アニメ「ようこそ実力至上主義の教室へ(3期)」7~13話の感想・あらすじ

アニメ「ようこそ実力至上主義の教室へ(3期)」7~13話のあらすじを紹介していきます。

ようこそ実力至上主義の教室へ(3期)

7話

”クラス内投票”の発表により、クラスには不穏な空気が流れる。
それぞれが不安と悩みを抱えていた。

 

堀北は状況を打破したいと考えるも、明確な方針は見つからない。
自分の弱さと向き合う堀北は、兄のことを考えてしまう。

 

「兄さん…私はどうすれば向き合えますか?」

 

綾小路は帰っている途中、2年の朝比奈先輩から声をかけられる。
そこで綾小路は、一之瀬と南雲会長のやり取りを聞く。

 

なぜ情報を教えてくれたのか疑問に思う綾小路に、朝比奈は理由を話す。

 

「君ならなんとか出来るかもって思ってさ」
「まっ…もしかしたらの神頼み…的な?」

 

”クラス内投票”で悩む平田は、優しさから決断できない。
相談を受けた綾小路はその姿を見て、平田の弱さを理解する。

 

「これは”不要な誰かを切り捨てるだけ”の試験」
「だが平田は”誰か”の部分をいつまでも決められない」

 

一之瀬を部屋に呼び出した綾小路は現状を聞く。
自分を犠牲にすることを決めていた一之瀬だが、綾小路と話すことで心が揺れてしまう。

 

「でも…ちょっと困っちゃったかも」
「綾小路君と話さなかったら、もっと潔く決断できたかもしれないから」

 

翌日クラスに来た堀北は、和やかな雰囲気に驚く。
綾小路もなんらかの動きを確信するが、内容までは分からなかった。

 

その夜、軽井沢から電話を受けた綾小路は、クラスで起こっている動きを聞く。
それは綾小路がターゲットにされているという内容。

 

綾小路は動きの中心にいると考える櫛田を呼び出し問いかける。
会話の途中で首謀者を話す櫛田だが、綾小路はさらなる人物を指摘する。

 

堀北は兄と話をする機会を得た。
内容を問いかける兄に対し、堀北は心情を伝える。

 

「兄さん…私に勇気を下さい」

 

立ち向かいたい堀北に対し、堀北前会長は質問と指摘をする。
それは堀北にとって思いもかけない兄からの優しい言葉だった。

 

兄からの言葉を得た堀北は授業が終わったあと、クラスメート全員の前に出る。
その時に話したのは、退学者を指名することだった。

 

8話

”クラス内投票”が行われる前日、堀北はクラスの前に出て退学すべき人物を指名する。
焦る指名された人物に理由を説明していく。

 

「真っ先にクラスメートを裏切って敵と結託」
「仲間の1人を狙い撃ちにしようとしていたのなら、あなたこそクラスにとって不要な生徒ということになる」

 

指名された人物の友人から、納得いかないと反対される。
しかし堀北の考えは変わらない。

 

「友達を大切に思う気持ちはよく分かるわ」
「でも誰かをかばえば別の誰かを見捨てることになる」

 

「だからこの試験は感情論じゃなく、理論的に詰めていくしかなの」

 

クラスが堀北の意見に流れそうになった時、平田が意見を述べていく。
初めは普通に話していたが、意見を変えない堀北に怒りを感じて態度が急変する。

 

「堀北…ちょっと黙れ!」

 

「そうだね…もう賽は投げられてしまった」
「僕は絶対に容認しない」

 

”優しいリーダー”のイメージだった平田の言動に、クラスメートは戸惑いを隠せない。
冷静に対応する堀北だが、クラスの方針は決まりそうになかった。

 

担任の茶柱先生はそんなクラスを見て、静かに語りだす。

 

「お前達はこの試験を理不尽だと思うだろう」
「だが社会に出れば、誰かを切り捨てなければならない事態は必ず訪れる」

 

「その時責任ある立場の者が鉄槌を下さねばならない」
「故にこの試験を単なる嫌がらせと捉えているうちは成長しない」

 

