「スキップとローファー」の名言・台詞まとめ

アニメ「スキップとローファー」の名言・台詞をまとめていきます。

 

スキップとローファー

1話

「岩倉美津未、15歳」
「今日から、東京の高校生です!」(岩倉美津未、みつみ)

 

「石川県の端っこの方から来ました」(みつみ)

 

「近所の駅は10年以上前に鉄道の廃線でなくなりました」
「中学の同級生は8人」(みつみ)

 

「ふみちゃんとは幼稚園から一緒」
「親友です」
「幼なじみが親友だなんて素敵です」(みつみ)

 

「大丈夫! 予感がするの」
「今日はきっと完璧な1日になる」(みつみ)

 

「余裕…今日だけじゃない」
「私はこの高校生活、ただの一度だって失敗しない」
「なぜなら、私には明確な人生設計があるから」(みつみ)

 

「待ってて、みんな」
「凧島(いかじま)町が誇る神童の私が立派になって帰るから!」(みつみ)

 

「迷って…通勤ラッシュに巻き込まれ…人酔い」
「こんなはずでは…消えたい」(みつみ)

 

「あ…あれ?」
「同世代の知らない人としゃべるのって、私…何年ぶり?」(みつみ)

 

「が…学校へはどうやって行くのですか!?」(みつみ)
「な~んだ、迷子? 俺も遅刻、一緒に行こうよ」(志摩聡介)

 

「そんなこの世の終わりみたいな…たかが入学式じゃん」(志摩)

 

「間に合わなかったらどうしよう」
「(実家に)嘘つく? どの程度?」(みつみ)

 

「東京は猛スピードの街です」
「お姉ちゃんは簡単に波にのまれ、動揺して、更に状況を悪化させ」
「あげく…」(みつみ)

 

「こんな親切な人に八つ当たりしてしまいました」
「たった半日で自分の正体を見た気分です」(みつみ)

 

 

「恥ずかしいです…」
「でも…今はとにかく…走ります!」(みつみ)

 

「(志摩君) やっぱり…めちゃくちゃいい人だ」(みつみ)

 

「あっ、なんか顔まで素敵に見えてきた」
「今日はお世話になりっぱなしだったから?」(みつみ)

 

「それとも東京ってこんなキラキラした人がたくさんいるのかしら」(みつみ)

 

「(初日は)そんな感じで…うん」
「大きなハプニングもなく、大成功だったと言えるんじゃないかしら」(みつみ)

 

「俺も(入学式)絶対無理じゃんと思ってたんだけど、校長の話が長かったりしたみたいで」
「結構間に合っちゃった」(志摩)

 

「いいね、こういうのも」(志摩)

 

「(逃げる?) そんなんじゃないけど、早めに帰ろうかなって」
「明日遅刻したら嫌じゃん」(志摩)

 

「うん…やっぱ楽しまなくちゃ、高校生活」(志摩)

 

「夜が明るいなあ…」
「今日の失敗はノーカウントにしよう」
「初日だもん」(みつみ)

 

「明日からは大丈夫でしょう、私なら」(みつみ)

 

2話

「(自己紹介) ナオちゃん、私は…期待値の上を行く女!」(みつみ)

 

「(なぜ官僚?) 人の上に立つべき人間だからです」(みつみ)

 

「将来の夢は、今のところなくて…」
「あっ、岩倉さんの部下ならなりたいです」(志摩)

 

「村重結月」
「こういうあからさまな美人は(カラオケに)誘いたくなかったな…」(江頭ミカ)

 

「(志摩君はみんなに優しい?) そっか、そうだよね」
「ちょっと浮かれてた」(みつみ)

 

「でもなんか…聞きたくなかったなあ」(みつみ)

 

「うん、カラオケって…すごく音が大きい!」(みつみ)

 

「居心地悪くないの?」
「明らかに志摩と仲良くなるためのダシにされてんじゃん」(村重結月)

 

「意味分かる程度の方言、聞き返してバカにしたり」
「気づいてるよね?」(結月)
「き…気づいてませんでした」(みつみ)

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「帰りたくなったら言いなよ、あたしも抜けたっていいし」(結月)

 

「難しいな…」
「中学校は8人きりだったから、人間関係がこんなに難しいなんて思ってませんでした」
「人の心って分かりません」(みつみ)

 

「みつみちゃん、今の嘘やろ」
「ちょっと帰りたくなっとるでしょ? 今」(遠山文乃、愛称:ふみ)

 

「ふみ、エスパー?」(みつみ)
「みつみちゃんの元気ない声くらい分かるわいね」(ふみ)

 

「幼稚園の頃はみつみちゃんのこと苦手やった」
「だっていつもムスッとして怖い子やと思っとったもん」
「ホントは優しいのに」(ふみ)

 

「分からんかったんよ、あの頃は」(ふみ)

 

「あとでもう1回、電話するね」
「愚痴言う~!」(みつみ)

 

「どういう意味?」
「いや、分かるわけないか。出会って2日だもん」
「こんなこと考えたって仕方なかったんだ」(みつみ)

 

「志摩君も、変な分析してごめんね!」(みつみ)

 

「いつか…そんな風に笑い合える人が、この中にもいるんでしょうか?」
「そうだったら嬉しいです」(みつみ)

 

