マンガ「私を喰べたい、ひとでなし」の名言・台詞をまとめていきます。
目次
→私を喰べたい、ひとでなし(1巻)
→私を喰べたい、ひとでなし(3巻)
→私を喰べたい、ひとでなし(5巻)
私を喰べたい、ひとでなし
1巻
目を閉じると波の音、深い海の色。
終わりの見えない夏の匂いで満たされた空虚な日々の中、(八百歳比名子)
私は海のような瞳をした、あのひとに出会った。(比名子)
夏は嫌い。
悲しいこと辛いこと、そんなことばかり思い出してしまうから──…。(比名子)
──夏なんて、早く終わればいいのに。(比名子)
「危ないですよ」
「海に目を奪われるのも結構ですが、そんなに身を乗り出していたら危険ですからね」(近江汐莉)
「(大丈夫?) それは失礼しました」
「私はてっきり、身投げでもしようとしているのかと思って」(汐莉)
──私の心は、あの日からずっと深い海の底に沈んだままだ。(比名子)
「磯女風情が。下賤の妖怪が随分と大口を叩きますね」
「この娘(こ)は私のものです」(汐莉)
「(名前?) もちろん知っていますよ」
「だって、ずっと君を探していたんですから」(汐莉)
「──…私は汐莉」
「私は君を喰べに来ました」(汐莉)
「君はこれからもっと美味しくなる」
「だからそれまで、私が必ず君を守ってみせます」(汐莉)
空虚な日々の中、突然現れたこのひとなら、私の望みを叶えてくれるかもしれない。
私を──死なせてくれるかもしれない。(比名子)
「(お弁当?) お気持ちだけ頂いておきますね」
「それに、私が食べたいのは君だけですし」(汐莉)
「ねえ、比名子」
「家畜に食べ頃があるのなら、人間にだって食べ頃があると思いませんか?」(汐莉)
「(誰でもいい?) ──ううん、駄目だ…」
「あのひとじゃないときっと、私の望みは叶えられない」(比名子)
今はただ、私も彼女を信じて待ってみよう。(比名子)
遠い昔に喪(うしな)った大切なものを胸に抱いたまま、
あの美しい怪物がその牙で、私の望みを叶えてくれるその日まで。(比名子)
「まあ妖怪にも好みがありますからねえ」(汐莉)
「それこそ千差万別ですけれど…」
「君のように殆どの妖怪が食べたいと思う匂いの人間は稀ですよ」(汐莉)
あんなにも輝いていたはずの夏が、今はこんなにも苦しい。(比名子)
「早く着替えてきてください」
「君を美味しくしに行きましょう」(汐莉)
家族のことを思い出したくない訳じゃない。
忘れたいなんて一度だって思ったことないけど──…。(比名子)
でも──…思い出すと息が止まってしまいそうなくらいに、くるしい。(比名子)
「本当に君は、何も分かってない」(汐莉)
「大丈夫ですよ」
「私、人間(ひと)ではないので」(汐莉)
「…全く、本能のまま君に牙を向ける下等な連中が羨ましい」(汐莉)
「私だって本当は、今すぐ君の皮を剥いで、腹を裂いて」
「腸(はらわた)全部を引き摺りだして、爪の一枚すら余さず喰らい尽くしたい」(汐莉)
2巻
「──確かに君の血肉は他の人間とは比べ物にならない程に美味しそうですが」
「…私から言わせれば、陸に打ち上げられて腐った鯨のような臭いなんですよね」(汐莉)
「知っていますか、比名子」
「死にたがっている人間は総じてそんな臭いなんですよ」(汐莉)
「あの時、いっそ私も皆と一緒…でも、でもね、聞こえちゃったの」
「”比名子だけは生きて”…って」(比名子)
「──…だから私は死にたいくらい悲しくても、死にたいなんて絶対に言っちゃいけない」
「家族の分まで私は──…」(比名子)
「そんな時、貴方がやってきた」
「…ずっと望んでた。残酷で優しくて、気まぐれに人を殺したり生かしたり出来る」(比名子)
「人の力じゃどうしようもない、あの日家族を飲み込んだ海みたいな」
「私の命を絶対的に奪ってくれる何か」(比名子)
「(助かってラッキー?) …ほんと、ひとでなし」(比名子)
「悲しみ以外にも目を向けて下さい」
「そうすればいずれ、月日が君の心を癒してくれる」(汐莉)
「そして君が人生に希望と喜びを見出して、死にたくない、もっと生きたいと願った時」
「私が君の全てを喰らい尽くします」(汐莉)
「ですから、比名子」
「早く私に喰べられたいと願うなら、幸福に生きる努力をして下さい」(汐莉)
私、頑張るよ。
一日も早く皆のところへ行く為に、どんな地獄の海底でも笑って生きる。(比名子)
「美胡ちゃんだけは事故の前と全然変わらなくて、こんな私の傍にずっといてくれた」
「──優しい子なんだよ、とっても」(比名子)
「これまで、あの子をただの血肉としか見ていない連中は、全員あたしが片付けてきた」
「それは、これからだって変わらない」(社美胡)
「比名子を傷つける奴は、誰であろうとあたしが許さない」(美胡)
「…あの子だけは守らなきゃ…」
「大地や由利や…睦月の分まで…せめてあの約束(ねがい)だけは…!!」(美胡)
3巻
「(妖怪?) …あんたの言ってることは否定しない」
「あたしは元々、ただの人喰いの狐だったし」(美胡)
「この土地に根付いたのだって、昔坊主に捕まって」
「ここらの人間を助けるように強請(ゆす)られただけだし」(美胡)
