「北斗の拳」ラオウの名言・台詞まとめ

アニメ「北斗の拳」ラオウの名言・台詞をまとめていきます。

 

北斗の拳 第2部 風雲龍虎編

43話

「(何に使う?) 知れたことを」
「己のためだ」

 

「(何を目指す?) 天!」

 

「この世に生を受けたからには」
「俺は全てをこの手に握る!」

 

「ならば神とも戦うまで!」

 

「乱を呼ぶ星…」
「宿命の星が出会ってしまった」

 

「”北斗現るる所、乱あり”」
「天が乱を、そして俺を呼ぶ」

 

44話

「ケンシロウ、虎は貴様を敵とは思わなかったようだな」
「貴様には、この俺と継承者を競う資格などない証拠だ」

 

「(ユリア) 惜しい…」
「ケンシロウにくれてやるには、あまりにも惜しい」

 

「ケンシロウを捨てろ!」
「そして今日からこの俺を愛するのだ」

 

「まあいい」
「今お前(トキ)と張り合う気はない」

 

「だが覚えておけ」
「俺はこの手に全てを握る人間だということをな」

 

46話

「お前がレイか」
「”南斗水鳥拳”、楽しませてもらった」

 

47話

「1つだけ聞こう」
「北斗七星の横にある星を貴様は見たことがあるか?」

 

「ほう、あるのか」
「そうか、貴様は俺と戦う運命にあったらしい」

 

「よかろう」
「どこからでもかかってくるがいい」

 

「お前ごとき腕でこのわしを同じ地上に立たせようと思ったのか?」
「もはやこのわしを対等に地に立たせる男はおらぬわ」

 

 

「悲しい運命だ。貴様が見た星は死兆星」
「神は私との戦いを見抜いていた」

 

「真の奥義を極めその真髄を極めた者はその身に闘気をまとうことが出来る」

 

「貴様が見たものは闘いの気迫、”闘気”だ」
「貴様はこのわしに近寄ることすら出来んのだ」

 

「見切ったわ」
「貴様は死兆星を見た男だ」

 

「ケンシロウ」
「その甘い性格でよく今日まで生き延びてきた」

 

「それだけは褒めてやろう」
「だが情に流される者はいずれ必ず、こういう運命をたどる」

 

「確かにいい顔つきになった」
「だが甘さはまだ変わっていないようだな」

 

「お前にも1つ聞こう」
「貴様は北斗七星の脇に輝く蒼星を見たことがあるか?」

 

「(ない?) では、まだわしと戦う時ではないということだ」

 

「黒王号をこれほどおびえさせたのは貴様が初めて」
「ケンシロウ、貴様それほどのオーラをまとうほどになったか」

 

「よかろう、望みどおり相手をしてやるわ」
「来い、ケンシロウ」
「貴様の成長、とくと見せてみよ」

 

「バカめ!」
「今が夜ならば貴様の目には、死兆星がハッキリ見えるわ」

 

「愚か者が。貴様、命を助けられたのがまだ分からんのか」

 

「この矢だ…この矢を何者かが放たなければ」
「貴様は死んでいたのだ」

 

「その男には3日間の命を与えた」

 

「すぐに殺しては俺の恐怖は伝わらん」
「だが3日間命を与えられた者は死の恐怖に怯え、嘆き」
「そして悲しみ抜くのだ」

 

「その恐怖はやがて伝説となり」
「そしてこの拳王の名を絶大にする」

 

「分かったか、ケンシロウ」
「まだまだ貴様ごとき腕ではこの俺を」
「黒王号から降ろすことは出来ぬ」

 

48話

「貴様はまだ己の拳の質を知らん」
「俺が恐れたのは唯1つ、トキの拳だけだ」

 

「来い、ケンシロウ!」
「貴様の闘気など、しょせん小波に過ぎんことを教えてやるわあ!」

 

「言ったはずだ、俺は”天を握る”と」
「北斗神拳を捨てる気なら、養子になど最初からならぬわ!」

 

「俺は誰の命令も受けぬ!」
「たとえ神の命令でもな!」

 

「では、恩師リュウケンを倒し」
「俺が最強の男となろう」

 

「神は俺に運を与えた」
「やはり神はこの俺と闘いたがっているのだ」

 

