アニメ「葬送のフリーレン 一級魔法使い試験編」のあらすじ

アニメ「葬送のフリーレン 一級魔法使い試験編」のあらすじを紹介していきます。

葬送のフリーレン 一級魔法使い試験編

18話

ザインと別れたフリーレン一行は、国内最大の魔法都市オイサーストに近づいていた。
北部高原に入るためには一級魔法使いの同伴が必要。

 

フェルンはフリーレンが資格を取るものだと思っていた。
ただフリーレンは興味がなく、フェルンが取ればいいと思っている。

 

しかし現実を知るフェルンは、自分には無理だと考えていた。

 

「フリーレン様、知らないんですか?」
「一級魔法使いというのは、魔法使いの中でもほんのひと握りの熟練の魔法使いなんですよ」
「私なんかでは無理です」

 

オイサーストに向かう馬車の中で、フェルンは不用意に”老魔法使い”という言葉を使う。
すねたフリーレンの不満はシュタルクにも飛び火して…。

 

「”老魔法使い”って言うな」
「シュタルクが”クソババア”って言ったことも忘れてないから」

 

そのままふてくされたフリーレンはフェルンの膝枕で寝ようとした。
しかしすぐにやめたあと、遠くを眺めながら理由を話す。

 

「空が半分しか見えなかった」

 

 

そのあと、フリーレンは魔法使いの強さについて語っていく。

 

「魔法使いの強さを決めるのは魔力だけじゃないよ」
「技術や経験、扱う魔法やコントロール、それに努力と根性」

 

「そして才能」
「私は今までの人生で、自分より魔力の低い魔法使いに11回負けたことがある」

 

「そのうち4人は魔族」
「1人は私と同じエルフ、そして残りの6人は人間だよ」

 

場面は変わり、オイサーストに向かうユーベル。
その時に盗賊が現れると、ユーベルは余裕を持って返答する。

 

「あれ? もしかしてまた盗賊?」
「せっかくアウラが討伐されて平和になったっていうのに」
「今度はこういう連中が増えるんだねえ」

 

その時、近くにいたクラフトが助けに入る。
ただクラフトが発したのは意外な言葉だった。

 

「人殺しの目をしているな」

 

助けたのはユーベルではなく盗賊の方。
ただクラフトにユーベルを非難するつもりはなかった。

 

「俺も冒険者だ。自衛のための殺しにケチをつけるほど頭は固くないさ」
「ただ目の前の命を拾いあげただけだ」

 

一級魔法使い試験の受付に来たフリーレン達は、五級魔法使いの資格が必要と知る。
資格のないフリーレンは諦めようとするが、”聖杖の証し”を持ってることを思い出す。

 

フェルンは骨董品と言うが、その場にいた一級魔法使いのレルネンは驚きの表情を見せ…。

 

過去にフリーレンは、ヒンメル達にギルドに入らない理由を話していた。
その時にも”聖杖の証し”を見せるが、誰も知らない。

 

「魔法を管理する団体って頻繁に変わるからね」
「いちいちそんなのに入ってらんないよ」

 

「それに私にはこれがあるから」
「”聖杖の証し”、すごいでしょ」

 

「(知らない?) そう…これだけが私が魔法使いであることの証しだったんだけどな」

 

ヒンメルは証しとは異なる大切なことをフリーレンに伝える。

 

「フリーレン、確かに僕達はその首飾りのことは知らない」
「でも、僕達は君がすごい魔法使いであることを知っている」

 

現在に戻り、フェルンもヒンメルと似たことを話す。

 

「フリーレン様」
「私達はフリーレン様が、すごい魔法使いであることを知っていますから」

 

一級魔法使い試験について知らべるフリーレン。
魔法使いの人数について、昔と今を比較する。

 

「魔王軍の攻勢が激化した100年前だったら」
「町を歩けば魔法使いとすれ違うのが当たり前だったからね」

 

「今だとこういう魔法都市でもないと見かけない」

 

第一次試験は3人パーティーで行われる。
フリーレンはラヴィーネとカンネ、フェルンはユーベルとラントに決まる。

 

試験の合格条件はシュティレという小鳥を捕まえること。
そして3人全員がそろっていることが必要になる。

 

フリーレンとパーティーを組むラヴィーネとカンネは幼なじみ。
ただ試験が開始されてもケンカしてる2人を見て、フリーレンも呆れてしまい…。

 

早速シュティレを見つけたラヴィーネとカンネは、連携してシュティレを拘束する。
喜ぶ2人だが、シュティレを知るフリーレンは伏せることを提案し…。

 

夜に1人で歩いていたカンネは魔物に襲われる。
フリーレンに助けられたあと、カンネはラヴィーネのことを話していく。

 

