「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」の名言・台詞まとめ

アニメ「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

呪術廻戦

1話

「今の君はどっちなのかな?」(五条悟)

 

「こんな所に特級呪物保管するとか、バカすぎるでしょ」(伏黒恵)

 

「ぶん殴りますよ」
「今度マジで殴ろう」(伏黒)

 

「すぐ隣にあるようで遥か遠くでもおかしくない」
「特級呪物…やっかいすぎだ」(伏黒)

 

「いろいろあって5時までに帰りたいからさ」
「先輩がいいならいさせてよ」(虎杖悠仁)

 

「結構気に入ってんだ、オカ研の空気」(虎杖)

 

「すごいな、あいつ」
「呪力なし、素の力であれか」
「禪院先輩と同じタイプか」(伏黒)

 

「(両親?) だから、興味ねえって」
「じいちゃんさ、死ぬ前にかっこつけるのやめてくんない」(虎杖)

 

「いつもどおりでいいって…」(虎杖)

 

「悠仁」「お前は強いから人を助けろ」
「手の届く範囲でいい、救える奴は救っとけ」(虎杖倭助)

 

 

「迷ってもいい、感謝されなくても気にするな」
「とにかく1人でも多く助けてやれ」(倭助)

 

「お前は大勢に囲まれて死ね」
「俺みたいになるなよ」(倭助)

 

「日本国内の不可解な死者・行方不明者は年平均1万人を超える」
「そのほとんどの原因は”呪い”だ」(伏黒)

 

「お前が信じるかどうかはどうでもいい」
「それが事実だ」(伏黒)

 

「ヤバいなんてもんじゃない」
「そいつ…死ぬぞ」(伏黒)

 

「ダメ! 雰囲気重視よ」
「スリルを楽しむのがオカ研魂じゃん」(佐々木)

 

「俺も行く、ヤバいんだろ?」
「ふた月かそこらの付き合いだけど…友達なんだ、ほっとけねえよ」(虎杖)

 

「あいつに言われたとおり、待つだけなのか?」
「俺は、なんにビビッてる?」(虎杖)

 

「そうだな、死の気配がここまで来る」
「死ぬのは怖い」(虎杖)

 

「怖かったかな?」
「全然そんな感じしなかったけど…」(虎杖)

 

「泣いたのは怖かったからじゃない、少し淋しかったんだ」
「爺ちゃんの死と、いま目の前の死…何が違う?」(虎杖)

 

「爺ちゃんは、正しく死ねたと思うよ」
「けど! こっちのは…間違った死だ」(虎杖)

 

「呪いは呪いでしか祓えない!」
「お前じゃ勝てないんだ!」(伏黒)

 

「あるじゃねえか、全員助かる方法!」
「俺に呪力があればいいんだろ? 伏黒!」(虎杖)

 

「ああやはり、光は生で感じるに限るな」(両面宿儺)

 

「最悪だ…最悪の万が一が出た」
「特級呪物が受肉しやがった」(伏黒)

 

「呪霊の肉などつまらん」
「人は、女はどこだ」(宿儺)

 

「いい時代になったものだな」
「女も子供も、うじのように湧いている」(宿儺)

 

「すばらしい! おう殺だ!」(宿儺)

 

「人の体で何してんだよ、返せ」
「(なんで動ける?) いや、俺の体だし」(虎杖)

 

「動くな、お前はもう人間じゃない」
「呪術規定に基づき、虎杖悠仁、お前を呪いとして…祓う!」(伏黒)

 

2話

「今、どういう状況?」
「やっ、来る気なかったんだけどさ」(五条)

 

「(食べた?) 本当だ、混じってるよ」
「ウケる」(五条)

 

「大丈夫。僕、最強だから」(五条)

 

「この人、土産買ってから来やがった」
「人が死にかけてる時に」(伏黒)

 

「生徒の前なんでね…かっこつけさせてもらうよ」(五条)

 

「恐ろしく速い? 違うな…」
「全く…いつの時代でも厄介なものだな、呪術師は」(宿儺)

 

「だからどうという話でもないが…」(宿儺)

 

「クソ、まただ…乗っ取れない」
「この虎杖とかいう小僧、一体何者だ…」(宿儺)

 

「これで目覚めた時、宿儺に体を奪われていなかったら、彼には器の可能性がある」(五条)

 

「仮に器だとしても、呪術規定にのっとれば虎杖は死刑対象です」
「でも…死なせたくありません」(伏黒)

 

「てなわけで改めて…君、死刑ね」(五条)

 

「君には今、2つの選択肢がある」
「今すぐ死ぬか、全ての宿儺を見つけ出し、取り込んでから死ぬか」(五条)

 

「(呪いの被害?) 今回はかなり特殊なケースだけど」
「被害の規模だけで言ったらザラにあるかな」(五条)

 

「呪いに遭遇して普通に死ねたら御の字」
「グチャグチャにされても、死体が見つかればまだマシってもんだ」(五条)

 

「まぁ、好きな地獄を選んでよ」(五条)

 

「確定だね」
「肉体の耐性だけじゃない、宿儺相手に難なく自我を保てる」
「千年生まれてこなかった逸材」(五条)

 

「宿儺は全部食ってやる、あとは知らん」
「てめえの死に様は、もう決まってんだ」(虎杖)

 

「いいね、君みたいのは嫌いじゃない」
「楽しい地獄になりそうだ」(五条)

 

「なんだ、貴様が頭ではないのか」
「力以外の序列はつまらんな」(宿儺)

 

「貴様には借りがあるからな」
「小僧の体をモノにしたら、真っ先に殺してやる」(宿儺)

 

「宿儺に狙われるなんて光栄だね」(五条)

 

「両面宿儺は、腕が4本、顔が2つある仮想の鬼神」
「だがそいつは実在した人間だよ、千年以上前の話だけどね」(五条)

 

「呪術全盛の時代、術師が総力をあげて彼に挑み、破れた」(五条)

 

「宿儺の名を冠し、死後呪物として時代を渡る死蝋さえ」
「僕等は消し去ることが出来なかった」(五条)

 

「まごうことなき呪いの王だ」(五条)

 

「(どっちが強い?) う~ん、そうだね」
「力の全てを取り戻した宿儺なら、ちょっとしんどいかな」(五条)

 

「(負ける?) 勝つさ」(五条)

 

「呪いを学び呪いを祓うすべを身につけ、その先に何を求める?」(夜蛾正道)

 

「気づきを与えるのが教育だ」(夜蛾)

 

「死に際の心のありようを想像するのは難しい」(夜蛾)

 

「だがこれだけは断言できる」
「今のままだと、大好きな祖父を呪うことになるかもしれんぞ」(夜蛾)

 

「呪術師に悔いのない死などない」(夜蛾)

 

「自分が死ぬ時のことは分からんけど、生き様で後悔はしたくない」(虎杖)

 

「盛岡までで既に4時間」
「ようやくあのクソ田舎ともおさらばね」(釘崎野薔薇)

 

「午後には東京かあ…スカウトされたらどうしよう」(野薔薇)

 

3話

「沙織ちゃん…私、来たよ」
「東京に」(野薔薇)

 

「釘崎野薔薇」
「喜べ男子、紅一点よ」(野薔薇)

 

「(呪術が使えない?) 君はもう半分呪いみたいなもんだから」
「体には呪力が流れているよ」(五条)

 

「(呪いが危ない?) 最近までパンピーだった奴に言われたくないわよ!」(野薔薇)

 

「悠仁はさ、イカレてんだよね」(五条)

 

「才能があっても、この嫌悪と恐怖に打ち勝てず」
「志半ばで挫折した呪術師を、恵も見たことあるでしょ」(五条)

 

「今日は彼女のイカレっぷりを確かめたいのさ」(五条)

 

「それで隠れてるつもり?」
「来ないなら、このまま祓うわよ」(野薔薇)

 

「呪いは人の心から生まれる」
「人口に比例して、呪いも多く強くなるでしょ」(五条)

 

「野薔薇に分かるかな?」
「地方と東京じゃ、呪いのレベルが違う」(五条)

 

「子供は美人に懐かないってのは、本当みたいね」(野薔薇)

 

「レベルといっても、単純な呪力の総量だけの話じゃない」(五条)

 

「狡猾さ…知恵を付けた獣は時に残酷な天秤を突きつけてくる」
「命の重さをかけた天秤をね」(五条)

 

「落ち着け、私」
「私が死んだら、そのあと子供も死ぬ」
「子供が死んでも、私は死なない」(野薔薇)

 

「合理的に考えて、私だけでも…助かった方がいいでしょ!」(野薔薇)

 

「私のバカ」
「ほら、逃してくんねえじゃん」(野薔薇)

 

「いいね! ちゃんとイカレてた」(五条)

 

「なんでって…」
「田舎が嫌で、東京に住みたかったから!」(野薔薇)

 

「(命)懸けられるわ」
「私が私であるためだもの」(野薔薇)

 

「そういう意味では、あんたにも感謝してる」
「私が死んでも、私だけが生き残っても、明るい未来はなかったわ」(野薔薇)

 

「ありがと」(野薔薇)

 

4話

「残念ながら、この業界は人手不足が常」
「手に余る任務を請け負うことは多々あります」(伊地知潔高)

 

「ただ、今回は緊急事態で異常事態です」
絶対に戦わないこと」(伊地知)

 

「特級と会敵した時の選択は、逃げるか死ぬかです」
「自分の恐怖には素直に従って下さい」(伊地知)

 

「あとにしろじゃねえ、置いてけって言ってんだ」
「ただでさえ助ける気のない人間を、死体になってまで救う気は…俺にはない!」(伏黒)

 

「お前は大勢の人間を助け、正しい死に導くことにこだわってるな」
「だが、自分が助けた人間が将来人を殺したらどうする?」(伏黒)

 

「間違いない、特級だ」
「動けねえ…」(伏黒)

 

「動け…動け動け動け動け」(虎杖)

 

「おい宿儺、俺が死んだらお前も死ぬんだろ?」
「それが嫌なら協力しろよ!」(虎杖)

 

「(協力?) 断る」
「お前の中の俺が終わろうと、切り分けた魂はまだ18もある」(宿儺)

 

「とはいえ、腹立たしいことにこの体の支配者は俺ではない」
「変わりたいのなら変わるがいい」(宿儺)

 

「だがその時は…呪霊より先にそこのガキを殺す」(宿儺)

 

「釘崎連れてここから逃げろ!」
「2人がここを出るまで、俺がこいつを食い止める」(虎杖)

 

「出たら、なんでもいいから合図してくれ」
「そしてら…俺は宿儺に替わる」(虎杖)

 

「死にたくない…ここで死んで、死んだとして…それは正しい死か!?」
「考えるなぁーーっ!」(虎杖)

 

 

「俺は…こんなに弱かったのか」(虎杖)

 

「うぬぼれてた…俺は強いと思ってた」
「死に時を選べるくらいには、強いと思ってたんだ」(虎杖)

 

「でも違った」
「俺は…弱い!」(虎杖)

 

「それでも、この死が正しかったと言えるように…」
「ならば憎悪も…恐怖も…後悔も…全て出しきれ!」(虎杖)

 

「拳に、乗せろ!」(虎杖)

 

「つくづく忌々しい小僧だ」
「この俺を完全になめてやがる」(宿儺)

 

「少し待て、今考えてる」
「どうすれば、あの小僧を後悔させられるかをな」(宿儺)

