アニメ「BLEACH(ブリーチ) 千年血戦篇」の名言・台詞をまとめていきます。
BLEACH 千年血戦篇
1話
「さてと…一気に片付けるぜ」(黒崎一護)
「(俺は)黒崎一護、死神代行だ」(一護)
「お初にお目にかかる。護廷十三隊総隊長・山本元柳斎重國とお見受けする」
「宣戦布告に参った」(リューダース・フリーゲン)
「心配無用。このわしがおる、それに勝る警備などない」(山本元柳斎重國)
「嘆くな、たたえてやるべきだ。彼は、たった1人で君等の行く末を指し示してくれた。つまりは全てを投げ出してあらがった末の…絶望的な死だ」
「5日後、尸魂界(ソウル・ソサエティ)は、見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)により殲滅される」(フリーゲン)
「正体も分からねえ、襲って来る理由も分からねえ」
「仕方ねえ…(挑発に)乗ってみるか」(一護)
「全く…何度言えば分かるのだ、お前達は。私の前で争うな、私は争いを好まんぞ」
「さあ…平和のための知らせを聞こう」(ユーハバッハ)
2話
「無理せずともよい、リューダース。その傷では座ることも苦しかろう。横になったまま話すことを許すぞ」
「だが、座らぬのなら足はいらぬか?」(ユーハバッハ)
「石田君、黒崎君と仲良くなったなーっと思って」
「私、石田君のそういうところ好きだよ」(井上織姫)
「リューダース・フリーゲン。今私の前にいるお前は、預言者か?」
「答えろ。私は今、お前は預言者かと問うている」
「(違う?) ならばなぜ遠い未来の話などする。私は、今の話が聞きたい」(ユーハバッハ)
「イーバーン」
「お前にには特に称すべき点も、罰すべき点もない。黒崎一護の足止めとしては十分だった」
「お前の役目は終わりだ。平和への礎となるがよい」(ユーハバッハ)
「構わぬ。破面(アランカル)など、また拾ってくればよい」(ユーハバッハ)
「虚圏(ウェコムンド)など、既に我が領土」
「尸魂界(ソウル・ソサエティ)進行のための、礎の1つにすぎぬ」(ユーハバッハ)
「ここまで聞いといて、知らねえってわけにもいかねえだろ」(一護)
「すまないが、僕は今回同行できない」
「僕は滅却師(クインシー)だ。虚(ホロウ)やアランカルを助けることは出来ない」(石田雨竜)
「なあんか、楽しそうなお話してますねえ」
「ウェコムンド旅行…ご手配しましょうか?」(浦原喜助)
「気づいてるんでしょう? なんとなくは」
「黒崎さん。今起きていることは全て1つにつながってる。とっくにただごとじゃあないんすよ、これは」(浦原)
「分かった。じゃあ助けにいくぞ」
「だからなんだよ? どうせドンドチャッカは助けるんだ。その前に他のアランカルを何人助けようが一緒だろ」(一護)
「やれやれ。助けようとしてるそのアランカル達が、ついこの間まで敵だったって分かってるんすかねえ、あの人は」(浦原)
「分かってるんだろう?」
「あんたも、一護がああする奴だって。だから一護ならなんとかしてくれるって、迷いなく思うことが出来たんだろ?」(茶渡泰虎)
「現世でホロウが大量に消滅したことで、魂魄のバランスが大きく崩れた。これは現世とソウル・ソサエティが崩壊する可能性を示唆している」
「魂魄を消滅させる…懸命な隊長諸兄には既に判断がついていることと思うが」
「賊軍の正体は…クインシーだ」(涅マユリ)
3話
「全隊長に命ず。これより戦の準備にかかれ」
「賊軍の尖兵は開戦は5日後と告げたが、急襲をかける奸佞邪知の徒輩の言葉など信ずるべくもなし」
「直ちに全霊全速で戦備を整えよ。二度と奴等に先手など取らせてはならぬ!」(元柳斎)
「さて、行こうか」
「決まっているだろう」
「ヴァンデンライヒはこれより、ソウル・ソサエティへ侵攻する」(ユーハバッハ)
「そうか。お前らの昔話は知らねえが、要するに石田の力とは別物なんだな」
「安心したぜ。石田がそんな気持ちわりい格好に変身したら、間違えて斬っちまいそうだからな」(一護)
「不気味だと言いましたね、わたくしのこの姿を。正しい反応です」
「あなた方死神のごとき悪虐の輩の瞳には、聖なる執行者たる我々の姿は、不気味でおぞましきものと映ってしかるべし!」(キルゲ・オピー)
「僕は最後のクインシーだ。今回の件、僕には知る権利がある」(雨竜)
「どちらか一方に正義があれば、それは防衛か征伐と呼ばれるだろう」
「だがこれは戦争だ。戦争というのは、どちらも正義だから起こるんだ」(可城丸秀朝)
「現世で賊軍共が行ったホロウの大量消滅は、意図的に現世とソウル・ソサエティのバランスを崩すもの」
「流魂街の民の命で2つの世界の崩壊を食い止めたと考えれば、大きな損失ではない」
「許可を待って緊切以上の事態になった場合、それこそ責任を取りかねますのでね」(涅)
「この事態を招いた元凶の全ては、総隊長のあなたが千年前のあの時、あの男を殺しきれなかったせいではないのか!」(涅)
「(逃げる?) よい判断です。だが…力の差が計算から抜け落ちています」(キルゲ)
「こうしてもがく姿を目にする度、私は認識を新たにします」
「弱者の死する様とは、かくも無様なものなのかと」
「見るに堪えぬ、死になさい」(キルゲ)
「つらいものだな、争いというものは」(ユーハバッハ)
