マンガ「ナニワ金融道(なにわきんゆうどう)」の名言・台詞をまとめていきます。
ナニワ金融道
1巻
「金融業は初めてか?」
「エグいこともやらなアカン時があるがだいじょうぶか?」(金畑金三)
「1回不渡り出したら全額回収にかかるのは金融業の鉄則でっせ」(桑田澄男)
「遅かれ早かれ倒産やから、取れる時に取っとこいうことですわ」(高山)
「いったん取引を開始すれば末ながく、それを望むのはどこの企業も皆同じだ……」
「だがそれは我々には無理な注文というもんなんや。皆1~2年のうちに必ず消えて行く。つまり倒産や」
「だから我々が生き残れる道はただひとつ、新規開拓を絶えず続けていかなければならないということだ」(金畑)
「(倒産させた?)そやでー、どんな金でも金は金や!! しかしそんなことにいちいちこだわっていたら、ヘタ打つのがおちやで!!」
「金融屋は何も考えんことや!!」(桑田)
「ここ(法務局)へ出入りしとるのは、金融屋か不動産屋がほとんどや。国がわざわざ税金でワシらが損せんように作ってくれたようなもんや。利用せな損やで!!」(桑田)
「貸すとなったら銀行でもきたないもんやで」
「日本は見つからなんだら何をしてもかまへん国や。金持ちになりさえすればすべてが許される」(桑田)
「貧乏はするもんやない。貧乏人は踏みにじられて、しかも法律に従わなアカンのや!!」(桑田)
「(最初の客)できれば追い込みははずしてほしい。だが、そうはゆくまい。オレの客なんだから……」
「いかん、いかん、こんなことでは! 自分でまいた種は自分で刈りとるんだ!!」(灰原達之)
「なーに、これまで何人も追い込んできたけど、人間てのはどんなことにでも慣れられるもんやで!」(桑田)
「この世は誰かが不労所得を得る陰で、誰かがその人の分まで働いているわけですよね」(灰原)
「そや。ワシらは得するほうやで!! ワシは損するほうにはぜったいにならんで!!」(桑田)
「金融とは良心を売って金を儲ける商売なんや!! それを忘れたらアカンで!!」(桑田)
「そんなこと気にしてもしかたないよ。ヤツらだって高い金利とってるんだから」
「高利貸のオレがこんなこと言うのもヘンだけどね、一から出直すことだけ考えていればいいんだよ」(灰原)
「金融業を自分の天職に決めたんだ……」
「そう。金融屋の道で、とことん自分を試してみたいんだ」(灰原)
「感傷にひたるのは今日までだ」(灰原)
2巻
「街金は怖いから、みな一番に払うんや! 公的金融機関は泣かしても、ウチには一番に払いよる!」
「街金は徹底して厳しくならんとアカンのやで!!」(金畑)
「どんなにまじめな人間でも、窮すればタバコ銭で釣られてしまうものなんだなあ……」(灰原)
「ワシら(議員は)誰でもかまへんで。世の中しょせん銭や」(桑田)
「裏書きさせてしもたんや。当選しようが落選しようが、ワシらの知ったことやないで」(桑田)
「無理矢理取るよりは、毎月キチンと返済してもらうのが理想や」
「客とええ付き合いしたいのはやまやまなんやがなー」(桑田)
「それは無理みたいですねー」(灰原)
「人はおのれの利害がからんでこそ、本気になれるもんやで!」(金畑)
「債権・債務の正確な数字もわからん者が、さらに手形・小切手振り出してみい。家族ともども裸で債権者に放り出されてしまうのがオチやで!」(桑田)
3巻
「だいいちバレたらあなたがた懲戒免職になって、退職金も給料も出ないじゃないですか。そしたらウチは回収不能になりますからねー」(灰原)
「設備投資ゆうたら聞こえはええけどな……苦しまぎれに無謀な設備投資に走る企業は意外と多いんや」
「感心な奴やから貸してもええかと思ったが……こら危ないで」(金畑)
「ホンマに(保証人になって)気の毒や、同情するで」
「そやけどワシらもつらいんや。これが仕事で同情ばかりもしておれんのや。会社の人間としての立場もあるし、あんたの管理もせなアカンのや」
「そやのー、わかりやすう言うたら、犬を囲みの中へと追うことかのー」(桑田)
「私情をはさむようでは金融屋はつとまれへんで」
「人間はどんなことでも慣れていけるもんなんや。これを忘れたらアカンで」(金畑)
4巻
「(今回の件)トントン拍子に話が進みすぎるやろ。理由はなにもないんやけどな、なんとなくワシ、気味が悪いんや」(桑田)
