(雨竜)
「あんな化け物相手に戦い方なんて考えたってしょうがねえ!」(一護)
「あんな奴は…斬って斬って力の限り斬り倒す!」
「それ以外にねえ!」(一護)
「この戦いは必要な戦いなんすよ」
「朽木さんにとっても、彼にとってもね」(浦原)
「ごめんなさい、先生」
「僕は死神を憎むことで目を背けたかった」(雨竜)
「あなたを助けられなかった自分自身から…目を背けていたかったんです」(雨竜)
「今日僕は、死神を助けます」
「僕は許してもらえますか?」(雨竜)
15話
「もともと疑われてはいたのだ」
「もう時間は残されておらぬだろう」(ルキア)
「ここは…ここは私のいる所ではない」(ルキア)
16話
「いずれ離れなければならぬ場所ならば、どれも枷(かせ)にしかならぬ」
「同情も友情も親愛の情も」(ルキア)
「面倒なことだ」
「どれも死神には必要のない感情だというのに」(ルキア)
「無様だ、朽木ルキア」
「やはり私は、少しこちらの世界に長く関わりすぎた」(ルキア)
「(力を奪ったのは)人間だよ」
「でなきゃてめえが、そんな人間みてえな顔してるはずがねえ」(阿散井恋次)
「分かってんだろ?」
「さっきのも今のも、てめえがかわしたんじゃない」(阿散井)
「こっちがかわさせてやったんだ」
「次は斬るぜ」(阿散井)
「丸腰の女の子に武器を持った男が2人がかり」
「見ていてあまり気持ちのいいもんじゃないね」(雨竜)
「僕はあまり好きじゃないな、そういうのは」(雨竜)
「(何者?) ただのクラスメートだよ」
「死神嫌いのね」(雨竜)
「いかに死神とはいえ」
「自分を倒した相手の名前ぐらいは知っておきたいだろうからね」(雨竜)
「死ぬ前にようく覚えとけよ」
「阿散井恋次、てめえを殺した男の名だ」(阿散井)
「黒崎一護、お前を倒す男だ」
「よろしく」(一護)
「てめえの斬魄刀に名前も聞けねえ」
「そんな奴が、この俺と対等に戦おうなんて2千年早えよ!」(阿散井)
「吼えろ、蛇尾丸(ざびまる)」
「前を見ろ、目の前にあるのは…てめえのエサだ!」(阿散井)
17話
「なんでか分かんねえけど、いい気分だ」
「今、傷の痛みもねえ」(一護)
「てめえに負ける気も全然しねえ!」(一護)
「なんだよこれ? やられたのか俺?」
「後ろから刺されたのか、前から刺されたのかも分からねえ」(一護)
「のろいな」
「倒れることさえ」(朽木白哉)
「そう言うな」
「私とていつも見物してばかりでは腕が錆びる」(白哉)
「”もう死んでる”だの、”誰それに似てる”だの」
「俺のいねえ間(ま)に勝手に話進めてんじゃねえよ」(一護)
「人間の分際で…人間の分際で、兄様の裾をつかむとは何事か」
「身の程を知れ、小僧!」(ルキア)
「参りましょう、兄様」
「今のこやつの行動でこの朽木ルキア、目が覚めました」(ルキア)
「どうぞ、私をソウル・ソサエティへとお連れ下さい」
「謹んで我が罪を償いましょう」(ルキア)
「動くな! そこを1歩でも動いてみろ、私を追ってなど来てみろ」
「私は…私は…貴様を絶対に許さぬ」(ルキア)
「いずれ死ぬ命、そこに伏して一瞬でも永らえるがよい」(ルキア)
「声が出ねえ…動けねえ」
「俺は、また守られた…ルキア…」(一護)
「君は弱い」
「弱者が敵地に乗り込むこと、それは”自殺”って言うんすよ」(浦原)
「朽木さんを救うため? 甘ったれちゃいけない」
「死ににいく理由に他人を使うなよ」(浦原)
「(強くなれるか?) もちろん」
「君が心から朽木さんを救いたいと願うなら」(浦原)
「思う力は鉄より強い」
「半端な覚悟ならドブに捨てましょう」(浦原)
「十日間、私と命のやり合い出来ますか?」(浦原)
18話
「これがソウル・ソサエティに帰るってことか」
「消えるんだ」(一護)
「この世界からも、人の心からも」
「あいつの存在した事実の全てが消えてなくなってしまう…真っ白に」(一護)
「黒崎君の気持ちは決まってるんでしょ?」(織姫)
「あいつ(ルキア)は確かに、ここにいた」
「居場所ならここにある」(一護)
「私は、やっぱり死ぬのかな?」
「そうか…そうだろうな」(ルキア)
「いや…あの人(兄)は私を殺すよ」(ルキア)
「私はよく知っている、あの人がどういう人なのか」
「朽木家に拾われて40年余り、あの人は私を見てくれたことはない」(ルキア)
「信じてました」
「あなたなら必ずやかわせると」(浦原)
「男というものは、つくづく順応性が低い動物よのう」(四楓院夜一)
「私も、もう一度よく考えてみる」
「今私に、何か変化が起こってるのは確かで…」(織姫)
「怖いけど、それがなんなのか知りたいのも確かだから」(織姫)
19話
「第1級重禍罪」
「朽木ルキアを殛囚(きょくしゅう)とし」(白哉)
「これより25日ののちに真央刑庭(しんおうけいてい)において殛刑に処す」
「それがソウル・ソサエティの最終決定だ」(白哉)
「お前と言葉を交わすのも、これが最後だな」
「ルキア、次に会うのは処刑台だ」(白哉)
「我々は涙を流すべきではない」(ルキア)
「それは心に対する肉体の敗北であり、我々にとって」
「心というものを持て余す存在であるということの証明にほかならないからだ」(ルキア)
「(殺す気?) ええ、あなたが諦めた時には」(浦原)
「人が剣を握るのは何かを守ろうとする時じゃ」
「それは己の命であったり、地位であったり、名誉であったり、愛する者、信ずること」(夜一)
「善し悪しはあれど、守るという意志に変わりはない」
「思い出せ、その時おぬしが何を守ろうと思うたのか?」(夜一)
「”誰だ”? 何を言ってる」
「私だ…だ」(斬月)
「そうか、お前にはまだ届かないのか」
「悲しいことだ」(斬月)
「いったい幾度声を枯らせば私の声はお前に届く?」
「お前以上に私を知る者など、この世のどこにもいはしないのに」(斬月)
「思い出せ。朽木白哉に消された死神の力は」
「朽木ルキアから譲り受けた死神の力だけだったということを」(斬月)
「奴は油断した」
「お前自身に死神の力があることを奴は見落としていたのだ」(斬月)
「よく見つけてくれた」
「次こそ私の名がお前の耳に届くといいな」(斬月)
20話
「先に言っておきましょうか」
「まだそのおもちゃ(斬魄刀)で私と戦う気なら、私は君を殺します」(浦原)
「お前はまだ私を呼んでいない」
「今のお前になら聞こえるはずだ」(斬月)
「お前の耳を塞いでいるのは取るに足らぬ恐怖心」
「敵は1人お前も1人、何を恐れることがある」(斬月)
「恐怖を捨てろ、前を見ろ」
「進め、決して立ち止まるな」(斬月)
「退けば老いるぞ」
「臆せば死ぬぞ」(斬月)
「しかし、まさかただの一振りでここまでとは」
「黒崎さん、君は恐ろしい子供だ」(浦原)
「私は1番にはなれなかったんだけどさ…」
「”やらなきゃよかった”とか、そんなふうに思ったことはないよ」(たつき)
「もしも上手くいかなくても、一生懸命やってみて、初めて分かることもあると思うんだ」
「だから…だから…決めたことがあるんなら迷わず行っといで」(たつき)
「だけどその代わり、私は…私が、ここで待ってるから」(たつき)
「昔、母さんが俺にくれたお守りだぞ!」
「運とご利益の塊!」(一心)
「(もらえねえ?) 旅行の間、貸してやるだけだ」
「終わったら俺に返しに来い」(一心)
「いろんなことがあったなあ」
「それを今更…なかったことなんかにさせねえ」(一護)
「(なんで?) 朽木ルキアに助けてもらったことがある」
「俺も行く」(茶渡)
「あの死神達に負けたままで終わるわけにはいかないからね」
「僕も行くよ」(雨竜)
「たつきちゃんと約束したの、”黒崎君についていく”って」
「それから…”絶対帰って来る”って」(織姫)
「心と魂はつながっておる」
「大切なのは心のありよう、前に進もうとする意志じゃ」(夜一)
「案内役はわしが務めよう」
「ただ前に進むのみ、それが出来る奴だけついて来い」(夜一)
「(負ければ戻れぬ?) 勝ちゃいいだけの話だろ」(一護)
尸魂界・潜入篇
→尸魂界・潜入篇(26話)
→尸魂界・潜入篇(31話)
→尸魂界・潜入篇(36話)
→尸魂界・潜入篇(41話)
21話
「(戦闘の極意?) いいや…あの人は何も教えちゃくれなかったさ」
「けど…スタミナと度胸だけは、嫌でもついたぜ」(一護)
22話
「負けた門番は門なんか開けへんよ」
「門番が負けるいうのは…”死ぬ”いう意味やぞ」(市丸ギン)
「武器も持たねえ奴に平気で斬りかかるようなクソ野郎は、俺が斬る」(一護)
「うん、よし!」
「安心して、兕丹坊さんの傷は私が治すわ」(織姫)
「お前ぐらいの頃だったかな」
「自分の見た目が周りとは違うことを気にしだしたのは」(茶渡)
「そして、明らかにみんなとは違う腕力を、ずっと持て余していた」(茶渡)
「自分の持つこの力はなんなのか?」
「知りたい」(茶渡)
「ここに来れば何かが分かる気がする、そのために来たんだ」
「探してみようと思う、全てを懸けて」(茶渡)
「俺はいつだって、お前の後ろにいる」(茶渡)
「うるせえ!」
「死神は死神、いいも悪いもねえんだよ」(志波岩鷲)
23話
「頭に血が上って当初の目的すら失念したか?」(夜一)
「バカ者め」
「この旅にはルキアの命が懸かっておること、よもや忘れたわけではあるまいな?」(夜一)
「(頼み?) 面倒事か?」
「久しぶりだな、このやり取りも」(志波空鶴)
「いいぜ、話せよ」
「面倒事は大好きだぜ」(空鶴)
「阿散井君」
「君は彼女…朽木ルキアさんとは親しいんだったね?」(藍染惣右介)
「隠さなくていい」
「流魂街の頃からのよく知った仲間だと聞いているよ」(藍染)
「単刀直入に聞こうか」
「君の目から見て、彼女は死ぬべきか?」(藍染)
「確かに重罪ではあるが、問題はことの運び方だ」
「どれも異例ずくめだ」(藍染)
「僕にはこれが全て、1つの意志によって動いているような気がしてならない」(藍染)
「俺の名は志波空鶴」
「流魂街一の花火師だぜ!」(空鶴)
24話
「わりい、兄貴。俺、死神共の手助けすることにしたよ」
「あんたを殺した、死神共の」(空鶴)
「もしあんたが生きてて、あいつらを手助けしなかった俺を見たら」
「あんたは絶対俺を叱るだろ?」(空鶴)
「死神を愛し、死神として死んだあんたなら…」(空鶴)
「(なんで?) 借りだよ」
「俺はあいつに命を救われた、その借りをまだ返してねえ」(一護)
「あいつは会ったばかりの俺と俺の家族を守るために、自分の力を俺にくれた」
「そのせいであいつは捕まって、今処刑されようとしている」(一護)
「そいつを見殺しにするようなつまんねえ男にはなりたくねえんだよ、俺は」(一護)
25話
