アニメ「進撃の巨人 Season3 (しんげきのきょじん、3期)」の名言・台詞をまとめていきます。
進撃の巨人 Season3
38話
「”壁の向こうには海がある”と、アルミンが言った」
「海の向こうには…俺は、何があると思ってたんだろう?」(エレン・イェーガー)
「(掃除の)時間は十分にあったはずだが?」
「まあいい、お前らがナメた掃除をしていた件は後回しだ」(リヴァイ)
「どうしたエレン、立て!」
「人類の明日が君にかかっているんだ」
「立ってくれえ!」(ハンジ・ゾエ)
「道のりは長そうだな。巨人の硬質化の力を使って壁を塞ぐってのは」(リヴァイ)
「はい、自分でも最初から雲をつかむような話だとは…」(アルミン・アルレルト)
「作戦としては悪くない」
「雲を雲じゃないものに出来るかは、エレン次第だ」(リヴァイ)
「いいね…エレンもみんなも、つらいだろうけどやりたいことがハッキリしていて」(クリスタ・レンズ、本名:ヒストリア・レイス)
「私は…ユミルがいなくなって、何をしたいのか分からなくなった」(ヒストリア)
「でも…あの時は許せないと思ったし、助けたいとも思ったけど…」
「今は違う気がしている」(ヒストリア)
「ユミルは自分の生き方を自分で選んだ」
「もう私が何かする権利はないし、必要もない」(ヒストリア)
「面倒くさくて…ごめん」
「もうみんなに優しくて、いい子のクリスタはいないの」(ヒストリア)
「いや、なんかその方がいいんじゃね」
「前は無理して顔作ってる感じで、不自然で正直気持ち悪かったよ」(エレン)
「でも、今のお前は別に普通だ」
「ただのバカ正直な普通の奴だ」(エレン)
「では、捜査の方をよろしくお願いします」
「そして強盗を捕らえた際はこうお伝え下さい」(ハンジ)
「このやり方にはそれなりの正義と大義があったのかもしれない」
「が…そんなこと私にとってどうでもいいことだ」(ハンジ)
「悪党共は、必ず私の友人が受けた以上の苦痛を」
「その身で生きながら体験することになるでしょう」(ハンジ)
「ああ、かわいそうに!」
「そうお伝え下さい」(ハンジ)
「しゃべる奴は(爪)1枚でしゃべるが」
「しゃべらねえ奴は何枚はがしたって同じだ」(リヴァイ)
「ニック司祭…あいつはバカだったとは思うが」
「自分の信じるものを最後まで曲げることはなかったらしい」(リヴァイ)
「一方的に狙われるのは不利だ」
「こっちも敵の顔ぐらいは確認する」(リヴァイ)
「(随分と素早い?) そりゃ鍛え方が違うからな、あのチビは」(ケニー・アッカーマン)
「(知り合い?) 古いな」(ケニー)
「あるところにはあるってことだ」
「食い物で釣られると、人間は弱い」(リヴァイ)
「急がないとアルミンの変装がバレてしまいます」
「それにかわいそうです」(ミカサ・アッカーマン)
「よお、リヴァイ…大きくなったか?」(ケニー)
39話
「ガキには大人の事情なんて分かんねえもんさ」(ケニー)
「おっと、すまねえ」
「おめえはチビなだけで歳はそれなりに取ってたなあ」(ケニー)
「おめえの活躍を楽しみにしてたよ」
「俺が教えた処世術が、こんな形で役に立ったとはな」(ケニー)
「どうしてお前が調査兵になったか、俺には分かる気がするよ」(ケニー)
「俺等はごみ溜めの中で生きるしかなかった」
「その日を生きるのに精いっぱいでよ」(ケニー)
「だが救いはあった」
「やりたいことが見つかったんだ」(ケニー)
「単純だろう」
「単純だが実際、人生を豊かにしてくれるのは趣味だな」(ケニー)
「兵士長からの伝言はこう」
「これからは巨人だけじゃなく、人と戦うことになる」(ミカサ)
「いいか、奴等は対人の戦闘に慣れてる」
「もう3人やられた」(リヴァイ)
「エレン達を取り戻すためには、躊躇するな!」
「殺せる時は殺せ、分かったか?」(リヴァイ)
「この小さな世界は変わろうとしている」
「希望か、絶望か?」
「中央は人類の未来を託すに足る存在か否か?」(エルヴィン・スミス)
「選ぶのは誰だ?」
「誰が選ぶ?」
「お前は誰を信じる?」(エルヴィン)
「(何をやるつもり?) 毎度おなじみの博打だ」(エルヴィン)
「そうだったんだ…」
「僕が殺した人は、きっと優しい人だったんだろうな」(アルミン)
「僕なんかよりずっと人間らしい人だった」
「僕はすぐに引き金を引けたのに、僕は…」(アルミン)
「アルミン、お前の手はもう汚れちまったんだ」
「以前のお前には戻れねえよ」(リヴァイ)
「新しい自分を受け入れろ」
「もし今もお前の手が綺麗なまんまだったらな、今ここにジャンはいないだろ」(リヴァイ)
「お前が引き金をすぐに引けたのは、仲間が殺されそうになっていたからだ」(リヴァイ)
「アルミン。お前が手を汚してくれたおかげで、俺達は仲間を1人亡くさずに済んだ」
「ありがとう」(リヴァイ)
「俺は、人と戦うなんて間違ってると思ってました」
「そんなことをいきなりやらせる兵長のことも」(ジャン・キルシュタイン)
「人に手を下すのが怖かったからです」(ジャン)
「でも、間違ってたのは俺でした」
「次は必ず撃ちます」(ジャン)
「何が本当に正しいかなんて、俺は言ってない」
「そんなことは分からないからな」(リヴァイ)
「お前は本当に間違っていたのか?」(リヴァイ)
「保証はしない」
「ただ、そのために動くことだけは信用してもらっていい」(リヴァイ)
「僕等はもう、犯罪者だよ」(アルミン)
「今相手にしている敵は、僕等を食べようとしてくるから殺すわけじゃない」(アルミン)
「考え方が違うから…いや、所属が違うってだけかも?」
「それだけで命を…」(アルミン)
「僕等はもう、いい人じゃないよ」(アルミン)
40話
「母の真似事で本を読みだした時、私は自分が孤独であることを知りました」(ヒストリア)
「どの本にも、親は子供に関心を示し」
「話しかけたり抱いたり叱ったりするものとして書かれていたのです」(ヒストリア)
「今までのことを許してくれ」
「お前を守るためには、ああするしかなかったんだ」(ロッド・レイス)
「いつだってお前のことを思っていた」
「こうやって抱きしめることをずっと夢見ていたんだ」(レイス)
「お前こそ、王家の血を引く者だからだ」(レイス)
「(悪魔?) そりゃ否定はしないけど、ニックにもあんたらがそう見えただろうね」(ハンジ)
「だからあの時言っただろう?」
「あんたらがかわいそうだって」(ハンジ)
「ホントに惨めだよ、おっさんが泣いてわめいて」
「ざまあみろ! バ~カ!」(ハンジ)
「エレンは器であって、交換可能な存在なんだ」
「つまり、もし王政が巨人を持っていれば、エレンはそいつに食われるだろう」(ハンジ)
「落ち着け」
「お前が取り乱したところで、奴等がエレンを返してくれるわけじゃねえ」(リヴァイ)
「我々はウォール・マリア奪還のため、王政を打倒します」(エルヴィン)
「いつかその日が来ると思うとった」
「この狭い世界の中に人をとどめ続けることに限界を迎える日が」(ドット・ピクシス)
「そしてその時が来れば、わしも王に銃口を向けねばなるまいと」(ピクシス)
「もし私の推測が正しければ、今回の計画において武力を行使するつもりはありません」
「人を殺すことも、あってはなりません」(エルヴィン)
「ただ、それが叶うのにもっとも重要な根拠がまだ…」