「最初だし、仲良くしたいなと思って来たけど、あたしカラオケって好きじゃなくて」
「でも今日は、みつみのおかげで結構楽しかった」(結月)

 

「人の心って分かりません」
「だから…少しずつ」(みつみ)

 

「江頭さん、もう少し肩の力を抜いてもいいんじゃない?」
「その方がきっと楽しいよ」(志摩)

 

「そうでした。ここはバリバリの進学校で、私には大義があるというのに…」
「(部活選びで)軽率な妄想をしてしまいました」(みつみ)

 

「多才って罪!」(みつみ)

 

「(演劇部) 登場人物4人の会話劇」
「正直内容は難しかったけれど、驚くような発見や成果というのは」
「きっと、こういうひたむきさの延長線上にあるのだと思いました」(みつみ)

 

「迷うようなことは、結局大したことじゃなかったんだって思うようにしてるよ」
「譲れないほど大事なものって、そんなにたくさんないでしょ?」(志摩)

 

「志摩君は、軽やかで、よく笑って、優しくて…」
「だけど…寂しい感じのするような…なんだか不思議な人です」(みつみ)

 

「ナオちゃん、私ね…部活に入るのやめようと思う」
「でもその代わり、生徒会に入ろうと思って!」(みつみ)

 

「今から自治というものを経験しておかないとね」(みつみ)

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3話

「あの角を曲がれば、左手に生徒会室がある」
「私は今日その扉を叩く」
「それだけのことだけれど…」(みつみ)

 

「そう…これは1人の人間にとって小さな1歩」
「だけど、日本社会にとっては大きな飛躍である!」(みつみ)

 

「どうしよう…面倒くさいかな」
「ここ(生徒会)なら真面目な人が集まってそうではある」(久留米誠)

 

「けど、そもそも入りたいからって入れてくれるもんなの?」(誠)

 

「ギャルは論外として、ヘラッとしたイケメンに群がる女とも絶対友達になれない」(誠)

 

「などと考えているうちに、クラスで完全にあぶれてしまった今」
「何かしらのコミュニティに属さないと…」(誠)

 

「い…岩倉美津未! 優等生っぽい見た目なのに、入学式で担任に体当たり&ゲロ」
「裏番とも噂される謎の女」(誠)

 

「(勉強と両立?) まあ、時間的拘束がないと言えば嘘になります」
「総会準備なんかで夜まで残ることもありますし」(高嶺十貴子)

 

「でも…成績に影響するほどだとは、私は感じてないですね」
「大事なのは、どれだけ質のいい時間を過ごすかってことじゃないかしら」(十貴子)

 

「私のスケジュール帳なんだけど、参考になるかしら」
「分刻みでやることを決めておくの」
「タスクが細かい分、そのつど達成感を味わえておすすめよ」(十貴子)

 

「私にはまだ、甘えがあった」(みつみ)

 

「思えば、今までの連絡先交換も向こうから聞いてくれたから出来ていたこと」
「幸運に甘んじているだけでは『熱々大陸』は遠い」(みつみ)

 

「(スタマ) 一生に一度は飲んでみたかったんだよねえ!」(みつみ)
「こんな浮かれた飲み物、一生飲む気なかったのに」(誠)

 

「(石川県にスタマ?) あるよ、でもバスで3時間かかる」(みつみ)

 

「(どうしたら?) 趣味が合ったら気が合うってわけでもないしね」(志摩)

 

「ちょっとしたことなんじゃないかな」
「一緒に食ったら、なんか飯が美味しいとか」(志摩)

 

「これが、かの有名なハチ公像…で合ってるよね?」
「待ち合わせスポットにしては分かりにくいような…」(みつみ)

 

「おうっ! (志摩君) なんかシュッとしてる」(みつみ)

 

「結局美人って、シンプルな格好で決まるんだよね」
「こんなコテコテ着飾らなくたって…」(ミカ)

 

「(一口?) いや、私はポップコーン食べるって決めてるから」
「小さい頃から映画といえばキャラメルポップコーンが楽しみだったんだあ」(みつみ)

 

「なんかごめんね」
「ホントはみつみだけ誘いたかったんじゃない?」(結月)

 

「あたしみたいなタイプ苦手なら、今日無理に話しかけなくていいから」
「気ぃ遣わなくていいよ、せっかくの休日だし」(結月)

 

「だって…仕方ないじゃん」
「私のことダサいとか思ってんだろうなって考えたら、萎縮しちゃうんだもん」
「急に仲良くなんて、無理」(誠)

 

「ゆづちゃん…久留米さん…もしかして全然仲良くない?」(みつみ)

 

「しまった…1学年8人の頃の感じで誘ってしまったけど」
「人数が多い分、もっと人間関係に配慮すべきだった」(みつみ)

 

「私は…無力」(みつみ)

 

「(塩とキャラメル) しょっぱいと甘いが交互に来て美味しい」(みつみ)

 

「苦手なタイプだったのは本当だけど、変わりたいと思ってるし」
「村重さんのことも知れたらいいと思ってる」(誠)

 

「正直渋谷って怖いイメージあったんだけど」
「今日みんなと歩いて、ちょっと楽しさが分かったよ~」(みつみ)

 

「土地の記憶は、人の記憶だと思います」
「なので…私はきっと、この場所を好きになります」(みつみ)