「(砲弾?) こんなもの、わしにとっては呼吸に等しくたやすいわ」(夜一)
「よいか、瀞霊廷に入ったら決してはぐれるな」
「隊長格と出会ったら迷わず逃げる」(夜一)
「わしらの目的はルキアの奪還、それのみじゃ」
「絶対に無駄な危険を冒してはならん」(夜一)
「何? 敵? 斬るの?」(草鹿やちる)
「おう、旅禍だ。訳は知らねえが、市丸と斬り合って生き延びやがった奴だ」
「斬ってみてえ」(更木剣八)
「随分と都合よく、警鐘が鳴るものだな」(藍染)
「それで通ると思っているのか?」
「僕を…あまり甘く見ないことだ」(藍染)
「案ずるな、奴(茶渡)なら必ず生き延びる」
「それよりも下で奴を捜したくば、まず自分達の無事を考えろ」(夜一)
「1番強えのは…どいつなんだ?」(更木)
26話
「配置につくのが面倒だったから隅っこでサボってたら」
「目の前にお手柄が落ちてきやがった」(斑目一角)
「ツイてるツイてる、今日の俺はツイてるぜえ!」
「そしててめえは、ツイてねえ」(斑目)
「(1人だったらケガしてない?) そうかな?」
「私間抜けだから、どっちにしてもケガはしたと思うな」(織姫)
「それで石田君がいなかったら応急処置も出来ないから」
「血ぃ出しっぱなしで貧血になって…今頃その辺で動けなくなってるよ」(織姫)
「あんたの力が俺より上なら、逃げることに意味はねえ」
「絶対追いつかれるからな」(一護)
「けど…あんたの力が俺より下なら、倒して進みゃそれで済む」
「そう思っただけだ」(一護)
「名前に”一”の付く奴は、才能あふれる男前と相場は決まってんだ」(斑目)
「十一番隊第三席副官補佐、斑目一角だあ!」
「一の字同士仲よくやろうぜ!」(斑目)
「(趣味の悪い?) 君の顔には及ばないよ」(綾瀬川弓親)
「(きれえ?) 綺麗? 君にもこの眉目秀麗、華麗極まる僕は分かるんだね」(綾瀬川)
「悩むならこっちを向いて顔を見せてくれよ」
「たとえどんな顔でも、そういう命の選択を迫られた顔は…たまらない」(綾瀬川)
「(師匠?) 10日ほど教わっただけだから、師と呼べるかどうかは分からねえけど」
「戦いを教えてくれた人ならいる」(一護)
「浦原喜助」(一護)
「そうか、あの人が師か…それじゃあ手を抜いて殺すのは失礼ってもんだ」(斑目)
「”見誤るな”ってのはこういうことさ」
「鬼灯丸は槍じゃねえ、三節棍なんだよ」(斑目)
「痛えか? その手じゃもうろくに剣も握れねえだろう」
「俺は心優しい男だ」(斑目)
「普通ならここで生かして捕らえるところだが…」
「悪いな、てめえは殺さねえと手柄にならんらしい」(斑目)
27話
「もう終わったみたいな口利くなよ」
「俺の剣をまだ見せてねえ」(一護)
「こっからだぜ、一角」
「今度はあんたが剣握れなくなる番だ」(一護)
「どうした? もう終わりかよ」
「残念だったなあ、俺はまだ剣を握れるぜ!」(斑目)
「俺に剣を握らせたくなけりゃあ…この腕落とすよりほかに方法はねえぞ!」(斑目)
「(俺の負け?) なんの寝言だ? こいつは戦いだぜ」
「勝負を決めるのは生き死にだけだ!」(斑目)
「強えな、てめえ…」
「チッ…ツイてねえや…」(斑目)
「(1番強い?) そうか…だったらうちの隊長には気をつけな」(斑目)
「隊長は弱い奴には興味がねえ」
「てめえの言うことが本当なら、狙われるのは間違いなくてめえだ」(斑目)
「(強いのか?) 会えば分かるさ」
「あの人の強さをてめえの頭が理解できるまで、てめえが生きていられればの話だがな」(斑目)
28話
「”ムカつく”か、それは仕方ないよ」
「醜い者が美しい者をねたむのは自然の摂理だから」(綾瀬川)
「醜い者が醜く永らえてなんになる?」
「醜く生まれたのならば、せめて美しく死ぬべきだ」(綾瀬川)
「俺は醜かろうがなんだろうが、生き延びた奴がかっこいいって教わったもんでね」(岩鷲)
「夜一さんに聞いていたとおりだ」
「石田君は滅却師(クインシー)、やっぱり今も死神は敵なんだね」(織姫)
「(逃げる?) ううん、私は逃げちゃいけない、戦わなくちゃ」
「戦って、黒崎君を助けなくちゃ」(織姫)
「殺意のこもった攻撃がお望みかい?」
「それなら僕と戦うといい」(雨竜)
「僕の弓にならこもっているよ」
「君の好きな、殺意ってやつがさ」(雨竜)
「面白いもんだな、現世と違ってさ」(雨竜)
「どうやらこっちじゃ」
「最強の使い手ってのはダラダラと御託の長い奴のことを言うらしい」(雨竜)
「悪いけど、君が最強というのなら、今日でその称号は返上だ」
「飛び道具に関しては、僕の方が上らしい」(雨竜)
「”鎌鼬(かまいたち)雨竜”なんて名前、いい名前とは思えないけどね」(雨竜)
29話
「少しは後悔できてるかい?」
「同じ飛び道具の使い手として、僕に出会った不幸ってやつをさ」(雨竜)
「分かるよね? 今のはわざと外したんだ」
「そして、次はもう外さない」(雨竜)
「僕はクインシーだ」
「死神にかける情けなんて持ち合わせてはいないよ」(雨竜)
「ただ…弱いもんをいたぶるのはあまり好きじゃないってだけの話さ」
「早く消えてくれ、僕の気が変わらないうちに」(雨竜)
「弱い者をいたぶるのは好きじゃない」
「でも、卑怯者の化けの皮を剥ぐのは嫌いじゃない」(雨竜)
「お見事、そしてさようなら」
「君にはもはや、後悔させる時間すら惜しい」(雨竜)
「目覚めた彼はもう死神には戻れない」
「戦いの結末としてはそれで十分だよ」(雨竜)
「(5分でぶっ潰す?) 悪いが、その期待には応えてやれない」
「5分はかからない…2分で終わる」(茶渡)
「奴(一護)が俺の言葉を覚えていれば、どこで会っても最高の戦いが楽しめるはずです」(斑目)
「奴は強く、そして恐らくあの強さはいまだ発展途上」
「隊長と会う頃には、更に強くなっているかもしれません」(斑目)
「(嬉しそう?) そうか…そうかもしれねえな」(更木)
「市丸とやって生き残った、一角とやって勝った」
「一角が”強え”と言った、一角が”もっと強くなる”と言った」(更木)
「どこだ、どこにいる! 俺が…更木剣八がてめえを待ってるぞ!」
「出てこい、黒崎一護」(更木)
30話
「(ルキア様?) その呼び方はしないでほしい」
「普通に呼んでくれればいい」(ルキア)
「一護とはふた月ほどしか行動を共にしなかったが、不思議と心から信じられる奴だった」
「それなのに…それなのに…」(ルキア)
「私のせいで運命をねじ曲げ、ひどく傷つけてしまった」
「何をしても償いきれぬ」(ルキア)
「(変わった死神?) ああ、変わってる」
「だから助けに来たんだ」(一護)
「バカ野郎」
「そんなもん、全部俺のせいじゃねえか!」(一護)
「忘れていいならそうしたいが」
「てめえには返さなきゃならねえもんが山ほどあるからな、阿散井恋次」(一護)
「俺はルキアの力を奪った奴を殺す」
「てめえが生きてちゃ、ルキアに力が戻らねえんだよ」(阿散井)
「殺す気で連れていった奴が何言ってやがる!」
「通らせてもらうぜ!」(一護)
「やってみろ!」
「てめえに俺が倒せるならな!」(阿散井)
「三席は倒した」
「次は副隊長ぐらい倒してくれねえと、俺の相手としちゃ面白くねえな」(更木)
「(なんで遠くの戦いが分かる?) 俺が強いからよ」(更木)
「やれるさ」
「隊長が何人? 副隊長が何人? 関係ねえよ、倒してやる!」(一護)
「そいつらが邪魔するってんなら全員だってな!」(一護)
「どうやらてめえは、一度俺と戦ったぐらいで俺の実力を知った気でいるみたいだが…」
「いいことを1つ教えてやるぜ」(阿散井)
「現世に出る時、俺たち副隊長以上の死神は現世に不要な影響を及ぼさねえよう」
「力を極端に制限されてるんだ」(阿散井)
「今の俺の力は、あの時の5倍」
「てめえがいくら強くなっていようが、俺に勝てる可能性は万に1つもねえ」(阿散井)
「ってことは今のが、てめえの実力ってわけだ」
「効かねえなあ、全然」(一護)
「ありがとうよ」
「この程度の奴等が11人なら、なんとかなりそうな気がしてきたぜ」(一護)
31話
「てめえさえいなけりゃ、てめえにさえ会わなきゃ」
「ルキアはこんな目に遭わずに済んだんだ!」(阿散井)
「バカ野郎!」
「”助けてえ”んじゃねえ、”助ける”んだ!」(一護)
「(俺のせいでルキアが?) んなことは分かってる」
「だから俺が…助けるんじゃねえかよ!」(一護)
「およそ攻撃と呼ばれるものは、その威力が強ければ強いほど」
「回数に制限がかかるもんなんすよ」(浦原)
「拳銃は6発、ミサイルは1発ずつしか撃てないように」
「可能な連続攻撃の回数は必ず決まってるんす」(浦原)
「常に同じ回数でなくてもいい、必要なのは最大回数です」
「戦いがせっぱ詰まれば、敵は必ず最大回数でしか攻撃してこなくなる」(浦原)
「その回数さえ見極められれば、ツキはそこにあります」(浦原)
「もっとも重要なのは連続攻撃の最後の1回」
「そこから次の連続攻撃に移る瞬間…そのとき敵は完全に無防備になる」(浦原)
「なぜてめえは俺を倒せなかったか?」
「答えは1つ、てめえが俺より遅えからだ」(阿散井)
「俺とてめえの埋めようのねえ力の差、単純にそれだけのことだ」
「分かったか? てめえにルキアは救えねえ」(阿散井)
「こうしていっぱいいっぱいまで追い込んで、思い出させてあげましょう」
「あの一撃を!」(浦原)
「君の剣はくだらない恐怖ばかりを私に語る」(浦原)
「違うんす」
「戦いに必要なのは恐怖じゃない、そこからは何も生まれない」(浦原)
「かわすのなら斬らせない、誰かを守るなら死なせない」
「攻撃するなら斬る」(浦原)
「ほら見えませんか?」
「私の剣に映った、君を斬るという覚悟が」(浦原)
「待たせたな、恋次…覚悟だ」
「今度こそ、てめえを斬るぜ!」(一護)
「”覚悟”…痛え…体が重い。足が…動かねえ。腕が…上がらねえ」
「クソッ! 俺の負けかよ」(阿散井)
32話
「去っていくあいつを追わなかったのは、俺自身だ」(阿散井)
「楽しみはみんなで分けるもんだ」
「汚い大人のマネをするな!」(ルキア)
「ここ(真央霊術院)に来てる連中は、ほとんどが上流階級の者だ」(ルキア)
「私達のような生活をしてきた者の気持ちなど理解できない」
「仕方のないことだ」(ルキア)
「(朽木家に養子?) ルキアにやっと家族が出来たんだ」
「邪魔するな…邪魔しちゃいけない…そう言い聞かせた」(阿散井)
「まったく…骨の髄まで野良犬根性が染みついてやがるんだ」
「嫌んなるぜ」(阿散井)
「星に向かって吠えるばかりで、飛びつく度胸もねえ」(阿散井)
「お前のせいで、ルキアは懺罪宮(せんざいきゅう)に捕らわれた」
「そう思うと、はらわたが煮えくり返った」(阿散井)
「だが、そうじゃねえ!」
