アニメ「WIND BREAKER(ウィンドブレイカー)」のあらすじ

アニメ「WIND BREAKER(ウィンドブレイカー)」のあらすじを紹介していきます。

 

WIND BREAKER

1話

家族・学校・社会の全てから拒絶された少年・桜遥。
入学式の前日、地元の街をうろついていた時に心の中でつぶやく。

 

「好きなものは強い奴、弱い奴には興味がない」

 

街で不良に絡まれている女性を見つけた桜は、不良をぶん殴る。
ぶっ倒れた相手に桜は伝える。

 

「俺の顔と名前よく覚えておけ」
「弱い奴は俺を避けるように、強い奴は俺を見つけるように」
「俺は…風鈴高校・桜遥だ!」

 

助けてもらった女性は、自分が手伝っている喫茶店に桜を連れてくる。
女性は”橘ことは”と名乗り、街が特殊なのを話していく。

 

馴れ馴れしいことはにとまどいながらも、桜はここに来た理由を話していく。

 

「ケンカにナリは関係ねえ」
「だから俺は風鈴に来た」

 

「偏差値は最底辺、ケンカは最強」
「落ちこぼれの吹き溜まり、毎日が派閥争いに下剋上」

 

「盆も正月もケンカがない日はないって話」
「俺はそこでてっぺん獲る」

 

「ケンカしか取り柄のないド底辺の嫌われ者が」
「1番懸けてケンカするなんて最高じゃねえか」

 

「まさにクズ中のクズを決める戦い…俺にピッタリだ」

 

 

桜の言葉を聞いて納得することはだが、桜がてっぺんは獲れないことを話していく。
しかしその言葉は、今の桜には届かなかった。

 

「桜、あんた風鈴選んで正解だったよ」
「でもね…あんたに風鈴のてっぺんは獲れない」
「絶対にね」

 

「あんたは…1人だから」

 

さっき倒した不良が、大勢引き連れて街に戻ってきて暴れ出した。
ことはの言葉に動揺しながらも、桜は不良の前に出る。

 

不良達が自分を否定する姿を見て、いつもの光景を思い出す。
やっぱり何も変わらないと感じた桜は叫ぶ。

 

「離れていくのは”他人(そっち)”だろ!!」
「これが…これが俺なんだよ!」

 

十人以上の相手に奮闘する桜だが、ことはを人質に取られてしまう。
なんとか助けることに成功するが、人をかばっている自分にも驚く。

 

しかし自由に動けない戦いが続き、ナイフを持った相手に足を傷つけられた。
更に金属バットを振りかぶる相手が目の前に来て、桜は自分に問いかける。

 

「ほら見ろ…だから他人に構うもんじゃねえんだ」
「ホントに俺…何やってんだ? 何がしたいんだ?」

 

もうダメかと思われたが、風鈴高校の柊登馬が桜をかばう。
怒りの柊は叫ぶ。

 

「おい、てめえら」
「この街でこんなもん(金属バット)振り回すことがどれほどのことか…」
「分かってんだろうな!」

 

柊を含む風鈴高校の4人は、相手の不良達を圧倒。
更にその光景を見ていた街の人達は、風鈴高校の生徒を応援し始める。

 

戸惑う桜に、ことはは街の状況を説明する。

 

 

「この街はちょっと前までいろいろなチームやらギャングやらの抗争で」
「街の治安は最悪だって言ったわよね」

 

「正確には2年前、その時から街は変わったの」
「変えたのは風鈴高校の生徒達」
「彼等は初めに街の入口に看板を立てた」

 

”これより先 人を傷つける者 物を壊す者 悪意を持ち込む者”
”何人も例外なくボウフウリンが粛清する”(看板)

 

「それはもともと風鈴高校の名の下に書かれていたけど」
「いつの間にか街の人達は彼等に名前を付けたの」

 

「街を守るためケンカする彼等に」
「”防風鈴(ボウフウリン)”、この街の盾”ウィンドブレイカー”と」

 

足のケガを街の人が治療してくれようとするが、人の優しさに慣れていない桜は拒絶。
ただ状況を理解することは桜に伝える。

 

「あんたは他人を諦めてない…諦めなくていい」
「少なくとも、私は桜を向いてる」

 

「だからあんたもこっちを向きな」
「そうすればきっと…あんたが望んだものになれるよ」

 

突然走り出した桜は、みんなを飛び越えながら叫ぶ。

 

「何が”ボウフウリン”だ、何が”街の盾”だ!」
「めちゃくちゃかっこいいじゃねえかあ!」

 

2話

桜はことはの店におばあちゃんを背負ってやってきた。
入学式は昼過ぎなのに10時くらいに制服を着ているので、察したことはは茶化す。

 

「まあ…ワクワクしていいんじゃない?」
「面白い奴たくさんいるしね」

 

そこに風鈴の制服を着た楡井秋彦が馴れ馴れしく入ってきた。
楡井は桜の外見を指摘したあと、混乱させることを話し出す。

 

「ストレスっすか? 大変っすね、若いのに」

 

ボウフウリンを信奉する楡井は、外から来た桜に理由を聞く。
桜は思っていることを話していく。

 

「確かにかっけえよな、街を守る正義の味方」
「強い奴も結構いるみたいだし」

 

「そんな中で1番になれたら…満足できそうだから」

 

 

楡井は慌ただしく出ていったが、桜は楡井のことを過去の経験から認めない。

 

「ああやって見た目ばかり作ってる奴等は、ケンカになりゃ逃げ出すんだ」
「ダセえことこの上ない」

 

「(決めつける?) 見てきたからな、腐るほど」

 

ただ楡井のことをよく知ることはは、見た目だけでは分からないことを伝える。

 

