アニメ「攻殻機動隊(こうかくきどうたい)」の名言・台詞をまとめていきます。
目次
→STAND ALONE COMPLEX(1期、1話)
→STAND ALONE COMPLEX(1期、14話)
→S.A.C. 2nd GIG(2期、1話)
→S.A.C. 2nd GIG(2期、14話)
→S.A.C. Solid State Society(3期)
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
1話
「世の中に不満があるなら自分を変えろ」
「それが嫌なら、耳と目を閉じ口をつぐんで孤独に暮らせ」(草薙素子)
「つまらんことでもめていて構わん状況か?」
「問題は中の客の方だろ」(荒巻大輔)
「軍が介入したがってる」
「背中に用心しろ」(荒巻)
「経費の無駄遣いね」
「任務のたびに慌てて射撃練習するくらいなら、義体化することをおすすめするけど」(草薙)
「もう…なんのためにあんたを本庁から引き抜いたと思ってるのかしら」
「落ち込む暇があったら、自分の特技で貢献しようと思わない?」(草薙)
「それが公安9課だよ」(荒巻)
2話
「ひでえ話だ」
「メンツで国防は務まらねえっての」(トグサ)
「勝負にならんのは分かるが、これだけ完璧に無視されると頭にくるぜ」(バトー)
「被害を最小限に抑えることをお望みでしたら」
「新型戦車に関する全ての情報を速やかに我々に提示していただきたい」(荒巻)
「残念ながら全ての情報を教えてはもらえなかったようですな」(荒巻)
「猿が狸を説得したか」(バトー)
「やめとけ」
「それはただの錯覚だ」(バトー)
3話
「(分かってる?) 無論です」
「こう見えてもプロですから」(タチコマ)
「万が一に備えるってのはこういうことだ」
「残りの9999回まではスカってことさ」(バトー)
「でも、ロボットを買って自分好みの彼女にしようなんて発想からして、マッチョよね」
「気に入らないわ」(草薙)
「いつの時代にも金じゃ買えない旧式デバイスへの」
「熱きノスタルジーを捨てきれない輩がいるってことさ」(バトー)
「(私物の旧車?) 俺のはメカへのピュアな愛情」(バトー)
「有能な隊長の下で働くってのは楽しいだろ」(バトー)
「なるべくなら穏便に話し合いで解決するさ」
「昔から銃撃や格闘よりも交渉の方が得意だしな」(バトー)
4話
「これか? バトーの新しい筋トレグッズだ」
「奴みたいなサイボーグが、どこを筋トレするのか知らねえけどな」(イシカワ)
「(1杯ぐらい?) 薄まってないお酒があるの?」(草薙)
5話
「(がっかりするような話?) 大臣にか?」
「あの人はよくも悪くもただの民衆の代表に過ぎん」(荒巻)
「問題なのは衆人環視の中、総監暗殺を予告されていながら」
「のんびりローラー作戦なんぞを展開させている本庁の方だ」(荒巻)
「お前達には給料分しっかり働いてもらう」(荒巻)
「バカじゃねえの? 今更そんな奴が”笑い男”のわけねえだろ」
「限りなく黒に近い真っ白に決まってるじゃねえか」(バトー)
「当時の事件に対する風評みたいなのが知りたいのよ」
「警察の資料とかじゃどうもピンとこなくって」(草薙)
「課長の推理当たってると思うけど、どうしても1つだけピースがはまってない気がするの」
「そのために警視総監に張り付く」(草薙)
「そうしろってささやくのよ」
「私のゴーストが」(草薙)
「我々の間にはチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん」
「あるとすれば、スタンドプレーから生じるチームワークだけだ」(荒巻)
6話
「どいつが発症するか?」
「茶番劇だとしてもこのくらいやらなきゃね」(草薙)
「訓練としては最高だな」
「老後を集中治療室で過ごしたくなければ、そのまま大人しくしていろ!」(草薙)
「誰なんだ? こいつの脳を覗いていた奴は」(草薙)
「劇とは、観客自体もその演出の一部に過ぎない」(荒巻)
「確かに課長の言うとおり」
「”ナナオ=A”をデコイとした警察内部の隠蔽工作は存在したと思うわ」(草薙)
「でも模倣者達による事件は」
「まったく別の要因によって引き起こされた気がしてならないの」(草薙)
「あそこからは、何か違うリアルが始まっていたのよ」(草薙)
「少佐。今は、はまる当てのないピースについて考えるのはよそう」
「明日からまた壮大なパズルを1から組み直しだ」(荒巻)
7話
「確証なんてないわ」
「あるのは確率の問題」(草薙)
「(マルセロを逃がせ?) 荒れるかもよ」(草薙)
「根回しはわしがやる」(荒巻)
「機能しない名ばかりの英雄よりも、夢を語り続ける人形の方が」
「いくらかマシよ」(草薙)
8話
「メディテックともあろう大企業も、内部情報のプロテクトに関してはザルだな」(イシカワ)
「(電波通信法に抵触?) 局所的非常事態ってやつよ」(草薙)
「逃走車両をポイントD3に追い込む」
「殺さない程度に脅かしていいぞ」(草薙)
「(医学生?) 将来こういう奴等に頭ん中いじられるのかと思うと、憂鬱になるぜ」(バトー)
「私に任せなさい」
「小遣い稼ぎにしてはタチが悪いわ」(草薙)
「こういう手合いは法の手に委ねても、うやむやにされるのがオチよ」
「ちょっととっちめてやるわ」(草薙)
「(普通は)こんなに甘くはないぞ」(草薙)
「裏社会には論理が通用しない相手がいくらでもいる」
「今のうちに心を入れ替えろ」(草薙)
「お前らには金も学もある」
「そのうえ五体満足なんだろ?」(草薙)
「ただ世の中には事件に巻き込まれて、いやおうなく臓器移植を迫られる少女もいれば」
「あえて自分の臓器を捨てて、サイボーグになりたがる社長もいるわけじゃない」(トグサ)
「その狭間で臓器ビジネスが潤い、天然物にはプレミアがつき」
「この国の経済も回ってる」(バトー)
「宗教的戒律と経済的制約を受けない環境にある者だけが」
「高性能の義体を手にすることが出来るのさ、9課みたいにな」(バトー)
「ただ…少佐はどっちだったのかと思っただけさ」(トグサ)
