マンガ「キングダム 王都奪還編」の名言・台詞をまとめていきます。
キングダム 王都奪還編
1巻
上古より幾千幾万の時空(とき)が流れ、聖者の刻(とき)は終わった。(ナレーション)
その時代──人間の欲望は解放されていた。
五百年の大戦争時代、「春秋戦国時代」である──。(ナレーション)
「えーっとこれで…」
「333勝332敗587引き分けだな!」(漂)
「(聞かれても)かまうもんか! もう限界だ!」
「あいつらみんなぶんなぐって、こんな家出て行ってやる!」(信)
「まだ早い」
「二人だけで食っていけるほど、俺達には生活力がない」
「飢え死にするだけだ」(漂)
「信。そんなもん(盗賊)になるために今まで鍛えて来たんじゃないだろうが」
「バカか、お前」(漂)
「俺達は孤児です」
「二人とも戦争で親兄弟を亡くした」
「当然親から残された財などなく…」
「あるとすればこの頑丈な体だけ」(漂)
「だけどそれで十分!」
「剣さえ振れる体があれば、俺も信も十分なのです!」(漂)
「戦いで全てを奪われた分、俺達も戦いで奪い取る!!」(漂)
「俺達は早いうちに戦に出て武功をあげる!」
「これまで二人で鍛えてきた武で大功をあげる!!」(信)
「二人の名は中華全土に響きわたる!!」
「俺達は天下最強の大将軍になるのだ!!!」(信、漂)
「この出会い…わが秦(くに)の暗雲を切りさく出会いになるやもしれぬ」(昌文君)
「否!! 儂が連れて行くのは一人!!」
「漂! お前だけだ!!」(昌文君)
「俺は自分の力で一歩一歩踏み上がっていくために、ここまで鍛えてきた…」
「こんな裏道使うために、お前と切磋琢磨してきたわけじゃない…」(漂)
「なんて言わないぜ、信」
「俺は行くぞ」(漂)
「しばしの別れってやつさ!」
「とっとと追いついて来いよ!」
「二人の行き着く所は同じだぞ!!」(漂)
「痛みがない。医者は、もう……いい」(漂)
「(漂は)触らせねェし、一人も生かしちゃ帰さねェ!!」
「一人も!!」(信)
「その威勢が聞けてうれしいよ、信…」
「だけどお前に頼みたいことがある」(漂)
「いいな、信!! 託したぞ!!」(漂)
「(二人で大将軍?) なるさ!」(漂)
「信、俺達は力も心も等しい。二人は一心同体だ」
「お前が羽ばたけば、俺もそこにいる」(漂)
「信…俺を天下に連れて行ってくれ」(漂)
「だけど関係ねェ。何が起こっていようが…」
「そこがチンピラ共の巣窟だろうが関係ねェ」(信)
「漂は行けっつった。だから行くだけだ!!」(信)
「(化け物?) 当たり前だ」
「お前らチンピラの剣とは違うんだ」
「俺の剣は、俺達の剣は、天下に轟く剣だ!!」(信)
「一度(下僕に)おちるとずっとそうなんだ」
「抜け出すには剣しかない!」(漂)
「(漂?) 違う、政だ」(嬴政)
「ああ(秦王は)殺す、ぶっ殺してやる」
「だけどその前にお前だ」(信)
「漂を殺したお前の腹ワタ、引きずり出してやる!!」(信)
「何も考えるな」
「ただ──漂の無念を晴らすことだけを考えろ」(嬴政)
「ああ、下らねェ!!」
「俺たち底辺の人間には、誰が王かなんて興味ないんだよ!!」(信)
「二人で死合いをすると全くの互角です」
「しかし──私が勝てない猛者がいたとしても、信はその猛者に勝てます」(漂)
「(面倒くさい?) そうなんですよ!」
「しかし……本当に強いですよ、信は!!」(漂)
「大王様。もしも私が倒れた時は、信におつかまり下さい」
