アニメ「怪獣8号」のあらすじ

アニメ「怪獣8号」のあらすじを紹介していきます。

怪獣8号

1話

日常的に怪獣が出現する現代、今日も神奈川県横浜市に巨大怪獣が現れた。
街は甚大な被害を受けるが、怪獣は日本防衛隊・第3部隊によって討伐に成功。

 

この映像はリアルタイムで放送され、人々は娯楽のように視聴していた。

 

第3部隊は亜白隊長を先頭に市民から歓声を受ける。
同じ場所をすれ違う日比野カフカは、後処理をする清掃員だった。

 

「俺達の戦いは、全てが終わったあとから始まる」
「誰かに注目されるわけでもない、特に感謝されることもない」

 

「だがそれが俺達の…日の当たらない怪獣との戦いだ」

 

幼なじみだった亜白ミナがテレビに映っている光景を見て、日比野カフカはつぶやく。

 

「なんでこっち側にいるんだろ、俺…」

 

翌日清掃員のバイトとして、防衛隊員を目指す市川レノが入ってくる。
諦めた理由を”年取ったら分かる”と話すカフカに、レノはつっかかる。

 

「分かんねえっす」
「俺は諦めないんで、死ぬまで分かんねえっす」
「分かりたくもないけど」

 

 

レノは生意気な若者と思われたが、過酷な清掃作業をサポートしてくれたカフカに感謝する。
更に防衛隊員の年齢制限が上がったことを伝えるのだった。

 

「別に他人の人生ですし勝手ですけど…」
「諦めた話してる時、すげえ寂しそうな顔してたから」

 

そんな時、突然レノの背後から小型の余獣が現れた。
間一髪だったが、カフカは最初の一撃からレノを助けることに成功。

 

しかしこのままでは2人共やられるのは避けられない。
カフカは自分がおとりになり、レノを逃がすことを決める。

 

絶体絶命の中、カフカは子供時代に自分の街が怪獣により壊滅したことを思い出す。
その場所には幼なじみのミナもいて、2人は誓うのだった。

 

「俺、防衛隊員になる」(カフカ)
「私、防衛隊員になる」(ミナ)

 

この言葉を聞いたカフカは、2人の未来を約束する。

 

「じゃあ…どっちがかっけえ隊員になるか勝負だ!」
「2人で怪獣を全滅させよう!」

 

一瞬逃げ切れたと思ったが、追いついた余獣はカフカを叩きつけた。
足を負傷したカフカは諦めたが、レノが再び戻ってきて余獣に殴りかかる。

 

「ここで先輩を置いて逃げ出すようじゃ…きっと、俺は隊員になんてなれない!」

 

しかし状況は何も変わらず、カフカは絶望と共に叫ぶ。

 

「俺はなんて無力なんだ…何も変わってねえ」
「自分のゲーム機も、友達の猫も、後輩1人も守れない」

 

その時、第3部隊が現れて…。

 

なんとか助かったカフカとレノだが、2人とも負傷により入院。
横にいるカフカにレノは話しかける。

 

「怪獣が現れて、先輩が”逃げろ”って…あの時助けてくれなかったら」
「俺は今日死んでました」

 

「すげえかっこよかったっす」
「やっぱなるべきっすよ、防衛隊員」

 

カフカも自分の心に素直になることを決める。

 

「だよな…いつまで見て見ないフリを続けるつもりだ、俺!」
「諦めることが悪いとは思わないけど、自分に嘘をつくことがよくないんだ」

 

ただ天井を見上げると、小型の怪獣がいて…。

 

場面は変わり、ミナは子供時代にカフカが言ったことを思い出す。

 

「(怖い?) 大丈夫だ!」
「そんときゃいつだって…俺が隣にいる!」

 

その言葉は実現せず、ミナはつぶやくのだった。

 

「嘘つき…」

2話

幼い頃を思い出すミナ。
その時カフカに言った言葉を思い出す。

 

「ありがとう」
「確かに2人なら怖くないね」

 

小型の怪獣が体の中に入り、自分が怪獣に変わってしまうカフカ。
既に情報は共有され、防衛隊が動き出す。

 

カフカはとりあえず行動するが、力が強すぎて建物を壊しまくる。
本人にも理解できない状況だが、レノと一緒に逃げることを選択する。

 

レノも状況はまったく分からないが、とりあえず先輩なのか確認。
ただカフカの形状は更に変化していて、本人も分からなくなっていた。

 

「自分でも分からんくなってきた!」
「(何モード?) むしろ俺が知りたい!」

 

カフカはこの状態でも防衛隊員になる気でいた。
しかしレノは現実を話す。

 

「無理無理無理無理無理無理…」
「どう見ても討伐される側、即殺処分っす!」

 

カフカ達が逃げている時、別の怪獣が出現。
防衛隊員が分散されるため、レノはチャンスと考えた。

 

新たな怪獣の出現により、少女の母親が建物の下敷きになっていた。
母親は逃げるよう話すが、少女は助けようとする。

 

