「F(゚フ)」の名蚀・台詞たずめ

マンガ「F(゚フ)」の名蚀・台詞をたずめおいきたす。

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F(゚フ)

巻

「この先キロばかしはたいした脇道はねヌ。あんたら、オレの前を行くんなら、ハンパなマネすんじゃねヌぞ」(赀朚軍銬)

 

「かあヌいそうな連䞭だぜ。この軍銬さたの前を走る事が、どヌゆヌこずなのか、ずっくりずわからせおやらなきゃなヌ」(軍銬)

 

「な  なんぎずたりずも オレの前を行くんじゃねェ  」(軍銬)

 

「あれじゃダメだ  ただの遊びだ。ただたっすぐが速くおも、なんの意味もね」(倧石タモツ)

 

「わ、わしの前に立぀な、バカめッ」
「バカめ  血ずは、よく蚀ったものだな  おたえを芋おいるず出来の悪い、わしのむミテヌションを芋おいるようで、ムカムカするわ」(赀朚総䞀郎)

 

「五幎前  オレがのこのこあの家にやっおきたのは、あい぀に埩讐しおやろヌず思ったからでよヌ」

「おふくろを捚おたあい぀を、なんずかぞこたしおやりたかったからでよヌ、あんな家、なんの未緎もねヌ」(軍銬)

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「オレ あの家出たら  レヌスやるぜ  」
「ああ  なんぎずたりずもオレの前を走らせねヌ、  おな」(軍銬)

 

「よヌく芋おおきやがれッ 忘れたくずも忘れられねェぐらいになッ!!」
「オレずいう人間がここにいる」
「赀朚軍銬ずいう人間が いるこずをなッ!!」(軍銬)

 

「 䞀緒に来い  ナキ  オレず  」(軍銬)
「 ううん、いいの  軍銬さんの足手たずいになりたくないもの  」
「それに ナキにはもう  」(ナキ)

 

「あなたにはレヌスずいうものの認識が、たるでないわ」

「およそどんなカヌ・レヌスでも、定められたレギュレヌションの䞭でギリギリたでマシンをチュヌンするわけッ どのマシンが優勝しおもおかしくないぐらいにねッ!!」

「そんな極限たで接近した状況では、アクセル螏めば走るなどずいう、アホみたいな認識や子䟛じみたク゜自信なんお、屁の぀っぱりにもならないのよッ」(小森玔子)

 

「タモツよ、よヌく芚えずけッ おめヌの財産はこのオレだッ!!」(軍銬)

 

「予想以䞊にうたくいったな あの手玙が嘘ばっかりだっおこずぐれヌ、オラ、癟も承知だべ 」

「軍銬みお゚な男ずやっおいくには、貞しを䜜っずいた方がいいンだ」
「さあ  明日から始たるべ オラ達の熱い戊いが 」(タモツ)

 

「オラ べ぀に  倩才なんかでね だども  だども  」
「軍銬はちがう あい぀は本物の倩才だべ」(タモツ)

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巻

「(目暙) ずヌぜん、F1だべや」(軍銬)

 

「(䞀緒に)死にたかったわよッ!! そうすれば  どんなに楜だったか  」
「死ぬ前の韍二は  あたしの韍二じゃなかった  」

「あの時  あの時の韍二は  なにか もっず別の䜕かを、芋おいたのよ」
「私をおいお  なにか  埗䜓の知れない䜕かに向かっお行ったのよ  」(玔子)

 

「オレが芋せおやるぜヌ、玔子よヌ。その、埗䜓の知れない䜕かっおや぀をよヌ」
「だから今日から、オレ達は仲間だ」(軍銬)

 

「軍銬、よヌくおがえずくだ  サヌキットずいう所は、人間関係の枊だ  」(タモツ)

 

「吠えるのぱンゞンだけにしずくんだな  でないず、友達なくすぜ 若いの 」(聖䞀人)

 

「レヌスやりたがっおる若い連䞭が、たずぶ぀かるのが金の問題だ。いくら速く走る才胜があったっお、金がなけりゃなんの意味もないし、才胜だっお開花しない」(森岡)

 

「レヌサヌずメカニックは䞀心同䜓だ。理想を蚀えば、メカニックはレヌサヌのその日の気分によっおさえ、マシンをセッティングできなければならない」

「そうなる為には、同じチヌムでいるこずが必芁なんだ。もちろん組むべきレヌサヌず同じレベルの才胜ずね」(聖)

 

巻

「男に匕退などずいう蚀葉はありたすたい」
「男は死ぬるたで、自分の枠を超えお生きおゆかねばならん」(総䞀郎)

 

「しょうがねヌだよ、軍銬  」
「おめが悪かったんだから、しょうがねえっお蚀っおるんだ」(タモツ)

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「埌茪ならずもかく 前茪ならよけられたはずだべ 」
「どうしおよけなかったんだ、軍銬」(タモツ)

 

「は  離れおくろ  オレ、女の人を殎りたぐね  」
「それ以䞊汚れたこず蚀うず、オラあんたを殎るしかね゚  だから  離れおくろ」(タモツ)

 

「芋損なった  か  そい぀はうれしいね  」
「レヌサヌずメカニックの正しい関係は  レヌサヌの人間性に察する根源的な軜蔑から始たる──ずボクは垞々思っおいる」

「ボクずきみずの始たりに、也杯ずいくか」(聖)

 

「最初からトップをねらうあたり、あせっおリタむダするより、オラ達に必芁なのは、ちゃんず完走しお、垞に䜍以内に入るこずだべ!!」(タモツ)

 

「軍銬  意地を匵るでねヌだよ  」
「本圓に勝ちたかったら  サヌキットを目を぀むっおおも走れるぐらいコヌスを頭にたたき蟌たなきゃダメだべ  それには緎習぀むしかね゚  」(タモツ)

 

「敵に回したっおゆヌけどよヌ、それじゃおめ  おずなしくしおれば 味方にでもなっおくれるっおゆヌのか」

「レヌスやっおる限り  どっちころんでも敵にゃちげヌねヌだろヌが」(軍銬)

 

巻

「だけどタモツちゃんよ 䞀番いいっおこずが、䞀番気分悪いっおこずもあるんだぜ゚ッ!!」(軍銬)

 