「わりいな。皆殺しって命令なんだわ」(バズビー)
「おののけ死神共。これより星十字騎士団(シュテルンリッター)が、お前達を粛清する」(ユーグラム・ハッシュヴァルト)
4話
「恐ろしければ逃げても構わない。君達では見せしめにすらならない」(ハッシュヴァルト)
「気づかないのか?」
「君は恐怖のあまり、最初から無意識に、論点を生き死にから制止へとズラしている」
「戦争は既に始まっているというのに」(ハッシュヴァルト)
「仲間同士でアラの探し合いかい? アートじゃないね」(鳳橋楼十郎)
「イヅルを見てると僕のインスピレーションが執拗に刺激されるんだよね」
「彼の近くでギターを握るだけで、メロディーが涙のようにあふれてくる」
「イヅルがいなくなったら、僕も僕のギターも悲しむよ」(鳳橋)
「どうやらホントにアートじゃないね」
「これだけの部下の死を前にして泣かないギターがあるものか」
「僕もギターも既に泣いてる。生きて帰れると思うなよ、クインシー!」(鳳橋)
「よーーし! よく言った!」
「後は任せて下がってろ」(阿散井恋次)
「様子を見る必要などない、恋次」
「この者共は、ソウル・ソサエティをなんらの容赦なく殲滅せんとする明確なる敵だ」
「全力で叩き斬れ!」(朽木白哉)
「これでお前の手は封じた」
「これまでに多くの仲間が殺されたんだ。加減する気はねえぞ」(日番谷冬獅郎)
「分かっている」
「だがその者共は、雀部副隊長の仇であり、前触れもなく廷内に血を流す卑劣の輩」
「そして、卍解を使わずして倒せる相手ではない」
「ならば、その封印を破る術(すべ)を編み出すことこそが、戦いの鍵となる」
「故に恋次…私の卍解が封じられたら、兄(けい)の卍解で倒せ」(白哉)
「違う…封印ではない。卍解を…奪われた」(白哉)
「バカが! なぜこちらの解析が済むまで待てなかった! 信じられんバカ共だよ!」(涅)
「感謝…するべきなんだろうねえ」
「涅隊長なら本当に情報が足りてれば、丸一日もあれば大抵のことに結論を出す」
「足りてないのさ、圧倒的に情報が」
「そうなると君等の能力の解明はいつになるか分からない」
「だけど君等は卍解なしで倒せる相手じゃない」
「遅かれ早かれ犠牲になるしかなかったってわけさ、誰かが必ずね」(京楽春水)
「やれやれ…平静を装っても僕も動揺してるんだねえ」
「参ったね、どうも」(京楽)
「で…でも隊長。それじゃあ…それじゃあ俺達は、こんな奴等と…」
「(卍解なしで)どうやって戦えばいいんだ!」(阿散井)
「前に会った奴も、俺の卍解を封じようとしたみてえだった」
「お前ら、なんでそんなに卍解を封じたいんだ?」
「もしかして、お前ら…卍解が怖いのか?」(一護)
「ありがとうございます」
「黒崎さんのおかげで、敵さんの防御の霊子が崩れて致命傷に出来ました」(浦原)
5話
「来るな!」
「兄(けい)は私の戦いを見て、奴の能力を見極めろ」
「千本桜を奪われた今、兄の卍解が最後の切り札なのだ」
「じきに奴の底を引きずり出す。今しばらくそこで見ていろ」(白哉)
「気がついてる? 毒かもしれないと思ったね? 違うよ」
「これはきっと、君が遥か昔になくしてしまったものだ。記憶をたどってごらん」
「隊長になって、強くなって、敵を圧倒して倒すようになって、長らく忘れていた感覚だろう?」
「人の生きる上で、もっとも重大なその感覚の名は…恐怖だ」(エス・ノト)
「お前はそれを意志の力だけでよく耐えている…驚異だ」
「だがそれはただの驚異。恐怖には遠く及ばない」
「お前の心の芯は既に…僕への恐怖に取り憑かれている」(エス・ノト)
「くだらぬ。恐怖の存在しない戦いなどない」
「私は戦いの中で恐怖を受け入れ、それを叩き伏せて、進む力を手にしてきたのだ」
「恐怖など…」(白哉)
「”恐怖は経験で乗り越えられる”」
「戦いに慣れた強者ほどそう錯覚する」(エス・ノト)
「理由のある恐怖は優しい」
「理由さえあれば、その源を断ち切れば、その恐怖らしきものは拭える」
「だが、真の恐怖には理由がない。それは感情ではなく本能だからだ」
「真の恐怖とは、訳もなく、際限もなく、ただただ体を這い上る、おびただしい羽虫のようなもの」
「我々は、本能からは逃れられない」(エス・ノト)
「恋次…ルキア…すまぬ…」(白哉)
「3人目(のシュテルンリッター)はまあまあだった。何しろ俺に化けてきやがった」
「さすがに俺だ。手こずりはしたが…」
「要はそいつがマネた俺よりも強くなりゃいいだけのことだ」(更木剣八)
「てめえには用はねえよ、青びょうたん」
「俺はここに、てめえ(ユーハバッハ)とやりに来たんだからな!」(更木)
「死なせねえ…みんな死なせねえぞ…」
「俺が…俺が守るんだよ!」(一護)
「長次郎よ」
「さぞ悔しかろう。おぬしの怒り、わしにはよう分かる」
「おぬし…おぬしの磨き上げた卍解は、この程度では断じてない!」(元柳斎)
「燃えよ、ようやくおぬしを弔うことが出来た」
「長次郎よ、さらば」(元柳斎)
「案ずるな。奴等賊軍1人残らず…わしがこの手でたたっ斬る」(元柳斎)
「総隊長があれだけ戦ってるんだ」
「俺たち隊長副隊長が、やられるわけにはいかねえよな」(日番谷)
「立て! 元柳斎殿が立っておられるうちに早々に横たわることは、護廷隊士としてありうべからざる恥と心得よ!」(狛村左陣)