「無駄にパワーのある相手の力を逆に利用すれば、女性型でも問題ないでしょ?」(草薙)
「バトーには脳みその筋肉を遺憾なく駆使した」
「読みごたえある報告書を期待してるわ」(草薙)
9話
「今は6年前と今回の犯人が同じかどうかってことを推理しても意味ないわ」(草薙)
「事件の全容を解く鍵は、6年前の誘拐と今回の暗殺予告の直後に連鎖的に起こった現象が」
「なんの因子によって引き起こされたのかってことの方にある気がするわ」(草薙)
「断片のお礼に忠告しとくけど」
「あんまり知りすぎると、現実世界の肉体ごと消されることになるわよ」(草薙)
「私はその2つの事件だけが」
「同一の才能を持った犯人によって引き起こされたものだと考えてる」(草薙)
「ほかのものは規模の大小・その目的・犯行思想などに関わらず」
「英雄の不在が作り出したコピーでしかないと」(草薙)
「ただそのきっかけを作った2つの事件の犯人も」
「オリジナルであるかどうかは疑わしいけどね」(草薙)
「オリジナルなき模倣者達が作り出した現象…そこにつながらないピースが2つ…」
「(何?) 別に」(草薙)
10話
「政治的・宗教的な組織犯罪の可能性なんかない」
「犯人の性癖も問題じゃない」(バトー)
「奴はこの犯行でこれっぽっちの快楽も得ちゃいない」
「そこに何かあるとすればそれは…”義務感”だ」(バトー)
「いいか。俺が奴を見つけた時が、奴とこの世の永遠の別れになる」
「覚えとけ」(バトー)
「俺は9課に来る以前、レンジャーにいたことがあってな」
「南米のジャングルにも潜った経験がある」(バトー)
「あれはお前ら米帝が撤退したあとも、ずっと続いてたんだぞ」
「そして今また、あの悪夢が俺の前に姿を現しやがった」(バトー)
「俺は分る。奴の戦争はまだ終わっちゃいないんだ」
「そしてこの俺もな」(バトー)
「この湿気、この腐った水のにおい」
「そうだな…確かにここは俺達の戦ったジャングルだ」(バトー)
「(殺せ?) 貴様…それでお前は任務から解放されるっていうのか?」
「バカ言うな!」(バトー)
「悪いがな…俺の戦争はとっくに終わってるんだ」(バトー)
「お前、俺が撃つと思ったろう?」
「過去の汚名を晴らそうなんて陳腐な正義感が頭をよぎってな」(バトー)
「変えられない過去なら、いっそこのまま墓まで持っていくさ」(バトー)
「ここは奴のジャングルじゃない、俺達の街だ」
「そして俺は、警察官だからな」(バトー)
12話
「女の子は金魚が死んだことで、自分が悲しむだろうって大人達に思われたくなかったのよ」
「だって自分はもう、十分悲しいんだもの」(ミキ)
「だから本当はもうロッキーは死んじゃってるんだって分かってたけど」
「捜しに行くフリしなきゃ」(ミキ)
「ミキが本当のこと知ってるんだって、パパとママに分かっちゃう」(ミキ)
「人間は大切な友達が死ぬと、とても悲しい気持ちになるんだね」
「僕には”死”っていう概念が分からない」(タチコマ)
「ゴーストがないからだと思うんだけど、”悲しい”って概念も理解できない」
「やっぱり僕が死ぬことが出来ないからだな」(タチコマ)
「バトーはタチコマを猫かわいがりしすぎなんだよ」
「ただの機械なんだぜ」(トグサ)
「もう万が一の状況よ」
「うちの鑑識が戻ってこないのはただごとじゃないわ」(草薙)
「確かにいい映画と言えなくもないわね」
「でもどんな娯楽も基本的には一過性のものだし、またそうあるべきだ」(草薙)
「始まりも終わりもなく、ただ観客を魅了したまま手放そうとしない映画なんて」
「それがどんなに素晴らしく思えたとしても、害にしかならない」(草薙)
「でも夢は現実の中で戦ってこそ意味がある」
「他人の夢に自分を投影しているだけでは、死んだも同然だ」(草薙)
「(リアリスト?) 現実逃避を”ロマンチスト”と呼ぶならね」(草薙)
「(2人で映画?) ありがとう」
「でも本当に見たい映画は1人で観に行くことにしてるから」(草薙)
13話
「まあなんらかの目的はあるんでしょうけど、そこに確かな疑問がある以上」
「それを自分の目で確かめてみたいって思わない?」(草薙)
「ったく、タチ悪いぜ」
「義体化もしてねえくせに死をまったく恐れてねえ」(バトー)
14話
「この街を1匹の亡霊が徘徊している」
「資本主義という名の亡霊が」(フェム)
「だから言っただろう」
「”無駄なことはするな”って」(バトー)
「こういった事件は、迅速かつ油断なく片づけないとね」(草薙)
「えらい格好だな」
「わしに対する視線誘導が目的かね?」(荒巻)
「ほ~う…悪趣味(な車)だねえ」
「1台もらって帰るか」(バトー)
「(金は)墓まで持っていけやしないのに…」(トグサ)
「三途の川の渡り賃だ」(トグサ)
15話
「(狙撃制御システム一体型ヘリ?) ダメだな、あれは」
「狙撃に入ろうとすると何かの干渉を受ける」(サイトー)
「俺みたいに義体化率の少ない人間にとっちゃ」
「便利どころか制御しづらいだけの不自由な代物だ」(サイトー)
「ちょろいなあ」
「自己言及のパラドックスをクリア出来ない奴って」(タチコマ)
「異文化との交流を描くのはいつの時代においても」
「エンターテインメントの基本なんだね」(タチコマ)
「なんだ、少佐が怖えのはいつものことだろ?」
「お前らは十分よくやってると思うぜ」(バトー)
「結論から言えば、タチコマは急速に成長しすぎてしまったってことね」
「自立した個が生じて、自我が生まれてきてもいる」(草薙)
「しかもそれだけにとどまらず、生と死に興味を持ち」
「自分達の存在に疑問を持ち始めてもいる」(草薙)
「それは上官としての命令か?」
「じゃあ選択の余地はないだろう…従うよ」(バトー)
16話
「来いよ!」
「もう一度”義体の隙”を突いて俺を倒せたら見逃してやる」(バトー)
「(わざと負けた?) わざとかどうかも分からねえほど錆ちまったのか?」(バトー)
17話
「帳簿の存在を知った可能性がある者は全て消しておく」
「機密保持の基本だ。事後処理などなんとでも出来る」(荒巻)
「いつも横車を押してくれる課長のありがたさは、こういう時に身に染みるわ」(草薙)