「おめがあの状況で、ガマンしお䜍にあたんじる男でね゚こずは、オラが䞀番よく知っおるし  そんなおめの性栌を知っおお、オラ、おめにオラの倢を賭けただから  」

「だども  ひず぀だけ芚悟しずいおほしいだ  おめの倢ずオラの倢は、たぶん今のずこ䞀臎しおいるだが  そこにたどり぀く方法が少し違うだね  」

「もしそれがい぀か倧きく違っおきたら  オラ達は  終わりだべ」(タモツ)

 

「あたしたぶん  䞀生あの人のこずは忘れられないず思う」
「うたく蚀えないけど  たぶん 韍二が食べた犁断の果実に、あたし䞀生嫉劬し続けるような気がするの」(玔子)

 

「いや  タモツちゃん、倩才なんおいねヌぜ  」
「おそらく速く走る奎は、速く走らなきゃならねヌだけの  理由(わけ)があるのさ」(森岡)

 

「そんなこたァ、このオレがさせね゚  」
「ナキッ!! おめえに、オラのお袋ず同じような生き方はさせね゚ッ!!」(軍銬)

 

「遞挙に出るのは人の為、囜の為  ここで貎様のような人間を殺しおしたうのも やはり人の為」

「ワシにずっおはなんら矛盟するこずではない」(総䞀郎)

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巻

「しかしタモツよヌ、今回のレヌスはびっくりするぐらいうたくいったぜ゚  前にいるマシンがよ、オレに向かっおバックしおくるように感じた」

「たるで  神様にでもなったような気分だったぜ」(軍銬)

 

「F3はもうプロの䞖界なんだよ。スポンサヌを぀かたえるか、どっかのレヌシングチヌムに入るか  いずれにしおも、今のようなアマチュア粟神じゃやっおいけないぜ」(森岡)

 

「軍銬にはこれたで、絶察的に信頌できるタモツずいう人間がいたからね。自分がさんざん暎れられるのも、神様以䞊に信頌できるタモツがいたからなんだ」

「そのタモツがいない  ぀たり、奎は今、このロヌプは切れるかもしれないず䞍安がっおる登山家ず同じさ」(森岡)

 

「なあ軍銬  おたえにひず぀ききたい」
「走っおいるのは、おたえだけか」(森岡)

 

「来るのは誰かに勝぀為じゃない むろん、金や名誉の為ではさらさらない」
「オレが走るのは、オレを裏切ろうずしおいる空間を、もう䞀床自力でこの手に぀かみずる為だ」(聖)

 

「わかるだろ、タモツよ オレは 死ぬたで生きるぜ」(聖)

 

「オラが  聖さんのチヌムに来たのは 事故を  おこさね゚ためだ」(タモツ)

 

「ず、ずにかくオラ、どんなこずがあっおも、聖さんのマシンを安党に止めおみせるだ」
「マシンをめいっぱい速く走るようにするのがメカニックの責任なら、マシンを確実に止めるのもメカニックの責任だべ」(タモツ)

 

巻

「今たではアマチュアだ、そしおこれからはプロの道だ」
「぀たり、レヌシングドラむバヌずいう職業だ 楜しくレヌスをやるずいうレベルではなくなるんだ」

「そのためには、切り捚おるものは、切り捚おおいかねばならん」(森岡)

 

「壁を超えた者ず、そうしなかった者ずの間には、共通の蚀葉すら存圚しないぐらい、距離ができおしたう」

「愛し合っおいる぀もりでも、距離は瞮たらないわ」
「片方が壁の手前で立ち止たっおいおは、ダメね  」(玔子)

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「ひず぀教えずいおやる。マシンは途䞭、時速300km/hからいっきに70km/hたで枛速する」

「その際、匷烈な枛速に突き䞊げられるず、おそらく目玉や内蔵が飛び出すんじゃないかず思うはずだ」(黒井和倫)

 

「オレは死ぞの恐怖を忘れる為、己の無力感を克服する為に、アクセルを螏むんだず  そうだ、FJ時代からずっずそう思っおきた ──だが、今は違う  」

「今はむしろ逆だ 自分に迫る死のおかげで、逆にオレの前から壁が取り払われおいった」

「スピヌドの壁、それにどこたで立ち向かうかずいう自分の内郚の壁 そんなものはオレには、すでにない」

「オレにはもう限界などどこにもないんだ」(聖)

 

「圌等(F1ドラむバヌ)はどんなコヌスでも『こう走るんだ』ずいうむメヌゞを持っおいる。そしお垞にそのむメヌゞを頭の䞭で螊らせおいる」

「だから、目の前にどんなコヌスが珟れおも、非垞に短い時間にどう攻めればいいのか぀かんでしたう」

「なぜなら、それらは圌等が頭の䞭で、すでに走ったコヌスだからだ」(黒井)

 

「身䜓は、頭の䞭で幟床ずなく繰り返したむメヌゞに぀いおいく。反射神経だけで走っおる奎はただヒペコだ」(黒井)

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巻

「䞭島でも星野でも、緎習䞭はやたらスピンしたくるじゃねヌか  」
「(限界)そんなこずは垞識のはずだった。だがそれすら忘れおしたうほど  今たで貧乏レヌスをやっおたんだな、オレたち  」(黒井)

 

「聖のマシンがおたえのマシンより遅いっおこずはあっおも、速いっおこずはたずない」
「(速かった) それは奎が  120%で走っおいたからだよ」(黒井)

 

「レヌスはマシンの戊いではなく、人間の戊いだず思っおいる」
「100%たでがマシンの領域ずするならば  残り20%はドラむバヌの領域なんだ」(黒井)

 

「結局、あなたを倉えたのは、”死”だった──」
「人は、い぀かは死ぬわ  誰もが生たれたその瞬間から、死に向かっお䞍治の病を背負っおいるようなものだわ」

「ただ、それを忘れおいるから、いたずらに時間を空費しおしたう」(ルむ子)

 

「なあ赀朚、うたく予遞を通過し、決勝グリッドに䞊べたら、オレのテヌルにくらい぀いお来い  」

「そうすればおたえに、おもしろいものを芋せおやるよ」(聖)

 

「あなたはあたしのすべおよ 愛しおるわ、䞀人  」
「あたしが今考えおいるこずは、あなたに完璧なFINAL”決勝”をあげたいっおこず」(ルむ子)

 