「参ったね、どうも。山じいの霊圧が瀞霊廷中にこだましてる」
「鳥肌が立っちゃうよ。こっちまで叱られてる気分さ」
「『この程度の敵にてこずるような、腑抜けに育てた覚えはない』ってね!」(京楽)
「特記戦力の1、更木剣八。それがこのザマか」
「もろい…どうやら私はお前達を買いかぶりすぎていたようだ。眠れ」(ユーハバッハ)
「千年ぶりじゃな、ユーハバッハ。おぬしの息の根を止めにきた」(元柳斎)
6話
「士気が上がるのは喜ばしいことだ。それは確かだ。だが君等は、1つ見誤っている」
「君等のボスは我々のボスに敗北する」
「なぜならボスの戦いで士気が上がるのは、君等だけではないからだ!」(ロバート・アキュトロン)
「ホントだ、見誤ってるねえ。山じいは、そんな常識の通じる人じゃあないんだよ」(京楽)
「愚か者共め。私の戦いに足を踏み入れるからそうなるのだ」(元柳斎)
「変わらんな、ユーハバッハ」
「じゃが、部下を軽んじるその悪辣も、ここで終わるものと知れ」(元柳斎)
「お前は老いたな、山本重國」
「だが、怒りに身を任せるその姿は、若き日にも重なって見える」(ユーハバッハ)
「ようやく(刀を)抜いたか」
「何故待っていたと思う?」
「お主の血肉も剣も魂も、髄から粉々に打ち砕くためよ!」(元柳斎)
「さっさと勝負つけてしまって下さいね」
「あなた(総隊長)自身の力で、ソウル・ソサエティが滅んでしまう前に」(卯ノ花烈)
「卍解、残火の太刀」
「そうか。おぬしは千年前に一度、この卍解を見とるんじゃったな」
「果たして同じかのう?」
「本当に千年前と同じかどうか、その身に今一度食ろうてみよ」(元柳斎)
「残火の太刀・東、旭日刃」
「我が炎の持つ熱の全てを、刃先の一筋にのみ集中させた。燃えはせぬ、爆炎も吐かぬ」
「ただ触れるもの全て、跡形もなく消し飛ばすのみ!」(元柳斎)
「千年前に、おぬしらは死んだ」
「今日、ここでそれを思い出させてやろう」
「おぬしらは、ただ焼かれるのを待つ、骸の群れにすぎぬということを!」(元柳斎)
「言うたじゃろう。”残火の太刀・東”と。東があれば西もある」
「残火の太刀・西、残日獄衣」(元柳斎)
「その熱、実に1千5百万度。おぬしはわしに触れることすら出来ぬ」
「卍解したわしは、その身と刃に、太陽をまとっておるものと思え」(元柳斎)
「さあ…終わらせるぞ、ユーハバッハ」
「さっさと終わらせんと、おぬしと一緒に…わしもソウル・ソサエティも燃え尽きる」(元柳斎)
「どうした? 眺めておるだけか?」
「いや、今の問いは少々意地が悪かった。剣も折れなすすべもないのだ」
「足が動かぬのも無理はない。逃げてもよいぞ」
「すぐに捕らえて殺すがな!」(元柳斎)
「そうじゃろう、剣を折られたんじゃ。おぬしには、もう矢しか残っとらんわなあ」
「さて…いこうか」(元柳斎)
「(極大防御呪法?) 通じぬと言った!」(元柳斎)
「屍共、我が炎に散った亡者の灰よ、手を貸せ。しばし、戦の愉悦をくれてやる」
「残火の太刀・南、火火十万億死大葬陣」(元柳斎)
「火火十万億死大葬陣」
「わしがこれまでに斬った者達の灰に、我が刃の熱を与えて叩き起こす」
「目覚めた亡者は我が手足となり、わしが敵と断じた者を塵となるまで追い詰める」(元柳斎)
「死神の長が死者を蘇らせるとは笑わせる。死神の風上にも置けぬなあ、山本重國」
「こんなもので、この私を止められると思うな!」(ユーハバッハ)
「口はよう動くが、目は働いとらんようじゃな」(元柳斎)
「わしの卍解をすぐに奪わんかったことを悔いておるか?」
「違うな」
「おぬしはわしの卍解を奪わんかったのではない、奪うことなど出来んかったのじゃ」
「おぬしらは卍解の力を知り、それを解明することで卍解を奪っておる。違うか?」
「わしは千年前にすら真の力を見せなんだ」
「底の知れぬものは奪えぬ、単純な道理」(元柳斎)
「知ったふうな口を利くな」
「言ったはずだ。こんなもので、この私を止められるなどと思うな!」(ユーハバッハ)
「わしには、おぬしの涙が見えるぞ、ユーハバッハ」
「苦しかろう…部下の亡骸を破壊せねば、わしへとたどりつくことすら出来ぬとは」
「憎かろう…死した部下すら戦場へ呼び戻す、このわしの悪辣が」
「じゃがそれらは全て、おぬしが殺した死神達の、憎さ苦しさには足りぬと知れ!」(元柳斎)
「残火の太刀・北、天地灰尽!」(元柳斎)
「ち…力及ばず、か…申し訳ありません」
「申し付けを、果たせませんでした…ユーハバッハ様」(ユーハバッハ)
「待て、頭領が誰に謝る?」
「おぬしが自らの手で引き起こした戦争に、おぬしが負けて、誰に謝る?」
「貴様一体何者じゃ!」(元柳斎)
「シュテルンリッター”Y”。貴方自身(ジ・ユアセルフ)”R”のロイド・ロイド」
「私の不在を悟らせぬ働き…よくやった」(ユーハバッハ)
「ユーハバッハか?」
「名前を知る手段はいくらでもある。この目で見ることが出来るとは思わなかったが」
「用件は問うまい。地上に満ちた不快な霊圧が、語らずとも教えてくれる」(藍染惣右介)
「特記戦力が1人、藍染惣右介。我が麾下に入れ」(ユーハバッハ)
「クインシーの王が、私をヴァンデンライヒに迎えようというのか?」(藍染)
「ソウル・ソサエティの滅亡という目的において、我等の道は同じだろう」(ユーハバッハ)
