「Dr.コトー診療所」の名言・台詞まとめ

マンガ「Dr.コトー診療所」の名言・台詞をまとめていきます。

 

Dr.コトー診療所

1巻

「星野さんの言うことはよくわかります。でも、ほら、病気とケガは待ってくれませんから」(五島健助、コトー)

 

「先生、まだ誤解されているようですけど……この島の人達は、本当に具合が悪かったら、本土の病院に6時間かけて船で行くんです」

「誰も、こんなとこで診てもらいたくないですからね」(星野彩佳)

 

「星野さん、そんな怖い顔してちゃ、ダメだよ」
「意識のある患者さんは、看護婦さんの笑顔に安心するんだ。どんな時も忘れないで」(コトー)

 

「オレは、まだ医者ってやつを信頼したわけじゃねえ。だけど……タケヒロの命を助けてもらったことに関しては……あんたに礼を言うぜ」(原剛利)

 

「ぼくは医者だ。ぼくは人を生かすために医者になったんだ。目の前で死んでいく人を、黙って見てるくらいなら、今すぐ医者をやめるよ!!」(コトー)

 

「オレは医者を信じたわけじゃねえが、あんたのことは一生、信じる。それだけだ」(原)

 

 

「それ(時間外)でもいいんだ。ぼくは今、患者さんが来てくれるだけですごくうれしい。この島の人達に信頼されてるってことが本当にうれしいんだ」(コトー)

 

「医者はぼくだ。患者が生きているか死んでいるかは、医者であるぼくが決める」(コトー)

 

「まだ逝くな! 君はこの島に必要な人なんだ! 頼む、戻って来い!!」(コトー)

 

「これでよかったかわからないだと……それが、これから母親になろうとしている者の言葉か!!」

「一人の人間の親になるということが、どれほどの責任を負うことなのか、この家に逃げ込んでいるかぎり、おまえにはわかるまい!!」(石原ゆかこの父)

 

「私はどうなってもいいから……この子を殺さないで……いくら、このあと子供が産めたとしても、この子は二度と生まれないんだから……」(石原ゆかこ)

 

「二人とも助ける」(コトー)

 

「よけいなことは考えるな、オペ中だぞ!!」(コトー)

 

「二人が助かったのは、二人の生命力が強かったからです。ぼくはほんのちょっと手助けしただけですから」(コトー)

 

2巻

「私……みんなが連日押しかける気持ちがわかるんですよ。この島にちゃんとしたお医者さんがいてくれるって、本当にうれしいんです」

「身近に、命を預けられる人がいるのといないのとじゃ、全然違いますもん。だからみんな、先生のそばにいたいんです。いなくなったらどうしようって不安なんですよ」(星野)

 

 

「でもさ、星野さん、怖いね。みんなの信頼を得るのに、あんなに苦労したのに……失う時は一瞬なんだな……」(コトー)

 

「お金のことはともかく……ぼくが、記事にある女子高生を見殺しにしたのは事実だ」(コトー)

 

「星野さん、ぼくは医者だ。この島で、一人でもぼくを必要としてくれる人がいる限り、やめるつもりはないよ」(コトー)

 

「言っとくが、オレはあんた達の作る雑誌は好きじゃねえ。書く奴の思い一つで、真実も歪められちまう気がしてよ」(原)

 

「今、ここに自分を必要とする患者さんがいる。その患者さんを置いていく医者なんて、どこにもいません」(コトー)

 

「ここにいる人達の中に、今までコトー先生に助けてもらった人は一人もいないの!? それとも、そんなことはもう忘れた!?」

「私が育ったこの島の人間は、そんな人達じゃないはずよ!!」(星野)

 

「この島に来て、人の命に対する責任の重さについてよく考えました。巽さんがおっしゃったように、この島には医者がぼく一人しかいない」

「どんな治療をするにしても、全てがぼくの責任です」

「あの夜のぼくは、医者じゃなかった。適切な処置をしていれば、妹さんは死なずに済んだ。悔やんでも悔やみきれません」(コトー)

 

「でも、ここは学校じゃない。同じ病気の患者さんが10人いたら、10通り、いや、それ以上の治療法を考えてみるのが当然だ」

「治ったあとの患者さんの生活を考えたら、ぼくらはすすんでリスクを負わなきゃいけない時もあるんだ。ぼくは医者にマニュアルなんかないと思ってる」(コトー)