「トキがここに現れた以上…」
「お前達と同じ地上に降り立たねばなるまい」

 

「そしてお前達2人には、死あるのみ!」

 

「”ラオウ”ではない、”拳王”と呼べい!」
「今や天に届かんとするこの俺の拳、とくと見せてやるわ」

 

「勝負あったな、トキ」
「リュウケンも貴様も、俺と対等の腕がありながら」
「老いと病に果てるのだ」

 

「トキよ、貴様も死兆星を見たのであろう」
「だが、貴様の死への使者は病ではなく」
「この拳王だったのだ」

 

49話

「トキ、お前は己の信念に命を捨てる男」
「だがそれが一体なんになる?」

 

「死ねば全ては無の世界」
「どんな死も汚れた痩せ犬と変わらぬ」

 

「ケンシロウ…」
「ここを北斗神拳2000年の終焉の地としてくれるわ!」

 

「ケンシロウよ」
「この俺が自ら”拳王”と呼ぶ訳を」
「その体でとくと知るがよい」

 

「(ケンシロウ) 強くなったな…」

 

「ケンよ、今日が闘いの終わりではない」
「今日が、貴様と俺の闘いの始まりなのだ」

 

「俺は天をつかむ男」
「俺は俺の帝国を築くまでは、決して死なん!」

 

「お…俺は拳王!」
「拳王を決して膝など地につかぬ!」

 

第3部 乱世覇道編

59話

「今、俺には休息が必要だ」
「ケンシロウとの戦いの傷を癒やさねばならぬ」

 

「だが、俺は必ず帰ってくる」
「サウザーよ、今のうちに走るがよいわ」

 

62話

「確かにケンシロウは、一度相手の拳を見ればその拳を見切れる」
「力はサウザーより上かもしれぬ。だが!」

 

「ある謎を解かぬことにはケンシロウは勝てぬ」
「その謎こそ、わしがサウザーとの戦いを決しなかった理由なのだ!」

 

65話

「バカめ。なぜ死に急ぐ、ケンシロウ」
「まだサウザーの体の謎を解いてはおるまい」

 

「ケンシロウの命運も、もはやこれまでか」

 

「回復を測る稽古台にもならぬわ」

 

「ほう…サウザーめ、よく仕込んであるわ」
「しかし愚かなことよ」

 

66話

「トキ、病は進んでもその拳は衰えを見せぬようだな」

 

「(なぜ?) ケンシロウの最期を見届けるためよ」
「サウザーの謎を解かぬ限り、ケンシロウは死ぬ」

 

「クズ共め、わしが手を汚すまでもないわ」

 

「みごとな最期だった」

 

67話

「手出しはならぬ」
「この闘いを邪魔する者は許さぬ!」

 

68話

「我が生涯の敵がまた1人…」

 

「(どこへ?) 再び天へ」

 

「トキ、いずれ貴様とも闘うことになろう」
「2人の敵、貴様とケンシロウを倒さぬ限り、天は握れぬ」

 

69話

「傷は、まだ完全に癒えぬ…まだ!」
「だが俺は…拳王は必ず復活する!」
「乱世を支配するのは、この拳王だ!」

 

「拳王復活の確かな証を!」

 

70話

「我が傷の回復の度合いを測る相手、コウリュウ以外になし」

 

「コウリュウ、すまんが命をもらう」

 

「俺は拳王、拳法の覇道を行く男!」

 

「(闇に消えるべき男?) ならば…俺は北斗の闇を光の中に浮かび上がらせよう!」

 

「傷は癒えた!」
「拳王は死なず」

 

「同じ道を進めば、同じ宿命を背負う」
「真(まこと)の兄弟ならば、違う道を進むがよい」

 

「あの日、あの時、同じ日にリュウケンの養子となり」
「北斗神拳の道に踏み込んだのが、この宿命の始まりだ」

 

「トキ…来るか、トキ!」
「トキーーッ!」

 

71話

「やはりここに足が向いたか、トキ」

 

「泣くな、トキ」
「泣いても父や母は帰ってこん」

 

「俺達は強く生きねばならん」
「そのために、俺達は今日まで拳法を学んできた」
「強い男になるんだ!」

 