「たずえ息子であろうずも道はゆずれね゚」
「獣だからな、オレ達は  」(黒井)

 

「メカニックは考える──100%ずは最高のパワヌを出し、しかも壊れない状態  」
「さらにメカニックは考える──100%ずは、マシンも壊れないし、ドラむバヌも安党にゎヌルできる状態  」

「だが、䞀流ず名の぀くドラむバヌは、違う考え方をする  」
「すでにピヌクパワヌに達し、マシンは壊れるかもしれんが  このたた行けば、い぀かコヌスから飛び出し呜は終わるかもしれんが 」

「そこらぞんは神様にお祈りしおおいお──ただいけるヌず」
「圌等はよく知っおいる、自ずから限界を超えぬこずには遞ばれし者にはなれないっおこずを」(黒井)

 

「 䞖界は オレの手の䞭にある 」(聖)

 

「茝いおいる、茝いおいる、茝いおいる」
「オレは オレはいたたでこんな矎しい䞖界に䜏んでいたのか 」(聖)

 

「ありがずうよタモツ、おたえのこのマシンは、最高のプレれントだった」
「䞖界ぞ行け、タモツ オレのかわりに、あの赀朚ずいう男ず」(聖)

 

「聖さ ん 」
「オ オラ やっぱりアンタをずめられね 」
「止められねだ  」(タモツ)

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巻

「䞖界 ぞ  た のむ ぜ  」(聖)

 

「オラあのずき、完党に気が動転しおいお 」
「あの人の気持ちも考えずに(行動を) 」
「もしかしたらあの人にずっお助かるこずは、死ぬより぀らいこずかもしれねえずいうのに  」(タモツ)

 

「  二流だな」
「考え方が二流ずいったのだ  このぶんだず仮りに埩興がなされおも、日本はい぀かたた戊争を始めるだろうよ 」(総䞀郎)

 

「そうか オレは生きおいるのか  そうか 」
「静江 静江ずいったな おたえはたるで 地獄に咲いた花のようだ  」(総䞀郎)

 

「心配するな、オレは死なん  おたえのおかげで生きる力がわいおきた」(総䞀郎)

 

「街も暮らしも倉わったが、人の心ずいうものは簡単に倉わるものではない」
「特に 憎悪ずいうや぀はな 」(総䞀郎)

 

「組み䌏す盞手がおしいほど、人間ずいうのは努力をしなくなる。そしおダメになっおいくものだ」(総䞀郎)

 

「赀朚䞀族ぞの気遣いは無甚だ。血は氎より濃いずいうが、赀くお生ぐさい血は必芁な色や臭いを芋倱い、嗅ぎずらぬ」(総䞀郎)

 

「バカだから  ずうっずひずりの男の人を愛し続けおきたのです」
「17幎間 二床ず䌚えないずわかっおいながら だけど忘れるこずができずに  」
「バカだから 」(静江)

 

「 生きるこずはドロをかぶるこずだ。17幎間、オレはドロたみれになり  そしお偶然にもおたえず再䌚した  」

「17幎前のあの花のたたのおたえにだ  矎しい、なんずいう矎しさだ  」
「おたえず再䌚しお、オレはあらためお自分の薄汚なさを知ったよ  」(総䞀郎)

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巻

「死にたくなるもんなんだよ ふず な」
「聖が死んだからじゃね゚。問題は聖を超えたからなんだ 」(黒井)

 

「人間は生きおいく䞭で、超えなきゃならん壁がいく぀もある」
「そしおその壁をひず぀ず぀超えるたびに呜は明滅し、こたかくこたかく生ず死を繰り返しおいるんじゃな」

「なんお危ういんじゃ、人の呜ずいうものは」(小森さゆり)

 

「぀いお行くわ、軍銬くん  わたし決めた、あたなのレヌスに党郚぀いお行くわ」
「マカオだろうず䞖界だろうず 党郚  」
「韍二の為にも、わたし自身の為にも  」(玔子)

 

「(冷静)  ちがうだよ  あんな軍銬は  オラの知っおる軍銬でねェだ 」
「こったらこずじゃ、F3は連勝できおも、䞖界はどんどん遠くなるだ  」(タモツ)

 

「燃えねヌンだよ  おめ゚じゃあな 」(軍銬)

 

「さあお  消えンなよ、颚景  消えるんじゃんヌぞ」(軍銬)

 

「ああ(マカオに)出る。決定した」
「情熱ず倪陜ず呜の囜にあこがれお死んでいった男がいる。そい぀の為にもな」(軍銬)

 

「レヌスは氎もの、勝ち負けには運、䞍運があるだ。今の軍銬には目先の勝ち負けより、もっず倧切なこずがあるだで」

「ひず぀の壁を超えお倧きくなった自分──壁をこえた埌の虚脱感から抜け出しお、今、乗れおる自分──この感觊を身䜓に染み蟌たせるこずだべ」

「軍銬は速くなっただ、そしおひず回り倧きくなった。ちょっずだけ本物に近づいただよ」
「マカオF3で、䞖界のレベルにどれだけせたれるか楜しみだべ」(タモツ)

 

10å·»

「よっく芋ろい、聖 おめヌが来たがっおいたマカオだ 」
「おめヌず䞀緒にチェッカヌを受けおやるぜ  」(軍銬)

 

「マカオでレヌスさするずいうのは、ケンカするのず同じだべ」
「ただし呜を賭けたケンカだ 」(タモツ)

 

「考えおみりゃあよ  誰でも䞻人公だンべ」(軍銬)

 

「おばちゃん あたし  わかんない  」
「あの人が  わかんない」(玔子)

 

「ピ ピット むン もどれ もう走るな  終わろう 」
「もう走らなくおいいのか  走っちゃいけないのか  走るなずいうのか」
「走るなだず !? オラに  走るなだず  !!」(軍銬)

 

「恐怖を克服できるのは怒りだけだ」(黒井)

 

11å·»

「そうよ  そうやっお、あたしを痛め぀けおもおあそべばいいわ  おたえに苊痛を匷いられ、あたしが地獄ぞ堕ちれば堕ちるほど  」

「軍銬さん  あなたに察する、あたしの愛が  透明な、汚れのないものになっおいくんだ」(ナキ)

 

「あんたは、いろいろあっお自分でオレを遞んだ぀もりやろうが  実はオレの匷運に匕っぱられたんや」

「あんた、オレに吞い寄せられたんや」(山口音也)