 

「散歩は嫌か?」
「まあ元来、呪霊は生まれた場にとどまるものだしな」(宿儺)

 

「よいよい、それなら…ここで、死ね!」(宿儺)

 

「あいつが、もしもの時は…」
「俺にはあいつを始末する責任がある」(伏黒)

 

「お前も…この小僧も…呪いのなんたるかを、まるで分かっていないなあ」(宿儺)

 

「いい機会だ、教えてやる」
「本物の呪術というものを」(宿儺)

 

「領域展開、”伏魔御厨子(ふくまみづし)”」(宿儺)

 

5話

「残念だが、奴なら戻らんぞ」
「そう怯えるな。今は機嫌がいい、少し話そう」(宿儺)

 

「これはなんの縛りもなく、俺を利用したツケだな」
「俺と替わるのに少々手こずっているようだ」(宿儺)

 

「しかしまあそれも、時間の問題だろう」
「そこで、俺に今出来ることを考えた」(宿儺)

 

 

「小僧を人質にする」
「ああ、俺はこれ(心臓)なしでも生きていられるがな、小僧はそうもいかん」(宿儺)

 

「俺と替わることは死を意味する」
「そして更に…ダメ押しだ」(宿儺)

 

「さてと…晴れて自由の身だ」
「もう怯えていいぞ、殺す」(宿儺)

 

「特に理由はない」(宿儺)

 

「不平等な現実のみが平等に与えられている」(伏黒)

 

「分かってないんだな」
「あいつは…虎杖は戻ってくる」(伏黒)

 

「その結果自分が死んでもな」
「そういう奴だ」(伏黒)

 

「出来るか? 俺に」
「特級の前ですら動けなかった俺に」(伏黒)

 

「出来るかじゃねえ…やるんだよ!」(伏黒)

 

「もっと呪いを込めて…」
「打ってみろ」(宿儺)

 

「呪術うんぬんじゃない」
「パワーも、アジリティーも…格が違う」(伏黒)

 

「分からんな? お前あの時…なぜ逃げた?」
「宝の持ち腐れだな」(宿儺)

 

「疑う余地のない善人だった」
「誰よりも幸せになるべき人だった」
「それでも津美紀は呪われた」(伏黒)

 

「俺の性別も知らず”恵”なんて名前を付けた父親は」
「今もどこかでのうのうと生きている」(伏黒)

 

「因果応報は全自動ではない」
「悪人は法のもとで初めて裁かれる」
「呪術師はそんな報いの歯車の1つだ」(伏黒)

 

「少しでも多くの善人が平等を享受できるように」
「俺は不平等に人を助ける」(伏黒)

 

「俺はヒーローじゃない…呪術師なんだ」
「だからお前を助けたことを、一度だって後悔したことはない」(伏黒)

 

 

「お前の真実は正しいと思う」
「でも俺が間違ってるとも思わん」(虎杖)

 

「ああ悪い、そろそろだわ」
「伏黒も釘崎も五条先生…は心配いらねえか」(虎杖)

 

「長生きしろよ…」(虎杖)

 

「まあ、中途半端な当て馬じゃ意味ないからね」
「それなりに収穫はあったさ」(夏油傑)

 

「犯人捜しも面倒だ」
「いっそのこと上の連中…全員殺してしまおうか」(五条)

 

「僕はいつだって生徒思いのナイスガイさ」(五条)

 

「で、これが…宿儺の器か」
「好きにバラしていいよね?」(家入硝子)

 

「(平気そう?) 当然でしょ、会って2週間やそこらよ」
「そんな男が死んで泣きわめくほど、ちょろい女じゃないのよ」(野薔薇)

 

「なんだ! いつにも増して辛気くさいなあ、恵」
「お通夜かよ」(禪院真希)

 

「私を名字で呼ぶんじゃねえ!」(真希)

 

「(ホントに1人?) は・や・く・言・え・や」
「これじゃ私が血も涙もねえ鬼みてえだろ!」(真希)

 

「あんた、パンダをパンダで済ませる気か?」(野薔薇)

 

「(交流会は)殺す以外なら何してもいい呪術合戦だ」(真希)
「逆に殺されないよう、みっちりしごいてやるぞ」(パンダ)

 

「(交流会?) やる!」(伏黒、野薔薇)
「私は」(野薔薇)
「俺は」(伏黒)
「強くなるんだ、そのためならなんだって」(伏黒、野薔薇)

 

「まあ、こんくらい生意気な方がやりがいがあるわな」(パンダ)

 

「人間は嘘で出来ている」
「表に出る正の感情や行動には、必ず裏がある」(漏瑚)

 

「だが負の感情、憎悪や殺意などは偽りのない真実だ」
「そこから生まれ落ちた我々呪いこそ、真に純粋な本物の人間なのだ」(漏瑚)

 

「偽物は消えてしかるべき!」(漏瑚)

 

「(呪術師との)戦争の前に、2つ条件を満たせば勝てるよ」(夏油)

 

「1つ目は、呪術師最強といわれる男、五条悟を戦闘不能にすること」
「2つ目、両面宿儺・虎杖悠仁を仲間に引き込むこと」(夏油)

 

6話

「許可なく見上げるな、不愉快だ…小僧」(宿儺)
「なら降りてこい、見下してやっからよ」(虎杖)

 

「ここ地獄か?」
「死んでまでてめえと一緒なのは納得いかねえけど…ちょうどいいや、泣かす!」(虎杖)

 

「ここはあの世ではない」
「俺の生得領域だ」(宿儺)

 

「俺達はまだ死んでいない」
「お前が条件を飲めば、心臓を治し生き返らせてやる」(宿儺)

 

「信じる信じないの話ではない」
「これは”縛り”、誓約だ」
「守らねば罰を受けるのは俺」(宿儺)

 

「なんて言うわけねえだろ」
「無条件で生き返らせろ、そもそもてめえのせいで死んでんだよ」(虎杖)

 

「僕はさ、性格悪いんだよね」
「(知ってる?) 伊地知、あとでマジビンタ」(五条)

 

「教師なんて柄じゃない」
「そんな僕がなんで高専で教鞭を執っているか」
「聞いて」(五条)

 

「夢があるんだ」(五条)

 

「悠仁のことでも分かるとおり、上層部は呪術界の魔窟」
「保身バカ、世襲バカ、高慢バカ、ただのバカ」(五条)

 

「腐ったミカンのバーゲンセール」
「そんなクソ呪術会を、リセットする」(五条)

 

「上の連中を皆殺しにするのは簡単だ」
「でもそれじゃ、首がすげ変わるだけで変革は起きない」(五条)

 

「そんなやり方じゃ、誰もついてこないしね」(五条)

 

「だから僕は教育を選んだんだ」
「強くさとい仲間を育てることを」(五条)

 

「交流会までには復学させる」
「簡単な理由さ」
「若人から青春を取り上げるなんて、許されていないんだよ」(五条)

 

「別に私のおかげで誰が助かろうと知ったこっちゃねえよ」(真希)

 

「受け身の練習」
「お前らは近接弱っちいからなあ」(パンダ)

 

「まずは…私等から一本取れ」
「話はそれからだ」(真希)

 

「強くなりたい」
「最強を教えてくれ」(虎杖)

 

君…何者?」(五条)

 

7話

「誰が…大したことないって?」(五条)

 

「特級はさ、特別だから特級なわけ」
「こうもホイホイ出て来られると、調子狂っちゃうよ」(五条)

 

「いや…楽しくなってきた」(五条)

 

「こんなものか…蓋を開けてみれば弱者による過大評価」
「今の人間はやはりまがいもの、真実に生きておらん」(漏瑚)

 

「万事醜悪、ヘドが出る」
「本物の強さ真実は…死をもって広めるとしよう」(漏瑚)

 

「(どういうこと?) 簡単に言うと、当たってない」
「君が触れたのは、僕との間に合った無限だよ」(五条)

 

「無限はね、至る所にあるんだよ」
「僕の呪術はそれを現実に持ってくるだけ」(五条)

 

「”収束”・”発散”、この虚空に触れたらどうなると思う?」(五条)

 

「(戦っても)いいけど…死ぬよ、漏瑚」(夏油)

 

「出かけるよ、悠仁」
「課外授業。呪術戦の頂点、領域展開について…教えてあげる」(五条)

 

「(足手まとい?) 大丈夫でしょ」
「だって君…弱いもん」(五条)

 

「領域に対するもっとも有効な手段、こっちも領域を展開する」
「同時に領域が展開された時、より洗練された術がその場を制するんだ」(五条)

 

「領域展開…”無量空処”」(五条)

 

「皮肉だよね」
「全てを与えられると、何も出来ず緩やかに死ぬなんて」(五条)

 

「でも君には聞きたいことがあるから、これくらいで勘弁してあげる」(五条)

 

「これが、呪術師最強」
「生き物としての…格が違う!」(虎杖)

 

「助けたいなら、助ければいいさ」
「君達に、そんな情があるかは知らないけどね」(夏油)

 

「よく言うよ、呪霊の分際で」(夏油)

 

「目標を設定したら、あとはひたすら駆け上がるだけ」(五条)

 

「これで分かったと思うけど、五条悟はしかるべき時、しかるべき場所」
「こちらのアドバンテージを確立した上で封印に臨む」(夏油)

 

「決行は10月31日渋谷、詳細は追って連絡するよ」
「いいね? 真人」(夏油)

 

「狡猾に行こう」
「呪いらしく…人間らしく」(真人)

 

8話

「でもなあ…あいつら、嫌がらせ大好きじゃん」
「東堂と真依」(パンダ)

 

「いいのよ、言いづらいことってあるわよね」
「代わりに言ってあげる」(禪院真依)

 

「器なんて聞こえはいいけど、要は半分呪いの化け物でしょ」(真依)

 

「そんな汚らわしい人外が、隣でぶしつけに呪術師を名乗って虫唾が走っていたのよね?」
「死んでせいせいしたんじゃない?」(真依)

 

「俺はただ、こいつらが、乙骨の代わり足りうるのか」
「それが知りたい!」(東堂葵)

 

「伏黒…とかいったか」
「どんな女がタイプだ!」(東堂)

 

「返答次第では、今ここで半殺しにして、乙骨…最低でも3年は交流会に引っ張り出す」
「ちなみに俺は…タッパとケツがでかい女がタイプです!」(東堂)

 

「性癖にはそいつの全てが反映される」
「女の趣味がつまらん奴は、そいつ自身もつまらん」(東堂)

 

「俺はつまらん男が大嫌いだ!」(東堂)

 

「交流会は血湧き肉躍る、俺の魂の独壇場」
「最後の交流会で退屈なんてさせられたら、何しでかすか分からんからな」(東堂)

 

「別に、好みとかありませんよ」
「その人に揺るがない人間性があれば、それ以上は何も求めません」(伏黒)

 

「はあ…やっぱりだ」
「退屈だよ、伏黒」(東堂)

 

「似てるって思ったけど全然だわ」
「真希さんの方が100倍美人」(野薔薇)

 

「寝不足か?」
「毛穴開いてんぞ」(野薔薇)

 

「口の利き方…教えてあげる」(真依)

 

「薄っぺらいんだよ」
「体も…女の好みも!」(東堂)

 

「下手に出てりゃ偉そうに」
「そこまで言うなら…やってやるよ」(伏黒)

 

「呪術師続けるなら、ケンカ売る相手は選ぶことね」(真依)