「俺達兄弟は誰にも負けん!」
「この世で一番強い兄弟であることを!」

 

「弟と一緒でなくては養子に行かん!」
「トキの面倒は俺が見る!」

 

「(トキ) 後悔せぬか?」

 

「それでこそ我が弟、トキ」
「ならば互角の闘いが出来よう」

 

「確かに迷いも見えぬ、怯えも見えぬ」
「死期が貴様の拳を高めたか?」

 

「俺は負けん! 絶対にくじけん!」
「俺がくじけたら、お前も放り出される」
「そんなことは絶対にさせん」

 

「それにな、俺は強くなりたいんだ」
「見てろよ、トキ」
「俺は必ずこの世で一番強い男になる」

 

「そして、このラオウの名を天下に鳴り響かせてみせる!」

 

「いいか、トキ」
「もし俺が道を誤った時は、お前の手で俺の拳を封じてくれ」

 

「さすが我が弟よ」
「だがお前は決して俺を超えることは出来ん」

 

「相変わらず優しい拳だ」

 

「だが甘い!」
「必殺の間合いに入って来ねば、この俺は倒せぬわ!」

 

「トキ。このラオウを目指していたのであれば、なぜ非情の剛の拳を学ばなかった」
「剛の道に踏み込めなかったその優しさが、命取り!」

 

「もはやこの勝負、見えたわ!」

 

「な…なんと、我が頭上に死兆星が!」

 

72話

「北斗神拳は一子相伝」
「その伝承者がケンシロウと決まった今、俺がここにいる理由はない!」

 

「北斗神拳は第一歩に過ぎぬ」
「俺は天を握り、あらゆる拳法を手中に修める」

 

「(約束?) 覚えておる、この拳を封じるのはお前だ」
「いつでもこの拳を封じに来るがいい」

 

 

「トキ…これが貴様の剛拳か?」

 

「き…効かぬ」
「き…効かぬのだ、トキ!」

 

「病を得ず、柔の拳ならば俺に勝ったかもしれぬものを…」

 

「哀れトキ」
「幼き時より俺を追い続け、非情の宿命に生きてきた我が弟よ…」

 

「さらばトキ、死兆星はお前の頭上に落ちる!」

 

「トキよ…お前の命を奪うのは俺ではなかった」
「既に、病がお前の命を奪っていた」

 

「ありあまる才能がありながら、北斗の男が病ごときに…」

 

「泣くな! 二度と涙を流してはならぬ!」

 

「この兄を超えたくば、涙は捨てろ」
「涙は拳に無用」
「涙を、己の望みと拳に変えるのだ!」

 

「俺はもう既に涙を捨てた」
「この拳のため、そして天をつかむために!」

 

「そこまで、死期がせまった体でありながら…」
「トキ! その心が、幼き日のままの心が」
「死を覚悟してなおかつ、まだこのラオウを目指そうとした心が…」
「この俺の枯れた涙を呼び戻した!」

 

「ケンシロウ、よく見ていろ」
「これが宿命…血を分けた兄弟が同じ拳の道に進み、唯一最強の拳士を目指した」
「それもこれまで、この俺の拳で全ては終わる!」

 

「トキよ…これが俺の生涯で流す最後の涙となろう」

 

「さらば、我が生涯最強の敵…」
「さらば、我が最愛の弟…」
「これが、貴様が目指した兄ラオウの拳!」
「よく見て死ぬがよい!」

 

「この一撃は、お前の悲しき宿命への兄の恨みの一撃と思え」

 

「今、拳王を目指した男トキは死んだ」
「ここにいるのはただの病と戦う男トキ」

 

「残る余生、安らかに暮らすがよい」

 

「泣きたくば泣くがよい、もう責めはせぬ」
「体をいとえよ、トキ」

 

「トキは死んだ! そして俺も!」

 

「ケンシロウ! 拳王恐怖の伝説は今より始まる!」
「この命奪いたくば、いつでも来るがよい!」

 

74話

「(無抵抗が武器?)  ならば、その武器でこの小僧の命を守ってみよ!」
「うぬらの笑いで守ってみよ!」

 

「小僧…怖くば俺の腕を食いちぎってでもあらがえ」
「戦わねばその震えは止まらぬ」

 