 

「だっお無茶するじゃない!? 軍銬くんっお」
「マカオのレヌスだっお䜓䞭包垯だらけのくせに  しかもあんなラフなレヌスをするんだものッ  」

「 あ あれじゃあ  危なくっお芋おられないでしょう!?」
「そういうものよ 女っお  」(玔子)

 

「オレのケツに぀こうなんざ、10幎早えぜ 仲良く芝生でおねんねしおなッ」(軍銬)

 

「もう私なんかが力を貞さなくおも、軍銬さんならりっぱにやっおいける  」
「わたしの圹目は終わったんだわ  これから先なにを楜しみに生きおゆけばいいんだろう  」(ナキ)

 

12å·»

「ナキ  オラが殺した  オラが──」
「オラにはもう──レヌスをやる資栌が──ねえッ──」(軍銬)

 

「  玔子  オラ  おめヌのこず愛しおる  おめヌがどう思おうず、オラ、韍二からおめヌを奪う぀もりだった  」

「その気持ちは今も  かわらねェ  」
「だ だけどナキが死んだ今  オレ達は  終わりだ  」(軍銬)

 

「(人っお)哀しいよな  氞遠じゃないから  」(森岡)

 

「䌌おるよ、そっくり  」
「目がさ  」
「そう、アンタはゞョヌゞず同じ目をしおる。人生をあきらめちゃった目さ  」(原久子、愛称サコ)

 

「東京に出おオレはナキのこずを忘れおいった  䞀幎二幎  䞉幎ず  」
「だけどその間も、ナキはオレのこずをずっず想っおくれおたんだ  」

「  だからよヌ、今床はオレが想う番だ  ナキのこずを考える  」
「ナキだけのこずを、しばらくの間考えたいんだ  」(軍銬)

 

「ねえグンマ、あんたここにいなよ。人でずっず暮そう。あたしもピヌボヌも、そしおあんたも、人で䜓を枩めあっお、ゆっくりゆっくり暮しおいこうよ」

「そしたらさ、そしたらきっずたた  勇気っおや぀が、湧いおくるよ」(サコ)

 

「わかったよ、逃しおやるよ」
「倩囜たで逃げちゃえばいいんだッ!!」(サコ)

 

「ワシはきみに将銬くんを玹介する時、きみに圌の母になっおやれず蚀ったはずじゃ」
「鬌を退治に行く子には、優しい母の埌抌しが必芁じゃおな」(田川蟰次郎)

 

13å·»

「  笠井  芚えおいるか、42幎前おたえずこの東京で再䌚したこずを」
「あの時東京は芋るも無残な瓊瀫の荒野だった」

「そしおあっずいう間に42幎が過ぎ、東京は芋違えるばかりに倉化し、繁栄した」
「だが  ワシが立っおいる所は  今だに荒野だ」(総䞀郎)

 

「笠井  おたえはなぜワシが政界に出ようずしおいるのかわかるか」
「今床こそ今床こそ本気で、この囜を良くしたいのだ この囜を花の咲く堎所にするために働きたいのだ!!」(総䞀郎)

 

「だ、倧䞈倫  玔子さんは、ちゃんず歎史を䜜れる人だよ」(森岡)

 

「オラも軍銬ももっずもっず倧きくなんなきゃなんね」
「そしおお互いが人間ずしおそのボルテヌゞを高めおいけば、どんなに遠くに離れおいおも、い぀かオラがあい぀を、あい぀がオラを必芁ず思う時がくるだよ」(タモツ)

 

「あたしあなたを空枯に迎えに行った時  あなたをひず目芋おピンずきたわ」
「あなたは北海道(ここ)に──泣きに来たんだっお──」(ルむ子)

 

「あたり前のこずなんだが  死ぬっおこずが  」
「あんなに惚めで  孀独で  残酷なもんだったっおよ  改めお  思い知ったぜ」(軍銬)

 

14å·»

「なるほどな  戊わなきゃならねェ盞手が、ボンダリず芋えおきたぜ」
「たぶんオレ自身だろうよ  」(軍銬)

 

「おそらくYOUは、これたであるフィヌリング(のり)で走っおいたはずだ。気分は高揚し、党身の血はたぎり、いわゆる燃えるっおや぀さ」

「だがそれだず、そこそこにしか速くなれんよ。あるいは死ぬか  ね」
「もっず速くなるには、恐怖を知らねばならん!! それに、おじけづくもうひずりの自分もな  」(グレッグ・オヌルマン)

 

「本圓に速い奎は皆そうだ。燃えながら冷静で、恐怖を感じながらそれを抌え蟌める。そしおコンマ䜕秒を無限の時間に感じずれる」

「そういうむマゞネヌションを持ち続けられる男だけが速い」(オヌルマン)

 

「これがF3000だ、これがよッ」
「パワヌが増せば増すほど、どんどん乗りやすくなるぜッ」(軍銬)

 

「もう軍銬くんはあんたなんか愛しおくれおないのよ そうよ」
「幎䞊で、昔の恋人の幻にい぀たでもしがみ぀いおお、そしおさんざん軍銬くんに぀らくあたったくせに  」

「今になっおむギリスなんかに来お、それで軍銬くんが喜んでくれるず思っおたなんお、バカでうぬがれ屋で自分勝手で──最䜎だわ」

「最䜎だわ  」(玔子)

 

「考えおみれば──もずいた堎所から距離をおけばおく皋、そこにいた自分がよく芋える」
「東京にいた自分の欲望を、北海道のあの牧堎で知り、日本にいた自分の身勝手さを、ロンドンの人蟌みの䞭で痛いほどわかった」

「なんお顔をしおいるの、玔子  あなたはたるで  いきなり数十幎も歳をずった。老女のようだ  」(玔子)

 

「䞍幞にも死んでしたった者を、オレは無力だずはいわんよ。死は誰にでも蚪れる」
「だがな、倩才ずは”死”に最も近い距離にいながら、ヒョむず肩すかしをかけられる連䞭をいうのさ」

「少なくずもその人間が自身の壁を超えようずしおいる間は、”死”は圌等ずは無瞁だ」(オヌルマン)

 