ケンカばかりの2人だが信頼しあっていた。
そしてカンネはある方法を提案し…。

19話

フリーレンは夜1人でいる時、ヒンメル達のことを思い出す。
竜との初戦闘の前日、震えているアイゼンを見てヒンメルが冗談のように話す。

 

「いよいよ明日は、竜との初戦闘だな」
「怖いのか? アイゼン。震えているぞ」

 

頼もしい答えを期待していたが、アイゼンの返事は”ああ”だった。
驚いたあと、ヒンメルは自身も怖いことを伝え、冗談の理由を話していく。

 

「ほかの冒険者をマネて鼓舞するつもりだったんだが」
「すまない、上手くいかなかったみたいだ」

 

噛み合わない会話だったが、ハイターはこのパーティーらしさを語った。

 

「ヒンメル、自然体でいいですよ」
「こういうのはきっと、冒険の仲間ごとに変わってくるものです」

 

現在に戻り、ラヴィーネとカンネを見たフリーレンはつぶやく。

 

「なるほど」
「たしかに仲間ごとに違うみたいだ」

 

シュティレを捕まえたフェルンは、”ひと安心”と話す。
しかしラントはそう思わず、ユーベルもこれからを話していく。

 

「これから先の方が大変なんだよ」
「対人戦の時間だ」

 

フリーレンはカンネの言葉から、ある作戦を思いつく。
それはほかパーティー全てにケンカを売るような作戦だった。

 

水を補給するため行動していたフェルン達を、ヴィアベル達のパーティーが攻撃。
その時ラヴィーネが湖全てを凍らせ、驚愕と共に混沌した状態が発生する。

 

いろいろなパーティーが混乱し、フリーレン達に怒りを見せる。
しかし宮廷魔法使いのデンケンは、フリーレン達の意図を考えていた。

 

人を殺せる魔物が生息する場所で試験することを、ラオフェンは”異常”と話す。
しかしリヒターは別の見解を示した。

 

「理由は極めて単純だ」
「この程度で死ぬ奴は、一級魔法使いには要らないということだ」

 

強い一級魔法使いを求める試験と考えるリヒターに対し、デンケンは別の見解を示す。

 

「魔法使いに質などいらん」
「一級魔法使いは、ただ単に権威の象徴であればいいのだ」

 

「魔法使いとしての力量がいくらあっても、人心を掌握できなければ無力も同じ」
「わしは自分より遥かに優れた魔法使いが、失脚し迫害される様を山ほど見てきた」

 

「大きな力は恐れられる」
「恐れの権威など長続きせん」

 

フリーレン達の作戦を理解したデンケン。
しかし見つけるのは困難のため、動きを待つことを選択する。

 

フリーレンの作戦は成功するが、魔法を探知したデンケン達が襲いかかる。
状況を理解したフリーレンはつぶやく。

 

「逃げるのはもう遅いみたいだね」

 

フェルンと戦うエーレは、その戦い方に疑問を感じる。

 

「洗練されていて隙がないけれども、古い戦い方だ」
「私のおじいちゃんと戦っているみたい」

 

理由を問われたフェルンはフリーレンの教えを話す。

 

「戦闘では基礎的な魔法以外は使わないように言われてますから」
「この時代の魔法使いなら、それだけで十分だと」

スポンサーリンク

 

20話

フェルンはエーレに対して、多数の攻撃魔法を連続して放つ。
その異常ともいえる攻撃に、エーレは絶望する。

 

「これだけの数の攻撃魔法を一度に操るなんて」
「こんな力技…バカじゃないの? 品性のかけらもない!」

 

ヴィアベルは拘束魔法でユーベルの動きを封じることに成功。
ある条件がそろわないと使えないが、ユーベルは相手が手加減していたことを実感する。

 

ただ実力差を見せつけたヴィアベルは、自分から拘束魔法を解除する。
シュティレを置いて逃げるよう話すが、ユーベルは心の中で不満をつぶやく。

 

「なんだ、つまらない」
「せっかく殺し合いが出来ると思ったのに」

 

ただユーベルはトリッキーな動きで攻撃し、ヴィアベルに一矢報いる。
再びヴィアベルに拘束されたあと、ユーベルは興味を持って聞く。

 

「どんな地獄を見てきたの?」

 

北部魔法隊の隊長のヴィアベルは、自分達がいる環境を話していく。

 

「人ってのは、人の弱い部分をよ~く知ってる」
「戦争に女子供を駆り出すなんて悪魔の所業は、珍しいことでもなんでもねえ」

 

「地獄なんかじゃない」
「北の果てじゃ日常だ」

 

