「キングダム」嬴政(えいせい)の名言・台詞まとめ

マンガ「キングダム」嬴政(えいせい)の名言・台詞をまとめていきます。

 

キングダム

1巻

「(漂?) 違う、政だ」

 

「何も考えるな」
「ただ──漂の無念を晴らすことだけを考えろ」

 

「お前の罪(とが)とお前の子は、関係ない」

 

「次はどうする。俺を殺すか?」

 

「もしそうなら俺もだまってやられるわけにはいかない」
「俺を守るために死んでいった人間が、少なからずいるからな」

 

「漂も、そのうちの一人だ」

 

「反乱を未然に防げなかったのは、俺にただ力が無かった」
「それだけのことだ」

 

「戦争をやってるんだ」
「それもかなり分が悪いな!」

 

「利用できるものはだましてでも利用するさ」
「下賤のガキならなおさらだ」

 

「自信はあっても絶対の確信がないから影を必要としている」
「はっきりそう言え」

 

「お前は今、二つの岐路にある」
「里(り)に帰って下僕を続けるか」
「薄弱の王を援け、共に凶刃の野を行くか」

 

「お前らのバカげた夢にどちらが近いかは」
「言うに及ばんな」

 

2巻

「400年前の秦王”穆公”は、まれに見る”名君”だった」

 

「ある日、そんな穆公の軍馬が」
「山に住む野人達に殺され食われるという事件が起きた」

 

「(皆殺し?) いや、王は野人達に酒をふるまった」
「馬肉にあういい酒をな」

 

「それが穆公という王だ」
「人を愛でるのに、秦人も野人も区別ないのだ」

 

 

「しかしこの出来事は、秦国に大きな幸を呼びこむことになった」
「”山の民”の心を深くうったのだ」

 

「中華では一里の領土を争って数十万の人間が死んでいるとき」
「穆公は西に百里の地を開いたのだ」

 

「彼ら(山の民)は400年たった今も、穆公のことを忘れていない」

 

「(相手が強い?) 知ってるよ」
「だがこんなところで負けるようじゃ、この先いくつ命があっても足りないぞ」
「信」

 

「退がるな、信っ!!」
「不退こそがお前の武器だぞ!!」

 

「(敵しかいない?) だから言ったろう」
「凶刃の野をゆく薄弱の王だと」

 

「話し合いに剣は必要ない」

 

3巻

「非はこちらにある。過去の愚行、秦国の代表として心から謝罪する」
「だが、俺の首をはねるまでの理由にはならない」

 

「復讐よりも前にやるべきことは山ほどある」

 

「(一族の者が殺される痛み?) そんなことをする必要はない」
「俺はすでにその痛みを十分に知っている」

 

「山の王よ。恨みや憎しみにかられて王が剣を取るのなら、怨嗟の渦に国は滅ぶぞ」
「王ならば”人を生かす”道を拓くために剣をとるべきだ」

 

「全国境の廃除!」
「できないなら力づくでやるまでだ」
「戦国の世らしくな」

 

「(人を生かす道とは正反対?) 否」
「今まで五百年の騒乱が続いたならばあと五百年続くやも知れん」
「俺が剣をとるのは、これから五百年の争乱の犠牲をなくすためだ」

 

「玉座は”俺の路(みち)”の第一歩にすぎぬ」

 

「俺は中華を統一する最初の王になる」
「その協力を得に、山の王に会いに来た」

 

「…そうやって奪われた」
「何の躊躇があろうか」

 

「帰るぞ、咸陽へ」

 

「王宮の中で漂は、お前の話ばかりしていた」
「まるで自分の宝物を見せるかのように目を光らせてな」
「漂を思い出すと、その光景ばかりが目に浮かぶ」

 

「決着の刻(とき)だ、信!」

 

「楊端和、共に戦ってくれることを感謝する」

 

「束の間の栄華は楽しんだか、丞相!?」
「もう十分だな?」

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4巻

「全軍聞けェィ!!」
「戦意を断つな!! 勝利は目前だぞ!!」

 

「俺たちは、ただ耐えしのげばいい」
「耐えしのげ!!」

 

「剣が折れても、腕を失くしても、血を流し尽くしても耐えしのげ!!」
「耐えしのげば、俺達の勝ちだ!!」

 