現Dクラスは龍園の退学が濃厚になっており、龍園自身も受け入れていた。
伊吹と石崎はなんとか阻止しようとするが、方法は見つからない。

 

Bクラスは一之瀬の提案で退学者をポイントで救おうとしていた。
しかし足りないポイントを入手するためには、生徒会長・南雲との交際が必要。

 

一度は決意して南雲に電話する一之瀬。
しかし決断できず、約束の時間ギリギリまで保留にしてもらう。

 

Aクラスでは葛城の退学が濃厚になっており、本人も覚悟していた。
また坂柳が他クラスに対して行っていた策略が相手にバレてしまう。

 

坂柳はミスを神室に指摘されるが、バレることも予想の範囲。

 

「全ての手は見えています」
「そう、キングには最後まで残っていただかなければ」

 

”クラス内投票”の結果が発表される前、堀北に指名された人物は立ち上がり話しだす。
それは他クラスとの協力により、自分が守られているという内容だった。

 

結果は、まず称賛票の1~3位が発表された。
1位を取った人物は予想外であり、クラス全体がざわめくことになる。

 

続けて発表された批判票の1位は…。

 

批判票1位の人物は必死で叫ぶが、煽るように退室を促す高円寺。
激昂して暴れる人物に高円寺は静かに語る。

 

「私に殺意を向けたんだ」
「何をされても文句は言えないよ」

 

Aクラスは葛城で決定と思われたが、批判票1位は別の人物。
理由を問いかける葛城に坂柳は静かに話す。

 

「答えはシンプル、◯◯と違ってあなたは有能です」
「優秀な駒を落とすバカはいません」

 

”クラス内投票”の前日、伊吹と石崎は綾小路に助言を求めていた。
綾小路は2人に話す。

 

「ただ助けたいと口にして誰かを助けられるほど、これはなまやさしい試験じゃない」
「お前達に覚悟はあるか?」

 

綾小路の提案により、龍園を救う方法を得た伊吹。
協力してくれた人物に対して自分の気持ちを話す。

 

「あんたと私は違う」
「それに、うちのクラスは龍園の代わりに泣く奴が出るんだ」
「それは私かもしれない」

 

全てが終わったあと、綾小路の携帯にメールが届く。
その人物とは…。

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9話

”クラス内投票”により初めての退学者を出した、現在のCクラス。
全体が沈んだ雰囲気になり、堀北にも先が見えない状態だった。

 

綾小路と話す坂柳は、”クラス内投票”の目論見を伝える。

 

「この追加試験は紛れもなく、あなたを退学させるために用意された舞台装置です」
「そんな形で決着をつけたところで面白くもありません」

 

しかし綾小路もなぜ特定の人物を退学に追い込んだのか分からない。
理由を聞かれた坂柳は怒りの表情を見せながら答える。

 

「 合宿の際に彼が失礼な態度を取ったことを覚えていますか?」
「その報復ですよ」

 

2人の前に理事長代理を名乗る月城が現れる。
にこやかな表情を見せるが、綾小路と関係のある人物で…。

 

月城が4月から正式に赴任すると聞いた綾小路。
坂柳に次の試験での勝負を挑み、坂柳も相手することを伝える。

 

茶柱先生から最終特別試験の説明が行われる。
今回はクラス別の対抗となり、司令塔が必要となるシステム。

 

またクラスが負けると司令塔は退学と告げられ、クラスに動揺が走る。

 

クラスでは前回の試験で綾小路が1位になったことが問題視される。
堀北が推測を話した時、綾小路は自分が司令塔になることをクラスメートに告げる。

 

「俺がクラスに不信感を持たせたのは事実だ」
「なら人柱になることでその疑念を払拭したい」

 

最終特別試験に向けて話し合いをしたいCクラス。
だが前回の試験で本性を隠す必要のなくなった平田は参加を拒否した。

 

綾小路はクラスの内情を知りたいため、部屋に軽井沢を呼ぶ。
しかしもう1つ目的があり…。

 

綾小路は登校の途中、堀北前会長と出会う。
話す機会を得たので、初めて会った時の妹に対する態度の理由を聞く。

 

堀北前会長は妹・鈴音について話していく。

 

「俺は鈴音に失望した」
「成績にではなく、心の成長に」

 