いつでもユーベルを殺せるヴィアベルだが、なかなが実行しようとしない。
その行動を見て、ユーベルはヴィアベルの人間性を理解する。

 

「私はね、その人が得意とする魔法は」
「人生や人間性に大きく関わっていると思っている」

 

「相手の動きを封じるこの魔法はまるで」
「殺すまでの猶予を欲しがってるみたいだ」

 

最後にユーベルは自分との違いを話す。

 

「驚いたよ」
「とうに両手は血で染まっているのに、まだ人間でありたいと思っているんだ」

 

対してヴィアベルは猶予の意味を答える。

 

「これは殺す覚悟のための時間だ」
「俺はためらい臆することはあっても、必要な殺しは全部やってきたぜ」

 

その時フェルンがやってきて、ヴィアベルを止めることに成功。
戦っていたエーレのことを聞かれたフェルンは答える。

 

「殺しました」

 

メンバーが欠けたため、ヴィアベルは去ることを選択。
ただ攻撃しようとするユーベルに牽制することも忘れなかった。

 

「不合格が確定したんだ、もう不要な殺しだ」

 

「別に背中を狙ったって構わないぜ」
「不要な殺しが必要な殺しに戻るだけだ」

 

シャルフと戦うラントは傷つき苦戦していた。
勝ちを確信しているシャルフだが、ラントは呆れたように話していく。

 

「だから、これは戦う前の様子見なんだって」
「君、魔力探知苦手でしょ?」

 

エーレの所に来たヴィアベルは、フェルンに嘘をつかれたことを知る。
魔力切れで動けないため魔法で運ぼうとするが、エーレは不満を爆発させる。

 

「ちょっと…物みたいに運ぶつもり?」
「おんぶして!」

 

エーレは昔、自分の村をヴィアベルが救ってくれたことを伝える。
”優しさ”と問いかけるが、ヴィアベルは自分の考えを話していく。

 

「バカが、優しさなんかで命張れるか」
「人間は欲望のために戦うんだよ」

 

場面は変わり、ラオフェンの高速移動の魔法でフリーレンはシュティレを取られてしまう。
デンケンとリヒターはフリーレン達を足止めするため立ちふさがる。

 

リヒターはラヴィーネとカンネ、デンケンはフリーレンとの戦いを始めるのだった。

21話

リヒターが特権を目指して血気盛んなのを見て、デンケンはフリーレンに話す。

 

「特権などくだらん」
「(どうして?) 魔法というものは探し求めている時が1番楽しい」
「それだけだ」

 

デンケンの言葉を聞き、フリーレンは過去の記憶を思い出す。
フランメに連れられてゼーリエに会った時、望む魔法を授けると言われた時だった。

 

「望む魔法?」
「要らない。魔法は探し求めている時が1番楽しいんだよ」

 

ゼーリエはフリーレンの野心が足りんとしてダメと言うが、フランメは反論する。

 

「先生…この子はいつか魔王を倒すよ」
「きっとこういう魔法使いが平和な時代を切り開くんだ」

 

「戦いを追い求めるあなたには魔王を殺せない」
「私達じゃ無理なんだよ」

 

「だってさ先生、平和な時代に生きる自分の姿が想像できねえだろ?」
「フリーレンは平和な時代の魔法使いだ」

 

現在に戻り、フリーレンは笑顔でつぶやく。

 

「いいね…魔法使いはこうでなくちゃ」

 

ラヴィーネ・カンネと戦うリヒターは、まるで講義でもするように戦い続ける。
魔力と経験に差がありすぎるのだった。

 

長期戦を不利と考えたデンケンは、大火力の魔法で一気に決めようとする。
しかし軽く防いだフリーレンの反撃を受け、絶望的な気持ちを心の中でつぶやく。

 

「信じられん…こいつは最後まで基礎的な戦闘魔法しか使っていなかった」
「これではまるで、見習い魔法使いに対する指導試合ではないか」

 

デンケンが負けたため、リヒターは急いで2人を殺そうとする。
しかしフリーレンは規格外の解決法を実行し、ゼーリエすら驚愕させる。

 

「やってくれたな、フリーレン」
「千年ぶりだというのに随分な挨拶じゃないか」

 

「これだから魔法使いはやめられん」
「魔法の世界では天地がひっくり返ることもある」

 

残り2時間で全員魔力切れ、ラオフェンとリヒターは合格を諦めていた。
しかしデンケンは諭すように話していく。

 

「こういう時、宮廷魔法使いならどうすると思う?」
「最後まで醜くあがくんだ」

 

デンケン達はシュティレを捕まえたが仲間を失ったため、合格できないパーティーを発見。
お互い魔力切れの状況を理解しているデンケンは叫ぶ。

 