 

「変わってよくなるものと、変わらないでいいものとがあると思います。僕はこの島には変わらないでほしい。変わらないことが魅力になる日が、きっと来ると思います」(コトー)

 

3巻

「価値がない命なんてない!!」(コトー)

 

「家族か……都会と違って、古志木島じゃあ住んでる人間全部が顔見知りだ。オレはな……この島の人間はみんな家族だと思ってる」

「家族が危ない目に遭ってるのを見たら、まず助けに走る」(原)

 

「普通なら、こんな崖の上から落ちたら死んでるな。でも君はめちゃめちゃ運がいいみたいだよ。こんなせまい岩と岩の間に落ちたから、ブレーキがかかって助かっちゃった」

「っていうことは、神様は君に生きろって言ってるんだよ」(コトー)

 

4巻

「ぼくは、たかが離島の診療所で、大学の医局では学べなかった、多くのことを学びました。ぼくは、この島の人達に教えられて、ここで初めて、医者になれたと思っています」

「ぼくは東京に戻る気はありません。今はこの診療所で働くことが、ぼくの生きがいです」(コトー)

 

「熊谷さん、ぼくは全力で尽くします。ただ、病気と闘うのはあなただ」
「必ず治ると信じてください。そうでないと治りません。あくまで、がんばるのはあなたです」(コトー)

 

「三上君……謝るなら、ぼくにじゃなくて患者さんにだろ」

「間違えちゃいけない。ぼくらが患者さんの命を握ってるんじゃないんだ。ぼくらは、患者さんの決めた運命を手助けするのが仕事なんだ」

「そのために、ぼくらは患者さんになるべく多くの情報を正確に伝える。オペするもしないも、最後に決めるのは患者さん自身なんだ」(コトー)

 

「今回のエキノコックスのことでは、思い知ったよ」
「エキノコックスのことを知らなかったわけじゃないんだ。なのに、この島で発生するという可能性を、初めから否定してた」

「人の命は一つだ……次、気をつけます、ってわけにはいかないんだ……」(コトー)

 

「重圧は……今も毎日感じてるよ。でもぼくには、目の前の患者さんと向き合って、全力で治療することしかできない」

「ここが離島であってもなくても同じだ。ぼくらが医者であることに変わりないじゃないか」(コトー)

 

5巻

「古川さんはまだ生きているんだ。死ぬことしか見えてない人を、黙って見てるなんてぼくにはできない」(コトー)

 

「私は君に、この島に死にに来たと言った。あれは医者として、言ってはならない言葉だった」

「昨晩、出産に立ち会って、つくづく自分の愚かさを感じ、なぜこの島に来たのか悟ったよ。私はこの島に、生きに来たんだ」(古川公平)

 

「勘違いするな。病人を治すのは、どんな医療機器でも薬でもない」
「人だよ。人と人……医者は病人と向き合うことで、初めて病気に立ち向かえるんだ」

「病気を見ずに、病人を見ろ」(古川)

 

6巻

「最初からなんでもできるやつがすごいと思うかもしれねえが、そんなやつはたいしたこたあねえんだ」

「父さんも、毎日毎日叱られながら漁師になった。でもな、叱られたから、逆にいろんなことを覚えた。回り道したぶん、いろんな道を覚えられた」

「まっすぐ歩いてきたやつよりも、いっぱい道を知ってるんだ」(原)

 

「おまえは自分の道を歩けばいい。誰かが先を歩いていても、おまえは自分のペースで歩いていけばいい。それがダメだなんて、誰にも言わせねえ」(原)

 

「ぼくは、あなたが犯した一番の過ちは、生まれてくる子を一人で育てていく自信がないから誰かと結婚しようと、あなたが考えたことだと思うんです」(コトー)

 

「こういうの見てると、結婚って考えちゃうんだよね。こんな人といっしょに生活してたら、イライラしてストレスたまっちゃうもんね」(星野)

 

7巻

「声が出ないことには、必ず原因がある。ぼくらがやらなきゃいけないのは、その原因を取り除いてあげることなんだ」(コトー)

 