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4話

「早めに登校できた朝は気持ちいいなあ」
「ん~! いい滑り出し、いい日確定!」(みつみ)

 

「いやいや待って、テレビに出てたんだよね?」
「私なら自己紹介の時点で自慢している」(みつみ)

 

「言ってないってことは、みんなに知られたくないってことなのかも」
「それを…」(みつみ)

 

「ダメダメ! デリカシーがなさ過ぎる!」(みつみ)

 

「小テストでこんなに落ち込む人、初めて見た」(誠)

 

「ダメだなあ、私」
「1つのこと気にして失敗ばっかり」(みつみ)

 

「先輩には悪いけど、もうやりたくないんだ」
「あの頃は確かに一生懸命だったけど、楽しいというより…」
「母さんが喜ぶからやってた」(志摩)

 

「えっと…私の地元は山も海もきれいでいい所なんだけど、過疎が結構深刻なんだ」(みつみ)

 

「地元に残って何かするのもよかったけど」
「結局そんな場所って全国にたくさんあるわけじゃない」
「そういう問題の根本的な対策とかに携われたらな~って…」(みつみ)

 

「ほら。私、地元の神童だからね!」(みつみ)
「ちゃかさなくてもいいよ、立派な目標じゃん」(志摩)

 

「すごいなあ、みつみちゃんも兼近先輩も」(志摩)

 

「でも目標を明言するってことは、期待されたり応援されたりするってことでしょ」
「俺は耐えられなかったから、情けないけど」(志摩)

 

「受験終わったらさ…またここ来て餃子食べよ。落ちても受かっても」(ふみ)
「落ちたらなんもならんもん」(みつみ)

 

「世の中的にはね」
「でも挑戦したみつみちゃんにはでっかい意味があるし」
「それを知っとるうちにもある」(ふみ)

 

「自分のためにやってることでも、知っててくれる友達がいるのは嬉しかったなあ」(みつみ)

 

「じゃあ私達もそうしよう!」
「これからもし志摩君にやりたいことが出来たら」
「どうなっても志摩君の行きたいとこ行って美味しいもの食べよう!」(みつみ)

「約束ね!」(志摩)

 

「(理由?) 言えませんな、友達だからこそ」(みつみ)

 

「友達、なのですが…」
「(指切りした)小指がピリピリするのは、なぜなんでしょうか?」(みつみ)

 

「私、自分はストイックな方だと思ってました」
「でも高校に受かってからどうしても気が抜けちゃって」
「どこから何をすればいいのか…」(みつみ)

 

「”岩倉”、いえ…”みつみ”とお呼び下さい、高嶺先輩」(みつみ)

 

「私、自分の中の甘えを断ち切りたくて」
「花園先生からこの学校で高嶺先輩ほどストイックな生徒はいないと聞きました」(みつみ)

 

「もしよかったら生徒会のお仕事とか、ご一緒させてもらえないでしょうか!」(みつみ)

 

「私の場合、努力しないと追いつけないタイプと認めて始めたのが」
「このスケジュール管理というわけ」(十貴子)

 

「冷静な自己分析とたゆまぬ努力…かっこいいです先輩!」(みつみ)

 

「こういう時間よ、みつみさん!」
「今日見ていて思いましたが」
「あなたはふとした瞬間にぽや~っとする癖があるようだわ」(十貴子)

 

「いや~、15分くらいで次のバスが来るっていいですね」
「猫と遊んでたら一瞬じゃないですか」(みつみ)

 

「東京にもこんな景色があるんですね」(みつみ)

 

「まあ…いっか。たまにこんな日があっても」(十貴子)

 

「う~ん…後悔しないって何!?」(みつみ)

 

「やっぱり(私のやり方)、あまり参考にしないでもらえる?」(十貴子)

 

「どの時間が自分にとっていいことにつながるかなんて」
「分かるのはずっと先のことだものね」(十貴子)

 

「だからやっぱり、あなたが選ぶってことが一番大事だと思って」(十貴子)

 

「向いてないって分かってる方法に固執するのって、それこそ時間の浪費じゃん」(志摩)
「つ・め・た…志摩君、冷た正論…」(みつみ)

5話

「イベント(クラスマッチ)のモチベーション、こんな高いの?」(みつみ)

 

「私? 卓球」
「グループ競技でミスしたりしたら、いたたまれないじゃん」
「2人ともバレーとかよくやるわ」(誠)

 

「大体受験も関係ない科目で、こんなに競わせる意味ってなんなわけ?」
「運動オンチの劣等感なんて知るかっつう、マッチョな精神が透けて見えんだよね!」(誠)

 

「こういう放っておいたらどこまでも不健康な生活を送りそうな人にこそ必要だよね」
「体育って」(結月)

 

「意外かもしれないけどさ、実は私…すごく運動が苦手で!」(みつみ)

 

「今まではなんとか隠し通してきたけど」
「学級代表として士気を下げるわけにはいかないよ」(みつみ)

 

「まあ人には、得手不得手があるから。今度、古文とか教えてよ」(志摩)
「教えるよ! なんでも聞いて」(みつみ)

 

「ラッキーだったね、岩倉さん」
「そのまんま受け入れてもらえて」(ミカ)

 