「安心しろ、我々とてみすみす殺されたくはない」
「貴様らは武器を提供しろ、わしは知恵を提供してやろう」(荒巻)
「課長なら、このあとどう逃げるかしら?」(草薙)
「あらあら…私が気づかなかったらどうするつもりだったの?」(草薙)
「お前なら気づくさ」(荒巻)
「遅れて悪かったけど、連中ここからなかなか離れなくってね」
「それとも、もっと遅い方がよかった?」(草薙)
「今回はワインは諦めろ。そうすれば貴様らのことは見逃すことにしよう」
「おかげで裏帳簿の資料も手に入ったしな」(荒巻)
「どうだ? あの状況下で命が助かっただけでもありがたいと思わんか」(荒巻)
「(犯罪者?) まあ…構わんだろう」
「何せ管轄外だからな」(荒巻)
「”真実はワインにあり”」
「確か、イギリスのことわざでしたな」(荒巻)
「ワイン同様、熟成に時間を要する人間関係もある」
「余計な気は遣うな」(荒巻)
18話
「個人的な理由で私の職務権限を行使するわけにはいきません」
「お話を聞くことは出来ますが、今の話だけではなんの力にもなれんでしょう」(荒巻)
「辻崎とは親友なのではなく、ただの戦友です」(荒巻)
「(人殺しにはしないで?) そのために来たのよ」(草薙)
「バトー」
「言うまでもないが、わしの旧友の息子であろうと私情は持ち出すな」(荒巻)
「金外務次官の身の安全を守ることが我々の最優先事項だ」
「それ以外のことを考えるな」(荒巻)
「辻崎一佐のデータからギリギリで手の内が分かってね」
「もっとも確実な暗殺手段」(草薙)
「それは退路を考えず標的の傍らに近づくことだって」(草薙)
「片道切符の暗殺者ってわけか」(バトー)
「だがこの年で親友を二度失うのは堪(こた)えるよ」
「(戦友?) そうだったな」(荒巻)
19話
「私はお嬢さんを無事に保護すること以外に興味はありません」(荒巻)
「即物的だなあ、少佐は…」(トグサ)
「怪しいな」
「9大ネットワークが報道協定を破るためにリークしてる可能性が高い」(イシカワ)
「さぞかし面白いネタなんだろうが、どんな悲劇も娯楽に変えやがる」
「ムカつく連中だ」(イシカワ)
「(分かりやすい所?) 蓋を開けてみたら隣人が犯人なんてことはままあるもんさ」(バトー)
「一瞬家族の顔が頭をよぎったぜ」(トグサ)
「今逃走している犯人は、幸いなことにプロフェッショナルです」
「相手がプロであるがゆえにこの作戦は功を奏する」(荒巻)
「奇妙なことに思われるかもしれませんが」
「相手が敵であってもプロならば、その行動原理に一定の信頼が置ける」(荒巻)
20話
「”文学は現実を模倣する”」
「だったらその逆だって」(トグサ)
「”笑い男”ってハッキングが得意でありながら…いや、得意だからこそ」
「書き換えが可能な電子情報になんら価値を見いだしていなかったんじゃないでしょうか」(トグサ)
「そう考えると、奴が狙っていた物は物理的に保存されている情報」
「つまり紙媒体での資料だったのでは?」(トグサ)
「施設での失敗の感情的復讐戦ってことだったら止めようと思ったけど…」
「あなたもゴーストがささやくようになってきたのかしらね」(草薙)
21話
「あいつ(トグサ)…こんなに正義感丸出しじゃ、やられるに決まってるじゃねえか」(バトー)
「記憶に影響されすぎるな」
「既にメディアには改ざんされた情報が流されているはずだ」
「真実は消されている」(荒巻)
「よかろう、外務省には事後承諾させる」
「そのくらいの貸しはCIAに前払いしてある」(荒巻)
22話
「今度ばっかりは負けるわけにはいかないんです」
「このままじゃ、世の中全てのインチキが正当化されてしまう」(アオイ)
「あなたに”笑い男事件”の真相を全て伝えます」
「その上で、これから僕がしでかす最後の挑戦を黙って見ていてほしいんです」(アオイ)
「そして、もし僕が敗れて死んだりなんかした場合には」
「この事件をあなた達で白日のもとにさらして下さい」(アオイ)
「犯罪の裏を暴こうと躍起になってきたわしだが」
「この寒空のもと、どこかで暮らしている兄のことすら気づかずにいるのが現実だ」(荒巻)
「近しい者の姿を見ず、声をを聞かず」
「公務をまっとうすることが正義と考えここまで来たが」(荒巻)
「それが正しいことだったのか正直分からなくなった」(荒巻)
23話
「本来ハッカーって奴は」
「隠されたものを覗き見するために存在しているようなものですから」(アオイ)
「でも、自分が挑もうとした伏魔殿の闇の深さに敗れ去った僕も」
「全てのことから目を背け、耳を塞いだまま沈黙を続けるしかなかった」(アオイ)
24話
「(退院の許可?) やめて下さいよ」
「こんな時に、俺だけいつまでも寝てられません」(トグサ)
「いついかなる時でも、私を信じて疑わない部下への信頼」
「それこそ私が、今まで築き上げてきた財産の全てです。それを…」(荒巻)
「死ぬな。必ず生き延びろ」(荒巻)
「今状況を説明している暇はない」
「黙って私の命令を実行しろ」(草薙)
「公安9課は本日をもって解散する、以上だ」(草薙)
「とうとう9課もおしまいだなあ」
「せっかく今まで築いてきたもんがパアになっちまった」(バトー)
「そう? 最新のメンテや最高級の装備を湯水のように使えたのはよかったけど」
「それだけよ」(草薙)
「また新しいスポンサーを探すだけ」
「それとも何? バトーはあそこになんか未練でもあったわけ?」(草薙)
「(未練?) うーん…そういやあねえか」
「まああるといえば思い出くらいなもんか」(バトー)
「義体や脳殻は変えられるだろう」
「でもよ、代わりがきかねえもんだってあるだろうが」(バトー)
「状況に応じて義体も脳殻も変えてきた」
「なら記憶も変えるまでよ」(草薙)
「ここを抜けたら二度と連絡は取れない」
「再び出会ったとしても、今の私ではないかもしれない」(草薙)
「バトーも自分が生き延びることを第一に考えなさい」(草薙)
「まあ自分の命だし、なんに使おうが自由ってこった」(バトー)
25話
「表向き9課は壊滅させたが、部下達は依然逃亡中だ」