「もしその根拠が違っていれば、我々は皆、首をくくることになるでしょう」(エルヴィン)
「要は、また全て賭け事なのか…」(ピクシス)
「どうも私は博打打ちのようです。便りは間もなく来るはずです」(エルヴィン)
「どうやら私の賭けは当たりだったようです、司令」
「捕らえた中央憲兵が自白しました」(エルヴィン)
「現在の王家は本物ではありません」
「レイス家が本当の王家です」(エルヴィン)
「2人を奪還し、ヒストリア・レイスを女王に即位させます」
「真に王家の血を継ぐ者として」(エルヴィン)
「俺は調査兵団の表の顔を通す」
「お前は自分の判断に従って動け」(エルヴィン)
「何より、次の調査兵団団長はハンジ・ゾエ、お前だ」
「調査兵団を任せたぞ」(エルヴィン)
「言ったろ? 奴(リヴァイ)は追ってくるって」
「その時潰しゃあいい」(ケニー)
「だが、何者かの手によってその思いはついえた」
「この無念、私が必ず!」(エルヴィン)
「今から107年前、この壁に逃げ込んだ人類は」
「王によって統治しやすいように記憶を改ざんされた」(エルヴィン)
「それが父の仮説です」(エルヴィン)
「子供の頃からずっと考えていました」
「なぜ父は真実に近づいただけで、死ななければならなかったか?」(エルヴィン)
「王政の役人にも、彼等なりの正義があるはずだと」(エルヴィン)
「しかし、彼等について分かったことは1つ」
「彼等が守りたいのは人類ではなく、彼等の庭付きの家と地位だけ」(エルヴィン)
「むしろ、自分達の権利が脅かされるのならば、その相手が誰だろうと排除する」
「やはり父の死に、正当性は微塵もなかった」(エルヴィン)
「父は人の持つ欲と、愚かな息子によって殺されたんです」(エルヴィン)
「そしていつの間にか、父の仮説は私の中で真実となり」
「私の人生の使命は、父の仮説を証明することとなったのです」(エルヴィン)
41話
「(あんたらの都合?) 当たり前だ!」
「お前も自分の都合を通してみろ!」(ハンジ)
「何言ってんの?」
「調査兵団は未だ負けたことしかないんだよ」(ハンジ)
「まったく…嫌になるよな」
「この世界のことを何も知らねえのは、俺等もみんな同じだ」(リヴァイ)
「この壁の中心にいる奴等以外はな」(リヴァイ)
「(協力する?) ダメだ」
「お前に体制を敵に回す覚悟があるかなんて、俺には測れない」(リヴァイ)
「(なぜ信用した?) なんかお前、俺の嫌いな奴と似てたからな」
「あのバカに…」(ジャン)
「それは気の毒なことをしたな」
「特にあんたの口は気の毒でしょうがない」(リヴァイ)
「まだまともにしゃべれるうちに、口を使った方がいいぞ」(リヴァイ)
「(まともじゃない?) かもな」(リヴァイ)
「ピクシス司令にあることを委ねた」
「もしその時がくればだが…その時俺はただ見ている」(エルヴィン)
「選ぶのはお前だ。そして…彼等だ」(エルヴィン)
42話
「調査兵団を失うということは、人類の矛を失うことを意味します」
「迫りくる敵から身を守るのは盾ではなく、脅威を排除する矛です」(エルヴィン)
「ウォール・シーナの壁を破るのは巨人ではなく」
「ウォール・ローゼの住民である可能性は、ゼロではありません」(エルヴィン)
「ウォール・マリア奪還」
「行き詰まった人類の未来を切り開くには、それしかありません」(エルヴィン)
「我々が調査兵団に同調すると思われるのは心外ですな」
「人同士の殺し合いほど愚かな話はない」(ピクシス)
「この狭い人の世に一度火を放てば」
「燃え尽くすまでそう時間はかからんでしょう」(ピクシス)
「先のトロスト区防衛戦においては、そう兵士に言い聞かせ」
「大いに死んでもらったものです」(ピクシス)
「先程、駐屯兵団と調査兵団は同調していないと申し上げましたが」
「ひと言言い忘れましたわい」(ピクシス)
「あなた方にも同調していないと」(ピクシス)
「わしは、このエルヴィンと同じ思いを持ちながらも、結局はあなた方政府に任せる方が」
「人類のためになるのではという迷いがあった」(ピクシス)
「恐らくわしらよりずっと、壁や巨人に詳しいでしょうからな」(ピクシス)
「もしあなた方が、より多くの人類を救えるのであれば」
「エルヴィンを処刑台に送ってもよいと思っておった」(ピクシス)
「当然、場合によっては、わしらも首を差し出す覚悟もあった」
「じゃが、今あなた方が答えをくれましたわい」(ピクシス)
「たとえ巨人の力や成り立ちに関して無知であろうと」
「我々の方があなた方よりは、多くの命を生かせましょう」(ピクシス)
「どうやら理解しておられぬようですな」
「これはただの脅しではない、クーデターじゃ」(ピクシス)
「兵というのは、時には王より上官に従うものでな」(ダリス・ザックレー)
「そもそも偽の王であればなおのこと」
「我々は真の王を立てるつもりです」(ピクシス)
「人類はより険しい道を、歩まざろうえなくなったぞ」(エルヴィン)
「とんだ大博打だったな」(リヴァイ)
「ああ…でもエルヴィン達だけじゃない」
「1人ひとりの選択が世界を変えたんだ」(ハンジ)
「人類を思えば、あのまま王政に託すべきでした」(エルヴィン)
「ピクシス司令の言うとおり」
「今日まで人類を巨人から生き長らえさせた術(すべ)があります」(エルヴィン)
「人類の半数を見殺しにするようであっても、人類が絶滅するよりかはいい」(エルヴィン)
「エレンを手放し、仲間の命も、自分の命と共に責任を放棄し」
「王政に託すべきだったのでしょう」(エルヴィン)
「人よりも、人類が尊いのなら」(エルヴィン)
「君の使命は相変わらずつらいな」
「死んだ方が遥かに楽に見える」(ザックレー)
「私の理由を言おうか?」
「昔から奴等が気に食わなかったからだ」(ザックレー)
「しかしそれは君も同じだろう」
「君は死にたくなかったのだよ」(ザックレー)
「私と同様、人類の命運よりも個人を優先させるほど」(ザックレー)
「自分は、とんだ思い上がりをしていたようです」(エルヴィン)
「私には…夢があります」
「子供の頃からの夢です」(エルヴィン)
「巨人になれる人間を、巨人が食べることによってその能力が継承される」
「もしそれが本当だとしたら…」(アルミン)
「エレンは、いつどうやって巨人になり」
「誰を食べて能力を得たんだろう?」(アルミン)
43話
「エレン、聞いて」
「私のお父さんはこれまでもこれからも、この壁に残された人類全ての味方なの」(ヒストリア)
「私達には誤解があったんだよ」(ヒストリア)
「でもお父さんはそうするしかなかった」
「その全ては人類を思ってやらざろうえなかったの」(ヒストリア)
「思い出したか?」
「父親の罪を」(レイス)
「なんで…なんで今まで、忘れてたんだろう?」
「私は独りじゃなかった」
「私には、あのお姉さんがいた」(ヒストリア)
「私に本を…読み書きを教えてくれた、優しくしてくれた」
「あの人のことを忘れるなんて…」(ヒストリア)
「わしはお主と違って賭け事は好まん」
「またお主らと違って、己よりも生き残る人類の数を尊重しておる」(ピクシス)
「お主の提案に乗ったのはそれが人類にとって最善だと思うたからじゃ」
「その結果、王政につくべきと風が吹けば、ザックレーと争うことも覚悟しとった」(ピクシス)
「とまあ、わしらクーデター直後のお仲間同士でさえこのありさまじゃ」
