原作小説「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」前原真樹(まえはらまき)の名言・台詞をまとめていきます。
クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった 1巻
プロローグ
新年度、新学期──別れの時期である初春を過ぎて、新しい出会いが始まる月。
そんな春のことを、俺は大の苦手にしていた。
1
こうして一人で過ごす時間はいい。
朝凪さんと友達になって騒がしくするのも楽しいが、
初めての友達付き合いということもあり、気疲れのようなものも同時に感じていたり。
「…ちゃんと朝凪さんの友達やれてんのかな、俺」
2
「色んな人がいるってことは、自分にとって何の興味もない人とか」
「下手すれば内心嫌ってる人とかもいるわけで…」
「そういう人たちにもちゃんと対応しなきゃいけないっていうのは」
「俺からしてみればやっぱり面倒っていうか」
「好きでもなんでもないのに、なんでこんなに疲れなきゃいけないのって思う」
「最近はストレス展開が敬遠されてるから…」
「まあ、現実はなかなかそうもいかないけど」
こうして遠くから見ると、地味な格好でも朝凪は目立つ。
いつもは天海さんの存在感に隠れているが、
朝凪だって、どこに出しても恥ずかしくない容姿だと思う。
失敗したらそこで道が閉ざされるわけじゃなく、そこからまた新しい道が続いている。
そのことを朝凪は教えてくれたのかもしれない。
3
偶然ながら同じ趣味を共有する仲間を見つけて、勇気を出して俺に声をかけて友達になって、
そこでようやく逃げ場を見つけることができたのに、
その俺が朝凪にもたれかかってはいけない。
そんなことをしたら、朝凪の逃げる所がなくなってしまう。
普段は意識せずとも、今回のようなことがあると否応なく気づかされてしまう。
朝凪海は、女の子なのだ。
ちょっとだけ、ちょっとだけだけど、めっちゃ可愛いかもって思ってしまった…。
「…あいつも、あんな顔できるんだな」
4
「(本当はハズレ?) まさかあの空気の中でそんなことを…いつも思うけど、朝凪、お前」
「相変わらずクソ度胸というかなんというか。すごいよ、本当に」
「俺から朝凪に言うことは変わらないよ」
「…朝凪が当たりくじを引いてくれてよかった。それだだけだ」
「…こういうの、久しぶりだな」
「寂しい…と思ってるのか、俺」
言葉というのは、いったん口に出してしまったら、もう元に戻すことはできない。
たとえ朝凪が忘れてとお願いして、天海さんもそうしようと努めても、
記憶が残っている以上はふとした瞬間に思い出してしまう。
「別にいいよ」
「友達だろうが親友だろうが、人には誰だって話したくない悩みはあると思うから」
完璧ではない。
彼女は、そういう一面も持つ女の子なのだ。
5
人気者と仲良くしていると、つい自分も偉くなったように錯覚してしまう。
今日の朝凪は、いつもと違って本当に泣き虫だ。
いや、もしかしたら、普段は一生懸命頑張っているだけなのかも。
「(朝凪と遊べなくなったら?) …寂しいよ、そんなの」
「決まってるじゃん」
「恥ずかしいから、こういうことあまり言わないんだけど」
「今みたいに笑ってる海は、誰にも負けないぐらい可愛い…と思う」
「少なくとも俺はそう思ってる」
エピローグ
「…だから、海。ヘタレな返事で申し訳ないんだけど」
「きちんと自信をもって海のことを好きって言えるまで」
「もうちょっとだけ待って欲しいんだ」
「朝凪海と付き合ってますって、堂々と皆の前で胸張って言いたいから」
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