原作小説「ある魔女が死ぬまで」の名言・台詞をまとめていきます。
ある魔女が死ぬまで 1巻
第1話
「お前、死ぬよ。あと一年で」
「冗談じゃない。お前は死ぬ運命にある」(ファウスト)
「お前は呪いにかかってる。余命一年の『死の宣告』の呪いにね」
「十七歳になった今、その呪いが発動したんだ」(ファウスト)
「今、このビンに魔法をかけた」
「お前は今日から、ここに感情の欠片を集めるんだ」(ファウスト)
「お前はここに、いろんな人の喜びの感情を集めるんだ」
「人が喜んだ時に流す涙…嬉し涙をね」(ファウスト)
「嬉し涙は命の種を生む材料だ。命の種はお前の命を不死にする」
「つまり、タイムリミットがきても寿命を保ってくれるのさ」(ファウスト)
「(どれくらい集めれば?) 千人分だ」(ファウスト)
もし本当に私があと一年で死ぬとするならば、
私が今までやってきたことって何なんだ。(メグ・ラズベリー)
「(変?) 生まれつきだよ!」(メグ)
昔から面倒くさかったり辛気くさかったりすることを考えるのは苦手だ。
そんな私を、人はポジティブモンスターと呼ぶ。(メグ)
昔は薬といえば魔女が調合して作るのが当たり前だった。(メグ)
魔女が薬を提供し、医者がそれを治療に使う。
そうした交友関係が、長い歴史の上で築かれてきたのだ。(メグ)
だが、現代では、薬は業者から仕入れるのが当たり前になったし、
薬を作る魔女もずいぶん減った。(メグ)
アンナちゃんの(亡くなった)お母さんが暮らした痕跡は、そこかしこで見て取れた。
そっか。まだこの家の時間は、止まったままなんだ。(メグ)
「(何でもできる?) それはちょっと無理」
「魔法をかけるのにも知識がいるから」(メグ)
知識がなければ、魔法は使いものにならない。(メグ)
この人(アンナちゃんのお母さん)はきっと、幸せだったんだ。
今の私がもし死んだとしても、きっとこんなふうには笑えない。(メグ)
「ねぇお姉ちゃん」
「世界一の魔女でも…ママを起こせないの?」(アンナ)
何度もお師匠様に言われたことだ。
人を生き返らせるなんて傲慢なことだと。(メグ)
「この世には神様が決めた決まりがあってね」
「私たちはその決まりには逆らうことができないんだ」(メグ)
「私たちはその決まりを、運命って呼んでる」(メグ)
止まってしまったこの二人の父娘(おやこ)の時を、今の私なら動かせる気がする。(メグ)
家族を失うということが…
大切な人を失うのがどういうことなのか、知ることができたから。(メグ)
それは決して科学では生み出せない奇跡だった。
現象と現象の間に神秘を交えることで起こす、魔法の奇跡。(メグ)
「アンナちゃんのお母さんは、自分がいなくなったあとも」
「二人に笑っていてほしかったんだ…」(メグ)
「いいかい、メグ。自分のしたことが間違っていないと思うなら」
「ちゃんと顔を上げて、その胸に誇りを持つんだ」(ファウスト)
「胸に誇りを抱けば、どんな時でも立っていられる」
「たとえ世界中が敵に思えても、ちゃんと自分の正しいと思ったことを貫ける」(ファウスト)
「大切な人が傷つけられた時に戦える強さと勇気を、お前は持ってる」
「そこに誇りがあれば、お前は無敵だ」(ファウスト)
「胸に誇りを持ちな、メグ」
「誇りを持つお前を、私もまた、誇りに思うよ」(ファウスト)
「いつか大魔導師に…か」
「あんなこと言っちゃったら、まだ死ねそうにはないね、こりゃ」(メグ)
第2話
「ちったあニュースでも見たらどうだい」
「世の流れを知り、その流れを汲み取り、形にする。それも魔女の役割だよ」(ファウスト)
「んなことやっとる場合かぁ!!」
「もう一週間だよ! 私の貴重な寿命が一週間も使われたよ! 雑務に!!」(メグ)
まずい、まずいまずいぞ。
このままでは余裕で死ぬ。(メグ)
「精霊の気配がないね」
「無機物であれ、有機物であれ、それが役割を果たす時、そこには精霊が宿るんだ」(ファウスト)
人と魔女は助け合う関係にある。
だから、どんな忙しい時でも街の人のお願いは必ず聞いてあげている。(メグ)
たとえ壊れたものを直すことだろうが、世界平和につながることだろうが、
お師匠様にとっては等しく平等なお願いなのだ。(メグ)
「(本当に死ぬ?) みたいだねえ」
「平然としてるってか、実感がないだけだよ。悩むの苦手だし」(メグ)
「メグ、覚えておきな。人はいつも嬉しいことを忘れ、辛いことを心に留めてしまう」
「でも、お前は辛いことを忘れ、嬉しいことを心に残すんだ」(ファウスト)
「不思議なものでね。長年時計に触れてると」
「とうに限界を迎えているのに何故か動いているものと巡り合うことがあるんだ」(ゼペット)