「いつか人は争いをやめるとか誰かが歌っておったが、それはいつじゃ?」(ピクシス)
「人類が1人以下まで減れば、人同士の争いは不可能になります」(エルヴィン)
「分かったか? 切り裂きケニーだ」
「奴がいればそれが一番の障害になる」(リヴァイ)
「脅威の度合いで言えば、敵に俺がいると思え」
「いや、あの武器がある分、俺よりも厄介だ」(リヴァイ)
「お前…ある時突然、力に目覚めたような感覚を経験したことがあるか?」(リヴァイ)
「あります」(ミカサ)
「ケニー・アッカーマンにも、その瞬間があったそうだ」(リヴァイ)
「ある時ある瞬間に、突然バカみてえな力が体中から湧いてきて」
「何をどうすればいいか分かるんだ」(リヴァイ)
「その瞬間が、俺にもあった」(リヴァイ)
「やっと妹を見つけたよ」
「クシェルは地下街の娼館で働いてた…客の子を身ごもってな」(ケニー)
「たく…こんなクソみてえな世界に生まれたところで」
「一体どんな夢が見れるってんだろうな」(ケニー)
「それでお前ら、手を汚す覚悟の方はどうだ?」(リヴァイ)
44話
「よお、リヴァイ。ホントはおめえに構ってる暇なんざねえんだが」
「ここを突破されちゃ元も子もないんでな」(ケニー)
「仕方ねえ、遊んでやるよ」(ケニー)
「教えてやったな」
「敵を追う時は、前ばかり見るなって!」(ケニー)
「2発とも大外れだが?」
「君も行き急ぐタイプかな?」(ハンジ)
「まったく…俺の気持ちに気づいておきながら、散々利用してくれたもんだなあ」
「この色男がよ」(ケニー)
「それが私の使命でしょ!」
「そう…私はエレンを食って、姉さんを取り返す!」(ヒストリア)
「そして世界の歴史を継承し、この世から巨人を駆逐する!」
「それが私の使命よ!」(ヒストリア)
「(ほかの生きがい?) それじゃつまんねえんだよ」(ケニー)
「寿命が尽きるまで息してろって?」
「それが生きているといえるのか」(ケニー)
「いらなかったんだよ…」
「俺も…俺の親父も」(エレン)
「親父が5年前に、ここでこんなことをしなければ」
「お前の姉ちゃんが、全てなんとかしてくれるはずだったんだろ?」(エレン)
「親父が巨人の力をあるべきところから盗んだせいで、一体どれだけ人が死んだ?」(エレン)
「とても俺は償いきれない」
「いらなかったんだよ…あの訓練の日々も、壁の外への夢も…」(エレン)
「俺は、いらなかったんだ…」(エレン)
「だから…せめて、お前の手で終わらせてくれ」
「俺を食って、人類を救ってくれ」(エレン)
「あとは任せた…」(エレン)
「エレン、あの時は…私のことを普通の奴だって言ってくれて、嬉しかったよ」(ヒストリア)
「何が神だ!」
「都合のいい逃げ道作って、都合よく人を扇動して!」(ヒストリア)
「もうこれ以上、私を殺してたまるか!」(ヒストリア)
「うるさいバカ! 泣き虫、黙れ!」(ヒストリア)
「巨人を駆逐するって?」
「誰がそんな面倒なことやるもんか!」(ヒストリア)
「むしろ人類なんて嫌いだ、巨人に滅ぼされたらいいんだ!」
「つまり私は人類の敵!」(ヒストリア)
「分かる? 最低最悪の超悪い子!」
「エレンをここから逃がす」(ヒストリア)
「そんで全部ぶっ壊してやる!」(ヒストリア)
45話
「私は人類の敵だけど、エレンの味方」
「いい子にもなれないし、神様にもなりたくない」(ヒストリア)
「でも…”自分なんかいらない”なんて言って泣いてる人がいたら」
「”そんなことないよ”って伝えに行きたい」(ヒストリア)
「それが誰だって、どこにいたって、私が必ず助けに行く!」(ヒストリア)
「なんだ? 悲劇の英雄気分か?」
「てめえ1回だって自分の力1つでなんとか出来たことあったかよ?」(ジャン)
「弱気だな。初めてってわけじゃねえだろ、こんなの」(コニー・スプリンガー)
「別に慣れたかねえんですけどね!」(サシャ・ブラウス)
「じゃあ何もせずに、このままみんなで仲良く潰れるか、焼け死ぬのを待つの?」
「私達が人類の敵だから?」(ヒストリア)
「毎度、お前にばかりすまなく思うが」
「エレン…好きな方を選べ」(リヴァイ)
「ごめんなさい…最後に一度だけ、許して欲しい」
「自分を信じることを!」(エレン)
「これまでどうしても出来なかった硬質化の力を使って、俺達を守った」
「お前は一瞬で、これだけのものを発想して造り出したんだ」(リヴァイ)
「つまり…これでウォール・マリアの穴を塞ぐことが可能になった」(リヴァイ)
「敵も味方も大勢死んで、さんざん遠回りした不細工な格好だったが」
「俺達は無様にも、この到達点にたどり着いた」(リヴァイ)
「おかげでみんな助かりました」(サシャ)
「でも正直いうと」
「あなたが泣きわめきながら気持ち悪い走り方で飛び出したあの瞬間は」(サシャ)
「”もうこりゃダメだ、終わりだ終わりだ”」
「”このおばんげねえ奴はしゃんとしないや”」(サシャ)
「”ホントめそめそしてから、こんハナタレが”と思いましたよ」(サシャ)
「整理してみよう」
「つまり、ロッド・レイスが”始祖の巨人”と呼んだ、エレンの中にある巨人の力」(ハンジ)
「それは、レイス家の血を引く者が持たないと真価を発揮できない」(ハンジ)
「しかし、レイス家の人間が始祖の巨人の力を得ても、初代王の思想に支配され」
「人類は巨人から解放されない」(ハンジ)
「へえ…すごく興味ある」(ハンジ)
「初代王いわく、これが真の平和だって?」
「面白いことを考えてるじゃないか」(ハンジ)
「むしろ、あの破滅的な平和思想の持ち主から」
「”始祖の巨人”の力を取り上げている今の状態こそ」
「人類にとって千載一遇の好機なんです」(ヒストリア)
「そう…あなたのお父さんは、初代王から私たち人類を救おうとした」(ヒストリア)
「そうだよ!」
「あのイェーガー先生が、なんの考えもなくそんなことするわけがないよ」(アルミン)
「レイス家の血がなくても、きっと人類を救う手立てはある」
「だからエレンに地下室の鍵を託した」(ミカサ)
「壁の穴を塞ぐ目処が、ようやく立ったんだ」
「選択肢は1つしかねえだろ」(ジャン)
「エレン…ごめんなさい」
「礼拝堂の地下で、私は巨人になってあなたを殺そうと本気で思った」(ヒストリア)
「それも、人類のためなんて理由じゃないの」
「お父さんが間違ってないって信じたかった」
「お父さんに、嫌われたくなかった」(ヒストリア)
「でももう、お別れしないと」(ヒストリア)
「ヒストリア」
「言い忘れていたが、お前にやってもらうことがある」(リヴァイ)
「エルヴィンからの指示でな、この戦いが終わったら」
「お前は正当な王位継承者として、女王になれ」(リヴァイ)
「クーデターは成功したが、兵団がトップに立っても民衆は従わない」
「正当な王位継承者が、偽物から王冠を取り戻したって物語が必要なんだ」(リヴァイ)
「分かりました」
「次の任務は女王ですね、了解しました」(ヒストリア)
「心配してくれてありがとう」
「でも、お仕着せにするかどうかは結局自分次第なんだって…そう思う」(ヒストリア)
「ただ…兵長、1つだけ条件が」
「自分の運命に、自分で決着をつけさせて下さい」(ヒストリア)
「女王になったらあのチビを殴ってやればいい」(ミカサ)
46話
「つまりあの巨人は、このオルブド区外壁で仕留めるしかありません」
「そのためには、おとりとなる大勢の住民が必要なのです」(エルヴィン)
