原作小説「銀河英雄伝説5巻(バーミリオン星域会戦)」の名言・台詞をまとめていきます。
(旧アニメ2期相当)
銀河英雄伝説5巻 風雲篇
第七章 バーミリオン
「私はここにいても、何のお役にも立てんでしょう」
「伯爵閣下のためにも、皇帝陛下のおんためにも」(ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ)
「むしろヤン提督に協力して」
「ローエングラム公を打倒することに最後の可能性を見出したいのです」(メルカッツ)
「閣下には、そのための行動の許可をいただきたいと思っているのですが…」(メルカッツ)
「これが帝国正統政府の全員です」
「どこまでも閣下のおともをすると申しております」(ベルンハルト・フォン・シュナイダー)
「何だっておっしゃっても、あれはルイ・マシュンゴ少尉ですわ」
「むろんユリアンがいるからでしょう、りっぱな護衛役ですわ」(フレデリカ・グリーンヒル)
「(ローエングラム公は)おそろしい男だな」
「(勝率は)五割もあるかな…?」(ヤン・ウェンリー)
「勝たねばならない、か…」
「それにしても、えらいことだ。誰かかわってくれないものかな」(ヤン)
「お前にむけて閉ざすドアは私は持っていないよ」
「はいりなさい」(ヤン)
「やれやれ、ふつうは年少者が突進を主張して」
「年長者がそれを抑えるがわにまわるものだが、どうも逆になってるようだな」(ヤン)
「私がローエングラム公に負けると思うのかい?」(ヤン)
「そんな言いかたで口封じなさるのは卑怯です」(ユリアン・ミンツ)
「なあ、ユリアン、私は勝算のない戦いをしないことをモットーにしてきた」
「今度もけっしてそのモットーにそむいているわけではないんだ」(ヤン)
「勝算はおありなんですね?」(ユリアン)
「正直なところ、多くはない」(ヤン)
「これは唯一の機会なんだ」
「ローエングラム公は私のねらいを正確に読みとった上で、私に誘いをかけてきている」(ヤン)
「純粋に打算だけで考えれば、私の存在など無視して首都ハイネセンを衝いてもよいのだ」
「いや、そちらのほうがおそらく効率的だろう」(ヤン)
「なのに彼はそうせず、いわば私の非礼な挑戦を受けてくれたわけだ」(ヤン)
「その意気に感じて、こちらも堂々と正面から戦うということなのですか」(ユリアン)
「いや、私はそれほどロマンチストじゃないよ」(ヤン)
「私がいま考えているのは」
「ローエングラム公のロマンチシズムとプライドを利用していかに彼に勝つか」
「ただそれだけさ」(ヤン)
「じつはもっと楽をして勝ちたいんだが」
「これが今回は最大限、楽な道なんだからしかたない」(ヤン)
「とにかく無理をなさってはだめですよ」(ユリアン)
「大丈夫だよ。無理するのは私の趣味じゃない。心配してくれてありがとう」(ヤン)
「ハイネセンやイゼルローンでならともかく、こんなところで自由行動と言われてもな」(オリビエ・ポプラン)
「まあいい、おれは一夜の情熱のお相手をみつくろうことにするが」
「お前さんはどうする?」(ポプラン)
「部屋で寝ている」(イワン・コーネフ)
「くだらんことを堂々と言う奴だな」
「ジョークだったらくだらんし、事実だったらいっそうくだらん」(ポプラン)
「お前さんはジョークのほうが好きだからな」(コーネフ)
「ジョークだけでは生きられないが、ジョークなしでは生きたくないね、おれは」(ポプラン)
「お前さんは存在自体がジョークだろうが」(コーネフ)
「…このところ悪意の表現にみがきがかかったのとちがうか、コーネフさん」(ポプラン)
「いやいや、もてない男の嫉妬にすぎませんよ、気にしないでください、ポプランさん」(コーネフ)
「大尉…少佐…ミス・グリーンヒル……フレデリカ」(ヤン)
「はい。11年間の時間を、ようやくとりもどせたような気がしますわ」(フレデリカ)
「元帥がわたしのファースト・ネームを呼んでくださったのは」
「エル・ファシル星系で生命を救ってくださったとき以来です」(フレデリカ)
「憶えていらっしゃいます?」(フレデリカ)
「フレデリカ、この戦いが終わったら…」(ヤン)
「私は君より七歳も年上だし、何というか、その、生活人として欠けたところがあるし」
「その他にも欠点だらけだし」(ヤン)
「いろいろと顧みてもこんなことを申しこむ資格があるかどうか疑問だし」
「いかにも地位利用をしているみたいだし」(ヤン)
「目の前に戦闘をひかえてこんな場合にこんなことを申しこむのは不謹慎だろうし…」
「だけど言わなくて後悔するよりは言って後悔するほうがいい…」(ヤン)
「ああ、こまったものだな、さっきから自分のつごうばっかり言ってる」
「要するに…要するに、結婚してほしいんだ」(ヤン)
「ふたりの年金をあわせたら、老後も、食べるにはこまらないと思いますわ」
「それに…」(フレデリカ)
「わたしの両親は八歳ちがいでした。そのことをもっと早く申しあげておくべきでしたわ」
「そうしたら…」(フレデリカ)
「あの、どうかなさいましたか」(フレデリカ)
「…返事をまだしてもらってないんだが、どうなんだろう」(ヤン)