「1つの方向から見ただけじゃ本当の形は分からない」
「思うことは自由だけど、決めつけるのは早いんじゃない」

 

「ちゃんと話して、ちゃんと見て、分かろうとしなきゃ」
「その人のこと分かりっこないでしょ」

 

街を歩いている桜は、多くの街の人から声をかけられた。
”俺みたいな奴”と自分で決めつけていたが、それだけではないと感じ始める。

 

その時、慌てた女性から助けてほしいとお願いされる。
桜が向かった先で見たのは、女性を助けたため不良達にからまれている楡井だった。

 

楡井は弱いながらも必死で抵抗するが、相手は余裕をもって対処していた。
そこに飛び込んだ桜は、イライラしながら答えた。

 

「助ける? 仲間? 勘違いすんなボケ」
「弱いくせに強いと勘違いしてる奴が気に入らないだけだ…吐き気がする」

 

助けられた楡井は風鈴高校に来た理由を話す。
ただ自分には力がないことも自覚していた。

 

「俺…中学の頃、毎日毎日パシられて・殴られて、言いなりになるしかなかった」
「そんな俺を助けてくれたのが風鈴の人だったんす」

 

「普通なら絶対怖いとしか思わないような人が…かっこよかった」

 

「俺もああなりたいって…強くてかっこよくなりたいって風鈴に来たんすけど…」
「全然…ダセえなあ」

 

桜は弱いのにケンカする奴を認めない。
ただ立ち向かう姿を”ダサい”とは考えていなかった。

 

「ケンカが弱えくせにメソメソしてんなよ、余計弱く見えるぞ」
「でもまあ…ダサくはねえんじゃねえの?」

 

桜に興味を持った楡井は、あらゆることを聞きたがる。
そして協力することを宣言するのだった。

 

「ケンカでは力になれないかもですが、街のことや人のこととか案内しますよ」
「てっぺんまで!」

 

風鈴高校に来た楡井は、桜だけでなくよく知る人達と同じクラスになり興奮する。
ただある人物も同じクラスと分かり顔面蒼白に…。

 

教室に入った桜に、蘇枋隼飛が話しかけてきた。
一触即発と思われたが、昨日のことをきっかけにクラス全体がフレンドリーに。

 

ただ突然、桜の横に机が飛んできた。
そこに立っていたのは、楡井が恐れていた杉下京太郎で…。

 

3話

いきなり桜になぐりかかる杉下。
その場にいる蘇枋は、杉下が今のボウフウリン総代・梅宮一の狂信者だと語っていく。

 

そんなことに関係なく杉下の相手をする桜。
バランスをくずしたように見えたが、杉下の顔面に蹴りを入れたあとに話す。

 

「狂信者ね。要は自分じゃ何も考えられない…1人じゃ何も決められないってことだろ」
「そんな奴に…俺がやれるかよ」

 

ケンカは続くと思われたが、総代・梅宮の声で校内放送がかかる。
杉下を含め1年全員が直立し、梅宮の放送を聞く。

 

「まあそれでな、これだけは言っとかねえとな」
「お前ら…街を守れ」

 

「俺達がもらった名前は”防風鈴(ボウフウリン)”」
「その名に違わず、人を・物を・思いを・大切なものを守れ」
「それがここの唯一のルールだ」

 

梅宮の放送を聞き、周防は2人を仲裁し握手を求めた。
嫌々ながらも杉下は手を出し、桜は妙な感覚を覚える。

 

「ケンカ以外で人に触れるのは…妙な感じがする」

 

3年の柊は桜達を呼び出し、街の見回りをする。
見回りだけなのが不満な桜に、柊は意味を話していく。

 

「歩いてるだけでも意味があるんだよ」
「俺達がこの制服を着て歩くだけで、小さいチームの連中はだいぶ寄り付かなくなった」

 

「俺達のケンカは守るケンカだ」
「俺達の方から手を出す必要はない」

 

見回りの途中、壁に描かれた落書きを消す桜達。
作業が終わったあと、柊は自分の考えが変わったことを話していく。

 

「ケンカじゃねえと楽しくねえか?」
「気持ちは分からんでもないがな、俺達も前まではそうだったし」

 

「けどよ…言葉を交わしたり、必要としたりされたり」
「そういうのもなかなか楽しいもんだぞ」

 

線路付近まで来た桜は、犬のようなマークを見つける。
ここは別チームとのシマ境で、チーム名は”獅子頭連”。

 

獅子頭連が”力の絶対信仰”と聞き、嬉しそうに桜は答えた。

 

「ふ~ん、”力の絶対信仰”…」
「いいね、そういうの好きだぜ」

 

そんな時、三中の生徒が獅子頭連のメンバーに追いかけられていた。
しかし相手のシマ内であり、柊は手を出せない。

 

こちらのシマには入れないため諦めたが、桜と杉下は飛び出し蹴り飛ばす。

 

「(手を出す?) 何言ってやがる。こいつが身内なら…」(桜)
「手を出されてる」(桜、杉下)

 

一触即発になるが、獅子頭連・副頭取・十亀条が現れる。
ゆるい感じで話す十亀に桜は戸惑うが、ヤバいのは感じていた。

 

2人に蹴り飛ばされたメンバーは意識を取り戻し叫ぶが、いきなり十亀は殴り続ける。
柊は”同じチームの仲間”として止めるが、十亀の考えは違っていた。

 

「誰が? こいつは違うよ、負けたから」
「負けるってことは弱いってこと」
「弱い奴は…獅子頭連にはいらな~い」

 

桜は十亀の行動を”がっかり”と話す。
十亀は桜に近づいてきて…。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。
 

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