原作小説「銀河英雄伝説」ヤン・ウェンリーの名言・台詞をまとめていきます。【2】
銀河英雄伝説2巻 野望篇
第一章 嵐の前
「もし私が銃を持っていて、撃ったとしてだ、命中すると思うか?」
「じゃ、持っていてもしかたがない」
「用心しても、だめなときはだめさ」
「地位が上がるにつれて、発想が不純になっていくのがよくわかるよ」
「しかし、じつのところ笑いごとじゃない」
「食わせるのが大変、という言葉には重要な示唆がある」
「捕虜を食わせるどころではない、という事態がくるのだろう」
「つまり、ローエングラム侯ラインハルトが、門閥貴族連合との武力抗争に」
「いよいよ乗りだす決意をかためた、と見てよいと思う」
「あの二時間で、一生分の忍耐心を費いはたしたような気がするよ」
どの時代にも狂信者の種はつきない。
それにしても、これはひどすぎる。
老衰した辺境の一惑星をうばいかえすために、何百万人もの血を流してよい、
という発想はどこからくるのであろう。
「皆さん、楽しくやってください」(二秒スピーチ)
「(不便?) 私はけっこう楽しみましたよ。士官学校時代を思い出しますね」
「門限破りの方法に、ない知恵をしぼったものです」
「ちかいうちにこの国でクーデターがおこる可能性があります」
「成功しなくてもよいのです、ローエングラム侯にとっては」
「彼にしてみれば、同盟軍を分裂させること自体に意義があるんですから」
「(クーデターが)発生すれば、鎮圧するのに大兵力と時間を必要としますし、傷も残ります」
「ですが、未然に防げば、憲兵の一個中隊で、ことはすみますから」
第三章 ヤン艦隊出動
「戦わずに降伏させることを考えてみよう」
「そのほうが第一、楽だ」
「ところが、世の中の半分以上は」
「兵士を多く死なせる司令官ほど苦労をしていると考えるのさ」
「君がいてくれないと困る」
「私はものおぼえが悪いし、メカにも弱いし、有能な副官が必要なんだ」
「私はベストよりベターを選びたいんだ」
「いまの同盟の権力がだめだってことはたしかにわかっている」
「だけど、救国軍事会議とやらのスローガンを君も見たろう」
「あの連中は、いまの連中よりひどいじゃないか」
「独裁者ヤン・ウェンリーか」
「どう考えても柄じゃないね」
「お前(ユリアン)に、スポークスマンとしての才能まであるとは思わなかったよ」
「私はだめだな。自由惑星同盟に、いささか深くかかわりすぎた」
「給料をだしてくれる相手にはそれなりの義理をはたさないとな」
「最終的にはハイネセンへ」
第五章 ドーリア星域の会戦
「未来のヤン・ウェンリーがいるかもしれないさ」
「平和な時代なら、まだ私は無名のままさ」
「歴史学者の卵で、まだひよこにすらなっていないだろう」
「ヤン・ウェンリーとかいう奴は、ずいぶんと偉い奴らしいな」
「あんたと同姓同名で、たいへんな差だ」
「やった! わかったぞ!」
「そうさ、勝つんだ。ヤン・ウェンリーは勝算のない戦いはしない、そうだろ?」
「喜んでくれ、作戦が決まったぞ」
「どうやら勝てそうだ」
「もうすぐ戦いが始まる」
「ろくでもない戦いだが、それだけに勝たなくては意味がない」
「勝つための計算はしてあるから、無理をせず、気楽にやってくれ」
「かかっているものは、たかだか国家の存亡だ」
「個人の自由と権利に比べれば、たいした価値のあるものじゃない…」
「それでは、みんな、そろそろ始めるとしようか」
「バグダッシュはきちんとした計算のできる男だ」
「私が勝ちつづけているかぎり、裏切ったりはしないさ」
「さしあたっては、それで充分だ。それに…」
「なるべく、お前に人殺しはさせたくないよ」
第七章 誰がための勝利
「人間は誰でも身の安全をはかるものだ」
「この私だって、もっと責任の軽い立場にいれば」
「形勢の有利なほうに味方しよう、と思ったかもしれない」
「まして他人なら、なおさらのことさ」
「信念で勝てるのなら、これほど楽なことはない」
「誰だって勝ちたいんだから」
「(惑星ハイネセンを初めて攻撃するのは)なんと、このヤン・ウェンリーなのさ」
「オーディンか? そちらはお前にまかせるよ」
「私はハイネセンだけでたくさんだ」
「さっさと引退して、あこがれの年金生活にはいりたいものさ」
「心配ない、グリーンヒル大尉」
「『アルテミスの首飾り』を破壊するのに、一隻の戦艦もひとりの人命も」
「犠牲にしないことを約束するよ」
「専制とはどういうことだ? 市民から選ばれない為政者が」
「権力と暴力によって市民の自由をうばい、支配しようとすることだろう」
「それはつまり、ハイネセンにおいて現に貴官たちがやっていることだ」
「貴官たちこそが専制者だ。そうではないか」
「政治の腐敗とは、政治家が賄賂をとることじゃない」
「それは個人の腐敗であるにすぎない」
「政治家が賄賂をとってもそれを批判することが出来ない状態を」
「政治の腐敗というんだ」
「人それぞれの正義さ」
第九章 さらば、遠き日
人間は死ぬ。恒星にも寿命がある。宇宙そのものですら、いつかは存在をやめる。
国家だけが永遠であるわけがない。
巨大な犠牲なくしては存続できないような国家なら、
さっさと滅びてしまって、いっこうにかまうものか…。
正論を吐く人間はたしかにりっぱであろう。
だが、信じてもいない正論を吐く人間は、はたしてどうなのか。
「今日は危なかった」
「トリューニヒトと会ったとき、嫌悪感がますばかりだったが、ふと思ったんだ」
「こんな男に正当な権力を与える民主主義とはなんなのか」
「こんな男を支持しつづける民衆とはなんなのか、とね」
「我に返って、ぞっとした」
「昔のルドルフ・フォン・ゴールデンバウムや、この前クーデターを起こした連中は」
「そう思いつづけて、あげくにこれを救うのは自分しかいないと確信したにちがいない」
「まったく、逆説的だが、ルドルフを悪逆な専制者にしたのは」
「全人類に対する彼の責任感と使命感なんだ」
「なにをあわてている」
「世の中には、あわてたり叫んだりするにたるようなものは、なにひとつないぞ」
「私はおだてに弱いんでね」
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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