「響け!ユーフォニアム2(2期)」の名言・台詞まとめ

アニメ「響け!ユーフォニアム2(2期)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

響け!ユーフォニアム2

1話

「よし! バンザイで写真撮ろう」
「この嬉しさを全身で表すんだよ!」(加藤葉月)

 

「なんだか、まだ信じられないっていうか…実感ないっていうか…」(黄前久美子)

 

「北宇治高校は、吹奏楽コンクール京都府大会で金賞を受賞した」
「それだけではない、代表として関西大会への出場も決まったのだ」(久美子)

 

「私達は、今日たった今から代表です」
「それに恥じないように、更に演奏に磨きをかけていかなければなりません」(滝昇、先生)

 

「今この場から、その覚悟を持って下さい」(滝先生)

 

「ここに赴任することになって、演奏を初めて聞いた時から」
「ポテンシャルがあるのは分かってましたから」(滝先生)

 

「中世古さんや田中さんは強豪校にも劣らない実力を持ってましたし」
「そこへ高坂さんや川島さんが入ってきてくれました」(滝先生)

 

「身近に手本となる存在があれば、あとは各個人がどう意識するかです」(滝先生)

 

「(スケジュール) 何も書いていなくても練習するのが当たり前」(久美子)

 

「空白の目立つ予定表は」
「このあとも夏休みとは程遠い生活が待っていることを意味していた」(久美子)

 

「みんな、それだけ大会に懸けていた」
「関西に行けたという事実が、全国を夢から現実のものにしていた」(久美子)

 

 

「とにかく、残された時間は限られています」
「3年生はもちろん、2年生、1年生も、来年あるなどと思わず」
「このチャンスを必ずモノにしましょう」(滝先生)

 

「ミドリ、ずっと思ってたんです」
「パートに関係なく1年生同士って、もっと仲よくした方がいいんじゃないかって」(川島緑輝、愛称:ミドリ)

 

「好きでもない人と無理に合わせて付き合ったりするのは嫌だけど」
「私、川島さんも加藤さんも嫌いじゃないし」(高坂麗奈)

 

「久美子」
「全国行こうね…必ず」(麗奈)

 

「私、部活に戻りたいんです!」
「お願いします。あすか先輩の許可が欲しいんです!」(傘木希美)

 

「決めてるんです」
「あすか先輩に許可をもらわない限り戻らないって」(希美)

 

「ごめんね」
「悪いけど今、練習中なの」
「帰ってくれる?」(田中あすか)

 

「分かった、じゃあハッキリ言うよ」
「私は希美ちゃんの復帰に賛成しない」
「この部にプラスにならないからね」(あすか)

 

「じゃあ、(花火)私と行かない?」
「あんまり慣れてないの、人誘うのとか」(麗奈)

 

「ニヤニヤするのやめて」(麗奈)

 

「(部内の人間関係?) だって興味ない」(鎧塚みぞれ)

 

「それと、フォルティッシモの音が汚くなっています」
「あくまで、大きく美しくです」(滝先生)

 

「(フルート) 好き、大好きだよ」(希美)

 

「一緒に来たいなら着いてきてもいいけど」
「どうするの?」(麗奈)

 

「私、意気地のない男はダメだと思う」(麗奈)

 

「今復帰を許してひっかき回されたら、関西大会に影響が出る」
「私はあすか先輩の判断は正しいと思う」(麗奈)

 

「でも、好きなのにみんなと演奏できないってもどかしいんじゃないかな」(久美子)
「そんなの辞めた方が悪い」(麗奈)

 

「辞めるってことは、逃げることだと思う」(麗奈)

 

「それが嫌な先輩からか同級生からか、それとも自分からかは分からないけれど」
「とにかく逃げたの」(麗奈)

 

「私だったら絶対逃げない」
「嫌ならねじ伏せればいい」(麗奈)

 

「それが出来ないのに辞めたってことは、逃げたってことでしょ」(麗奈)

 

「(考え方) 麗奈だね」(久美子)
「そう? 普通じゃない?」(麗奈)

 

「私達は全国に行こうと思ってる」
「特別になるって思ってるんだから」(麗奈)

 

「全国に行ったら特別になれるのかな?」(久美子)
「分からない。けど、そのくらい出来なきゃ特別にはなれない」(麗奈)

 

「よかったね、一緒に来て」
「一緒に来ようね、来年も」(麗奈)

 

「この時間は永遠ではない」(久美子)

 

「大好きな友達ともいつか離ればなれになって」
「どんなに願っても全ては瞬く間に過去になっていく」(久美子)

 

「今というこの瞬間を容器に詰め込んで冷凍保存できればいいのに」
「そうすれば、怖がることなんて何もないのに…」(久美子)

 

2話

「(プール?) 行く」
「去年買った水着、結構キツくなってきたから」
「今年くらいは着ておきたいし」(麗奈)

 

「思い切って去年買ってみたんだけど…ちょっと大人っぽくって」(麗奈)

 

「私も来年は成長して、このくらいの水着を…」(久美子)

 

「香織先輩、マジヤバイ」
「地上に舞い降りたエンジェル!」(吉川優子)

 

「2年の夏紀がサポートで、1年の久美子ちゃんがコンクールメンバーなんだよね」
「それってどうなの?」(希美)

 

「し…仕方ないことだと思います」
「北宇治が全国を目指している以上、学年に関係なく上手い人が吹くのが当然だと思います」(久美子)