「”道は同じ”か…断る」
「死神の後をついて歩くクインシーの王を見るのは忍びない」(藍染)
「(殺さない?) 正しい判断だ。同じ道を歩く時間は短いにこしたことはない」
「いずれ消すべき相手なら、なおさらな」(藍染)
「さて…偽物との戦いで力は使い果たしたか? 山本重國」(ユーハバッハ)
「お前の卍解が奪えぬわけではない。だが、強大なお前の力は私以外には御しきれまい」
「故にロイドには、私が戻るまで手を出すなと命じてあった」
「どうする?」
「この卍解の力を使って、お前の部下の亡骸を叩き起こすことも出来るぞ、山本元柳斎」(ユーハバッハ)
「さらばだ、山本重國」(ユーハバッハ)
7話
「あれはむか~し、ソウル・ソサエティに現れた化け物じゃ」
「ソウル・ソサエティが大変な時に現れて、もっと大変にしてしもうた」
「もう現れることはない。もしまた現れるようなことがあれば、その時は…」
「わしがここに戻ることはないじゃろう」(元柳斎)
「死神共の長とはいえ、死する様は哀れなものだな、山本重國」(ユーハバッハ)
「死しても逃さぬとでも言うつもりか?」
「くだらぬ。山本重國、半端者よ」(ユーハバッハ)
「私がなぜ、5人の特記戦力から貴様を外したか知るよしもなかろう」
「貴様なぜ、左腕を治さなかった?」
「あの人間の女に命じれば、治すことは出来たはずだ」(ユーハバッハ)
「分かっている、貴様は人間を利用したくなかったのだ。知っているぞ」
「貴様は藍染との戦いのさなかも、人間である黒崎一護を巻き込むことを案じていた」
「そして今も、ソウル・ソサエティだけでなく、現世までもその背に負って私の前に立ち、そして敗れた」(ユーハバッハ)
「貴様は弱くなった、山本重國。かつての貴様は違った」
「貴様が創設した当初の護廷十三隊は、護廷とは名ばかりの殺伐とした殺し屋の集団だった」
「だがそれゆえに、恐るべき集団だった」(ユーハバッハ)
「それを束ねる山本重國、貴様はまさに剣の鬼」
「敵を討つに利するものは全て利用し、人はもとより部下の命にすら灰ほどの重みも感じぬ男だった」
「だが、我等クインシーを殲滅してそれは変わった」
「安らかな世を手に入れた貴様らは、守るべきものを増やし慈しみ、つまらぬ正義や誇りのために二の足を踏む惰弱の一群に成り下がった」(ユーハバッハ)
「貴様は死ぬまで知らぬままだったがゆえに教えてやる」
「ソウル・ソサエティはこれから死ぬが、護廷十三隊は千年前、我等と共に死んだのだ」(ユーハバッハ)
「仕上げだ。シュテルンリッター全名に伝えよ」
「ソウル・ソサエティを徹底的に蹂躙せよ」(ユーハバッハ)
「(命が)消えるな…消えるな! 消えるな! 消えるなぁぁぁーーー!!!」(一護)
「ルキアと、恋次は…生きて、いたか?」(白哉)
「ああ、大丈夫だ。生きてる」(一護)
「そうか…よかった」(白哉)
「私はもう、長くはもたぬ」
「護廷十三隊隊長として、瀞霊廷を踏みにじる卑劣の輩を倒すことも出来ず、多くの隊士達を死に至らしめ、その部下や家族達を悲しませ、あげく、無様に敗北し死することを…」
「心より恥じる」(白哉)
「引き換え兄(けい)は人間だ」
「本来ならこの戦いに巻き込まれることはおろか、ここにいることすらなかったはずの者だ」
「その兄に最後の頼み事をする私の、おぞましき無様を許してくれ」
「頼む…ソウル・ソサエティを守ってくれ、黒崎一護」(白哉)
「答えはなかった…それでいい、奴はそういう男だ。答えなくとも分かっている」
「任せたぞ…黒崎一護」(白哉)
「あんたが敵のリーダーか?」
「ふざけてんじゃねえぞ!」
「ソウル・ソサエティをメチャクチャにしたのは、てめえかって聞いてんだよ!」(一護)
「見ての通りだ、ハッシュヴァルト。ここまで来ては仕方ない」
「潰していこう」(ユーハバッハ)
「そうか…お前は自分のことを何も知らぬのだな」
「自身の母のことさえも」(ユーハバッハ)
「さらばだ、黒崎一護。いずれまた迎えに来る。傷を癒やして待つがいい」
「闇に生まれし、我が息子よ」(ユーハバッハ)
8話
「勇音、感情に任せて口走ってはいけません。不安に駆られてここを空けることは容易い」
「ですが、それをしてはならぬと説明せねばいけないほど、普段のあなたは浅はかではないはずです」(卯ノ花)
「泣かなくてもよいのです、勇音。『4番隊舎を動くな、何があっても』」
「それが、総隊長が私達に下された最後の命令だったのですから」(卯ノ花)
「一護はなぜ、あんなつらそうな顔をしていたのでしょう?」
「(疲れてるだけ?) 本当に…本当にそれだけでしょうか?」
「何かもっと重大なことを、抱え込んで隠してしまおうとしているような…」(朽木ルキア)
「下がれ! 今はそんな報告、聞きたくもない。分からぬか、総隊長殿が亡くなられたのだ」
「これ以上、何を受け入れろというのだ!」(砕蜂)
「やめろ、砕蜂! 叫びたいのが貴様だけだと思うか!」(狛村)
「今の流れだと確実に全員並んで山じいにゲンコツだよ」
「遺品を前に泣いたり怒ったり、情けなくて震えが来るってね」(京楽)
「護廷十三隊は、死人を悼んだり、壊れた尸魂界(ソウル・ソサエティ)を思って泣くためにあるんじゃない」
「ソウル・ソサエティを守るためにあるんだ」
「前を向こうじゃないの。僕等は護廷十三隊だろ」(京楽)