「俺が、ルキアを止めなかったからだ」(阿散井)
「俺はあの時、ルキアを死刑囚にするために”朽木家へ行け”と言ったんじゃねえ」
「ルキアが幸せになれると思ったから…そう信じたから」(阿散井)
「俺は、朽木隊長を超えたかった」
「あの日からずっと、あの人を追いかけて毎日死ぬ気で鍛錬してきた」(阿散井)
「だが俺は、結局一度も勝てねえままだ」
「あの人は遠すぎる」(阿散井)
「力ずくでルキアを取り戻すなんて、俺には出来なかったんだ!」(阿散井)
「黒崎! 恥を承知で、てめえに頼む!」
「ルキアを…ルキアを助けてくれ!」(阿散井)
「届かぬ牙に火を灯す」
「あの星を見ずに済むように…この吭(のど)を裂いてしまわぬように」(阿散井)
34話
「(救助班?) その必要はない」
「1人で戦いに臨むということは、決して敗北は許されぬということだ」(白哉)
「それすら分からぬ愚か者に用などない」
「目障りだ、さっさと連れていけ」(白哉)
「っていうかどうして隊長さん達は、みんな足音立てずに近づいてくるのよ」(雛森桃)
「戦時全面開放たあ、嬉しい限りだぜ」
「たった今から奴は俺の獲物だぜ」(更木)
「諸君! 全面戦争といこうじゃないか」(山本元柳斎重國)
「戦時特例、帯刀許可」
「なんでこんなことになっちゃうの?」(雛森)
「斬魄刀なんて、持たせてくれなくていいのに」
「平和なら、それでいいのに」(雛森)
「僕が無礼を理由に追い返すと思うのかい?」
「日頃僕は、そんなに冷たく見えてるのかな」(藍染)
「お邪魔はしません」
「ですから、このまま隊長を見ていてもいいですか?」(雛森)
35話
「僕は三番隊副隊長だ」
「どんな理由があろうと、隊長に剣を向けることは僕が許さない」(吉良イヅル)
「そうか、それなら仕方がない」
「僕は君を敵として処理する」(吉良)
「雛森! 剣でやり合いなんかやってる場合かよ!」
「藍染隊長をあそこから下ろしてやるのが、先なんじゃねえのか」(日番谷冬獅郎)
「市丸…てめえ、雛森を殺そうとしたな?」(日番谷)
「今のうちに言っとくぜ」
「雛森に血ぃ流させたら…俺がお前を殺すぜ」(日番谷)
「石田も井上も、俺の100倍頭が切れる」(一護)
「あいつらは勝てねえ敵に、無理にケンカを売るようなことはしねえはずだ」
「大丈夫さ、きっと」(一護)
「(チャド?) なおさら心配ねえよ」
「チャドが負けるとこなんて、俺には想像もつかねえんだよ」(一護)
「大人はメンツっての潰されるのが嫌いなの」
「それに…僕の七緒ちゃんが戦いに出て傷物にでもなったりしたら大変だしねえ」(京楽春水)
「まあそう心配そうな顔しなさんな」
「すぐ終わるよ…ほんの戯れさ」(京楽)
36話
「”副隊長”って肩書は、そんなに軽いもんじゃないでしょ」(松本乱菊)
「何が書いてあるのか知らないけど」
「自分の隊長が最期の言葉を残した相手が自分だったってのは」(乱菊)
「副隊長として幸せなことだよ」(乱菊)
「十一番隊隊長、更木剣八だ」
「てめえと殺し合いに来た」(更木)
「一護…本当にお前なのか?」
「生きていてくれたのならば、もはや私にそれ以上の望みはない」(ルキア)
「逃げろ…逃げて」
「私のことなど忘れてしまえ」(ルキア)
「この世界には、うつし世のことわりでは計れぬ者が渦を巻いているのだ」
「逃げろ! 逃げて! お前は生きて!」(ルキア)
「どうした? 言ってんだぜ、俺は」
「”てめえと殺し合いに来た”ってな」(更木)
「なんの返事もねえってことは、始めちまっていいのか?」(更木)
「(通さねえ?) 分かんねえ野郎だな」
「何度も言わせんなよ」(更木)
「俺はてめえとやり合うために、わざわざここで待ってたんだぜ」
「てめえの仲間だの、朽木なんたらだのがどこで死のうと興味はねえよ」(更木)
「構えてねえ奴に斬りつけねえって心構えは立派だが」
「そんな小綺麗なものは別の機会に取っとけよ」(更木)
「殺そうが殺されようが、所詮は暇潰しだろうが」(更木)
「無理だよ、いっちー」
「いっちーに剣ちゃんは斬れないよ」(やちる)
「だってこんなの、剣ちゃんにしたら刃が付いてないのと一緒だもん」(やちる)
「教えてやろうか?」
「なぜてめえの刀が俺を斬れねえか」(更木)
「なんのことはねえ」
「霊圧同士ぶつかれば、押し負けた方がケガをする…それだけのこった」(更木)
「要は、てめえが敵を殺すために霊圧を極限まで磨き上げて作ったその刀より」
「俺が無意識に垂れ流してる霊圧の方が強い、それだけの話だ」(更木)
「まったく…この程度の奴を何日も捜し回ってたとはな」
「笑い話にしたって出来が悪いぜ」(更木)
「次はこっちの番だな。せめて、こいつの錆落としぐらいはさせてくれよ」
「頼むぜ、旅禍」(更木)
37話
「最初の頃は1日2発が限界だったのに、今はもう5発以上撃ってもまったく疲れない」
「鍛えてくれた夜一さんに感謝しないとな」(茶渡)
「あんたは悪党じゃなさそうだ」
「出来れば戦いたくない」(茶渡)
「ケンカが嫌はお互い様、だけどこっちは通られても困る」
「なんとか引いちゃくれないもんかね?」(京楽)
「(出来ない?) そうかい、それじゃ仕方ない…」
「飲もう、仲よく」(京楽)
「いやいや、引くのがダメならせめてここで止まっていてくれないかなと思ってさ」
「なあに、少しの間でいいんだ」(京楽)
「京楽さん、今すぐそこをどいてくれ」
「(嫌だと言ったら?) 言わせない!」(茶渡)
「もうよしなよ、分かったろ?」
「君の技は確かにすごいさ」(京楽)
「硬いし速いし、破壊力だって人間にしちゃ相当なもんだ」
「だけど僕には当たらない」(京楽)
「このまま続けても先は見えてるんじゃないの?」
「そろそろ諦めて帰ったらどうだい?」(京楽)
「忠告をどうも」
「だけど、引くわけにはいかない!」(茶渡)
「分かってるはずだ」
「技には消耗限界を超えるとまったく出せなくなるものと」(京楽)
「それを超えても命を削って出し続けられるものと2種類ある」
「君の技は明らかに後者だよ」(京楽)
「確かに俺は、彼女のことは何も知らない」
「命を懸けるには、少しばかり足りないかもしれない」(茶渡)
「だけど一護が助けたがってる、それで十分だ」
「俺が命を懸けるのに、それ以上の理由は必要ない」(茶渡)
「まいったね、どうも」
「そこまで覚悟があるんなら、説得して帰ってくれなんてのは失礼な話だ」(京楽)
「仕方ない」
「そいじゃひとつ、命をもらっておくとしようか」(京楽)
「一護、俺はこいつを倒す」
「ただ、命を懸けることになる」(茶渡)
「生き残ることが出来たら、今度は俺から誓おう」
「あの時と同じ約束を、あの時と同じ言葉で」(茶渡)
「決めてるんだ、俺は自分のために拳は振るわない」
「アブウェロとの約束だ」(茶渡)
「お前のその大きく強い拳は、なんのためにあるのか? それを知りなさい」
「これ(コイン)はそのおまじないだ」(アブウェロ)
「そうだ、こうしねえか? チャド」
「お前は今までどおり、自分のために誰かを殴ったりしなくていい」(一護)
「その代わり、俺のために殴ってくれ」
「俺はお前のために殴ってやる」(一護)
「お前が命懸けて守りたいもんなら、俺も命懸けて守ってやる」
「約束だぜ」(一護)
「そうだ、約束だ」
「だから俺は負けられない」(茶渡)
「(斬って)ごめんよ」(京楽)
38話
「あんまり逃げんなよ」
「好きじゃねえんだ、弱え奴との追いかけっこはな」(更木)
「何をビビッてんだ、俺は」
「俺がここで負けたら、チャドも井上も石田も岩鷲も花太郎も夜一さんも」(一護)
「俺に力を貸してくれた連中が、みんな死んじまうんだ」
「ビビッてる暇なんかねえじゃねえか!」(一護)
「死ぬ覚悟が出来たのか?」
「それとも、ただ諦めただけか?」(更木)
「わりいな、まだ死ぬ気にはなれねえんだ」
「俺が死んだら、背中にあるものみんな壊れちまうんでね」(一護)
「なんだ…やりゃ出来るじゃねえか」(更木)
「まだ緩めるなよ、そのまま研ぎ澄ませていろ」
「こっからが楽しいとこだぜ」(更木)
「戦いか…そんなものがなければ、人は醜い感情に惑わされることもなく」
「醜い悲劇も起こりはしないのに」(東仙要)
「私は戦いを、心底憎むよ」(東仙)
「集中が増してるな」
「さっきまでと違って、ちゃんと鈴の音が聞こえてるじゃねえか」(更木)
「鈴も眼帯も、より戦いを楽しむためだけにつけてんだ」
「そうやって有効利用してくれねえとつけてる意味がねえ」(更木)
「俺の斬魄刀に名はねえ」
「俺の刀はむき出しだ」(更木)
「もともと封印自体してねえんだよ」
「俺の斬魄刀の、こいつが本体だ」(更木)
「ナメてるのはてめえだ」(更木)
「俺が斬魄刀を封印しねえのは霊圧がでかすぎて」
「全力で抑え込んでも封印が出来ねえからだ」(更木)
「だから、普段戦う時は常に加減して斬る癖をつけた」(更木)
「分かるか?」
「そうでもしねえと、敵がモロすぎて戦いを楽しむ暇もねえんだよ」(更木)
「だから”緩めるな”って言ったろ? 霊圧をよ」
「勝機の1つ2つ見つけたぐれえで緩めやがって」(更木)
「つまんねえ幕引きだぜ」(更木)
「俺のことを斬れた奴も、戦いの最中に鈴の音を聞けた奴も久しぶりだったのによ」
「しまいか…つまんねえな」(更木)
39話
「戦いたいか? 勝ちたいか?」
「それとも生きたいか? どれだ?」(斬月)
「か…勝ちたい」
「戦うだけじゃ意味がねえ、生き残るだけじゃ意味がねえんだ」(一護)
「勝ちたい」
「俺は…勝ちたい!」(一護)
「これからお前が私を持つに足る者かどうか試す」
「もう一度私を手にしたくば、自分の手で奪い取ってみせろ」(斬月)
「敵はお前自身だ」(斬月)
「斬魄刀は道具じゃない」
「みんなそれぞれ名前を持って生きてるんだ」(一護)
「教えてくれないか? 斬月のおっさん」
「少しずつでいい、あんたのことを知りたいんだ」(一護)
「俺に力を貸してくれるあんたのことを」
「そしてもう一度、あんたと一緒に…戦わせてくれ!」(一護)
「一護…私は雨が嫌いだ」(斬月)
「この世界にも雨は降る」
「お前が心を乱せば空は曇り、お前が悲しめばいともたやすく雨は降る」(斬月)
「お前にも分かるだろうか?」
「孤独なこの世界で雨に打たれることの恐ろしさが」(斬月)
「その雨を止めるためなら、私はお前にどんな力も貸そう」
「私を信じてくれたなら、私はこの世界にどんな雨も降らせやしない」(斬月)
「一護、信じろ」
「お前は1人で戦ってはいない」(斬月)
「”一気に片をつける”だと? そいつは困るな」
「せっかくここまで、楽しくなってきたのによ!」(更木)
「てめえがなぜ復活できたのか?」
「てめえがなぜ急激に強くなったのか?」(更木)