「ただし、民の命を守ることこそが」
「我々兵士の存在意義であることに変わりはありません」(エルヴィン)
「目標を仕留め損なったとしても」
「住民に1人として死傷者を出さぬよう尽くしましょう」(エルヴィン)
「目標はかつてないほど巨大な体ですが、それ故にのろまで的がデカい」(エルヴィン)
「壁上固定砲は大変友好なはずですが、もしそれでも倒せない場合は…」
「調査兵団最大の兵力を駆使するしかありません」(エルヴィン)
「寄せ集めの兵士、かき集めた大砲、付け焼き刃の組織」
「加え、ここは北側の内地だ」(エルヴィン)
「最前線の兵団のように、実戦を踏んでいるわけじゃない」
「だが、今ある最高の戦力であることには違いない」(エルヴィン)
「そりゃあ重々承知している」
「なんせ今回も俺ら調査兵団の作戦は、博打しかねえからな」(リヴァイ)
「お前の思いつくものは全てそれだ」(リヴァイ)
「私には疑問です」
「民衆とは名ばかりの王になびくほど、純朴なのでしょうか?」(ヒストリア)
「ヒストリア…本当に強くなったんだな」(エレン)
「お前のことを弱い奴だと思ってたけど…逆だった」
「弱いのは俺だ」(エレン)
「これからどうする?」
「壁の穴が塞げるようになったからって、それで人類が救われるのか?」(エレン)
「俺は特別でもなんでもないのに」(エレン)
「でも、本当についてないのは人類の皆さんだ」
「俺なんかが切り札でよ」(エレン)
「この街の子供達はまるで、あの日の俺達みたいだな」(エレン)
「まさか今日、あの壁よりでかい巨人が襲って来るとは思っていないだろうから…」
「あの日の僕達と同じ光景を見ることになるだろうね」(アルミン)
「でも、あの日と違うのは、壁の上に巨人を迎え撃つ兵士がいて…」
「それが僕等だってことだ」(アルミン)
「下がってろ、駐屯兵団」
「あとは俺達が引き受ける」(リヴァイ)
「アルミン、あの日と違うことはもう1つあるぞ」
「頼りないかもしれねえけど、人類には切り札があるってことだ」(エレン)
「うなじの表面で爆発しても効果は望めない」
「必ず内側から爆発させなくてはならない」(エルヴィン)
「目標はその自重ゆえなのか、顔を大地で削りながら進んでいる」
「つまり、開く口すらないのかもしれない」(エルヴィン)
「それが今回の賭けだ」(エルヴィン)
「総員! 立体機動でとどめを刺せ!」(エルヴィン)
「これほどの巨体でも、本体は縦1メートル、幅10センチの大きさしかない」
「本体を破壊しない限り、また体を再生させ、高熱の盾を生み出す」(エルヴィン)
「この機を逃すな」(エルヴィン)
「君(ヒストリア)の考えは理解したが、戦闘への参加は許可できない」(エルヴィン)
「団長、どうか! 私は自分の果たすべき使命を自分で見つけました!」
「そのために今ここにいます」(ヒストリア)
「まあもっとも、私のこの体では君を止めることは出来ないだろうな」(エルヴィン)
「わがままを言って、申し訳ありません」
「でも初めてなんです、親に逆らったの」(ヒストリア)
「私が始めた、親子ゲンカなんです」(ヒストリア)
「あれは、私の妄想?」
「私は、本当に…自分の意思で動いてるの?」(ヒストリア)
「もう、分からない」
「けど…こうやって流されやすいのは、間違いなく私」(ヒストリア)
「私は…私はヒストリア・レイス」
「この壁の真の王です」(ヒストリア)
「大やけどにその出血。あんたはもう助からねえな」(リヴァイ)
「いいや…どうかな」(ケニー)
47話
「この世に俺より強え奴がいるなんて、思いもしなかった」
「これが巨人ってやつか」(ケニー)
「本当にいやがったとは…それも壁の中に」(ケニー)
「圧倒的な強者を前にした俺はもろかった」(ケニー)
「なんせ文字どおり握り潰されるのは初めてだし」
「暴力が全てだった俺はその支えを失っちまったんだ」(ケニー)
「今思えば、一族の恨みなんて大して感じてなかったのかもしれない」(ケニー)
「お前は…生きてる方か?」(ケニー)
「(名前?) リヴァイ…ただのリヴァイ」(リヴァイ、子供時代)
「そりゃ確かに…名乗る価値もねえよな」(ケニー)
「愛想のねえ死にかけのガキ」
「クシェルの忘れ形見はそれだけだった」(ケニー)
「こいつを見殺しに出来るほど人を捨ててねえが」
「親に代われるほど出来た人間じゃあねえ」(ケニー)
「俺が教えられることは多くねえが、まずはナイフの握り方、それとご近所付き合い」
「挨拶の仕方、身の振り方とナイフの振り方」(ケニー)
「要はこの地下街で、生き延びる術(すべ)を教えたまでだ」(ケニー)
「ここから出て地上に行きたきゃ勝手に行けばいい」
「ただし、そん時はお前自身の力でな」(ケニー)
「この世で一番偉いのは、この世で一番強い奴のことを示す」(ケニー)
「力さえありゃいいんだよ」
「少なくとも、妹みてえな最期を迎えることはねえだろうからな」(ケニー)
「俺のようなクズにも、本当にお前と対等な景色を見ることが出来るのか?」(ケニー)
「俺は死にたくねえし、力が欲しかった」
「でも…そっか…今なら奴のやったこと、分かる気がする」(ケニー)
「みんな何かに酔っ払ってねえと、やってられなかったんだなあ」
「みんな、何かの奴隷だった」(ケニー)
「あの時、なんで…俺から去っていった?」(リヴァイ)
「俺は…人の親には…なれねえよ」(ケニー)
「(本当にやるのか?) うん、やる」(ヒストリア)
「殴ったあとでこう言ってやればいい」
「”殴り返してみろ”って」(ミカサ)
「こうでもしないと女王なんて務まらないよ」(ヒストリア)
「どうだ! 私は女王様だぞ、文句があれば…」(ヒストリア)
「お前ら、ありがとうな」(リヴァイ)
「勝ったぜ」
「アニちゃん助けるのはあとな」(ジーク・イェーガー)
「座標の奪取を優先、当然だろ?」
「ここで待ってりゃ、あっちから来るんだし」(ジーク)
48話
「ヒストリアが女王になるって決意した理由の1つは、これをやるためだ」
「地下街から壁の端まで、孤児や困窮者を集めて面倒を見る」(エレン)
「”困っている人がいたら、どこにいたって見つけ出し助けに行く”って言ってた」
「これが、ヒストリアのやりたいことなんだ」(エレン)
「どうしたいの?」
「ライナーとベルトルトと、もう一度会うことになるとしたら?」(ヒストリア)
「奴等は殺さなきゃ…ならない」(エレン)
「早く分かるといいね」
「この世界が、なんでこうなっているのか?」(ヒストリア)
「私達のしたこと、後悔するわけにはいかないから」(ヒストリア)
「やったぞ、12メートル級撃破!」
「いいぞ! これなら兵士が戦わなくても、巨人を倒していける!」(ハンジ)
「日中フル稼働で巨人伐採しまくりの、地獄の処刑人の誕生だあ!」(ハンジ)
「謝らないで下さいよ、ハンジさん」
「俺が疲れたぐらいなんだっていうんですか」(エレン)
「早く武器をそろえて行きましょう、シガンシナ区に」(エレン)
「(今まで何があった?) 聞きたいか?」(ジャン)
「いろいろあってうやむやになってたけど、俺達が戦ってる敵はなんなんだろうな?」
「つまり、巨人ってのは…悪夢にうなされ続ける人間…ってことなのか?」(エレン)
「特別な人間はいる」
「ただそれが、自分ではなかったというだけのこと」(キース・シャーディス)