「あーあ、でも私まで気が抜けちゃった感じ……」
「みんなと同じように先生がいて当然と思ってる。でもいつか先生もこの島を離れる日がくるんだよね……」(星野)

 

「べつに、君に礼を言われる筋合いはない。ただ、いいかげんな医者のために人が死ぬのを見たくなかっただけだ」(江葉都怜)

 

「(患者は)3人も殺したうえ、今回の殺人未遂。どう転んでも死刑は確実だろう。とすれば、彼は殺されるために、わざわざ君に生かされるのか?」(江葉都)

 

「どんな患者かは関係ありません。ぼくらの仕事は治療することで、裁くことじゃないんです」(コトー)

 

「由田さん、残念ですがあなたはまだ死ねませんよ。ぼくが死なせませんから」(コトー)

 

「裁くのが医者ではないと言った君が、結局彼に罰を与えた。そういうことだ」
「私がもし、もう一度同じ立場に立たされても、オペはしない。私は君のようなエゴイストではないからな」(江葉都)

 

「辛い未来が待っているから、助けられる命を助けない? それはぼくらが決めることなんですか?」

「江葉都先生、あなたがそう考えるなら、あなたは医者じゃない」
「未来は変わるかもしれない。でも命がなくなった事実は、変えることができないんですよ!」(コトー)

 

「命の価値なんてぼくらが決めるべきじゃない! ぼくはオペします。何度でも。助けられる命があるなら、何度でもオペします!」(コトー)

 

「それと……これだけは言っておく。君がどう思おうと私も医者だ。移植治療のために他人の死を望んだことなど、一度もない」(江葉都)

 

「医者のぼくにできるのは、生きてもらうことだけですから。由田さんが生きる意味を持てるようになるまで、ぼくは何度でもあなたを助けます」(コトー)

 

「続けるかどうかは君しだいだ。だがもし君が今、この不正を握りつぶしてしまったら、君はその時から医者じゃなくなる」(江葉都)

 

8巻

「先入観はよくないよな。子供だから、年寄りだからこうだ、って思い込むのはやめようか」(織田判斗)

 

「私、今は看護婦ですけど将来、医者を目指していますから。ただし、自分の力を過信してオペを強行するような医者にはならないつもりですけど」(星野)

 

「そんな声してちゃダメだ」
「診療所に来る患者さんは、みんな星野さんを見てる。みんな、自分がどんな病気か不安でいる時に、星野さんの明るい声が患者さんを不安から救うんだ」(コトー)

 

「みんなもわかってるんですよ、本当は。でも、面と向かって言われると顔を背けたくなるんだと思います」

「尻すぼみになっていく島の将来なんて、聞きたくないですもんね」(星野)

 

「彼のことを表向きだけ見たら、そう思う人が多いかもしれない。でも人間は、そんなに単純なもんじゃないでしょ」(コトー)

 

「星野さん、重い病気を治すのに欠かせないものはなんだと思う?」
「どんなにいい薬を使っても、薬に生かされてるうちは完治とは言えない。病人に一番必要なのは、生きがいなんだ」(コトー)

 

9巻

「ぼくはもう十分島の人に報いてもらってますよ」
「ぼくにとって一番嬉しいことは、ただただ信頼してもらうことなんです。それ以外に、報いてもらうことなんて、何もない……」(コトー)

 

「お願いします……どんな理由でも、そのことで先生が苦しんでいるなら言ってください」
「ダメですか? 私とじゃ、その苦しみを分かち合えませんか?」(星野)

 

「死んでみてよ」
「その手紙を見て胸がつぶれた。妹は、ぼくが軽々しく『わかる』と言った何百倍、何千倍の不安と、毎日一人で戦っていたんだ」(コトー)

 

「ぼくは、人に教えられるような人間じゃありません」
「ただ……もし、苦しんでいる人を目の前にして、平気でいられるようならば、そんな人は医者になるべきじゃない。そう思います」(コトー)

 

「ぼくはそのために、医者としての自分を見失いかけた」
「ぼくは、古志木島診療所の医者です。これから先、どんなことがあっても惑わされないし、もちろん妹のことも一生忘れません」(コトー)

 

「彼はぼくを信頼してくれた。まだ何もしてないうちに、それに応えないとしたら、医者をやってる意味なんてない」(コトー)

