原作小説「銀河英雄伝説3巻(査問会)」の名言・台詞をまとめていきます。
(旧アニメ2期相当)
銀河英雄伝説3巻 雌伏篇
第四章 失われたもの
「そうです。これがフェザーンのやりかたです」
「必要とあらば権道を用います」(ルパート・ケッセルリンク)
「軽蔑なさってけっこう」
「ただし、勝者に対する敗者の軽蔑ほどむなしいものは世にすくないと私は思いますがね」(ケッセルリンク)
「勝っている間は、そう思えるでしょうな」(レオポルド・シューマッハ)
武力とは政治的・外交的敗北をつぐなう最後の手段であり、
発動しないところにこそ価値があるのだ。(ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ、通称:ヒルダ)
「(要塞のワープは)成功してほしいものですわね」
「失敗すれば、あたら有能な提督を失うことになります」(ヒルダ)
「それで死ぬとしたら、ケンプもそれまでの男だ」
「永らえたところで、たいして役にたつまい」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)
「あくまで茶飲み話です」
「そんな目をなさるとこわいですわ」(ヒルダ)
「国家、組織、団体──どう言ってもよいのですけど」
「人間の集団が結束するのに、どうしても必要なものがあります」(ヒルダ)
「敵ですわ」(ヒルダ)
「心配ない、フロイライン。私も幼児殺害者になるのはいやだ」
「皇帝は殺さぬ」(ラインハルト)
「あなたが言ったように、私には敵が必要だ」
「そして私としては、敵より寛大で、なるべく正しくありたいと思っているのだから…」(ラインハルト)
「(ワープは)必ず成功させてごらんにいれます」(カール・グスタフ・ケンプ)
「父さんはな、これから遠くの宇宙まで悪い奴を退治しに行くのだ」
「ふたりとも男の子だ。母さんを守って、いい子でいるんだぞ」(ケンプ)
「あたりまえだ、帰ってくるさ」
「おれがいままで戦場に出て帰ってこなかったことがあるか」(ケンプ)
「たとえ、戦術上の新理論を発見したからといって、出兵を主張するなど」
「本末転倒もはなはだしい」(ウォルフガング・ミッターマイヤー)
「主君に無名の師をすすめるなど、臣下として恥ずべきことではないか」(ミッターマイヤー)
「自由惑星同盟はいずれ滅ぼさねばならないが、今度の出兵は無益で無用のものだ」
「いたずらに兵を動かし、武力に驕るのは、国家として健康なありようじゃない」(ミッターマイヤー)
「ジークフリード・キルヒアイスが生きていれば」
「きっとローエングラム公をお諌めしただろうな」(ミッターマイヤー)
「どう思う、金髪の孺子とやらを?」(ミッターマイヤー)
「昔からよく言う──虎の児と猫を見誤るなかれ、とな」(オスカー・フォン・ロイエンタール)
「あれは多分、虎のほうだろう」
「皇帝の寵妃の弟だからといって、わざと負けてやる義理は敵にはないからな」(ロイエンタール)
「巨大な象を一頭殺すのと、一万匹のねずみを殺しつくすのと、どちらが困難か」
「後者に決まっている」(ロイエンタール)
「集団戦の意義も知らぬ低能に、何ができるものか」(ロイエンタール)
「失うべからざるものを失った後、人は変わらざるをえんのだろうよ」(ロイエンタール)
「ただし(劇的なのは)、あくまで成功すれば、の話だがな」(ロイエンタール)
「ガイエスブルクに行ってみる」
「しばらくひとりになりたい。誰もはいってきてはならん」(ラインハルト)
お前は誓いを守った。
だから、おれもお前に対する誓いを守る。(ラインハルト)
どんなことをしてでも、宇宙を手に入れる。
そして姉上を迎えに行く。(ラインハルト)
だが、おれは寒いのだ、キルヒアイス。
お前と姉上がいない世界には、温かい光が欠けている。(ラインハルト)
時のページを逆にめくって、12年前のあのころにもどれたら、