「たったそれだけのことに、どうして気づけなかったのか」(シャーディス)
「特別じゃなきゃいけないんですか?」(カルラ・イェーガー)
「私はそうは思いませんよ」
「少なくともこの子は、偉大になんてならなくてもいい」(カルラ)
「人より優れていなくたって…」
「だって見て下さいよ、こんなにかわいい」(カルラ)
「だからこの子はもう偉いんです」
「この世界に、生まれてきてくれたんだから」(カルラ)
49話
「お前の夢ってのが叶ったら、そのあとはどうする?」(リヴァイ)
「それは…分からない。叶えてみないことにはな」(エルヴィン)
「地下室には何があるのか?」
「知りたければ見に行けばいい」(エルヴィン)
「それが、調査兵団だろ?」(エルヴィン)
「(奪還のあと?) 脅威の排除だ」
「壁の外には、どうしても我々を巨人に食わせたいと思っている奴がいるらしいからな」(エルヴィン)
「もっとも、それがなんなのかは地下室に答えがあると踏んでいる」(エルヴィン)
「(ここで待て?) ダメだ」
「(俺は)エサで構わない、おとりに使え」(エルヴィン)
「確かに困難な作戦になると予想されるが、人類にとってもっとも重要な作戦になる」
「そのために手は尽くしてある」(エルヴィン)
「全て私の発案だ」
「私がやらなければ成功率が下がる」(エルヴィン)
「そうだ、作戦は失敗するかもしれねえ」
「その上お前がくたばったらあとがねえ」(リヴァイ)
「お前は椅子に座って頭を動かすだけで十分だ」(リヴァイ)
「巨人にとっちゃそれが一番迷惑な話で」
「人間にとっちゃそれが一番いい選択のはずだ」(リヴァイ)
「おいおいおいおい、待て待て」
「これ以上俺に建前を使うなら、お前の両足の骨を折る」(リヴァイ)
「ちゃんとあとでつながりやすいようにしてみせる」
「だがウォール・マリア奪還作戦は確実にお留守番しねえとな」(リヴァイ)
「確かにお前の言うとおり、手負いの兵士は現場を退く頃かもしれない」
「でもな、この世の真実が明らかになる瞬間には、私が立ち会わなければならない」(エルヴィン)
「エルヴィン、お前の判断を信じよう」(リヴァイ)
「あのなあ、誰だって最初は新兵なんだ」
「新兵から真っ先に捨て駒にしてたら、次の世代に続かねえだろう」(ジャン)
「だから、お前らの班は後ろから見学でもして、生きて帰ることが仕事なんだよ」(ジャン)
「マジな話よお」
「巨人の力がなかったら、お前何回死んでんだ?」(ジャン)
「その度にミカサに助けてもらって…これ以上死に急いだら、ぶっ殺すぞ!」(ジャン)
「考えてもしょうがねえことばかり考えてた」
「なんで俺にはミカサやリヴァイ兵長みてえな力がねえんだって…妬んじまった」(エレン)
「でも兵長だってお前だって、1人じゃどうにもならないよな」(エレン)
「だから俺達は、自分に出来ることをなんか見つけて」
「それをつなぎ合わせて大きな力に変えることが出来る」(エレン)
「人と人が違うのは、きっとこういう時のためだったんだ」(エレン)
「ウォール・マリアを取り戻して、襲って来る敵を全部倒したら…」
「また戻れるの? あの時に」(ミカサ)
「戻すんだよ。でも、もう全部は返ってこねえ」
「ツケを払ってもらわねえと」(エレン)
「それだけじゃないよ…海だ」
「商人が一生かけても取り尽くせないほどの、巨大な塩の湖がある」(アルミン)
「壁の外にあるのは、巨人だけじゃないよ」(アルミン)
「炎の水、氷の大地、砂の雪原」
「それを見に行くために調査兵団に入ったんだから」(アルミン)
「だから、まずは海を見に行こうよ!」(アルミン)
「しょうがねえ。そりゃ実際、見るしかねえな」(エレン)
「また2人しか分からない話してる」(ミカサ)
「ウォール・マリア最終奪還作戦、開始!」
「進めぇーーっ!」(エルヴィン)
50話
「ウォール・マリアを奪還したなら、人類は何を叫ぶだろう?」
「人類は生きていいのだと、信じることが出来るだろうか?」(アルミン)
「自らの運命は自らで決定できると、信じさせることが出来るだろうか?」
「ウォール・マリアさえ、奪還すれば…」(アルミン)
「私達はきっと、この闇夜に守られている」
「月の光は太陽光の反射だからね」(ハンジ)
「”新種の巨人はその微量な月光を糧にして動いてる”って仮説が正しければだけど」
「新月を選んで正解だった」(ハンジ)
「あの時と同じことが起こらない保障は何もない」(ハンジ)
「なんでか知らねえけど、俺は自由を取り返すためなら…」
「そう、力が湧いてくるんだ」(エレン)
「僕達、帰ってきたんだ」
「あの日、ここから逃げて以来…僕達の故郷に」(アルミン)
「俺の家はあの辺りだ」
「あそこに、全てを置いてきた」(エレン)
「大丈夫だ、取り返してやる」(エレン)
「俺には出来る…いや、俺達なら出来る!」
「なぜなら俺達は、生まれた時からみんな特別で…自由だからだ!」(エレン)
「ホントに塞がったのか? こうもあっさり…」(エレン)
「あなたがやった、自分の力を信じて」(ミカサ)
「まだだ!」
「奴等が健在なら、何度塞いでも壁は破壊される」(リヴァイ)
「ライナーやベルトルトら全ての敵を殺しきるまで」
「ウォール・マリア奪還作戦は完了しない」(リヴァイ)
「今は敵の位置の特定を第一とする」
「アルレルト。君はその頭で、何度も我々を窮地から救い出してくれた」(エルヴィン)
「まさに今、その力が必要な時だ」(エルヴィン)
「(大きく賭けた?) いや、実績を見て判断した」
「彼(アルミン)は我々の大きな武器の1つだ」(エルヴィン)
「この敵地で長期戦となれば勝機は薄い」
「我々には、短期決戦にのみ活路が残されている」(エルヴィン)
「それも、全ては敵の思惑通りというならそれに付き合うのも手だろう」
「まあ何も、隠し事があるのは彼等だけではないからな」(エルヴィン)
「敵はいつもありえない方法で、僕等の予想外から攻めてくる」
「僕等がいつも不利なのは、いつだって僕等が巨人を知らないからだ」(アルミン)
「いつも…」(アルミン)
「(なぜ分かる?) 勘です」(アルミン)
「しかし敵は、いつだってありえない巨人の力を使って」
「僕達を追い込んできました」(アルミン)
「誰でも思いつく常識の範疇にとどまっていては」
「到底敵を上回ることは出来ないのです!」(アルミン)
「時に厳格に、時に柔軟に、兵士の原理原則にのっとり、最善を尽くせ」
「指揮系統を遵守せよ」(エルヴィン)
「我々は勝利するためにここに来たのだ」(エルヴィン)
「これも巨人の力か?」
「あと一歩、命を絶てなかった!」(リヴァイ)
「我々は互いに望んでいる、ここで決着をつけようと」
「人類と巨人共…どちらが生き残り、どちらが死ぬか!」(エルヴィン)
51話
「今この時、この一戦に、人類存続の全てが懸かっている!」
「今一度人類に、心臓を捧げよ!」(エルヴィン)
「隙を見て奴を討ちとれ」
「獣の巨人は、お前にしか託せない」(エルヴィン)
「了解した」
「さっき鎧のガキ1匹殺せなかった失態は、そいつの首で埋め合わせるとしよう」(リヴァイ)
「アルミン、鎧の巨人用に作戦がある」
「人類の命運を分ける戦局の1つ」(エルヴィン)
「その現場指揮は、ハンジと君に背負ってもらうぞ」(エルヴィン)
「あの馬を殺して、ここから離れる」
「それだけでいい」(ライナー・ブラウン)