 

「あら…落ちこぼれすぎて気づかなかったわ、真希」(真依)
「落ちこぼれはお互い様だろ」(真希)

 

「上ばかり見てると首が痛くなるから、たまにはこうして下を見ないとね」(真依)

 

「おろしたてのジャージにばかすか穴開けやがって」
「てめえのその制服置いてけよ、私の夏服にしてやる」(野薔薇)

 

「(これから?) ダメだ、お前と違って俺にはまだ東京に大事な用があるんだよ」
「高田ちゃんの…個握がな!」(東堂)

 

「(なんで呪術師に?) 嫌がらせだよ」(真希)

 

「見下されてた私が大物術師になってみろ」
「家の連中、どんなツラすっかな…楽しみだ」(真希)

 

「やっべえ! 生五条悟! 生五条悟だ!」
「しゃべっちった! しゃべっちったあ!」(三輪霞)

 

「昨晩、未登録の特級呪霊2体に襲われた」(五条)

 

「(災難?) 勘違いすんなよ」
「僕にとっては街でアンケート取られたくらいのハプニングさ」(五条)

 

「あんたらがしょうもない地位や伝統のためにせき止めていた力の波が」
「もうどうしようもなく大きくなって押し寄せてんだよ」(五条)

 

「これからの世代は、”特級”なんて物差しじゃ測れない」
「牙をむくのが僕だけだと思ってんなら、痛い目みるよ…おじいちゃん」(五条)

 

「凄惨な現場です」
「覚悟はいいですか? 虎杖君」(七海建人)

 

幼魚と逆罰編

9話

「嫌いな人間が死ぬボタンがあっても、多分押せない」
「でも、僕のことを嫌いな人間が死ぬボタンなら…迷わず押す」(吉野順平)

 

「僕にも…同じことが出来ますか?」(吉野)

 

「見えますか? これが呪力の残穢(ざんえ)です」
「(見えない?) それは見ようとしないからです」(七海)

 

「私達は普段当たり前のように呪いを視認しています」
「術式を行使すれば痕跡が残る、それが残穢」(七海)

 

「だが残穢は呪霊などに比べ薄い」
「目を凝らしてよ~く見て下さい」(七海)

 

「(見えて)当然です」
「見る前に気配で悟って一人前ですから」(七海)

 

「褒めもけなしもしませんよ」
「事実に即し己を律する、それが私です」(七海)

 

「社会も同様であると勘違いしていた時期もありましたが」
「その話はいいでしょう」(七海)

 

「(気張る?) いえ、そこそこで済むならそこそこで」(七海)

 

「今回僕は引率できなくてね」
「でも安心して、信用できる後輩呼んだから」(五条)

 

「脱サラ呪術師の七海建人君で~す」(五条)

 

「呪術師って変な奴多いけど、こいつは会社勤めてただけあってしっかりしてんだよねえ」
「1級呪術師だし」(五条)

 

「ほかの方も、あなたには言われたくないでしょうね」(七海)

 

「私が高専で学び気づいたことは…”呪術師はクソ”ということです」
「そして一般企業で働き気づいたことは…”労働はクソ”ということです」(七海)

 

「同じクソならより適正のある方を…出戻った理由なんてそんなもんです」(七海)

 

「私はこの人(五条)を信用しているし信頼している」
「でも尊敬はしてません!」(七海)

 

「私もあなたを術師として認めていない」
「宿儺という爆弾を抱えていても己は有用であると、そう示すことに尽力して下さい」(七海)

 

「俺が弱くて使えないことなんて、ここ最近嫌というほど思い知らされてる」(虎杖)

 

「でも俺は強くなるよ」
「強くなきゃ、死に方さえ選べねえからな」(虎杖)

 

「言われなくても認めさせてやっからさ」
「もうちょい待っててよ」(虎杖)

 

「いえ、私ではなく上に言って下さい」
「ぶっちゃけ私はどうでもいい!」(七海)

 

「勝てないと判断したら呼んで下さい」
「ナメるナメないの話ではありません」(七海)

 

「私は大人で君は子供」
「私には君を自分より優先する義務があります」(七海)

 

「ガキ扱いなら、ナメられた方がよかったよ」(虎杖)

 

「君はいくつか死線を越えてきた」
でもそれで大人になったわけじゃない」(七海)

 

「枕元の抜け毛が増えていたり、お気に入りの惣菜パンがコンビニから姿を消したり」
「そういう小さな絶望の積み重ねが…人を大人にするのです」(七海)

 

「伸び代もある」
「100%の体術に100%の呪力を乗せられるようになれば…」
「あの人が連れてきただけあるわけだ」(七海)

 

「どっちもさ…俺にとっては同じ重さの他人の死だ」
「それでもこれは…趣味が悪すぎだろ」(虎杖)

 

「人々は…大地を、森を、海を恐れてきた」(真人)

 

「それらに向けられて呪力は、大き過ぎるがゆえに、形を得る前に知恵を付け」
「今まで息をひそめていたんだ」(真人)

 

「みんな、誇らしい俺の仲間さ」(真人)

 

「俺は人が人を憎み、恐れた腹から生まれた呪いだよ」(真人)

 

「私達はまた誘い込まれています」
「単身乗り込むリスクと虎杖君を連れていくリスク…前者を選んだまでです」(七海)

 

「彼はまだ子供ですから」(七海)

 

10話

「みんな言葉遊びが好きなのさ」
「なぜなら人間は、言い訳をしないと生きていけないからね」(真人)

 

「僕は人間の醜悪さを知っています」
「だから他人に何も期待していないし、他人の死に何も思うところはありませんし」(吉野)

 

「無関心こそ、人間の行き着くべき美徳です」(吉野)

 

「順平は人に”心”があると思う?」
「ないよ」(真人)

 

「”魂”はある、でもそれは”心”じゃない」(真人)

 

「人は目に見えないものを特別に考えすぎる」
「見える俺にとって、魂は肉体と同じで何も特別じゃない」(真人)

 

「ただそこにあるだけだ」(真人)

 

「”無関心”という理想にとらわれてはいけないよ」
「生き様に一貫性なんて必要ない」(真人)

 

「お腹が減ったら食べるように、憎いなら殺せばいい」
「俺は順平の全てを肯定するよ」(真人)

 

「出てくるならさっさとして下さい」
「”異形”・”手遅れ”とはいえ、人を殺めるのは気分が悪い」(七海)

 

「いやあ、よかったよかった」
「五条悟が来ても困るけど、あんまり弱いと実験にならないからさ」(真人)

 

「残業は嫌いなので手早く…済ませましょう」(七海)

 

「似ている…絵に描いたような軽薄」
「その奥にあるドス黒い強さ」(七海)

 

「”そういう”とは?」
「他人任せな抽象的な質問は嫌いです」(七海)

 

「いつだって魂は肉体の先にある」
「肉体の形は、魂の形に引っ張られる」(真人)

 

「俺の術式は、魂に触れその形を変える」
「無為転変」(真人)

 

「17時半…今日は10時から働いているので、何がなんでも18時にはあがります」(七海)

 

「気にしてなんかいません」
「仕事に私情は持ち込まない主義なので」(七海)

 

「嘘が下手! 魂が揺らいでいるよ」(真人)

 

「残念ですが…」
「ここからは、時間外労働です」(七海)

 

11話

「術式の開示…本気だね」(真人)

 

「この呪霊の祓い方、現時点で考えうるのは1つ」
「呪霊の呪力が尽きるまでダメージを与え続ける」(七海)

 

「だが、こちらはあまり現実的ではない」
「2つ目は…全身を一撃で、粉々にする」(七海)

 

「相打ち覚悟の広域攻撃」
「これはさすがに…避けた方がいいかな」(真人)

 

「一旦退きます」
「足、早く治した方がいいですよ」(七海)

 

「お互い生きていたら、また会いましょう」(七海)

 

「面白い奴だった」
「いろいろ勉強になったよ」(真人)

 

「バラバラにすり潰されても、魂の形さえ保てば死にはしない」
「呪力の消費も、自己保管の範疇だ」(真人)

 

「それと自分の魂の形は、どれだけいじってもノーリスクのようだね」
「次は思い切っていろいろやってみるよ」(真人)

 

「ただ、これは監督する立場として大失態」(伊地知)

 

「ちゃらんぽらんな五条さんならまだしも、大人オブ大人の七海さんに叱られたら…」
「私は多分、泣く!」(伊地知)

 

「急げ、私!」
「この年で人前で泣きたくないでしょ!」(伊地知)

 

「あの呪霊は子供だ」
「恐らく、発生してからそこまで時間が経っていない」(七海)

 

「貪欲に自分の成長を楽しんでいる」
「五条さんが戦った特級呪霊は領域展開まで会得していた」(七海)

 

「奴が生きていたら、そのステージまで上り詰めるのにそう時間はかからないだろう」
「加えてこちらの予想を超える被害者数」(七海)

 

「1秒でも早く祓わないと、取り返しのつかないことになる」(七海)

 

「(悪い呪術師?) それでも、殺したくはないな」(虎杖)

 

「なんつうか、一度人を殺したら」
「殺すって選択肢が俺の生活に入り込むと思うんだ」(虎杖)

 

「命の価値があいまいになって、大切な人の価値まで分からなくなるのが…」
「俺は怖い」(虎杖)

 

「俺は足手まといかよ? ナナミン」
「ケガしてんだろ? 次はちゃんと連れてってくれ」(虎杖)

 

「仲間が死にました、でも僕はそこにいませんでした」
「なぜなら僕は子供だからです」(虎杖)

 

「なんて…」
「そんなの、俺はゴメンだ!」(虎杖)

 

「ダメです」
「知っての通り、例の継ぎはぎの呪霊は改造した人間を使う」(七海)

 

「どうしようもない人間というのは存在します」
「この仕事をしている限り、君もいつか人を殺さなければいけない時が来る」(七海)

 

「でもそれは今ではない」(七海)

 

「理解して下さい」
「子供であるということは、決して罪ではない」(七海)

 

「夏油も見てけばいいのに」
「きっと楽しいよ…愚かなガキが死ぬところは」(真人)

 

12話

「(虎杖君に)言っても無駄でしょうね」(七海)

 

「私達の仕事は人助けです」
「その中にはまだ、君たち学生も含まれます」(伊地知)

 

「私はもう…間違えない」(伊地知)

 

「(関係ない?) それはお前が決めることじゃねえ!」(虎杖)

 

「無暗な救済に、なんの意味があるんだ?」
「命の価値を…履き違えるな!」(吉野)

 

「霊長ぶってる人間の感情・心は、全て魂の代謝、まやかしだ」
「まやかしで作ったルールに僕を縛るな」(吉野)

 

「奪える命を奪うことを止める権利は、誰にもない」(吉野)

 

「誰に言い訳してんだよ」(虎杖)

 

「順平が何言ってんだか…ひとっつも分かんねえ!」(虎杖)

 

「それらしい理屈をこねたって…」
「お前はただ…自分が正しいって思いたいだけだろ」(虎杖)

 

「ごめん…何も知らないのに、偉そうなこと言った」
「何があったか話してくれ」(虎杖)

 

「俺はもう、絶対に順平を呪ったりしない」
「だから…」(虎杖)

 

「順平、高専に来いよ」
「バカみてえに強い先生とか、頼りになる仲間がいっぱいいるんだ」(虎杖)