「だけど──あたしは、お前(ひとでなし)とは違う」
「今のあたしは、あたしの意志でこの土地に住む人間たちを守ってる」(美胡)
「…昔から傍にいてくれたんだよね」
「…だったらさ、きっと、それって友達って言ってもいいんじゃないかな」(比名子)
「お前には千年かかっても理解出来ないだろうね」(美胡)
「妖怪としての位(くらい)を捨てても、何百年かけて培った力を失っても」
「傍にいたい人間(ひと)がいる」(美胡)
「あたしはもう一度、比名子の友達になりたい」
「──また社美胡として」(美胡)
──たとえ貴女がひとでなかったとしても、何もかも偽りだったとしても──
それでも──。(比名子)
「美胡ちゃんは大切な私の友達だよ」(比名子)
「──これから、あたしはお前を利用する」
「お前が比名子を守ると言うんだったら、命をかけて守り抜いてもらう」(美胡)
「どんな妖怪がやって来ても、指一本触れさせるな」
「お前自身が比名子に牙を剥く、その日まで」(美胡)
「あの子の為に、お前を使い潰してやる」(美胡)
「美胡ちゃんが妖怪でよかった」
「きっとこの時間だって一瞬だよね?」(比名子)
「それに美胡ちゃんには、私以外にも大切に想う人が沢山いるよね」
「だったら、私ひとりくらいいなくなっても、きっと寂しくないでしょ?」(比名子)
「妖怪(ひとでなし)だから寂しくない…ですか」
「…全く、人間というのはいつの世も実に不可解なものです」(汐莉)
「陽に当たるのは君たち人間にとってとても重要なことでしょうが」
「眩しさに目を焼かれるくらいなら、明るさに慣れるまで日陰にいてもいいと思います」(汐莉)
「君が再び太陽の下(もと)を笑顔で歩けるその日まで」
「木陰の代わりくらいなら私が務めましょう」(汐莉)
「まあ、私のことはいいんです」
「君が少しでも楽しめたかどうか、私にとって重要なのはそれだけです」(汐莉)
4巻
「ごめんね」
「汚いもの見せちゃって」(比名子)
「でもね…これだけじゃないんだ」
「隠れてる所はもっと酷いの」(比名子)
「汐莉さんにはあんまり見られたくなかったんだけど」
「…食欲、失せちゃった?」(比名子)
「比名子。私は君の入れ物が美しかろうが醜かろうが、どうだって構いません」
「たったひとつ、比名子が比名子であるということ」(汐莉)
「それだけが私にとって一番大切なことなんです」
「あの日からずっと…」(汐莉)
「(理解出来ない?) …でしょうね。”ソレ”を理解してしまったら」
「君はもうあの子の”友人”ではいられなくなってしまいますから」(汐莉)
「比名子の望みと真逆の願いを持ちながら」
「それでも彼女に突き離されることなく傍に居続けられる」(汐莉)
「…羨ましいですね」(汐莉)
「あの子が本当は何を望んでいるかなんて、ずっと前から分かってる」
「あたしはいつだって、あの子の願いも望みも何ひとつ叶えてあげられない」(美胡)
「(どうして優しく?) そんなの決まってるじゃないですか」
「私自身の為ですよ」(汐莉)
「君に与えるのも施すのも、何ひとつ君の為じゃない」
「全て私の為にやっていることです」(汐莉)
「…あたしは、あの子が1人でも生き延びてくれて本当によかったと思ってる」
「…それでも、今の比名子を見ていると時々考えちゃうの」(美胡)
「あの日、家族と一緒に命を落とすのと、独り苦しみながら生き続けるのと」
「どっちが幸せだったんだろうって…」(美胡)
5巻
「(記憶がない?) こんなのよくあることだよ」
「妖怪が消える時なんて、いつもこんなもん」(美胡)
「元々あるはずのないものが消えてなくなるだけ」
「本来はこれが正解なの」(美胡)
「…殺せなくてよかった」
「死んでしまったらもう、謝ることも出来ないものね」(千羽あやめ)
「君を喰べたかったのは本当です」
「そしてあの妖怪の言った通り、かつて君に血を渡したのも本当です」(汐莉)
「…あんなに君しか要らなかったのに、心の底から喰べたかったのに」
「今の私には、君の血の匂いすら不快で堪らない」(汐莉)
「君に血を与える際、私は祈りを込めました」(汐莉)
「どうかこの子が健やかに、今の輝きを失わず」
「たとえ何があっても比名子だけは生きて…と」(汐莉)
「…貴女のこと、信じてたのに…」
「…ひとでなし」(比名子)
「…きっと君(美胡)には、この眼前に広がる光景も」
「さぞかし微笑ましく見えるんでしょうね」(汐莉)
「──肉塊」
「今目の前にいる人間・動物・全て、私には等しくただの肉塊としか思えません」(汐莉)
「…本当に、君は”内側”にいるんですね」
「羨ましい」(汐莉)
「人間との関わり、この世との繋がり」
「私にはよく分からないもの」(汐莉)
「──…あたしだって、最初から人間の側にいた訳じゃない」(美胡)
「きっかけはそれこそ不本意なものだったけど」
「それでも、あたしは縁を結ぶことが出来た」(美胡)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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