「リヴァイ兵長がどれだけ強かろうと、俺達の戦士長には到底敵わない」(ライナー)
「長かった俺達の旅も、ようやくこれで終わる」(ライナー)
「まぐれかもしれねえけど、お前には一度勝ってんだ」
「ほとんど勝ってた」(エレン)
「1対1なら俺は勝てる」
「単純な格闘能力なら、アニの方がずっと手強かった」(エレン)
「お前には、ここがどこだか分かるか?」
「ここは…俺の…俺達の…故郷があった場所だ!」(エレン)
「取り返してやる」
「お前らをぶっ殺して…お前らに奪われた全てを」(エレン)
「小せえのをさっさと片付けろ!」
「獣の巨人が動く前にだ!」(リヴァイ)
「損害は許さん!」
「1人も死ぬな!」(リヴァイ)
「クソ! うんざりだ…」
「弱ぇ奴はすぐ死ぬ、雑魚はそこにいろ」(リヴァイ)
「3~4メートル級に苦戦し、数箇所で負傷者を出している」
「今の調査兵団には以前のような力はない」(エルヴィン)
「だが…それだけの損害がなければ、決してここまでたどり着けなかった」(エルヴィン)
「なぜかではない、私は気づいていた」
「私だけが、自分のために戦っているのだと」(エルヴィン)
「私だけが、自分の夢を見ているのだと」(エルヴィン)
「いつしか私は部下を従えるようになり、仲間を鼓舞した」
「”人類のために心臓を捧げよ”と」(エルヴィン)
「そうやって仲間をだまし、自分をだまし」
「築き上げたしかばねの山の上に…私は立っている」(エルヴィン)
「それでも、脳裏にちらつくのは地下室のこと」
「この作戦が失敗しても、死ぬ前に地下室に行けるかもしれない」(エルヴィン)
「グリシャ・イェーガーが残した地下室…世界の真相に」(エルヴィン)
「実験のかいがあった」
「この拳なら戦える!」(エレン)
「まだだ! 最初の攻撃に全てが懸かってる」
「エレンが絶好の機会を作ると信じて待つんだ」(ハンジ)
「しかし、その武器だけで作戦を達成させるのは困難だろう」(ハンジ)
「壁の穴を塞ぐのも重要だが、我々は何よりも」
「壁の破壊者であるライナーとベルトルトを殺さなければならないのだから」(ハンジ)
「やはり俺1人では、エレンをかじり取るまでには至らないか」
「もはやこの手を使うしか…」(ライナー)
「お前ら!」
「こうなる覚悟は済ませたはずだろ! やるぞ!」(ジャン)
52話
「おい、なんで…」
「マルコが…食われてる」(ライナー)
「へえ、まだ決意が固まってないってこと?」
「そうですか…じゃあこの間決定したことは一体なんだったのでしょうか?」(ジーク)
「目標は1つだろ?」
「座標を奪還し、この呪われた歴史に終止符を打つ」(ジーク)
「もう、終わらせよう」
「終わりにしたいんだよ、俺達で」(ジーク)
「分かりました」
「アニのことは、いったん頭から離します」(ベルトルト・フーバー)
「こんな地獄は、もう僕達だけで十分だ」
「もう…終わらせましょう」(ベルトルト)
「勇敢なる戦士達よ」
「ここで決着をつけ、我々の使命を果たそうじゃないか」(ジーク)
「ベルトルト」
「さんざん言ってきたことだが、俺とはこれから離れた位置につく」(ライナー)
「少しは自分で考えて行動しろよ」
「俺の指示ばっか仰ぐんじゃなくてな」(ライナー)
「本当は誰よりも高い能力を持っているはずなのに、肝心なところは人任せだ」
「正直今まで頼りにならなかったぜ」(ライナー)
「今まではな」
「終わらせるんだろ? ここで」(ライナー)
「そうさ…ここで勝って終わらせてやる!」(ベルトルト)
「交渉…出来る余地なんてなかった」(アルミン)
「なんせ僕達は圧倒的に情報が不足してる側だし」
「巨人化できる人間を捕まえて拘束できるような力もない」(アルミン)
「これは、仕方なかったんだ」(アルミン)
「君がここまで追い詰められるなんてな…ライナー」(ベルトルト)
「1つ頼みがある、少しだけ体を動かしてくれ」
「出来なかったら…すまない、覚悟を決めてくれ」(ベルトルト)
「終わらせてくる」(ベルトルト)
「待って下さい」
「これが最後の交渉のチャンスなんです」(アルミン)
「話をしたら、全員死んでくれるか?」(ベルトルト)
「僕達の要求はわずか2つ」
「エレンの引き渡しと、壁中人類の死滅」(ベルトルト)
「これが嘘偽りのない現実だ、アルミン!」
「もう全ては決まったことだ!」(ベルトルト)
「(誰が?) 僕だ…」
「僕が決めた! 君達の人生はここで終わりだ!」(ベルトルト)
「アニの話を出せば、また僕が取り乱すと思ったか?」
「大人しくて気の弱いベルトルトなら、言いくるめて隙を突けると思ったのか?」(ベルトルト)
「僕には分かる」
「そうやって震えてるうちは、何も出来やしないって」(ベルトルト)
「確認したかった」
「君達を前にした途端に、また泣き言を繰り出し、許しを請うんじゃないかってね」(ベルトルト)
「でも…もう大丈夫みたいだ」(ベルトルト)
「うん…君達は大切な仲間だし、ちゃんと殺そうと思ってる」(ベルトルト)
「そのはずなんだけど…彼には、何か考えがあるように見えた」
「というか、あれが本当にベルトルトなの?」(ミカサ)
「私には、まるで別人に見えた」(ミカサ)
「すごく変な気分だ」
「恐怖もあまり感じていないし、周りがよく見える」(ベルトルト)
「きっと、どんな結果になっても受け入れられる気がする」
「そうだ、誰も悪くない…全部仕方なかった」(ベルトルト)
「だって世界は…こんなにも、残酷じゃないか」(ベルトルト)
「まさか…生き残ったのは…俺達だけか?」(ジャン)
53話
「アルミン」
「俺は状況は読めるが、この場を打開できるような策は何も浮かばねえ」(ジャン)
「最終的にはお前に頼るからな」(ジャン)
「う~ん…ボール1個分高かったか」(ジーク)
「まあ、初球は様子見で」
「目指すは完全試合(パーフェクトゲーム)だ」(ジーク)
「(状況?) 最悪だ」
「奴の投石で前方の家はあらかた消し飛んだ」(エルヴィン)
「あの投石が続けばここもすぐに更地になり、我々が身を隠す場所はなくなる」(エルヴィン)
「見下ろしてんじゃねえよ」
「てめえは、ただでけえだけだろうがぁーーっ!」(エレン)
「あの巨体に無策で挑めば、ああなっちまう」(ジャン)
「何か…一発逆転の策でもない限り」
「この奪還作戦も、俺達の命も、人類の未来も全ておしまいだ」(ジャン)
「だからって、このまま大人しく皆殺しにされてたまるか!」(ジャン)
「俺は獣の相手だ。奴を引きつけて…」(リヴァイ)
「無理だ。近づくことすら出来ない」(エルヴィン)
「だが、お前とエレンが生きて帰れば、まだ望みはある」
「既に状況はそういう段階にあると思わないか?」(リヴァイ)
「大敗北だ…正直言って、俺はもう誰も生きて帰れないとすら思っている」(リヴァイ)
「ああ、反撃の手立てが何もなければな」(エルヴィン)
「この作戦が上手くいけば、お前は獣を仕留めることが出来るかもしれない」
「ここにいる新兵と、私の命を捧げればな」(エルヴィン)
「お前の言うとおりだ」
「どの道、我々はほとんど死ぬだろう」(エルヴィン)
「いや、全滅する可能性の方がずっと高い」
「それならば、玉砕覚悟で勝機に懸ける戦法もやむなしなのだが…」(エルヴィン)
「そのためには、あの若者達に死んでくれと」
「一流の詐欺師のように体(てい)のいい方便を並べなくてはならない」(エルヴィン)