「え!? イエスです、閣下。イエスですわ、閣下、ええ、喜んで…」(フレデリカ)
「ありがとう。何と言うか…何と言ったらいいのか…何と言うべきか…」(ヤン)
「…そうか、とうとうヤンの奴、なけなしの勇気を総動員したか」
「まあ基本的にはめでたいことだ。ひとつ乾杯といこうか」(アレックス・キャゼルヌ)
「そりゃヤンにはめでたいさ。何とあいつに嫁さんのなりてがあったんだからな」
「それも特上のな」(キャゼルヌ)
「グリーンヒル少佐にしても、まあ物好きの極致ながら好きな相手と結婚できるわけで」
「まことにめでたい」(キャゼルヌ)
「なにしろ、葬式はひとりでできるが結婚式はふたりでないとできないしなあ」(キャゼルヌ)
「それで、どうして、基本的に、なんて留保をつけるんです?」(ユリアン)
「それは、お前さんが乾杯の前に一杯あけてしまった、その理由さ」(キャゼルヌ)
「ミス・グリーンヒルのこと、あこがれていたんだろう、お前さん」(キャゼルヌ)
「ぼくは、おふたりを祝福してるんです!」
「ほんとうです、おふたりともぼくは大好きだし、これはもう当然の結果で…」(ユリアン)
「こいつはおせっかいと承知で言うんだがな、恋愛にかぎらず」
「人の心のメカニズムは数学じゃとけない。方程式などたちやしないんだ」(キャゼルヌ)
「お前さんの場合はあこがれですむ段階だから」
「まあ、きれいな想い出というやつで消化される」(キャゼルヌ)
「ところがもっと深刻になると、ひとつのものに対する愛情が」
「他のものへの愛情も尊敬も失わせてしまう」(キャゼルヌ)
「善悪の問題じゃない」
「どうしようもなく、そうなってしまうんだ」(キャゼルヌ)
「正直、そうなってはちょっとこまると思っていた」
「お前さんは頭もいい、性格もまずりっぱなものだ」(キャゼルヌ)
「だが、そんなものとかかわりなく、火ってやつは燃えあがるものでね」(キャゼルヌ)
「ふむ、まあ、わかるのはいいことさ、たとえ頭のなかだけでもな」(キャゼルヌ)
「しかし、あのふたりは結婚しても提督とか少佐とかよびあうのかな」(キャゼルヌ)
「いや、おれの家内も、結婚した当初は、おれをキャゼルヌ大尉と呼んでいたものさ」
「呼ばれるたびについ敬礼したくなったね」(キャゼルヌ)
「新婚生活の邪魔をする気はありませんよ」
「ええと、何と言ったかな、馬にけられて死ぬってやつ、ぼくはいやですからね」(ユリアン)
「すぐに戦闘が開始されるわけではない」
「いまは緊張をほぐしておいたほうが、かえってよいだろう」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)
「三時間ほど自由にすごさせてやれ」
「飲酒も許可する」(ラインハルト)
「ローエングラム公は、いまさら言うまでもないが比類ない天才だ」
「正面から同兵力で戦ったら、まず勝算はすくない」(ヤン)
「かもしれませんな」
「ですが、あなただってそう悪くない」(ワルター・フォン・シェーンコップ)
「今年にはいってからも、帝国軍の名だたる用兵巧者をたてつづけに三人」
「手玉にとったではありませんか」(シェーンコップ)
「あれは運がよかったのさ」
「それだけではないが、とにかく運がよかった」(ヤン)
「勝てると思うかい、中将」(ヤン)
「あなたに、ほんとうに勝つ気があればね」(シェーンコップ)
「私は心の底から勝ちたいと思っているんだがね」(ヤン)
「いけませんな」
「ご自分で信じてもいらっしゃらないことを他人に信じさせようとなさっては」(シェーンコップ)
「あなたが勝つことだけを目的にする単純な職業軍人であるか」
「力量に対する自覚もなしに権力だけを欲する凡俗な野心家であるか」(シェーンコップ)
「どちらかなら私としても煽動する甲斐があるんですがね」(シェーンコップ)
「ついでに自分自身の正義を信じて疑わない信念と責任感の人であれば」
「いくらでもけしかけられる」(シェーンコップ)
「ところがあなたは、戦っている最中でさえ」
「自分の正義を全面的に信じてはいない人ですからな」(シェーンコップ)
「信念なんぞないくせに、戦えば必ず勝つ」
「唯心的な精神主義者から見れば許しがたい存在でしょうな、こまった人だ」(シェーンコップ)
「…私は最悪の民主政治でも最良の専制政治にまさると思っている」(ヤン)
「それにしても、最悪の専制は、破局の後に最善の民主政治を生むことがあるのに」
「最悪の民主政治が破局の後に最善の専制を生んだことは一度もないのは奇妙なことだ。(ヤン)
「それぞれの部署において対応せよ! 何のために中級指揮官がいるのか」
「何もかも私がしなくてはならないのか!?」(ラインハルト)
「そんなことは敵と相談してやってくれ」
「こちらには何の選択権もないんだから」(ヤン)
「たいした勇者だ。声は遠くにとどくのに、目は近くのものしか見えない」
「忌避すべき輩ですな」(パウル・フォン・オーベルシュタイン)
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