「腹をくくれ…男だろうが?」
「殴り合いじゃーーっ!」

 

第一次試験は6パーティー(18名)が合格して終わる。
その頃シュタルクは1人の時間を満喫していた。

 

「2人が試験に行ってからもう2日か」
「夜遅くまで起きていてもフェルンに怒られない」
「幸せすぎて怖いぜ」

22話

夕方になってもベッドでダラダラするシュタルク。
扉を乱暴に叩かれたので出てみると、不機嫌なフェルンがいて…。

 

フェルンの機嫌を取るため、フリーレンは昔なじみ(80年以上ぶり)の店に行く。

 

リヒターはオイサーストに持っている店で普通に働いていた。
その時、一緒にいるデンケンとラオフェンを見て、疑問がそのまま口に出る。

 

「そもそもラオフェン、なぜデンケンと一緒にいる?」
「おいおい、完全に孫じゃねえか」

 

デンケンはリヒターを食事に誘うが、リヒターは断る。
ただデンケンから店を探している理由を聞き、一緒に行くことを決める。

 

夜になりラントを見つけたユーベルは声をかける。
歩きながら話すことを提案するラントに、ユーベルは物騒なことを話す。

 

「いいけどさ、走って逃げたりしたら殺しちゃうかも」

 

ラントからヴィアベルを殺さなかった理由を聞かれ、ユーベルは答えた。

 

「共感しちゃったからかな」
「私も殺すまでの猶予が欲しくなった」

 

「その人が得意とする魔法は、人生や人間性に大きく関わっている」

 

「私は昔からそうなんだ」
「共感できることでその魔法が使えるようになるし」
「共感できない魔法は使えない」

 

ユーベルはヴィアベルが使っていた魔法ソルガニールを使ってラントを拘束。
自分のことを話したあと、ラントの考えを聞いたユーベルは興味を持つ。

 

「君という人間が少し分かった気がする」
「もっと知りたいかなあ」

 

デンケン達が入った店にはフリーレン達も来ていた。
フェルンはフリーレンの気前のよさに目を輝かせる。

 

「本当にデザートをいくらでも頼んでいいんですか?」
「誕生日でもないのにこんな贅沢を…」

 

フリーレンはこの店にヒンメル達と来たことを思い出す。

 

一度に多くを食べるフリーレンに、ヒンメルは”また来ればいい”と話す。
フリーレンは過去の記憶を話していく。

 

「そう思って二度と食べられなくなった味がたくさんあるからね」

 

助けた料理人は、自分を超える味はこの世にないと自慢する。
報酬を求めなかったヒンメルだが、未来への報酬をお願いするのだった。

 

「ならしっかり未来まで届けるんだ」
「それが僕が要求する今回の報酬だよ」

 

翌日、フリーレンはシュタルクの力を借りにくる。
部屋にもどってみると、また不機嫌なフェルンがいるのだった。

 

シュタルクが理由を聞くと、よくあることと思ってしまう。
ただフリーレンはフェルンの性格を話した。

 

「フェルンは積もりに積もって爆発するタイプなんだよ」
「(どうなる?) 口を利いてくれなくなっちゃう」

 

下手に出て仲裁するシュタルクに、フェルンは要望を伝えた。

 

「食べたい」
「おやつ食べたい」

 

場面は変わり、兄達のおみやげで上品に着飾るラヴィーネ。
カンネも紳士のように振る舞うが、ラヴィーネはいつものラヴィーネだった。

 

フリーレン達はラヴィーネ達と合流し、シュタルクは男1人で居心地が悪かった。
そこに戦士を探していたヴィアベルが通りかかり、シュタルクを強引に連れ去っていく。

 

ラヴィーネ達から試験のことを感謝されたフリーレンだが、理由がどうしても分からない。
その時、過去にヒンメルが言ったことを思い出す。

 

「(なんで人助けを?) 勇者だからさ」

 

「そうだね…もしかしたら自分のためかもな」
「誰かに少しでも、自分のことを覚えていてもらいたいのかもしれない」

 

「生きているということは、誰かに知ってもらって覚えていてもらうことだ」

 

フリーレンがどうすればいいか問いかけると、ヒンメルは答えた。

 

「ほんの少しでいい、誰かの人生を変えてあげればいい」
「きっとそれだけで十分なんだ」

 

第二次試験を担当するゼンゼは、ゲナウからひどい内容と言われた。
ただゲナウが担当した第一次試験では死人が出ていたため、ゼンゼは反論する。

 

「そう? 私は平和主義者だよ」
「ゲナウとは違ってね」

23話

第一次試験合格者は18名。
試験官の一級魔法使いゼンゼは、第二次試験の内容を話す。

 

