アニメ「夜のクラゲは泳げない」のあらすじ

アニメ「夜のクラゲは泳げない」のあらすじを紹介していきます。

 

夜のクラゲは泳げない

1話

夜の渋谷を歩いている高校生の光月まひるは心の中でつぶやく。

 

「夜の渋谷を歩くのが好き」
「知っている人がいない街をクラゲみたいにふわふわ~って漂っていると」
「誰の目も気にしない私で…いられるから」

 

まひるは朝から小学生の妹・佳歩に無難と言われた。
まひるはフォロワー30万人のゆこちが紹介していたリップと反論。

 

しかし佳歩は厳しいことを話し出す。

 

「それを普通の人がマネしたら…」
「量産型」

 

まひるは学校でも特別なことは話さず、無難に過ごしている。
しかしそんな自分が不満で、友達の渡瀬キウイに愚痴っていた。

 

本音を話せなくて悩むまひるに、キウイは”話せばいい”と簡単に言う。
少し声が大きくなったまひるだが、理由は自分でも分かっていた。

 

「言えないから困ってるの!」
「本音言って否定されたら痛いし…」

 

なりたいものの話になるが、まひるは諦めたように現実的な考え。

 

「私みたいな普通の女子高生はさ、選ぶより選ばれるだけで精いっぱいなのよ」

 

 

過去に自分が原案を考えた壁画の前で、まひるはつぶやくように話した。

 

「クラゲってさ、1人じゃ泳げないんだよ」

 

次に壁画の前を通ると、みー子が1人で路上ライブをしていた。
壁画にポスターが貼っていたので、まひるは絵が汚されたとして叫ぶ。

 

…ことなんか出来るはずもなく、返って落ち込んでしまう。
その時、隣にいた少女が叫んだ。

 

「おい! 私の好きな絵を汚してんじゃねえ!」

 

すぐ少女はいなくなるが、気になるまひるはあとをつける。
少女には途中で気づかれ、まひるは自分が作者なのを話すと少女は叫ぶ。

 

「大ファンです!」

 

少女は山ノ内花音と名乗り、元アイドルだった。
しかしトラブルにより脱退し、現在は匿名シンガー”JELEE”として活動していた。

 

花音はまひるに自分の歌を聴かせたあと、目標を語っていく。

 

「曲はまだ借り物だけど、詞を書くのは好きなんだ」
「この子(JELEE)はね、本当の私を表現するためのもう1人の私なの」

 

「私はさ、私をバカにした人もみ~んな歌で見返すんだ」
「それが私って分からないまんま、私を嫌った人もみ~んな!」

 

「感動させて、この歌に救われたって泣かせてやりたいの!」

 

「目指すはフォロワー10万人!」
「私は何があっても自分を貫くって決めたんだ」
「それが私なりの仕返し!」

 

話していくうちに花音のイメージは膨らんでいく。

 

「ひらめいた! JELEEにヨルの絵があったら最高だと思わない?」
「私とヨルのコラボだよ!」

 

「けど、冗談で言ってるわけじゃないよ」
「一緒に…やってみない?」

 

しかし自信のないまひるは出来ない理由を話し続ける。
帰りの電車の中、落ち込みながらつぶやくのだった。

 

「私…逃げてばっかり」

 

ハロウィン当日、仮装して友達と渋谷に来ていたまひるは花音を見つけた。
一度は見失しなうが、壁画の前で再び出会う。

 

まひるはその時、自分が絵を描かなくなった理由を話す。

 

「私ね…あの壁画を友達にバカにされたことあって、その時とっさに他人のふりしたんだ」
「それから絵を描かなくなって…」

 

今はみー子が歌っていたが、花音はまひるの耳元でささやく。

 

「私、ヨルのクラゲの前で歌いたいな」

 

花音は借りたギターで映像をジャックし、歌い出す。
その歌声を聴いたまひるも飛び出して…。

 

2話

イラストを再開したまひるは、マスコットキャラクター”JELEEちゃん”を花音に見せる。
イメージどおりのキャラに花音は喜ぶ。

 

今後のスケジュールを語る花音だが、あまりにもアバウトな展開にまひるはつぶやく。

 

「花音ちゃんってもしかしてすっごくバカ?」

 

2人のバイト先に来た謎の少女は、花音が置いた募金箱に10万円を突っ込んだ。
驚く花音達に少女は話す。

 

「推しごとをしに来ました」

 

花音のファンと名乗る少女は、アップされた動画やSNSから特定した経緯を話していく。

 

「声を聴いてもしかしてと思いました」
「けど歌い方も違ったし確信が持てませんでした」

 

「でも…ここです! このフェイスライン、すっと通った鼻筋」
「このクレオパトラのような顔のよさはののたんしかいません!」

 

ただイメージが変わった花音を少女は認めない。

 

「私は認めません! ののたんはサンドーで歌い続けるんです!」
「金髪じゃなくて黒髪清楚で!」

 

「私が援助するのでバイトも辞めて下さい」
「足も出し過ぎだからすぐにしまって、解釈違いです!」

 

少女は花音にアイドル”橘ののか”に戻ってほしい。
しかし昔に戻る気のない花音は、お金を返して伝えた。

 

「残念だけど、”橘ののか”はもう…いないんだ」

 

少女が帰ったあと、花音はお互いのバッグが入れ替わったことに気づく。
入っているものを確認すると、ボイスレコーダーから音楽が流れてきた。

 

それは”カラフルムーンライト”で、花音が作ったものよりかっこいいアレンジ。
花音は冷たく対応したことを反省し、もう一度会いたいことをまひるに話す。

 

 

「私、もう一度あの子と話したい」
「この曲のこともそうだけど、いろんなこと確かめなきゃいけない気がしてきた」

 