「私みたいに食べたいもの我慢して」
「キラキラした部活に入って、キラキラしたグループに入って…」
「そんな努力、しなくてよかったんだもんね」(ミカ)

 

「久しぶりだ、この感じ…」
「大丈夫」(ミカ)

 

「そんなことより、白井・柴本!」
「”心の許さじノート”にしかと刻んだからな!」(ミカ)

 

「正面から注意するだけが正しいんじゃないの」
「怖かったら関わらない!」(ミカ)

 

「きっとこういうところだ」
「私がムカつく奴の名前を2つ覚えてる間に」
「岩倉さんは親切にしてくれた人の名前を1つ覚えるんだろう」(ミカ)

 

「とびきりの美人でもなければ、純粋で真っ直ぐにもなれない」
「私を一体、誰が選ぶ?」(ミカ)

 

「村重さんも元バレー部でしょ、なんで私に頼んだの?」(ミカ)

 

「私、岩倉さんに嫌な奴だったもんね」
「迷惑かけやすかった?」(ミカ)

 

「ちょ…ちょ~っと当たり強いかなと思ったことはあったんだけど」(みつみ)

 

「でも、私なりに思い返してみて、言い方はきつかったけど」
「嘘ついたりはしてないよなって」(みつみ)

 

「バレー教わるんだったら江頭さんの方が、忌憚ない意見を言ってくれると思って」(みつみ)

 

「あっ、ものを教えるってね、問題に答えるより難しいんだって」
「実際分かりやすかったし」(みつみ)

 

「すごく練習して、上手になったんだなって分かるよ」(みつみ)

 

「人格的には褒めてないよ、そんな特には」(みつみ)

 

「言っとくけどね! 私、本気出したらアレだから!」
「やるからには優勝狙ってく派だから!」(ミカ)

 

「志摩君って、本当にモテるんだ」
「知ってるつもりだったけど、イベントだと際立つなあ」(みつみ)

 

「寂しいだろうなあ、志摩君」
「いや…僕は人気者だったことがないから憶測だけど」(兼近鳴海)

 

「彼自身は変わらないのに、遠慮されることも多いのかなと」(兼近)

 

「寂しい? 志摩君が?」
「私にとっては東京で初めての友達だったから、勝手にすごい仲いいつもりだったけど」
「志摩君にとってはそうでもないのかも~って」(みつみ)

 

「寂しいのは、私ばっかりだと思ってたけど」
「そもそも…なんで私に友達になろうって言ってくれたんだろう?」(みつみ)

 

「そうだ…入学式の日も、とにかく必死だったな」(みつみ)

 

「必死すぎて全てが空回りしたあの日」
「志摩君にも迷惑かけてしかないと思うんだけど」(みつみ)

 

「”吐いた人”とか言われてるのを気にしないで、私に声をかけてくれたのに…」(みつみ)

 

「メンタル、強」
「結局あの選択が出来るんだから羨ましいよ」(ミカ)

 

「(ただの友達?) 確かにそうだけど…」
「人を好きになる時って、ないものねだりみたいなとこもあるから」(ミカ)

 

「もしかしてだけど…」
「志摩君に”ないもの”は…」
「ああいう子が持ってたりすんのかなって…そんな気がして」(ミカ)

6話

「あんね、みつみちゃん」
「うち、好きな人が出来てん」(ふみ)

 

「ふみが…恋。なんか寂しいような…」
「でも、そっか。もう私達そんなお年頃なのね」(みつみ)

 

「恋ってこう…どういう…どんな感じ?」(みつみ)

 

「うちの場合はよ、楽しい人やなあ、いいなあと思っとるうちに」
「なんとな~く目で追うようになっとってん」(ふみ)

 

「ほっでそのうち、会える思ったら学校行くんも楽しみなってさ」
「友達に会いに来たふりして、クラスまで遊びに行ったり」(ふみ)

 

「あは~! みつみちゃんにこんな話するんへんな感じ」(ふみ)

 

「ほんながに、いざ話せるとなると緊張してさあ」
「何言うたら正解ねんろって考え過ぎたり、逃げたあなったり」
「楽しいけど大変よお」(ふみ)

 

「会いたいのに逃げたい、話したいのに言葉に詰まる」
「なんて複雑な…」(みつみ)

 

「いつか私も恋したとして、それが恋だって認識できるんだろうか?」(みつみ)

 

「とうとうこの日(前期期末考査出題範囲)が…」
「中間テストでは少し順位を上げて9位」(みつみ)

 

「周りも優秀なんだし、順位にこだわって無理するのはよくないって分かったけど」
「T大を目指すからには余裕で一桁台をキープしたいところ」(みつみ)

 

「みつみはめっちゃ準備してましたって顔だね」(結月)

 

「なんたってT大法学部からの官僚志望ですから、このくらいのことはね」(みつみ)
「腹立つけど偉いわ」(誠)

 

「志摩君って意外と…ワル?」(みつみ)

 

「いや、やめておこう」
「こういうことは鵜呑みにしないでおこうと決めたじゃない」(みつみ)

 

「寝坊だけで2日も?」
「もしかしてホントに体調悪いとか?」
「何かトラブルあったのかも?」
「そういうの言わなそう…」(みつみ)

 

「本当に(学校)来なくなっちゃったらどうしよう…」(みつみ)

 