試験内容はダンジョン”零落の王墓”の攻略。
合格条件は唯1つ、”零落の王墓”の最深部までたどり着くこと。
そしてたどり着いた者は全員合格。

 

受験者から”未踏破のダンジョン”と指摘される。
しかしゼンゼは当たり前のように返す。

 

「君達が目指しているのは魔法使いの最高峰だ」
「不可能を可能にするのが一級魔法使い」
「未踏破だろうが前人未到だろうが、ねじ伏せて突き進むんだ」

 

デンケンは全員で協力することを提案するが、ほかの多くの受験者は応じない。
結局、多くの者が前回試験のメンバーでパーティーを組んで挑むことになる。

 

フリーレンはフェルンと2人で挑むことを選ぶ。
ただ試験官のゼンゼは、フリーレン達と同行する。

 

理由として一番安全に最深部に行けると判断したためだが、のちに後悔することも…

 

フェルンはフリーレンに、ダンジョンに詳しい理由を尋ねる。
フリーレンは過去にヒンメル達と多くのダンジョンに潜ったことを話す。

 

(過去回想)
ダンジョンで下に降りる階段を見つけたが、ハズレと話すヒンメル。
理由を尋ねるアイゼンにヒンメルは呆れたように話す。

 

「ダンジョンは1つの階層を全て踏破してから次に進むものだ」
「冒険者の常識だぞ」

 

楽しむことを話すヒンメルに、フリーレンはこれからはそうもいかないことを指摘する。
しかしヒンメルの考え方は変わらない。

 

「最後まで楽しむよ。楽しく冒険してダンジョンに潜って、魔物を倒して宝を探して」
「気がついたら世界を救っていたような…そんな旅がしたいんだ」

 

宝箱を発見して喜ぶフリーレンに対して、ミミックと指摘するフェルン。
しかしフリーレンは自信をもって話す。

 

「その魔法の精度は99%だよ」
「残りの1%を見破った偉大な魔法使い達がいたからこそ、歴史的な発見があったんだ」

 

魔導書が中にあると確信して宝箱を開いたフリーレンの結果は…

 

ダンジョン内でガーゴイルに襲われたデンケン達。
撃退したと思われた瞬間、ガーゴイルの攻撃により仲間の1人が閉じ込められてしまう。

 

ケンザンのような壁が迫ってくるが、外からの魔法攻撃では救出は不可能。
その時にデンケンが選んだ答えは…

 

休憩の時、フェルンに優秀なのに情熱も執念も感じないことを指摘するゼンゼ。
フェルンはこれまでのことを話し出す。

 

「私はとある人に恩を返すために、一人前の魔法使いになりました」

 

「それは当時の私の人生の目標で、ただただ全力で」
「その先があるだなんて考えもしませんでした」

 

「きっとその時に、情熱も執念も使い果たしてしまったのでしょう」

 

なぜその先があったのかを、フェルンは続けて話していく。

 

「フリーレン様はガラクタみたいな魔道具を集めて、楽しそうに笑っていました」
「つられて笑ってしまったんです」

 

「きっと私はそんなフリーレン様の姿が好きだから」
「一緒に魔法を追い求めているんだと思います」

 

それぞれのパーティーは最深部に近づいていた。
その時、立ちふさがった敵は…

24話

第二次試験はダンジョン”零落の王墓”攻略。
最深部に近づいたデンケン達の前に立ちふさがるのは、フリーレンの複製体。

 

圧倒的な攻撃を行う複製体の前に、デンケン達は一旦距離を置くことを決める。

 

ユーベル達の前には、ユーベルの複製体が待っていた。
しかも相手の奇襲により、同行者のラントが負傷してしまう。

 

奇襲を受けた時に脱出用ゴーレムを奪われたラントは、脱出することも出来ない。
ユーベルは自分の脱出用ゴーレムを渡そうとするが、ラントは受け取らない。

 

何かを決断したユーベルは、自分の複製体と1対1の勝負を仕掛ける。
しかし相手との実力は互角、ユーベルは内心でつぶやく。

 

「実力が互角なら、勝ち負けはほぼ運だねえ」
「私は昔から運が悪いから、運で決まる勝負は嫌いだ」

 

振りの大きい技で決めようとしたユーベルに対し、複製体は勝利を確信するのだが…。

 

最深部の前で足を止めたフリーレン。
笑顔でフェルンに話す。

 

「この壁の奥に隠し部屋がある、きっとお宝だよ」
「この雰囲気、ひょっとすると珍しい魔導書が眠っている可能性も…」

 

ある部分を回すと奥へと続く階段が現れる。
フリーレン達が進んだ先にあるものとは?