「気になることは山ほどあるが、とりあえず今はどうでもいい」
「今はこの戦いを楽しもうぜ!」(更木)
「”どうかしてる”だと? どうかしてるのはおめえの方だ!」
「それだけ強くて、なぜ戦いを好きにならねえ?」(更木)
「楽しめよ」
「死も苦痛も、そのためのただの代償の1つだろうが!」(更木)
「最高だ」
「対等の戦い…いや、わずかにだが確実にお前が上だ」(更木)
「いつ以来だ? こんな高揚感は」
「お前になら、全力で戦ってもよさそうだ!」(更木)
「うるさいな!」
「剣ちゃんが戦ってるんだから、邪魔しないで!」(やちる)
「仕込む? 右目に?」
「そんなくだらねえ小細工、誰がするかよ」(更木)
「こいつ(眼帯)は技術開発局の連中に作らせた、霊力を無限に食らい続ける化け物だ」(更木)
「今までこいつに食わせてた分の霊圧を…」
「全ててめえを倒すためにつぎ込む、それだけのことだ」(更木)
「聞こえるか? 一護。奴(更木)の剣の悲鳴が」
「あれが奴には聞こえない」(斬月)
「信じ合わぬ者同士、共に戦えば、互いの力を損なうのみ」
「己の力しか信じぬ奴には、それが分からない」(斬月)
「(信じられる?) 当然だろ」
「俺の力、全部あんたに預ける」(一護)
「好きに使ってくれ」
「そして、俺に力を貸してくれ」(一護)
「(霊圧?) 上がるさ」
「俺は斬月の力を借りて、斬月と2人で戦ってんだ」(一護)
「自分1人でしか戦おうとしねえあんたには、絶対に負けねえ」(一護)
「斬魄刀の力を借りて、斬魄刀と共に戦う」
「ざれ言だ」(更木)
「斬魄刀は戦いの道具だ」
「斬魄刀と共に戦うなんてのは、自分の腕で戦えねえ弱りきった負け犬の台詞だぜ」(更木)
「俺やてめえの台詞じゃねえんだよ、一護」(更木)
40話
「何が”悪い、みんな”だ」
「てめえの勝ちだ、バカ野郎」(更木)
「ありがとう」
「いっちーのおかげで剣ちゃんは楽しく戦えたよ」(やちる)
「あんなに楽しそうな剣ちゃんを見たのは久しぶりでした」
「ホントにありがと」(やちる)
「いっちー、出来れば死なないでね」(やちる)
「そして出来れば、また剣ちゃんと遊んであげてね」
「お願い」(やちる)
「なぜだ?」
「私のために流れる血など、あっていいはずがない」(ルキア)
「すまぬ一護、少し遅れた」
「派手にやられたのう」(夜一)
「じゃが相手があの更木剣八では仕方あるまい」
「相打っただけでも大殊勲じゃ」(夜一)
「それにしても、よう戦う、よう耐える、大したものよ」
「案ずるな、死なせはせぬ」(夜一)
「あいつは?」
「(死んでない?) そりゃよかった。これでまた借りが返せるってもんだ」(更木)
「(名前をつけてくれた時のこと?) 当たり前じゃん」
「飛んでた雲の数まで覚えてるよ」(やちる)
「随分長いこと忘れてたぜ」
「名前のない苦痛ってやつをな」(更木)
「ほかの連中が名前で呼ばれるのに、自分にはそれがない」
「それがどんな気分か…」(更木)
「”八千流(やちる)”と読む」
「俺がただ1人、こうありたいと願う人の名だ」
「お前にやる」(更木)
「俺は”剣八”、代々もっとも強い死神に与えられる名だ」
「俺は今日からその名を名乗る」(更木)
「随分、長いこと待たしちまったな」(更木)
「なあ、お前は”今更何を”と思うかもしれねえが、今からでも俺に教えちゃくれねえか?」
「お前(斬魄刀)の名を」(更木)
「強くなりてえな…戦う相手が見つかったんだ」
「俺はまだ強くなれるんだ」(更木)
「戦いてえ」
「強くなりてえ!」(更木)
「私は、名もなく、親もなかった」(やちる)
「私がいたのは北流魂街79地区”草鹿”」
「私は、そこで血の色以外の色を見た記憶がない」(やちる)
「周りはみんな、人よりも獣に近い連中ばかり」
「赤ん坊の私なんて、いつ踏み殺されておかしくなかった」(やちる)
「そこへあなたはやってきた」
「北流魂街80地区”更木”」(やちる)
「もっとも深い闇の底から、あなたは私の血まみれの世界を一瞬で切り刻んで」
「そして私に名前をくれた」(やちる)
「あなたが現れなければ、今の私はここにない」
「そう、あの日からずっとあなたは私の世界の全て」(やちる)
「なれるよ、剣ちゃん」
「1番強いのは剣ちゃんだもん」(やちる)
「だからもっともっと強くなろうよ、2人で」(やちる)
「志波家の者、確かにお前の兄…志波海燕は私が殺した」(ルキア)
「好きにしろ」
「お前になら、私は殺されても文句は言うまい」(ルキア)
「悪いな、兄貴」
「あんたの敵討ちはとりあず後回しだ」(岩鷲)
「恨むんなら、仲間を見捨てて逃げるような腰抜けに俺を育てなかった」
「姉ちゃんを恨んでくれ」(岩鷲)
41話
「いいじゃろう、ここまで来れば隠すこともあるまい」
「見せてやろう、わしの真の姿を」(夜一)
「どうやら相当驚いておるようじゃな」(夜一)
「無理もない」
「大方おぬしも、言葉遣いだけでわしを男と思い込んでおったクチじゃろう」(夜一)
「こうして真の正体を明かす時というのは、何度味わっても愉快なものじゃのう」
「どいつもこいつも、あほうのように驚くばかりじゃ」(夜一)
「四深牢へのかすかな霊圧の移動を感じたので」
「どんなつわものが霊圧を潜めて潜り込んだかと思いきや…羽虫か」(白哉)
「失せろ」
「私の剣は貴様のごとき羽虫を潰すためにない」(白哉)
「そうか、貴様は志波家の者か」
「ならば手を抜いてすまなかった、貴様はここから生かして帰すまい」(白哉)
「やれやれ、物騒だな」
「それくらいにしといたらどうだい? 朽木隊長」(浮竹)
「ルキア…助けにきたぜ」(一護)
「バカ者!」
「”来てはならぬ”と言ったはずだ」(ルキア)
「あれほど、”追ってきたら許さぬ”と…」
「ボロボロではないか、バカ者!」(ルキア)
「あとでいくらでもどなられてやるよ」
「あいつを倒したあとでな」(一護)
「てめえが”死刑になりたい”って言おうが関係ねえ」
「俺はてめえを引きずってでも助け出すぜ」(一護)
「こっから先、てめえの意見は全部却下だ!」(一護)
「相変わらずだな、貴様は」
「相変わらず、私の言うことを少しも聞かぬ」(ルキア)
「てめえの言うことは俺の心配ばっかじゃねえかよ」
「こんな時くらい、自分の心配してろ」(一護)
「心配すんな、死にゃあしねえって」
「これでも俺、ちょっとは強くなったつもりだぜ」(一護)
「(誰だ?) 無関係だ」
「少なくとも今、兄(けい)の頭をよぎった男とはな」(白哉)
「奴は何者でもない、ただの旅禍だ」
「私が消す、それで終わりだ」(白哉)
「そしてこの些細な争いの全てが終わる」(白哉)
「誰に向かって口を利いている。私に貴様ごときの隙をつけと言うのか?」
「大層な口を利くな、小僧」(白哉)
「あのまま現世で安穏と暮らしておればよいものを」
「拾った命を捨てるために、こんな所まで来るとはな」(白哉)
「(命を)捨てに来たつもりはねえ」
「あんたを倒して俺は帰る」(一護)
「なるほど」
「どうやら思っていた以上に腕を上げたと見える」(白哉)
「仕方がない、貴様がその力に自惚れる前に見せておいてやろう」
「千年あがいても埋めようのない、決定的な力の差というものを」(白哉)
尸魂界・救出篇
→尸魂界・救出篇(46話)
→尸魂界・救出篇(51話)
→尸魂界・救出篇(56話)
→尸魂界・救出篇(61話)
42話
「バカ野郎。居眠りでもしてたのか? てめえは」
「俺の敵は、もうあいつじゃねえよ」(阿散井)
「”倒す”? おぬしがあやつ(白哉)を?」
「愚か者」(夜一)
「何をしようと無駄だ」
「ここから逃げることは出来ん」(白哉)
「ほう…大層な口を利くようになったのう、白哉坊」
「おぬしが鬼事(おにごと)で、わしに勝ったことが一度でもあったか?」(夜一)
「その程度の瞬歩で逃れられると思ったか?」(白哉)
「その程度の瞬歩で捕らえられると思うたか?」(夜一)
「3日じゃ。3日でこやつをおぬしより強くする」
「それまで勝手じゃが、しばしの休戦とさせてもらうぞ」(夜一)
「追いたくば追ってくるがよい」
「”瞬神”夜一、まだまだおぬしらごときに捕まりはせぬ」(夜一)
「”なぜ僕達を助けるのか?”と」
「助けるとも」(浮竹)
「藍染をやった犯人が分からない以上」
「異分子である君等は犯人の情報を持っている可能性は高い」(浮竹)
「調査もなしに殺せないさ」(浮竹)
「それに何より…たとえ手段は悪くとも、俺の部下を牢から救い出そうとしてくれた」
「そんな奴等を見殺しになんて出来るもんか」(浮竹)
「それにしてもすごいなあ」
「ここまですんなりいくとは…私って切れ者!」(織姫)
「100年も実戦から遠のいておったツケか、100や200瞬歩を続けただけで息が上がるとは」
「わしも衰えたもんじゃな」(夜一)
「うぬぼれるな」
「あそこにおった誰1人、白哉を相手に生き残れる者なぞおらぬ」(夜一)
「確かに、あの時あそこにおった者の中で」
「白哉を倒せる可能性のある者なぞ皆無じゃった」(夜一)
「じゃがおぬしだけはその可能性がある」
「そう思うたからわしは、おぬしを連れ帰った」(夜一)
「おぬしはここで強くなれ」
「今のままでは白哉には勝てぬ」(夜一)
「じゃが、勝てるよう鍛え上げてやる」
「そしてもう一度、おぬしの手で皆をまとめて助け出せ」(夜一)
「斬月に限らず、全ての斬魄刀は実は2段階の解放が可能なんじゃ」
「1つ目の解放”始解”、2つ目の解放を”卍解”という」(夜一)
「この2つの解放が出来ること、それが隊長になるための必須条件の1つじゃ」(夜一)
43話
「ここ数日、行動を共にしてはっきり分かった」
「井上さんは決定的に戦いに向いていない」(雨竜)
「彼女は目の前で誰かが傷つくのを何よりも嫌うんだ」
「たとえそれが敵であっても」(雨竜)
「そういう人は戦っちゃいけない」
「そういう戦いは、自分も仲間も傷つけるだけだから」(雨竜)
「ダメだよ」
「放たれた爆弾は手元に戻ってくるんじゃない」(涅マユリ)
「でもそれは、井上さんが心を痛めることじゃない」
「心を痛めるべきなのは…お前だ!」(雨竜)
「そうだ、最高級の待遇で迎えようじゃないかね」
「薬物投与は1日8回、機械実験も1日5回までにしよう」(涅)
「改造だって死ぬような命の危険があるものは極力控えよう」
「どうだね? 研究体としては破格の待遇だと思うがね」(涅)
「ほお、滅却師(クインシー)か」
「希少種だな、生存個体を見るのは何年ぶりになるかな」(涅)
「だがね、悪いが私はもう君等の研究は終えたんだよ」
「もう君等には興味がないんだ」(涅)
「(何者?) なんだ、旅禍(りょか)って奴は調査もろくにしないまま」
「敵の本拠地に乗り込んでくるのかね」(涅)