「よ…よくないよ!」
「じ…自分のこと適当はよくないし」
「夜遊びしてるとか言われるのだって嫌じゃん!」(みつみ)

 

「(大事?) それは”みつみちゃんにとっては”でしょ」(志摩)

 

「根に、持ってたぁーーっ!」
「完全に出過ぎたマネをしてしまった」(みつみ)

 

「でも、待って。そもそも…」
「私があの時のこと気にし過ぎてるだけで、偶然の一致かも」(みつみ)

 

「そうだよ、悪い方に考え過ぎてた」
「明日になれば分かることだし、とにかく今はテスト勉強に集中しよう」(みつみ)

 

「すごい真面目な子でさあ」
「俺が適当に学校休んだりしたのが信じらんなかったみたい」(志摩)

 

「よくないよって結構注意されて、やんわりチクッと言い返しちゃった」
「絶妙に嫌味っぽい言い方で。多分傷ついてた」(志摩)

 

「(珍しい?) あ~、なんだろうなあ」
「女子じゃ一番仲良くしてるし、その子に言われたくなかったってのはあるかな」(志摩)

 

「思ってること話し合うみたいなこと、あんま意味感じないんだよね」
「大丈夫な時はほっといたって大丈夫だし、ダメな時は何言ったってダメじゃん」(志摩)

 

「全然、集中できなかった」(みつみ)

 

「めっちゃ怒ってる(勘違い)」(志摩)

 

「やっぱなんとなく、よそよそしいよね?」(みつみ)

 

「(友達の話?) 分かりやす過ぎる」(ミカ)

 

「混乱してる、混乱してる」
「学級代表同士っていうアドバンテージがあんだから」
「そのくらい自分でなんとかしなさいよね」(ミカ)

 

「心配したのも、よくないと思ったのも本当」
「だけど、言いたいことだったかというと、しっくりこないのはなんでだろう」(みつみ)

 

「そもそも私は、一番最初に何を思ったんだっけ?」(みつみ)

 

「昨日…テスト期間なのにとかしつこく責めてごめんね」
「もっともらしいこと言ったけど、ホントは…」(みつみ)

 

「”志摩君が来ないとつまんないから来てよ”って、言いたかっただけなんだ」(みつみ)

 

「うちは…今、結構放任主義で…」
「晩ごはん別々とかよくあるし」
「子役時代の仲いい友達んちにもよく泊めてもらってる」(志摩)

 

「中3の時は、塾で普通に夜遅かったし」
「そんなんだから俺多分…みつみちゃんが心配するほどただれてはないと思うよ」(志摩)

 

「サボり癖はあるけど…」(志摩)

 

「俺が嫌だったのは、みつみちゃんがしつこかったとかじゃなくて」
「俺が夜遊びしてるとかって話を、ちょっとでも真に受けたりしたのかなって」(志摩)

 

「あることないこと言われるのは慣れてんだけど」
「みつみちゃんはさあ、そういうの信じないでよ」
「ていうか聞かないで」(志摩)

 

「そっかあ、そっちかあ」
「ごめんね、至らず」(みつみ)

 

「いやごめん、だって…」
「こんな大げさな仲直りって、小学生ぶりで」(志摩)

 

「いいね、たまには」(志摩)

 

「うっ…なんだろうさっきから、このいたたまれなさ」
「この場をダッシュで去りたい感じ!」(みつみ)

 

「や~、でもあれだなあ」
「俺、女の子とこんな風にちゃんと友達になるの…初めてかも」(志摩)

 

「あれ? なんか蒸してない?」
「今日の最高気温は20℃だって言ってたのに」(みつみ)

 

「そういう友情もあると思うんだけどね!」(みつみ)

7話

「まっ、仕方ないわ。風上さんは頑張ってたサッカーを諦めたんだもの」
「きっと会長の仕事だって、一生懸命やってくれるわ」(十貴子)

 

「だから…この”生徒会長になったらやることノート”を、彼にあげようと思うの」
「1年の時から生徒会活動のかたわら、書き溜めたノートなのよ」(十貴子)

 

「すぐに何か言ってあげたかったけど、言えなかったんです」
「私も先輩と同じことに気づき始めてたから」(みつみ)

 

「努力は自信になります」
「だけど…努力がいつか報われるって信じることは」
「すごく…すごく怖いってことです」(みつみ)

 

「上がってる…志摩君の中で私の友達度が多分、上がっている」(みつみ)

 

「あのね…あのあと私やっと、気持ちの整理がついたの」
「今、私に足りてないのは寛容と遊び」(十貴子)

 

「毎日のゆとりから月イチの息抜きまで、リストアップしてみたの」(十貴子)

 

「(謝ってた?) ああ…連絡先聞かれて」
「まあ、そういうことなんだけど」(志摩)

 

「最近はそう(断るように)してるよ」
「何も友達になりたくて、聞いてくれてるんじゃないと思うから」
「中途半端も悪いしね」(志摩)

 

「うっ…モテる人の風格!」(みつみ)

 

「(また断った?) ホッとしつつも胸が痛い」(みつみ)

 

「私も度重なる偶然がなければ」
「やんわりシャットアウトされる側になってたかなあとか…」(みつみ)

 

「女の子の方に共感してしまう~!」(みつみ)

 