 

隠し部屋の探索を終えたフリーレン達は、立ち止まっているデンケン達と合流する。
デンケン達は待ち構える複製体を攻略できずにいた。

 

しかし笑顔のフリーレンは話す。
「ふ~ん…面白くなってきた。ダンジョン攻略はこうでなくちゃ」

 

本人から攻略の情報を得るため、フリーレンに抱きつくメトーデ。
なぜか抱きつき返すフリーレンを見たフェルンは嫉妬の表情を見せ…。

 

エーデル達の前には、ゼンゼの複製体が待っていた。
エーデルは敵わないと知りつつ、得意の精神操作魔法を発動させるのだが…。

 

ヴィアベル達はメンバー3人と同じ複製体との戦闘が続いていた。
能力的には互角だが、ヴィアベルはそれぞれの相性を考えた戦闘を行い…。

 

力技に突破口があると話し合うフリーレン達にフェルンが手を挙げる。
「もしかしたら私、フリーレン様を殺せるかもしれません」

スポンサーリンク

 

25話

第二次試験はダンジョン”零落の王墓”攻略。
最深部前に立ちふさがるのはフリーレンの複製体。

 

フリーレンとフェルン及び協力する魔法使い達は、複製体を倒す打ち合わせをしていた。
そこにエーデルと一緒に行動していたドゥンストが負傷した状態で合流する。

 

ドゥンストから複製体には心がないという情報を聞く。
フリーレン達は厳しくなった状況を踏まえ、改めて打ち合わせを進めていく。

 

更にラヴィーネとカンネが合流する。
ラヴィーネから敵がシュピーゲルという神話時代の魔物という情報を得る。

 

ラヴィーネが情報を持っていたのは、兄が”零落の王墓”攻略を以前に行っていたため。
ただほとんどの部隊が壊滅するという結果だった。

 

フリーレンの弱点に心当たりがあるフェルンは、確認するようにいきなり攻撃する。
簡単に防いだフリーレンだが、ある隙が明らかになり…。

 

自覚があるフリーレンはつぶやく。

「昔から苦手なんだよね」
「(なんで言ってくれない?) だって恥ずかしいし…」

 

フェルンはフリーレンが楽しそうに見えるので問いかける。
フリーレンは過去のヒンメル達との冒険を思い出す。

 

被害を最小限にするため、フリーレンはフェルンと2人だけで戦うことを決める。
不安を感じるデンケンにフリーレンは答える。

 

「大丈夫、攻略できないダンジョンなんか存在しない」
「私は歴史上でもっとも多くのダンジョンを攻略したパーティーの魔法使いだよ」

 

フリーレンの複製体を相手にするのはフリーレン本人。
ある作戦を秘めているが簡単なことではなかった。

 

「目の前の互角の相手の対処で手いっぱい」
「だって…私の怖さは私が1番よく分かっている」

 

約1000年前の回想、フランメが亡くなったあとのフリーレンとゼーリエ。
フリーレンは生前のフランメは判断がとても早かったことを話す。

 

それを聞いたゼーリエは人間について話していく。

 

「人間には寿命がある、私達よりも死に近い場所にいるんだ」
「人生には重大な決断をしなければならない時がいくつもあるんだ」

 

「あの子達は、それを先送りには出来ないんだ」

 

ゼーリエはこれから人間の時代が来ることを予言し、フリーレンに忠告する。

 

「私達は人間に追い抜かれる。鍛錬を怠るなよ、フリーレン」
「お前を殺す者がいるとすれば、それは魔王か…人間の魔法使いだ」

 

その言葉を聞いたフリーレンは気持ちを話す。

 

「楽しみだね、ゼーリエ」
「これから先たくさんの魔法使いと、いろいろな魔法が見られるんだね」

 

再び現在、フリーレンとタイミングを合わせるフェルン。
渾身のゾルトラークを放つ。

 

26話

第二次試験はダンジョン”零落の王墓”攻略。
複製体の隙をついたフェルンの攻撃は、簡単に防御魔法で防がれてしまう。

 

しかしフリーレンは冷静につぶやく。

「想定の範囲内だね」
「ここから先は…消耗戦だ」

 

今回は一級魔法使いゼンゼが同行しているため、ゼンゼの複製体出現が予想された。
不平をもらすリヒターに、ゼンゼは自分の考えを話していく。

 

「一級魔法使いは理不尽なほどの逆境でも覆せるような存在でなければならない」
「この程度は逆境ですらない」

 

複製体に対して有利なメンバーを人選することで、受験者達は順調に複製体を撃破していく。
しかしラヴィーネとリヒターの前にゼンゼの複製体が現れ、一気に状況は不利に傾く。