 

「みんなで協力すれば、順平の母ちゃんを呪った奴も、きっと見つかる」
「必ず報いを受けさせてやる」(虎杖)

 

「一緒に戦おう!」(虎杖)

 

「バカか俺は! 継ぎはぎ顔の人型呪霊」
「ナナミンが言ってたまんまじゃねえか!」(虎杖)

 

「逃げろ順平!」
「こいつとどんな関係かは知らん!」(虎杖)

 

「けど、今は逃げてくれ!」
「頼む!」(虎杖)

 

「順平はさ、まあ頭いいんだろうね」(真人)

 

「でも、熟慮は時に短慮以上の愚行を招くものさ」
「君ってその典型」(真人)

 

「順平って、君がバカにしている人間の、その次ぐらいにはバカだから」
「だから、死ぬんだよ」(真人)

 

「宿儺ぁーーっ!」
「なんでもする! 俺のことは好きにしていい!」(虎杖)

 

「だから、俺の心臓を治した時みたいに…順平を治してくれ!」(虎杖)
「断る!」(宿儺)

 

「いいぞ、あの縛りはしっかり忘れているな」(宿儺)

 

「愉快愉快!」
矜持も未来も、お前の全てを捧げて俺に寄りすがろうと!」
「何も救えないとは…」(宿儺)

 

「惨めだなあ」
「この上なく惨めだぞ、小僧」(宿儺)

 

「ああ、そうか…」
「こいつらは、どこまで行っても…”呪い”なんだ」(虎杖)

 

「変わった打撃だ、面白い」
「けど残念、効かないよ」(真人)

 

「魂の形を保って…」
「どういうことだ? 魂の形ごと叩かれた」(真人)

 

「そうか! 虎杖悠仁は”器”」
「常に肉体の中に自分以外の魂がある状態」(真人)

 

「だから自然に…知覚しているのか、魂の輪郭を!」(真人)

 

「今まで俺の口から出た言葉は、全て嘘だったんじゃないかと思えるくらい」
「腹の底から出た本音」(虎杖)

 

「ぶっ殺してやる」(虎杖)

 

「虎杖悠仁は、自らの命を顧みない」
「人質による外的な”縛り”は、夏油に止められている」(真人)

 

「ならば、殺したいほど憎い相手を殺せない時、彼は宿儺に頼るだろうか?」(真人)

 

「順平で足りなければ、生徒を1人ずつ目の前で変えてやればいい」
「利害を超えた憎しみで宿儺との交渉を促し、虎杖悠仁に”縛り”を課す」(真人)

 

「それで宿儺をこちらに引き入れる確率が上がれば万々歳」
「だが、これは俺が彼より強いことが大前提」(真人)

 

「中々どうして…天敵」(真人)

 

「何百回でも何千回でも、グチャグチャになるまで…叩き潰す!」(虎杖)

 

「より洗練された殺すための形、殺すためのインスピレーションを…」
「体現しろ」(真人)

 

「君じゃ俺に勝てないよ」
「さっさと替わんなよ…宿儺にさ」(真人)

 

「俺の魂に触れるか」
「共に腹の底から小僧を笑った仲だ、一度は許す」
「二度はない」(宿儺)

 

「分をわきまえろ…しれ者が」(宿儺)

 

「替わんねえよ」
「言ったよな…ぶっ殺してやるって」(虎杖)

 

「説教はあとで、現状報告を」(七海)
「2人…助けられなかった」(虎杖)

 

「どこまでも他人のことを」
「まずは君の体のことを」(七海)

 

「私の攻撃は奴に効きません」
「理由は説教の時に」(七海)

 

「1、虎杖君に奴の術式が効かない」
「2、虎杖君を殺せない理由がある」
「どちらにしろ好都合」(七海)

 

「しかし奴の動きは止められます」
「お互いが作った隙に、攻撃を畳みかけていきましょう」(七海)

 

「ここで確実に祓います」(七海)

 

13話

「やっぱりあいつ…人間殺せないだろ」(真人)

 

「次はあんたを襲わせようと思うんだ」
「今度は泣いちゃうかな?」(真人)

 

「現実と理想のすり合わせが出来ていないバカなガキは」(真人)

 

「それは違います」
「彼は今まさにそのすり合わせの真っ最中」(七海)

 

「どちらかと言えば…バカはあなたです」(七海)

 

「身代わりを作る隙がない」
「ああ、なんて…なんて新鮮なインスピレーション」(真人)

 

「これが…”死”か!」(真人)

 

「今なら出来るよね…領域展開」
「自閉円頓裹」(真人)

 

「今はただ…君に感謝を」(真人)

 

「恐らく奴の魂に干渉する術式は、”原型”の手のひらで触れることが発動条件」
「しかしそれが必中の領域内となれば、私は今…文字どおり手のひらの上」(七海)

 

「呪術師はクソだ」
「他人のために命を投げ出す覚悟を、時として仲間に強要しなければならない」(七海)

 

だから辞めた…というより逃げた」(七海)

 

「自分は…”やりがい”とか”生きがい”なんてものとは無縁の人間」
「30~40歳までに適当に稼いであとは、物価の安い国でフラフラと人生を謳歌する」(七海)

 

「高専を出て4年、寝ても覚めても金のことだけを考えている」
「呪いも他人も、金さえあれば無縁でいられる」(七海)

 

「”ありがとう”…」
「”生きがい”などというものとは無縁の人間だと思っていた」(七海)

 

「(感謝?) 必要ありません」
「それはもう大勢の方にいただきました…悔いはない」(七海)

 

「言ったはずだぞ…」
「二度はないと」(宿儺)

 

「天上天下唯我独尊」
「(宿儺は)己の快・不快のみが生きる指針」(七海)

 

「お前が死のうと…お前が死のうと…どうでもいい」
「奴以外は…心底どうでもいい」(宿儺)

 

「駆け引きはもういらない」
「逕庭拳!」(虎杖)

 

「あれが呪いの王、両面宿儺」
「現時点では漏瑚より呪力の総量では劣るはず」(真人)

 

「なのに…あの存在感」
「魂の格が違う」(真人)

 

「これは確信だ」
「俺達が全滅しても、宿儺さえ復活すれば呪いの時代が来る」(真人)

 

「しかし参ったな…」
「俺は今、どうしようもなく虎杖悠仁を殺したい!」(真人)

 

「(正しい死?) そんなこと私にだって分かりませんよ」(七海)

 

「善人が安らかに、悪人が罰を受け死ぬことが正しいとしても」
「世の中の多くの人は善人でも悪人でもない」(七海)

 

「死は万人の執着ですが、同じ死は存在しない」
「それらを全て正しく導くというのはきっと苦しい」(七海)

 

「私はおすすめしません…」
「などと言っても、君はやるのでしょうね」(七海)

 

「死なない程度にして下さいよ」
「今日、君がいなければ私が死んでいたように、君を必要とする人がこれから大勢現れる」(七海)

 

虎杖君はもう、呪術師なんですから」(七海)

 

「正しい死に様なんて分かりゃしない」(虎杖)

 

「ならせめて、分かるまで…あいつを殺すまで…」
「もう俺は…負けない」(虎杖)

 

京都姉妹校交流会編

14話

「(消耗?) あっ、バレた」
「宿儺と器、あいつら天敵でさあ」(真人)

 

「たまたま手に入ったおもちゃから始まった遊びだったけど…」
「なかなか上手くいかないね、最初はよかったけど」(真人)

 

「やっぱり人質とって、ハッキリ”縛り”作らせるべきじゃなかった?」
「こいつ殺されたくなかったら、宿儺に体あげちゃってぇ!」(真人)

 

「いや…”縛り”はあくまで自分が自分に課すものだ」
「他者の介入や他者間との”縛り”は、簡単ではないよ」(夏油)

 

「100年後の荒野で笑うのはわしである必要はない」
「呪いが人として立っていればそれでいい」(漏瑚)

 

「七海~、何か面白い話してえ」
「よし、分かった!」(五条)

 

「じゃあ、廃棄のおにぎりでキャッチボールしながら、政教分離について語ろうぜえ!」
「動画あげて、炎上しようぜえ!」(五条)

 

「お1人でどうぞ」
「何が分かったんだか…」(七海)

 

「五条悟の大好きなところで、山手線ゲーム! 全部!」(五条)
「その調子で頼みますよ」(七海)

 

「今の虎杖君は、そういうバカさが必要ですから」(七海)

 

「(上層部に狙われる?) だとしても、悠仁はもう大丈夫」
「それはお前が一番分かってるんじゃないの?」(五条)

 

「悠仁、もしかして…ここまで引っ張って、普通に登場するつもり?」(五条)

 

「死んでた仲間がふた月後、実は生きてましたなんて、術師やっててもそうないよ」
「やるでしょ、サプライズ」(五条)

 

「生きてるだけでサプライズでしょうよ」(七海)

 

「あら、東京校のみなさんおそろいで」
「わざわざお出迎え? 気色悪い」(真依)

 

「うるせえ。早く菓子折り出せ、こら」
「八ツ橋・葛切り・そばぼうろ!」(野薔薇)

 

「誰もバカが五条先生のこととは言ってませんよ」(伏黒)

 

「ハイテンションな大人って不気味ね」(野薔薇)

 

「あっ、楽巌寺学長!」
「いやあ、よかったよかった」(五条)

 

「びっくりして死んじゃったらどうしようかと、心配しましたよ」(五条)

 

「おい!」
「なんか言うことあんだろ?」(野薔薇)

 

「生きてること…黙っててすんませんでした」(虎杖)

 

「強い言葉を使えばでかい反動が来るし…最悪自分に返ってくる」
「語彙絞るのは、棘自身を守るためでもあんのさ」(パンダ)

 

「そいつが死んでる間、何してたかは知りませんが…」
「東京校・京都校、全員呪力なしで戦い合ったら…虎杖が勝ちます」(伏黒)

 

「くだらん、勝手にやってろ」(東堂)

 

「11時から散歩番組に高田ちゃんがゲスト出演する」
「これ以上説明いるか?」(東堂)

 

「(録画?) リアタイと録画、両方見んだよ!」
「なめてんのか?」(東堂)

 

「いいかお前ら、爺さんもよく聞け!」
「女の趣味の悪いお前らには、とうの昔に失望してる」(東堂)

 

「謀略・策略、勝手にやれよ」
「ただし、次俺に指図してみろ…殺すぞ」(東堂)

 

「どうします?」
「あの様子じゃ、作戦行動なんて無理ですよね?」(霞)

 

「学長もどっか行っちゃったし…私、あの人に殺されたくないですよ」(霞)

 

「いいんじゃないかな?」
「どうせあいつ、東京陣営まっしぐらだもん」(西宮桃)

 

「勝手に暴れてくれるなら、私達はゲームに専念すればいいんじゃない?」(桃)

 

「高専に所属する呪術師の中に、虎杖悠仁のような半端者がいるのはゆゆしき事態だ」
「交流会以前の問題」(加茂憲紀)

 

「加茂家嫡流として見過ごせん」
「私たち全員で、虎杖悠仁を襲撃する」(加茂)

 

「真希は私にやらせて。出来れば茶髪の1年も」(真依)
「その発言、東堂と同レベルだよ」(加茂)

 

「(内通者?) ないない。歌姫、弱いし」
「そんな度胸もないでしょ」(五条)

 

「私の! 方が! 先輩なんだよ!」(庵歌姫)

