アニメ「夜桜さんちの大作戦」のあらすじ

アニメ「夜桜さんちの大作戦」のあらすじを紹介していきます。

夜桜さんちの大作戦

1話

幼い頃、事故で両親と弟を亡くした朝野太陽。
それ以降、失うことを恐れて人付き合いが出来なくなっていた。

 

しかし幼なじみの夜桜六美は太陽に伝える。

 

「大丈夫、私はいなくなったりしないよ」

 

太陽は高校生になった今でも、クラスメートとすら会話できずにいた。
ただ六美だけはいつも話しかけ、なんとかコミュニケーションが取れていた。

 

2人が教室で弁当を食べている時、昼川先生が現れる。
なぜか六美に馴れ馴れしい昼川先生は、太陽を呼びだして話し始めた。

 

「俺はな、陰から六美のことをずっと見守り続けてきたんだ」
「六美は魅力的だから変な虫がつかないよう、ずっとずっとず~っと見守ってきたんだ」

 

「お前が六美の幼なじみだからと見逃してきたが、そうも言っていられない事情が出来てな」
「悪く思うなよ、全てはかわいい妹のためだ」

 

太陽の喉元にナイフを突きつけながら話す昼川先生は、六美の兄・凶一郎だった。
そんな時、白いドレスをまとった少女が現れて太陽を連れ去る。

 

 

目覚めた太陽は六美と複数の人達に囲まれていた。
六美は周りの人達を自分の兄弟と説明し、最後にとんでもないことを話し出す。

 

「見てのとおり、私んちスパイなの」
「あ~十何年も黙ってるのしんどかったからスッキリしたあ」

 

夜桜家全員がスパイなのを知る太陽。
二刃は兄・凶一郎のことを話していく。

 

「知ってる顔だろ? 夜桜家長男・凶一郎」
「性格はともかく戦闘力・知力、全てにおいて我が家でもっとも優秀なスパイだ」

 

更に太陽は、凶一郎が六美に執着している理由を知る。
そんな時に凶一郎が帰ってきたため、二刃は兄弟達に伝える。

 

「話し合いは通じないから仕方ないね」
「さあみんな、あのバカをボコボコにするよ」

 

危険な状態の太陽だが、二刃は唯一助かる方法を説明する。

 

「あんたが助かる方法、1つだけあるよ」
「あんた達が結婚するのさ」

 

「あんたが夜桜家に婿入りすれば、我が家唯一のルール”家庭内殺人禁止”にのっとり」
「命だけは守られる」

 

混乱する太陽だが、六美はハッキリ拒絶する。

 

「ダメ」
「太陽とは結婚しない」

 

「誰よりもその痛みを知る太陽に軽々しく”家族になろう”なんて」
「そんな残酷なこと…」

 

兄を迎撃する気でいた兄弟達だが、既に部屋でくつろいでいる凶一郎。
二刃は太陽から手を引くよう話すが、凶一郎が受け入れるはずもなかった。

 

「やだね。そいつが無害である保証はないし」
「六美のためにも疑わしきは罰するのが俺のやり方だ」

 

有無を言わさず凶一郎を叩きつけた二刃は宣言する。

 

「さあ、兄弟ゲンカの時間だ」

 

次々に兄弟達を倒していく凶一郎の前に、妹・四怨が立ちふさがる。
実力不足を伝える凶一郎に四怨は反論する。

 

「ムリゲーだろうがクソゲーだろうが…」
「全力で楽しむのがゲーマー魂だ」

 

兄弟全員を退けた凶一郎は、六美から全ての自由を奪うことを宣言する。
絶望する六美に凶一郎は話を続けていく。

 

「お前を失いかけたあの日、この子を守るためならどんな痛みも受け入れると誓った」
「愛しいお前を守れるなら、俺は命もいらないよ」

 

凶一郎と六美を見ていた太陽は、飛び出して結婚の意思を伝える。

 

「俺は大丈夫だ」
「”いなくならない”って、お前が約束してくれたから」

 

ただ指輪の交換は凶一郎に阻止された。
しかし太陽は傷つくことを恐れない行動をし…。

 

「必ず、六美を守ってみせる」
「よろしくな…凶一郎義兄さん」

 

2話

朝目覚めた太陽が見たのは、ナイフを振り上げる凶一郎。
太陽が問い詰めると、凶一郎は当たり前のように話していく。

 

「何を言っているんだ、これも訓練の一環だ」
「スパイたるもの寝てる時でも頭の一部は覚ましておけ」

 

太陽の家で弁当を作っていた六美が部屋に入った時に見た光景は…。

 

六美が怒ったため凶一郎はやめるが、突然2人を抱えて脱出。
同時に太陽の家は爆発し、凶一郎は自分達の使命を太陽に伝える。

 

「まずは夜桜家の使命を教えてやる」
「夜桜六美を守るという、もっとも大切な使命を」

 

自分が狙われた理由が分からない太陽。
凶一郎は狙われたのは六美と話し、理由を説明する。

 

