原作小説「銀河英雄伝説9巻(辺境にて)」の名言・台詞をまとめていきます。
(旧アニメ4期相当)
銀河英雄伝説9巻 回天篇
第一章 辺境にて
「ぼくは君が考えているような、えらい男ではないよ」
「ただヤン提督のおそばにいさせてもらって」(ユリアン・ミンツ)
「それで、ずっと勝利者のがわに身をおくことができたんだ」
「運がよかっただけだよ」(ユリアン)
「じつをいうとね、ヤン提督が生きてらしたころは」
「それほど偉大な人だとも思ってなかったのよ」(カーテローゼ・フォン・クロイツェル、通称:カリン)
「でも、亡くなってから、すこしだけわかったような気がする」(カリン)
「提督の息吹を、わたしたちは直接、感じているけど」
「その息吹はきっと時がたつほど大きくなって、歴史を吹きぬけていくんでしょうね…」(カリン)
「歴史とは、人類全体が共有する記憶のことだ、と思うんだよ、ユリアン」(ヤン・ウェンリー)
「思いだすのもいやなことがあるだろうけど」
「無視したり忘れたりしてはいけないのじゃないかな」(ヤン)
「よく60万人以上も残ったものさ」
「物ずきの種はつきないものだ」(ダスティ・アッテンボロー)
「あんな不覚悟なやつに、いてもらう必要はない」(アッテンボロー)
「立体TVの三文ドラマだったら、視聴者が泣きわめけば」
「死んだ主人公が生きかえるだろう」(アッテンボロー)
「だが、おれたちが生きているのは、それほどつごうのいい世界じゃない」
「失われた生命は、けっして帰ってこない世界」(アッテンボロー)
「それだけに、生命というものがかけがえのない存在である世界に」
「おれたちは生きているんだからな」(アッテンボロー)
「だまってろ! 青二才!」
「何だっておれがヤン・ウェンリー以外のやつの命令をきかなくちゃならない?」(オリビエ・ポプラン)
「おれには自分に命令を与える相手を、自分で選ぶ権利があるはずだ」
「それが民主主義ってものじゃないか、ええ?」(ポプラン)
「器量をためされているのは、ユリアンだけじゃない」
「おれたち全員が、歴史に問われている」(アッテンボロー)
「ヤン・ウェンリーを失ったおれたちが」
「なお希望と統一と計画性とを失わずにいられるかどうか、ということをな」(アッテンボロー)
「死んでからも働かせるのかい、と、あなたはおっしゃりたいでしょうね」
「でも、あなたがご健在なら、わたしたちがこんな責任を課せられることもなかったのよ」(フレデリカ・グリーンヒル)
「あなたのせいなのよ、ヤン・ウェンリー、全部あなたのせい」
「わたしが軍人になったのも」(フレデリカ)
「帝国軍が軍事拠点としてつくったイゼルローンが」
「いつのまにか民主主義の最後の砦になってしまったのも」(フレデリカ)
「皆がいつまでもそこにいのこって、祭りの夢を追いつづけているのも」
「ご自分の責任を自覚なさったら、さっさと生きかえっていらっしゃい」(フレデリカ)
「生きかえっていらっしゃい」
「自然の法則に反したって、一度だけなら、赦してあげる」(フレデリカ)
「そうなったら、今度は、わたしが死ぬまでは死なせてあげないから」(フレデリカ)
「自分がこれまで死なせてきた人間の数を考えると、ほんとうに怖いよ」
「一回死んだぐらいでは、償えないだろうね」(ヤン)
「世のなかって、けっこう不均衡にできているんだとう思う」(ヤン)
「わたしは、たしかにあなたを失いました」
「でも、最初からあなたがいなかったことに比べたら、わたしはずっと幸福です」(フレデリカ)
「あなたは何百万人もの人を殺したかもしれないけど」
「すくなくともわたしだけは幸福にしてくださったのよ」(フレデリカ)
「ミンツ中尉、どうして黙ってるの? あんたは、不当に非難されているのよ」
「あたしだったら、平手打の二ダースぐらい、こいつにくれてやるわ」(カリン)
「あんたは、あんたを信頼し支持してくれている人たちのために」
「自分自身の正当な権利を守るべきではないの?」(カリン)
「もう一度言ってみろ」
「暗殺された人間は、戦死した人間より格が下だとでもいうのか」(ユリアン)
「さて、この際、あんたのほうはわずかな想像力をはたらかせればいいのさ」(ポプラン)
「あんたより年齢がずっと若くて、ずっと重い責任を負わされた相手を」
「口ぎたなくののしるような人間が、周囲の目に美しく見えるかどうか」(ポプラン)
「ヤン・ウェンリーの語調を借りれば、こういうことになるかな」
「歴史はどう語るか」(ワルター・フォン・シェーンコップ)
「ユリアン・ミンツはヤン・ウェンリーの弟子だった」
「ヤン・ウェンリーはユリアン・ミンツの師だった」
「さて、どちらになるものやら」(シェーンコップ)