「不用心なことだね」
「せめて頂点の13人ぐらいは頭に入れておくべきだと思うがね」(涅)
「覚えなくてもいいよ」
「どうせすぐに何も分からなくなる」(涅)
「”追ってもいい”と言ったか?」(雨竜)
「痛い…痛いねえ」
「痛くて痛くて…頭がとろけてしまいそうだよ」(涅)
「はあ…早く捕まえてドロドロになるまで調べたいね。1分1秒も惜しいよ」(涅)
「私はこのあと、あの女を捕まえて研究しなくてはいけないんだ」
「忙しいんだよ」(涅)
「だからここは1つ、1番手間のかからない方法で…君を殺すとするよ」(涅)
「こいつの名前を教えてやろうか? ”涅ネム”」
「私の義骸技術と義魂技術の粋を集結させて作り上げた、私の作品だよ」(涅)
「気味の悪い正義感など振りかざさんでくれたまえ」
「私がこれ(副官)をどう扱おうが、他人の君が口を出すことじゃあない」(涅)
「弟子の名前を教えてやろうか?」
「弟子の名前は…雨竜…石田雨竜だ」(雨竜)
「この人は石田宗弦」
「僕の師であり、実の祖父だった人だ」(雨竜)
「井上さんがいなくてよかった」
「この戦いは、彼女にはとても見せられそうにない」(雨竜)
「クインシーの誇りにかけて…僕はお前を殺す!」(雨竜)
44話
「”天才”?」
「そんな陳腐な言葉で片づけてもらっては困る」(雨竜)
「僕のこの乱装天傀は、ただの防御技でもなければ延命術でもない」
「師の無念を晴らすまで、屍に成り果てても戦い続けるという意志の現れだ!」(雨竜)
「死人を救うことに意味はない、それは死神の仕事だ」
「お前は生きている人を救う勉強をすればいい」(石田竜弦)
「私には興味がない、お前には才能がない」
「クインシーはおじいさんの代で終わりだ」(竜弦)
「(クインシーが嫌い?) カネにならないからだよ」(竜弦)
「守りたいものが違えば、おのずと正義も違ってくる」
「そういうもんじゃ」(宗弦)
「私はお前を殺さずに連れていく方法などいくらでも知っているのだよ」(涅)
「地獄の苦しみを味わっても構わないというのなら」
「今からそのうちの1つを試してやろうか」(涅)
「僕はまだ、父さんの気持ちなんて分からないし」
「自分の本当に守りたいものも、きっと分かってなんかいない」(雨竜)
「だけど、許してはいけないものだけは分かっているつもりです!」(雨竜)
「ごめんなさい、先生」
「僕はもう一度だけ…あなたに背きます!」(雨竜)
「人間に許された力の領域を超えているよ、小僧」(涅)
「泣いて詫びろ」
「そして、二度と僕の前に現れるな!」(雨竜)
「そうすれば、これで見逃してやる」
「断れば、次は今の3倍の力で撃つ」(雨竜)
「惜しかったね、クインシー…」
「最後の切り札というものは、よくよく考えて出さないとね」(涅)
「さようなら、クインシー」
「多少面倒なことになったが、私は生き、君は死ぬ」(涅)
「その結末は変わらんのだよ」(涅)
45話
「恨みはない。だが平和のためには消すもやむなし」
「鳴け、清虫(すずむし)」(東仙)
「許せ、旅禍。無意味な戦いの、これが結末だ」
「眠れ。君達の戦いはじき終わる」(東仙)
「出来なかった時のことは聞かねえ」
「それしか方法がねえんなら…やるしかねえだろ」(一護)
「この中に1本だけ本物の私がある」
「私を倒すことが出来るのは、その1本だけだ」(斬月)
「私を屈服状態にさせたくば、私に殺される前にそいつを見つけ出せ」
「そして…私を斬り伏せてみせろ」(斬月)
「(一護?) 生きてるさ」
「俺には分かる。奴は生きて、まだ強くなろうとしてやがる」(更木)
「面白え、手ぇ貸すぜ女」
「てめえ(織姫)と一緒に動いてりゃ、じきに一護に会えそうだ」(更木)
「俺は一護を待つ」
「一護は必ずここへ来る」(茶渡)
「それまで俺達に出来ることは、傷を癒やし、次の戦いに備えることだ」
「待とう、一護を」(茶渡)
「ここにある刃達は全てお前の心のひと欠片」
「これはその中から戦いのためだけに形作られたひと欠片を見つけ出す試練」(斬月)
「今のは私に頼ろうとする、お前の心のもろさのひと欠片」
「それすら見極められぬうちは、”卍解”などとは口にもするな!」(斬月)
46話
「私、死神になったら絶対藍染隊長の五番隊に入隊する」(雛森)
「よく頑張ったね。怖かったろう、もう大丈夫だ」
「あとは我々に任せて休んでいるといい」(藍染)
47話
「最初に隊長からの手紙を読んだ時は目を疑った…信じられなかった」
「でも、本当なんですね」(雛森)
「私は隊長を信じます、藍染隊長」
「あなたを殺したのは…」(雛森)
「先に帰ってろ」
「俺は雛森を助けにいく」(日番谷)
「今までの斬月の強度に頼った戦い方とは明らかに違ってきている」(夜一)
「吸収しているのか?」
「恐るべき速さで、恐るべきレベルで」(夜一)
「おぬし、相変わらず期待どおりの反応をするのう」
「浅い男じゃ」(夜一)
「(浦原?) 奴こそは先代の護廷十三隊・十二番隊隊長であり」
「果ては技術開発局創設者にして初代局長を務めた男じゃ」(夜一)
「(詰めが甘い?) なんや、おかしな言い方しはりますなあ」
「わざと分かるようにそうしたつもりやってんけど」(市丸)
「雛森より先に来られてよかったぜ」
「あいつが来る前に、俺がてめえを殺す」(日番谷)
「バカ野郎! よく考えろ! 自分が死んだら代わりにお前(雛森)が戦えだと?」
「藍染の奴が、そんなこと言うと思うか?」(日番谷)
「俺の知ってる藍染は、勝ち目のねえ戦いに1人で出向くようなバカでも」
「その尻拭いを部下にさせる腰抜けでもなかった」(日番谷)
「だって…だって手紙にそう書いてあったもの」
「あれは藍染隊長の字だったもの」(雛森)
「私だって信じたくなかったもん」
「でも藍染隊長がそう言ってるんだもん」(雛森)
「私…もう、どうしたらいいのか分からないよ」
「シロちゃん」(雛森)
「相変わらずやな。最後の警鐘くらい、ゆっくり聞いたらええのに」
「じきに聞かれへんようになるんやから」(市丸)
「藍染だけじゃ足りねえか」
「雛森までこんな目に遭わせやがって」(日番谷)
「血がにじむほど刀を握りしめなきゃならなくなるまで、こいつを追い詰めやがって」(日番谷)
「言ったはずだぜ?」
「雛森に血ぃ流させたら、てめえを殺す」(日番谷)
「あかんなあ」
「こないな所で刀抜かれたら、僕が止めるしかないやないの」(市丸)
48話
「下がっとき、イヅル」
「まだ死ぬん嫌やろ」(市丸)
「バカ言うな。足りねえよ、引くだけじゃ」
「てめえは消えろ、吉良」(日番谷)
「目が届かなくなっても、まだ遠くへな」
「四方三里にいるうちは…巻き込んで殺さねえ自信はねえ」(日番谷)
「さすが十番隊隊長、日番谷冬獅郎。数百年に1人の天童と呼ばれた使い手ですな」
「危ない、危ない」(市丸)
「どうや、十番隊長はん」
「追い込まれる気分は?」(市丸)
「なるほど。ナメたらあかんかったなあ、日番谷冬獅郎を」
「”後悔先に立たず”っちゅうやつや」(市丸)
「いや、まだだ。本当に後悔するのはこれからだ」
「俺をここまで本気にさせたこと…思う存分後悔しやがれ!」(日番谷)
「刀をお引き下さい、市丸隊長」
「引かなければ、ここからは私がお相手いたします」(乱菊)
「僕を追うより、五番隊副隊長さんをお大事に」(市丸)
「いつも私に行き先を告げずに消える悪い癖、まだ直ってはいないのね」
「ギン…あんた一体、どこへ行こうとしているの?」(乱菊)
「処刑とそれに連なる双殛の解放」
「それが市丸の狙いなら、この処刑、このまま見過ごすわけにはいかねえ」(日番谷)
「隠れてコソコソ卍解の修行か? 面白そうなことやってんじゃねえか」
「俺もまぜろよ」(阿散井)
「しゃくな話だが、今の俺の力じゃルキアを助け出すには少しばかり足りねえ」
「だからここに来た」(阿散井)
「安心しろよ、何もてめえの修行を邪魔しようってわけじゃねえ」
「俺も具象化までは習得済みだ」(阿散井)
「卍解まではあとわずか」
「こっちはこっちで好きにやらせてもらうぜ」(阿散井)
「言ったろ? 出来なかった時のことは聞かねえ」
「期限が明日になったってんなら…今日中に片づけりゃいいだけの話だ」(一護)
「処刑は明日か」
「そうだ明日、処刑前に一護たち全員を無事現世に帰してくれるよう請うてみよう」(ルキア)
「朽木家の罪人だ」
「そのくらいのわがままは通るかもしれぬ」(ルキア)
「処刑は明日」
「そう聞かされて驚きはしたが、不思議と悲しくはなかった」(ルキア)
「それはきっと、ゆうべ見た夢のせいなのだろう」
「決して忘れることのない、あの夜の夢のせいなのだろう…」(ルキア)
49話
「”はあ、どうも”? なんだその挨拶は!」
「副隊長が名乗ってんだぞ」(志波海燕)
「おめえも名乗って”よろしくお願いします”だろうが」
「名はなんだ? こら!」(海燕)
「(朽木ルキア?) おめえを十三番隊に歓迎する」
「うちは隊長が体弱くってな、ほとんど俺が仕切ってんだ」(海燕)
「凡庸な挨拶、凡庸な怒声、凡庸な部下と上官の関係」
「しかしその凡庸さは紛れもなく、私の求めていたものだった」(ルキア)
「忘れんな」
「おめえがこの隊にいる限り、俺は死んでもおめえの味方だ」(海燕)
「私は魂の平穏を妨げる虚(ホロウ)を許さない」
「誇りある護廷十三隊の死神として、奴等の悪行を食い止めないと」(志波都)
「(敵の思うつぼ?) それでも行きます」
「奴は都を操って、あいつを慕う部下達を殺しまくった」(海燕)
「あいつの誇りを汚しやがった」
「行かせて下さい、隊長」(海燕)
「隊長、お願いです」
「俺1人で行かせて下さい」(海燕)
「海燕を助けて、それで奴の誇りはどうなる?」(浮竹)
「お前が今力を貸せば、奴の命は救われるだろう」
「だが、それは同時に奴の誇りを永遠に殺すことになる」(浮竹)
「誇りがなんだと言うのですか?」
「命に比べれば誇りなど!」(ルキア)
「いいか、よく覚えておけ」
「戦いには2つあり」(浮竹)
「我等は戦いの中に身を置く限り、常にそれを見極め続けなければならない」
「命を守るための戦いと、誇りを守るための戦いと…」(浮竹)
「今、奴は誇りのために戦っている」
「部下達の誇り、奴自身の誇り」(浮竹)
「そして何より、愛する妻の誇り」(浮竹)
「そうか、ならば致し方ない」
「海燕の体ごと、お前を斬ろう」(浮竹)
「斬るさ」
「海燕の体をお前ごときにくれてやるわけには…いかん!」(浮竹)
「隊長…ありがとうございました」
「俺を戦わせてくれて…」(海燕)
「朽木…俺のわがままに付き合わせて、ひでえ目に遭わせちまったな」
「悪い、きつかったろ」(海燕)
「ありがとな」
「おかげで心はここに置いていける」(海燕)