 

10巻

「大学病院にいた頃はあんなにたくさんの死と向き合ってきたのに……この島に来てから一つ一つの死が重い……死に重い軽いがあるなんて思ってないつもりなのに……」(三上新一)

 

「もし、三上君がやり残したと思うわだかまりがあるなら、その患者さんの残りの人生に、生きているという実感を持たせてあげることだと思うんだ」(コトー)

 

11巻

「この患者は私の母だ。私が信頼する医者にしか、このオペは任せられない。それがDr.コトー、君だ」(江葉都)

 

「力を尽くします。ほかのオペと同じように」(コトー)

 

「人間として答えるならば、あなたが『生きている』と思っている以上、この患者は生きています。医者として答えるならば、生きていなければぼくはここにはいません」(コトー)

 

「スタンスの違いなんかない。結局、ぼくもあなたも、同じ医者でした」(コトー)

 

「おじいちゃん……ぼくも過去にミスをしたんだ。今もそのミスを後悔してる。だから、そのミスを忘れず、いつも頭の一部に置いて治療に当たろうとしてるんだ」

「それでしか、ぼくのやってしまったミスは取り返せないと思ってる」(コトー)

 

「オレの夢は、おまえが夢を叶えることさ」(原)

 

「頼むぜ、先生。オレを一人にしねえでくれよ」(原)

 

12巻

「父さん……ボク、死なないから」(原健裕)

 

「教授は、ぼくが成長したとおっしゃいましたが……もし本当に成長したのなら……それは間違いなく、離島医療のおかげです」

「(あるのは)ここにない、全てです」(コトー)

 

「ここはね、この島にはね、診療所はここしかないの。島民が、いつどこで病気になってもケガしたりしても全部私達が対応するの」

「いつもすぐ対応できる気持ちだけは、必ず持ってなきゃいけないの。楽したいなら他に行って。べつにここにあなたは必要じゃないから」(星野)

 

「あんた、抱いてみろ」
「よう覚えとけ。これが命の重さだ」(内つる子)

 

「出ましょう、こんなところ。私がこの人を、本当の医師のいるところに連れていきます」(星野)

 

「母さん、ごめんね……でも黙ってられない。看護師としてこんな理不尽なこと許しておけない」(星野)

 

「お父さん、これから手術するわ。ちゃんと生きてもらう。死なせないわ」
「聞こえてるでしょ!! このまま死ぬなんて許さない!!」
「私はまだ何もしてもらってない。生きて、ちゃんと今までの時間を償って!! お父さん……」(星野)

 

13巻

「勘違いしないで!! 私は許したわけじゃないわ。それに、ろくでもない父親だから、こんなバチが当たるのよ。私の前で苦しんで苦しんで死ぬことになるのよ」

「だけどね、いくら苦しんで死んだとしても、私は許せないと思う。許したら、お母さんがかわいそうだから」(星野)

 

「本当はみんな、変わろうともがいてるんだよ。何かしなきゃってみんな心では思ってる」
「私には分からない。変わって良くなることって、なんなのか……」(星野)

 

「あの状態から完治するとしたら……ぼくは何を指標に診断すればいい……」
「奇跡は信じたい……でも、本当に奇跡が起こったら……ぼくは……」(コトー)

 

「末期……? 末期って誰が決めるんだろう……」
「あきらめるなと口では言いながら、ぼくはあきらめていた……生命を軽んじていた……?」(コトー)

 

「でもやっぱり、ここはいい島なんだよ。離れてみないと当たり前すぎてわからないけど……ぼくも何度か島を離れた時に思ったんだ」

「もう、この島以外には住めないなあって……」(コトー)

 

14巻

「先生にはいつも『癒者』でいてほしいんです。ぼくが出会えてよかった……そう思えるような先生でいてください」(三上)

 

「どうでもいい命なんてどこにもない」(コトー)

 

「この島に来てからそれ(切り替え)が簡単にできなくなっちゃいました……」

「当然、みんな年老いていくからいつかは死を迎えるでしょうけど……島の人達と親しくなればなるほど、ぼくのほうが助けてもらってることに気づくんです」

「この前みたいに。そういう人達の死を、ぼくはこれから本当に受け止められるんだろうか……」(コトー)