 

「うん、私もそう思うよ」
「北宇治、変わったなあ…」(希美)

 

「あすか先輩は特別だからね」(希美)

 

「私、吹奏楽好きなんだよ」
「ちゃんと練習して、強豪校に負けない強い部になりたかった」
「でもみんな先輩達のこと怖がっちゃって」(希美)

 

「なんとかしようとしたんだよ」
「結果無視されちゃって…もうこれ以上どうしようもないって思ったから」
「仕方なく辞めたんだ」(希美)

 

「それが今年関西大会だって」
「正直悔しいよ…私がバカだったみたいじゃん」(希美)

 

「私には妻も子供もいませんからね」
「仕事くらいしかやることがないんですよ」(滝先生)

 

「(希美は)好きっていうか…憧れかな」(中川夏紀)

 

「希美は南中の吹奏楽部の部長で」
「私みたいに面倒なことが嫌いな奴とは真逆の子だったんだ」(夏紀)

 

「希美はバカ正直だから、去年の3年生とぶつかって…」
「なのに私は、助けるどころか余計なこと言っちゃって…」(夏紀)

 

「言っても無駄だよ」
「そいつら(3年)、性格ブスだから」(夏紀)

 

「だから、罪滅ぼしかな」
「希美を部活に戻すのは」(夏紀)

 

「あの子が本当に苦しんでる時に、何もしてあげられなかったからね」(夏紀)

 

「ねえ、コンクールって好き?」
「私は嫌い。結局審査員の好みで結果決まるでしょ」(みぞれ)

 

「仕方ない?」
「たくさんの人が悲しむのに」(みぞれ)

 

「私は苦しい」
「コンクールなんてなければいいのに」(みぞれ)

 

「(どうして続けてる?) 分からない」
「もう何も…分からない」(みぞれ)

 

3話

「真面目は演奏だけでいいんだけどなあ」(あすか)

 

「いやあ、音もきれいだしピッチも安定してる」
「けどねえ…ひと言で言うと、ぶっちゃけつまらん」(橋本真博、コーチ)

 

「ロボットが吹いてるみたいなんだよ」
「楽譜通りに吹くだけだったら、機械でいい」(橋本コーチ)

 

「”善処”って言い方している時点でダメなんじゃない?」
「もっと感情出せない?」(橋本コーチ)

 

「でも、このソロはクールでは困る!」
「”世界で一番上手い私の音を聴いて!”、くらいじゃないと」(橋本コーチ)

 

「正直、君達の演奏はどんどん上手くなってる」
「強豪校にも引けを取らないくらいにね」(橋本コーチ)

 

「でも表現力が足りない」
「それが彼等との決定的な差だ」(橋本コーチ)

 

「北宇治はどんな音楽を作りたいか?」
「この合宿では、そこに取り組んでほしい」(橋本コーチ)

 

「橋本先生も、たまにはいいこと言いますね」(滝先生)

 

「いや、”たまには”は余計だろ」
「僕は歩く名言集だよ」(橋本コーチ)

 

「(希美のこと)聞いたら黄前ちゃんがつらくなるよ」
「それでもいい?」(あすか)

 

「黄前ちゃんは頭いいのに、愚かだねえ」(あすか)

 

「2人を天秤にかけたら、どっちを優先すべきかくらい分かるでしょ?」(あすか)

 

「というのが真相だけど…どうする?」
「希美ちゃんに言う? 今の話」(あすか)

 

「まあでも、滝君がああやって笑ってるのを見てホッとしたよ」
「滝君、奥さんがいなくなってず~っと元気なかったから」(橋本コーチ)

 

「滝君、奥さんが亡くなってから抜け殻みたいになって」
「音楽からも離れてしまって、みんな心配してたんだ」(橋本コーチ)

 

「だから、北宇治の顧問になったって聞いた時は本当に嬉しかった」
「”指導手伝ってほしい”って言われた時は、ちょっと泣きそうだったよ」(橋本コーチ)

 

「もしかして、府大会のこと引きずってる?」
「言っとくけど、あれに関しては私、絶対に間違ってないから」(優子)

 

「今でもソロは、香織先輩が吹くべきだと思ってるから」(優子)

 

「夏紀は純粋に希美のためを思って、部に戻そうとしてるんだから」
「みぞれのことを聞いたら、どうしていいか分からなくなる」(優子)

 

「あいつの性格的に…」(優子)

 

「まあ、(コンクールは)納得いかないことが多いのは確かなんじゃない」
「私だって、中学最後の大会は、今でも納得してないわけだし」(優子)

 

「でもそれは、結果が悪かったから」
「結果がよかったら、納得していた気がする」
「今の私達みたいにね」(優子)

 

「ふざけてやってるわけじゃない」
「みんな夏休みを潰して練習している」
「けど、コンクールは優劣をつける」(優子)

 

「金・銀・銅…”この曲を自由曲に選んだ時点で難しい”とか」
「演奏以前の話を評価シートに平気で書かれたりすることさえある」(優子)

 

「努力が足りなかった、劣ってたということにされちゃう」
「超理不尽でしょ?」(優子)

 

「上を目指して頑張ってる1年よりも、サボってる3年がコンクールに出るみたいなのは」
「やっぱり引っかかった」(優子)

 