「あいつはもっと笑顔を見せる子供だった」
「だが、今の鈴音は俺に依存し模倣している」

 

綾小路は堀北が当時とは違い、変わろうとしていることを伝える。
堀北前会長は妹の今後について話してく。

 

「もしも鈴音が俺の幻影を追うのをやめ、依存を断ち」
「そして自分自身に正直になって向き合うことが出来たなら」

 

「あいつは俺を超え、お前にとっても無視できない存在となるだろう」
「あいつが変われたらの話だがな」

 

堀北前会長の言葉を聞いた綾小路は、堀北に対する態度を変えることを伝える。

 

「変わるんじゃないか? いや、違うな…あいつを変えてみようと思う」
「今までのようになんとなくではなく、本気で」

 

このあと堀北前会長は意外なことを綾小路に伝える。
それを聞いた橘茜は慌てながら全力で止めに入った。

 

対戦相手のAクラスから種目を提示されたCクラス。
内容を見た綾小路は、坂柳との直接対決を予想するのだった。

10話

”クラス内投票”以降、孤立していく平田。
過去の自分を思い出し、失敗を繰り返したことを後悔する。

 

「中学時代のあの事件で、僕は失敗した」
「だからこのクラスで同じ過ちを繰り返すわけにはいかない」

 

「そして僕がたどり着いた1つの答え、それは…」
「けどやっぱり僕は…また同じ失敗をしたんだ」

 

堀北を呼び出した幸村は、Aクラスから情報を手に入れる方法を提案する。
その方法とはAクラスの葛城を仲間に引き入れることだった。

 

堀北に否定されるが、幸村は同席していた綾小路と一緒に葛城と話をする。
葛城は幸村の提案を否定するのだが…。

 

堀北は綾小路を呼びだし手料理を振る舞う。
もちろん無償なわけもなく、自分で調べたデータを綾小路に検証してもらう。

 

孤立したまま1人で帰る平田を、クラスメートの美雨は呼び止め腕をつかむ。
平田は力で振り払い美雨が転倒したところに高円寺が姿を見せる。

 

「おやおや…今日もウジウジとしているようだねえ」
「醜い一面を見せてもらったよ」

 

高円寺の言葉に怒りを感じた平田はつかみかかる。
しかし簡単に腕をねじり上げた高円寺は上から話す。

 

「向かってくる相手には容赦しないよ」

 

公園のベンチに1人で座る平田に綾小路が話しかける。
初めは突っぱねたが、綾小路に闇を感じた平田は中学時代のことを話していく。

 

「君の目には、怖いくらいに深い闇が広がっている」

 

平田の過去を聞いた綾小路は、その全員を助けるという考えを否定する。

 

「全員を助けるなんて幻想は、本来胸の内にだけしまっておくことだ」

 

「だがその気持ちを持ち続けるなら、失敗した時に全ての責任を引き受ける」
「それだけの覚悟が必要だ」

 

このあとも綾小路は平田の全てを否定する。
しかし平田の存在がクラスに必要なことも伝える。

 

「今立ち止まってしまえば、周りの生徒が次々と脱落していく」
「だからこそ、平田は最後まで前を向いて歩き続けろ」

 

「そうすれば全てが終わった時、すぐ後ろには多くの生徒が立っている」

 

自分がどうすればいいか分からなくなった平田に、綾小路は今後の方針を話す。

 

「お前が困った時は、ほかのクラスメートに頼ればいい」
「お前が頼りたいと思った相手に弱音を吐けばいい」
「前や後ろなんてものは関係ない」

 

翌日クラスに入った平田は、まず美雨に頭を下げる。
そのあとクラスメート全員にも頭を下げ、改めて信頼を得ることに成功する。

 

そして最終特別試験が始まる。

11話

最終特別試験が始まり、AクラスとCクラスの直接対決が始まる。
坂柳は隣にいる綾小路に嬉しそうに話す。

 

「私はあなたと戦う日を待ち望んでいました」
「運命として、それは決まっていたんです」

 

第1戦目はバスケットボール。
綾小路はあえてスポーツの得意な須藤を出さないが…。

 