 

「先生に治せない病気なら、あきらめもつく。満足して死ねるかどうかは、そいつの生き方次第だと思うけどよ」

「先生に看取られるなら納得はできる。少なくとも、島の人間はみんなそう思ってるよ」(原)

 

「ぼくわかりました。ぼくが時々この島を離れて、またここに帰ってきた時、なんであんなにホッとするのか」

「ぼくにとっても、この島は癒者なんです」(コトー)

 

15巻

「ぼくにはまだ江葉都先生が完治しているとは思えないんだ。アルコール依存症は克服できていても、そこまで自分を蝕んだ病巣は克服できたわけじゃない」

「原因は、まだ江葉都先生の中に、そのままくすぶり続けている」(コトー)

 

「医者に未練があるから、自分を追いつめてアルコール依存症にもなる。だったら治しましょう。ぼくといっしょに呪縛を解きましょう」

「あなたがどう言おうと、ぼくはあなたが医者だと思ってますから」(コトー)

 

「おまえの優しさは諸刃の剣だ。きっといつか裏目に出ることになる。自分の命と引き替えに、人の命を救うのが医者じゃない」(江葉都)

 

「人を信じすぎるやつは、必ずバカを見る。人は裏切る。そう思っていれば、何があっても受け止められる」(コトー)

 

「あなたは勘違いしてる。ぼくは緊急の場合を除いて、今まで患者さんにリスクを負わせてまで、手術をした覚えはありません」

「あなたは番組のためにリスクを負おうとしている。そんな手術は、ぼくにはできません」(コトー)

 

16巻

「ぼくだって奇跡を信じたい。でも現実には、声帯の一部を取らざるを得ませんでした。彼女の声は二度と元には戻りません」

「2週間後、彼女にどんな声が戻るのか……あるいは声は戻らないのか……そのあとはあなた方で支えてあげてください」(コトー)

 

「いいのいいの、この島にはもっとわがままな人がいっぱいいるんだから」(星野)

 

「タケヒロ、人は人だ。自分の人生は自分で決めればいい。でもな、ここの漁協はなくならねえ。今は北志木の漁協の甘い言葉に、みんな浮き足立ってるだけさ」(原)

 

「だから、わかってないんですよ!! 私が一番幸せなのは、そばに和田さんと不二彦がいることなんです」(和田環)

 

「みんな幸せを願ってるんだ。だったら、必ずどこかに答えはあるよ」(コトー)

 

「てめえらの脅しなんかきかねえよ。今までこの腕だけで生きてきた漁師を、なめんじゃねえぞ」(原)

 

「ぼくも島の医師です。今は考えられなくても、いつかは先生のように引退する日が来る。それがどういう時なのか、ぼくならどうするのか、知っておきたいんです」(コトー)

 

「わしは、『他人のため』『島民のため』などとぬかしながら、結局、自分の正義感を満たすため、『自分のため』だけにしか生きちゃこなかった」

「わしはこの年まで、家族のことを何一つ顧みず、自分のエゴだけでこの診療所をやってきた。親の気持ちもわからんバカモンが、『他人のため』などと言う資格はない」

「それを、この年になって初めて気づいた」(石川、医師)

 

「難しく考えることなんてない。おまえが幸せなら、それでいい……父さんも口に出して言わないけど、親なんてそんなものよ」(コトーの母)

 

17巻

「医者は、痛みの原因がわからない時、患者に『痛くないハズだ』なんて言います。でも、患者が『痛い』と言えば……それはやっぱり『痛い』んですよ、コトー先生」(鳴海慧)

 

「私は、医者の本分とは患者の『痛み』を取り除いてやることにあると思っています」
「患者本人から一刻も早く『痛み』を取り除いて、本来の生き方を取り戻させてやる、それが『医者』だってね」(鳴海)

 

「ぼくは……鳴海先生と少し違って、『痛み』を乗り越えることで得られることも大きいと思ってます」

「鳴海先生が正しいとか間違ってるとかではなく、辛いリハビリや痛みに耐えて治療した時、その人はそれからの人生に立ち向かう勇気を与えられるんだって、そう思います」

「ぼくは……実際にそういう人達を何人も見てきました」(コトー)

 