5巻

「(どのような王に?) 中華の唯一王だ」

 

「昭王の名を二度と口にするな!」
「それがお前のためだ」

 

「もし俺と共に戦いたいと願うのなら、昭王の死を受け入れ一度地に足をつけよ」
「中華に羽ばたくのはそれからだ”秦の怪鳥”よ!」

 

「成蟜。お前は生まれの良さが人の価値の全てと勘違いした、ただのバカガキだ」
「お前のような愚か者には決して王などつとまらぬ」

 

「世を知らぬ、人を知らぬ」
「だからお前はいつも唯一人だ!」
「お前では王はつとまらぬ」

 

「成蟜、お前は少し」
「人の痛みを知れ」

 

「下らぬことで血を流しすぎた!!」
「これ以上の流血は無用!!」

 

「全員の命を保障してやる故、直ちに投降せよ!!」
「必要最低限の犠牲をもって、反乱の決着とする!!」

 

「加冠すれば必ず呂氏から権力をはぎ取る」
「そして中華に出る」

 

「信──その刻(とき)までには必ず登って来い」

 

蛇甘平原編

「急ぐのと焦るのは違う、明日すぐに戦場へ行けるわけでもない」
「まずは身体を治すことに専念しろ」

 

「焦らずとも刻(とき)は来る」
「準備だけは怠るなよ」

 

「(後処理が大変?) では反乱そのものをなかったことにしろ」

 

7巻

「だが静かなら誰でもよかったというわけではないぞ」
「向が隣にいるときは、なぜか心地良く書が読めるのだ」

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刺客急襲編

8巻

「(関門を)五つくぐれば秦か……」
「これは現実か?」(子供時代)

 

「(腕から)矢を抜け、出られぬ」(子供時代)

 

「時々、夢と現実の境が分からなくなる」(子供時代)

 

「俺は、秦へは帰れぬ」
「帰れぬ理由があるんだ」(子供時代)

 

「痛みがないんだ!」
「痛みだけじゃない! 味もっ、匂いも、暑さも、寒さも」
「俺はもう何も感じないんだ、何も」(子供時代)

 

「壊れてるんだよ、もう……」
「そんな奴が王になどなれるわけがない」(子供時代)

 

「俺だってなりたかったのに」
「民を導く王になりたかったのに……」(子供時代)

 

「無駄なあがきはよせ」
「おれは秦へ帰り王になる」(子供時代)

 

「あきらめるな」
「矢も尽きていない、馬も走っている」
「まだうなだれる時ではないぞ!!」(子供時代)

 

「今は一歩でも秦へ近付くことだけを考えろ!!」(子供時代)

 

「(本当に目覚めた?) お前が手をさしのべてくれたおかげだ」(子供時代)

 

「紫夏が息を引きとり、昌文君らと国境を越えたとき左手に激痛が走った」
「痛みが戻ったんだ」

 

「痛みだけじゃない、味覚も嗅覚も全て…」
「不思議なものだな、人の体とは」

 

「紫夏の話をしたのは初めてだ」
「一生他人に話すことはないと思っていた」

 

「また俺の中で何かが変わってきているのかもな」

 

9巻

「信」
「俺達の粘り勝ちだ」

 

「泣き言は言ってられん」
「もう始まってしまったからな」

 

10巻

「(黒幕?) 冗談はよせ、丞相」
「そのようなこと、あろうはずがない」

 

「おかしければ笑うがいい」
「これが現秦王の現実だ」

 

「(戦意喪失?) バカを言え」
「相手にとって不足はないと言ってるんだ」

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馬陽防衛編

11巻

「趙の目的は城取りだけではない、蹂躙だ」
「急がねば前線地域一帯から、秦人は一人もいなくなるぞ」

 

「馬陽を抜かれれば、惨劇は本土全てに広がるであろう」
「これは秦国存亡の危機と心得よ!」

 

「王騎将軍、そなたを秦軍十万の総大将に任命する!」
「馬陽を援(たす)け、我が国を踏みしだかんとする趙軍を殲滅せよ!」

 

山陽平定編

17巻

「そう見えたのなら成功だ」
「あれはあえて愚者を演じた」

 