「才胜がねヌだずッ!? 怖ええだずッ!?」
「じゃあ聞くが、毎晩毎晩おめヌの歌聎いお泣いたり喜んだりしおいる、あの酒堎の連䞭はなんだっおんだ!?」

「あい぀らの歓声や涙は、おめヌにゃ取るに足らねえカスみおヌなもんだず蚀うのかッ!?」(軍銬)

 

「ゞョヌゞ  あんたず契玄するよ。䞖界䞭の酔っ払いのために」(サコ)

 

「淋しぐね」
「ホントだよ  あヌ軍銬だ、あの軍銬だ、䜕人たりずもっお、あの元気な軍銬が垰っおきたんだっお  オラすごくうれしいだ」

「淋しいっおいえば、オラ、軍銬がレヌスやめるっお蚀った時の方が淋しかったべ  」(タモツ)

 

「(先にF1) それはしようがねヌよ。もしそうなら軍銬にずっお、オラはそれぐらいの人間だったっおこずだべ」

「もし軍銬にオラが必芁なら、軍銬の奎どんなこずをしおもオラを迎えにくるだし  オラもどんなこずしおも行く぀もりだ」(タモツ)

 

「あわおるこずはない。もぐらが穎を掘っおおるだけだ」
「わからぬか、笠井!? 蟰叔父は、膿の道を䜜っおおるのだ」

「赀朚グルヌプなどずは名ばかりで、胜のない連䞭が血瞁をたよりに集たっただけの、いわば小魚の集団よ」(総䞀郎)

 

「重すぎる荷なら、(将銬も)぀ぶれるたでよ それに荷ずは昔から軜かったためしがない」(総䞀郎)

 

「将銬もいよいよ所垯を持぀、藀野の嚘ずな  いずれ奎も荒野に生きねばならぬ身だ  」(総䞀郎)

 

「女神だっお女だろ」
「ホラ、女心ずなんずかっお蚀うじゃないか  い぀たでもそんな退屈なタむプが奜みだずは思えないがね」(赀朚雄銬)

 

「怖くねえよ、吹っ切ったからな」
「匷かねえ  ただ前よりレヌサヌになっただけだ  」(軍銬)

 

「恐怖ずいうのはよ、次におこる事態を予枬するから怖いんだ」
「぀たり今が怖いんじゃない。将来を怖がっおいるだけなんだ」(軍銬)

 

「瞬間を党力で生きるこずが恐怖を忘れさせおくれる」
「たるで転がる石のようなもんだ」(軍銬)

 

15話

「怒っおもどうにもならない堎合は──人は怒るのをやめお哀しむだけなの」
「そんなどうにもならないこずが䞖の䞭にはいっぱいあっお、い぀の間にか人は倧人になっちゃうんだ」(玔子)

 

「䞀人前の男ずいうのはな、こういう時には泣くもんじゃない」
「どんなにき぀くたっお、集たっおくれたみんなの為に泣いちゃいけねヌ」(軍銬)

 

「党おの呜が調和しお生きるこずを、囜や䌁業の根幹におかぬ限り、発展は匱い者を螏みにじり、繁栄は毒をたれ流す!!」(総䞀郎)

 

「やっずわかったか、笠井」
「ワシがい぀も蚀っおいる、”花の咲く堎所”ずいう蚀葉の本圓の意味が!!」(総䞀郎)

 

「力ずいうのはね、蟰叔父  」
「ワシは、垞々思うずるわけですが  䜿うべき目的があっおこそ、意味をなすわけでね  目的を持たぬ暩力者ほど、醜怪なものはない  」(総䞀郎)

 

「倢を持おぬ奎は、所詮、匱者だ。いずれ墓穎を掘るだろう」(総䞀郎)

 

16å·»

「ステヌゞでおめェの顔を芋た時、こりゃもう、どんなこずしおも連れお垰らなきゃならねヌず思ったぜ」

「で、オレ達はゆうべ決めたんだ おめェが怒っお暎れようが泣こうが、二床ずおめェを離さねェっおな 悪いけどな  」(軍銬)

 

「わたしは思うんだ。家族は、お互いを犠牲にしおは成り立たないんだっお  」
「軍銬には倢があるわ  わたしにも倢がある。そしおふたりずも、倢を捚お切れるほどただ幎をずっおはいないのよ」

「そんなふたりが䞀緒にいおも、キズ぀け合うこずばかりが倚くお、惚めになるだけだわ」(サコ)

 

「 ひず぀泚告しおやっかな  」
「オレに勝ちたきゃ、音也じゃだめだ」(軍銬)

 

「たあ芋おろっお  オレには、勝利の女神なんおいらねェッ」
「女神はサコず玔子で充分だ」(軍銬)

 

「ダメだ、ダメだべ、あせらなきゃだめだッ。あせらなきゃレヌスじゃねェだッ!!」
「グンマ、本圓におめヌが成長したんなら、あせりずこだわりずコンマ䜕秒の時間の流れの䞭で、それでも自分ず向かい合えるかどうかだべ!!」(タモツ)

 

「  ああ、(レヌス)芋ただよ  すごかっただよ  」
「 なんか  萜ち぀いおたずいうだか、うたく蚀えね──けンど  時間を無限に切りきざめるようになったずいうだか、そんなふうに芋えたけんど  」(タモツ)

 

「 倢なんだよ、F1はな  」
「軍銬や、おめえだけじゃなく、オレや安にずっおも  」(黒井)

 

「”倢”っおさァ  ひずりじゃダメなのよね  远い求めるには」
「孀独で──勝ち目の薄い戊いだから──独りじゃ耐えがたいのよ  だから、ね」
「どうしおも仲間が必芁なんだ、赀い糞で結ばれた仲間が──」(玔子)

 

17å·»

「この郚屋はよヌ、目印なんだ  」(軍銬)

 

「そうこうしおるうちに、時間がた぀わ、時間がよ。いろんなもんぶち蟌んで、濁流のように時が流れるわけよ」

「──で、ふず気が぀くわけだ。自分がい぀の間にか迷子になっおるっおよ  」(軍銬)

 

「心配すんなよ、タモツ オラ、昔みおヌにガキじゃねェ」
「ステアリングするのはマシンだけだ」(軍銬)

 

「(䞀緒に)   いや、やめずくよ  ただチェッカヌを受けおない」(軍銬)

 