「拒絶されるかもだけど、私が話したいんだ」

 

入っていた学生証から、少女の名前は”高梨・キム・アヌーク・めい”と分かる。
めいの学校に行った2人は、会うことに成功。

 

バッグに入っていたジャージの話題から、めいは早口で”橘ののか”を語り続け…。

 

話が終わったあと、花音はめいに曲を作ってほしいとお願いする。
一瞬喜ぶめいだが、”誰が歌うんですか?”と確認したあとに伝えた。

 

「私が作った曲を山ノ内さんが歌うのは…解釈違いです」

 

めいが帰ったあと、再び返しそびれた学生証を見て、花音はめいの存在を思い出す。
髪の色が変わっていたので気づかなかったが、アイドル時代のファンだった。

 

少し時間はさかのぼり、めいは親の期待や学校のトラブルに悩んでいた。
そんな時、アイドル”橘ののか”と出会う。

 

チェキ会でののかと話すめいは、自分には友達がいないことを話す。
ののかは自分も友達がいないことを話し、めいに伝えた。

 

「それじゃ私達、似た者同士だね」

 

めいがピアノを弾いているのを知るののかは、聴きに行くことを約束する。
確認するめいに、ののかははっきり答えた。

 

「もちろん! だって私はね、ファンを絶対に独りぼっちにしないって決めてるんだ」

 

「友達がいなくても、好きなものがなくても」
「私と私の歌だけはあなたを独りぼっちにしないから」
「約束だよ」

 

現在に戻り、めいは独りぼっちに戻ったことを実感する。
しかし学校の試験で演奏を始める時、花音とまひるが入ってきた。

 

笑顔を見せるめいは心の中でつぶやく

 

「推しが…私の演奏を聴いてくれてる」

 

演奏が終わったあと、めいは花音に抱きついて…。

 

3話

今日もVtuver”竜ヶ崎ノクス”として、元気に配信するキウイ。
夜遅くなって配信を切ったあと、なぜかため息をもらす。

 

まひるのクラスは文化祭で演劇・現代版”天の岩戸”をすることに決定。
面白い踊りをするアマノウズメ役は決まらなかったが、なぜかまひるが立候補する。

 

バイト先で少し後悔するまひるだが、花音は気持ちを話す。

 

「とりあえずやってみるって、私はすっごく好きだよ」

 

JELEEの新曲”最強GIRL”にめいが曲を合わせ、MV作りが本格的にスタート。
花音はJELEEちゃんを踊らせたいと考え、まひるはキウイに相談する。

 

キウイは竜ヶ崎ノクスとしてまひる達3人と画面越しに話す。
キウイとの関係を聞かれたまひるは答える。

 

「キウイちゃんは私の憧れで、スーパーヒーローだったんだ」

 

子供時代のキウイはこんな性格だった。

 

「(変な名前?) うらやましいだろう!」
「変な名前ってことは、私は世界に1人だけってことなのである」

 

キウイに動画作成をお願いすると、あっさりOKしてくれた。
受けてくれたのが意外なまひるは理由を尋ねると、キウイは言葉を濁した。

 

「気まぐれだよ」
「理由なんてなんだっていいだろ」

 

高校の生徒会長をしてるはずのキウイだが、月曜日から家にいた。
コンビニに行った時、同じ高校の制服を着た学生を見て逃げるように去っていく。

 

学校では文化祭が始まり、まひるはクラスの受付をしていた。
その時にキウイと同じ制服の生徒が来て、まひるはキウイが不登校なのを知る。

 

 

まひるは夜にキウイと話し、今日知ったことを伝える。
知られたことに動揺するキウイは、思わず怒鳴ってしまい通話を切る。

 

キウイは高校入学当時を思い出す。
いつものように元気な自己紹介をするが、みんなとは空気感が違い…。

 

街に出たキウイはゲームしながら課金を続け、心の中で叫ぶ。

 

「生きづらい、生きづらい、生きづらい!」
「私はなんも変わってない!」
「勝手に変わったのは、みんなのくせに!」

 

「クソッ! なんで?」
「間違ってんのはお前らの方だろうが!」

 

キウイはぶつかった男にからまれ、逃げるようにまひるが描いたクラゲの場所に来る。
まひるとの関係が終わったと思い、くずれ落ちながらつぶやく。

 

「あいつ、くっつき虫だったくせに」
「私の最後の居場所…なくなっちゃったな」

 

まひるは文化祭に来た花音とめいに、自分の踊りを映像でキウイに送ることを依頼。
芝居でアマテラスに話す言葉を、まひるはキウイに聞かせる。

 

「アマテラス様!」
「どうかその暗い所から出てきて下さい!」

 

「アマテラス様が引きこもっていると、私の世界は…私の世界は!」
「暗いままなのです!」

 

「あなたは私にとってのスーパーヒーローだから!」

 

まひるから力をもらったキウイは、早速動画作成に入る。
完成した動画を見た3人は、出来のよさに歓喜する。

 

まひるとキウイは夜に通話し、キウイは謝罪する。
まひるは気にしてないことを伝え、キウイのことを話していく。

 

「ねえ、私が昔からずっとキウイちゃんのどこが好きだったか分かる?」
「(人気者?) 違うよ」

 

「誰が見てる前でも、”自分は最強”だとか”主人公”だとか」
「堂々とハッタリかませちゃうところだよ」

 

「ずっと嘘ついてたんだとしても、全部作り話だったんだとしても」
「最後はかっこよく決めてくれるって…私知ってるから」

 

キウイは竜ヶ崎ノクスとして、JELEEの動画を紹介。
動画の内容は本編エンディングでどうぞ。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。
 

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