第2戦目はタイピング技能対決。
Cクラスは外村が出場し、笑いながら圧倒的な技術を見せつけ…。

 

第3種目は英語テスト。
軽井沢達が出場するが、学力的な差は大きく…。

 

第4種目は数学テスト。
平田達が出場するが、先程と同じような展開で…。

 

第5種目は弓道。
Cクラスは弓道部の三宅が出場し…。

 

第6種目はフラッシュ暗算。
Aクラスに葛城が出場するため、事前に打ち合わせていた幸村は喜ぶのだが…。

 

第6種目が終わったあと、坂柳は高円寺の実力に驚く。
しかし綾小路は、当然の結果として次のように答える。

 

「制御しきれない力は戦略には組み込めない」

 

最終第7種目はチェスに決まる。
それを見た坂柳は綾小路に喜びを伝える。

 

「はあっ! この種目が最後に選ばれるなんて」
「司令塔が長時間指示を出せるルール」
「つまり…私達の実力が勝負を決めます」

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戦いはCクラス・堀北、Aクラス・橋本で勝負が始まる。

 

橋本の揺さぶりにも動じない堀北は有利に進めていく。
不利を感じた坂柳は指示を出す。

 

「このまま終局まで見ていたくなるような勝負ですが…」
「そろそろ介入させてもらいます」

 

坂柳が指示を出すことで、堀北は絶望的な実力差を感じる。
初めは傍観していた綾小路だが、限界のため指示を出すことを決める。

 

綾小路と坂柳の戦いは、周りの理解を超える展開で進んでいく。
嬉しくなる坂柳は綾小路に問いかける。

 

「どうですか? 綾小路君。私の一手は、あなたの心に届いていますか?」(坂柳)
「ああ、痛いほどにな。1つのミスで一気に押し込まれそうだ」(綾小路)

 

坂柳は強烈な一手を放ち、恍惚の表情を見せつぶやく。

 

「ああ…なんと楽しい時間なんでしょうか」
「あなたはその程度で終わる人ではありませんよね」

 

子供時代にホワイトルームに来ていた坂柳。
父親から施設は”不幸の始まり”と聞き、自分のすべきことを話す。

 

「ご安心下さい」
「私がそれを打ち砕いてみせます」

 

坂柳は綾小路の強烈な反撃に驚くが、自分の勝利を確信する。

 

「本当に見事です、綾小路君」
「楽しい時間でした、終わらせるのは実に惜しい」
「ですが…これで終わりです」

 

終わりと思われたが、綾小路は再度強烈な一手を繰り出す。
しかし坂柳は、今度こそ勝ちを決める一手を放つ。

 

「お見事です、綾小路君」
「今の一手は、常人には到底たどり着けない領域であることは疑う余地もない」
「しかし、私にも勝つべき理由があります」

 

「天才とは生まれながらに決まるもの」
「あんな施設の存在など無意味であると」
「真に優れたDNAを受け継ぐ私が証明してみせましょう」

 

「それこそが私のなすべき救済」

 

戦いが終わり、坂柳は綾小路と2人で話をしていた。
しかしそこにある人物が現れて…。

 

ある人物が去ったあと、再び時間を共有する綾小路と坂柳。
ある事実を確認した坂柳は綾小路に自分の考えを伝える。

 

「戦えてよかったです、これで私の中で答えが見えました」
「あなたは紛れもなく天才であるということが…決して偽物などではなかった」

 

坂柳は過去にホワイトルームで綾小路を見たことがあると伝える。
そして綾小路に抱いていた感情を話してく。

 

「私はあなたのことが、知りたくて知りたくて仕方がないんです」
「ずっと追い続けてきた…出会うことのなかった幼なじみのような心境なんです」

 

坂柳は綾小路に手を差し伸べ、両手を重ねて自分からのメッセージを伝える。

 

「人は触れ合うことで温かさを知ることが出来る、それはとても大切なもの」

 

「人肌のぬくもりも決して悪いものではありません」
「覚えておいて下さい」

 

12話

本日は3年生の卒業式。
答辞を述べる堀北前会長を、堀北は複雑な表情で見ていた。

 