「違う。私は礼を言われるようなことは何1つしていない」
「私が救ったのは…私自身だ」(ルキア)
「醜い…私に救われる価値など、ありはしない」
「血を流してまで救う価値など、あってはならない」(ルキア)
「(処刑?) 聞いている」
「それがどうしたというのだ?」(白哉)
「処刑は明日」
「それが決定ならば、私はそれに従うまでだ」(白哉)
「ともかく、あれ(ルキア)は私の家の者だ」
「たとえ死のうと殺されようと、兄(けい)の知ったところではない」(白哉)
51話
「どちら様かな?」
「悪いが僕は、醜い顔は覚えられない体質でね」(綾瀬川)
「案ずるな、(処刑に)疑問などない」
「わしを動かすのは全て、元柳斎殿への恩義のみ」(狛村左陣)
「この姿ゆえ皆に疎まれ、はぐれ者だったわしを拾ってくれた」
「あの方の大恩に、わしは全霊をもって応えるのみ」(狛村)
「迷いはない」
「あの方が是と言えば、死すらも是である」(狛村)
「無論、僕はいつもと変わらない」
「このめしいた目に映るのは、常に血に染まぬ道だけだ」(東仙)
「君(狛村)と歩む道は同じだと信じているよ、狛村」(東仙)
「くだらん」
「是非も善悪も興味はない」(砕蜂)
「私にあるのは護廷十三隊、隊長としての使命と矜持のみ」
「敵は殺す、それだけだ」(砕蜂)
「貴様もだ、大前田。己の立つ場所を見誤るなよ」
「忘れるな。私の道を妨(さまた)げれば、貴様とて敵だ」(砕蜂)
「七緒ちゃん」
「僕、どうしたらいいかな?」(京楽)
「なぜ、私に聞かれるのですか?」
「どうせ私が何を言っても、ご自分のお好きにしかなさらないくせに」(伊勢七緒)
「ご心配なく。私はせいぜい面倒に巻き込まれないように」
「数歩下がってついていかせていただきますから」(七緒)
「参ったねえ」
「それじゃまた僕だけ、山じいに叱られちゃうじゃないか」(京楽)
「わめくな」
「誰がてめえらに戦わせてやるなんて言ったよ」(更木)
「4対1か」
「試し斬りにゃ、ちょっと物足んねえがな」(更木)
「ごちゃごちゃうるせえなあ」
「さっさとかかってこいよ」(更木)
「なるべく4人いっぺんの方がいいぜ」
「四方囲んで一気に襲えば、誰か1人ぐらい俺を斬れるかもな」(更木)
「”正気”かよ?」
「あいにくそんな面倒なもんは、はなっから持ってた覚えはねえな」(更木)
「当たり前じゃん」
「相手が誰でも剣ちゃんが負けるわけないもん」(やちる)
「やれやれ、やっと落ち着いてやれるぜ。数は半分になっちまったがな」
「まあこれでも、寝起きの運動くらいにはなるだろうぜ」(更木)
「なんだ…終わりか?」
「やれやれ…前言撤回だ、これじゃ眠気も払えやしねえ」(更木)
「恋次」
「おぬし、自分が初めて立って歩いた時のことを覚えておるか?」(夜一)
「覚えておらぬということは、意識しておらぬということじゃ」
「ならばなぜ立ち上がった?」(夜一)
「人は皆、生まれながらに立ち上がることを知っておる」
「鳥は皆、飛ぶことを知っておる」(夜一)
「魚は皆、泳ぐことを知っておる」
「それは本能というやつじゃ」(夜一)
「本能で知っておるからこそ、皆迷いなくその力を手にしようとする」
「それを思わせるのじゃ」(夜一)
「奴は恐らく本能的に分かっておるのじゃろう」
「自分がその力を持っておることを」(夜一)
「じゃからわしは信じる」
「奴が、卍解に至るものじゃということを」(夜一)
52話
「もう少し…もう少しだ。もう少しで、てめえ(ルキア)を助けてやれる」
「絶対にてめえを死刑にはさせねえ」(阿散井)
「閃花…」
「何度も見た、あんたの得意技だ」(阿散井)
「頭では…理屈ではあんたの動きをつかんでた」
「ようやく体がついてこれるところまで来たらしい」(阿散井)
「朽木隊長、もうその剣で俺は殺せねえ」(阿散井)
「随分と饒舌だな。何をそんなに舞い上がる?」
「その程度で、私の剣をしのいだつもりか」(白哉)
「副隊長になってからじゃねえんだ」
「護廷十三隊に入るそのずっと以前から、俺が超えたいと願い続けたのは」(阿散井)
「朽木隊長、あんた1人だけなんだ」
「超えさせてもらうぞ、朽木隊長」(阿散井)
「(いつの間に?) 分からねえさ」
「あんたみたいに足元を見ねえ人にはな」(阿散井)
「どうしても通してもらえねえなら…俺は、あんたを斬って行くぜ」(阿散井)
「不可能だ。貴様では私に片膝すらつかせることは出来ぬ」(白哉)
「なるほどな…卍解というだけの圧はある。だが、ここまでだ」
「散れ、千本桜」(白哉)
「ついたな、片膝。俺はあんたを倒す!」
「幕を引こうぜ、朽木白哉。俺とあんたの戦いにな」(阿散井)
「”幕を引く”か…よかろう」
「ならばその幕、私の剣で引くまでだ」(白哉)
「卍解の欠点は、霊圧に比例したその巨大さにある」
「刀剣としての常識を超えた形状と巨大さゆえに」(白哉)
「その動きの全てを完全に把握するためには、卍解を会得してなお十余年の鍛錬が必要だ」
「恋次。貴様はまだ、卍解で戦うには早すぎる」(白哉)
「まさか貴様、失念しているわけではあるまいな」
「私にも卍解があるということを」(白哉)
「散れ、千本桜景厳(かげよし)」(白哉)
「足元より立ち上る千本の刃」
「その千本が散ることによって生まれる無数の刃は、もはやその数を知ることさえ叶わぬ」(白哉)
「軌道を読むことは出来ぬ、かわすことなどなお出来ぬ」
「風を見送るがごとく、全てはただ立ち尽くし、チリに帰すのみ」(白哉)
「私と貴様で何が違うのか教えてやろうか?」
「格だ」(白哉)
「”猿猴捉月(えんこうそくげつ)”」
「けだものの目に映るのは、しょせん水に映った月まで」(白哉)
「それを取ろうともがいても、ただみな底に沈むのみ」
「貴様の牙は私に届くことはない、永遠にな」(白哉)
「誇るがいい」
「この刃をその身に受けてなお、人の形を保っていることを」(白哉)
「(誓ったんだよ) 絶対に助けるってな」
「(誰に?) 誰でもねえよ。ただ俺の…魂にだ!」(阿散井)
「難儀な話さ、嫌になるだろ?」(綾瀬川)
「いつだって描くことより破ることの方がたやすくて」
「ほどくことより結ぶことの方がずっと難しいんだ」(綾瀬川)
「見事だ」
「貴様の牙、確かに私に届いていたさ」(白哉)
53話
「あかんなあ」
「相変わらず口悪いんやねえ、君は」(市丸)
「”ギン”やのうて、”市丸隊長”」
「いつまでもそれやったら叱られるで、お兄様に」(市丸)
「まあ、なんや大した用事やないんやけど、散歩がてら…ちょっと意地悪しに」(市丸)
「(恐怖の)理由など最初からない」
「私の中の何かが、この男(市丸ギン)の全てをことごとく拒絶していたのだ」(ルキア)
「怖い?」
「死なせたないやろ? 阿散井君も、ほかのもんも」(市丸)
「死なせたないと、急に死ぬの怖なるやろ」
「助けたろか?」(市丸)
「どや? 僕がその気になったら、今すぐにでも助けたるで」
「君も阿散井君も、それ以外も」(市丸)
「嘘」(市丸)
「希望は捨てたはずだった、生きる理由も失ったはずだった」
「未練などない、死ぬことなど恐ろしくはないと」(ルキア)
「なのに、揺るがされた」
「希望に似たものをほんの僅かチラつかされただけで、こんなにもたやすく?」(ルキア)
「生きたいと思わされてしまった」
「覚悟を崩されてしまった」(ルキア)
「話になんねえ」
「てめえらそんな腕で、よく平気で隊長ズラしてられんな」(更木)
「この野郎、立てよ。まだ死んじゃいねえだろ」
「死ぬなら卍解の1つでも見せてから死ね」(更木)
「更木剣八。私は、お前が十一番隊の前隊長を殺して」
「隊長の座に就いた時から確信にも似た強い不安を感じていた」(東仙)
「この男は魔物だ。暴力を食らい血をすする、我々とは違う存在だ」
「そして、いずれ必ず平和を破滅させると」(東仙)
「事実、お前は今旅禍を助け、我々と敵対し」
「この瀞霊廷を更なる混乱に陥れようとしている」(東仙)
「恐らくは、お前自身がただ更なる戦いを欲するがゆえに」(東仙)
「違う、”気に食わぬ”などと言っているのではない」
「”許しがたい”と言っているのだ!」(東仙)
「我等の築いた平和を乱す、お前の言行その全てが」(東仙)
「恨みはない」
「だが、平和のためには消すもやむなし」(東仙)
「どうだ? 光も音もない無明の世界は」
「恐ろしいだろう?」(東仙)
「この”閻魔蟋蟀”は中にいる者全ての霊圧・知覚と視覚・嗅覚までも奪い」
「無明の地獄を作り出す」(東仙)
「地獄から逃げられるのはただ1人」
「この清虫本体を握る者だけだ」(東仙)
「無駄だ」
「私を捕らえることなど出来ない」(東仙)
「たとえどれほどの手練であっても、突然光を奪われたら最後」
「そこにかすかな恐怖が生まれるからだ」(東仙)
「かすかな恐怖は動きを半歩遅らせる」
「生まれた時から光を持たぬ私の動きには…」(東仙)
「なるほど…やはりお前は魔物」
「恐怖など、元よりないわけか」(東仙)
「自分自身の覚悟がこれほどもろいものとは…情けない」(ルキア)
「待ちなよ、まだ僕は負けてないだろう」(綾瀬川)
「(負け?) おあいにく」
「十一番隊では、負けるってことは死ぬことなのさ」(綾瀬川)
「(九番隊とは違う?) 天と地ほどもね」
「だからこうしてケンカしてる」(綾瀬川)
「十一番隊では暗黙の了解として、斬魄刀の能力は直接攻撃系だけと決まってる」
「ど突き合いに命懸けてる連中ばっかりだからね」(綾瀬川)
「鬼道系の斬魄刀は、かっこ悪いってバカにされるのさ」(綾瀬川)
「さあ、ここからが内緒の話」
「僕の斬魄刀の本当の能力はなんでしょうか?」(綾瀬川)
「一角や隊長には特に内緒だよ」
「僕、嫌われるの嫌だからさ」(綾瀬川)
「”正義が足りぬ”と言うなら、私が正義そのものになろう」(東仙)
「そして、世界の全ての邪悪を雲のごとく消し去ろう」
「私の正義の全てを懸けて」(東仙)
「死んだらつまんねえぞ」
「何しろ死んだら、もう誰も斬れなくなっちまうんだからな」(更木)
「私は…私の正義の全てを懸けて、お前を止めなければならないのだ」(東仙)
「まあ、外見は戦いには関係ねえからな」(更木)
「問題は獣の姿をしたてめえが、ちゃんと獣じみて強えかどうか」
「それだけだ」(更木)
「表面的な強さにとらわれ、敵の力の深きを見極められぬのが貴公の欠点だ、更木」
「わしは東仙のように優しくはないぞ」(狛村)
「さあ、始めるぞ更木剣八」
「貴公の好きな殺し合いだ!」(狛村)
「”殺し合い”か。いいじゃねえか、そういうことなら遠慮なくいくぜ」
「死んだら化けて、もう1回殺しに来い!」(更木)
54話
「処刑はどっちでもいいんだけど、あそこにはいっちーが来てるかもしんないからね」