「時々、ちょっと寂しくなったりするんです」
「先生、どうして私が鳴海先生の病院に検査に行ったか、まだわかってないでしょ」

「私……先生に胸を見られるのがヤだったんです」
「医者として、見てもらいたくなかったんです、先生には」(星野)

 

「ぼくは確かに鈍感でバカだけど……ぼくは……星野さんの体を、他の医者になんか見せたくなかった。医者としてじゃなく、五島健助としてそう思ってる」

「ぼくは、星野さんが思ってるよりずっと星野さんのことを大切に思ってる!!」(コトー)

 

「何もわかってない。星野さんこそ何もわかってない」
「ほくには星野さんが必要なんだ」(コトー)

 

18巻

「私は自信家でも、おまえをナメているわけでもない。人を治すということは、特に、深く病んでいる人間を治すということは、全身全霊を捧げることだと学んだだけだ」(江葉都)

 

19巻

「どう言ったって、悠子ちゃんはまだタケヒロ君のことを友達だと思ってると思うよ。じゃなきゃ、自分の一番見せたくないものを見せるはずがないよ」(星野)

 

「タケヒロ君……こんな私でも……これからもずっと友達でいてくれる?」(奥田悠子)
「今までだって、これからだって、ずっとずっと友達だって思ってるよ」(健裕)

 

「どれだけ心配しても、ぼくにはどうしてあげることもできないから……ただ見守るしかなかっただけです」(コトー)

 

「確率なんか関係ない。もし再発したとしても、またぼくが治す。5年後も、10年後も、星野さんは死なないよ」

「どう思ってたっていい。死なせないよ、ぼくは」(コトー)

 

「星野さんの替わりなんてどこにもいない……でも星野さんが決めたことだから、もう決意は固まってるんでしょ」

「ぼくは応援するよ」(コトー)

 

「先生は……五島健助はどうなんですか」(星野)
「星野さん……5年先でも……何年先でもいいんだ……ぼくといっしょに、暮らしていかないか。結婚してほしいんだ」(コトー)

 

「せっかく待ってもらっても、私にその価値はありませんから」(星野)
「ぼくにはある。ぼくは星野彩佳が好きなんだ。絶対死なせない。星野彩佳がいない世界なんて、ぼくには考えられない」(コトー)

 

20巻

「だから? 今、この島には患者さんを治療できる人間は、ぼくと君しかいない。だったら准看も正看も関係ない。二人でやるしかないんだ」(コトー)

 

「ぼくらは今、二人でこの患者さんの命を預かっている。君が無理だと言ってしまえば、信頼してぼくらに命を預けたこの患者さんを、見捨てることになる」

「これから先、こんなことはいくらでもある。今、無理だと言うんなら、この島では看護師は務まらない。君が務まる病院を、探したほうがいい」(コトー)

 

21巻

「自分の命を危険にさらしてまで、人の命を助ける。本来は、医療従事者にあってはならないことです。でも、何人がそうまでして患者さんを助けられるでしょうか」

「彼女は立派な看護師です。もうミナさんを傷つけるのは、やめてくれませんか」(コトー)

 

「この島の人達はちゃんと現実と向かい合って暮らしてますよ。離島で生きていくっていうのは、柚原さんが少し住んだからといってわかるような、そんな甘いもんじゃないです」

「それに……バカ正直だから生きられないような世の中のほうがおかしいんです。ぼくはこの島に来て、そんな当たり前のことが、ようやくわかりました」(コトー)

 

22巻

「ぼくは、変われない人間なんていないと思う。特に、本当に変わりたいと心から思ってる人は、きっかけさえあれば変われるんじゃないかな」(コトー)

 

「医者として、こんなこと言っていいのかどうかわからないけど……ぼくは、この島の力を信じてるんだ」(コトー)

 

「人の命を救うために、医者になりました。そのためなら、できる限りの努力をすると決めています」

「たとえ、助かる命を放棄する人の命だとしても、それをそのまま放っておけるだけの勇気は、ぼくにはありません」(コトー)

 

「国公立の医学部に、そんなに簡単に入れるわけないもんね……私が頑張ってる以上に……他の人はもっともっと頑張ってるんだもん……」(星野)

 