「何も気にすることはないだろ、貂」
「俺は成蟜の反乱で共に死線を超えた絆は、そう容易く切れはしないと思っている」

 

「俺に残された猶予は五年しかない」

 

「呂不韋は必ずそれ(加冠の儀)までにこちらを潰しに来る」
「俺はそれをはね返し、五年後に奴から実権を奪い取る」

 

「では信、お前の方はどうだ?」
「五年で将軍になれるか?」

 

「なれれば五年後、俺の最初の号令で出陣する将軍はお前だ、信」

 

18巻

「涙をふけ、陽」
「向を助けに行くぞ」

 

「……よく教えてくれた、向」
「俺はお前のおかげで命拾いしたやもしれぬ」

 

「俺は邯鄲を出た時に変わった」
「迷いなく信を置ける戦友(仲間)がいる」

 

「今さらあなたの行う事柄に、心揺れることはない」

 

「無理をしてないと言えば嘘だ」
「あんな母でも、一応血を分けた親だからな」

 

「だが、それがどうした」
「俺達は戦争をやっているんだ」

 

「”戦るからには絶対に勝たねばならん”」
「俺達はすでに多くの者を失った」
「今さらひるむ俺ではない」

 

「思いの外、早く奴と正面から向き合うことになった…」
「もはや後には退けぬ」
「この攻勢で一気に呂不韋をたたき落とす!!」

 

24巻

「呂不韋が自ら相国となった暴挙を逆手にとり」
「俺達もこの機に”権力”を取りに行く」

 

「昌文君」
「お前が俺を援(たす)けるために文官へと転じてくれたことが」
「今こそ大きな意味を持つ」

 

「(過去の犠牲者は)道が途中で潰える方が浮かばれぬ」

 

「勝負の別れ目は結局、俺とお前のどっちが強いかだ」
「無論、俺だがな」

合従軍編

25巻

「(六国が?) ”合従軍”だ!!」

 

「立て」
「お前らの目は節穴か…?」
「お前らの頭は飾りか?」

 

「この地図をちゃんと見ろ」
「今この瞬間、国のいたる所で何千何万の民の命が奪われようとしているのだぞ」

 

「起こっている事態の全容を知るのは、ここにいる我々だけだ」
「対処を講じられるのも我々だけだ」

 

「分かってるのか」
「今ここにいる三十人程が、秦国全国民の命運を握っているのだ」

 

「強大な敵にも目をそらすな」
「刻一刻と国がっ…民が陵辱されていっているんだ」
「全身全霊をかけて対策・打開策を模索しろ」

 

「合従軍だろうといいようにはさせぬ」
「戦うぞ!!」

 

30巻

「いや、まだ一つだけ手は残っていると思う」
「”蕞(さい)”」

 

「(できる武将はいない?) いや、まだ一人だけ残っている」
「武将ではないがな」

 

「ああ、俺が行く!」

 

「準備は整ったか」
「出陣だ」

 

31巻

「(何でこんな所に?) もちろんお前達と共に戦いに来たのだ」

 

「ここで敵をくい止めるんだ、信」

 

「……気にするな」
「俺はもう何度もお前につかまっている」

 

「無謀に近いことは分かっている」
「だがわずかでも道が残っているのなら、そこに飛び込むしか今はない」

 

「兵士じゃなければ戦えないというのならば…全員を兵士と化すのが俺の役目だ」

 

「咸陽にはこれ(敵軍)を迎え撃つ準備がない」
「つまりこの蕞が敵軍を止めることが出来る最後の城だ」

 

「もう一度言う」
「蕞(ここ)で敵を止めねば、秦国は滅亡する」

 

「(咸陽に?) 戻るものか」
「秦の命運を握る戦場に、共に血を流すために俺は来たのだ」

 

「心の準備は整ったか」
「530年続いてきた、秦の存亡をかけた戦いだ」
「必ず祖霊の加護がある」

 

「これまで散っていった者達も必ず背を支えてくれる」
「最後まで戦うぞ、秦の子らよ」
「我らの国を絶対に守りきるぞ!!」

 

「ひるむなァ」
「恐怖に顔を下げるな、これが戦いだ」

 