「まあ、今年は実力主義になっていろいろあったけど…」
「本気で全国行こうと思うんだったら、上手い人が吹くべきだと思う」(優子)

 

「結局、好き嫌いじゃなく」
「コンクールに出る以上は、金がいいっていうことなんじゃない?」(優子)

 

「(コンクール?) よく音楽は金・銀・銅とか」
「そんな簡単に評価できないって言う人がいるけど」
「あれを言っていいのは勝者だけだと思う」(麗奈)

 

「下手な人が言っても、負け惜しみでしかないと思うし」
「だから結局、上手くなるしかないと思ってる」(麗奈)

 

「それにたくさんの人に聴いてもらえる機会って、そんなにないから」
「私は好き、ポジティブに捉えたいって思ってる」(麗奈)

 

4話

「何? 強豪校の次だからってビビッてんの?」(橋本コーチ)

 

「関係ない関係ない」
「関西大会といったらどこ向いたって強豪校ばかりなんだから」(橋本コーチ)

 

「(順番は)気にする必要なんてありません」
「私達はただいつもと同じように、演奏するだけです」(滝先生)

 

「正直に言うとね、あなたのソロを聴いた時、私ももの足りないと感じたの」
「なのに高校生だからこれで十分って…」(新山聡美、コーチ)

 

「私はあなたの可能性の上限を決めつけていた」
「ごめんなさい」(新山コーチ)

 

「あなたの技術は素晴らしいわ」
「でも…なぜだか聴いてると苦しくなる」
「もっと楽しんでいいのよ」(新山コーチ)

 

「(感情込めて?) 変だなあって」
「あの子(みぞれ)、性格は淡々としてるけど、演奏はすごい情熱的で」
「楽しそうな音出して、感情爆発って感じだったのに」(希美)

 

「(希美は)何もしてない…だから怒ってるの!」(優子)

 

「嫌いじゃない…そうじゃない…」
「違う!」(みぞれ)

 

「違う…希美は悪くない」
「悪いのは全部…私」
「私が、希美に会うのが…怖いから」(みぞれ)

 

「(どうして?) 分かっちゃうから、現実を…」(みぞれ)

 

「私にとって、希美は特別」
「大切な友達」(みぞれ)

 

「でも希美にとって、私は友達の1人」
「たくさんいる中の1人だった」(みぞれ)

 

「だから! 部活辞めるのだって知らなかった…」
「私だけ、知らなかった…」(みぞれ)

 

「相談1つないんだって…」
「私はそんな存在なんだって知るのが怖かった」(みぞれ)

 

「分からない…」
「どうして吹奏楽部にいるのか、分からない…」(みぞれ)

 

「(どうして続けてる?) 楽器だけが…楽器だけが、私と希美をつなぐものだから」(みぞれ)

 

「言葉が出てこなかった…」
「こんな理由で、楽器をやっている人がいるなんて…思いもしなかった」(久美子)

 

「(怖い?) だって私には、希美しかいないから…」
「拒絶されたら…」(みぞれ)

 

「なんでそんなこと言うの?」
「そしたら何!?」
「みぞれにとって、私はなんなの!?」(優子)

 

「(同情?) バカ! あんたマジでバカじゃないの!」
「私でもいい加減キレるよ!」(優子)

 

 

「誰が好き好んで嫌いな奴と行動するのよ」
「私がそんな器用なこと出来るわけないでしょ!」(優子)

 

「同情? 何それ?」
「みぞれは私のこと友達と思ってなかったわけ!?」(優子)

 

「部活だってそう」
「本当に希美のためだけに、吹奏楽続けてきたの?」(優子)

 

「あんだけ練習して、コンクール目指して、何もなかった!?」
「府大会で関西行きが決まって、嬉しくなかった!?」(優子)

 

「私は嬉しかった!」
「頑張ってきてよかった、努力は無駄じゃなかった」(優子)

 

「中学から引きずっていたものから、やっと解放された気がした!」(優子)

 

「みぞれは違う?」
「何も思わなかった!? ねえ!」(優子)

 

「嬉しかった」
「でも…でも、それと同じくらい辞めていった子に申し訳なかった」
「喜んで、いいのかなって…」(みぞれ)

 

「いいに決まってる!」
「いいに決まってるじゃん」
「だから…笑って」(優子)

 

「どうして…どうして話してくれなかったの?」
「部活、辞めた時…」(みぞれ)
「だって、必要なかったから」(希美)

 

「だって、みぞれ頑張ってたじゃん」
「私が腐ってた時も、誰も練習してなくても、1人で練習してた」(希美)

 

「そんな人に一緒に辞めようとか、言えるわけないじゃん」(希美)

 

「私ずっと、避けてた」
「勝手に、思い込んで…怖くて…」
「ごめんなさい…ごめんなさい」(みぞれ)

 

「ねえ…私ね、府大会見に行ったんだよ」
「みんなキラキラしてた、鳥肌立った」(希美)

 

「聴いたよ、みぞれのソロ」
「かっこよかった」(希美)

 

「私さ、中学の時からみぞれのオーボエ好きだったんだよ」(希美)

 

「なんかさ、キューンっとしてさ!」
「聴きたいな、みぞれのオーボエ」(希美)

 

「結局みぞれの演奏は、ずっと希美のためにあったんだね」
「希美には勝てないんだなあ、1年も一緒にいたのに」(優子)

 

