「薬屋のひとりごと」の感想・紹介(アニメとマンガの違いなど)

「薬屋のひとりごと」の感想を、アニメとマンガの違いなどを含めて紹介していきます。
この記事でのマンガは「月刊ビッグガンガン(スクウェア・エニックス)」を利用しています。

 

薬屋のひとりごと

作品の経緯

本作は2011年に「小説家になろう」で連載が開始され、2014年に文庫として発行。
コミカライズ版は2017年に2種類の月刊誌で連載され、2023年にはアニメ化もされている。

 

作品の内容

医師で養父のもと、薬師として花街で働く少女・猫猫(マオマオ)。
しかし薬草採取をしていた時、人さらいに遭い後宮に下女として売られてしまう。

 

猫猫は後宮を出られるまで大人しく働こうとしていた。
しかしお世継ぎが連続死する出来事を聞き、持ち前の知識と好奇心を刺激され…

 

この出来事をきっかけに美形の宦官・壬氏の目にとまり、様々な事件に関わっていく。

 

作品の感想

本作を一言で言えば、猫猫の一人舞台。
ほとんどが猫猫視点でストーリーが進んでいく。

 

マンガ1巻に限れば、多少壬氏視点があるだけで、9割以上は猫猫視点。
そのためキャラとして猫猫が好きになれるかが肝になるだろう。

 

あくまで架空の世界だが、世界観は中国(もしくは韓国?)的なイメージ。
時代的には現代ではなく、中世的な感じ。

 

設定的に特別感はないが、猫猫の行動が痛快であり、単純に面白い。
また猫猫は立場的に裏方であり、その第三者的な視点が心地よい。

 

アニメとマンガの違い

マンガ1巻(アニメでは3話分)の段階では、双方は大筋において同じ。
ただ細かな変更点は多数ある。

 

アニオリパートで世界観が丁寧に描かれている。
次からは具体的な違いについて記していく。

 

マンガでは1コマで猫猫の誘拐は表現されている。
対してアニメでは花街を含め、丁寧にストーリーが進行していく。

 

後宮に入った後も、梨花(リファ)妃の出産シーンが追加されており、後宮の説明もアニメの方が丁寧。

 

猫猫に文字を確認するシーンは、マンガでは誰か分からない女官だが、アニメでは仲のよい小蘭になっている。

 

細かいセリフも追加されている。
猫猫のひとりごと「酒飲みてえ」はアニメのみ。

 

アニメ2話冒頭に、遠征に出ている兵士が食事中に、突然倒れる描写がある。
そのあと壬氏から質問された猫猫は、自分の予想を語りだす。

 

この逸話は、マンガ1巻の時点では何も表現されていない。

 

壬氏が猫猫に色目を使うシーンは、アニメとマンガでシチュエーションが異なっている。

 

翡翠宮・侍女の個別紹介もアニメのみ。

 

アニメ3話では翡翠宮・侍女の日常や経歴が少し語られているが、マンガではなし。

 

幽霊騒動について猫猫は、アニメでは桜花から、マンガでは高順から聞いている。

 

壬氏は猫猫からの視線を、アニメでは「毛虫でも見るような」、マンガでは「ナメクジでも見るような」と表現している。

 

アニメがあまりにもよく出来ているため、マンガで新たな情報を得ることは少ない。
しかしマンガもアニメとはまた違う絵と表現があり、非常に面白い。

 

出来れば自分の目で確認してもらいたい。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。
 

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