しかし怪獣が接近し、少女は食べられそうになる。
間一髪のところでカフカが間に合い、怪獣をぶっ飛ばす。

 

少女に話しかけるが、カフカの見た目は怪獣のため怖がられる。
駆けつけたレノに2人を任せたカフカは話す。

 

「ちょっと、本気で殴ってみる」

 

怪獣を一撃で粉砕したカフカは少女に近づいた。
少女は怖がりながらも、怪獣の姿をしたカフカに伝えた。

 

「か…怪獣さん」
「ありがとう」

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少女の言葉を聞いたカフカは過去を思い出す。
そして人間の姿に戻りながらレノに話した。

 

「市川、俺やっぱ諦めない」
「あいつの隣に行かなきゃなんねえ」

 

カフカ達が立ち去ったあと、防衛隊員は現場に駆けつけた。
母子を見つけたミナは怪獣を全滅させると話すが、少女の言葉にミナは驚く。

 

「あの、優しい怪獣さんはやっつけないでくれる?」
「お母さんを助けてくれたの」

 

事件から3ヶ月が経過し、カフカが変身した怪獣は”怪獣8号”と名付けられる。
防衛隊発足以来の未討伐事件となり、世間を騒がせていた。

 

防衛隊員の第一次試験があり、カフカとレノは合格する。
レノは最悪殺処分の可能性を示したあと、カフカに第二次試験を尋ねた。

 

「それでも受ける」

 

それを聞いたレノは笑顔で答えた。

 

「もし先輩に何かあっても俺は先に行きますよ」
「やるからにはライバルなんで」

 

第二次試験に来たカフカとレノは、少女から車をどけろと要求される。
断るカフカに対して強硬手段に出たあと、少女は名乗った。

 

「受験番号2016番…四ノ宮キコル、趣味は怪獣殺し」
「覚えときなさい」

 

3話

キコルにとってカフカは眼中になかったが、カフカのある行動を見てキコルは興味を持つ。

 

「ふ~ん…ただの通過儀礼のつもりで来たけど、少しは楽しめそうじゃない」
「吠え面かかせてやるわ、日比野カフカ」

 

ただその行動でレノに怒られるが…。
試験会場を前にして、カフカは雪辱を誓う。

 

「一度は諦めた俺だけど、これがあいつの隣に並ぶ最後のチャンスなんだ」
「今度は…ぜってえ諦めねえ!」

 

試験に挑むカフカだが、体力審査でまったく結果を出せない。
希望は持っていたが現実に直面する。

 

「前は中の下くらいいけたじゃん」
「それなのに…これが、30代の衰えってやつか!」

 

体力審査の結果は、225人中219位。
同じく5位のキコルは笑顔で挑発する。

 

「早かったわね、吠え面かくの」

 

カフカは怪獣の力を使わなかった理由をかっこよく話すが、最後は涙目で叫ぶ。

 

「みんな努力して来てんだ、俺だけそんな力使ったら卑怯だろ」
「…ってかっこつけちゃったけど、使っとけばよかったよ!」
「ブランクがヤベえよ~」

 

次の審査は例年では怪獣の死骸処理が採用されていた。
しかし今回は演習場での怪獣討伐が採用され、カフカ達は驚く。

 

実際の防衛隊員と同じスーツを着込み、解放戦力が想定される。
10%を超えればすごいが、キコルは46%と驚異的な数値が測定される。

 

レノは8%だが上出来と言われ、カフカは0%で逆に全員を驚かせる。

 

試験が始まる前、担当の保科宗四郎は全員に伝える。

 

「正直ここから先、命の保証はない」
「それでも行くという覚悟のある者だけ…進め!」

 

試験開始と同時にキコルは飛び出し、次々に怪獣を討伐していく。
スーツの補助がないカフカは動くことすらままならない。

 

しかし放送でミナが見学してることを知り、カフカは改めてやる気をみせる。

 

「そうだ、ゼロだからどうだっていうんだ!」
「落ち着け…これは最後のチャンスなんだ!」

 

単純な力や能力では合格は見込めないカフカ。
サポート役として活路を探す。

 

「審査側が俺達1人ひとりにドローンをつける理由はなんだ?」
「能力・状況に合わせて、どう行動するかを見てるんだ」

 

カフカのサポートとアドバイスで怪獣の討伐に成功。
喜ぶカフカとレノは次の怪獣に向かう。

 

「こちとら数え切れねえ怪獣さばいてきてんだ」
「てめえらのことは内蔵までお見通しだぜ!」

 

活路が見えた途端、死角から現れた怪獣にカフカが攻撃される。
負傷し終わりと思われたが、キコルが怪獣を撃退し話す。

 

「私のいる戦場で、犠牲者(リタイア)なんて出させない」

 

保科からリタイアをすすめられるカフカ。
しかしカフカは立ち上がり、みんなが驚く事態に…。

 

「諦めるかどうか決めるのは…俺自身だ」
「いい年こいて夢なんて…サマになんねえのは分かってるけど…」

 

「今までの人生全てを懸けて、もう一度追うって決めた!」
「今度は…今度はぜってえ諦めねえ!」

 

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