「あいつはきっと、誰よりも高く翔ぶ!!!」(漂)
「お前の罪(とが)とお前の子は、関係ない」(嬴政)
「次はどうする。俺を殺すか?」(嬴政)
「もしそうなら俺もだまってやられるわけにはいかない」
「俺を守るために死んでいった人間が、少なからずいるからな」(嬴政)
「漂も、そのうちの一人だ」(嬴政)
「(軍と戦う気?) 当たり前だ!!」
「こんな所で死ねるか!!」(信)
「(なぜ助ける?) あんたらの話をこっそり聞いてた。王様なんだろ、あんた」
「ってことは大金持ちだ」(河了貂)
「オレは秦人じゃない、はるか西の山民族だ」(河了貂)
「なぜか知らないけど、一族が山を追放になって黒卑村に流れ着いたらしい…」
「もう皆、死んじまったけどね」(河了貂)
「反乱を未然に防げなかったのは、俺にただ力が無かった」
「それだけのことだ」(嬴政)
「戦争をやってるんだ」
「それもかなり分が悪いな!」(嬴政)
「利用できるものはだましてでも利用するさ」
「下賤のガキならなおさらだ」(嬴政)
「自信はあっても絶対の確信がないから影を必要としている」
「はっきりそう言え」(嬴政)
「田舎村の下僕が一日にして王宮に仕えるなど」
「よほど大変なことが待っていると覚悟して参りましたが」
「まさかこれほどの大任をお受けできるとは夢にも思いませんでした!」(漂)
「(死ぬかもしれない?) 友と二人、身の程をわきまえぬ大望があります」
「もとより全てを懸ける覚悟です」(漂)
「お前は今、二つの岐路にある」
「里(り)に帰って下僕を続けるか」
「薄弱の王を援け、共に凶刃の野を行くか」(嬴政)
「お前らのバカげた夢にどちらが近いかは」
「言うに及ばんな」(嬴政)
「ああ、ついて行く」
「だが勘違いするなよ」
「漂のことを忘れるわけじゃない」
「王であるお前にひざまずくわけでもない」(信)
「俺と漂の”路”のために、お前を利用するだけだ」(信)
「どこへいくのォ、昌文君ン?」
「宴は城で始まったばかりでしょォォ?」(王騎)
2巻
「400年前の秦王”穆公”は、まれに見る”名君”だった」(嬴政)
「ある日、そんな穆公の軍馬が」
「山に住む野人達に殺され食われるという事件が起きた」(嬴政)
「(皆殺し?) いや、王は野人達に酒をふるまった」
「馬肉にあういい酒をな」(嬴政)
「それが穆公という王だ」
「人を愛でるのに、秦人も野人も区別ないのだ」(嬴政)
「しかしこの出来事は、秦国に大きな幸を呼びこむことになった」
「”山の民”の心を深くうったのだ」(嬴政)
「中華では一里の領土を争って数十万の人間が死んでいるとき」
「穆公は西に百里の地を開いたのだ」(嬴政)
「彼ら(山の民)は400年たった今も、穆公のことを忘れていない」(嬴政)
「仲間──か……バカ言ってんじゃないよ」
「こっちは物心ついた時から秦(平地)で育ったんだ」
「今さら山民族の仲間入りなんてできっこないだろ」(河了貂)
「いいのだ!」
「オレは政から大金せしめて、一人で贅沢三昧の生活を送るんだ!」(河了貂)
「(相手が強い?) 知ってるよ」
「だがこんなところで負けるようじゃ、この先いくつ命があっても足りないぞ」
「信」(嬴政)
「退がるな、信っ!!」
「不退こそがお前の武器だぞ!!」(嬴政)
「この王騎と戦ったら、たいていそういうクチャクチャな首になるでしょォ」
「うそだと思うんならァ、その辺の誰かで試してさし上げましょォか?」(王騎)