「私が先頭を走らなければ、誰も続く者はいないだろう」
「そして私は真っ先に死ぬ」(エルヴィン)
「地下室に何があるのか、知ることもなくな」(エルヴィン)
「(死んだ)仲間達は俺等を見ている」
「捧げた心臓がどうなったか知りたいんだ」(エルヴィン)
「まだ戦いは終わってないからな」(エルヴィン)
「全ては俺の頭の中の、子供じみた妄想にすぎないのか?」(エルヴィン)
「お前はよく戦った」
「おかげで俺達はここまでたどり着くことが出来た」(リヴァイ)
「俺は選ぶぞ…夢を諦めて死んでくれ」
「新兵達を地獄に導け」(リヴァイ)
「獣の巨人は、俺が仕留める!」(リヴァイ)
「まあ、このまま終わるとは思ってなかったけど…特攻か」
「もうちょっと何かあると思ったんだけどな」(ジーク)
「まったくもって無意味だ」(エルヴィン)
「どんなに夢や希望を持っていても、幸福な人生を送ることが出来たとしても」
「岩で体を砕かれても同じだ」(エルヴィン)
「人はいずれ死ぬ、ならば人生には意味がないのか?」
「そもそも生まれて来たことに意味はなかったのか?」(エルヴィン)
「死んだ仲間もそうなのか?」
「あの兵士達も、無意味だったのか?」(エルヴィン)
「いや違う!」
「あの兵士達に意味を与えるのは我々だ!」(エルヴィン)
「あの勇敢な死者を、哀れな死者を」
「思うことが出来るのは、生者である我々だ!」(エルヴィン)
「我々はここで死に、次の生者に意味を託す!」
「それこそ唯一、この残酷な世界に抗う術(すべ)なのだ!」(エルヴィン)
「兵士よ怒れ!」
「兵士よ叫べ!」
「兵士よ戦え!」(エルヴィン)
54話
「哀れだ…歴史の過ちを学んでいないとは」(ジーク)
「レイス王によって世界の記憶を奪われたのは悲劇だ」
「だから何度も過ちを繰り返す」(ジーク)
「しまいには壁の中の奴等全員、年寄りから子供まで特攻させるんだろうな」
「どうせ誇り高き死がどうとか言いだすぞ…ふざけやがって!」(ジーク)
「何やってんだ、俺」
「何マジになってんだよ、お前は父親とは違うだろ」(ジーク)
「何事も楽しまなくちゃ」
「みんなを、誇り高き肉片にしてあげようぜ」(ジーク)
「ゲームセット!」
「分かるか? 投げ方を変えたんだよ」
「これならイチコロでしょ」(ジーク)
「さっきは随分と楽しそうだったな!」
「もっと楽しんでくれよ!」(リヴァイ)
「巨人化直後、体を激しく損傷し、回復に手一杯なうちは巨人化できない」
「そうだったよな?」(リヴァイ)
「こいつはまだ殺せない」
「誰か、生きてる奴はいねえのか?」(リヴァイ)
「痛え…やりやがったな、リヴァイ」
「痛えよ!」(ジーク)
「だが武器は使い果たした頃だろう」
「お前らはこれで全滅」(ジーク)
「かなり危なかったが、我々の勝ちだ!」(ジーク)
「待てよ…俺はあいつに誓ったんだ」
「必ずお前を殺すと…誓った!」(リヴァイ)
「あの野郎、本当に生き返りやがった」
「あいつ(ライナー)どうやったら死ぬんだよ」(ジャン)
「俺達にあれを、どうしろっていうんだよ!」(ジャン)
「作戦がある、みんなでライナーを引きつけてくれ」
「ベルトルトは、僕とエレンで倒す」(アルミン)
「僕達2人で勝ってみせるから」(アルミン)
「この作戦が上手くいけば、僕はもう、海を見には行けないな」
「僕はなぜか外の世界のことを考えると、勇気が湧いてくるんだ」(アルミン)
「エレン起きろ!」
「海を見に行くよ」(アルミン)
「エレン、作戦は以上だ」
「あとは全てを実行に移し、ベルトルトをだますことさえ出来れば…」(アルミン)
「この勝負、僕達の勝ちだ」(アルミン)
「ライナーの注意を引けないのなら、今ここで息の根を止めるしかない」
「ここで、エレンとアルミンを守る!」(ミカサ)
「やるしかありません!」
「だって戦わないと勝てませんから!」(サシャ)
「こんな試練にももう慣れたよ、アルミン」
「そんなボロボロになったエレンを起こして何が出来るのか?」(ベルトルト)
「僕に見せてくれ」
「君達が最期に何を残すのか」(ベルトルト)
「自分で考えた作戦だけど」
「成功は僕がどれだけ耐えられるかでほとんど決まるな」(アルミン)
「エレン、悪いけど僕は海を見るまでは死ねない」
「だから大事には至らない辺りで切り上げるけど、あとは任せたよ」(アルミン)
「ほら、僕ってそんな勇敢じゃないから」(アルミン)
「エレン、分かってるよね」
「一緒に海に行くって約束しただろ」(アルミン)
「僕がエレンに嘘ついたことあった?」
「だから何があっても、僕の作戦守ってくれよ!」(アルミン)
「エレン、アルミン…いや、2人に任せた」
「私達はライナーを殺る!」(ミカサ)
「息が…これ以上はもう…いや、まだだ!」
「この程度じゃ足りない!」(アルミン)
「もっと時間を稼ぐんだ!」(アルミン)
「耐えろ…まだ離すな」
「エレンに託すんだ」
「僕の夢、命、全て!」(アルミン)
「僕が捨てられるものなんて、これしかないんだ」(アルミン)
「きっと…エレンなら…海にたどり着く」
「海を…見てくれる!」(アルミン)
「ライナー…出て!」(ミカサ)
「クソ…分かってたはずなのに…」(エレン)
「分かってた…お前が誰よりも…勇敢なことぐらい…」(エレン)
55話
「こうなることは、分かってたはずなのに…」
「でも、お前の力に頼るしかなくて…」(エレン)
「アルミン…お前は、どうして逃げないんだよ」(エレン)
「お前が…エレン・イェーガー?」
「全然親父と似てないな」(ジーク)
「信じてほしい、俺はお前の理解者だ」(ジーク)
「俺達はあの父親の被害者」
「お前は、父親に洗脳されている」(ジーク)
「エレン、いつかお前を救い出してやるからな」(ジーク)
「さて、聞きたいことは山ほどあるんだけど」
「君の口も、鎧のように堅そうに見える」(ハンジ)
「君は、私達が知りたいことを教えてくれるかな?」(ハンジ)
「(いいや?) ありがとう、覚悟が出来てて助かるよ」(ハンジ)
「私は条件がそろったとは思わない」
「今は、リヴァイやあちらの状況が分からない」(ハンジ)
「それを確認する時間も、余裕もないと思うね」
「なぜならこいつらの底力は、我々には到底計り知れないからだ」(ハンジ)
「首をはねてもまだ、安心できないよ」(ハンジ)
「ハンジさんらしくないですね」(ジャン)
「分からないものは分からないと蓋をして」
「この先どうやったら俺達は巨人に勝てるんですか?」(ジャン)
「俺達が敵を計り知れるようになるのは…いつですか?」(ジャン)
「私の判断だ…君のは判断材料」(ハンジ)
「俺のせいです…俺が、取り返しのつかないことを…」(ジャン)
「私の判断だと言ったろ」(ハンジ)
「(エルヴィンは)まだ、息がある」
「まだ…生きてる」(リヴァイ)
「俺は、人類を救える方を生かす」(リヴァイ)
「お前ら…自分で何をやっているのか分かっているのか?」
「エルヴィンを…調査兵団団長を、見殺しにしろと言ってるんだぞ」(リヴァイ)
「エレン、私情を捨てろ」(リヴァイ)
「お前らも分かってるはずだ」
「エルヴィンの力なしに、人類は巨人に勝てないと!」(リヴァイ)
「人類を救うのは、俺でも団長でもない!」
「アルミンだ! そうだろミカサ!」(エレン)
「巨人を滅ぼすことが出来るのは…悪魔だ!」
「悪魔をよみがえらせる、それが俺の使命だったんだ!」(フロック・フォルスター)