「そやろ。実際、ワシらのとこから借金したらこうなるんや(仕事が手につかない)。ならん方がおかしいんやで」(桑田)
「実際は借金が増えたのに借入先が1軒減ってスッキリしただなんて、これがクレジット地獄の心理なんだろうか」(灰原)
5巻
「あんないい人が夜逃げの繰り返しの人生だなんて……人がいいからこそ利用されるというのも、また事実なんだろうけど……」(灰原)
6巻
「夜逃げとはいつもそんなもん(突然)や」(金畑)
「ウチはマチ金でっせ。(ノンバンク)とは厳しさが違いますんや。悪いけどお断りします」(金畑)
「3億の価値しかないビルを書類の上で何十億に膨らませようと、3億は3億なんや。そんなビルに10億貸したんや。アカ信(ノンバンク)には泣いてもらわんとな」(金畑)
「灰原、自分が正しいと思ってるヤツと、自分の言ってることは内心理不尽なことやと知ってるヤツとでは、どっちがゴネると思う?」
「そう思うやろ、ところが違うんや。自分がまがってると知ってるヤツのほうが、ようゴネるもんなんや」(金畑)
「アホやのー。正しないのにコブシ振り上げる連中のほうがゴネるに決まってるやないか」(桑田)
「ええか。わからず屋に対しては対応策は一つだけや。いっさい妥協しないこと、これしかないんや」(金畑)
「あいつリキもないくせに『いずれウチと争うことになるけど知りまへんで』とタンカ切ってたのー。よっしゃ、争うてやろやないかえ!」(金畑)
「いや、それはアンタらの勝手でんがな。滌除(てきじょ)か競売か期限は1ヵ月ありまんがな。1ヵ月、アンタら勝手に悩みなはれ」(金畑)
7巻
「まあ、(勝算は)百パーセントやないけどな、なにごとも用意周到にやるのがワシ流や」(金畑)
「まあ、えげつない手やけど、いざとなったらしゃーないわなー」(桑田)
8巻
「違法やけど合法ゆう、おかしな話やがな」(桑田)
「借金する人間を信用してはいけないとはほんとうのことだったんですねー。僕は同じ人間じゃないかと思って、今日まで仕事をしてきたのですよ」(灰原)
「そういうことやな。ワシがどこまでも非情になれるんは、そういうことを見てきたからやで」(桑田)
「灰原、吉村。ド素人のほうが極道よりやることがえげつないことがようわかったやろ」(桑田)
「そやけど砂糖にむらがるアリみたいに、金にむらがる人間ゆうのはかならず現れるもんなんや」
「あいつらはたよりない親子やろ。たよりないヤツらは他人に相談するもんなんやで」(金畑)
「人間は誰でも借りる時はペコペコするんや。返してしもたら冷たいもんなんや。忘れたらアカンで!」
「ワシらに用がないときは、ヤツらに高利貸し呼ばわりされるんや」(金畑)
「人間てあっけないもんやなー。1回でも濡れ手で粟を摑んでしまうと最後やもんなー」(破目太郎)
9巻
「あのな灰原、素人が商品先物に手を出すいうのはな、いわばお前がボクシングの世界チャンピオンと試合するようなもんなんやで」(金畑)
「仕事に私情をはさむか、それとも仕事をとるか。どっちかお前が選ぶんや」(金畑)
「金融屋の鬼になってのし上がるか、それともただの金融マンとして一生を終わるかどっちやねん」
「お前、ワシといっしょに大阪一の金融マン目指す言うてたのー。この商売、他人の不幸を避けて通ることはできんのやで」(桑田)
「灰原、ようやったがな。お前もええ根性ついてきよったで」(高山)
「そや、教頭先生は地獄へ行くかも知れへんけどな」(桑田)
「赤の他人にわざわざ儲け話を電話するようなマヌケがいるわけないんやけどなー。かわいそうに学校の先生いうのは、世間知らずと相場が決まってるさかいにのー」(洞富貴雄)
「いや僕は(給料が増えても)すなおに喜べないんだ。自分が幸福になれば、相手は地獄に落ちる商売だから」(灰原)
「灰原がホンマの地獄を眺めるのはこれからや」(高山)
10巻
「灰原、お前ヘタ打ったのー」
「ワシらは追い込みのプロや。それにくらべてお前はど素人や。金融屋が暴力振るたら取れるもんも取られへんやろうが」(桑田)
「わずか200万で一人の教頭を転落させてしもたのー。ワシらは生かさず殺さず長いこと貸し付けて金利で稼がせてもらう商売なんやで。原点に立ち戻らんとな」(金畑)
「灰原、やめとけ!」