「きっとそれは、大切にしてくれた人の想いに時計が応えてくれたんだろうね」(ゼペット)
今と違って、昔の人はもっともっと自然と密接に暮らしていた。
そうした自然と共にある文明が生んだ古い文字には、理(ことわり)に働きかける力がある。(メグ)
死んだ人は蘇らないし、寿命を終えたものはもう動かない。
でも巡り巡って、別の形でまた出会うことはできる。(メグ)
「ねぇフィーネ。時計はもう動かなくなっちゃったけどさ」
「そこに宿る人の想いは消えないんじゃないかな」(メグ)
余命宣告されてから、いつもと同じ日常が、少しずつ変わってきた気がする。(メグ)
第3話
魔法だと詠唱に数分はかかるが、スマホなら数秒。
今や文明の利器は魔法をも凌駕していることを、人々は知らない。(メグ)
「自然に人の手が入りすぎたのよ」
「空気も汚染されて、森も伐採されて、土地があるべき形でなくなってきてる」(祈)
「大きすぎる力は、時に暴走を招き、生命のバランスを崩す」
「理の均衡を保つのは魔導師の鉄則よ」(祈)
「どんなものでも命があり、特徴があり、生き方がある」
「相手を知り、そして自分を適応させるんだ」(ファウスト)
「感情って言う要素は、現代魔法では殆ど使われてない」
「不確定で、再現性に欠けてるからね」(祈)
「これだけの星を見てたら、自分の悩みなんてちっぽけなもんに思えるでしょ」(祈)
「そうっすね。まぁ別に悩んでたわけじゃないんですけど」(メグ)
魔法は奇跡を実現する。きっと不可能も可能になる。
どんな状況でも、どうにかできる。(メグ)
魔法が起こせる結果は一つじゃない。
だって魔法の可能性は、無限大なんだから。(メグ)
第4話
「何をやっても、結末を変えることはできない」
「運命ていうものがある。定めが来たから、死神をまとうんだ」(ファウスト)
「理を読み、理と共にあるのが私たちの役目だ」
「明日を生きたいと願う人のために、運命を歪めることもある」(ファウスト)
「でも、望まぬ人を無理やり生き長らえさせるのは違う」
「それはただのわがままであり、傲慢だよ」(ファウスト)
「助けられるかもしれないのに、見過ごすんて私はできないし、したくない」(メグ)
「世の理だの流れだの言って、簡単に命を見捨てるのが大魔導師なら」
「そんなもの私はならなくていい!」(メグ)
「ケンカをしたり、悲しいことに遭遇したり、辛い目にあったり」
「寒くなると人の心は冷えてしまうからね。心が冷えたら、温かいものを食べる」(フレア)
「そうすると、不思議と穏やかになって、会話が増え」
「いつの間にかわだかまりは溶けていくだんよ」(フレア)
人の死を告げるのが、怖いと思った。
一度『死』を告げたら最後、もうあとには戻れない。(メグ)
運命には、変えられる運命と、変えられない運命があるんだ。
神様が──理が定めた、生命の終着点にたどり着く。(メグ)
死を間近にした人を前にした時、私たちは残された時間を一緒に過ごして、
悔いなく逝けるよう看取ってあげなきゃならない。(メグ)
「安らかに眠っているね」
「こんな穏やかに、眠るように最期を迎えるのは、幸せなことかもしれないね」(ファウスト)
「メグ、結末を変えることは誰にもできない」
「結末を変えることはできなくとも、結末の形を…お前は変えることができたんだ」(ファウスト)
第5話
「人に嫉妬してる場合じゃないだろ。今のお前はまず生き抜くことを考えな」
「さもないと、未来すら失っちまうんだから」(ファウスト)
「この髪と瞳の色からは、逃れることはできないから」(ソフィ・ヘイター)
「(どうやって身につけた?) 原理は単純。化学、物理の仕組みをまず理解する」
「その上で、それを魔法で再現すればいい」(ソフィ)
「私の目標は…魔法をこの世から消すこと」
「私からすべてを奪った魔法を消す。そのために私は魔法を学んできた」(ソフィ)
「ズベリー、同じ境遇だから、あなたに教えてあげる」
「全部を捨てないと魔法は身につかない」(ソフィ)
魔法さえなければ、私の人生は変わっていたかもしれない。(メグ)
でも、同時に思うのだ。
きっと魔法がなければ、私はたくさんのものを手にできていなかったと。(メグ)
「(指先で魔法陣を描く方法?) 二つのセンテンスでいい」
「指先に魔力を集めて詠唱を付与。空間に魔力の流れを生み出して式を構築」(ソフィ)
「魔法は嫌い」
「でも、嫌いな魔法のお陰で、人に必要とされている」(ソフィ)
「生まれた場所だけが、居場所じゃないですよ」(メグ)
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