原作小説「銀河英雄伝説」オスカー・フォン・ロイエンタール(小説6~8巻、旧アニメ3期相当)の名言・台詞をまとめていきます。
銀河英雄伝説6巻 飛翔篇
第四章 過去、現在、未来
「ヨブ・トリューニヒトという男は、稀代の商人として名を残すだろうよ」
「奴は生きるに際して他人の尊敬や愛情など必要とせぬよ」
「そして、そういう輩ほど、根の張りようは深く、茎は太い」
「寄生木とはそういうものだろう」
「昔は知らなかった。いまは知っている」
「そうだ。おれが教えた」
「無益なこととわかるまでは、おれも正常だ。その後がどうもゆがんでいる」
「ゆがんでいる。わかっているのだ…」
「そんな生活のどこに正義がある?」
「貴族とは制度化された盗賊のことだ」
「この世でもっとも醜悪で卑劣なことはな」
「実力も才能もないくせに相続によって政治権力を手にすることだ」
「それにくらべれば、簒奪は一万倍もましな行為だ」
「すくなくとも、権力を手に入れるための努力はしているし」
「本来、それが自分のものでないことも知っているのだからな」
「皇帝はおれより9歳も若いのに、自らの力で全宇宙を手に入れた」
「おれはゴールデンバウムの皇室や大貴族どもに反感をいだきながら」
「王朝それ自体をくつがえそうというまでの気概を持つことはできなかった」
「あの方におれがおよばぬ所以だ」
第八章 休暇は終りぬ
「リヒテンラーデ公の粛清は互角の闘争だった」
「一歩遅れていれば、処刑場の羊となっていたのは吾々のほうだ」
「先手を打っただけのこと、恥じる必要はない」
「だが今度の件はどうか」
「退役して平凡な市民生活を送っている一軍人を」
「無実の罪によっておとしいれようとしているではないか」
「保身をはかる同盟の恥知らずどもの犯罪に、なぜ吾々が与せねばならぬ?」
「軍務尚書はいかなる哲学のもとに、かかる醜行を肯定なさるのか」
「だまれ! 下種!」
「きさまは司令長官の正論を封じるに、自らの見識ではなく」
「皇帝陛下の御名をもってしようというのか」
「虎の威を借るやせ狐めが!」
「そもそもきさはま内務省の一局長にすぎぬ身でありながら、何のゆえをもって」
「上級大将以上の者しか出席を許されぬこの会議にでかい面をならべているのだ」
「あまつさえ、元帥どうしの討論に割りこむとは、増長もきわまる」
「いますぐ出て行け!」
「それとも自分の足で出ていくのはいやか」
「そうだな、おれもそう思う。ことに気になるのは」
「皇帝陛下とオーベルシュタインの間に、このごろ亀裂が見られることだ」
「もし奴と波長が合わなくなっったときどうなるか…」
7巻 怒濤篇
第一章 黄金獅子旗の下に
「けっこうなことだが、審問者自身が公正にして陛下に忠実であることを」
「誰が確認するのか」
「軍務尚書は何やら誤解しておられる」
「兵権の所在についてだ」
「われらがローエングラム王朝においては」
「兵権はすべて皇帝ラインハルト陛下の掌握したもうところ」
「私にしてもミッターマイヤー司令長官にしても、陛下の単なる代理人にすぎぬ」
「皮肉を言わんでくれ、ミッターマイヤー」
「おとなげなかったと自分でもわかっている」
…どうか、皇帝よ、私に反抗の隙をあたえないでいただきたい。
私はあなたを歴史の舵手に選び、あなたを擁立し、あなたの軍旗を誇らかにあおいできた。
そのことを後悔させないでほしい。
あなたはつねに私の前をあゆみ、しかも光輝にみちているべきだ。
消極や安定などがあなたの光源になりえるのか。
比類なき覇気と行動力こそあなたの真価であるものを…。
「結婚? おれにはまともな家庭など持つ意思もないし、その資格もない」
「誰よりも卿はそのことを知っているはずではないか」
「心配するな、ミッターマイヤー。いちおうおれも武門の男だ」
「滅びるなら剣に滅びる。女に滅んだりはせぬよ」
第六章 マル・アデッタ星域の会戦
「言うは易し、だ」
「卿らのいう白髪の老将に、卿らこそ手玉にとられるなよ」
「この一戦に意味があるとすれば、理性の面ではなく感情の面においてだな」
「老いた獅子と若い獅子とが、ともに戦いを望んでいる」
「名誉がそれに色どりをそえることになろうが、結局のところ」
「抜かれた剣は血ぬられずして鞘におさまるものではないさ」