「どんな事情が起ころうずも、それはそい぀が背負った宿呜なんだ。呚りが口出しすべきじゃない」

「それをだ、事実を隠しおレヌスをやらせよう、なんおのは  思い䞊がりもいいずこだぜ、BOY!!」(オヌルマン)

 

「苊しいこずや哀しいこず、喜びやあせり、そしお絶望──そんな、生きおいるうちに遭遇したすべおは、決しお、ただ単に偶然の出䌚いだったんじゃない──」

「それらすべおは偶然なんかじゃなく、すべおが、自分の呜が呌び寄せたものだったんだ」(軍銬)

 

「オレは思ったね ぞっ  オレは、最初からオレだったわけじゃね゚っおな  」
「生きお動くも、そしお死ぬのも、すべおかかわり合いの䞭で、はじめおオレはオレだったっおわけだ」(軍銬)

 

「䌁業も生き物であるのですよ しかるに暡玢し倉化する」
「適応ではなく生き様ずしおね!!」(総䞀郎)

 

18å·»

「倢を持぀こずはよ  なかなかいいもんだが、同時にすげ゚残酷なこずでもあるわけでよ  だけどやっぱり倢を持たなきゃ生きおいけね──わけだ  なぜかなァ」

「い぀からだ ええ い぀から人間はこんなに、倢食い虫になっちたったんだ  」(軍銬)

 

「化石なんぞに頌らんでも、ワシが人間ずいう生き物であり進化し続ける以䞊、ワシ自身が進化の答えずいうわけですからな!!」

「あえお蚀おう わが赀朚グルヌプは道教に蚘されおいるように”䞖界は盞互に関連する倧いなるプロセス”ずしお、ひず぀の意識的突然倉異ずいう生き様をさらそうずしおおるのだ!!」(総䞀郎)

 

「ヘッ  時間たァ流れおいくもんだぜ」
「そい぀を止めるのは  走っおる時以倖にはねェ  」(軍銬)

 

「おそらく、人ず人ずがより深く繋がり合う為には、ある状況が必芁なんだ。そしおそれは個人の力じゃどうするこずもできない  」

「音也  たぶんこれはきみずボクの今埌のテヌマだ」(雄銬)

 

19å·»

「 ワシは負けん、ワシは負けんぞ」
「ワシの前に今だ荒野がせせら笑いを浮かべ拡がる限り、たずえ独りになっおもワシは負けん!!」(総䞀郎)

 

「肉䜓は人間でも、粟神は神のそれに近いかもしれない。なぜならボクは、垞に倧海の共鳎を感じ、党䜓の合䞀を求めおいるからね」

「぀たり、党おはひず぀だっおこずさ。党䜓はひず぀であり、ひず぀は党䜓である  」(ゞヌザス・クラむスト)

 

「ええだよ。おら、どこたでも軍銬ず䞀緒だ  」(タモツ)

 

「わからないかなァ  狂気を逊っおるんですよ  」
「内郚に発生するクレむゞヌな圧力がたたりにたたっお、最埌には倧爆発──その危険な曲線䞊にしか、ヒヌロヌは存圚しないんだ  」(山口)

 

「ボクはレヌスでは死なないよ」
「レヌスは職業だからね  人生じゃない」(クラむスト)

 

「(レヌスは)オレが オレであり続ける為の、生きる党おだよ」(軍銬)

 

20å·»

「そのずおり。ボクには未来が芋えるんだ  」(クラむスト)

 

「具䜓的に、䜕が起こるかたではわからない」
「ただ、䜕か重倧なこずが起こるずいうのはわかるんだ。だから、ボクは絶察に事故らない」(クラむスト)

 

「  ですが、しらふで生きおいける者がおりたしょうか  」(笠井)

 

「  未来は  おおむね決定しおいる  」(クラむスト)

 

「(次からは)すべおトップをずる でねェず、ガマンできねェ」
「決たっおンだろ 自分に察しおだ」(軍銬)

 

「裏切られお、捚おられたず思い蟌み、いび぀にゆがんだピヌボヌを芋た時、わたし  わたしあの子の  母になろうず決めたわ  」(玔子)

 

「愛ずか憎しみずか、あるいは勝利や敗北  そういったものは、もしかしたらあの虹のように実態のないものかもしれん  」

「だが哀しいかな人間ずいうや぀は、実態がないず知り぀぀、やはりそこに぀の色を芋、あこがれ、遠い昔から虹を枡るこずを倢芋぀づけおきたわけだ  」

「滑皜なもんだな  なあ、おい  」(黒井)

 

21å·»

「このピカピカ光るパチンコ玉を芋おおるず、忘れおいたものを思い出す  」
「人間は誰でも生たれ萜ちた時、神様からいく぀かの光る玉をもらっおおる。光るきれいな倧切な玉だ  」

「ずころが成長するに぀れおその玉を、䞀個ず぀䞀個ず぀倱っおいくんだな」
「人によれば、ひず぀も倱わんで死ぬたで持っおいる者もおれば、20歳そこそこで党郚なくしおしたう奎もおる」

「あるいはたた なくしおしたったが、たた埗る者もおる。難しいもんだな」(総䞀郎)

 

「奎を産んで静江の奎、ワシの前から姿を消した  」
「その理由があの時、はじめおわかった 奎は  ワシにうりふた぀じゃったのよ  」

「──぀たり、静江はワシを芋限っお  ワシずうりふた぀の軍銬ずの生掻を遞んだわけじゃ」

「正盎に癜状すれば  ワシは男ずしお、軍銬に嫉劬を感じた」
「蚀うおみれば、ワシのむミテヌションに愛する女を寝取られたようなもんじゃからな  」(総䞀郎)

 

「知らねヌぜ、どうなっおも。オラ、鉄砲玉だからな」
「ほんじゃあた、案内しおやるか  倩囜たでなッ!!」(軍銬)

 

「  かわっずらんな、昔のたんただ」
「安っぜくお、いいかげんで、嘘぀きで、そしお、なによりたしお淋しがり屋だ 」

「人に認めおもらいたくおもらいたくお、しょうがないくせに、すなおにそれを衚珟できず、そのために、い぀たでも停物のたんたで、䞀流の生き方のできぬ奎  」

「サヌカスは終わりだ、軍銬」(総䞀郎)

 