「守りたいのは彼ら自身であって、9課の看板ではない」(荒巻)
「今を逃せば、二度とあれほどのメンバーをそろえることは出来まい」
「彼等なくして、9課の再建はありえんよ」(荒巻)
「頭は立場が上の時に下げてこそ初めて効果がある」
「違うか?」(荒巻)
「借りは返したぞ」(イシカワ)
「反逆児は最後まで反逆児らしくしないとね」(タチコマ)
「みんな独立していながら、同じ欲望を持ってたってことだね」
「バトーさんを助けたいって気持ちはみんな一緒だって」(タチコマ)
「そっかあ…じゃあ、みんな”死”を体験できたんだな」(タチコマ)
「神様…」
「僕達はなんて…無力なんだ」(タチコマ)
「さよなら…バトーさん」(タチコマ)
「私は、この子(タチコマ)達のAIが急速に進化しすぎたために」
「兵器としては使いものにならないと判断した」(草薙)
「でも、この子達は積極的に情報を集め、並列化を繰り返すうちに」
「逆に個性を獲得し、自己犠牲の心まで身につけていた」(草薙)
「私がもっと早くそのことに気づいていてやれたら」
「この子達が獲得したものがゴーストだったのかどうかを確かめてやれたのにな」(草薙)
「どれだけ義体を乗り換えても」
「そいつだけは、お前と共におんなじ時を刻んできたんだろ?」(バトー)
「刹那に過ぎる時の中で、自分という個を特定しうる証拠を記録しておきたいからこそ」
「人は外部記憶にそれを委ねる」(バトー)
「お前にとっちゃそいつが唯一」
「これまでの自分を特定できる、外部記憶装置なんじゃねえのか?」(バトー)
「時計に筋トレか…」
「お互いしょうもない記憶の欠片にしがみついてきたものね」(草薙)
「恐らく、9課のメンバーで捕らえられていないのは私達だけだ」
「2人で生き延びて、私達がやろうとしてきたことの記録を残しましょう」(草薙)
26話
「時に公安としての職務をまっとうすることは」
「無限に続くとも思える捜査に耐えうるだけの精神力を求められる作業にほかならない」(トグサ)
「だが、それを苦痛と感じたことはなかった」(トグサ)
「しかし、とめどなく流れる時間の中で」
「なぜ俺だけが何事もなかったかのようにこうしていられるのか」(トグサ)
「家族から見れば単なる無職の夫を演じ続ける日々は、何事にも代えがたい苦痛を伴って」
「俺の精神を圧迫した」(トグサ)
「俺は、別にヒーローになりたかったわけじゃない」
「だが、自分達が信じる正義には、1点の曇りなく殉じてきたつもりだ」(トグサ)
「少佐…もし俺が考えているような結末が待っていた時は…」(トグサ)
「お前(トグサ)の腕じゃ薬島に接敵する前に捕まるな」
「バカだね、お前は」(バトー)
「名を捨てて実を取る」
「これで俺達は晴れて世間には存在しない攻性の組織に戻ったってわけだ」(バトー)
「(何が残った?) わしはわしで自分の信じる正義をまっとう出来た」
「それで十分だ」(荒巻)
「まだそれほど”死”に期待はしてないわ」
「完全リモート状態の義体電脳が破壊された時の衝撃で、十分臨死体験は出来たけど」(草薙)
「全ての情報は共有し並列化した時点で、単一性を喪失し」
「動機なき他者の無意識に、あるいは動機ある他者の意志に内包される」(アオイ)
「言葉では知っていても、実際に目の当たりにするまでは信じられなかった」
「オリジナルの不在が、オリジナルなきコピーを作り出してしまうなんねて」(アオイ)
「あなただったらあの現象をなんて名付けますか?」(アオイ)
「”stand alone complex”」(草薙)
「だけど私は、情報の並列化の果てに”個”を取り戻すための1つの可能性を見つけたわ」
「”好奇心”…多分ね」(草薙)
「公安9課はお前やわしが望む限り、犯罪に対して攻性の組織であり続ける」
「それだけだ」(荒巻)
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
1話
「当たり前に思考するならな」
「だが真意がつかめない以上、断定は禁物だ」(草薙)
「および腰の内閣相手に、俺達がテロリストになりたい気分だぜ」(バトー)
「本庁も預かり知らないところで勝手に出動している無許可の武力集団」
「状況だけ見れば、今のままでも十分テロリストよ」(草薙)
「事態は一刻を争う状況です」
「今こそ臨機応変な決断をお願いしたい」(荒巻)
「成功を確約することは出来ますが」
「我々を信用していただく以外に、それを証明して見せる手段がない」(荒巻)
「どうしても迷いがおありでしたら」
「以後公安9課の行動は全て私の独断によって遂行されたことにしていただいて結構」(荒巻)
「私1人を裁判にかければ済むことです」
「世論が政府の責任を問おうにも誰1人その事実を知らなかったわけですからな」(荒巻)
「罵詈雑言をぶつける相手は彼女ではあるまい」
「それに口にしかけた嫌味を飲み込んで、腹を壊したという話も聞かんしな」(荒巻)
2話
「お前だけじゃねえ」
「戦争で大切なものをなくしちまったのは、お前だけじゃねえ」(バトー)
「現実にわずかな希望といらだちを抱く、不特定多数の内の1人」
「計画を実行に移すことはないわ」(草薙)
「哀れなほど真実を知らないプロレタリア」(草薙)
3話
「女の恨みは恐ろしいわねえ」
「その片棒を担がされるのも、いい気はしないし」(草薙)
「悪いわね」
「このまま続けて心臓麻痺を起こされても困るから、続きは夢の中で」(草薙)
「あら? 泥棒稼業は騙し騙されが鉄則よ」(草薙)
4話
「なんだ、まだ出世願望を捨てきれずにいるのか?」(荒巻)
「おやじ、正気かよ?」
「俺達は何も、政府の飼い犬になるために9課に残ったわけじゃないんだぞ」(バトー)
「バトー、俺なら(汚名に)慣れてる」(サイトー)
「それが何を意味するのか? もしかすると我々の知らないところで」
「大きな犯罪が芽吹こうとしているのかもしれんな」(荒巻)
5話
「今は事件の背後を推察することが目的ではない」
「総理を護ることに全力を尽くせ」(荒巻)
「予告状についてのリアクションはなしか」(クゼ・ヒデオ)