「零番隊の全構成員は5人」
「隊士はいない、全員が隊長。そして、その5人の総力は…十三隊全軍以上だ」(京楽)
「うるせえよ」
「ふざけんじゃねえはこっちの台詞が。おめえらなんだ、護廷十三隊だろうが、おお?」
「俺等の仕事は王宮の守護、おめえらの仕事は瀞霊廷の守護」
「護廷の名前をしょった連中が、守れねえから助けて下さいじゃあ」
「護廷の二字の名が泣くぜ」(麒麟寺天示郎)
「分かってんだろう? 烈」
「今のおめえがやるべきことは、治療なんかじゃねえってことは」(麒麟寺)
「黒崎さん。ご覧の通り、私達は大丈夫です。あなたはあなたのために動いて下さい」
「自分で考えて決めていいんすよ。自分が本当にどう動きたいのかを」(浦原)
「彼が本当に心の底から自分の動きたいように動けば、それは必ず最後にはみんなを守ることにつながっていく」
「そんなことは、あなた達の方がよく分かってるじゃあないっすか」
「そして誰より…そのことを一番知ってるのは、黒崎さん自身なんすから」(浦原)
「今あいつが行かなきゃ、次の侵攻でソウル・ソサエティは終わりだ」
「行かせるしかねえのさ」
「たとえそれで、叔父貴が悲しむことになったとしてもな」(志波空鶴)
「命を造り、王を討ち、まさに神に取って代わろうともくろんだ」
「藍染惣右介、奴こそはまさしく悪そのもの」
「じゃが心せい、黒崎一護。こたびの滅却師(クインシー)共は、それをしのぐ巨悪となろう」(修多羅千手丸)
9話
「七緒ちゃん。僕等、お別れかもしれない」
「(総隊長に?) 勘弁してよ…」(京楽)
「どうだ…俺は吹っ飛ばなかったぜ」(阿散井恋次)
「わあったよ。俺の突きに耐えられりゃ、(体は)もう大丈夫だろう」(麒麟寺)
「(とんでもない連中?) ああ、見込んでやらせたが見込み以上だった。特に一護の野郎はな」
「野郎…俺の突きを受けた瞬間、反射的に俺の拳に打撃を加えてヒビ入れやがった」
「かつては”雷迅の天示郎”と呼ばれた俺の歩法。鈍っちゃいねえはずなんだがなあ」
「大したタマだぜ、まったく。霊王様が惚れんのも分からあ」(麒麟寺)
「沖牙三席は一番隊の実務を、伊勢副隊長は僕の扱いを、それぞれ一番よく分かってる」
「共に、補佐の任を果たしてもらいます」(京楽)
「(勝手?) 副隊長の任命権は同隊隊長にある」
「それをお決めになったのは、そちらでしょう」(京楽)
「それじゃ、進めていいですかね。総隊長としての最初の仕事を」
「更木剣八に斬術を教えます」(京楽)
「更木隊長の件はあんたに任せたいんだ…卯ノ花隊長」
「いや…初代剣八、卯ノ花八千流」(京楽)
「俺達は戦ってケガした。だからケガを治しに風呂に入った」
「ケガが治りゃ腹が減る。だからこうして飯を食ってる。どれも当たり前の流れだ」
「きつい修行なんてのは、体作った先にあるもんだろうがよ」(阿散井)
「その通り。私らのやってることは、普通の修行までの準備の流れと何も変わりゃしない」
「ただしそれを、霊王のスケールでやってるってだけのこと」(曳舟桐生)
「私らの儀には、霊王様の力と、ソウル・ソサエティ百万年の歴史の全てが詰まってる」
「瀞霊廷での治療とも食ともまるで別の階層にあるのさ」
「今は黙って体を作んな。次の宮で死なないようにね」(曳舟)
「私は料理作るのに全霊圧使い切るから、全品作り終えると毎度激やせしちゃうんだよねえ」(曳舟)
「罪人でもねえだと? どの口が言いやがる」
「俺もあんたも力がなけりゃ、ただの罪人だろうがよ!」(更木)
「今のあなたには力がない」
「だからこそ、ここがふさわしいと私が進言したのです」(卯ノ花)
「いいじゃねえか。勝てば隊長、負ければ罪人」
「あんたとやり合って死ぬも殺すも、無間地獄にゃ変わりねえ」(更木)
「今日は随分としゃべるのですね」
「私は寡黙なあなたが好きですよ」
「あなたの声を聞く度に、私に付いたただ1つの傷がうずいて仕方がないのですから」(卯ノ花)
「卯ノ花八千流…史上最強といわれる初代十三隊」
「その中で十一番隊隊長を務め、今の十一番隊の原形を作った」
「山じいに力を買われ隊長となる前は、ソウル・ソサエティ史上、空前絶後の大悪人」
「天下無数にあるあらゆる流派、そしてあらゆる刃の流れは我が手にありと」
「自ら名付けた名を”八千流”」(京楽)
「斬術の手ほどきなんて、ずるい言い方してごめんよ」
「更木隊長とあんたがひとたび刃を交えれば…」
「どちらか死ぬしかないってことは、僕も分かってたはずなのに」(京楽)
「眼帯を最初から外してきたことは、褒めてさしあげましょう」
「ですが、眼帯を外せばあなたの底は…それまで」(卯ノ花)
「(あなたは)弱い」(卯ノ花)
「片手で刀を振るう者が、もう片方の手で何もしないとは…」
「とても戦いを楽しんでいるとは思えない」(卯ノ花)
「あんたこそ…こんな小細工まで使って傷を負わせようとするとはな」
「変わったもんだぜ、随分と…俺が憧れたあんたとはな!」(更木)
「戦いのさなかに敵への憧れを口にするか!」(卯ノ花)
「私は何も変わってはいませんよ」
「ただかつてあなたと戦った時には、その小細工を使う余裕すらなかったというだけのこと」(卯ノ花)
「俺が…弱くなったって言いてえのか?」(更木)
「俺は、あんたに憧れた。木も虫も人も、何を斬っても同じだった」