「案外人って、打算的に動くものだと思うなあ」(あすか)

 

「(誰かのため?) 考えたことない」
「強いていうなら、自分のためかな」(麗奈)

 

「麗奈って、マジ麗奈だよね」(久美子)

 

5話

「明日の本番を、あまり難しく考えないで下さい」
「我々が明日するのは、練習でやってきたことをそのまま出す、それだけです」(滝先生)

 

「私さ、チューバもっと頑張る」
「もちろん、明日のサポートも」
「それでさ、全国へ連れてって!」(葉月)

 

「来年は一緒に吹こうって、夏紀先輩とも話したんだ」(葉月)

 

「だから今年久美子達が全国へ行って、全国すごい! ってとこ見せてよ」
「私達も、そこで吹きたいって思えるように」(葉月)

 

「(全国) ちゃんと言葉にしなくちゃね、葉月ちゃんみたいに」(久美子)

 

「全国へ…行く」(麗奈)
「うん、行く…全国に」(久美子)

 

「吹奏楽コンクールは年に一度」
「その一度の大会を目指して、私達は朝も放課後も夏休みも、汗と涙を枯れるほど流して」
「休むことなく練習した」(久美子)

 

「たった12分間の本番のために」(久美子)

 

「おそらく今、本当に冷静でいられる人なんて、1人だっていやしない」(久美子)

 

「去年の今頃、私達が今日この場にいることを想像できた人は1人もいないと思う」
「2年と3年はいろいろあったから特にね」(あすか)

 

「それが半年足らずでここまで来ることが出来た」
「これは紛れもなく滝先生の指導のおかげです」(あすか)

 

「その先生への感謝の気持ちも込めて、今日の演奏は精一杯全員で楽しもう!」(あすか)

 

「それから、今の私の気持ちを正直に言うと…私はここで負けたくない」
「”関西に来られてよかった”で終わりにしたくない」(あすか)

 

「ここまで来た以上、なんとしてでも次へ進んで、北宇治の音を全国に響かせたい!」
「だからみんな、これまでの練習の成果を今日、全部出しきって!」(あすか)

 

「私、(ソロは)希美のために吹く」(みぞれ)

 

「私も(ソロ)久美子のために吹こうかな」(麗奈)
「滝先生の方がいいんじゃない?」(久美子)

 

「(滝先生?) いいの? 熱くて息苦しいバラードになるけど」(麗奈)

 

「任せて。他のとこのソロとか、目じゃないやつ聴かせるから」(麗奈)

 

「優子ちゃん」
「これからも部のことよろしくね」
「みんなも、今までこんな私についてきてくれて…」(中世古香織)

 

「香織先輩、違います」
「ここで終わりじゃありません」(優子)

 

「私達が目指しているのは全国です」
「私達は香織先輩と一緒に全国へ行くんです」(優子)

 

「行きましょう」
「みんなで、全国へ」(香織)

 

「先輩…コンクールはまだ嫌いですか?」(久美子)
「たった今、好きになった」(みぞれ)

 

6話

「また明日から練習だね」(久美子)

 

「変な感じ。もう秋なのに、まだ大会の練習してるなんて」
「不思議だね」(久美子)

 

「(指輪) 今日は特別なんですよ」(滝先生)

 

「黄前さんの想像通り、そこに写っているのは私の妻です」
「大学の同級生で、橋本先生と私の妻は北宇治高校の生徒でもあったんですよ」(滝先生)

 

「その頃は私の父が顧問で、全国大会にも行っていたらしいです」
「私はその頃、父に反発していたのでよく知らないんですよ」(滝先生)

 

「ただ妻の話だと、高校3年間全国大会には出ても、金賞は取れなかったって」(滝先生)

 

「だから自分が先生になって、母校を全国金賞に導くんだって」
「病気になってからもずっと言っていました」(滝先生)

 

「(全国でも金賞?) そうです! そうなんです!」
「このままみんなでいっぱい練習して、どんどん上手くなりましょう!」(ミドリ)

 

「花言葉もロマンチックですよねえ」
「イタリアンホワイトの花言葉は、”あなたを想い続けます”」(ミドリ)

 

「私ね…滝先生が顧問でよかった」(久美子)
「当然でしょ。行こう、全国が待ってる」(麗奈)

 

「そうです! ミドリ達には全国での活躍が待っているのです!」(ミドリ)

 

7話

「(ご機嫌?) うん、楽しみでさ」
「ほら、私全員で演奏することあんまなかったから」(葉月)

 

「やっぱり楽しいですよね、みんなで演奏するの」(ミドリ)

 

「私は何があっても、その退部届を受け取るつもりはありません」(滝先生)

 

「斎藤さんは、自分の意思で退部すると言ってきました」
「だから認めたのです」(滝先生)

 

「しかし今回は違います」
「その退部届は、お母さんの意思で書かれたものではないですか?」(滝先生)

 

「私は、本人の意思を尊重します」
「田中さんが望まない以上、その届けは受け取りません」
「何があってもです」(滝先生)

 

「田中さんは副部長として、立派に部をまとめてくれています」
「その部の悲願である、全国大会に出場できるんです」(滝先生)

 

「応援してあげることは出来ませんか?」(滝先生)

 

「部活なんて、親が決めるもんじゃないし」
「受験だって進路だって、最終的には自分で決めるものなのにね」(麗奈)

 

「あすか先輩は分からないよ…」(久美子)