 

「虎杖」「大丈夫か?」
「そうじゃねえ、何かあったろ?」(伏黒)

 

「あった…けど、大丈夫なのは本当だよ」
「むしろそのおかげで、誰にも負けたくねえんだわ」(虎杖)

 

「ならいい」
「俺も…割と負けたくない」(伏黒)

 

「何が割とよ」
「一度ぶっ転がされてんのよ」(野薔薇)

 

「圧勝! コテンパンにしてやんのよ」
「真希さんのためにも!」(野薔薇)

 

15話

「いよ~し! 全員いるな?」
「まとめてかかってこい!」(東堂)

 

「(東堂は)分かっちゃいたけど化物ね」(野薔薇)

 

「東堂は、確実に直で私達を潰しに来る」
「真依も、私狙いで便乗して来るかもな」(真希)

 

「東堂は化物だ」
「全員で相手にして、全滅するのが最悪のパターン」(真希)

 

「だから足止めとして、1人だけ、パンダか恵を置いていくつもりだったが…」
「虎杖、お前に任せる」(真希)

 

「索敵できる奴減らしたくねえし」
「勝たなくていい、出来るだけ粘って時間を潰せ」(真希)

 

「でも大胆に行けよ」
「ぶっちゃけお前は予定外の戦力だから、リタイアしてもあんまり困らん」(パンダ)

 

「でも先輩、やるからには…」
「勝つよ、俺」(虎杖)

 

「お返しだ1年」
「死ぬ気で守れ!」(東堂)

 

「人の頭バカスカ殴りやがって!」
「これ以上バカになったらどうすんだよ!」(虎杖)

 

「心配するな」
「”男の子はバカなくらいがちょうどいい”と、高田ちゃんが言っていた」(東堂)

 

「そうか、虎杖悠仁。お前に1つ聞きたいことがある」
「どんな女がタイプだ?」(東堂)

 

「気にするな、ただの品定めだ」(東堂)

 

「地元じゃ負け知らず…か」
「どうやら俺達は、”親友”のようだな」(東堂)

 

「シン・陰流、簡易領域…”抜刀”!」(霞)

 

「なんて反射神経!」
「ためらったとはいえ、私の”カウンター”がかすりもしなかった」(霞)

 

「あれ?」
「こいつら俺のこと…殺す気じゃね?」(虎杖)

 

「おい…言ったよな」
「邪魔をすれば殺すと」(東堂)

 

「それ(殺すか)は虎杖次第だ」
「指図すんなや」(東堂)

 

「なんせ俺は、親友に手加減するような野暮な男じゃないからな!」(東堂)

 

「スタートぐすぐずじゃん」
「呪霊狩りも私が空から索敵しないと始まんないよね」(桃)

 

「はぁ…みんな世話が焼けるなあ」
「頑張れ私、今日もかわいい」(桃)

 

「加茂さん」
「あんたら…虎杖殺すつもりですか?」(伏黒)

 

「他人の指図で人を殺すような腑抜けの集まりなの?」
「京都校は」(野薔薇)

 

「認識が違うんだよ」
「お前らには、悠仁と過ごした日常がある」(パンダ)

 

「俺達もさっき分かった、ありゃ善人」
「術師には珍しい根明だ」(パンダ)

 

「でもな…悠仁を知らない奴等からすれば」
「宿儺の器なんて恐怖の対象でしかないんだよ」(パンダ)

 

「呪いを祓うのと感覚的にはそう変わらん」
「ただでさえ術師っつうのは、その辺の境界ボケやすいからなあ」(パンダ)

 

「なに謝ってんだ、バカ」
「仲間が死んだら、交流会も勝ち負けもねえだろ」(真希)

 

「でも俺の妄想が正しければ、京都校がやろうとしてんのは」
「団体戦のゴタゴタに乗じた悠仁暗殺」(パンダ)

 

「団体戦が終われば暗殺もなしだろ」(パンダ)

 

「ガラ、悪! かわいくない」(桃)

 

「すばらしいタフネス、積極的に地形も利用してくる」
「次手までの組み立ても速い」(東堂)

 

「極めつけは…」
「このすさまじいパワー!」(東堂)

 

「小さい体で素の力は俺より強い」
「だから少ない呪力で打撃が成立する」(東堂)

 

「だから呪力の流れから動きが読みづらい!」(東堂)

 

「だが、この時間差でぶつかってくる呪力」
「これだけは…これだけは…ちっがぁーーう!」(東堂)

 

「虎杖君のことはごめんなさい」
「言い訳にはなりますが、私はみんなとは違う」(霞)

 

「でもだからといって、交流会の勝ちを譲る気はありません」(霞)

 

「私は少しでも早く自立して、お金を稼ぎたいんです」
「(なんで?) 貧乏です! 弟も2人!」(霞)

 

「お前、大丈夫か?」
「真依と上手くやれてるか?」
「いい奴すぎないか?」(真希)

 

「(手加減?) 問題ないです」
「そういうつもりで言ったわけではないので」(霞)

 

「マイフレンド」
「その時間差でぶつかる呪力、それはお前の悪癖だな!」(東堂)

 

「それで満足している限り、お前は俺に勝てん!」
「そのレベルで満足していると、俺とお前は親友ではなくなってしまう」(東堂)

 

「弱いままでいいのか!?」(東堂)
「よくねえよ!」(虎杖)

 

「そうだろう…マイベストフレンド!」(東堂)

 

16話

「さっきまでの虎杖にはなかった動きだ」
「成長している…俺を食らって!」(東堂)

 

「なんて美しく崩してくれるんだ!」
「だがしかし!」(東堂)

 

「(お前の逕庭拳は)トリッキーだ。並の術師では何が起こったか分からず混乱するだろう」
「威力も充分、その程度の奴が相手ならな」(東堂)

 

「特級には、通じないぞ」
「どうする? 親友」(東堂)

 

「俺の全力に、ドンピシャで呪力を乗せる」(虎杖)

 

「グッド! ではなぜ、呪力が遅れるのか?」
「それは呪力を”流して”いるからだ!」(東堂)

 

「俺達は腹でものを考えるか?」
「頭で怒りを発露できるか?」(東堂)

 

「いいか、虎杖…」
「俺達は、全身全霊で世界に存在している」(東堂)

 

「当たり前すぎて、みんな忘れてしまったことだ!」(東堂)

 

「ありがとう、東堂」
「なんとなく…分かった」(虎杖)

 

「もう…言葉はいらないな」
「手加減はしない」(東堂)

 

「全力で、導く!」(東堂)

 

「死ぬなよ、虎杖」
「登ってこい、高みへ!」(東堂)

 

「別に隠さなくていいのよ、私だって殺す気でやるし」
「特にあいつ、真依とかいう真希さんの出がらし」(野薔薇)

 

「”はあ”じゃねえよ」
「ペッパー君でももうちょいまともなレスポンスするわよ」(野薔薇)

 

「なんだ、怒れんじゃん」
「私も今同じ気持ちだよ!」(野薔薇)

 

「ああ…そういうやそっちのメンバーにもいたわね、ペッパー君」
「スクラップにして不法投棄しようかしら」(野薔薇)

 

「待って、メカ丸」
「この1年は私がかわいく叩き直す」(桃)

 

「真依ちゃんの苦労…女が呪術師として生きていく意味」
「もろもろ教え込んでやる」(桃)

 

「出たがりか? コソコソ隠れて援護に徹しろよ」
「まっ、仲よくやろうせ、お仲間同士」(パンダ)

 

「やれやれ…呪霊狩りはどこへやら」(パンダ)

 

「”突然変異呪骸”」
「パンダは…パンダじゃない!」(夜蛾)

 

「まあ、俺みたいのがいたら噂くらい聞くわな」(パンダ)

 

「そうじゃないってことは、お前は呪骸じゃなくて」
「本体の術師が別の所で遠隔操作してる感じか」(パンダ)

 

「だからって呪骸扱いされてキレんなよ」
「俺と一緒は嫌か?」(パンダ)

 

「傷ついちゃうぞ…傷ついちゃおっかなぁーーっ!」(パンダ)

 

「俺はな、俺を差し置いて、呪骸のお前がのうのうと日の下を歩いているのが」
「どうしようもなく我慢ならんのだ!」(与幸吉、メカ丸)

 

「すんげえ呪力量」
「しかもこの位置…射線に野薔薇!」
「受けるしかない!」(パンダ)

 

「ちょっとムカついちゃった」(パンダ)

 

「呪骸の心臓となる核は本来1つ」(パンダ)

 

「だが俺の中には3つの核があり」
「メインの核を入れ替えることでボディーをコンバートできる」(パンダ)

 

「バランス重視”パンダ核”」
「短期決戦パワー重視、お兄ちゃん”ゴリラ核”」
「そして照れ屋なお姉ちゃん」(パンダ)

 

「気づいたな!」
「これがゴリラモードの得意技、防御不能、ドラミングビート!」(パンダ)

 

「だが…近接なら俺に分がある」(パンダ)

 

「よくやった方だ」
「人形にしてはな」(メカ丸)

 

「そのへんの呪骸と一緒にすんなよ」
「核の位置くらい呪力操作でブラフ張るさ」(パンダ)

 

「そもそも数ごまかしてるし」(パンダ)

 

「お前の敗因は、人形なめすぎ!」(パンダ)

 

「俺は俺で生まれた時から何1つ周りと同じじゃなかったし」
「その辺りはお前と分かり合えると思うんだがなあ」(パンダ)

 

「まあ俺は人間うらやましいと思ったことないけど」
「だって人間気持ち悪いじゃん!」(パンダ)

 

「何か叶えたいことがあるなら、俺はお前を手伝うぜ」(パンダ)

 

「メカ丸。これ義理ですけど、チョコの代わりです」
「エボルタ単3が好きと聞きました」(霞)

 

「ルックスに関して俺がどうこう言うと思ってんのかよ?」
「パンダだぞ」(パンダ)

 

17話

「真希!? あんなん、ただのザコよ!」(真依)

 

「呪いも見えない、呪具振り回すだけの一般人」
「万年4級、なんで呪術師やってんのって感じ」(真依)

 

「真依のバカ!」
「この人、メチャクチャ…強い!」(霞)

 

「相手は長物、間合いを詰めたいのに…」
「かわす・受けるで精一杯!」(霞)

 

「刀身がむき出しなら…」
「私、2回は死んでる」(霞)

 

「これで4級術師?」
「2級呪霊くらい、難なく倒せるでしょ!」(霞)

 

「シン・陰流、簡易領域!」
「半径2.21メートルの領域内に侵入したものを、”フルオート”反射で迎撃する」(霞)

 

「両足が展開時のポイントから離れると、解除される」(霞)

 

「更に正面の敵に特化した”抜刀”は」
「刀身を呪力で覆い鞘の中で加速させるシン・陰流最速の技」(霞)

 

「これで決めるなんて考えるな!」
「まずは全力で隙を作る!」(霞)

 

「いい刀持ってんじゃん」(真希)
「太刀取り…返して?」(霞)

 

「僕もそう思ってるんだけどさ、禪院家が邪魔してるくさいんだよねえ」
「素直に手のひら返して(真希を)認めてやりゃいいのにさ」(五条)

 

「金以外のしがらみは理解できないなあ」(冥冥)

 

「どっち?」
「私は金の味方だよ」(冥冥)

 