「つまらねえ。暗闇で1人、剣を振るのと何も変わらなかった」(更木)
「あんたと戦って、初めて恐怖した。初めて戦いを楽しいと感じた」
「あんたのように戦いてえと思った」
「そのあんたに…あんたに勝てずに、俺はここで死ぬのかよ…」
「ちくしょう」(更木)
「なんだ、今のは? 俺は確かに(死んだ)…」
「考える時間が惜しい。今はこの戦いのことだけを!」(更木)
「更木剣八…あなたは死なない。あなたは死線をくぐる度、強くなる」
「それこそが、あなたが自らに課した過ち」
「そして…私の罪」(卯ノ花)
10話
「懐かしい…戦いは楽しいが、そのさなかに我を忘れたり、意識が飛んだことはねえ」
「そんなことはただ一度…あんた(卯ノ花)と戦った、あの日だけだ」(更木)
「倦んでいた。剣に、戦いに」
「それゆえ、剣を悦ばせるに足る敵を求めて、あらゆる場所をさまよった」
「それゆえ剣が、それに倦む者同士を引き合わせたのでしょう」(卯ノ花)
「至福…思いもしなかった」
「よもや私が、こんな子供(更木)相手の斬り合いに、かつてない悦びを得ようとは」
「よもやその子供が、私との戦いで自らに枷をかけてしまおうとは」(卯ノ花)
「入った。さっきまで反応していた剣に、今は反射で応じる」
「意識が飛んで目覚める度に、生まれ変わってるみてえだ」(更木)
「更木剣八、あなたは気づいていないでしょう」
「自分が無意識のうちに、戦いの中で自らの力を自ら封じてしまっていることに」(卯ノ花)
「あの戦いで、私達は互いにこれまでにない悦びを得た」
「ただ1つ違ったのは、あなただけがあの戦いで」
「ギリギリで戦う悦びを知ってしまったこと」
「それこそが、私の罪」(卯ノ花)
「あなたは嬉しかったでしょう。周りを見ても雑魚ばかり。剣を試せる敵すらなし」
「そんなあなたにとって、私は初めて遭遇する力の拮抗した敵だった」(卯ノ花)
「だけど…私はあなたよりも弱かった。生まれて初めて出会った敵と呼べる者」
「これを失えば、もう二度と戦いを楽しめる時など来ないと考えたあなたは」
「弱い私に合わせるように、無意識のうちに少しずつ」
「暗く、深く、自らの力を圧し固め、封じていったのです」(卯ノ花)
「私は絶望しました。あなたに力を封じさせてしまった、己のふがいなさに」(卯ノ花)
「私は強い、あなた以外の誰よりも。だからこそ、私はあなたを殺しましょう」
「百度でも、千度でも」(卯ノ花)
「だからこそ、私はあなたを癒やしましょう」
「何度でも、何度でも。あなたが、真のあなたへと立ち戻るまで」
「そして、私を超えて遥かな高みへ…さあ!」(卯ノ花)
「死んだ…と思いましたね?」
「ぬるい。私がなんのために回道を修めたか、あなたが知らぬはずはないでしょうに」
「卍解」(卯ノ花)
「座興はこれにてお終い」(卯ノ花)
「今まで俺は眠っていたのか?」
「眠ったまま、ただひたすらにあんたとのこのやり取りを、夢の中でなぞっていたんだ」(更木)
「ずっとこのやり取りに名はないものと思っていた」
「それを今、あんたのおかげで、俺はようやく知ることが出来たんだ」
「ありがとう、これが…これが…これが戦いだ!」(更木)
「なあ、あんた気づいていたか?」
「俺は戦いが好きだ、好きなんだ。自分じゃどうにもならねえほどなんだ」(更木)
「1つの時代に”剣八”は1人。それは掟であると同時に、避けられぬ宿命(さだめ)」
「なぜなら、強き者は次なる強き者を見つけた時、もはや自らのために剣を振るえなくなるからです」(卯ノ花)
「さようなら。世界でただ1人…私を悦ばせた男(ひと)よ」(卯ノ花)
「見事です、更木剣八。これにてお終い…」(卯ノ花)
「終わりかよ? おい、あんた死ぬのかよ?」
「おい、死ぬな…まだだ、まだ足りねえんだ」
「頼む、死ぬな。お願いだ…死ぬなぁーーっ!」(更木)
「私がこれまで手にしてきた全ては、あなたへと解き放ちました」
「もう、私の手には何もない」
「あの時、あなたへと渡せなかった”剣八”の名も、ようやくこの手から消えたのです」(卯ノ花)
「祝って下さい、更木剣八…死にゆく私のために」
「ああ…役目を果たして死ねることの、なんと幸福であることか」(卯ノ花)
「あ~らら。ラブを受けない斬魄刀はこんなにもたやすく壊れてしまうんだねえ」
「君達の周りに斬魄刀の怒りが満ち満ちているね」(二枚屋王悦)
「雑魚に握らす刀はねえ」(二枚屋)
「彼等(浅打)は君等にこう思ってる。根本が違う。斬魄刀と死神、どっちが上か?」
「そこんとっから語り合おうぜ!」(二枚屋)
「今のままじゃダメさ、一護ちゃん。君は自分が浅打に選ばれないってことが」
「浅打を持たずにこれまで戦ってこれたってことが」
「どれほどのことなのか分かっちゃいない」(二枚屋)
「立ち戻る必要があるのさ、自分のルーツに」
「そして君は、自分のルーツを知らなきゃいけない」
「たとえルーツを知って、戻ってこれなくなったとしても」(二枚屋)
11話
「そんな何回も謝るぐらいなら、ちゃんとバイト来い、ボケ!」
「あんたを雇った時点で、私はあんたの姉ちゃんの気分なんだ」
「好きな時に頼りゃいいんだよ。子供は大人を頼ればいいの!」(鰻屋育美)
「追い返されたんだろ?」
「まっ、そりゃそうだろうな。今のお前に、折れた卍解なんか直せるわけがねえ」