 

「大丈夫! みんなに迷惑はかけないから」
「それで十分でしょ?」(あすか)

 

「大事なのは演奏がどうなるか、それだけなんだから」
「それだけだよ、部活なんだから」(あすか)

 

「だから…これ以上ゴチャゴチャ言わないで」
「プリーズ・ビー・クワイエット」(あすか)

 

「私、思ってた」
「あすかは私達とは違う所を歩いているんだって」
「あすかは特別なんだって」(小笠原晴香)

 

「でも、あすかも…」(晴香)

 

「そのような事実はありません」
「皆さんはこれからも、そんな噂話が1つ出る度に集中力を切らして」
「こんな気の抜けた演奏をするつもりですか?」(滝先生)

 

「あすかがいなくて、みんな不安になるのは当然だと思う」
「でも、このままあすかに頼ってたらダメだと思うの」(晴香)

 

「あすかがいないだけで不安になって、演奏もダメになって…」
「部活ってそうじゃない」(晴香)

 

「私は、自分よりあすかの方が優秀だと思ってる」
「だから、あすかが部長をやればいいってずっと思ってた」(晴香)

 

「私だけじゃない、みんなもあすかがなんでも出来るから頼ってた」
「あすかは特別だから、それでいいんだって…」(晴香)

 

「でもあすかは、特別なんかじゃなかった」
「私達が、勝手にあの子を特別にしていた」(晴香)

 

「副部長にパートリーダーにドラムメジャーとか、仕事を完璧にこなすのが当たり前で」
「あの子が弱みを見せないから平気なんだろうって思ってた」(晴香)

 

「今度は私達があすかを支える番だと思う」
「あの子がいつ戻ってきてもいいように」(晴香)

 

「もちろん去年のこともあるから、ムカついてる人もいると思う」
「あすか以外頼りない先輩ばっかって感じてる子もいるかもしれない」(晴香)

 

「でも…それでもついてきてほしい」
「お願い…します」(晴香)

 

「なんまりナメないで下さい」
「そんなこと言われなくても、みんなついていくつもりです!」(優子)

 

「本気なんですよ、みんな」(優子)

 

「(初心者?) 何アホなこと言ってるんです」
「大切なのは、今! この演奏ですよ!」(ミドリ)

 

「今までがどうだったかなんて関係ありません!」(ミドリ)

 

「清良女子…さすが全国常連だけあって堂々としてるね」(香織)
「うん、でも…私達も全国出場だよ」(晴香)

 

「あすか」
「私、ソロ吹くことになったから…しっかり支えてね」(晴香)

 

8話

「いろんな学校の子に言ってるけど、僕、実はコンクールってあんまり好きじゃない」
「一生懸命やってるなら、金でも銀でもいいって思ってる」(橋本コーチ)

 

「まあ耳にタコかもしれないけど、音を楽しむと書いて音楽」
「金だの銀だの意識して、縮こまって硬くてジメジメした演奏になってたら意味がない」(橋本コーチ)

 

「明るく! 楽しく! 朗らかに!」(橋本コーチ)

 

「それにしても、まさか全国行っちゃうなんてね」
「あの先生、本当にすごかったんだ」(斎藤葵)

 

「(勉強?) うん、この前の模試は合格判定だったけど」
「大切なのは本番だから」(葵)

 

「(親と揉めてる?) そうなんだ…あすかってなんでも上手くこなしちゃうから」
「そういうのとは無縁な人なんだと思ってたよ」(葵)

 

「揉め事抱えるのは愚かな人、くらいに思っているのかなって…」(葵)
「そんなことないよ…そんなこと、ないでしょ」(久美子)

 

「でも、なんかホッとした」
「あの子も、ちゃんと人間だったんだね」(葵)

 

9話

「やっぱ…私だと不安?」
「私は不安…」(夏紀)

 

「悔しくて…」
「(何が?) 分からない」(久美子)

 

「夏紀先輩の譜面には、あすか先輩の字でたくさんのアドバイスが書かれていた」
「まるで遺言みたい…そう思った」(久美子)

 

「えっ? ”あすか先輩を連れ戻すぞ大作戦”?」
「なんですか? その作戦…」(久美子)

 

「(作戦名は香織先輩が?) す…素敵な作戦名ですね…」(久美子)

 

「けど、本当に今まで上手くやってきたよ」
「高坂さんの時も、みぞれの時も」(夏紀)

 

「あすか先輩がどうして黄前ちゃんを呼んだと思う?」
「私は、黄前ちゃんならなんとかしてくれるって期待してるからだと思う」(夏紀)

 

「私はいいの、来年もあるし」
「今この部にとって一番いいのは、あすか先輩が吹くことなんだから」(夏紀)

 

「(本心?) うん、本心だよ」(夏紀)

 

「伝えてほしい、あすか先輩に…」
「”待ってます”って」(みぞれ)

 

「でも、なんとなく分かる部分もある」
「久美子って、なんか引っかかるの」(麗奈)

 

「普通のフリして、どっか見透かされてるような…」
「気づいてなさそうで、気づいてるような…」(麗奈)

 

「そして、一番痛い時にポロッと言葉になって出てくる」
「”本気で…全国行けると思ってたの?”」(麗奈)

 

「だからなんか引っかかる」
「ギュッとつかまえて、その皮はがしてやるって」(麗奈)

 