「金に変えられないものに価値はないからね」
「何せ、金に変えられないんだから」(冥冥)

 

「何を企んでるか知らないけど、もう簡単にどうこうされる悠仁じゃないんだよ」(五条)

 

「よくも私のご尊顔を」(野薔薇)
「顔の傷も男なら勲章…女なら欠点だもんねえ」(桃)

 

「呪術師が実力主義だと思ってない?」
「それは男だけ」(桃)

 

「女はね、実力があってもかわいくなければナメられる」
「当然、かわいくっても実力がなければナメられる」(桃)

 

「分かる?」
「女の呪術師が求められるのは実力じゃないの…”完璧”なの!」(桃)

 

「そして、真依ちゃんはそれ以上の理不尽と戦ってるの」(桃)

 

「てめえが面倒くせえのは…分かったよ!」(野薔薇)

 

「この子…一年の割に戦い慣れてる? 何回ふっ飛ばしてもピンピンしてる」(桃)
「こちとら…ぶん投げられ慣れてんだよ!」(野薔薇)

 

「説教は…終わりかよ!」(野薔薇)

 

「真依ちゃんが求められてんのは、完璧なんて生易しいもんじゃない」(桃)

 

「エリート呪術師の家系、御三家の1つ禪院家」
「そこでは完璧なんて当たり前」(桃)

 

「”禪院家相伝の術式を引き継いでいること”」
「それ以外は落伍者として術師人生をスタートする」(桃)

 

「その中でも、女はスタートラインにすら立たせてもらえないこともあるの」(桃)

 

「禪院家にあらずんば呪術師にあらず、呪術師にあらずんば人にあらず」
「そんなかわいげの欠片のない家に一生仕えて、蔑まれて生きる」(桃)

 

「私達が当然のように享受している環境を手にするのに」
真依ちゃん達がどれだけ苦労しているか?」(桃)

 

「呪いを仲間だと勘違い出来る頭で…よく考えたら?」(桃)

 

「うるせえよ…不幸なら何しても許されんのかよ?」
「じゃあ何か、逆に恵まれた人間が後ろ指さされりゃ満足か?」(野薔薇)

 

「そうやって、沙織ちゃんは…」(野薔薇)

 

「どんな生い立ちだろうと、私はあいつが気に食わねえ」
「同じ生い立ちでも、私は真希さんが大好きだ」(野薔薇)

 

「てめえらこそ、これから呪おうとしてるバカがどんな人間か」
「少しは考えたことあんのかよ!」(野薔薇)

 

「完璧も理不尽も応える義務がどこにある」
「てめえの人生は仕事かよ!」(野薔薇)

 

「男がどうとか女がどうとか知ったこっちゃねえんだよ」
「てめえらだけで勝手にやってろ」(野薔薇)

 

「私はキレイにオシャレしてる私が大好きだ」
「強くあろうとする私が、大好き!」(野薔薇)

 

「私は…釘崎野薔薇なんだよ!」(野薔薇)

 

「有効射程ギリギリ」
「よかった…当たって」(真依)

 

「なんだよ! 仲間呼ばねえの?」
「別に、私は2対1でもいいぜ」(真希)

 

「楽しみ方って、いろいろあるでしょ?」
「みんなでボコボコにするより、1人で楽しみたいの…あんたは!」(真依)

 

「”お姉ちゃん”って呼べよ…妹」(真希)

 

「何…笑ってんのよ!」(真依)

 

「昔から不安なんてないみたいに…未来へずかずか突き進む、あんたが大嫌いだった」(真依)

 

「雑用係は足りてんだろ」
「心配しなくてもそのうち戻ってくるさ、ご当主様」(真希)

 

「私が、禪院家当主になる!」(真希)

 

「あんたなんか…大っ嫌い!」
「だから…初恋も、術式も…あんたに教えたことはない!」(真依)

 

「私の…勝ちよ」(真依)

 

「弾を…キャッチした?」(真依)
「素手で触るもんじゃねえな」(真希)

 

「真希には、私にはない才能がある」
「メカ丸と同じ、ある意味逆の”天与呪縛”」(真依)

 

「本来術式を持って生まれるはずだったあんたは」
「それと引き換えに人間離れした身体能力を与えられた」(真依)

 

「禪院家では認められなかった、私にはなかった…才能」(真依)

 

「私は! 呪術師なんてなりたくなかった!」
「あんたのせいよ!」(真依)

 

「あんたが頑張るから、私も頑張らざるをえなかった!」
「努力も、痛いのも怖いのも、もううんざり!」(真依)

 

「うちでこき使われるのの何がいけないのよ!」
適当に雑用こなして、適当に生きればよかったじゃない」(真依)

 

「なんで一緒に、落ちぶれてくれなかったの…」(真依)

 

「あのままじゃ…私は私を嫌いになってた」
「それだけだよ…ごめんな」(真希)

 

「絶対、置いてかないでよ」(真依)
「当たり前だ、姉妹だぞ」(真希)

 

「嘘つき…大っ嫌い…」(真依)

 

18話

「同時にもう1種、式神を出せるだろ?」
「出し惜しみされるのはあまり気分がよくないね」(加茂)

 

「加茂さんこそ矢、ラス1でしょ?」
「貧血で倒れても助けませんよ」(伏黒)

 

「よく反応したね…気を抜くなよ!」(加茂)

 

「か~たな、取~られちゃった~よ~」
「真依のお姉ちゃん、どっか行っちゃった」(霞)

 

「あの人、足速いんだもん」
「まあ、刀のない私は戦力にならないから正しい判断だ」(霞)

 

「タピオカっていうほど美味しいか?」(霞)

 

「はい、役立たず三輪です」(霞)

 

「さて…俺等も仕事を始めよう」(真人)

 

「ちょいちょい出してくる仲間意識、なんなんですか?」(伏黒)

 

「シンパシーさ」
「君はゆくゆく、御三家を支える人間になる」(加茂)

 

「私は、虎杖悠仁を殺すつもりだ」(加茂)

 

「私は加茂家嫡男として、振る舞わねばならない」
「母様のために」(加茂)

 

「君にも理解できるはずだ…君と私は同類だ」(加茂)
「違います。急に怖いこと言い出したな」(伏黒)

 

「そういう話は真希さんにして下さい」
「俺にもう、禪院家とのつながりはありませんよ」(伏黒)

 

「それに俺は、自分のこと正しいなんて思ってないです」(伏黒)

 

「いや、すみません」
「違いますね…俺は自分が正しいとか間違ってるとかどうでもいいんです」(伏黒)

 

「ただ俺は、自分の良心を信じてる」
「自分の良心に従って人を助ける」(伏黒)

 

「それを否定されたら、あとは…呪い合うしか、ないですよね」(伏黒)

 

「私は!」
「負けるわけにはいかないのだ!」(加茂)

 

「ゲーム終了? しかも全部赤色…」(歌姫)
「グレイトティーチャー五条の生徒達が祓ったって言いたいところだけど…」(五条)

 

「(先に行け?) いや、無理」
「実質あの帳(とばり)はもう完成してる」(五条)

 

「視覚効果より術式効果を優先してあるみたいだ」
「上手いな」(五条)

 

「まっ、(帳が)下りたところで、破りゃいい話でしょ」
「なんだ? この違和感」(五条)

 

「ちょっと…なんであなたが弾かれて、私が入れんのよ」(歌姫)

 

「この帳…五条悟の侵入を拒む代わりに、その他全ての者が出入り可能な結界だ」(五条)

 

「よほど腕が立つ呪詛師がいる」
「しかも、こちらの情報をある程度把握してるね」(五条)

 

「ほら、行った行った」
「何が目的か知らないけど、1人でも死んだら僕等の負けだ」(五条)

 

「スカスカかどうかは…」
「わしを殺して確かめろ!」(楽巌寺嘉伸)

 

「やめなさい、愚かな子らよ」(花御)

 

「私はただ、この星を守りたいだけだ」(花御)

 

「森も海も空も、もう我慢ならぬと泣いています」
「これ以上人間との共存は不可能です」(花御)

 

「星に優しい人間がいることは彼等も知っています」
「しかしその慈愛がどれだけの足しになろうか」(花御)

 

「彼等はただ、時間を欲している」
「時間さえあれば、星はまた青く輝く」(花御)

 

「人間のいない時間…死して賢者となりなさい」(花御)

 

19話

「強い言霊を使っていないのに先輩の喉が潰れた」
「それだけ…格上!」(伏黒)

 

「もっといいのがあるぜ」
「これを使うのは、胸クソわりいけどな」(真希)

 

「恵、それぜってえなくすなよ」
「売ったら5億はくだらねえからな」

「特級呪具、”游雲”!」(真希)

 

「拡張術式の不知井底を除いた俺の十種の式神は、完全に破壊された場合」
「二度と顕現することは出来ない」(伏黒)

 

「だが、破壊された式神の残した術式と力は…他の式神に引き継がれる」(伏黒)

 

「二度と三節棍なんて使わせないで下さい!」
「扱いづらい」(伏黒)

 

「術師というのはことのほか、情に厚いのですね」
「仲間が傷つく度、隙が生じる」(花御)

 

「よく動けますね」
「だが、先ほどのキレはない」(花御)

 

「呪力を振り絞れ…腹が裂けても!」
「俺はみんなとは違う、守る人間を選ぶ」(伏黒)

 

「俺が一番背負っていない」
「だから…俺が先に倒れるなんてことは、許されねえんだよ!」(伏黒)

 

「恵、やめろ」
「私等の仕事は終わった…選手交代だ」(真希)

 

「この2人が、ここまでやられるなんて…」(桃)

 

「頼んだよ、東堂君」
「強いだけが、君の取り柄なんだから」(桃)

 

「伏黒…」
「大丈夫」(虎杖)

 

「気づいたようだな」
「羽化を始めた者に、何人も触れることは許されない」(東堂)

 

「虎杖は、今そういう状態だ」(東堂)

 

「次死んだら殺す」(伏黒)
「そんじゃ、死ぬわけにはいかねえな」(虎杖)

 

「俺は手を出さんぞ」
「虎杖、お前が”黒閃”を決めるまでな」(東堂)

 

「”黒閃”を決められず、お前がどんな目に遭おうと、俺はお前を見殺しにする」(東堂)

 

「宿儺の器と…なんだ? あの男は」
「雰囲気はあるが、呪力の総量だけでいえば、絶対に私より弱い」(花御)

 

「だが謎のふてぶてしさ」
「よほどの術式を持っているのか、現にこの私が下手に動けなかった」(花御)

 

「お前、話せるのか?」
「1つ聞きたいことがある」(虎杖)

 

「お前の仲間に…継ぎはぎヅラの人型呪霊はいるか?」(虎杖)

 

「マイ・フレンド」
「”怒り”
は術師にとって、重要なトリガーだ」(東堂)

 

「相手を怒らせてしまったばかりに、格下におくれをとることもある」
「逆もまた然り」(東堂)

 

「”怒り”で呪力を乱し、実力を発揮できず、負けることも…な」(東堂)

 

「友を傷つけられ、そして何より親友である俺との蜜月に水を差され」
「お前が怒髪衝天に陥ってしまうのはよ~く理解できる」(東堂)

 

「だがその”怒り”、お前には余る」
「今は収めろ」(東堂)

 

「消えたか? 雑念は」(東堂)
「ああ、雲1つねえ!」(虎杖)

 

「サンキューソーマッチ、ベストフレンド!」(虎杖)