「(家が厳しい?) いや、違う」
「パ…パジャマパーティーとか、無縁な人種だと思ってたから、自分が」(誠)

 

「女子高生っぽいこと全部やろうね!」(みつみ)

 

「でも、確かに変な感じかも」
「あたしらタイプとか全然違うもんね」(結月)

 

「そうだよね」
「同じクラスじゃなかったら、友達になれなかった人達だらけだ」(みつみ)

 

「優しいなあ」
「偶然でもなんでも、友達になれてよかったな」(みつみ)

 

「動物園も2人で行けたら楽しいかなあなんて妄想しないでもないけど…」
「この友情を大切にしなくきゃ」(みつみ)

 

「誰かと行ってくるの?」(志摩)
「あっ、それなんだけど…2人で(心の声は”みんなで”)行かない?」(みつみ)

 

「あっ…あああーーーっ!」
「口がすべっ…」(みつみ)
「いいよ」
「お盆前だよね、何日ごろ空いてる?」(志摩)

 

「もしかすると志摩君にとって私って…」
「”トモダチ100%、安心安全石川県産”」
「こんな感じに映ってるのかもしれない」(みつみ)

 

「でも…私と2人で出かけるの、嫌じゃないんだ」(みつみ)

8話

「ただの幼馴染で友達なわけねえじゃん!」
「西城梨々華…へえ~、子役出身なんだ」(ミカ)

 

「でもこれで、志摩君の妙に余裕ある感じも納得」
「学校の外では、ああいうキラキラ人達とつながってたわけね」(ミカ)

 

「誰でもうらやましがる女の子連れて…志摩君も普通にミーハー男なんだ」
「あ~あ、なんかがっかり」(ミカ)

 

「俺も今日パンダなんだよ」
「パンダ袖~」(志摩)

 

「(志摩君とみつみ) いるし…あ~あ、何やってんだろ私」(ミカ)

 

「すごい、(パンダ)本当にいた」
「芸能人に会った気分」(みつみ)

 

「(もてあそばれてる?) それはない! 絶対…」(ミカ)

 

「(好き?) す…ってほどじゃないです」
「高校生のうちに、ハイスペックな彼氏捕まえるのが目標なんで私」(ミカ)

 

「どうしよう…休憩しても暑いかも」
「なんか頭もボーッとする」
「緊張もしたし…かなあ」(みつみ)

 

「みつみちゃん。降りたらお土産見て、今日は帰ろうか」
「また来ればいいじゃん」(志摩)

 

「バカみたい…」
「(ミーハー男?) そうじゃないことくらい知ってる」(ミカ)

 

「誰でもうらやましがる男の子連れたら、自分も何かになれると思ってるのは…私」(ミカ)

 

「(以前に来た?) 関係なくない?」
「志摩君からもらうから嬉しいんだよ」(みつみ)

 

「当たり前じゃん!」(みつみ)

 

「あたしもレースとか憧れあるんだけどなあ」
「なんかイメージと違ったって言われるんだよね」(結月)

 

「オシャレ会話か…」(誠)
「ついていきたい」(みつみ)

 

「ホント、高校受験してよかったな、あたし」(結月)

 

「正直友達と上手くいってなかったんだ」
「なんか恋愛関係のいざこざに巻き込まれることが多くって」(結月)

 

「ノリ違うかもって思った頃には、グループも固まっちゃってたし」
「空気読んでるうちに何が嫌なのか、自分でも分かんなくなっちゃって」(結月)

 

「ああいう遠慮の仕方はよくなかったなって反省したの」
「今度は、もっと思ったこととかちゃんと口に出そうと思って」(結月)

 

「で、”ナメられないぞ”みたいな気持ちで気張りすぎてたっていうか…」
「あたし最初ちょっと感じ悪かったでしょ」(結月)

 

「いざ入ってみたら拍子抜けだよ」
「ああ、こんな感じでいいんだって」(結月)

 

「あたしずっと、こうやって肩の力抜いて話せる友達が欲しかったんだ」
「だから嬉しい」(結月)

 

「中高一貫通うような子なら」
「なおさら結月のスペックのすごさが理解できちゃうんだろうな」(ミカ)

 

「そんでまあ…」
「”ちょっと意地悪するくらいいいじゃん”って気持ちになる子がいるのも分かる」(ミカ)

 

「…と思ってしまうのは、私がそっち側の人間だからでしょうか」(ミカ)

 

「今年のブラウス、オシャレの勉強してるんだろうなっていうコーディネート」
「つばめ西入れるくらいだから、根が真面目なのね」(ナオちゃん)

 

「それでも自信が持てなくて傷つきたくない」
「ちょっと懐かしい」(ナオちゃん)

 

「いいじゃないの恥ずかしくて」
「恥ずかしいとこあるくらいがかわいいわよ」(ナオちゃん)

 

「なんに気後れしてるのか知らないけど」
「誰かと本当の友達になれるチャンスなんてそうそうないのよ」(ナオちゃん)

 

「(珍獣っぽい?) 人の友達をそういう風に言うなよ」(志摩)

 

「手ぇ、つないで」(西城梨々華)

 

「そういうんじゃないから!」
「子供の時みたいにだよ」(梨々華)

 

9話

「ありゃ、なんやいね?」(岩倉真春)
「東京風、吹かしとる」(美津未の父)
「4ヶ月ぐらいでそんな変わらんやろがいね」(美津未の母)