「はっきりわかっているのは、これだけだ」
「おれたちは、全員そろって、あきらめが悪い人間だということさ」(アレックス・キャゼルヌ)
「ヤン提督の生前はお祭りの準備にいそがしかった」
「死後は、残っていた宿題をかたづけるのに骨をおった」(アッテンボロー)
第二章 夏の終わりのバラ
「あまり元気ではないよ。エヴァの料理を長いこと食べられなかったからな」
「味覚の水準が低下してしまった」(ウォルフガング・ミッターマイヤー)
「皇帝をお怨みするにはあたらぬ」
「ヴェスターラントに対する熱核攻撃を黙認するよう、皇帝に進言したのは私だ」(パウル・フォン・オーベルシュタイン)
「卿は皇帝ではなく、私をねらうべきであったな」
「妨害する者もすくなく、ことは成就したであろうに」(オーベルシュタイン)
「もうヴェスターラントでひとりも殺してはならぬ」
「いいか、彼を殺してはならんぞ」
「処置はおってさだめるゆえ…」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)
「あの男の言ったとおりだ」
「予は人殺しで、しかも卑怯者だ」(ラインハルト)
「とめようと思えばとめられたのに、予はそうしなかったのだ」
「愚劣なブラウンシュヴァイク公は自らすすんで悪をおかした」(ラインハルト)
「そして予は、彼の悪に乗じて、自分が利益を独占した」(ラインハルト)
「わかっているのだ。予は卑劣漢だということは」
「予は、皇帝の地位はともかく、兵士たちの歓呼には値しない人間なのだ」(ラインハルト)
「陛下は、罪を犯されたとしても、その報いをすでに受けておいでだ」
「と、わたしは思います」(ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ、通称:ヒルダ)
「そして、それを基調に、政治と社会を大きく改革なさいました」
「罪があり報いがあって、最後に成果が残ったのだ、と思います」(ヒルダ)
「どうかご自分を卑下なさいませんよう」
「改革によって救われた民衆はたしかに存在するのですから」(ヒルダ)
「フロイライン」
「帰らないでほしい。ここにいてくれ」(ラインハルト)
「今夜は、ひとりでいることに耐えられそうにないのだ」
「たのむ、予をひとりにしないでくれ」(ラインハルト)
「…はい、陛下、おおせにしたがいます」(ヒルダ)
「…お父さま、わたし立てない」(ヒルダ)
「もし、フロイライン・マリーンドルフに、その、あのようなことをして」
「責任をとらなかったとしたら」(ラインハルト)
「予は、ゴールデンバウム王朝の淫蕩な皇帝どもと同類になってしまう」
「予は、予は、やつらと同類になる気はないのだ」(ラインハルト)
「陛下、責任をお感じになる必要はございません」
「私の娘は、自分の意思によって陛下のお相手をつとめたはずでございます」(フランツ・フォン・マリーンドルフ)
「一夜のことを武器として陛下のご一生をしばるようなことは、あの娘はいたしません」(マリーンドルフ伯)
「西暦の17世紀に、北方の流星王と呼ばれる小国の王がいたそうだよ」
「15歳で即位し、しばしば隣国の大軍を破り、軍事的天才として知られた」(マリーンドルフ伯)
「30代で死ぬまで、異性であれ同性であれ、ついに肉欲と縁がなかったそうだ」(マリーンドルフ伯)
「異常な才能というものは、一方で、どこかそれに応じた欠落を要求するものらしい」
「ラインハルト陛下を見ていると、そう思う」(マリーンドルフ伯)
「まあ君主としては、逆の方向へ異常でないだけよいのだがね」(マリーンドルフ伯)
「(愛してるかは)わからないわ、わたし。尊敬はしています」
「でも男として、女として、愛しているかどうか、わたし、自信がありません」(ヒルダ)
「やれやれ、何もラインハルト陛下にかぎったことではないようだね」(マリーンドルフ伯)
「私の自慢の娘も、ときには考えることより感じることのほうを」
「重んじてくれればよいと思うのだがな」(マリーンドルフ伯)
「いつも、ではなく、ときには、だがね」(マリーンドルフ伯)
人間は、自分より欲望の強い人間を理解することはできても、
自分より欲望の弱い人間を理解することは至難であるから。
「偉人だの英雄だのの伝記を、子供たちに教えるなんて、愚劣なことだ」
「善良な人間に、異常者をみならえというも同じだからね」(ヤン)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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