「大丈夫。何が大事かは、お姉ちゃん、ちゃんとわかってるから」(星野)

 

23巻

「しげさん!! 少しは良くなってるかと思ったら、全然良くなってないみたいね」
「性格と頭。逆に悪化したんじゃない?」(星野)

 

「さっきまで、あんなに波が高くて風も強かったのにウソみたい。島の天気には、いつも振り回されてばっかり」(星野)

「でもそれが島だし、それがいいこともあるって、最近になってやっと思えるようになってきた」(コトー)

 

「私、生き急いでました。そしてずっと私の中にあった、医師になりたいって思いが抑えきれなくなって、この一年間私なりにがんばってみました」

「私何が大切か、今になってわかったんです」
「先生が来てから、当然のように思ってた。患者さんたちの笑顔が、どれだけ私にとって大切なものだったか」

「私ね、勘違いしてたんです。いつの間にか、私もコトー先生にならなきゃいけないような気になってて。バカですね」

「先生がいてくれたから、患者さんたちの笑顔があったのに」(星野)

 

「この島に来て良かったなって思えたことの一つは……星野さんに会えたことだよ。その思いは、星野さんがこの島にいない時もずっと変わらなかった」

「いろんなことがあったけど、たぶん星野さんがいなかったら、ぼくはこの島にいられなかったかもしれない」

「星野さんが、ぼくをこの島の医者にしてくれた。お互いさまだよ」(コトー)

 

「どんなに追いつめられてもコトーが自分から命を絶とうとしたことがあったか!? 信念を曲げたことがあったか!?」

「命の重さっていうのはおまえにとってそれくらいの、これくらいのプレッシャーにおしつぶされちまうそんなちっぽけなものなのか!?」

「そんな信念なら、これから先たとえ奇跡的におまえが医者になれたとしても、絶対にコトーにはなれっこねえ!!」(原)

 

「島中の人間に勝手に自分の先の人生まで決められたら、誰だって嫌気がさすわ」(内)

 

「ぼくはタケヒロくんが本当に医者になろうと思ってるなら、これから先どんなことがあってもいつか夢を叶える日が来ると思うよ」

「でも、それは人に言われたから、変えたりやったりするもんじゃないと思う。それで変わるようなら、思いも続かないんじゃないのかな」(コトー)

 

「先生はわからないんです」
「先生は何不自由なく医者になれたからそんなことが言えるんです」(星野)

 

「おまえにとってプライドってなんだ? 人に頭を下げてなくなるようなプライドなんてたかがしれてる」

「オレはおまえのオヤジだ。おまえにとっていいことなら、何百回だって何千回だって頭を地面にこすりつける」

「それ以外のどんなことだってできるぜ。それがオレのオヤジとしてのプライドだ」(原)

 

24巻

「今更言うことじゃねえが、主役をはる女優が簡単に頭下げんな。そういうのは役の中だけでいいんだ」(中山)

 

「えーッ、先生(早乙女瞳を)知らないんですか!?」
「それって、星野仙一が中日ドラゴンズはえぬきの選手だったって知らないのと同じくらい、もの知らないってことです」(星野)

 

「あんたはあの女優だけの先生じゃねえ。この島の人間みんなにとってかけがえのねえ先生だ、忘れんといてくれ」(内)

 

「絶対に治らない病気が一つだけあります」
「病気でもケガでも、深刻なものほど患者さんが治そうと思わない限り治りません」(コトー)

 

25巻

「いい人ぶるのって疲れるでしょ」
「だから本当は、古志木島のみんなが言うほど先生はいい人じゃない……違う?」(仲依ミナ)

 

「いい人って、自分がいい人って自覚がないから、まず否定するもん。自分はいい人じゃないって。でも先生は、なんでいい人ではないと思うか今聞いたでしょ」(ミナ)

 

「そうじゃない!! 患者はウソをつくものなんです、コトー先生もご存じのはずだ!!」(岡勢美都留)

 

「君が言うように、患者さんが自分の都合のいいようにウソをつくことはあると思う。ただそういう先入観で見てしまうと、見えるものも見えなくなる場合だってある」

「仮に百のうち、ひとつしか真実がなくても、そのひとつを見逃さないのが医師としての役目じゃないかな……ぼくはそう思う」(コトー)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
 
 
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