 

デンケンが駆けつけるも、ゼンゼに対して勝てるイメージが湧かない。
そこにユーベルとラントが合流する。

 

ユーベルはデンケンに問いかけたあと、自分が戦うことを告げる。
ラントに勝つのは難しいことを指摘されるが、ユーベルは自信を持って話していく。

 

「確かに私は未熟な三級魔法使いだ、デンケンやヴィアベルよりも遥かに弱い」
「けれどもゼンゼ相手なら勝てると思うよ」

 

ゼンゼは自分の複製体とユーベルが戦うのを知り、心の中でつぶやく。

「ユーベルには勝てるイメージが湧かない」
「相性が悪すぎる」

 

メトーデに協力を依頼されたヴィアベルは受けることを決める。

「俺は他人を信じるようなタチじゃねえが、ケツを振っている勝馬を逃すほどバカじゃない」

 

順調に複製体を撃破していた受験者達だが、残念な現実を知る。
撃破したはずの複製体が復活していた。

 

戦い続けるフリーレンだが、勝負がつかないため最終手段に出る。
それは自分も傷つく覚悟の方法だった。

 

「(大きな隙があれば)勝てるんだよね? なら隙を作ろう」
「私が隙を見せれば、相手はもっと大きな隙を見せる」

 

具体的な作戦を聞くフェルンに、フリーレンは思っていることを伝える。

 

「任せるよ。フェルンが勝てると思っているのなら勝てる」
「だって私は、フェルンのことをナメているから」

 

フリーレンが作った隙によって、フェルンは複製体に致命傷を与えることに成功する。
しかし油断したフェルンは複製体の反撃に驚きながらもつぶやく。

 

「何が起こった? 攻撃された?」
「魔力をまったく感じない…この攻撃を私は魔法として認識できていない」

 

「すごいです、フリーレン様。これが魔法の高みなんですね」
「でも、らしくないです…隙だらけです」

 

27話

第二次試験が終わり束の間の日常だが、シュタルクの前に現れたフェルンは怒り顔。
理由はフリーレンとのケンカ。

 

ケンカの原因は第二次試験で壊れたフェルンの杖のこと。
直したいフェルンだが、フリーレンは直すのが難しいので新しい杖の購入を提案。

 

しかしあの杖はフェルンにとって、ハイターからもらった大事なもの。
簡単に割り切れるものではなかった。

 

落ち込むラヴィーネをカンネは煽る。
普段なら怒るラヴィーネだが、近寄ってきて…。

 

リヒターの店で長居するデンケンとラオフェン。
お互いに軽口をたたくが、内心では…。

 

フェルンの壊れた杖をリヒターの店に持ち込むフリーレン。
修理を諦めるようにすすめるリヒターに、フリーレンはつぶやく。

 

「そう…出来ないならいいや」

 

フリーレンの言葉にいらつくリヒターは話す。

 

「俺がいつ出来ないとまで言った?」

 

「ゴミだなんて言って悪かった…手入れの行き届いたいい杖だ」
「さぞかし大事にされていたんだろう」

 

フェルンはフリーレンに対する怒りから、シュタルクとやけ食いする。
部屋に戻ったフェルンは修理された杖を見て、ハイターの言葉を思い出す。

 

「フリーレンは感情や感性に乏しい」
「それが原因で困難や行き違いが起こることもあるでしょう」

 

「でも1つだけいいこともあります」
「その分だけ、きっとフリーレンはあなたのために思い悩んでくれる」
「彼女以上の師は、なかなかいませんよ」

 

ゼーリエは第二次試験の合格者が多いことに不満を漏らす。
第三次試験は自分が担当することを伝える。

 

フリーレンは第三次試験がゼーリエによる面接と知り、合格できないことをフェルンに話す。

 

「多分直感で合格者を選ぶつもりだろうね」
「でもゼーリエの直感はいつも正しい」

 

「現に私は、いまだにゼーリエが望むほどの魔法使いにはなれていない」

 

ゼーリエによる面接が始まり、第二次試験の合格者達は次々に不合格を言い渡される。
フリーレンの番になるが、少しの会話で不合格が言い渡される。

 

平然として帰るフリーレンに、ゼーリエは魔王を倒したことが信じられないと話す。
フリーレンは仲間達の存在を振り返りながら答える。

 

「私1人の力じゃないよ」
「ヒンメル・アイゼン・ハイター・私、1人でも欠けていたら倒せなかった」

 

「(仲間に恵まれた?) そうだよ、運がよかった」

 

更に過去にヒンメルに出会えたきっかけを思い出す。

 