「(何を望む?) 血沸き肉踊る世界!」(王騎)
「なんちゃって!」
「そんな世界あるわけないじゃないっ」(王騎)
「だけど──もしこれからそんな世界が来るとしたら──」
「たまりませんねェ」(王騎)
「我が王に何の真似だ、貴様」(昌文君)
「脱出の手立ては万全と言っておきながら、この有様」
「全ての責任は、この愚臣に依るところであります」(昌文君)
「仰せとあらば今すぐこの岩で頭を砕いて果てまする」
「しかし……しかしまずは何よりも……よくぞご無事で!!」(昌文君)
「(なぜ参戦?) 熱き血潮、渦巻く戦いを求めて!!」(王騎)
「呂商の秦になってから、戦争は恐ろしくつまらないものになったわ」
「昭王の時代が懐かしくてたまらないわねェ」(王騎)
「ご冗談を。そんな不遜な戦争で私の血がたぎるとでも思ってるのォ?」
「私の心はとても繊細なのよォ」(王騎)
「あきらめるな!! 隊列を組み直せ!!」
「密集して突破をはかるぞ!!」(漂)
「漂殿の一声で絶望しかけた我らに、再び闘争の火が灯った」
「その姿はすでにもう──将であった」(壁)
「そう簡単にはいかないみたいだな」
「信、俺に力を!!」(漂)
「今の俺は何も分からないんだ、だから教えてくれ」
「俺はどうしたら将軍になれるんだ?」(信)
「ああ、分かったぜ」
「じゃあ政が玉座を取り戻した暁には、俺は土地をもらって、家を建ててもらって」
「財をもらえばいいんだな!!」(信)
「(敵しかいない?) だから言ったろう」
「凶刃の野をゆく薄弱の王だと」(嬴政)
「それでは……身分の高い者は皆弱いみたいじゃないか…」(壁)
「たしかに壁家は名家だが、金で地位を買ったことはない!」
「私は文武共に他より秀でていたため、殿のもとで副官を務めるに至ったのだ」(壁)
「文官になったとは言え、まだまだ現役武人のつもりであったが……」
「そうでもなかったようだ」
「老いとは怖いものだな」(昌文君)
「お前らの言い分は分かったぜ」
「次はこっちの言い分だ」(信)
「お前らこそ皆殺しにされたくなかったら」
「俺達を王の所までとっとと連れて行きやがれ!!」(信)
「話し合いに剣は必要ない」(嬴政)
「行け、信」
「口惜しいが、今の儂よりお前の方が役に立つ」
「王を追ってくれ、頼む」(昌文君)
「信、漂のことはすまなかった」
「こんなはずではなかった、許せ」(昌文君)
3巻
「秦人(われわれ)は山の民について考えを改めねばならんようだ」(壁)
「この国は外敵が近付けない天然の要害だ」
「これだけのものを造り出せる知恵と技術は決して野人と侮れるものではない」
「彼らの力は本物だ」(壁)
「秦国のすぐ背後にこれほど強大な世界が広がっていて」
「今まで気付かなかったとは背筋が凍る思いだ」(壁)
「今から四百年前、かの秦王穆公と山界が盟を結んだ刻(とき)──」
「我々の祖は友好のうちに新しい国の広がりに至る兆しを見た」(楊端和)
「しかし穆公が去りし後──」
「それが幻だったと気付かされた」(楊端和)
「祖霊の怨念を鎮めるために、現秦王のそなたの首をはねねばならん」(楊端和)
「非はこちらにある。過去の愚行、秦国の代表として心から謝罪する」
「だが、俺の首をはねるまでの理由にはならない」(嬴政)
「復讐よりも前にやるべきことは山ほどある」(嬴政)
「(一族の者が殺される痛み?) そんなことをする必要はない」