 

「行儀悪く食べる赤飯が美味いのよ」(みつみ)

 

「あんね、みつみちゃん」
「うち、前に言ってた男の子と付き合うことになりました」(ふみ)

 

「ちょっと声落として」(ふみ)

 

「(他のみんな?) ん~ん、まだ」
「みつみちゃんに一番最初に言おう思っとったもん」(ふみ)

 

「(変わっとらん?) いや、洗練されてきとるやろ」
「タッちゃんには分からんかもしれんけど」(みつみ)

 

「(標準語の練習?) うん…そういうん、からかわん友達できたから」
「いいげん」(みつみ)

 

「夏休み明け、最初の朝です」
「”もうちょっといたいよ~!”、などとチョイ泣きしたのも今は昔」(みつみ)

 

「岩倉美津未、15歳」
「シティーガールに戻ります!」(みつみ)

 

「高校生の夏休みは、あっという間のようでいて…」
「変革のひと月でもあるようです」(みつみ)

 

「恋人が出来た人、別れた人、大人びた人、明るくなった人」
「近くなった人…どこか遠くなった人」(みつみ)

 

「バイブス上がってますか? みつみさん」
「”テンションは上がってますか?”という意味です」(十貴子)

 

「(文化祭) あんなに盛大なんですね!」
「どうしよう、この喜び! ふみに言ったら自慢になってしまう!」(みつみ)

 

「ちょっと話してないだけで、嫌われてるんじゃないかって怖くなったり」
「でも、嬉しいことは無性に話したくなったり…不思議です」(みつみ)

 

「うちの文化祭って来場者数が7000人近くにもなるって知ってた?」
「コンサートだよね、もはや!」(みつみ)

 

「だって、こんな華やかな文化祭って、ドラマの中だけだと思ってたんだよ」
「メチャメチャ楽しみじゃん!」(みつみ)

 

「違うよ、みつみちゃん」
「俺は資格がないから立ち止まってしまうだけで」(志摩)

 

「ためらいなく、真っ直ぐ進んでいける君等の方が…」
「ずっとまぶしくて…遠いよ」(志摩)

 

「やっぱ志摩君、元気ないから(いか煎餅)3つあげる」
「また明日」(みつみ)

 

「9月はきっと、文化祭の準備であっという間です」
「そしたら夏が終わって、季節は残りあと半分」(みつみ)

 

「楽しく大事に過ごせたらいいです」(みつみ)

 

10話

「(演劇?) は? 出ませんが」
「舞台美術とかやりますが」(結月)

 

「あ…あれ?」
「そういえば俺って、なんでも引き受けて嫌がんないキャラで来てる?」(志摩)

 

「たかだか文化祭の出し物で頑なに拒否ったら変に思われる?」(志摩)

 

「そんなキャラ…とか気にして、嫌なこと言わなかったりとかってさ」
「やっぱいつかは無理が来るんじゃねえの?」(福永玖里寿)

 

「お前もしんどいだろうし」
「気ぃ遣われてる方だって気づくよ、一線引かれてんなって」(福永)

 

「でもさ、俺はある程度距離保ってんのが楽だよ」(志摩)

 

「子役時代のことをつっつかれてもいろいろ面倒くさいし」
「梨々華にも、これ以上迷惑かけたくない」(志摩)

 

「そういうのが秘密主義だってことで、ちゃんと友達が出来ないんだったら」
「俺はそれでいいよ」(志摩)

 

「う…いいなあ、恋人役」
「でもあの2人でピッタリだな」
「木之本さんダンス部な上に歌も上手いし」(ミカ)

 

「何より木之本さんが彼氏持ちでラブラブで有名だからこそ」
「女子の反発がなかった気がする」(ミカ)

 

「いや誰も言わなかったけど、絶対そう!」(ミカ)

 

「みつみ、分かってんのかな?」
「忙しそうだけど、文化祭マジックってもんがあるんだからね」(ミカ)

 

「楽しくてやってるからいいんだ、頼りにされるの嬉しいし」
「こんな大きなイベント、せっかくだから目一杯やってみたい」(みつみ)

 

「分かった、なんで(子役時代を)思い出したのか」
「転びそうで、傷つきそうで…」
「まだ小さな子供みたいに」(志摩)

 

「私、前にいろいろ聞いてたし気づけたはずなのに」
「というか、なんとなく引っかかってたのに都合よく解釈しようとしてたっていうか…」
「ごめんね」(みつみ)

 

「いや…なんかそれだけじゃなくって、さっき中庭で言われてたの聞いたと思うけど」
「自分で仕事を引き受けておいてすっぽかしちゃったんだ」(みつみ)

 

「やりたい気持ちだけで結局ほかの人に迷惑かけて」
「志摩君は、自分が大変な時でもこうやって心配してくれてるのに」(みつみ)

 

「なんか…私全然周り見えてなかったなあって」(みつみ)

 

「本人的には真剣なんだろうけど…こんなことで泣くんだなあ」
「母数多けりゃ揉め事だって当然増えるし、今なんかマシな方でしょ」(志摩)

 

「大丈夫なの?」
「東京に来て、官僚なんか目指して」(志摩)

 