「きっとこれはただの偶然に過ぎないことだけれども」
「ヒンメル達と出会わせてくれたのは、先生が教えてくれたくだらない魔法だよ」

 

最後にフリーレンはゼーリエに伝える。

 

「フェルンも同じように不合格にするつもりだろうけれども、多分それは出来ないよ」
「あの子はゼーリエの想像を超えるよ」

 

「人間の時代がやってきたんだ」

 

フェルンの面接を始めるが、ゼーリエは特にほかの受験者との違いが分からない。
しかしフェルンのある言葉に反応し、自分の弟子になるよう要求する。

 

ただ試験前、フリーレンはフェルンに伝えていた。

 

「私がゼーリエに何を言っても不合格になるように、フェルンは何を言っても合格になる」
「だってゼーリエの直感はいつも正しいから」

 

フェルンはハッキリと伝える。

「私はフリーレン様の弟子です」

 

28話

第三次試験も後半に入り、実力上位者の面接が始まる。
デンケン、ユーベル、ラント、ヴィアベル、メトーデと順に続く。

 

全ての面接が終わったあと、ゼーリエはゼンゼに謝る。

 

「ゼンゼ、すまなかったな」
「確かに今年は豊作だ」

 

クッキーのお店で悩むフェルンとシュタルクは、偶然デンケンとラオフェンに出会う。
そして4人で一緒にお茶をすることに。

 

笑顔でお菓子を食べるフェルンだが、シュタルクはデンケンが貴族なのを知りへりくだる。
その姿を冷たい目で見るフェルンだった。

 

過去を話していくデンケンは自分にとっての魔法を語る。
しかし今回の試験で少し考え方が変わっていた。

 

「わしにとって魔法は政争の道具でしかなかった」
「フリーレンに伝えてくれんか」
「魔法が楽しいものだったと、久々に思い出せた」

 

「わしは勇者一行のフリーレンに憧れて魔法使いになったんだ」

 

ある出来事をキッカケにフリーレンと話をするヴィアベル。
一級魔法使いになりたかった理由を話していく。

 

「俺は故郷の村を守るためならなんだってする」
「一級魔法使いになりたかったのも、望む魔法が与えられる特権のためだ」

 

「強え魔法が手に入れば、それだけ魔族をぶっ殺せるからな」

 

続けて子供時代、いかにヒンメル達に憧れたかを話していく。
最初は冒険譚に対する憧れだったが、それだけではないことを知る。

 

「きっと勇者ヒンメルが俺の村に来なかったら」
「世界が平和になってもそこに俺の村はなかったんだろうな」

 

フリーレンは過去にヒンメルが人助けについて話してことを思い出す。

 

「確かに小さな人助けだ。きっとこんなことをしたって、世界は変わらない」
「でも僕は、目の前で困っている人を見捨てるつもりはないよ」

 

フェルンだけが一級魔法使いになり、フリーレンは嬉しそうに話していく。

 

「この時代では、きっとフェルンの方が有名な魔法使いになるんだろうね」
「嬉しいね」

 

フリーレンの前に現れた一級魔法使いでゼーリエの弟子・レルネン。
ゼーリエの記憶に残りたいため、フリーレンに戦いを挑む。

 

フリーレンを驚かすほどの手練れであり、先制攻撃で手傷を負わす。
しかし戦う気のないフリーレンはレルネンに話していく。

 

「歴史に名を残す必要なんてないよ」
「ゼーリエはちゃんと覚えている」

 

フリーレンは過去にゼーリエから聞いた言葉を思い出す。

 

「だが不思議なものだ」
「気まぐれでとったはずの弟子なのに、1人ひとりの性格も好きな魔法も鮮明に思い出せる」

 

「フリーレン。なぜか私は弟子をとって、後悔したことは一度もないんだ」
「たとえ歴史にその名を残せずとも」

 

出発の時、フリーレンはフェルンにもらった魔法を尋ねる。
笑顔で回転しながら自分を見せたフェルンがもらった魔法とは…。

 

いろいろな人とあっさり別れを済ますフリーレンにフェルンは理由を尋ねる。
フリーレンは過去のヒンメルを思い出す。

 

「でも旅を続けている以上、また会うことだってあるだろう」
「涙の別れなんて僕達には似合わない」

 

「だって…また会ったときに恥ずかしいからね」

 

フリーレンはヒンメルと同じ言葉をフェルンに話す。

 

「また会ったときに恥ずかしいからね」

 

葬送のフリーレン 1巻 [Blu-ray]
コミックシーモアリンク
国内最大級の漫画・電子書籍ストア【コミックシーモア】※商品リンク有り※許可が下りていないメディアでの掲載は厳禁※

 

→葬送のフリーレンのインデックス