「理由は単純だ」
「六美が我が夜桜一族の十代目・当主だからだ」

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凶一郎は夜桜家の伝統を話していく。
そのことは六美も受け入れていた。

 

「みんなが家業のために命張ってくれてるんだから」
「私だって当主としての務めを果たさなきゃ」

 

学校に車で向かっている時、突然謎の集団から砲撃される。
ただ車は防弾仕様で、逃げは運転手のゴリアテに任せていた。

 

ただしつこい敵にティータイムを邪魔され、凶一郎は怒りを見せる。
自身で敵を一蹴し、太陽に現実を伝える。

 

「これで分かっただろ?」
「常に死と隣り合わせの六美を守ること、それが俺たち家族の使命だ」
「お前も例外ではない」

 

凶一郎は太陽に銃を渡し、今日1日六美を暗殺者から守るよう命令。
ただ暗殺者は前の協力者であり、理解できない太陽に凶一郎は理由を説明する。

 

「この世界じゃ敵味方は金や状況次第でコロコロ変わる」
「信じられるのは自分だけだ」

 

「まぁ、時にはその自分自身さえ…と」

 

学校で六美を見守る太陽は、その過酷な状況を改めて思い知る。
ただいつもの緊張で倒れた太陽は、教頭(兄)の部屋で休むことに。

 

目を覚ました太陽は、自分勝手なことを反省する。
しかし六美は自分の気持ちを話していく。

 

「逆だよ」
「太陽が私を選んだんじゃなくて、私が太陽がいいの」

 

「家業がスパイってめちゃくちゃな家に婿入り、おまけにいつ死ぬかも分からない嫁だよ」
「普通に考えて結婚なんて無理無理…絶対無理」

 

「でもね、それでも太陽が旦那さんになってくれたらいいなってずっと思ってたんだ」
「だから太陽…私と結婚してくれてありがとう」

 

太陽が天井を見上げた時、既に爆弾が設置されていた。
なんとか爆発から逃れた太陽達だが、自分が誘導されていたことに気づく。

 

更に太陽の服に爆弾が仕掛けられていた。
爆発まであと数秒のため、太陽がとった行動は…。

 

なんとか凶一郎のおかげで助かった太陽。
凶一郎は家族の意味を話していく。

 

「自分さえも疑うべきこの世界でも唯一信じられるものがある、それが俺達”家族”だ」
「俺はお前を殺したいが、この身に代えても決して死なせない」

 

「だからこそ死ぬ気で努力しろ」
「俺達の愛する六美のために」

3話

自分の無力さを感じる太陽は、二刃に強くしてほしいとお願いする。
二刃はあせる太陽を振り回したあと、現実を話していく。

 

「気持ちでどうにかなるほど、この世界は甘くないよ」

 

ただ太陽の気持ちを考えた二刃は、本格的な訓練に入るための条件をつけた。
それは屋敷に1ヶ月住むだけという簡単なもの。

 

しかしいきなり落とし穴に引っかかった太陽に、二刃は笑顔で伝えた。

 

「この屋敷にはスパイ訓練用のトラップが至るところに仕掛けられている」
「つまり夜桜家では生活そのものが訓練の一部」

 

「これくらい軽くこなさないと、本格的な訓練なんて夢のまた夢さね」

 

次の日から、太陽にとって地獄のような日々が続く。
しかしなかなか成果は出ず、夜中も訓練してる時に六美がやって来た。

 

六美は以前に守ってくれたことを思い出しながら、太陽に伝えた。

 

「太陽は弱くないよ」
「だって太陽は、あの時からずっと…」

 

「ずっと私のことを守ってくれているよ」
「だから…そんなに自分を追い詰めないで」

 

3週間が経過した頃、太陽はかなりのトラップを回避できるようになっていた。
しかし太陽は突然倒れてしまう。

 

過労からの発熱だが、太陽は引き続き訓練を行おうとする。
しかし二刃は、兄弟が協力して太陽に無茶させていることを知っていた。

 

「異常な成果の影には、異常な手段が必ずあるんだ」

 

ただこれは太陽のお願いだった。

 

「みんなは悪くないんです」
「みんな止めたんだけど、俺が強くお願いしたから」
「1日も早く、六美を守れる男になりたいって」

 

太陽の言葉を聞いた二刃だが、こんなやり方が続かないことも理解していた。

 

「バカだね。自分すら大事に出来ない奴に誰かを大事になんか出来やしない」
「そんなに六美を守りたきゃ、近道に逃げず忍耐することも訓練の1つだと学びな」

 

二刃は1人になったあと、太陽の存在を心の中でつぶやく。

 

「甘いのはあたしだったね」
「普通あんなに自分を追い詰めたら、体の前に心が限界を超える」

 

「あの子を支えているのは、才能や努力なんて生易しいものじゃない」
「”気持ち”だ…狂気にも近い六美への愛」

 

「もしかしたらあの子はあたしが思う以上に」
「六美を守るのにふさわしい存在になるのかもしれないね」

 

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