「一旦は難民の解放を口にしておきながら、一向にその行動を起こせぬお前(総理)に」
「その理念を貫くことは荷が重かったように見える」(クゼ)
「しかるべき制裁を加えることで、お前の背中を押す」
「だが、彼女との密会は一期一会」(クゼ)
「一度立ったからには、その目的を果たさずして身を引くことは許されない」
「だが目的なく立てば、どのような思想も容易に敗北し…挫折する」(クゼ)
「我は動機ある者、”個別の十一人”」(クゼ)
「活字の情報を得ることで、とっさの時にもっとも有効なアイデアが口をついて出るように」
「記憶の裏打ちをしているのさ」(合田一人)
「俺達は犯罪に対して攻性の組織だったはずだよな?」(バトー)
「いくら首相の暗殺予告があったとはいえ」
「こうあからさまに頭を押さえられちゃ面白くねえぜ」(バトー)
「我が闘争の聖典”個別の十一人”、あれがなぜ素晴らしいか」
「それは彼が五・一五事件を日本の能と照らし合わせ、その本質を論じたところにある」(クゼ)
「能とは、戦国の武士達があらゆる芸能をさげすむ中、唯一認めてきた芸事だ」(クゼ)
「それは幾多の芸能の本質が既に決定された物事を繰り返し得るという」
「虚像に過ぎないのに対し」(クゼ)
「能楽だけはその公演をただ一度きりのものと限定し、そこに込められる精神は」
「現実の行動に限りなく近しいとされているからだ」(クゼ)
「一度きりの人生を革命の指導者として終えるなら」
「その人生は至高のものとして昇華する」(クゼ)
「”英雄の最後は死によって締めくくられ、永遠を得る”」
「それがシルベストルによって記された”個別の十一人”の内容だ」(クゼ)
「(今頃は?) どうかしら」
「犯人に殺す意志がなかっただけかもしれない」(草薙)
7話
「9課にとって、最大の敵ってなんだと思う?」
「それは…数だ」(草薙)
「それも圧倒的物量の前では、我々のような組織はなす術(すべ)もなく敗北する」(草薙)
「今の状況そのものが、我々に対する攻撃だとしたら」
「どこかで何かが動き始めているって可能性は考えられない?」(草薙)
「知らなくていいことは世の中にたくさんある」(合田)
「事後、情報操作を速やかにこなしていくためにも」
「真実を知る人間は最小であることが望ましい」(合田)
「合田さん」
「作戦の全権があなたにあることは理解したが、現地では我々の指示に従ってもらう」
「でないと命の保証はない」(草薙)
「背広組に失望するのは結構だが、これは政府の方針だ」(合田)
「各セクションには決められた仕事がある」
「それが嫌なら制服を脱げばいい」(合田)
「気にするな、尻拭いが背広組の仕事さ」(合田)
「お前達こそ自分をなんだと思っているんだ?」
「少数精鋭の選りすぐり部隊か?」(合田)
「そんなもの、流出した重火器で武装した難民共が大挙して押し寄せていたら」
「手も足も出なかっただろう」(合田)
8話
「総理が張子の虎だとして、政府が相手なら飼い主に噛みつくことに変わりはねえわけだ」
「それでも行くんだな?」(バトー)
「そいつを待ってたんだよ」(バトー)
「スタンド・アローンタイプの事件では」
「動機づけとなる媒介者が必ずしもオリジナルではないってことだろう」(バトー)
「出遅れたな」
「せっかくの情報も鮮度が落ちちゃ役に立たねえ」(バトー)
「僕たち個体差を維持したまま並列化できるようになって」
「エージェント機能が追加されたんだよ。えっへん。」(タチコマ)
「言わば幽体離脱できるようになったって感じ」
「これで体を現場にとどめたまま、絶えず情報の摂取に行けちゃうんだよね」(タチコマ)
「僕達はこれを”情報の宴”と呼んでいるんだ」(タチコマ)
「たとえサイボーグでも脳が求める食欲はある」
「だからこそ、娯楽としてのサイボーグ食も作られるってことだ」(バトー)
9話
「どうやらこいつは、恐怖のサイズ自体が目的のようだな」(イシカワ)
「”個別の十一人”同様、先に犯行予告を出しておいて、結局は無差別に自爆テロを繰り返す」
「明らかにその行為自体に意味を見出している厄介なタイプだ」(イシカワ)
「大体なんなんだ? 人間爆弾って」
「統治下の無政府国家じゃあるまいし」(トグサ)
「そんなこと言ってられるほど、平和じゃなくなってきたってことさ」
「この国もな」(バトー)
「こういった事件はな、他人に強要されたり」
「上からの命令なんかでそうそう大規模に起こるようなシロモンじゃねえ」(バトー)
「自爆テロってやつは」
「自分が生きていく上で一切の希望が持てなくなった時にやらかすもんなんだよ」(バトー)
「エージェント化させたタチコマは良好ね、距離的なロスをほとんど考える必要がない」
「勝ちはないけど、負けもなさそうよ」(草薙)
「なんでもかんでもAI任せだと、ネズミや猫にも出し抜かれるわよ」(草薙)
「自分が死んでまで何かを訴えるっていうのは、尋常じゃないよな」(トグサ)
「連続自爆テロの場合、覚悟を決めている奴から順に決行する」
「次の自爆まで、まだいくらか時間があると信じよう」(バトー)
「(なぜ予告を?) さあな。誰かに知っといてもらいたいんじゃねえのか」
「自分のとった最後の行動を」(バトー)
「結果が手段を正当化する」
「これはテロリストにも民主国家にも通用する理論だ」(合田)
10話
「トグサは青臭いけどバカじゃない」
「暗号通信の意図は察知してた」(草薙)
「お前が青臭い正義感を無意味に振りかざすからよ」(草薙)
「(法廷で正義を争う?) 残念ながら、お前の正義が出る幕は」
「もはやないのかもしれないな」(草薙)
「(被害者が浮かばれない?) だが天罰は下るかもしれん」(荒巻)
11話
「(難易度設定?) バカ言え」
「この程度を突破できねえのは、訓練生の質が悪いってことだろ」(バトー)
「そうか…あの妙な感覚は郷愁」(草薙)
「実は連中の試験のことなんだが、難易度設定を再考の上で」
「もう一度トライさせてやりてえんだよ。どう思う?」(バトー)
「いやな、俺も入隊したばかりの頃は、意外に実力出し切れなくて」
「上官に怒鳴られてたっけなあ…なんてことを思い出しちまってさ」(バトー)