「立ち向かえ!!」
「これがっ…国を守るということだ!!」

32巻

「…どうせ寝つけぬのなら、ねぎらいの言葉をと思ってな」
「この二日間の奮戦、皆大義であった」

 

「皆の者、覚えておけ」
「明日の夜も語らうぞ!」

 

「(決死隊?) それは許さん」
「そなた達が生きてここにいるのは決してしくじりではない」
「大きな役目を天が授けたのだ」

 

「この蕞を守る大きな力となること」
「そして、英雄・麃公の生き様を後世に伝える役目だ」

 

「(下に降り) 王自ら前線に立ち、民兵達を奮い立たせる」
「限界を超えた彼らを立ち上がらせるにはこれしかない」

 

「危険だから意味があるのだ」
「これが俺の打てる最後の手だ」

 

「民兵達よ、死して楽になることをさせぬ王を許せ…」

 

「(脱出?) 死んでも断る」

 

33巻

「(楊端和) ありがとう」
「本当に救われた、ありがとう」

 

「(無駄死にじゃない?) その通りだ」
「だが…たきつけて万の死者を出させた張本人としては」
「やはり胸に突き刺さるものがある」

 

「やはり違うものだな」
「王宮にて報告で知る戦争と、実際に目の当たりにする戦争は」

 

屯留編

34巻

「亡国をくい止める責を全うすることがまず、第一の王の道ではないか」
「無謀に見えようと一縷の望みがある限り、俺は座して滅びを待ちはしない」

 

「”宿願”のためだ、俺は中華を統べる王になる」
「こんな所でつまずくわけにはいかない」

 

「もし本当に成蟜が謀略にはめられているのなら」
「この戦いは成蟜救出の戦いとなる」

 

「(難しい判断?) だから頼めるのはあいつしかいない」
「大至急、飛信隊に早馬を送れ!」

 

35巻

「過去の罪を帳消しにすることはできぬが」
「俺もあいつ(成蟜)と話すことはたくさんあった…」

毐国反乱編

38巻

「俺はずっと打倒・呂不韋のことばかり考えていたが」
「母の苦しみを止めてやるのも俺の役目なのかも知れぬ」

 

「血を分けた、実の子としての…役目だ」

 

「勘違いするな」
「俺は何もあきらめていないし、あがく必要もない」

 

「たしかに咸陽に兵力はない」
「だが…一つだけ教えてやろう、呂不韋──」
「反乱軍を止める軍は、すでに向かって来ているのだ」

 

39巻

「永きに亘った王宮の権勢争いにようやく、大いなる決着がつこうとしている」
「故に想定外のことも起こるやも知れぬ」

 

「だが何が起ころうと、信じて待て」

 

「今子供に関して思うことは、時に不安と苛立ちと、多分に笑いを誘う困った存在だ」

 

「(席を対等?) あえてそうした」
「咸陽の戦いによって、明日どちらが玉座に座るかが決まる」

 

「ならばこれが最後の対話、対等に座して語ろうではないか」
「俺もお前に話したいことは多くある」

 

「俺はずっと裁けなかった」
「俺は一度も背後にいたお前を裁けなかった」

 

「だが今度は違う」
「今行われている咸陽の戦いでこちらが勝った暁には」
「いかなる言い逃れも許さず、必ずお前まで罪を波及させ、大罪人として処罰する」

 

「そうしてお前を権力の座から引きずり降ろし、二人の戦いに終止符をうつ!」

 

「違う、お前達は人の”本質”を大きく見誤っている」

 

「たしかに人は欲望におぼれ、あざむき、憎悪し殺す」
「凶暴性も醜悪さも人の持つ側面だ」
「だが決してその本質ではない」

 

「その見誤りから争いがなくならぬものと思い込み、その中で最善を尽くそうとしているが」
「それは前進ではなく、人へのあきらめだ!」

 

「そこに気付かぬが故に、この中華は五百年も戦争時代を続けている」

 

「人の持つ本質は──光だ」

40巻

「人が闇に落ちるのは,己の光の有り様を見失うから」
「見つからず、もがき、苦しみ…悲劇が生まれる」

 

「その悲劇を増幅させ、人を闇へ落とす最大のものが戦争だ」
「だから戦争をこの世から無くす」

 