「君がいて高校生活ちょっと面白くなったけど」
「海とか山に囲まれた場所の方が似合ってる気もする」(志摩)

 

「傷つかないで、そのまんま変わらないでいてくれないかな」(志摩)

 

「私はね志摩君、多少ど派手に転ぶことが多い人間だけど」
「その分、起き上がるのもむちゃくちゃ得意なんだから!」(みつみ)

 

「うん…みつみちゃんは、みつみちゃんだ」(志摩)

 

11話

「みんな、東京が地元なんだ…」(みつみ)

 

「メチャクチャ顔が死んでたけど大丈夫?」(みつみ)
「うん…今日こういうの(ナンパ)5人目くらいで」(結月)

 

「(モテる?) でもなあ…みんな全然見てないのに”いい絵だね”って言うんだよ」(結月)

 

「私が一生懸命やったことを適当に扱っておいて、私に興味ありますって言われるのは…」
「なんか、そんな嬉しくない」(結月)

 

「あっ…今の内緒ね、悪いから」(結月)

 

「そ…そうか、私はああいう好かれ方されたことがないからすごいって思っちゃうけど…」
「きっといろいろあるのね」(みつみ)

 

「いや~、なんか…私も最初の頃あんな感じだったわ…と思っちゃって」(誠)
「うん、そうだった。懐かしいね、もはや」(結月)

 

「2人とも仲よくなればいい奴なのよ」(誠)

 

「ねえ…まだ半年って感じしないよね、私達」(結月)

 

「心細い時って、ちょっとした親しみがなんていうか…」
「すっごく嬉しかったりするんですよ」(みつみ)

 

「なんか、脚本のこととか考えてない自分が想像できないんだよなあ」
「だったらそれで食べていけたら最高じゃないか」(兼近)

 

「ご飯を食べる、出勤するみたいな毎日の営みに到達点ってあるのかな?」
「僕にはまだ想像つかないや」(兼近)

 

12話

「東京に来たばかりの頃、漠然と思いました」
「みんなオシャレでシュッとしてるなあ、これが東京かあ」(みつみ)

 

「しかし、私は改めて衝撃を受けています」(みつみ)

 

「西城梨々華さん、志摩君の幼馴染」
「私服だと余計際立つ」(みつみ)

 

「スリッパなのに足が長い」
「細いを通り越して薄い!」
「これが本職のモデルさん」(みつみ)

 

「そしてそんな綺麗な人が…」
「怒っていると、なんかすごく迫力があります!」(みつみ)

 

「たとえ私が怒られていなくても…」(みつみ)

 

「おばさん、また聡介を自分のために演じさせるの?」(梨々華)

 

「あっ…この人わざとやってるんだ」
「子役やってたのバラさせたり、お母さん帰らせたり」
「志摩君が困ること」(みつみ)

 

「当たり前だけど、幼馴染ってやっぱり深いんだな」
「いいことも悪いことも、たくさん共有してるって感じ」(みつみ)

 

「私にとってのふみみたいなものだもんね」(みつみ)

 

「無理に飛び越えることは出来ないけど…」
「いつかは、私もそこまで行きたいな」(みつみ)

 

「”頑張って”、”頑張ろう”か…」
「俺が俺のためにやればいいってこと?」
「分かんないな…」(志摩)

 

「極端な話、好きな食べ物とかもポンと思い浮かばないんだよな、俺」
「周りが自分に望んでいることなら分かるのに」(志摩)

 

「そっちに合わせてた方がみんな喜ぶくせに、俺だって楽だし」(志摩)

 

「やりたいことがあるって、そんなに嬉しいことなのかな?」
「呪いみたいに感じることはない?」(志摩)

 

「何かに一生懸命な人に責められてる気がするのは、焦ってるからか?」
「あんまり知らない女子に好かれてうっすら嬉しくないのは、自信がないから?」(志摩)

 

「なんで自分のことも分からないんだ」(志摩)

 

「この感情は…嫉妬だ」(志摩)

 

「俺はさ…梨々華に償いきれないことをしたと思う、ホントに」
「でも、一緒に落ちようみたいな破滅的なことは、もうやりたくない」(志摩)

 

「梨々華が前向くためのことだったら、なんでも協力する」
「約束する」(志摩)

 

「悩みとか愚痴とかいくらでも聞くし、深夜に叩き起こしたっていいよ」
「だけど俺さ…俺…学校、楽しいんだ」(志摩)

 

「梨々華…ありがとう」(志摩)

 

「私だってさ、分かってんのよ」
「聡介ばっかのせいじゃないって」(梨々華)

 

「みつみちゃん!」
「なんでもない、また明日!」(志摩)

 

「都会的で、大人っぽくて優しくて、世の中にこんなスマートな男の子がいるんだと思った」
「でも、今日はなんだか子供みたい」(みつみ)

 

「志摩君って、私が思うよりずっと変わった子なのかも」
「でも、それってなんか…なんかちょっと嬉しかったりして」(みつみ)

 

「岩倉美津未、15歳」
「石川県の端っこの方から来ました」(みつみ)

 

「官僚になりたくて東京の高校に入りました」
「空回って、失敗して、だけど…大切な場所、大切なもの、大切な人達が出来ました」(みつみ)

 

「今日の東京は、気まぐれで高く澄んで…すっかり秋の空です」(みつみ)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
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