「そうね。確かに初めから上手く出来る人なんて、いないかもね」(草薙)
12話
「ワクチンってのは、発症してからじゃなきゃ作れないんだ」(ボーマ)
「いつの世も持つべきものは人脈だ」(荒巻)
13話
「元々日本人は器用だが、写実的な造形は苦手だと言われている」(バトー)
「ありものは作れても、ワンオフの顔を生み出せるセンスを持ち合わせてるアーティストは」
「確かに少ねえ」(バトー)
「少佐。この事件、ここからは俺1人で追わせてくれ」
「もし迷惑をかけるようなことになったら、すぐに俺を切ってくれて構わない」(パズ)
「おそらくこれは、至極個人的な問題のようだ」(パズ)
14話
「お前らには無理だな」
「俺がやってきた命の駆け引きに比べたら、ポーカーなんてガキの遊びだ」(サイトー)
「俺は一度、腹の底から震えが来るような相手と」
「1対1のスナイピングを経験したことがある」(サイトー)
「あの時ほど、相手との心理戦を怖いと思ったことはない」(サイトー)
「その勝負を経験して以来、大抵の奴の思っていることは」
「一目見れば予測できるようになった」(サイトー)
「慌てるな」
「戦場じゃ勇猛さより慎重さが生き延びる秘訣だ」(イシカワ)
「戦場での殺し合いは、誰が誰を殺したか分からない」
「だがその中で1つだけ例外がある」(サイトー)
「それはスナイパーだ」
「狙撃には、その行為自体に初めから名刺がついちまってる」(サイトー)
「だからスナイパーだけは捕虜になれない」
「自分達の仲間や指揮官を殺した仇として、必ずその場で殺される運命だ」(サイトー)
「もういい、少佐に任せるんだ」
「あとはあいつがなんとかする」(イシカワ)
「ただあいつは戦闘の天才だってことだ」
「そして俺達は彼女のことを”少佐”と呼ぶ」(イシカワ)
「俺は少佐と対峙したそのわずか1秒足らずの間に」
「この撃ち合いの結末を想像し、戦慄した」(サイトー)
「それは俺のスナイパーとしての経験が」
「あらゆる状況を想定した上ではじき出した結論だった」(サイトー)
「俺は殺られる…」(サイトー)
「貴様、いい腕をしているな」
「今から私の部下になれ」(草薙)
15話
「昔、城を建てた無名の木工は、自分がその仕事に携わった証として」
「屋根裏に自分の名を刻んだ工具をわざと忘れたそうだ」(有須田)
「そんな些細な思いすら、お前達は消し去るのか?」(有須田)
「そうよ。それが体制に何かを明け渡した代償に力を得た者の禍福」(草薙)
「私達がそうであるように、自由を求めた彼に、もはや自由はない」(草薙)
16話
「組織のトップに立つ人間が、自身の利権争いの道具として組織を利用し始めた時から」
「緩やかな死が始まる」(荒巻)
「もっと早く気づくべきだったわ」
「茅葺総理って、課長の好みのタイプそのものよね」(草薙)
17話
「私にも、まだこんな感情が残ってたなんて…」(草薙)
「要求はその2つ。飲んでくれたらこのまま大人しく消えるわ」
「無理なら実力行使に出なくちゃならないけど」(草薙)
「私は気が短いぞ」(草薙)
「お前には勇気も才能もある、だが死んだら何も残らん」
「今は矜持をしまって未来を作れ」(草薙)
18話
「仏心でも出したか!?」
「黙って見ていようと思ったがたるんでるぞ」(草薙)
「天使は…天使は…もう…どこにも行かない」(バトー)
19話
「まずはこの事態を減速させるべく、難民を指導していると思われるクゼを押さえろ」
「内庁への挑戦権を獲るのはそれからだ」(荒巻)
「こういった事態の場合、精神的に追い詰められてる方が行動も結束も早いからな」
「現に国民の行動は精々、行政機関へのデモ程度だ」(イシカワ)
「国民の総個別主義…いや、むしろことなかれ主義化が進んでるって感じですかね」
「これは難民からの宣戦布告でもあるってのに」(トグサ)
「これはあくまで単独行動だ」
「(うらやましい?) リスクも自前で回避しなきゃならんがな」(バトー)
「手強いな…奴(クゼ)は今乗っている」
「それに、私はあいつを知っているぞ…」(草薙)
「俺が信じられないならそれでいい。人は根本的に分かり合えない」
「今は、俺が理解できないということが分かっていれば十分だ」(クゼ)
「俺の役目は、君達が俺と同じところまで追いつけるよう誘導してやるということだ」
「だがそれは言葉ではなく行動でしか示せない」(クゼ)
「それを見たあとでまだ納得できなければ」
「あとは自分から降りるという選択肢が君に残されている」(クゼ)
20話
「ゴーストが複製できないように、記憶をコピーしてもゴーストは宿らない」(サイトー)
「9課の維持だけを考えるなら、新たな人材は不要かもしれん」
「だが今後の情勢を考えた時、これは我々が乗り越えなければならん課題でもある」(荒巻)
「大丈夫だ。ただちょっとクゼの妄想のサイズに戸惑っただけだ」
「端的に言えば世界征服ってことかしら」(草薙)
「クゼは既に、聖域に入っていると考えるべきだろうな」
「バカになってるってことよ」(草薙)
「難民は本土で働けば源泉を徴収されるのに、決して帰化を認められることはない」(クゼ)
「国民は国民でシステムからの重大な搾取に気づきもせず」
「口当たりのいい、受け入れやすい情報のみを摂取している」(クゼ)
「なんてインチキな社会だ」
「俺はそのことを啓蒙していきたい」(クゼ)
「俺は単なるテロリストだ」
「ただ…今は少しヒロイズムに酔ってはいるがな」(クゼ)
「そっち(荷物)はどうでもいい」
「俺の獲物はお前の首だ!」(バトー)
21話
「お前、元レンジャーか?」
「強いな…俺が勝てたのはわずかな動機の差だろう」(クゼ)
「俺にはまだやらなければならないことがある」
「俺を追うな」(クゼ)
「ご安心下さい」
「射撃制御ソフトの向上により、サイトーさん以上の精度でピンヘッド出来ますから」(タチコマ)
「デモンストレーションした上での核武装」
「核はあくまで抑止力であって、使うものではないからな」(クゼ)
「今俺の行動は、300万の難民がリアルタイムで見つめている」
「ここで引くわけにはいかない」(クゼ)
「無人化しすぎね」