最終特別試験でAクラスに負けたCクラスは、再びDクラスへ落ちてしまう。
しかし茶柱先生は生徒を励まし、今後は更なる努力が必要なことを話していく。

 

「Dクラスに落ちることにはなったが、お前達は1年間で見違えるほど成長した」
「だが、成長したのはほかのクラスも同じだ」

 

「お前達がまた上のクラスに上がれるかどうかは」
「これからも日々たゆまぬ努力を続けていくかにかかっている」

 

堀北・綾小路と話す之瀬は、龍園達に負けた理由を説明する。
学校に訴える方法もあったが、一之瀬は今後につなげることを誓う。

 

「もしこれが2年や3年の大事な時に起こったなら」
「どれだけ窮地に追い込まれていたか分からない」

 

「でも、今なら大丈夫」

 

一之瀬の話を聞いた堀北は、Bクラスに協力関係の解消を提案する。
続けたい一之瀬だが、堀北は自分達のビジョンを話していく。

 

「私は来年度、Bクラス以上になることを確実な目標にするわ」
「そしてAクラスを抜き去るために、ポイントも射程圏内に捉えるつもりよ」

 

坂柳前理事長と話す綾小路は、自分の運命が決まっていることを受け入れていた。
そのため今を大切にしたいことを話していく。

 

「だからこそ、この3年間を守り通すつもりでいます」

 

綾小路はAクラスの真嶋先生、茶柱先生、坂柳を含めた4人で密会。
新しく赴任する月城理事長代行について話し、共闘を約束する。

 

謝恩会に出席した堀北は、兄が多くの生徒に囲まれている光景を見る。
綾小路に背を押されるが、堀北は兄のもとに行けなかった。

 

「今私が兄さんのもとに駆け寄るのは、とても不自然…いえ不純物よ」

 

「弱気になってるわけじゃない」
「兄さんが過ごした3年間を見てみようと思ったから、ここに来たの」

 

謝恩会の途中、綾小路に話しかける堀北前会長。
学校を去る最終日、妹を呼び出してほしいことを願い出る。

 

兄が去る最終日、堀北は自分に問いかける。
自分を偽物と感じているが、ある決断と共に次の言葉を心の中でつぶやく。

 

「ありがとう、偽物」
「そして…紛れもない本当の私」

 

約束の少し前、堀北前会長は綾小路と話をする。
水面下でしか動かない綾小路に表に出る意味を話し、最後に次の言葉を伝える。

 

「妹のこと、お前には感謝している」
「だが、その程度で終わる男じゃないことは理解できた」
「だからこそ…失望させてくれるな」

 

少し遅くなったため、走りながら兄を呼び止めた堀北。
妹の姿を見て、堀北前会長は変化を実感する。

 

「変われたようだな。いや、あの頃のお前に戻れたんだな、鈴音」(学)
「1年…いいえ、何年もかかってしまいました」(鈴音)

 

堀北は兄に対して、これからの自分をハッキリ話していく。

 

「私はこれからクラスメートのために、自らが前を歩いていけたらと思っています」
「そして自分の道を見つけるために、この学校で仲間と共に学んでいきます」

 

堀北前会長は、妹を突き放していた理由を話していく。
そしてある嘘を告白する。

 

兄の謝罪の言葉を聞き、抱きしめられた堀北。
涙を流しながら返事をする。

 

「許します…その嘘のおかげで、きっと今があると思いますから」

 

堀北前会長は妹に対する思いを伝え、そして2年後を約束する。
堀北も精いっぱい応えるのだった。

 

「2年後、正門の外でお前を待っている。成長したお前を見せてもらう」(学)
「はい。精いっぱい、最後の最後まで戦い抜いてきます」(鈴音)

 

13話

カフェで本の話しをする綾小路と椎名ひより。
椎名は龍園が変わったのは綾小路にあることを尋ねる。
そう思う理由を聞く綾小路に、椎名は答える。

 

「パズルのピースを当てはめていっただけです」

 

こういった話を綾小路が好まないことを椎名は分かっていた。
それでも話した理由を伝える。

 

「でも踏み込まなければ、これ以上の進展もないと思ったのです」

 