「もう幕は下りたんや。おまえはまだドラマを展開させたいんか!」(金畑)
11巻
「アホウ、ワシらは金融屋やで。そんな(言った)こと気にしててどないするんや」(桑田)
「灰原、信用できへんヤツの見分けかたは、相手の目をにらみつけるんや。信用できへんヤツゆうのは目をそらしたり、どっか態度にあらわれるもんや」(桑田)
「地上げ屋にとってただひとつの武器は『誠心誠意』や。どんな状況でも当てはまることやけどな」(肉欲棒太郎)
「紹介もなしに知らん人の懐に食い込むには、家の前を掃除するのがいちばんや。誠心誠意を尽くしたら、関西でも広島でも同じということやな」(肉欲)
「このバスに乗る乗客の目的は全員、飛行機に乗ることなんやで。目的が同じ人間がこれだけ集まったいうことは、そこにゼニ儲けのネタが埋もれてるいうことや」(肉欲)
「商売を決めるのは資本金の多寡とは違うんやで。資本金をどれだけ回転させるかやで。要はここ(頭)の問題や」(肉欲)
「(勝算は)あるで。ワシには強い味方があるんやからな」
「人やない。会社を潰して辛酸を舐めてきたゆう経験やがな」(肉欲)
13巻
「社員をだますやなんて罪悪感を持ったらあきまへんで」
「借りたものはきちんと返す。この人間として当たり前のことをやるだけで、誰にも迷惑はかかりませんわ」(桑田)
「そやがな。ワシらはいつも人助けしてるがな。結果がどうなるかは知らんけどな」(銭田掏二朗)
「ワシはこの仕事長いことやってるからようわかるんやけどな。軽薄企画の社長の運勢もこれまでや」
「運勢が引き潮になってしもたんや。潮が完全に干上がるまでは、だれも止めることはできへんで」(銭田)
「他人の心配する前に、まず自分のことでっしゃろ。世の中しょせんはゼニですわ。ガッチリ隠し財産つかんでおいたら、老後の心配はなにもおまへんのや」
「それには一般債権者のゼニを、悪いけど食わせてもらうしかおまへんのや」(銭田)
「信用してしもたら人間は哀れなもんですわ。あとは金額が張っても行くもんですわ」(銭田)
「ウチと戦おうなんて思ってるとは上等やないか。よっしゃ、銭田掏二朗がなんぼのもんか見せてもらおうやないか!」(高山)
「この世はゼニや。ゼニのある者は肥え太る仕組みになってるから太れるんや」(銭田)
「社長! ウチが心配しないのは、人吉正彦さんを保証人にとっているからなんですよ」
「認可を受けているからといって、金貸しであることにはかわりないんですよ。誤解のないように」(灰原)
「よっしゃ、痛い目にあわしたれ。銭田掏二朗の儲けをごっそりいてまえ!」
「モグリの金融屋と正規の金融屋の力の差をタップリ見せつけたれや!」(高山)
14巻
「騒いで債権が取れるもんなら、この世に金融屋はいらんやろが」(高山)
「そういうこっちゃ。いずれにしてもワシらは保証人を取ってるから、困ることはないけどな」(桑田)
「闇屋はしょせん闇屋の知恵や。どうってことあらへんがな」(高山)
「そういうこっちゃ。こんなもん(公正証書)ではワケも知らん善良な市民ならだませるかも知れんけどなー」(桑田)
「ウチは何も悪いことないんや。割り切って仕事せんとな」(金畑)
「なかなか立派な家やがな。600万ぐらいすんなり払ろてくれるやろ。そやけどあるようでないのがゼニやからのー」(桑田)
15巻
「ええか、警察は公務員やで。金貸す相手としては最高のタマやないか。そういうお客さんに末永くご利用してもろて稼がせていただくのや、努力せんかい」(桑田)
「借金で派手に暮らしているヤツらなんて、金貸しにとっちゃカモネギだ」(灰原)
「おいしそうに見えれば見えるほど、エサには釣り針がついているはずや」(高山)
「その点用心して行ってこいよ。ミイラ取りがミイラにならんようにな」(金畑)
「ホンマにおいしい話やったら、見知らん人間に教えるはずがないことぐらい、わからんようなアホやったかいの、灰原は」(金畑)
「虎穴に入らずんば虎児を得ず。あぶないヤマ踏まんと儲からしまへんで」(桑田)
「なんかヘンだったこと、引っかかったこと、違和感を覚えたこと、何かなかったかな?」
「お前の仕事は金貸しなんだぞ。注意力と観察力しか武器はないんだ。考えろ、灰原!」(灰原)
「金貸しが金のからむ話で負けられへんで。ようするにマルチやろ、いてもろたらんかい!」(桑田)