「特化した才能だけでは生きていけないのかもな」(草薙)
「類い稀なるカリスマ性と尋常でない行動力」
「そして的確な情勢判断でここまで事態を牽引してはきたが、所詮は一介のテロリストだ」(草薙)
「戦略的にも戦力的にも、国家の後ろ盾がある合田の方が1枚上手だ」(草薙)
「結果クゼの行動は合田のシナリオに沿ったものとなり」
「奴の思惑どおりに事態を進める役回りを演じているわけだが」(草薙)
「実際は合田のコントロール下にあるわけではない」
「状況を逆転できる要素があるとすれば、奴の動きがそれにあたるかもしれん」(草薙)
「憎しみの連鎖の果てにあるものは、難民との泥沼の戦争…」(草薙)
22話
「国民は難民に対する怒りを政府にぶつけ、政府は難民排斥への後ろ盾を強くする」
「その結果が何を意味するか? 誰も自分の頭で考えようともしない」(草薙)
「これが全て内庁による情報操作の結果だとしても、もはや流布したデマは杯に戻らん」(草薙)
「真実は既に現象の前に沈黙した」
「クゼはそう判断したんだろう」(草薙)
「今は口をつぐみ、難民にも真実を隠したまま」
「どこかでもう一度状況を転倒させるチャンスを探している」(草薙)
「(なぜそう思う?) 私が奴でもそうするからよ」(草薙)
「俺達はな、お前(少佐)の才能に引かれてここにいるのは確かだが」
「お前の支えになれねえほど依存してるわけでもねえんだぞ」(バトー)
「それこそが内庁の思惑なのではないでしょうか?」
「誰が望んだわけでもないのに、自衛軍侵攻の先にあるものは結局難民との戦争です」(トグサ)
「大戦中は軍にいた」
「まっ、その頃は(爆弾を)仕掛けるのが専門だったがな」(ボーマ)
「しょせん個人的な思いつきを他人に強要しているだけでは」
「人の心を打つことはできねえ」(バトー)
「そこには善意でも悪意でもいい」
「何かしら確固たる信念のようなものがない限り」
「天才とか英雄と呼ばれる存在にはなれねえ」(バトー)
「天才とか英雄の存在なんてものは、つまるところ第三者の主観によるところが大きい」
「英雄を英雄たらしめるためには傍観者によるレスポンスが、まずは必要なんだ」(バトー)
「そしてそのレスポンスの内容が、英雄を高みにも上げるし地に貶めもする」
「それこそは運でしかねえ」(バトー)
「行動の種類こそ違えど、同一の結論に向けて事態を牽引していることから考えれば」
「犯人は見事、不確定要素までプロデュースしていたということになるだろう」(合田)
「情報戦のプロが、リアリティーにこだわるあまり現物を残したことが敗因だな」(草薙)
「私の戦いもまだ終わりではない」
「君達が私を止めるのが先か、私の思いが帰結するのが先か」(合田)
「ここからは不確定要素が鍵を握るだろう」(合田)
23話
「スリルと引き換えに給料分の仕事はしてやるよ」(バトー)
「別に何かあったわけじゃない」
「だが奴の記憶に触れた時、昔に別れた誰かのような気がしてな」(草薙)
「でももう随分前の話よ」(草薙)
「俺が考える革命はもう少し先にある」(クゼ)
「今はその革命のゴールである上部構造に」
「人々を向かわせるための前段階だと考えています」(クゼ)
「今この地上を覆い尽くさんとしているネットワークは、既に下部構造と化し」
「本来の目的を終え、別儀を創造している」(クゼ)
「そこからは不可分ながら土台たる下部構造に対し」
「確実に新義ある反作用を及ぼす存在となり、上部構造へとシフトする」(クゼ)
「それが俺の考える、革命の定義です」(クゼ)
「水は低きに流れ、人の心もまた低きに流れる」(合田)
24話
「これで難民は完全に孤立する」
「あとは孤独に耐性のない者達の当惑が、私のイメージする結末に向けどう帰結するのか」
「それを見届けるだけだ」(合田)
「難民とクゼ、政府と合田、課長や少佐、そして俺達」
「もっとも優秀なスタンドプレーを演じられた者が、この事件の勝敗を左右しそうだな」(イシカワ)
「だが(軟禁されても)公式発表がなされない限り、実質的には内閣総理大臣だ」
「彼女の力が功を奏する局面はまだある」(荒巻)
25話
「国家的緊急事態ってやつでね」
「許せよ」(トグサ)
「お前(タチコマ)がハラハラしてどうする」
「俺達は俺達で今やれることをやるぞ」(イシカワ)
「(革命とは)人の上部構造への移行」
「硬化したシステムを捨て、人とネットとが融合するということだ」(クゼ)
「俺は半島での出来事で、人生を達観した」
「矛盾した秩序、強者による搾取、腐敗した構造」(クゼ)
「だがもっとも俺をがっかりさせたのは、人々の無責任さだった」
「自分では何も生み出すことなく、何も理解していないのに」(クゼ)
「自分にとって都合のいい情報を見つけるといち早くそれを取り込み」
「踊らされてしまう集団」(クゼ)
「ネットというインフラを食い潰す動機なき行為が、どんな無責任な結果をもたらそうとも」
「なんの責任も感じない者達」(クゼ)
「俺の革命とは、そういった人間への復讐でもある」(クゼ)
「彼等の多くは、核による自爆テロというシナリオを実践することの方を望んでいる」
「自分達は負けなかったと思い込みたいんだろう」(クゼ)
「それもまた、低きに流れる行為だというのに…」(クゼ)
「バカ野郎…お前を1人で行かせやしねえ」
「待ってろ、行かせやしねえぞ!」(バトー)
26話
「こういう事態の中で、先導者の役割は壮大で不安に満ちている」(草薙)
「多くの者を導かなくてはならない立場においては、時に状況に応じた独断を迫られる」
「そのことを彼等も分かってくれているだろう」(草薙)
「(名前?) 忘れた」
「偽名はあるがな。それはお前も一緒だろ」(草薙)
「俺は彼等を救うつもりで行動を共にしていたが」
「本当は孤独を埋めたくて一緒にいただけなのかもしれん」(クゼ)
「(心を許せる誰か?) いなくはない」(草薙)
「そうか…俺はずっと探している」(クゼ)
「この件、わしらの目の黒い内に公に出来ない可能性もある」(荒巻)
「ナメるんじゃねえよ」
「9課は荒事と情報戦を得意としてるんだ」(イシカワ)
「先に行くぞ…」(クゼ)
攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society
「”傀儡廻(くぐつまわし)”か」
「悪くない名だな」(草薙)
「パンドラの箱を開けたことを誰も知らなければ、約束を破ったことにはならんよ」(荒巻)
「これは茅葺総理にとってもアキレス腱になりかねない重要案件だ」
「今は見たくないものには蓋をしておきたいというのが本音だろう」(荒巻)
「それを分かった上でなんとかするのが、俺達の仕事ってことなんだろう」(トグサ)
「個人的推論にのっとった捜査活動…ってとこかしら」(草薙)
「バトー。あなたがここにいるってことは」
「入れ墨男の連続自殺を追っているってことだと思うけど」
「1つだけ忠告しておいてあげる」(草薙)
「Solid State(ソリッドステート)には近づくな」
「奴等のように自殺することになるぞ」(草薙)
「ふざけやがって! 何が報復テロだ」
「こんなことは人間の考えることじゃありませんよ!」(トグサ)
「同時に義体を操るのは、2体までが限界ね」(草薙)
「アフリカは想像以上に過酷だな」
「義体を増設していったが、こたえたよ」(サイトー)
「心肺機能を義体で補完しだしたら、歩留まりが利かなくなるぞ」(バトー)
「仕方ないさ、ここにいる限りはな」(サイトー)
「”自分と一緒に死ね”と言われて、最後まで付き合える人間は少ない」
「独裁者の最後なんてのは、案外そんなもんだ」(イシカワ)
「まずは休養を取ってくれ」
「ヒューマンエラー因子の除去が先決だ」(トグサ)
「これじゃまるで、”誘拐したから見つけて下さい”と言わんばかりだ」
「俺にはこいつは、何か別の意図が絡んでるように思えるがな」(バトー)
「この件、国際的にも重大な犯罪ではあるが、現状起こった結果だけを考えれば」
「我々と政府との間に齟齬(そご)はない」(荒巻)
「今は痛まぬ腹を探って事を大きくするのは避けるべきだとわしは考えている」(荒巻)
「やれやれ…徒労の果てに膨大な後始末だけが残ったってことか」(イシカワ)
「この2年、おやじはなんのために9課をでかくしてきたんだ」
「これじゃああいつも戻っては来ねえよ」(バトー)
「命令がなかったことを残念と考えるか、ありがたいと取るかで」
「今後我々の進むべき道も変わってくる」(荒巻)
「お前(バトー)の言いたいことはよく分かる」
「だが少佐が二度と戻らないという可能性も考えておかなければなるまい」(荒巻)
「奴の才能はエスパーよりも貴重なものだったし、あれの代わりを担える者など存在せん」
「わしとて永遠にここに居続けることは出来ない」(荒巻)
「なら、1つの事件を10の力で解決するよりも」
「3つの事件を8割で解決できる組織を作ることの方が」(荒巻)
「我々の望む理念をこれから先も継続していけるとは考えられんか?」
「わしはそう考えて組織の拡大を進めてきた」(荒巻)
「(隊長?) 俺にはそのポジションは向いてねえよ」(バトー)
「(再婚?) 墓まで持っていけんものは、抱え込まんことに決めたのでな」(荒巻)
「姿を見失っちまった以上、奴が狙撃に入る瞬間が最初で最後のチャンスだ」(サイトー)
「時間が惜しい」
「先手を取れれば、俺が勝つだろう」(サイトー)
「自分の腕を信じろよ」(バトー)
「選択の余地はあるってことか…」
「お前達に娘は渡さない」(トグサ)
「ごめんな…さよならだ」(トグサ)
「9課を離れてから1人ネットを彷徨(ほうこう)し」
「組織的方法論では対処できない事件に密かに介在してきた」(草薙)
「その途上でこの誘拐事件を発見し、独自の捜査を続けていたの」(草薙)
「(久しぶり?) そうね」
「でも再会を喜ぶ言葉が見つからないわ」(草薙)
「バトー、そういうのって嬉しくないぜ」(トグサ)
「確かに汚れ仕事を引き受ける人間は必要だ」
「なら今の私に失うものは何もない」(草薙)
「委ねてみるわ」
「ゴーストのささやきに」(草薙)
「(何者?) 知ってどうする?」
「無駄に死ぬことになるぞ」(パズ)
「3302式は”隠れみの”とは呼ばない」(トグサ)
「(バックアップ?) 任しとけ」
「いつだってそうしてきただろう」(バトー)
「(政府の最重要機関?) 議員。お言葉ですがここの現状を見る限り」
「明らかに我々が介入するべき事態だと言わざるをえませんな」(荒巻)
「詭弁ですな」
「ならあなた方政治家は今まで何をしてきたのか?」(荒巻)
「自らの保身・虚栄心を優先するあまり」
「実問題を後回しにしてきた責任は誰が取るおつもりか?」(荒巻)
「せっかく新しい人生を歩ませようというのに、洗脳エリートにしたのでは意味がない」
「教育は必要だが、野に放たなければ強い意志は芽吹かない」(コシキタテアキ)
「記憶が書き換えられていても、虐待の事実が分かっても」
「やっぱりその(本当の親の)方がいいんですかね?」(トグサ)
「その答えを現段階で出せないところが、行政の限界なのかもしれんな」(荒巻)
「(出来ること?) 1つだけ言えることは、我々は自らを律するルールの中で」
「不条理に立ち向かっていくしかないということだ」(荒巻)
「願わくば、成長した彼等が将来個のポテンシャルを上げて」
「我々が出せない答えを見つけ出してくれることを祈るばかりだ」(トグサ)
「不思議ね、バトー」
「私はなんに達観していたのかしら?」(草薙)
「何を探してネットをさまよっていたんだと思う?」
「真理、知己…それとも特定の誰か?」(草薙)
「もしかして自分の非力さを組織やシステムのせいにしていただけなのかしら」(草薙)
「規範の中にいる時はそれを窮屈と感じるけど、規範なき行為はまた行為として成立しない」
「結局堂々巡り」(草薙)
「それにしてもネットは広大だわ」
「もう既に、私達の知らない次の社会が生まれ始めている」(草薙)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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