「透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。」の名言・台詞まとめ

原作小説「透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。」の名言・台詞をまとめていきます。

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透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。

1.出会い

だれかの印象に残ったり、記憶に残ったりする生き方。
それって、それなりにパワーがいる。(空野かける)

 

ひたすら薄っぺらく生きる方が楽でいい。(空野)

 

「(目がわるい?) そうなんです」
「私、目が見えなくって」(冬月小春)

 

「(手を離して?) 点字ブロックに障害物とかなければひとりでも大丈夫なんだって」
「頼まれてもいないのに手を添えるのって、本当は良くないって」(早瀬優子)

 

「その学生ガイドっていうのは、障がいのある人たちに対して」
「大学生活の補助を行うボランティアなんだよ」(優子)

 

「基本的には相手から手伝ってとか言われない限りは手を出さない方がいいんだけど」
「私ってすぐ手が出ちゃうんだよね」(優子)

 

「自分じゃできないでしょ、っていうことの裏返しだから」(優子)

 

結局、みんな人畜無害が好きなのだ。
空気を読んで空気になる。関わらない。(空野)

 

「(見えるの?) いえ。花火って、好きなんです」
「いつか友達と、打ち上げ花火、してみたいんですよね」(小春)

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2.テラス席

こういうとき、一瞬でもためらう自分が嫌いだ。
だれかに頼りそうになった自分が醜い生き物だと思った。(空野)

 

「(どうやって選んだ?) ふふ。気になりますか?」
「この自販機はマイ自販機なんです」(小春)

 

「私たち視覚障がい者って、案外みんなといっしょのことをしているんです」(小春)

 

どうすればいいんだろう。
ふつうに接していいのだろうか。(空野)

 

そもそもふつうに接するってなんだろうか。
透明な壁を、感じる。(空野)

 

「(ピアノ?) 目が見えていたときに暗譜した曲なら弾けるものですよ」(小春)

 

「見えたころの記憶とか、癖とか、結構残っているものなんですよ」(小春)

 

「ピアノを弾くとき楽譜がある方へ目配せしますし」
「話しかけられれば顔を向けてしまいます」(小春)

 

「花火が上がったら、上を見てしまいますし」
「たまに目が見えているように思われることもあるんですよ」(小春)

 

「見えていたころのイメージができるので」
「見えた時期があってよかったなあ、なんて思うんですよ」(小春)

 

「(点字?) 慣れですけど、そこそこ時間はかかりますよ」
「最近はオーディオブックなどが増えたので、そういうので本を聞いたりもします」(小春)

 

「ただ、自分で紙を撫でるって、それはそれでおつなものだったりしますよ」(小春)

 

「みんなが夜空を見上げているんですよ」
「わくわくして笑って」(小春)

 

「そんな人たちが周りにたくさんいるんです」
「そう考えると、打ち上げ花火ってすごくないですか」(小春)

 

彼女の見ている世界はどんな世界なんだろう。
見えない彼女が見ている世界は、きっと僕とは違うんだろう。(空野)

 

「説明するのあきらめられるのって、とてもかなしいんですよね」(小春)

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3.恋

「(どうすれば?) 聞けばいいんちゃうん」
「(微妙な空気に?) 俺も経験あるけどな、そうやって距離置かれる方がきついで」(鳴海潮)

 

「これをふつうと言えるのは、やさしさライセンス二級レベルですよ」(小春)

 

ああ、これか。と、気がついた。
いつもにこにこして、あははと笑うそんな人は、人を惹きつけるのか。(空野)

 

自分の顔と記憶を頼りに、メイクは自分でする。(小春)

 

指から伝わる生地感と、おかあさんから教えてもらった色味を頼りに、
自分を自分で着せ替える。(小春)

 

最終的にはおかあさんに確認してもらうけど、私は私を彩れる。(小春)

 

みんな、慣れていないんだと思う。
そんなみんなに、私は「ふつうだよ」って言いたい。(小春)

 

大変そうと思われて、距離を置かれる。
それが一番、かなしい。(小春)

 

「(目の見え方?) 真っ黒って思われがちですけど、私の場合、逆です」
「白に似た、透明なもやの中っていうのでしょうか」(小春)

 

かわいそうと思われたいわけじゃない。
ただフラットに、聞いてほしいだけなのだ。(小春)

 

目が見えていたらどうだろう。
健常者だったならどうだろう。(小春)

 

それでもやっぱり、やっぱり、怖いんだと思う。
そうか。告白って、そもそもこんなに怖いんだ。(小春)

 

そういうことが知れたことがうれしい。
こういう体になっても恋が知れて。(小春)