「私にも、生き返らせたい人がいる…何百人も」
「調査兵団に入った時から、別れの日々だ」(ハンジ)
「でも、分かっているだろ?」
「誰にだっていつかは、別れる日が来るって」(ハンジ)
「とてもじゃないけど、受け入れられないよ」
「正気を保つことさえままならない」(ハンジ)
「つらい…つらいよ、分かってる」
「それでも、前に進まなきゃいけない」(ハンジ)
「でも、こいつは違うんです」
「アルミンは戦うだけじゃない、夢を見ている!」(エレン)
「こいつを、許してやってくれないか?」
「こいつは悪魔になるしかなかった」(リヴァイ)
「それを望んだのは俺達だ」
「その上、一度は地獄から解放されたこいつを、再び地獄に呼び戻そうとした」(リヴァイ)
「だがもう、休ませてやらねえと…」(リヴァイ)
56話
「アルミン!」
「よく、戻ってきた…」(エレン)
「どうして、僕なんですか?」
「誰がどう考えたって、エルヴィン団長を生き返らせるべきじゃないですか」(アルミン)
「兵長、どうして僕に打ったんですか?」(アルミン)
「少なくとも、お前の仲よし2人はそうは思わなかったようだぞ」(リヴァイ)
「俺に抵抗し、刃傷沙汰に及ぶほどな」(リヴァイ)
「当然兵規違反の罰は受けてもらうが、罰さえ受ければ何をしてもいいのかい?」(ハンジ)
「だがな、最終的にお前を選んだのは俺だ」
「いや…俺の私情でエルヴィンの死に場所をここに決めちまったんだ」(リヴァイ)
「私も、エルヴィンに打つべきだと思ったよ、正直に言えばね」
「いや、何よりそんな状況を防げなかったことが…」(ハンジ)
「とにかく、エルヴィンが注射を託したのはリヴァイであり」
「そのリヴァイは君を選んだ」(ハンジ)
「もう何も言うまい」
「君にはエルヴィンの命と巨人の力が託された」(ハンジ)
「誰になんと言われようと、君はもうそういう存在なんだ」
「アルミン」(ハンジ)
「ぼ…僕が、エルヴィン団長の代わりをですか?」
「そんな、バカなことが…」(アルミン)
「勘違いするな、お前じゃエルヴィンの代わりにはなれねえ」
「だが…お前はお前で、人にはない力を持っていることも確かだ」(リヴァイ)
「俺は後悔するつもりはない」
「ただ、こいつらを後悔させるな」(リヴァイ)
「ほかの誰も…お前自身も後悔させるな」
「それがお前の使命だ」(リヴァイ)
「まぁ、私もエルヴィンの後任の調査兵団団長としては、君と似たような立場だ」
「こうなればお互い、腹をくくるしかない」(ハンジ)
「まあ、中央憲兵に見られて困るようなもんは」
「(地下室を)一見しただけじゃ分かんねえだろうな」(リヴァイ)
「おい、突っ立ってんじゃねえぞ、ガキ共」
「エルヴィンの勘はそう外れねえよ」(リヴァイ)
「私は、人類が優雅に暮らす壁の外から来た」
「人類は滅んでなどいない」(グリシャの手記)
「この本を最初に手にする者が、同胞であることを願う」(グリシャの手記)
「あの幼き日…私は、この世の真実と向かい合った」(グリシャ・イェーガー)
57話
「間違っているのはどちらだろうか?」
「私か、この世界か」(グリシャ)
「恐らくは両方だろう」(グリシャ)
「私は無知で愚かで…世界は理不尽で狂っている」(グリシャ)
「なんか、すっげえ長い夢を見ていた気がするんだけど…」
「いや…夢じゃねえ、記憶だ」(エレン)
「今、親父の記憶とつながった」
「あの巨人…お前だったんだな」(エレン)
58話
「九つの巨人の力を継承した者は、13年で死ぬ」
「俺が継承したのも13年前になる」(エレン・クルーガー)
「フクロウはそれを”ユミルの呪い”と言っていた」
「13年は始祖ユミルが力に目覚めてから、死ぬまでの年月に相当する時間だと」(エレン)
「僕はあと13年、エレンは…」(アルミン)
「残り8年…もないな」(エレン)
「違う…これは、何かの間違い…間違ってる」(ミカサ)
「この世に真実などない、それが現実だ」
「誰だって神でも悪魔にでもなれる」(クルーガー)
「誰かがそれを真実だと言えばな」(クルーガー)
「俺に憎しみを思い出させようとしても無駄だ」
「俺に残されたのは…罪だけだ」(グリシャ)
「お前は妹を連れて壁の外に出た日から、その行いが報われる日まで、進み続けるんだ」
「死んでも、死んだあとも」(クルーガー)
「これは…お前が始めた物語だろ」(クルーガー)
「私はこれから死ぬ」
「でも、後悔はしてない」(ユミルの手紙)
「そう言いたいところだが、正直心残りがある」
「まだお前と結婚できてないことだ」(ユミルの手紙)
「バカだな、ユミルって…バカだったんだ」
「照れくさくなるとすぐ誤魔化す」(ヒストリア)
「これじゃ分かんないよ」(ヒストリア)
「我々壁内人類は、いまだ極めて危険な状態にあります」
「敵が巨人という化け物だけであればどんなによかったことでしょうか」(ハンジ)
「しかし、我々が相手にしていた敵の正体は、人であり、文明であり」
「言うなれば…世界です」(ハンジ)
「手記によれば、我々は巨人になれる特殊な人種ユミルの民であり」
「再び世界を支配する可能性がある」(ハンジ)
「だから世界は我々ユミルの民を、この世界から根絶するのだと」(ハンジ)
59話
「ならばまた民をだますか?」
「レイス王がやったように、何も知らない民をこの壁の中で飼おうというのか?」(ピクシス)
「ならば…我々にはなんの大義があって、レイス王から王冠を奪ったのだ?」(ピクシス)
「公表しましょう」
「100年前、レイス王が民から奪った記憶を、100年後の民にお返しするだけです」(ヒストリア)
「我々は皆、運命を共にする壁の民」
「これからは一致団結して、力を合わせなくてはなりません」(ヒストリア)
「(信憑性?) 少なくとも、我々がずっと抱いていた疑問とは辻褄が合ってる」
「そりゃ信じたくないですよ、そんな話」(ハンジ)
「(混乱状態?) ああ…でも仕方ないよ」
「調査報告が我々の飯代だ」(ハンジ)
「情報は納税者に委ねられる」
「そこが前の王様よりイケてるところさ」(ハンジ)
「地下室に合ったものはなんだ?」
「希望だったのか? それとも絶望か?」(エレン)
「敵は果てしなく強大だった」
「このまま何も変わらなければ、またあの惨状が繰り返される」(エレン)
「何かを変えることが出来るなら、自分の命ぐらいいくらでも捧げてやるのに…」
「俺には、ヒストリアを犠牲にする覚悟がない」(エレン)
「どうすればいい?」
「こんなこと、誰にも…」(エレン)
「(この巨人は)楽園送りにされた、俺達の同胞だ」(エレン)
「ほら…言っただろ、エレン」
「商人が一生かけても取り尽くせないほどの、巨大な塩の湖があるって」(アルミン)
「僕が言ったこと、間違ってなかっただろ?」(アルミン)
「(壁の向こうには)海があって…海の向こうには、自由がある」
「ずっとそう信じてた…でも違った」(エレン)
「海の向こうにいるのは…敵だ」
「何もかも、親父の記憶で見たものと同じなんだ」(エレン)
「なあ…向こうにいる敵、全部殺せば」
「俺達…自由になれるのか?」(エレン)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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