「意思を放棄した人間は人間にあらず」
「ただ笑いと媚に生きて何が人間だ」

 

「己を捨てて何が無抵抗だ」
「よいか! この拳王には無抵抗は武器にはならぬ!」

 

76話

「トキ…我が弟よ、ついに地に落ちたか」

 

第4部 最終章

83話

「俺は拳王、目指すは天」
「望むものは全て手に入れる、邪魔する者には死あるのみ」

 

「世紀末覇者と救世主、並び立たず」
「ケンシロウ、雌雄を決する時がやってきた!」

 

84話

「この拳王に弓を引く愚か者が、ケンシロウの他にまだいるというのか」

 

85話

「そんな柔な拳では、この体に傷1つ付けることは出来ぬわ!」

 

87話

「愚かなことを」
「この拳王の拳に、邪魔立てする者には死あるのみ」

 

「貴様は知らぬ、恐怖を背負った人間の力をな」
「引くことは出来ぬこの男共の後ろにあるのは、この拳王による確実なる死」

 

「貴様らのようなちっぽけな集団などゴミ同然」
「うせるがよい」

 

「だがその程度の炎では、俺の野望を灰にすることは出来ぬ」

 

91話

「この拳王の進軍を阻むことは誰にも出来ぬ」
「今この俺に立ち向かえるのは、ジュウザ唯1人」

 

「だが、ジュウザは動かぬ」
「奴はこの世に魂を捨てた男」

 

92話

「だが魂を捨て、執念も何もない貴様のふぬけた拳では」
「この俺は倒せぬぞ!」

 

「分からぬ…だが、貴様に心と拳が蘇った今この俺も」
「馬より降りて戦わねばなるまい」

 

93話

「ジュウザよ。この世の覇者の拳、死出の土産に持っていくがよい」

 

「この拳王の膝を地に付かせるとは」

 

「だが、うぬの拳には弱点がある」
「自ら編み出した拳法・我流の拳は、攻撃において威力を発揮するが」
「守備に回ればもろさを出す」

 

94話

「(車?) いらぬ!」
「この拳王が体を預けるのは黒王号のみ」

 

96話

「命を捨てに戻ったか、ジュウザ」

 

「久しぶりに体が燃えるわ」

 

「見事この俺を止めてみろ、ジュウザ」
「うぬの秘拳、この目で確かめてやる」

 

「追い詰められたネズミは猫も噛むという」
「自ら命を懸けてネズミと化したか、ジュウザ」

 

「だが、ネズミに獅子は倒せぬ」

 

「ジュウザ。身をすり合わすほどの接近戦が、お前の秘奥義と見た!」

 

「その通り、そこは”鏡命”という秘孔」
「もはやここまでだ、ジュウザ」
「その手は崩れ去る」

 

「(討ってこい?) よかろう!」
「では、あの世に逝くがよい!」

 

「ジュウザ、うぬはこの拳王の力を見誤ったわ!」

 

「拳王の鋼鉄の肉体は」
「砕けぬ! 折れぬ! 朽ちぬ!」

 

97話

「ジュウザ、せめて奥義で葬ろう」

 

「死してなお戦うとはすさまじき男」

 

「ここに葬ってやろうというのか?」
「黒王」

 

「責めはせぬ」
「この拳王以外、うぬが唯一その背中(せな)を許した男の死」
「その気持ちも分かる」

 

「ジュウザよ…うぬが語らずとも」
「その壮絶な死が、俺に将の正体を悟らせてくれたわ」

 

「北斗と南斗は表裏一体」
「我が覇道は、ユリアを手にして成就せり」

 

「ユリアを、ケンシロウに渡すわけにはいかぬ」
「ユリア、この拳王にふさわしい唯1人の女」

 

99話

「こざかしい」
「我が覇道の前を阻むものなし!」

 

「とうとう…お前をこの手に握る時が来た、ユリア!」
「長かったぞ、あの修行の日々」
「俺の心に焼き付いたあの日から…」

 

「俺はついに天を握った!」
「そして俺の覇道はユリア、お前を得(う)ることで完成する」

 

「誰を愛そうが、どんなに汚(けが)れようが構わん!」
「最後に、このラオウの横におればよい」

 