「自分のことを何も知らねえ、お前にはな」(黒崎一心)
「前に言ったな、お前。俺が話してもいいって思う時まで待つってよ。今がその時だ」
「よく聞けよ。お前は死神じゃねえ。だが、ただの人間でもねえ」
「一護、お前の母さんは…」(一心)
「(追う?) いや、やめておこう」
「隊長はこの調査が危険だと踏んで、1人で行ったんだ」(日番谷)
「なおさら…ここで待ってなきゃいけねえだろ」
「今の俺達の実力じゃ、まだ…隊長の足手まといにしかなれねえんだから」(日番谷)
「真咲は…彼女は、母様が純血統滅却師(エヒト・クインシー)としての石田家を守るために」
「ただそれだけのために、自分を石田家に迎え入れようとしていることを知っている」
「その彼女が、果たして僕との結婚を喜ぶだろうか?」(石田竜弦)
「バカなことを…僕の何が優しいものか」
「僕が真咲を喜ばせたいのは、喜びがなければ、未来に目を向けることなど出来ないからだ」
「”僕等の”じゃない、”滅却師(クインシー)の”未来に」(竜弦)
「やめるんだ、真咲。何度言えば分かるんだ」
「僕等クインシーが出るのは、死神が死んだ後でいい」
「そして、その際の出撃も、片桐たち混血統(ゲミシュト)に任せるのがしきたりだ」(竜弦)
「立場を考えろ。君はもっと、自分を大切にしなくちゃいけない」
「僕達エヒト・クインシーは、やすやすと血を流すべきではないんだ」(竜弦)
「私ね、竜ちゃんがおば様のことやクインシーのこと」
「その先の未来のいろんなことまでいろいろ考えて行動するの、すごく竜ちゃんのいいところだと思う」(黒崎真咲)
「でもね、私にとって自分を大切にするっていうのは」
「今日できることをやり逃さないことなの」(真咲)
「しきたりに従って今日できることをやらないで、誰かを見殺しにした私を…」
「明日の私は、許せないと思うから」(真咲)
「よお、てめえみてえな化け物が、尸魂界(ソウル・ソサエティ)に気取られずに大暴れ出来るわけがねえ。誰の差し金だ!」(一心)
「今の(背中への)一太刀は斬魄刀のそれだった」
「死神だ…後ろで、裏切り者が糸を引いてやがる」(一心)
「速い! それなら…」
「よし、つ~かま~えた」(真咲)
「(何者?) どう答えればいい?」
「私がクインシーだと知ったら、死神のこの人はどうするだろう?」(真咲)
「私は黒崎真咲…クインシーです」(真咲)
「そっか、クインシーか」
「実物見るのは初めてだ」
「いや~、生でクインシー見れるなんて、なんか得した気分だな」(一心)
「なんだろう、この人? 死神って、こういうものなの?」
「他の死神も、みんなこんな感じなのかな?」
「そうだといいな」(真咲)
「(出来損ない?) そんなことはない」
「当初の目標からそれたものが、当初の目標を超えることもある」
「面白い」(藍染)
「死した死神から形作られた虚(ホロウ)が」
「あえてもっとも自らと相反する存在であるクインシーを選んだ」
「その先を、見てみたいとは思わないか?」(藍染)
12話
「あの人、無事にソウル・ソサエティに帰れたかな?」
「あっちで怒られたりしてないかな?」
「名前ぐらい、聞いとけばよかったな」(真咲)
「クインシーがまだ生き残ってるって噂は、ホントだったんだな」
「あいつ…死神の俺を助けるのも、クインシーだって名乗るのも」
「随分度胸がいっただろうな」(一心)
「大した奴だ。もうちょっといろいろ話しときゃよかったな」
「もう一回会って、きっちり礼でも言ってくるかな」(一心)
「片桐! なぜ告げ口をした?」
「言ったはずだ。何も問題はなかったと!」(竜弦)
「このホロウのような孔はなんだ?」
「どうしてこんなに苦しんでいるんだ?」
「真咲に一体何が?」(竜弦)
「どうしてあの時、力ずくでも止めなかった?」
「どうしてあの時、無理にでも戦いに割って入らなかった?」
「どうして…」(竜弦)
「触るな! 彼女がなぜこんなことになったと思っているんだ」
「お前を守ってこうなったんだよ!」(竜弦)
「クインシーの掟を破ってまで、死神であるお前を守って…」
「そのせいで傷を負って…どうして真咲がこんな目に遭わなきゃいけないんだ!」(竜弦)
「やめましょう」
「ここで争ってる時間はない。2人共、あたしについて来て下さい」
「その子を助ける選択肢を教えます」(浦原)
「落ちてゆく…安らかな穴へ落ちてゆく。静かで、暗くて、寂しい」
「だけど不思議と不安はない。この先に、自分の求める誰かがいるという確信」
「誰?」(真咲)
「元に戻すことは出来ませんが、命を救うことは出来ます」(浦原)
「クインシーの彼女の命を救い、ホロウ化させず人間のまま存在を留めるには」
「もっと強力な相反する力が必要です」
「彼女が死ぬまで片時もそばを離れず、彼女のホロウ化を抑え続ける相反する強い力が」(浦原)
「切れる人だ、理解が早い。ですが、あなたに選択肢はありません」
「選択肢があるのは…あなたですよ、志波一心」(浦原)
「クインシーと相反するものは死神。ホロウと相反するものは人間」
「今の真咲さんは、クインシーとホロウが混ざり合った存在」
「それと相反する者は、死神と人間が混ざり合った存在」(浦原)
「死神(あいつ)には、デメリットしかないじゃないか」
「こんなもの受け入れるわけがない。こんなもの…」(竜弦)