「いっちーは手伝ってやんないとね」(やちる)
「いっちー助けるのなんて当たり前じゃん」
「だっていっちーは剣ちゃんの友達だもん」(やちる)
「ひどくなどありませんよ、勇音」
「慈悲です」(卯ノ花烈)
「いずれ避けられぬ終焉ならば、せめて僅かでも迷いなく」
「せめて僅かでも安らかに」(卯ノ花)
「あのとき市丸に乱された心にも…少しずつ静けさが戻ってきている」(ルキア)
「心乱し、無様にも生にすがりつこうとする私を」
「兄様が一分の隙もなく突き放してくれたおかげかもしれぬ」(ルキア)
「ありがとうございます、兄様」(ルキア)
「恐ろしくはない」
「私は、よく生かされた」(ルキア)
「恋次達と出会い、兄様に拾われ、海燕殿に導かれ」
「そして…一護に救われた」(ルキア)
「つらくはない、悲しくはない」
「悔いはない、心も残してはいない」(ルキア)
「ありがとう…ありがとう…ありがとう…ありがとう」
「さよなら」(ルキア)
「そうか…結局間に合ったのは、彼等の方だったってわけだね」(京楽)
「(何をする気?) 決まってんだろ」
「壊すんだよ、この処刑台を」(一護)
「(無茶?) いいから…黙って見てろ」(一護)
「”助けるな”とか”帰れ”とか、ゴチャゴチャうるせえんだよ、てめえは」
「言ったろ? ”てめえの意見は全部却下だ”ってよ」(一護)
「2度目だな…今度こそだ。助けに来たぜ、ルキア!」(一護)
「礼など言わぬぞ…バカ者」(ルキア)
「(どうする?) 逃げる」
「(無理?) じゃあ、全部倒して逃げるさ」(一護)
「当ったりめえだ」
「俺が来なくて誰がルキアを助けるよ」(阿散井)
55話
「あんたはルキアの兄貴だろ」
「なんであんたはルキアを助けねえんだよ」(一護)
「くだらぬ問いだ」
「その答えを貴様ごときが知ったところで、到底理解など出来まい」(白哉)
「もはや私の取る道は1つ。黒崎一護、貴様を斬る」
「そしてルキアをもう一度、次は私の手で処刑する」(白哉)
「させねえさ」
「そのために来た」(一護)
「誰もてめえが思うほど、てめえを悪く思っちゃいねえよ」(阿散井)
「自分ばっか責めてんじゃねえ」
「なんでもかんでも背負って立てるほど、てめえは頑丈じゃねえだろうが」(阿散井)
「分けろ」
「俺の肩にも、一護の肩にも、ちょっとずつ乗っけて、ちょっとずつ立ちゃあいい」(阿散井)
「そのために俺達は強くなったんだ」
「あいつを信じてやれ、ルキア」(阿散井)
「すまぬ、恋次」(ルキア)
「バカ野郎、謝るとこじゃねえよ」(阿散井)
「ありがとう」(ルキア)
「バカ野郎、礼言うとこでもねえよ」(阿散井)
「いつまでも見物というのもな」(砕蜂)
「ゲスめが」
「貴様らの行いは、十三隊席官としての矜持を忘れた恥ずべき裏切りだ」(砕蜂)
「だが安心しろ」
「これ以上、恥をさらさぬよう、今すぐ私が葬ってやる」(砕蜂)
「昔から、逃げる悪ガキにまかれたことはないんじゃよ」(元柳斎)
「来い、わっぱ共!」
「もうげんこつでは済まさんぞ」(元柳斎)
「いね!」
「おぬしのような赤ん坊に息の仕方から教えてやるほど、わしの気はなごうはないぞ」(元柳斎)
「痛恨なり」
「何も言うな、もはや問答はらちもなし」(元柳斎)
「教えたはずじゃ」
「正義をゆるがせにする者を、わしは許さぬと」(元柳斎)
「(自分の正義?) たわけるな」
「世界の正義をないがしろにしてまで、通すべき己の正義などない!」(元柳斎)
56話
「いつ以来だろう…その姿を目にするのは」
「いつ以来だろう…この深海のような、深く重い畏怖をこの身に刻むのは」(浮竹)
「始解にして、既に超然たるこの霊圧」
「その熱は天を焦がし雲すら消し、その刃の通る道は世の一切を灰燼に帰す」(浮竹)
「全斬魄刀中最高の攻撃力を誇り、炎熱系最強最古の斬魄刀」
「これが…”流刃若火”」(浮竹)
「どうした? おぬしらも早う刀を解かんか」
「あらがいもせず、灰となるのを潔しとは思うまい」(元柳斎)
「なるほど」
「長らく姿を見せなかったからといって、別段腕を上げたというわけではないようだな」(砕蜂)
「おぬしの方は、いささか腕が鈍ったようじゃがのう」(夜一)
「隠密機動総司令官殿」
「わしの後釜は、そんなにおぬしには荷が重かったかのう?」(夜一)
「のぼせ上がるなよ」
「いつまで我々の上でいるつもりだ」(砕蜂)
「隠密機動も刑軍(けいぐん)も、今統括しているのは私だ」
「貴様の時代は…既に終わったのだ! 四楓院夜一!」(砕蜂)
「刑軍軍団長の抜刀は、すなわち処刑演武の開始を表す」
「完殺標的は軍団長に敵対するもの全て」(砕蜂)
「たとえそれが前軍団長であってもな」
「軍団長の名を捨てた貴様に、逃げ場はないぞ夜一!」(砕蜂)
「ナメられたもんじゃのう」
「確かに軍団長の名は捨てたが…もう1つの名まで捨てた覚えはないぞ」(夜一)
「瞬神…夜一。なるほどな…ならば仕方ない」
「私の手で…そのもう1つの名もはぎ取ってやろう」(砕蜂)
「遠慮するな、よーく思い出せ。そしてしっかりと比べるがいい」
「貴様と私と、どちらが優れた戦士であるかを!」(砕蜂)
「なぜ貴様は、私の方が優れているとは考えぬ?」
「先程までは、私が手を抜いていたとはなぜ考えぬのだ」(砕蜂)
「私ごときが貴様に対して手を抜いて戦えるはずがない」
「そう思ったか?」(砕蜂)
「のぼせ上がるなと言ったはずだ」
「私はもはや貴様より強い!」(砕蜂)
「100年の永きにわたって、最前線から退いた代価を死をもって知るがいい、夜一!」(砕蜂)
「覚えているか? 夜一」
「私のこの”雀蜂”の能力を」(砕蜂)
「”蜂紋華”、その初撃で標的の体に刻まれる死の刻印だ」
「貴様がいた頃はまだ未完成だったこの能力も、この100年の間に完全なものとなった」(砕蜂)
「せいぜい2撃目を食らわぬよう逃げ回れ、夜一」(砕蜂)
「雀蜂の能力は”弐撃決殺”」
「同じ場所に2度攻撃を与えれば、必ず死に至る」(砕蜂)
「理解できたか? 貴様より私の方が優れていると」
「理解できたなら…とどめだ!」(砕蜂)
「驚いたか? 初めて見るだろう」
「これは白打と鬼道を練り合わせた戦闘術でな、私が創り上げたものだ」(砕蜂)
「誇りに思え。この技は先日完成したばかりでな、実戦で試すのは貴様が初めてだ」
「何しろまだ名すらついておらん」(砕蜂)
「いや…名ならある」
「”瞬閧(しゅんこう)”という」(夜一)
「その刑戦装束になぜ、背中と両肩の布がないか知っておるか?」
「あっても意味を成さぬからじゃ」(夜一)
「やれやれ…本当はおぬしとこの技で戦いとうはなかったんじゃがのう」(夜一)
「気をつけろよ、砕蜂」
「この技はまだ、わしも上手く加減できんからのう」(夜一)
57話
「なぜ…なぜわしがこの技を今までおぬしに見せなかったか、分かるか?」
「それはこの技が、あまりに危険すぎるからじゃ」(夜一)
「なぜだ? 私は貴様より強い!」
「私は貴様を…超えたはずだ!」(砕蜂)
「100年の隔絶は貴様に衰えを、私に力をもたらしたはずだ!」
「それなのになぜ、貴様はまだ私の前に立っている?」(砕蜂)
「貴様はまだ、私を支配し続ける?」
「答えろ、夜一!」(砕蜂)
「(夜一との)初めての出会いは、神との対峙に近かった」(砕蜂)
「我が蜂家は、代々処刑と暗殺をなりわいとしてきた下級貴族」
「強さこそが全て」(砕蜂)
「私は…強くなりたかった」
「誰よりも強く」(砕蜂)
「(夜一に)憧れた…強烈に」
「その感情はもはや、憧れを超えて崇拝に近かった」(砕蜂)
「わしはおぬしの力を見込んでここへ呼んだのじゃ、呼び方などなんでもよい」
「働きに期待しておるぞ、砕蜂」(夜一)
「私の全ては、夜一様のために」(砕蜂)
「(力不足?) 気にする必要はない」
「わしがもうよいと言うたら、もうよいのじゃ」(夜一)
「(よくやってくれている?) いえ、まだ足りませぬ」
「夜一様をお守りするためには、まだ力が…いえ、何もかもが足りませぬ」(砕蜂)
「もうよい」
「お前はわしと似ている。まるで妹のような気さえすることがある」(夜一)
「いつまでも、おそばでお守りいたします」
「いつまでも…」(砕蜂)
「幸福だった」
「そう、あの時までは…」(砕蜂)
「突然だった。あなたは別れすら告げることなく、私の前から姿を消した」
「(約束?) 嘘つき…」(砕蜂)
「私は貴様に失望した!」
「貴様を憎み、呪いさえした!」(砕蜂)
「そして必ず貴様を超える力を身につけ、私の手で貴様を捕らえてやろうと誓った!」(砕蜂)
「私は貴様を許さぬ、夜一!」
「私の尊敬と信頼を裏切った貴様を、絶対に!」(砕蜂)
「なぜだ? なぜ…なぜ私を…連れていって下さらなかったのですか?」
「夜一様…」(砕蜂)
「しばらく会わないうちに強くなったのう」(夜一)
「あんた言ったな? 俺を斬って、そして自分の手でルキアを処刑するって」
「気に入らねえ!」(一護)
「俺はてめえを倒すぜ」
「俺の力を全部懸けて、てめえの力の全てを1つ残らず叩き潰してやる」(一護)
「てめえの手で、てめえの妹を処刑するだと?」
「ふざけんじゃねえ」(一護)
「てめえの理屈も、てめえの都合も、どっちも知ったこっちゃねえ」
「ただルキアの前で二度とそんな口利かせねえ」(一護)
「安い挑発だ。なんとわめこうが私の心は変わりはせぬ」
「ルキアと、そして貴様の運命もな」(白哉)
「卍解だと? 図に乗るな、小僧」
「貴様ごときが私の卍解を受けて死ぬなど、千年早い」(白哉)
「名を知るのと知らぬのとでは、その発する力はおのずと大きく違ってくる」
「よく覚えておけ、一護。その斬撃の名は…」(斬月)
「もう一度言うぜ、朽木白哉!」
「卍解して俺と戦え、俺は絶対にてめえを倒す!」(一護)
58話
「よかろう」
「それほど強く望むのならば、私の卍解、その目に強く刻むがよい」(白哉)
「案ずるな、後悔などさせぬ」
「その前に貴様は私の前からチリとなって消え失せる」(白哉)
「千本桜の真髄は、数億にも及ぶ刃による死角皆無の完全なる全方位攻撃」
「貴様の斬魄刀の能力は確かに高い」(白哉)
「だが…」
「鈍重極まる大技だけでは、千本桜をかわすことなど永劫かなわぬ」(白哉)
「(なぜ結界を?) 誰がどう動くか予測がつかない」
「あいつ(雛森)を外敵から守るためだ」(日番谷)
「二度も三度も言わねえぞ」
「俺の言葉は信じられなくても、てめえの目なら信じられるだろ? 朽木白哉!」(一護)
「あんなでたらめな戦いをするのは、彼(黒崎)しかいないさ」(雨竜)
「なんだ? それは。そんな小さなものが卍解だと?」
「ただの斬魄刀ではないか」(白哉)
「なるほど…殛刑といい卍解といい」
「貴様はよほど我々の誇りを踏みにじるのを好むと見える」(白哉)