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4.もんじゃ

「かけるくんは──こういう冗談は弱いですか?」(小春)

 

「不幸かどうかって、自分の気の持ちようなんだって、それを教えてくれた」(空野)

 

5.ピアノの音

想像できるだろうか。
死より生を願われることが、こんなに苦しいことを。(小春)

 

そうか。これが。
これが生き地獄というのか。(小春)

 

6.黄色い栞

「私、あともって半年らしいんです」
「肝臓にがんが転移してて、私、もうちょっとで死ぬんです」(小春)

 

「死ぬってわかっているのに、そんなの、思い出しちゃったら、つらいじゃないですか」
「それに空野さんもいずれ死ぬ私を、もう、構わない方がいいですよ」(小春)

 

「──だから。もう、忘れてください」
「──私を。忘れてください」(小春)

 

7.花火の絵

「目標、あったほうがいいじゃん」
「そうやって泣くより、目標があったほうがいいじゃん」(空野)

 

「もともと一縷(いちる)の望みしかない賭けなんだ」
「冬月とこどもたちに花火を見せられたら十分だよ」(空野)

 

8.夏休み

「だって花火の日、自分で歩けなかったら嫌じゃないですか」
「私、その日まではがんばるって決めたんです」(小春)

 

「応援してくださいよ」
「負けません」(小春)

 

「何枚も何枚も重ねて、破裂するときのエネルギーにするんだ」
「だから、みんな打ち上げ花火が好きなんだと思うんだよね」(琴麦)

 

「だれでも、胸の内に抑えているものってあるでしょ」
「花火って、それが『バン!』とはじけるからいいんじゃないの」(琴麦)

 

「きっと、みんな自分と重ねて、見上げているんだよ」(琴麦)

 

「先生が言っていたんです」
「がんは笑顔から逃げていく、って」(小春)

 

「だから笑わなきゃ」
「よくなったらまた歩く練習するんです」(小春)

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9.こども花火

「(今日は元気?) がんばりましたから。なんとか、持ちました」(小春)
「今日がゴールじゃないよ」(空野)

 

「空野さんには感謝しているんです」
「病気に負けちゃいけないなって、今はそう思えるんです」(小春)

 

「(なんで花火好き?) あこがれなのかもですね」(小春)

 

「花火って、心に焼き付くものだと思うんです」
「うつむいたときでも、顔を上げた思い出があれば、がんばれる気がするんです」(小春)

 

「だれかの心に焼き付くような生き方、私もしてみたいなあ」(小春)
「僕の中に、冬月がいる」(空野)

 

「直接は、ちゃんと言ったことなかったけど」
「好きです。ずっと、そばにいさせてくれないかな」(空野)

 

──好き。
そう言ってくれた。(小春)

 

うれしい。うれしい。うれしくないわけがない。
けど、同時に、これは喜んではいけないものなんだと自分に言い聞かせた。(小春)

 

これ以上、進むと、ダメなんだ。かけるくんを傷つける。
だから、私は決めた。(小春)

 

黙ってみんなの前からいなくなろうって。
仮にかけるくんと再会しても、知らない振りをしようって。(小春)

 

かけるくんがあきらめてくれるまで。
私を忘れてくれるまで。(小春)

 

不安なんだ、冬月は。(空野)

 

目をつむって夜の中を走るような、そんな恐怖の中、
だれも巻き込めないとひとりを選んだ。(空野)

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10.ふたつの赤い蕾

「ようやくかけるくんに、(浴衣)自慢することができました」
「一生、忘れないでほしいです」(小春)

 

すべてが流れたあと今が残っているなんて、
冬月と出会ったから、そんなことを思えるようになった。(空野)

 

「僕は無理だよ」
「うん。死ぬなら、一緒に死にたい」(空野)

 

「重たくないけど、うれしくはないです」
「やっぱり好きな人には長生きしてほしい」(小春)

 

「(未来のやりたいこと?) いっぱい、ありましたね」
「長生き、します。約束、します」(小春)

 

「かけるくん」
「あなたを好きになって、よかった」(小春)

 

11.空野かける

十九歳の夏。そのとき私は死んでいたんです。
それを思うと、なにを思い残すことがありますか。(小春)

 

しつこいかけるくんに観念して、あなたをあきらめることを、あきらめたあの日から。
人生をあきらめないと決めたあの日から。(小春)

 

毎日が楽しくて、楽しくて仕方なかった。
一瞬一瞬が、花火のように私の心に焼き付いています。(小春)

 

出会ってくれて、ありがとう。
私を選んでくれて、ありがとう。(小春)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
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