「(なぜ勉強を?) 風の噂で、黄前ちゃんの成績がとんでもなくヤバいって聞いて」(あすか)

 

「冗談」
「ちょっと…話がしたくて」(あすか)

 

「嫌いじゃないって言いましたけど…」
「嫌いなんですよね? お母さんのこと」(久美子)

 

「好きとか嫌いとかじゃない」
「だって母親は、どこまでいっても母親だから」(あすか)

 

「どうあがいてもその人から生まれたという事実は動かない」
「枷ね…一生外せない枷」(あすか)

 

「あの人の中には明確な幸せの理想像があって、そこに吹奏楽は入っていない…」
「最初から」(あすか)

 

「ずっと好きなことを続けるために必死だった」
「だから、周りを見ていつも思ってた」(あすか)

 

「私は遊びでやってるわけじゃない」
「1人で吹ければそれでいいって」(あすか)

 

「バチが当たったんだろうね」(あすか)

 

「これ見て、全国大会のホームページ」
「(進藤正和) これで欲が出た」
「全国に行けば演奏を聴いてもらえる、だから…」(あすか)

 

「全部、私利私欲のため…で、その結果がこれ」
「まあ、神様は見てるってことだよね」(あすか)

 

「私! あすか先輩のユーフォが好きです!」(久美子)

 

「合宿の朝先輩、1人で吹いてましたよね」
「あの曲聴いて思ったんです」
「私、この音が好きだって」(久美子)

 

「あの曲…進藤さんが作った曲なの」
「ユーフォと一緒に送られてきたノートに書いてあった」(あすか)

 

「もしかしたら私、あの曲を黄前ちゃんに否定してほしいのかもしれないなあ」
「コテンパンにしてほしいのかも…」(あすか)

 

「どうしてですか?」
「私、大好きですよ! あの曲」(久美子)

 

「あったかくて、なんか優しくて…ずっと聴いていたいです!」
「今、吹いてほしいくらい!」(久美子)

 

「黄前ちゃん…今日は珍しく積極的だね」(あすか)
「あすか先輩が、いつもと違うんですよ」(久美子)
「そっか…そうだね」(あすか)

 

「本当に聴きたいと思ってる?」(あすか)
「はい!」(久美子)

 

「黄前ちゃんはホント…ユーフォっぽいね」(あすか)

 

「私…自分のこと”ユーフォっぽくない”ってずっと思ってたんだ」
「だから、黄前ちゃん見た時びっくりしたの」(あすか)

 

「こんな…こんなにユーフォっぽい子がいるんだって」(あすか)

 

「褒めてるよ」
「だからかな? 話聞いてほしいって思ったのは」(あすか)

 

10話

「先輩はちゃんと勉強と部活両立しているのに」
「それを邪魔するなんて、ミドリは嫌です!」(ミドリ)

 

「諦めちゃダメだよ」
「今週終わったら本当に、あすか出られなくなっちゃうんだよ」(香織)

 

「(怒ってる?) がっかり…かな」(晴香)

 

「あすかは特別なんかじゃなかった」
「だから私達があすかを助けるんだって」
「それで駅ビルコンサート頑張って…」(晴香)

 

「私ね、それを見たらあすか、どうにかしてくれるんじゃないかって」
「自分でなんとかしちゃうんじゃないかって…」(晴香)

 

「勝手な言い分だっていうのは分かってる」
「でもあすかならって…」(晴香)

 

「私、どこかで特別でいてほしいって思ってるのかもね」(晴香)

 

「私ね、ずっと自分で決めることを避けてきたの」
「文句言いながら、ずっとお母さん達の言う通りにしてきた」(黄前麻美子)

 

「それが頑張ることだって勘違いしていた」(麻美子)

 

「まあ、自慢の娘だったってのは認める」
「でも、演じるのはもうやめることにしたの」(麻美子)

 

「後悔も、失敗も、全部自分で受け止めるから、自分の道を行きたい!」
「そう素直に言えばよかった」(麻美子)

 

「反対されてもそう言えばよかった」
「だから今度は間違えない」(麻美子)

 

「(あすか先輩) コンクールに出て下さい」(久美子)

 

「少なくとも低音パートのみんなや夏紀先輩は」
「絶対あすか先輩に出てほしいって思ってます」(久美子)

 

「言い切れます!」(久美子)

 

「気になって近づくくせに、傷つくのも傷つけるのも怖いからなあなあにして」
「安全な場所から見守る」(あすか)

 

「そんな人間に、相手が本音を見せてくれてると思う?」(あすか)

 

「だったらなんだって言うんですか!」
「先輩は正しいです!」
「部のこともコンクールのことも全部正しい!」(久美子)

 

「でもそんなのはどうでもいいです」
「あすか先輩と本番に出たい…私が出たいんです!」(久美子)

 

「子供で何が悪いんです!?」
「先輩こそなんで大人ぶるんですか?」(久美子)

 

「全部分かってるみたいにふるまって、自分だけが特別だと思い込んで」
「先輩だってただの高校生なのに!」(久美子)

 

「こんなののどこがベストなんですか…」(久美子)

 

「我慢して諦めれば丸く収まるなんて、そんなのただの自己満足です!」(久美子)

 

「おかしいです…待ってるって言ってるのに」
「諦めないで下さいよ…」(久美子)

 

「後悔するって分かってる選択肢を、自分から選ばないで下さい」(久美子)