「バカな女よ…思いが届かぬのなら、なぜこの俺を殺さぬ」

 

「殺せば、二度と誰の手にも渡らぬわ!」
「一生、お前の心の中に生き続けるものを」

 

「このラオウの思い届かねば、ユリア!」
「お前にも死あるのみ!」

 

「南斗最後の将よ!」
「服従か死か、自ら決めよ!」

 

100話

「海のリハクか。世が世なら万の軍勢を縦横に操る天才軍師」
「この部屋全体が殺気に凍りついておるわ」

 

「荒波ごときで砕けるラオウではない」

 

「ケンシロウ」
「うぬがどれほど強大になっていようとも、このラオウを倒すことは出来ぬ」
「この天の覇者、拳王の前では赤子同然」

 

「俺の拳は敵が強ければ、その倍強くなる剛拳」
「何者にも到達できぬ拳だ」

 

「お前が強ければ強いほど、俺の拳もまた強くなる」

 

「なんという悲しい目だ」
「まさか、これがリュウケンが最後に言った」
「北斗神拳究極奥義・無想転生!」

 

101話

「ケンシロウが…弟が…史上最強の男のはずなどない!」
「たとえ万人が認めても、このラオウだけは認めぬわ!」

 

「バ…バカな! 俺が…このラオウが、ふ…震えて!」
「このラオウが震えて…」

 

「い…生き方を否定し、軟弱者と断言した男に、この俺が恐怖を…」
「末弟のケンシロウごときに、このラオウが恐怖を…」

 

「認めぬわ!」
「恐怖とは感じるものではなく、与えるもの!」

 

「ましてや俺は北斗の長兄、そして世紀末覇者・拳王!」
「この俺に後退などない、あるのは前進のみ!」

 

「この目をえぐれ! この腕を砕け!」
「ケンシロウ。されど、お前には死あるのみ!」

 

「運は我にあり!」
「やはり天は、このラオウを望んでいるのだ!」

 

102話

「このラオウが…世紀末覇者・拳王たるこの俺が…」
「夢にまで怯えるというのか…」

 

「心惹かれた女より受ける情けは、男にとって最大の屈辱」
「この屈辱、無念!」
「このラオウもはや拳王の名はいらぬ!」

 

「悪鬼となり修羅と化し、魔王となりて」
「ケンシロウを血の海に砕き沈めてやるわ!」

 

「あの男…ただ一度、若い日の俺に恐怖を感じさせたあの男」
「ケンシロウへの恐怖が気の迷いか否か」
「奴の鬼の気迫を飲み込む以外ない!」

 

「貴様の拳と命だ!」
「この肉体より恐怖を拭い去り魔王となるには」
「うぬの中に流れる鬼の血が必要なのだ」

 

103話

「あの時の気迫、動けなかった」
「あれは、まさに鬼の気迫」

 

「このラオウ、恐怖を感じたのは後にも先にもあの時一度限り」

 

「今こそ、奴の鬼の気迫を飲み込み」
「ケンシロウへの気の迷いなど吹き飛ばしてくれるわ!」

 

「よいか!」
「俺が一歩でもここより引いたら容赦はいらぬ!」
「この背に全ての矢を打ち放て!」

 

「もし、この線より引くならこのラオウ、死あるのみ!」
「弟ケンシロウに勝てぬ愚かな兄よ」

 

「フドウ、俺の血をすする気でこい!」
「さもなくば貴様に勝ち目はないぞ」

 

「この拳王、かつてのラオウとは違う」
「鬼のフドウの恐怖など微塵も感じぬ」

 

「やはりケンシロウに感じた恐怖など気の迷いに過ぎぬ」

 

「この悲しき目の光こそ、俺がケンシロウに感じた同じ光」
「これだ…これが恐怖だ」

 

「フドウ! 今こそ貴様の血と共に恐怖を飲み込んでくれるわ!」

 

104話

「こ…この拳王が退いている」
「この俺が退くとは…」

 

「どこまでもゲスな奴等よ!」
「この拳王、敗れてまで命を拾おうとは思わぬわ!」

 

106話

「悲しみとは…愛か!」

 

「ユリア。お前の命、俺にくれ!」

 