「ならば、その身に刻んでやろう」
「誇りを汚すということが、どういう報いを受けるのかをな」(白哉)
「”我々の誇り”か…」
「どうもその”我々の誇り”ってやつが、ルキアを殺すこととつながってるみてえだな」(一護)
「だったらあんたの言うとおり、俺はそいつを踏みにじるぜ」
「そのために手に入れた…力だ!」(一護)
「ありがとう、心配してくれて。でもダメだよ、私達は行かなくちゃ」(織姫)
「ああ、仲間だからな」(雨竜)
「悔いるがいい」
「今の一撃で私の喉を裂かなかったことをな」(白哉)
「奇跡は一度だ」
「二度はないぞ、小僧!」(白哉)
「”奇跡は一度”…だったよな?」
「じゃあ二度目はなんだ?」(一護)
「よかろう」
「ならばその力(卍解)ごと、全て押し潰してくれる!」(白哉)
59話
「(姿は見えない?) でも、分かるよ」
「霊圧がどんなに大きくなっても、根っこの匂いは変わってない」(織姫)
「黒崎君のほかに、こんな人いないよ」(織姫)
「(まだ戦っている?) 甘い相手じゃないってことだよ」
「朽木さんを逃がしただけじゃ、奴等はすぐにまた捕らえに来る」(雨竜)
「本当に朽木さんを助けるためには、相手の全てを叩き折って」
「朽木さんを処刑するという相手の気構えそのものを砕く以外に方法はないんだ」(雨竜)
「だから黒崎は戦ってる」
「恐らく、自分の全てを懸けて」(雨竜)
「ただの仲間じゃないよ」
「黒崎君にとって、朽木さんは大切な人」(織姫)
「だって朽木さんは黒崎君の…世界を変えた人だから」(織姫)
「見るがいい、黒崎一護」
「これが防御を捨て、敵を殺すことだけに全てを捧げた…千本桜の真の姿だ」
「殲景・千本桜景厳」(白哉)
「案ずるな」
「この千本の葬列が、一度に貴様を襲うことはない」(白哉)
「”殲景”は、私が必ず自らの手で…斬ると誓った者にのみ見せる姿」
「見るのは貴様で2人目だ」(白哉)
「(離れた方がいい?) でも、ごめん」
「ここにいたいの」(織姫)
「貴様はよく戦った」(白哉)
「幾人もの隊長格を退け、千本桜の斬撃をその身に受けながら」
「よくぞここまで耐え抜いたものだ」(白哉)
「だが感じるだろう? もはやその肉と骨が死んでいるのだ」
「所詮は人間、いくら耐えようとも限界がある」(白哉)
「ここが貴様の限界…終わりだ、黒崎一護」(白哉)
「動け…動けよ、動け! 動け、動け!」
「なんのためにここまで来たんだ」(一護)
「勝たなきゃ、何も変えられねえ!」
「勝ちてえ…俺は…勝ちてえ!」(一護)
「(どうしてルキアを?) 兄(けい)が私を倒せたなら、その問いにも答えよう」(白哉)
「すげえな」
「悪いけど俺は、そんなすげえ技はねえぞ」(一護)
「斬月が教えてくれたのは、”月牙天衝”1つだけ」
「俺に出来るのはもう、1つの斬撃に全ての霊圧を込めることだけだ」(一護)
「知りたがっていたな?」
「私がルキアを殺す理由を」(白哉)
「罪ある者は裁かれねばならぬ、刑が決すれば処されねばならぬ」
「それが掟だからだ」(白哉)
「掟に比すればあらゆる感情に価値などない」
「そんなくだらぬ感情など元より持ち合わせておらぬ」(白哉)
「我が朽木家は四大貴族の一、全ての死神の規範にならねばならぬ」
「我等が掟を守らずして、誰が守るというのだ」(白哉)
「悪い、やっぱり俺には分かんねえや」
「俺が…俺がもしあんたの立場だったとしても、やっぱり俺は掟と戦うと思う」(一護)
「黒崎一護…私の刀は貴様のその奔放さに砕かれた。私はもはやルキアを追わぬ」
「この勝負…兄の勝ちだ」(白哉)
「ご…ごめんね、黒崎君。大丈夫?」
「私、石頭でごめんね。受け止めようとしたんだけど…」(織姫)
「(みんな)無事ではないけどね」
「君のやられっぷりに比べれば、みんな無傷みたいなもんさ」(雨竜)
「(ケガ?) 私なんて全然!」(織姫)
「私なんて全然役に立ってないのに、石田君が守ってくれたり」
「更木さんとかおんぶしてくれたりして、だから全然…全然、危なくなんかなくて」(織姫)
「ただ…ただ黒崎君のことがずっと心配だっただけで…」
「ごめんね黒崎君、守ってあげられなくて」(織姫)
「ありがとう黒崎君、生きててくれて」
「黒崎君が無事でよかった…」(織姫)
60話
「ギン、あんた一体この子をどうしたいの?」(乱菊)
「あんた一体、私をどうしたいの?」
「あんた一体、どこへ行きたいの?」(乱菊)
「もう、ダメかと思った。あの時、もう私はダメかと…」
「でも違う、あれは嘘…嘘だったのよ」(雛森)
「そう…私には分かっていたもの、藍染隊長が死ぬはずないって」
「私を置いて死ぬはずないって」(雛森)
「ありがとう、雛森君」
「君を部下に持てて、本当によかった」(藍染)
「ありがとう、雛森君、本当にありがとう…」
「さようなら」(藍染)
「なんの話? ただの戦術の話さ」
「敵戦力の分散は戦術の初歩だろう?」(藍染)
「(いつから?) もちろん最初からだよ」
「私が隊長になってから、ただの一度も彼以外を副隊長だと思ったことはない」(藍染)
「だましたつもりはないさ。ただ、君達が誰1人理解していなかっただけだ」
「僕の本当の姿をね」(藍染)
「知ってるさ」
「自分に憧れを抱く人間ほど御しやすいものはない」(藍染)
「憧れは、理解からもっとも遠い感情だよ」(藍染)
「あまり強い言葉を使うなよ」
「弱く見えるぞ」(藍染)
「いつの間に?」
「この手に持っていたさ、さっきからずっとね」(藍染)
「ただ、今この瞬間まで僕がそう見せようとしなかっただけのことだ」
「すぐに分かるさ」(藍染)
61話
「君は強情だからね、阿散井君」
「朽木ルキアだけ置いて下がるのが嫌だというなら仕方ない」(藍染)
「こちらも君の気持ちをくもう」
「抱えたままでいい…腕ごと置いて下がりたまえ」(藍染)
「やれやれ…随分上手くかわすようになったじゃないか、阿散井君」
「成長したんだね、嬉しいよ」(藍染)
「だけど出来ればあまり粘ってほしくはないな」
「潰さないように蟻を踏むのは、力の加減が難しいんだ」(藍染)
「彼女は僕なしでは生きられない、そういうふうに仕込んだ」
「殺してゆくのは情けだと思わないか?」(藍染)
「よーく分かったぜ」
「あんたはもう、俺の知ってる藍染隊長じゃねえってことがな」(阿散井)
「どんな理由があるか知らねえが、死んでもあんたにルキアは渡さねえ!」(阿散井)
「もう自分の知る藍染惣右介ではないか」
「残念だがそれは錯覚だよ、阿散井君」(藍染)
「君の知る藍染惣右介など、最初からどこにもいはしない」(藍染)
「放さねえぞ…」
「誰が…誰が放すかよ、バカ野郎が」(阿散井)
「払う埃(ほこり)が1つでも2つでも、目に見えるほどの違いはない」(藍染)
「(逃げる体力?) 残ってるが、俺は戦うぜ」
「おめえだって分かってんだろ? 逃げても無駄だってことぐらいよ」(阿散井)
「だったら、倒すとまでは言わねえが」
「あいつらなんとか動けねえようにして、堂々とここを下りようぜ」(阿散井)
「かわいそうに…まだ意識があるのか」
「実力にそぐわぬ生命力がアダになっているね」(藍染)
「もうよしたまえ…君達は十分役に立った」
「君達の役目は終わりだ」(藍染)
62話
「鏡花水月の完全催眠は無欠」
「たとえ分かっていても逃れるすべなどありはしない」(藍染)
「ちょっと、残念やな。もうちょっと捕まっとってもよかったのに」
「さいなら、乱菊…ごめんな」(市丸)
「私のこの目に映るのは、もっとも血に染まぬ道だけだ」
「正義は常にそこにある」(東仙)
「私の歩む道こそが、正義だ」(東仙)
「(なんのため?) 高みを求めて」(藍染)
「おごりが過ぎるぞ、浮竹」
「最初から誰も天に立ってなどいない」
「君も、僕も、神すらも」(藍染)
「だが、その耐え難い天の座の空白も終わる」
「これからは…私が天に立つ」(藍染)
「お前の殛刑が決定された時、私は分からなくなっていた」(白哉)
「掟を守るという父母への誓いと、妹を守るという緋真との約束」
「どちらを守るべきなのか」(白哉)
「黒崎一護…礼を言う」
「ルキア…すまぬ」(白哉)
63話
「お元気になられたようで何よりです」
「ですが、ここは総合救護詰所」(卯ノ花)
「この屋根の下にいる限りは」
「あなた方の命はわたくし達の手のひらの上にあるということ、お忘れなく」(卯ノ花)
「会って話せばなんでも分かるってわけじゃないけど」
「会えなくなっちゃったら、なんにも分かんないんだしさ」(乱菊)
「言葉を…言葉をかけてあげてはくれませんか」
「彼女(雛森)は、自分を必要としてくれる誰かの呼びかけの声を待っているんです」(卯ノ花)
「今の俺には、そいつ(雛森)にかけてやれる言葉はないんですよ」(日番谷)
「すごいな私、気づいちゃったよ」
「井上織姫15にして、初めて冴え渡る女のカン!」(織姫)
「あ…すまぬ」
「早くわびに来ねばと思い続けていた」(ルキア)
「だが私は臆病者で逃げてばかりで、こんなにもここへ来るのが遅くなってしまった」
「すまぬ、本当に私は…」(ルキア)
「もういい」
「もういいんだよ、長々謝んな」(空鶴)
「事情もなんも、浮竹から聞いて知ってる」
「おめえが悪いわけじゃねえってことも、1番悔いてんのはおめえだってこともな」(空鶴)
「だから、おめえの口からひと言わびが聞けりゃあ」
「それで全部チャラにしようとずっと心に決めてた」(空鶴)
「だから…もういいんだ」(空鶴)
「お前には1番に言わねばと思っていたところだ」
「私はここに…尸魂界(ソウル・ソサエティ)に残ろうと思う」(ルキア)
「そうか…よかった」
「いや、お前が自分でそう決めたんなら、残りたいって思えるようになったんなら…」(一護)
「いいんじゃねえか、それでよ」(一護)
「ありがとう、ルキア」
「おかげで、やっと雨はやみそうだ」(一護)
「(もう会えない?) それはねえな」
「じじいの話、聞いたろ? 戦いはまだ終わってねえ」(更木)
「奴とはいずれ必ず会うさ」
「なんたって俺と奴とは…似た者同士なんだからよ」(更木)
「忘れたのか? 黒崎」
「君と僕は死神とクインシー、次に会う時は敵同士だ」(雨竜)
「(これから?) 私らは大負けしてるとこから始めたわけで」
「そこをやっと仕切り直したわけじゃないっすか」(浦原)
「これからも黒崎さん達に頑張ってもらって、それ次第ってとこっすか」(浦原)
「わしもお前も、ろくな死に方をせんじゃろうな」(夜一)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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