「お前が朱美はんを尊敬してるゆうのは口先だけかいや。尊敬してるなら信頼もしてやれや」(金畑)
「お前、この鏡で自分の面拝んでみい」
「金融屋が余裕失ったらおしまいやで」(桑田)
16巻
「あなたはカゴの鳥です、どこにも逃げられません。なにしろあなたは警察官なんですからね」(灰原)
「私はマルチをやるなとは言いませんよ。でもやるなら儲けてもらわないと、貸す側としては困るんですよ」
「浴田さんて人付き合いが苦手でしょ。マルチ商法は向いてないと思いますね」(灰原)
「ズルイゆうても適材適所や、しゃーないやん。アンタは汗流すのが得意、私は人を勧誘するのが得意なんやから」(市村朱美)
「資産がないと貸せないと言うのは銀行屋です」
「資産にではなく人に貸す! これが帝國金融の看板です!」(灰原)
「浴田を利用しろと社長に言われていたのに……だけど桑田さんに引く時の勇気でプロかアマか決まるって言ってたからな……」(灰原)
「灰原、ええか。ワシらに声かけるヤツらは100パーセント寒いヤツらなんやで」
「なにもこちらから出かけることはあらへんのや。自分の土俵で相撲を取らんかい。来させたらええねん」(桑田)
「食うために働くんやが、働きっぱなしじゃメシも食えんがな」(金畑)
「あたりまえやがな。企業でもヤクザでも親が一番儲かる仕組みになってるわ」
「そらわかるけど、親は親なりの苦労があるんや。親になるには知恵か力か人徳か、そういった能力がいるんやで」(金畑)
「土地を持たざる日本人には、土地は魅力や。やがて不動産神話は必ず復活するで」
「これがワシの信条や」(金畑)
「お前の言い分もわかるけど、ウチは単なる街金や。ベンチャー・キャピタルやりたいのなら、自分の金でやることやな」(金畑)
「ここから上で何を夢見てもええけどな、ここから下は担保がいるんじゃい」(金畑)
「お前、ホンマに街金のきびしさがわかってんのか! 顧客に首くくる人間がいても、止めたらアカンで。生命保険が入らんやろ」
「これで収穫がとだえたわけや、焼き畑農業やな。それでまた次の山に火をつける、このくり返しや。これが街金や。ええか、ワシらは下だけ見とったらええんや」(金畑)
「ワシらは金貸しや。金貸しにメンツなんかあるかいや。メンツみたいなもんは、筋の者に任せといたらええんや」
「ワシらはな、恨まれ・嫌われ・呪われるのが宿命や」(桑田)
「桑田さん、僕よりはるかに客に冷酷なのに、それなのに僕より業績を上げているんだ。僕は少なくとも、桑田さんよりは顧客にたいして温情的だった」
「冷酷と温情、金融界では温情は冷酷に敗れるということなのか」(灰原)
「灰原、これからの世の中はヤクザやない警察や。債権回収機構もな、焦げ付き物件に居座っているメンドウな連中を退かすことができるのは、警察しかあらへんということや」(金畑)
「灰原、ワシもまだ太陽になろうとしている男や。ワシを追い抜いてからでも、(独立は)遅うないで」(金畑)
17巻
「見習いのお前にまずお札を勘定させたのは、それが帝國金融の基本やからや」
「もし1万円足らんかったら、1万円を取り戻すのに30万を1ヵ月誰かに貸さんと取り戻せんわけやろ」(金畑)
18巻
「いや、逃げて生涯日陰で暮らすより、なるようになったほうがまだましというもんだ」(灰原)
「それやったら(音をあげたら)、奴は街金やる資格がないちゅうことや」(金畑)
19巻
「法律なんて所詮人間が作ったもの。やっぱり抜け穴がありましたよ」(灰原)
「机上の空論はリキないで。畳水練で実際に川や海で泳げたら、人間この世で苦労することはないで」(落振県一)
「名医はおのずと知れるやろ、そやから小さい看板でもええわけや。そやけどヤブははやらんから、でかい看板出してるがな」(落振)
「(騙されたのは)欲やがな。欲が眼力を狂わすんや。欲は海水やで。飲めば飲むほどノドが渇く」(末期近志)
「なにしろ2億円の船のことですから草の根を分けてでも、たとえ何年かかろうとも探し出すと言っておきましたけど、意外と早く再会できましたよねー」(灰原)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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