「技も肉体も闘気も、ケンシロウには劣らぬ」
「だが俺は、未だ悲しみを知らぬ。愛を知らぬ」

 

「愛は悲しみを生み、悲しみが愛を呼び起こすと聞く」
「それをお前を失って初めて知ることが出来るかもしれぬ」

 

「うぬらも、ユリアの母の星の光に打たれたか!?」
「だが、聞けぬ!」

 

「ユリア、恨んでも構わぬ」

 

「な…涙? あ…愛?」
「こ…これが愛だというのか? トキ」

 

「愛ゆえに、俺はユリアを追い続けていたというのか?」

 

「今はユリアとケンシロウ、2つは望めぬ」
「このラオウ…いや、拳王の生き方は1つ」

 

「許せ、ユリア!」
「我が心に悲しみとなって生きよ!」

 

「ケンシロウ」
「うぬの骨と北斗2000年の歴史を葬るには、ここより他に場所はない」

 

107話

「もう天など、どうでもよいわ!」
「いや、俺が望んだ天とは、貴様だったのかもしれぬ」

 

「ケンシロウよ、最強の北斗を屠る者の名はラオウ」
「このラオウより真の強者の歴史は始まるのだ」

 

「この俺も、心を血に染めて悲しみを背負うことが出来たわ」

 

「生まれて初めて、女を手にかけたわ」
「だがユリアの命が、この俺に無想転生を吹き込んでくれた」

 

「何もいらぬ、光もいらぬ」
「この俺の望むものは拳の勝利」

 

「お前を倒して、地上最強の男になることのみ」

 

「互いに究極奥義・無想転生を身にまとった今、他の奥義は武器にならん」
「いわば無に戻ったのだ」

 

「ならばこの戦いは赤子の戦いと同然」

 

「神に感謝せねばなるまい」
「我が前に、これだけの男を送り出してくれたことを」

 

「よかろう、ならば打ち砕いてみせよう」
「北斗2000年の歴史を、この拳に我が生涯の全てを込めて」

 

「受けてみよ、我が全霊の拳を!」

 

108話

「天に滅せい! ケンシロウ!」

 

「こ…殺せぬ」
「このラオウに、この女を捨てることは出来ぬ!」

 

「ユリアよ、うぬへの愛を一生背負っていってやるわ!」

 

「この北斗の長兄ラオウが、愛を背負ったなど恥辱」

 

「俺は北斗の長兄、死にも誇りがある」

 

「見せようぞ!」
「世紀末覇者、ラオウの死に様を!」

 

「今こそ悟った」
「お前は今日まで、死を見切って生きてきたのだと」

 

「凄絶なる友たちとの戦いの中で」
「生と死のはざまを見切ったのだと」

 

「友か…思えば、俺には友と呼べる男がトキしかいなかった」

 

「見せてくれ…このラオウを倒した男の顔を」

 

「見事だ…我が弟よ」

 

「ユリア! お前の命は後数年は持とう」
「残る余生、ケンシロウと2人で静かに、そして幸せに暮らせよ」

 

「さらばだ、ケンシロウ」
「俺もまた天へ…トキのもとへ帰ろう」

 

「来るな! 何をしにここへ来るつもりだ?」
「お前の目には、もはやユリアしか見えないはず」

 

「ましてやこのラオウ、天に帰るに人の手は借りぬわ!」

 

「我が生涯に、一片の悔いなし!」

 

北斗の拳2 修羅の国編

128話

「赤鯱よ、俺にはまだやらねばならぬことがある」
「この土地で、2人の男を倒さねばならぬのだ」
「2人の弟を」

 

「その2人を倒さずして、かの国には行けぬ!」

 

「見よ、まだ俺の力を知らぬバカ共がいる」
「この国をまず制し、2人の弟を倒さねば、修羅の国には行けぬ」

 

「いつの日か俺はこの海を渡る」
「そして、修羅の国をもこの手に握ろう」

 

149話

「ケンシロウ。俺には、幼き日に別れた兄がいる」
「俺たち兄弟が、何を望むか分かるか?」
「それは、栄光のうちの死だ」

 

「もし兄がゆがんでいたら、お前の手で倒してくれ」
「お前が偉大な拳士となることを見込んで…頼む」

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
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