「確かに、こい぀(サヌキット)はむダな日垞を忘れさせおくれるわい」
「汗を流しおぞこたれおいた毎日が、぀たらぬ颚景ず化し、たるで自分は映画の速回しのようになったそれらず無関係になれるっおわけだ」(総䞀郎)

 

「おたえずは、もしかしおこれっきりになるかもしれんが、走れッ!!」

「サヌキットずいうのは、同じ所をグルグル回るものだず思っおいたが、お前のクルマに乗っお──垞に、ひず぀の方向を向いおいたのだず、初めお知った」

「収穫だったぞ」(総䞀郎)

 

「オレが心底、女運がねヌのか、バカな䜜者がワンパタヌンなのか、知らねヌがよ  なぜか、みんなオレから離れおくんだ  もうなれっこだぜ  」

「  ただな  今床ばかりは、ひず぀だけ信じようず思うよ」
「グルグルグルグル  同じずころを回っおいるみお゚だがよ、みんな、ひず぀の方向しか向いおいないんだっおこずをな」(軍銬)

 

「ただ  」
「たたには軍銬を  怒らせおみたくなったで  」(タモツ)

 

「結局のずころ  完璧じゃないっおわけだ  機械(マシン)ずいう奎はな  」
「そしおたた、それを操る人間も完璧じゃない  」(黒井)

 

「だども軍銬  オラの蚭蚈するマシンは、おたえが乗るこずしか考えおねえだ。おたえだけのマシンなんだ。他のドラむバヌじゃだめなんだ」

「だどもオラ  今のおめ゚じゃ、なんのむメヌゞも湧かね゚んだよッ!!」(タモツ)

 

「わかっおいるさ  わからないのは、最埌の䞀滎たで血を吞い぀くす吞血鬌のような楜しみ方をしたがる連䞭が──そうわかりたくないだけで、結果はもう芋えおいる」(クラむスト)

 

「  オ  オレは  たちがっおる  !?」(軍銬)

 

「  人間、苊劎を重ねるず小さくたずたりたがるもんだ  人間が小さくなるからマシンがデカく芋えお、マシンの力を過信する」

「マシンを過信した結果は悲惚だ。本来心を持たぬ機械は暎走しだし、人間はオロオロうろたえるだけだ」

「今の機械文明背負っおいるリスクが、䜕よりもこのこずを蚌明しおいる!!」(黒井)

 

「機械は垞に暎走する危険をはらんでいる  速く走るのず、暎走ずはちがう」
「速く走るマシンなんおどこにも存圚しない。速く走らせる人間が存圚するだけだ」(黒井)

 

「  圌を、愛しおるかどうかはわかんないわ  」
「  軍銬は、わたしが生きる為の道しるべみたいな人なの  だから、守りたいのよ。そしおピヌボヌ、あなたも  」(玔子)

 

「オラ、䜕幎かガムシャラにレヌスやっおきた  それで最近、ひず぀だけわかったこずがある」

「  䞖の䞭には、すげ゚奎がいるっおこずがな」
「ガキにゃ、それがわからねヌんだ  男になっおはじめおわかる、そういうもんだ」(軍銬)

 

「タモ、速いマシンを䜜れ、速いだけでいい」
「それをバランスさせ、コントロヌルするのはドラむバヌであるこのオラだ。走るのはマシンでも、走らせるのは人間っおわけだ!!」(軍銬)

 

22å·»

「ダンスは終わりだ  音也くん  」(軍銬)

 

「レヌスを始める者  レヌスから去るかもしれぬ者  さたざただべな  」(タモツ)

「バカ蚀っおんじゃねヌよ、○○はもどっおくるぜぇ。必ずな  」
「なにしろサヌキットおえのは、䞀床入っちたうず出口がねヌんだ  」(軍銬)

 

「走っおも走っおも、オレの前を走る黒い圱がいやがる限り、オレはそい぀を远い抜くために走るわけだ」

「なんぎずたりずもオレの前を走らせねェっおな!!」(軍銬)

 

「のんきな事を蚀わんでくれよ」
「目の前にコヌナヌが近づいおきおいるのに、぀぀先のコヌナヌを考えおお危なくないわけないだろう」

「倧切なのは目の前のコヌナヌだ」(クラむスト)

 

「  未来は  おおむね決定しおいる  」
「だが倉曎の䜙地がないわけではない。心しお行動すれば䞍幞を事前に回避するこずも可胜だ  」(クラむスト)

 

「  人は  なぜ生きる!? ゞヌザス  」
「呜は  なぜ燃える  !?」(軍銬)

 

23å·»

「人生の䞍幞、深い哀しみずいうや぀はどうしようもない。぀きあわなくおすむなら䞀生避けおいたい意地の悪い連䞭のごずきものだ」

「だが圌等にも匱点はある  それは決しおどどたるこずなく、い぀かは過ぎお消え去るずいうこずだ」(オヌルマン)

 

「お願い  走らせおください  お願い  軍銬くんを  」
「圌にずっおは──走るこずでしかたぶん解決できないのだず思うんです」(玔子)

 

「(信じる)わたし達ずの、絆を──」(玔子)

 

「生きる  こずは  呜が生きおいるっおこずは  ほずんど奇跡に近いこずなんだな」(オヌルマン)

 

「敗北者か  たしかにワシは䌁業人ずしお負けたかもしれん  政治家ずしおも  」
「じゃがな、きみ  負け惜しみに聞こえるかもしれんが  人間ずしおはただ負けおおらん」(総䞀郎)

 

「䞀番肝心なこずは、オレ達がきちっず理解しおいるかっおこずだ」
「戊う意味に぀いお──」(オヌルマン)

 

「  たぶんあなたを助けられない  」
「今、わたしがしおあげられるこずは、あなたの党郚を匕き受けるこずだけ」(玔子)

 

「(どうしたらいいか) そんなこずがわからんずは ただ生きればいいのじゃッ」
「ただ黙々ず生きる それだけじゃ」(さゆり)

 

「あの人の䞭に満たされぬ想いがありたす」
「たぶんこれたでは、その想いをふり払うかのようにしお、スピヌドに身をたかせおきたのだず思うの  あるいはそこから少しでも遠く速く逃げるように  」

「時が移り状況が倉わり、あの人はもう逃げる必芁がなくなった。それは圌の内面的な成長でもあるず思いたす」(玔子)

 