そしてもう一度やりなおすことができたら。(ラインハルト)
おれにとって世界はもうすこし明るく温かいものでありうるのだろうが…。(ラインハルト)
「現在の同盟の権力者どもにふさわしいやりかただな」(アドリアン・ルビンスキー)
「口に民主主義をとなえながら、事実上、法律や規則を無視し、空洞化させてゆく」
「姑息で、しかも危険なやりかただ」(ルビンスキー)
「権力者自らが法を尊重しないのだから、社会全体の規範がゆるむ」
「末期症状だ」(ルビンスキー)
第五章 査問会
「軍法会議はともかく、査問会などというものは」
「同盟憲章にも、同盟軍基本法にも規定がありません」(フレデリカ・グリーンヒル)
「超法規的存在ってやつかな」(ヤン・ウェンリー)
「つまり恣意的なもので、法的根拠を持たないということですわ」(フレデリカ)
「とは言っても、国防委員長が私に出頭命令を出すこと自体は」
「りっぱに法的根拠を持つからな」(ヤン)
「虚栄と背徳の都へ、赴かざるをえないらしいよ」(ヤン)
「警護隊をつれておいでになりますか? 私が指揮をとりますが…」
「(ひとりなら)知勇兼備の私でいかがです」(ワルター・フォン・シェーンコップ)
「(マシュンゴなら)首都に残っている柔弱な連中なら」
「片手で一個小隊はかたづけるでしょうよ」(シェーンコップ)
「私なら一個中隊ですな」(シェーンコップ)
何十年かに一度出るかどうかという偉人に変革をゆだねること自体、
民主政治の原則に反する。(ヤン)
英雄や偉人が存在する必要をなくすための制度が民主共和制であるのだが、
いつ理想は現実に対して勝者となれるのだろうか。(ヤン)
「将兵の生命より無人の衛星が惜しいとおっしゃるなら」
「私の判断は誤っていたことになりますが…」(ヤン)
「それが非難に値するということであれば、甘んじてお受けしますが」
「それにはより完成度の高い代案を示していただかないことには」(ヤン)
「私自身はともかく、生命がけで戦った部下たちが納得しないでしょう」(ヤン)
「あれは私には珍しく見識のある発言だったと思います」(ヤン)
「国家が細胞分裂して個人になるのではなく」
「主体的な意志を持った個人が集まって国家を構成するものである以上」(ヤン)
「どちらが主でどちらが従であるか、民主社会にとっては自明の理でしょう」(ヤン)
「そうでしょうか」
「人間は国家がなくても生きられますが、人間なくして国家は存立しえません」(ヤン)
「無用な誤解とは、どういうものか、具体的に教えていただけませんか」(ヤン)
「何か証拠があっての深刻な疑惑ならともかく」
「無用の誤解などという正体不明のものに対して備える必要を、小官は感じません」(ヤン)
「それでは、ひとつ、お願いがあるのですが」
「模範解答の表があったら、見せていただけませんか」(ヤン)
「あなたがたが、どういう答えを期待しておいでか知っておきたいんです」(ヤン)
「ヤン提督の副官として、上司との面会を要求します」
「提督はどこにおいでですか」(フレデリカ)
「わかりました。査問会とは非公開の精神的拷問をさして言うのですね」(フレデリカ)
「ちがうとおっしゃるのなら、査問会の公開、弁護人の同席」
「及び被査問者との面会をかさねて要求します」(フレデリカ)
「軍法会議には該当いたしません」
「国家機密保護法には、査問会なるものの規定はございませんし」(フレデリカ)
「したがって、その内情を公開したところで、犯罪を構成することはありえません」(フレデリカ)
「どうしてもヤン提督の人権を無視して秘密の査問会を強行なさるのでしたら」
「こちらも可能なかぎりの手段をとらせていただきます」(フレデリカ)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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