「武力でだ。俺は戦国の王の一人だ」
「戦争からは離れられぬ運命にある」
「ならば俺の代で終わらす」

 

「暴君のそしりを受けようが、力でっ…中華を分け隔てなく、上も下もなく一つにする」
「そうすれば必ず俺の次の世は、人が人を殺さなくてすむ世界となる」

 

「二度とこのような反乱が起きないよう──」
「国家の禍(わざわい)となる火種は完全に消しておかねばなりません」

 

「母上…残念ですが、それでも救えません」
「理由は…先程も言った通りこの国に、反乱の芽を残してはならないからです」

 

「お互いに…よく生きてここまでこれたものです…」
「あなたは全てを失ってしまったが…どういう形であれ…旅が終わったのです」

 

「裸足で棘だらけの道を歩まされた、あなたの旅が……ようやく…」

 

黒羊丘編

41巻

「国内統一でも数えきれぬ程の犠牲と苦痛を伴った」
「それが中華となれば、その比ではない」

 

「その(一丸となる)極限状態を秦国が持続できる限界の年数が”十五年”」
「つまり、ここから十五年で六国全てを滅ぼして、中華を統一する」

 

「昌平君も俺も本気でやるつもりだ」

 

「ゆくゆくは、秦の六大将軍が復活する」
「信。お前はそこに割って入り、必ず六将の一席を掴み獲取れ!」

 

「……いよいよ待ったなし、雄飛の刻(とき)だ!」

 

45巻

「中華統一を汚濁と断ずるならば、俺は断固としてそれを否定する」

 

「これが征服戦争ではなかったことを説いて、理解してもらう必要がある」

 

「違う。中華統一は、新国建国の戦争だ」

 

「この中華統一の成功は、全中華の民を一手に実行支配するものにかかっている」
「だがそれは絶対に”人”であってはならない!」

 

「”法”だ」
「”法”に最大限の力を持たせ、”法”に民を治めさせる」

 

「”法”の下には元斉人も秦人も関係ない」
「王侯貴族も百姓も関係なく、皆等しく平等とする!」

 

「斉王よ。中華統一の後に出現する超大国は」
「五百年の争乱の末に”平和”と”平等”を手にする”法治国家”だ」

 

「(王国とは言えぬ?) 小事だ」

 

「李牧が化物であることは承知している……」
「そしてその奴を倒さねば六国制覇がかなわぬことも重々承知だ」

 

「これより出ずる秦の大将軍達が必ず李牧の首を取る!」

 

「この戦で全中華を悲劇が覆うことなど百も承知だ!」
「だがそれをやる」

 

「綺麗事など言う気はない!」
「よく聞け李牧と趙の臣達よ」
「秦は武力を以って趙を含む六国全てを攻め滅ぼし、中華を統一する!!」

 

「血を恐れるなら、お前達は今すぐ発ち帰り趙王に完全降伏を上奏するがいい!」

 

46巻

「かつての政争で恨みを抱いたのはお互い様だ」
「だがその時期は過ぎたと心得よ」

 

「誠に秦国一丸となって立ち向かわねば、中華統一の宿願は形も残らず崩れ去るぞ!」

 

鄴攻略編

「鄴攻めは…これまでにない重大な戦い、かつ過酷な戦いとなる」
「だがあえてこれは中華統一への難関の一つにすぎぬと言いたい!」

 

「この先も三人の力が必要となる!」
「よいか、必ずこの戦で大功をあげ、三人そろって”将軍”へと昇格しろ!」

 

「間違っても、死ぬなよ」

 

51巻

「今さらうろたえるな!」

 

「これまでで最も難しい戦だと分かってしかけたのだ」
「故にあらゆる苦境をはね返す人選も準備もしっかりして送り出した」

 

「あとは戦場にいる者達を信じるだけだ!!」

 

60巻

「話は分かった、肆氏…」
「だがまずは俺が会ってこよう」
「直接会って話してくる…呂不韋と」

 

「お前は変わってないな、呂不韋」
「あの時と同じ、蘄年宮で俺に負けを認めたままの目をしている」

 

「ああ、俺はその目を確かめるために足を運んだ」

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 
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