「戊いずいうのは䜕かを埗る為にやるのじゃなく、ひたすら远い求めるこずそのものだず思っおるからな  」

「”生き方”っおや぀をさ」(黒井)

 

「䞍幞だな  」
「レヌシングドラむバヌずいうのは䞍幞だず蚀ったんだ  」

「目に芋えるのは遥か遠くの前方の颚景か、バックミラヌに映る埌方の颚景で、実際、今いる所は速すぎお䜕もみえねェ  」

「なにも  みえねェ  」(軍銬)

 

「あなたが芋おいる前を走る黒い圱は、あなた自身だず思う──」(玔子)

 

「人は死ねば光になる。だが、光は垞に我々ず共に圚る」
「ワシの仕事は、虹をかけるこずだ  」(オヌルマン)

 

24å·»

「 もっず もっずだ  もっずパワヌを  腹ワタが匕きちぎれるようなパワヌず  スピヌドを  」

「でねェず奎を  抜くこずができねェ  」(軍銬)

 

「 オラを 怒らすでねヌだよ、軍銬  おめェを殺すも生かすもオラしだいだべ  」(タモツ)

 

「奎だ  オラの前を走りやがるあの黒い圱 オラ、どうしおも奎を抜く」
「その為なら呜なんかいらねェっおこった」(軍銬)

 

「  マクラヌレンには行くな、軍銬  おめェを誰にも殺させはしねェ」
「おめェを殺すのは  オラだ」(タモツ)

 

「奎は兄さんを抜けないよ  音也は抜くこずの意味に気づいおない  」
「憎しみじゃ人は抜けないんだ  」

「抜きたい盞手に察する憎しみだけじゃ、結局、盞手の実像が芋えないからね。幻を抜こうずしおいるのず同じさ」(雄銬)

 

25å·»

「軍銬  オラの財産はおめヌだ。どこのチヌムにもおめヌを枡しやしねェだ」(タモツ)

 

「(ラむバル)   前を、走る 奎 かな  」(軍銬)

 

「  たったく男は  倢の奎隷だ  」(黒井)

 

「F1──おたえだけが──奎を──远い越させおくれる。あの黒い圱を  」(軍銬)

 

「この(お腹の)子をそんなものにはしたくない──女にも倢があるの」
「倢は、男の独占物じゃないわ」(玔子)

 

「タモツ、バケモノを䜜れェ!! オラも、バケモノになっおやる!!」(軍銬)

 

「レヌスをやっお埗たものは倚い。だた、倱くしたものもたた倚い」
「レヌスをやめる時は死ぬ時だ  逝っおしたった者の為にもなッ」(軍銬)

 

26å·»

「い぀だっお人間は機械ずいう道具に察しお䜓を匵っおきただ  完党な機械ずいうものはない──」

「蚀い方を倉えれば、機械の䞍足分を人間が補うこずで、道具ず人間が深く関䞎し合っおきた。どんなに文明が進んでも、人間が芁らなくなるこずはない」

「機械は䞍足し、壊れ、迷走するだ。本質的にそういうものだず思うだ」
「そしおコントロヌルするのはい぀も人間だべ」(タモツ)

 

「 ただオラは  軍銬が投げおきたボヌルを、投げ返したたでだ  」(タモツ)

 

「オレはマシンに乗せおもらっおるお客じゃねヌんだぜェ」
「ドラむバヌなんだ」(軍銬)

 

「きみらはずおも愚かな蚈画を䌁おおいるだろう!?」
「人間が神に近づこうずしおも呜を萜ずすだけだ。やめたほうがいい  」(クラむスト)

 

「未来なんぞ決たっちゃいねェ  ○○も、○○も逝っちたったが、だけどやっぱり未来は決たっちゃいねェ  」

「オレ達にできるこずはただ生きるこずだけだ。黙々ずただ生きる  これだけだ  」(軍銬)

 

「あの人達は負け犬ではありたせん。いえ、勝ち負けは問題ではないわ」
「倧切なのは──トラむするこず──」(豊田有里)

 

「息子よ  戊っお負けるのは匱虫でも卑怯者でもない」
「この地では戊わずに逃げる者こそ、最も軜蔑される卑怯者なのだ  」(総䞀郎)

 

「もし  未来が  神が決定した曲げられないものなら、人間はそれに抗うこずはできない  」

「だけどオラ  そんな無力な人間にも、たったひず぀神様にもずりあげるこずのできねェ暩利があるず思うだ  」

「死ぬたで生きる暩利  」(タモツ)

 

「ゞヌザス  オ、オラも  予蚀するだ 」
「軍銬は決しおオラが死なせないッ!!」(タモツ)

 

27å·»

「あのね、おばちゃん  わたし、韍二が逝っおしたった理由(わけ)がわかるような気がするわ  」

「  たぶん、䜕者かになりたかった  そしおアクセルを螏み壁を超えた  」

「女は子䟛を産めるけど  男はそれができないかわりに、本胜的に──壁を超えなければならない宿呜を負っおいる──きっずそう思い蟌んでしたったのだわ」

「たずえその向こうが”たっ癜い堎所”であっおも  」(玔子)

 

「軍銬は倢から芚めるのかしら 」
「もし芚めるずしたら い぀ どんな圢で 」(玔子)

 

「これが䞖界かッ」
「くそォ 楜しくなっちたうぜッ」(軍銬)

 

「聖、すたねェ 韍二、悪ィな ナキ、ピヌボヌ、どっかでオレを芋おるか!?」
「サコ、デむビヌ、それからロヌラン おめェらには悪ィが、F1がこんなに楜しいもんだったずは思わなかったぜ」(軍銬)

 

「スポヌツなんお所詮遊びだ。おもしろいからやるのよ。そい぀を忘れちゃいけねェ  」
「残り40ラップ、道はただただ長い  楜したなきゃ、ねをあげるぜ  」(オヌルマン)

 

28å·»

「軍銬のタむムはただごずじゃない  あのマシンで、そしおF1䞀幎目の新参者が、あんなタむムを出すっおこずは」

「──぀たり、䜕かをあきらめたっおこずだ  」(黒井)

 

「誰でも結局──競争盞手の䞭に自分の圱を芋お、その圱に勝ずうず頑匵っおるだけだべ  」

「だどもその圱に勝った埌、その埌はどうなるんだべ!?」(タモツ)

 

最埌たで読んで頂きありがずうございたした。

 
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