 

「”黒閃”…打撃との誤差、0.000001秒以内に、呪力が衝突した際に生じる空間のゆがみ」
「威力は平均で、通常の2.5乗。”黒閃”を狙って出せる術師は存在しない」(東堂)

 

「だがしかし、黒閃を経験した者とそうでない者とでは」
「呪力の核心との距離に天と地ほどの差がある」(東堂)

 

「打撃との誤差、0.000001秒以内に呪力が衝突した瞬間」
「空間はゆがみ、呪力は黒く光る」(東堂)

 

「呪力の味を理解したんだ」(東堂)

 

「お前は今まで、口に入れたことのない食材を」
「なんとなく鍋に入れて煮込んでいるような状態だった」(東堂)

 

「だが”黒閃”を経て、呪力という食材の味を理解した今」
「シェフとして3秒前の自分とは別次元に立っている」(東堂)

 

「コングラチュレーション、ブラザー」
「お前は強くなれる」(東堂)

 

「呪霊の体は呪力で出来ている」
「俺達とは違い、治癒に高度な反転術式は必要ない」(東堂)

 

「特級となれば、あの程度のケガ、わけないさ」
「だが、確実に呪力は削れるし、頭を潰せばゲームセットだ」(東堂)

 

「さあ、調理を始めようか!」(東堂)

 

「どうやら…あなた達には、多少本気を出した方がよさそうだ」(花御)

 

「なんつう攻撃範囲」(虎杖)
「ビビるな。その分、強度と速度は低い!」(東堂)

 

「花御はさ、もっと正直になりなよ」(真人)

 

「嘘つきって言ってるわけじゃないさ」
「君の戦う目的は知ってる」(真人)

 

「でもその過程…”戦い”という今現在を、もっと楽しんだ方がいいと思うよ」(真人)

 

「まあね(楽しいよ)」
「でも…最中感じる愉悦や快楽が、動機になったのはごく最近だよ」(真人)

 

「気づけば、欺きたぶらかし殺し、いつの間にか満たされている」(真人)

 

「人間が食って寝て犯すように、これが呪いの本能なんだろう」
「俺達は理性を獲得したかもしれない」(真人)

 

「でもそれは、本能に逆らう理由にはならないよ」(真人)

 

「魂は本能と理性のブレンド…その割合は他人にとやかく言われるもんじゃないけどさ」
「君の魂は、少し窮屈そうだ」(真人)

 

「花御ってさ、本当はもっと…強いんじゃない?」(真人)

 

「真人。私は今…戦いを、楽しんでいます」(花御)

 

20話

「小3の時、俺にナマこいた高校生をボコった」
「年上だろうと、生意気は生意気」(東堂)

 

「相手が俺をナメてて…俺がナメられてると感じる」
「その瞬間にゴングは鳴ってんのさ」(東堂)

 

「面白くなんてない」
「退屈な奴をひねったって、退屈に決まってんだろうが」(東堂)

 

「ナイスファイト、ボーイ!」
「どんな女が…タイプかな?」(九十九由基)

 

「退屈が裏返る…そんな予感がした」(東堂)

 

「俺の術式を解禁する!」
「だが、術式について詳しく説明している暇はない」(東堂)

 

「俺からお前に言えることは唯1つ」
「止まるな…俺を信じろ!」(東堂)

 

「だがどんな術式も発動させなければいいだけのこと」(東堂)

 

「不測の事態を考慮した上で、IQ53万の、俺の脳内CPUがはじき出した結論は…」
「”ヴィクトリー”!」(東堂)

 

「なぜなら、俺は独りじゃないから」
「ブラザー! お前がいるから!」(東堂)

 

「そう…俺の術式は、相手と自分の位置を入れ替える」
「不義遊戯(ブギウギ)」(東堂)

 

「”黒閃”を連続で出すのがすごいわけじゃない」
「2回以上出すなら連続、またはその日のうちでないと難しいでしょう」(七海)

 

「1回目の理由はまぐれでも実力でもなんでもいい」
「”黒閃”を決めると、術師は一時的にアスリートでいうゾーンに入った状態になる」(七海)

 

「普段意図的に行っている呪力操作が呼吸のように自然に巡り」
「自分以外の全てが自分中心に立ち回っているような全能感…とでもいうのでしょうか」(七海)

 

「私の記録ですか?」
「4回…運がよかっただけですよ」(七海)

 

「単純だけど、引っかかるよな」
「あの時と同じ…退屈が裏返る予感!」(東堂)

 

「ここまで手傷を負ったのは生まれて初めてだ」
「それでもなお…衰えることのない戦いの愉悦!」(花御)

 

「次回は全握か…」
「感謝の意を伝えねば…なっ」(東堂)

 

「お前、モテないだろ?」
「出会い頭にてめえの話ばっかり…金取んぞ」(野薔薇)

 

「あんたのどこに金取れるだけの聞き手の器量があんのよ」(真依)

 

「援護は任せて」
「誤射されないよう気をつけなさい」(真依)

 

「さて…どこから行こうか」(五条)

 

「悠仁のレベルが…格段に上がっている」
「そうか、葵か。確かにあいつは悠仁と相性いいだろう」(五条)

 

「特級とやり合ってるみたいだけど、これなら心配いらないね」
「となると優先すべきは…お前だな」(五条)

 

「こいつにはいろいろと聞かないといけない」
「死なせちゃダメだよ。ほら、手当して」(五条)

 

「歌姫の所にいた奴の気配が消えた」
「逃げの算段はついてるわけか」(五条)

 

「残るはあいつか…あれも逃げが上手い」
「悠仁の所まで距離があるな」(五条)

 

「仕方ない…少し乱暴しようか」(五条)

 

「それ以上、進むな」
「巻き込まれるぞ」(東堂)

 

21話

「おつかれ」
「人間のくせに勝手すんなよ…殺すぞ」(真人)

 

「刺激するタイミングは、より混乱が求められる時にしたい」(夏油)

 

「10月31日、渋谷」
「五条悟の封印のために、利用できるものは温存する」(夏油)

 

「真人」
「殺意にブレーキをかけるのはストレスが溜まりますね」(花御)

 

「花御も呪いらしくなってきたね」(真人)

 

「宿儺の指による悠仁のポテンシャル強化を危惧したのか?」
「それとも自分達の強化目的か?」(五条)

 

「な~んかしっくりこないんだよな」(五条)

 

「虎杖」
「お前、強くなったんだな」(伏黒)

 

「あの時…俺達それぞれの真実が、正しいと言ったな」
「そのとおりだと思う」(伏黒)

 

「逆に言えば、俺達は2人とも間違ってる」(伏黒)

 

「答えがない問題もあんでしょ」
「考えすぎ、ハゲるわよ」(野薔薇)

 

「そうだ、答えなんかない」
「あとは自分が納得できるかどうかだ」(伏黒)

 

「我を通さずに納得なんて出来ねえだろ」
「弱い呪術師は我を通せない」(伏黒)

 

「俺も強くなる…すぐに追い越すぞ」(伏黒)

 

「私抜きで話進めてんじゃねえよ」(野薔薇)
「それでこそブラザーの友達だな」(東堂)

 

「感謝はしてる! でも勘弁してくれ!」
「あの時、俺は正気じゃなかった!」(虎杖)

 

「こんにちわ! 役立たず三輪です!」(霞)

 

「自分で役立たずとは言いつつも」
「”まぁ、そこまででもないっしょ”と思っていました」(霞)

 

「でも特級呪霊の襲撃で、みんなが命懸けで戦っている中…」
「爆睡ちゃんをかましてしまい、肩身が狭いです」(霞)

 

「あと…私の刀折ったの誰ですか?」
「真依のお姉ちゃん?」(霞)

 

「(交流会は)当然…続けるに決まっているだろ!」(東堂)

 

「1つ、故人をしのぶのは当人とゆかりのある者達の特権だ」
「俺達が立ち入る問題ではない」(東堂)

 

「2つ、人死にが出たのならば、なおさら俺達に求められるのは強くなることだ」(東堂)

 

「後天的強さとは、結果の積み重ね」
「敗北を噛みしめ勝利を味わう」
「そうやって俺達は成長する」(東堂)

 

「結果は結果としてあることが、一番重要なんだ!」(東堂)

 

「東堂先輩って、意外としっかりしてるんですね」(霞)
「しっかりイカれてんのよ」(真依)

 

「3つ、学生時代の不完全燃焼感は死ぬまで尾を引くものだからな」(東堂)

 

「僕、ルーティーンって嫌いなんだよね」
「毎年この箱に勝負方法入れて、当日開けんの」(五条)

 

「(呪術師?) キッカケは成り行きっす」
「寂しがりなんでね」(虎杖)

 

「いっぱい人を助けて、俺が死ぬ時、大勢に看取ってほしいんすよ」(虎杖)

 

「東堂、お前…むちゃくちゃ嫌われてるな…」(虎杖)

 

「だが、彼のおかげで救われた命も確かにある」
「現に今回東堂と協力し、特級を退けた」(夜蛾)

 

「学生に限った話ではありませんが、彼等はこれから多くの後悔を積み重ねる」(夜蛾)

 

「ああすればよかった、こうしてほしかった」
「ああ言えばよかった、こう言ってほしかった」(夜蛾)

 

「虎杖についての判断が正しいかどうか、正直私にも分かりません」(夜蛾)

 

「ただ、今は見守りませんか」
「私達の後悔は、そのあとでいい」(夜蛾)

 

起首雷同編

22話

「分っかりやすいのがいるわね」
「ぶん殴って更生させましょ」(野薔薇)

 

「俺よりバカって、意外といるよな」(虎杖)

 

「はあ? あんた自分の話、しなさすぎじゃない!」(野薔薇)

 

「大丈夫かなあ」
「この状況で俺が見えてないとか、マジで才能ないよ」(真人)

 

「嘘つくからには助けないと」(新田明)

 

「どうする…俺だけでも今すぐ戻るか?」
いや、もう3人でも危険な任務だ」
「2人だけには任せられない」(伏黒)

 

「来週には五条先生も帰って来る。その時改めて…」
「ちげえだろ! 問題はタイムリミットだ!」(伏黒)

 

「呪霊が襲ってくるタイプじゃなく」
「マーキングした人間の内側から術式が発動するタイプなら」
「そばで守り続けても意味がない」(伏黒)

 

「今すぐ祓うしかない」(伏黒)

 

「ここまで気づかないとは、マジでテンパってるのね」(野薔薇)

 

「別になんでも話してくれとは言わねえけどさ」
「せめて頼れよ、友達だろ」(虎杖)

 

「津美紀は…寝たきりだ」
「この八十八橋の呪いは、被呪者の前にだけ現れる」(伏黒)

 

「本人が申告できない以上、いつ呪い殺されるか分からない」
「だから今すぐ祓いたい」(伏黒)

 

「呪霊が結界内にいるなら、手順は大事っす」
「”夜に”・”下から”、それからもう1つ、峡谷の下に川があるかも」(明)

 

「川や境界をまたぐ彼岸へ渡る行為は、呪術的に大きな意味を持つっす」(明)

 

「伏黒、こいつ別件だよな?」
「じゃあ、お前らはそっち集中しろ」(虎杖)

 

「こいつは俺が祓う!」(虎杖)

 

23話

「もぐら叩きの要領でいいのよね?」(野薔薇)
「ああ。そのまま…そのまま祓い続けてくれ」(伏黒)