「分かった、やる!」
「やるって言ったんだ! さっさとしろよ!」(一心)
「あんた説明が長えんだよ。死神辞めて、一生そいつを守りゃいいんだろ」
「やるに決まってんだろうが!」(一心)
「(未練?) ないわけねえだろう、タラタラよ!」
「だがそれがなんだってんだ」
「未練に足を引っ張られて、恩人を見殺しにした俺を、明日の俺は笑うだろうぜ!」(一心)
「よう、おめえを守りにきたぜ」
「おい、ホロウ!」
「俺が来たからには、こいつにはもう指一本触れさせねえからな!」(一心)
「あの時の死神さんじゃないですか」
「名前教えて下さ~い」(真咲)
「帰ってお母様に伝えるといい」
「竜弦にクインシーを守り通す資格などないと」(竜弦)
「真咲には、死神の力をなくした理由を」
「ソウル・ソサエティでヘマをして追放されたからだと言ってあった」
「多分、その理由を言い始めたあたりで、真咲はとっくに嘘を見抜いてたんだろう」(一心)
「俺は嘘が下手クソらしかったし、あいつはメチャクチャに勘が鋭かったから」
「だから、あいつの前じゃどんな嘘も小さくて、意味のないことのように思えた」
「あいつはきっと俺のどんな嘘も見抜くし、どんな嘘も許してしまうだろう」(一心)
「真咲は太陽に似ていた。全てを引き付け、全てを許し、全てを照らし、振り回す」
「俺はただ…真咲に振り回されていることが幸せだった」
「そして…お前が生まれた」(一心)
「お前が経験してきたことを、わざわざ説明するまでもねえだろう」
「だが…お前が経験してきたことの中でまだ、お前が知らないことがある」(一心)
「9年前の今日、6月17日。母さんが死んだ日のことだ」
「聞いていけ」
「あの日、母さんが死んだ本当の理由を」(一心)
「ユーハバッハは、クインシーの始祖だ。クインシーは奴から始まった」
「そして、全てのクインシーには奴の血が流れている」(一心)
「親父…ありがとう」(一護)
「親父…俺、行ってくるよ」(一護)
「私が世界には危険が満ちていると信じ、その危険からお前を護りたいと願うのは」
「私の中にその危険と同質の衝動があるからにほかならない」(斬月)
13話
「稽古をつけてもらいたい」
「俺は卍解を奪われた。今後、斬術のみで戦い抜くために、基礎から鍛え直したい」(日番谷)
「藍染戦の後、卍解を徹底的に鍛え上げた。真の卍解と呼べるものになるまで」
「だが、卍解は奪われた」
「失ったものは切り捨てろ。戻ってくることを夢見ている暇はねえ」
「前を見るんだ、前を」(日番谷)
「何を勘違いしておる。世界が滅ぶことなぞない」
「ただ、世界の担い手が変わるだけじゃ」
「わしらは変わらぬ。誰が世界をつかもうとただ息を潜め、生きるのみ」(大爺)
「それを変えられると申しておるのです!」
「我等の子や孫らのために、変えてゆかねばならぬのです!」(狛村)
「変わらぬ。変える必要もない」(大爺)
「バカ野郎!」
「グラサンなんかかけてたら、炎の彩(いろ)が見えねえだろうが!」(二枚屋)
「そう、君は知ってるはずさ」
「今まで君の魂の内側で、斬魄刀のフリをしていた男のことを!」(二枚屋)
「チャン一、君はその男(斬月)を知っている」
「違う、よく見ろ。君はその男をつい最近、目の前で実際にその目で見ているはずざ」
「ソウル・ソサエティを蹂躙する敵として!」(二枚屋)
「死神の力じゃあない。その男は君の中のクインシーの力」
「その姿は、千年前のユーハバッハだ」(二枚屋)
「ずっと、考えないようにしてた」
「そして…初めてあいつを見た時に、誰かを思い出しそうになったことも」
「斬月!」(一護)
「聞いた通りだ。そして私は…斬月ではない」(斬月)
「私は、お前の中のクインシーの力の根源」
「ユーハバッハであり、ユーハバッハではないもの」(斬月)
「敵ではない、味方でもない。だが、言葉にも嘘はない」
「お前に名乗った名以外は」(斬月)
「私はお前を、死神にさせたくはなかった」
「どうして?」
「お前を危険から…戦いから遠ざけたいと願うことの、どこに疑問がある?」(斬月)
「そして、私は今こうして…身を引けることに喜びさえ感じている」(斬月)
「一護、お前は強くなった。お前の成長を、私はずっとかたわらで見守ることが出来た」
「これ以上の幸せがあるものか」
「満足だ」(斬月)
「一護。お前が今まで使ってきたのは」
「私が抑え込みきれなかった、お前の力の欠片に過ぎぬ」
「お前はもう、お前自身の力で戦っていいのだ」
「持っていけ。それがお前の真の斬魄刀…斬月だ」(斬月)
「斬月…俺はあんたが誰だって構わねえ」
「あんたは違うと言うだろうけど、あんたも、あいつも、きっとどっちも斬月なんだ」
「なあ、それでいいだろ? 斬月」(一護)
「斬月。もうあんたに力を貸してくれとは言わない」
「俺の邪魔をするなとも言わない」
「そして、一緒に戦おうとも言わない」
「俺は、俺自身で戦う」(一護)
「ありがとう、斬月。あんたは…俺だ」(一護)
「よく来た、石田雨竜」
「さあ、共に戦おう。我が息子よ」(ユーハバッハ)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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