 

「諦めるのは最後までいっぱい頑張ってからにして下さい!」(久美子)

 

「私はあすか先輩に本番に立ってほしい!」
「あのホールで先輩と一緒に吹きたい!」
「先輩のユーフォが聴きたいんです!」(久美子)

 

「そんなんだったら言わなきゃいいのに」
「でも嬉しいね…嬉しいな…」(あすか)

 

「先輩…顔、見てもいいですか?」(久美子)
「ダメ…見たら末代まで呪われるよ」(あすか)

 

「謝らないで下さいよ」
「私、あすか先輩のこと待ってたんですから」(夏紀)

 

「おかえりなさい」(久美子)
「ただいま」(あすか)

 

11話

「(性格変わった?) そうですね…ちょっぴり、大人になったのかも」(あすか)

 

「分かりました!」
「久美子ちゃん、こういう時は作戦会議です!」(ミドリ)

 

「嬉しいです」
「先輩のかっこ悪いところ、ほとんど見たことなかったから」(夏紀)

 

「夏紀、よく見ておきなよ」
「明日からもうこんな(かっこ悪い)姿、見られないから」(あすか)

 

「私…怒ってるのは分かってるよね」(麗奈)

 

「だって、分かるわけないよ」
「普通に話してただけで特に何もしてないし、何も言ってないし」(久美子)
「だからでしょ…」(麗奈)

 

「どうして隠してたの?」(麗奈)
「傷つけたくなかったから」(久美子)

 

「知ってる」
「それでも私は…教えてほしかった」(麗奈)

 

「私さ…自分の弱さにビックリした」
「奥さんがいたって聞いた時、ヤバいくらい動揺して…」(麗奈)

 

「私…なんで気づけなかったんだろ」
「お母さんにも、なんで今まで何も教えてくれなかったのって八つ当たりして…」
「ホント、最悪…」(麗奈)

 

「でも…今は全国大会のこと考えないとダメだって分かってる」
「だから呼び出したの」(麗奈)

 

「ここで話して、それで一度忘れようって」(麗奈)

 

「こんなこと言うと、また性格悪いって言われるかもだけど…」
「もう奥さん、いないんだよ」(久美子)

 

「どこまでも伸び上がっていくような音ですね」
「もっと上手くなりたい、もっと遠くに行きたい…そんな音です」(滝先生)

 

「(周りの音?) 確かに、それも大事です」
「でも、高い所を目指す気持ちは、とても大切だと思いますよ」(滝先生)

 

「もっと上へ…もっと高く…」(滝先生)

 

「ありがとうございます」
「すみません…立て直します」(麗奈)

 

「あの…滝先生の奥さんって、どんな方だったんですか?」(麗奈)

 

「そういうん(経歴)じゃなくて…どんな、人だったんですか?」(麗奈)

 

「元気な人でした」
「よく笑って、体を動かすことが大好きで」
「体が丈夫なのが取り柄だと言っていました」(滝先生)

 

「将来は吹奏楽部の顧問になって、全国を目指すと言っていたんですよ」(滝先生)

 

「だから…余命が宣告された時は、頭の中が真っ白でした」
「それからは本当に…あっという間で…」(滝先生)

 

「滝先生…奥さんのこと好きだよね」
「大好きだよね」(麗奈)

 

「私、前から思ってたの」
「どうしてもっと、早く生まれてこなかったんだろうって」(麗奈)

 

「私だけ時間が進むのが早ければいいのに」
「早く大人になって、滝先生に追いつけばいいのにって」(麗奈)

 

「(奥さんのお墓に?) 金賞取りたい。滝先生の夢を、叶えてあげたい」(麗奈)
「取ろう、絶対」(久美子)

 

12話

「いよいよ明日が本番になりますが」
「焦らず落ち着いて、いつも通り音を重ねていきましょう」(滝先生)

 

「勝負に慈悲などいりません!」
「どんな手を使ってでも勝つ!」
「ひたすら勝~つ!」(ミドリ)

 

「(不安?) コンクールが終わるのが怖いのかも」(久美子)

 

「これから、いよいよ本番です」
「私達は春に、全国大会出場という目標を掲げ、ここまでやってきました」(滝先生)

 

「結果を気にするなとは言いません」
「ですがここまで来たら、まず大切なのは悔いのない演奏をすることです」(滝先生)

 

「特に3年生」
「今日が最後の本番です」
「この晴れ舞台で、悔いのない演奏をして下さい」(滝先生)

 

「ついに本番だよ」
「私、今日だけはネガティブなこと絶対言わない」(晴香)

 

「私ね…今、心の底からワクワクしてる」
「いい演奏して、金取って帰ろう!」(晴香)

 

「え~っと…全国に関して、みんなにいろいろ迷惑をかけてしまいました」(あすか)

 

「こうやってこの場にいられるのは、本当にみんなのおかげだね」
「ありがとう」(あすか)

 

「今日はここにいるみんな北宇治全員で、最高の音楽をつくろう!」
「それで、笑って終われるようにしよう!」(あすか)

 

「でも、どうして(ライブCD)2枚ずつ?」
「ほ…保管用か。ミドリの強豪校オタク、ナメてたわ…」(葉月)

 

「えっ? (他校の)演奏聴きに行かないの? 部長と副部長なのに」(香織)
「いいの」(晴香)
「もう部長も副部長も終わりでしょ?」(あすか)