「おれにはわかる。卿にもわかっているはずだ」
「歴史というやつは、人間同様、眠りからさめるとき咽喉をかわかしている」
「ゴールデンバウム王朝はすでに滅びた」
「自由惑星同盟も今日までは生きながらえたが、明日には滅びる」
「歴史は大量の血を飲みほしたがっている」
「だが、おれは思うのだ」
「歴史が血を飲みあきたとしても、それは量だけのこと」
「質的にはどうかな」
「犠牲は高貴なほど、残忍な神に喜ばれるものだし…」
「いずれにしても、この戦いは儀式というべきだ」
「自由惑星同盟の葬列にたむけるためのな」
「この形式を踏まねば、生者も死者も、滅亡の事実を受けいれることはできぬだろう」
第七章 冬バラ園の勅令
「銀河帝国の名将ことごとくヤン・ウェンリーのためのひきたて役となるか」
「…ジークフリード・キルヒアイスが生きていたら」
「こんな形でイゼルローンをふたたび失うことはなかったかもしれんな」
第九章 祭りの前
「自分ことオスカー・フォン・ロイエンタールが武力と権力にまかせて略奪暴行をこととし」
「人民を害しているなどと噂されるのであれば」
「これは自分にとって最大の恥辱である」
「反逆して帝座をねらうと言われるのは、むしろ乱世の武人にとって誇りとするところ」
「…しかしながら皇帝ラインハルト陛下が先王朝において元帥府を開設されて以来」
「自分は一日の例外もなく陛下が覇業をなされるに微力をつくしてきた」
「その点についていささかも心にやましいところはない」
「笑うべきは、自分を誹謗する者の正体である」
「内務省内国安全保障局長ラングとは何者か」
「先年、上級大将以上の武官のみが出席を許される会議において」
「資格もなく出席しあまつさえ発言までもなした不心得者だ」
「そのとき自分に退室を命じられて不満をいだき」
「私情をもって不当な告発をなしたのであろう」
「その間の事情にご留意いただきたい」
「そちら(祝福)は完全な嘘偽です」
「あの女が妊娠したことを私は存じませんでした」
「存じていれば…即座に堕胎させておりました」
「この点、うたがう余地はございません」
「私には人の親となる資格がないからです、陛下」
8巻 乱離篇
第一章 風は回廊へ
「単に可能性の問題として言うのだが、歩く毒薬のオーベルシュタインめが」
「何らかの魂胆で一件をしくんだのだとしも、おれはおどろかぬ」
「だとするときっと二幕めがあるぞ」
「吾々にとって望ましい決着であってほしいものだな、願わくば」
第四章 万華鏡
「疾風ウォルフに合格点をいただけるとは光栄だ」
「おれにも宇宙艦隊の平参謀ぐらいはつとまりそうだな」
「疾風ウォルフはご謙遜だ」
「全宇宙でおれに勝ちうる用兵家といえば」
「わが皇帝と、ヤン・ウェンリーと、メルカッツと、それに卿とがいるだけなのにな」
「──そのうちふたりと戦わずにすむのは幸運なことだ」
第五章 魔術師、還らず
「いや、いっそ奴のやりたいようにさせてやればよいのさ」
「ただし、オーベルシュタインがヤンの一党に殺害された後」
「おれたちが奴の復讐をしてやる義務もないはずだ」
第七章 失意の凱旋
「ヤン・ウェンリーを斃す権利は、宇宙でただひとり、わが皇帝の御手に帰するものだ」
「たとえ大神オーディンであろうとも、それを侵すことはかなわぬ」
「わが皇帝よ、あなたは私に過分な地位と権力を与えてくださるが」
「何を望んでおられるのか」
「私が単に忠実で有益な覇道の歯車であれば、それでいいのか」
「卿にはわかっているはずだ、ミッターマイヤー」
「昨日正しかった戦略が今日も正しいとはかぎらぬ」
「生まれてきた子に罪はない、か」
「いないほうがいいさ、背かれる心配がないからな。だが、もうよそう」
「見たこともない赤ん坊のために、おれたちが争う理由などないさ」
第九章 八月の新政府
「まあ、いいさ。トリューニヒトの能力と知識だけを活用すればよい」
「奴の人格的影響を受ける必要はないだろう」
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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