 

「一体残らず叩くぞ、多分反撃はない」
「あくまで多分な」(伏黒)

 

「不安材料だった術式範囲、被害者数、結界」
「全てが本体に引き算として作用してる」(伏黒)

 

「ラッキーだ、これなら早い内に祓える」
「となると…問題はそのあとか」(伏黒)

 

「問題ない」
「あんたはもぐらを叩け!」(野薔薇)

 

「クッソ! あいつよく吸い込まれるな!」
「にしてもなんだ? 今の」(伏黒)

 

「そのまま追え!」
「釘崎もそいつも、結界の外に出たんだ」(伏黒)

 

「予想以上に面倒くせえのとバッティングしてるかもしんねえ」
「逆にこっちは想定よりずっと楽だ、1人でなんとかなる」(伏黒)

 

「釘崎優先! 追え!」(伏黒)

 

「ヤバくなったら…伏黒も出てこいよ」(虎杖)

 

「呪霊? 呪詛師? どっちだ? こいつ」
「ていうかなんだ? この匂い」(野薔薇)

 

「ラス1! 裏の取り方が…単純なんだよ」
「言ったろ、単純だって」(伏黒)

 

「呪霊の行動パターンに合理性を求めすぎてはいけない…」
「それでもずっと引っかかっていた」(伏黒)

 

「なぜ、今になって…マーキングした人間の呪殺を始めたのか?」(伏黒)

 

「気配が大き過ぎるもの、息を潜めているもの、既に呪霊に取り込まれているもの」
「これは共振だ」(伏黒)

 

「取り込まれた呪霊の中で力を押さえていた宿儺の指が」
「6月の虎杖の受肉をキッカケに呪力を解放したんだ」(伏黒)

 

「見てくれは同じだが、恐らく少年院の奴より数段…」
「強い!」(伏黒)

 

「珍しいよね、恵が僕に稽古頼むなんて。悠仁に追い越されて焦った?」(五条)
「まあ…背に腹は変えられませんから」(伏黒)

 

「そんなに嫌? 僕に頼るの」(五条)

 

「恵はさあ、実力もポテンシャルも悠仁と遜色ないと思ってんだよね」
「あとは意識の問題だと思うよ」(五条)

 

「恵…本気の出し方、知らないでしょ?」(五条)

 

「はあ? 俺が本気でやってないって言うんですか?」(伏黒)
「やってないんじゃなくて、出来てないんだよ」(五条)

 

「たとえばさ、この前の野球…なんで送りバントしたの?」
「自分がアウトになっても、野薔薇の塁を進めたかった?」(五条)

 

「それはご立派」
「でも、悠仁や僕なら常にホームランを狙う」(五条)

 

「バントが悪いって言ってんじゃないよ」
「野球は団体競技、それぞれに役割があるからね」(五条)

 

「でも呪術師は、あくまで個人競技」(五条)

 

「(連携は大事?) まあね」
「でも周りに味方が何人いようと…死ぬ時は独りだよ」(五条)

 

「君は自他を過小評価した材料でしか組み立てが出来ない」
「少し未来の強くなった自分を想像できない」(五条)

 

「君の奥の手のせいかな」
「最悪自分が死ねば、全て解決できると思ってる」(五条)

 

「それじゃ僕どころか、七海にもなれないよ」
「”死んで勝つ”と、”死んでも勝つ”は…全然違うよ、恵」(五条)

 

「本気でやれ…もっと欲張れ」(五条)

 

「ここまで…だな」
「布瑠部、由良由良(ふるべゆらゆら)」(伏黒)

 

「やめだ!」(伏黒)

 

「呪術師の成長曲線は、必ずしも緩やかじゃない」(五条)

 

「影の奥行きを全て吐き出す」
「具体的なアウトラインは後回し」
「呪力を練ったそばから押し出していけ…」(伏黒)

 

「イメージしろ」
「自由に、限界を超えた未来の自分を」(伏黒)

 

「やってやるよ!」(伏黒)

 

「確かな土壌、一握りのセンスと想像力」
「あとは些細なキッカケで、人は変わる」(五条)

 

「領域展開…嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」(伏黒)

 

「不完全!」
「ブサイクもいいとこだ、だが今はこれでいい!」(伏黒)

 

「もっと自由に…広げろ!」
「術式の…解釈を!」(伏黒)

 

「玉犬・渾の爪は、あれにも傷をつけた」
「不意のお前を貫くくらいわけないさ」(伏黒)

 

「疲れた…」
「どこだよ…あいつら」(伏黒)

 

「いい…それで、いい」(宿儺)

 

「他人と関わる上での最低限のルール…分かるか?」
「”私はあなたを殺しません”、”だからあなたも私を殺さないで下さい”だ」(伏黒)

 

「殺しを何に置き換えてもいい」
「要は相手の尊厳を脅かさない線引き、互いの実在をなす過程…それがルールだ」(伏黒)

 

「悪人が嫌いだ」
「更地みてえな想像力と感受性で、いっちょ前に息をしやがる」(伏黒)

 

「善人が苦手だ」
「そんな悪人を許してしまう、許すことを格調高く捉えてる」(伏黒)

 

「吐き気がする」(伏黒)

 

「君のお父さんさあ、禪院っていういいとこの呪術師の家系なんだけど」
「僕が引くレベルのろくでなしで、おうち出てって君を作ったってわけ」(五条)

 

「恵君はさ、君のお父さんが禪院家に対して取っておいた、最高のカードだったんだよ」
「ムカつくでしょ」(五条)

 

「ああ、ムカつくよ」
「あんたのそのデリカシーのなさが特に」(伏黒)

 

「しかもそのムカつく男が禪院家の件を帳消しにして」
「俺が将来呪術師として働くことを担保に」
「俺達2人の高専からの金銭的援助を通してくれた」(伏黒)

 

「何が呪術師だ、バカバカしい」
「俺が誰を助けるってんだよ」(伏黒)

 

「俺が中3に上がって、間もなく津美紀が呪われた」
「正体不明、出自不明、全国に同じような被呪者がいるらしい」(伏黒)

 

「何も分からないということだけが分かって、津美紀は寝たきりになった」(伏黒)

 

「誰かを呪う暇があったら、大切な人のことを考えていたいの」(伏黒津美紀)

 

「人を許せないのは悪いことじゃないよ」
「それも恵の優しさでしょ?」(津美紀)

 

「そんな津美紀も、俺が誰かを傷つけると本気で怒った」
「俺はそれにイラついてた」(伏黒)

 

「ことなかれ主義の偽善だと思っていたから」(伏黒)

 

「でも今は、その考えが間違いだって分かってる」
「俺が助ける人間を選ぶように、俺を選んで心配してくれてたんだろう」(伏黒)

 

「悪かったよ、ガキだったんだ」
「謝るからさ…さっさと起きろよ、バカ姉貴」(伏黒)

 

「だとしても指の…特級相当の呪霊とやり合って勝ったとして、無傷で済むわけないでしょ」
あいつら無事かしら?」(野薔薇)

 

「ナメた走り方しやがって」
「そんなんでちぎれると思ってんのかよ」(野薔薇)

 

24話

「背中は任せろ」(野薔薇)
「頼んだ」(虎杖)

 

「よくやった、褒めてつかわす」
「嘘、ありがと」(野薔薇)

 

「呪霊側につくぞ」
「呪霊が描く未来の方が、俺達にとって都合がいい」(脹相)

 

「ただそれだけのことだ」
「受肉の恩は忘れろ」(脹相)

 

「いいか弟達よ」
「壊相は血塗のために、血塗は俺のために、俺は壊相のために生きる」
「俺達は、3人で1つだ」(脹相)

 

「当たれば勝ちの術式、強いなお前ら」
「でも残念、私との相性最悪だよ!」(野薔薇)

 

「芻霊呪法(すうれいじゅほう)…”共鳴り”!」(野薔薇)

 

「我慢比べしよっか?」
「痛いのは嫌だろ?」(野薔薇)

 

「ならさっさと泣きながら術式解けよ」(野薔薇)

 

「このままじゃどうせ死ぬんだ」
「ジャンジャカ”共鳴り”ぶち込んでやる」(野薔薇)

 

「虎杖は猛毒、呪いの王・両面宿儺の器」
「故に、あらゆる毒に耐性がある」(野薔薇)

 

「分解の痛みはあるだろうが、その果ての毒は奴には効かない」(野薔薇)

 

「だが痛みだけじゃ…」
「虎杖悠仁は…止まらない!」(野薔薇)

 

「うるせえなあ!」
「”共鳴り”!」(野薔薇)

 

「まだ…こっちは見せてなかったわね」
「”簪(かんざし)”」(野薔薇)

 

「心配しなくても、すぐに兄貴も送ってやるわ」(野薔薇)

 

「ごめん」
「いって…」(虎杖)

 

「何モジモジしてんよ、キモいわよ」(野薔薇)

 

「初めてなんじゃねえかと思って」
「祓ったんじゃなくて、殺したの」(虎杖)

 

「俺は前に一度…いや、あれを一度って言うのはズルか」
「3人だ」(虎杖)

 

「私よりあんたの方が大丈夫じゃないでしょ」(野薔薇)

 

「私はぶっちゃけなんともない」
「術師やってりゃこういうこともあんでしょ」(野薔薇)

 

「伏黒じゃないけどさ、結局助けられる人間なんて限りがあんのよ」(野薔薇)

 

「私の人生の席っていうか…」
「そこに座ってない人間に、私の心をどうこうされたくないのよね」(野薔薇)

 

「冷たい?」(野薔薇)

 

「まっ、あんたみたいに、自分で椅子持ってきて座ってる奴もいるけどねえ」(野薔薇)

 

「フォローするわけじゃないけど、呪霊か呪詛師か気にしてる余裕なかったじゃん」(野薔薇)

 

「人間だとして、あのレベルのを長期間拘束するすべはない」
「分かってんでしょ?」(野薔薇)

 

「でも、あいつ泣いたんだよ。目の前で弟が死んで」(虎杖)

 

「俺は自分が…釘崎が助かって生きてて嬉しい、ホッとしてる」(虎杖)

 

「それでも、俺が殺した命の中に涙は合ったんだなって…」
「それだけ」(虎杖)

 

「じゃ…共犯ね、私達」(野薔薇)

 

「特級相当を各個撃破、今年の1年は豊作だね」
「僕の指導者としての腕がいいのかなあ」(五条)

 

「歌姫の周りは何が聞いてるか分からないからな」
「内通者が学生ってのは考えたくないね」(五条)

 

「面倒くせえ…」(五条)

 

「そもそも指を飲み込んだのは、俺を助けるためだ」
「でもあいつはそれで納得しねえだろう、だから言うな」(伏黒)

 

「言わねえよ、レディの気遣いナメんな」(野薔薇)

 

「お前のせいだ」
「お前が俺を取り込んだ、目覚めたんだよ」
「切り分けた俺の魂達が」(宿儺)

 

「大勢の人間を助けるか…小僧、お前がいるから人が死ぬんだよ」(宿儺)

 

「おい、それ伏黒に言うなよ」(虎杖)

 

「(1年の話?) ああ、”特級相当を3体”ってやつだろ」
「じゃあ…負けてらんねえな、私等も」(真希)

 

「いいじゃん」
「五条先生が極秘ってんだから…よっぽどだろ」(虎杖)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
 
 
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