綾小路に呼び出された軽井沢は、先程まで椎名と一緒にいたことを知る。
強がる軽井沢に綾小路が話したことは…。

 

龍園を呼び出したAクラスの橋本正義は、Bクラスの神崎隆二も呼んでいた。
それぞれが思惑を持つなか、最後に神崎が今後について話していく。

 

「俺はこの1年、確かに一之瀬を立ててサポートしてきた」

 

「だが一之瀬が非情になりきれないなら」
「お前のような敵には俺が一之瀬とは違うやり方で対処する」

 

Cクラスの石崎大地は、偶然会った綾小路に自分達のクラスに移動することを提案。
綾小路は現実的に難しいことを話したあと、この言葉を伝える。

 

「それに…手を組むより敵の方がこっちとしては楽しい」

 

雨の中、傘も差さずに立ち尽くしている一之瀬を綾小路は自分の部屋に誘う。
部屋に入ったあと、一之瀬は気持ちを伝える。

 

「綾小路君って、意外と強引だよね」
「私が弱ってる時、いつも綾小路君がそばにいる気がする」

 

一之瀬は周りに対して自分が成長していないことに悩んでいた。

 

「この前、堀北さんと話して痛感したの」
「彼女はこの1年ですごく成長してる」

 

「それは龍園君や坂柳さんだってそう」
「どのクラスのリーダーもどんどん強くなってる」

 

「私はこの先、勝てるのかな?」
「怖いよ、1年後の自分が…」

 

1年後もう一度2人で会った時、ある言葉を伝えると約束する綾小路。
一之瀬も頑張ることを約束する。

 

しかし綾小路は別のことも考えていた。

 

「未来は確定しない」
「だが…もしも一之瀬が没落してしまうようなら、その時は…俺が介錯する」

 

因縁の体育倉庫で話をする綾小路と龍園。
Aクラスに負けたことを認める綾小路に龍園はつっかかる。

 

「俺を負かしたお前が坂柳より下はない」

 

これからを聞かれた龍園は答える。
その姿にはかつての力が戻っていた。

 

「もう少し休暇を楽しむつもりだ」
「それに飽きたら、ウォーミングアップに一之瀬と坂柳を潰す」

 

「それと、お前を退学させられるとしたら…俺だけだ!」

 

月城理事長代行は新入生にホワイトルームの人間がいることを綾小路に伝える。
月城がある勝負を挑んだあと、綾小路は答える。

 

「ただ俺も1つだけ自信を持って言えることがあります」
「ホワイトルームで俺よりも優れた人間は存在しない」

 

綾小路が月城と会っているところを見た松下千秋。
松下は綾小路が実力を隠していることを見抜いていた。

 

Aクラスに上がりたい松下は綾小路に全力を出してほしいことをお願いする。
更に軽井沢のことを問い詰めるのだが…。

 

綾小路は堀北からも実力を解き放ってほしいことを提案される。
断る綾小路は理由を話す。

 

「悪いが、同学年で俺の相手になる奴は1人もいない」
「全力を出す意味がないな」

 

簡単に諦めない堀北は綾小路に勝負を挑む。
綾小路は勝負を受け、お互いに負けた相手への条件を話していく。

 

軽井沢を部屋に呼び出した綾小路は驚きの提案をする。

 

「付き合うか?」
「”俺とお前で付き合うか?”って聞いたんだ」

 

混乱する軽井沢に、今である理由を話す。

 

「恵がほかの誰かの彼女になることを阻止したいと思ったからだ」

 

混乱しながらも確認する軽井沢に、綾小路はハッキリと告げる。

 

「つまり、あんたはあたしのことが…好きってこと?」(軽井沢)
「そうだ、俺は軽井沢恵が好きだ」(綾小路)

 

軽井沢は恥ずかしながらも、気持ちを確認する綾小路に伝えるのだった。

 

「そりゃ…その…まああたしも、好きになってた…悔しいけど」

 

抱きしめ合う2人。
しかし綾小路はこの恋愛を”学習”と考え、心は冷めていた。

 

「どうか祈ろう…」
「今この瞬間、大切な人を抱きしめている俺は微笑んでいるのだと」

 

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