 

「そっか…じゃあ私も行こうかな、喫茶店」(香織)

 

「先生! 好きです!」(麗奈)

 

「どうしよう…告白しちゃった、こんな所で」(麗奈)
「大丈夫、みんな告白だと思ってないから」(久美子)

 

「高坂さん」
「先程の声かけ、ありがとうございました」(滝先生)

 

「実を言うと、少し自信がなかったので嬉しかったです」(滝先生)

 

「自分のやりたいことを押し付けてばかりで」
「皆さんには好かれていないと思っていたので」(滝先生)

 

「そんなことありません!」
「みんな滝先生のこと尊敬しています!」(麗奈)

 

「先生。私が北宇治に来たのは、先生がいらしたからです」
「それから…私、ホントに先生のことが好きなんです!」(麗奈)

 

「そう言っていただけると、教師冥利につきます」
「ありがとうございます、高坂さん」(滝先生)

 

「(どうした?) だって、みんなあんなに頑張ったのに…」(葉月)
「葉月ちゃん、何を言っているんですか」(ミドリ)

 

「人はなんでも変えることが出来るんですよ!」
「今日の結果だって、来年は違うものに出来るのです!」(ミドリ)

 

「葉月ちゃんは、誰よりも高く飛びたいのですか?」
「ならば、誰よりも低く身構えるのです!」(ミドリ)

 

「う~ん、分かった!」
「私、誰よりもたくさん練習するから!」(葉月)

 

「お2人は、”進藤正和”さんを知っていますか?」
「今日の審査員をなさっていました」(滝先生)

 

「先程廊下でお会いして、それでユーフォの子に伝えてほしいと伝言を頼まれました」
「”よくここまで続けてきたね、美しい音色だったよ”と」(滝先生)

 

「やった! ユーフォ褒められちゃった!」(あすか)

 

「私達3年は、これで引退です」
「最後になりますが、今日までこんな不甲斐ない部長についてきてくれてありがとう」(晴香)

 

「この1年は、嫌なこともいっぱいあったけど…」
「不安なことばっかりでつらかったけど…」
「それ以上にみんなとの演奏が楽しくて…」(晴香)

 

「正直、今日の演奏で言いたいことは何もありません」
「北宇治の音は、全国に響いた!」(あすか)

 

「私達は全力を出し切った」
「ホントにみんな、お疲れ様」(あすか)

 

「お姉ちゃん! 私、ユーフォ好きだよ」
「お姉ちゃんがいたから私、ユーフォ好きになれたよ」(久美子)

 

「お姉ちゃんがいたから…吹奏楽、好きになれたよ!」(久美子)

 

「お姉ちゃん…大好き!」(久美子)
「私も…大好きだよ!」(麻美子)

 

13話

「部長に指名されました、吉川優子です」(優子)
「副部長に指名された、中川夏紀です」(夏紀)

 

「あすか先輩たっての希望だし…」(長瀬梨子)
「あの人完全に面白がってるなあ…」(後藤卓也)

 

「そういうわけで…全く気は進まないけど先輩の頼みなんで」
「こいつをサポートしていきたいと思います、よろしく」(夏紀)

 

「やっぱり、(演奏が)薄い…」
「来年は、頑張って新入生勧誘しなくちゃ…」(優子)

 

「学校で指導するということは、こういうことなんですね…」(滝先生)

 

「1年かけて積み上げてきても、またすぐ戻ってしまう」
「だからいいと私は思ってますが」(松本美知恵、先生)

 

「毎年毎年、最初から始められる」
「それは素晴らしいことだと思いますよ」(松本先生)

 

「いいじゃん! そんな否定しなくて」
「恋に部活に、それが青春だ!」(あすか)

 

「やっぱりまた全国に行きたい」
「金賞取りたい…後悔したくない」(久美子)

 

「何、何? もしかして恋の相談?」(あすか)
「そうです」(久美子)
「マジかよ!」(あすか)

 

「私…先輩のこと苦手でした」(久美子)

 

「先輩だし、同じパートだから思わないようにしてましたけど」
「なんか難しい人だなあってずっと思ってました」(久美子)

 

「もしかしたら、嫌いだったかもしれません」(久美子)

 

「それが言いたかったこと?」
「そりゃあねえ…だって、そんなこと分かってたし」(あすか)

 

「分かってないです!」
「だって今は…大好きですから」(久美子)

 

「あすか先輩、絶対本心見せてくれなくて」
「いつも上から見下されてるようで」
「友達のことどうでもいいとか言うし…」(久美子)

 

「でも…でも今は寂しいです…」
「先輩が吹くユーフォ、もっと聴いていたいです」(久美子)

 

「私、あすか先輩みたいなユーフォが吹きたい…」(久美子)

 

「これ(ノート)、あげる」
「私には、もう必要ないからさ」(あすか)

 

「今度は黄前ちゃんが、後輩に聴かせてあげてよ…その曲」(あすか)

 

「さよならって言いたくないです」(久美子)
「じゃあ言わない」(あすか)

 

「またね!」(あすか)
「はい!」(久美子)

 

「いつだったか、あすか先輩が聴かせてくれた曲」
「そのタイトルを、私はその時初めて知った」(久美子)

 

「”響け!ユーフォニアム”」
「その音の温かさを、私はいつまでも忘れない」(久美子)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
 
 
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