「俺はすでにその痛みを十分に知っている」(嬴政)
「山の王よ。恨みや憎しみにかられて王が剣を取るのなら、怨嗟の渦に国は滅ぶぞ」
「王ならば”人を生かす”道を拓くために剣をとるべきだ」(嬴政)
「全国境の廃除!」
「できないなら力づくでやるまでだ」
「戦国の世らしくな」(嬴政)
「(人を生かす道とは正反対?) 否」
「今まで五百年の騒乱が続いたならばあと五百年続くやも知れん」
「俺が剣をとるのは、これから五百年の争乱の犠牲をなくすためだ」(嬴政)
「玉座は”俺の路(みち)”の第一歩にすぎぬ」(嬴政)
「俺は中華を統一する最初の王になる」
「その協力を得に、山の王に会いに来た」(嬴政)
「我が年を重ねるごとに山界の防壁も幾重にも屈強になっていく」
「すると国の狭さを感じる」(楊端和)
「”戦”でも”和”でも何でもいい」
「我はただ──世界を広げたいんだ」(楊端和)
「無念無念って、うっせェんだよ!!」
「だいたい一番の無念は、夢見てたものが幻に終わったことだろうが!!」(信)
「……もしお前らが本気で死んだ奴らのことを想うのなら」
「奴らの見た夢を現実のものに変えてやれよ!!」(信)
「秦王よ、一つ質問がある……我らは手荒い!」
「玉座奪還の際、王宮は血の海になるやも知れぬが構わぬか?」(楊端和)
「…そうやって奪われた」
「何の躊躇があろうか」(嬴政)
「皆の者、よく聞け」
「山界の王・楊端和は、秦王・嬴政とかつてない強固な盟を結ぶ!!」(楊端和)
「その盟のためにこれより不当に追われた秦王の玉座を奪還しにゆく」
「周囲の山々からも兵を集めよ」(楊端和)
「全軍死闘の覚悟で出陣準備!!」
「目指すは秦国…王都咸陽也!!」(楊端和)
「あいつがいると緊迫感もなくなるね」(河了貂)
「昌文君の妻子を引き渡せと?」
「しかし彼の領土はすでに私のものですよォ」(王騎)
「つまり領内の人間は全て私の奴隷(もの)です」
「それを渡せとは、面白いことをおっしゃいますねェ」(王騎)
「”勢い”は戦に勝利する要素の一つだ」
「だがそれだけで勝てるのは、せいぜい小団隊の野戦程度」(楊端和)
「我らはこれから秦王都に攻め込むのだ」
「敵の軍容を知り、城壁を越える策が必要となる」(楊端和)
「帰るぞ、咸陽へ」(嬴政)
「王宮の中で漂は、お前の話ばかりしていた」
「まるで自分の宝物を見せるかのように目を光らせてな」
「漂を思い出すと、その光景ばかりが目に浮かぶ」(嬴政)
「決着の刻(とき)だ、信!」(嬴政)
「天下の大将軍への第一歩だ!」
「ンなとこでコケるかよ!!」(信)
「楊端和、共に戦ってくれることを感謝する」(嬴政)
「感謝の言葉は勝利の後に言うものだ」(楊端和)
「お前らについてって、オレも手柄を上げてやる!」
「そして大金持ちだ」(河了貂)
「黒卑村の河了貂様がそう簡単に死ぬかよ!」(河了貂)
「悪いな。漂の弔い合戦兼ねてっから容赦しねェぞ」(信)
「束の間の栄華は楽しんだか、丞相!?」
「もう十分だな?」(嬴政)
「健気な大王ではありませんか」
「面白くなって来ましたねェ、ンフフフフ」(王騎)
4巻
「大丈夫だ。大王には殿や山の王がついている」
「私たちは私たちの仕事をするんだ!」(壁)
「(気合いが入ってる?) 当たり前だ!」
「漂の脱出のときからここまで多くの犠牲が出た」
「副官としてその責任は言葉にできぬほど重い!」(壁)
「皆の死を無駄にせぬためにも、私の生命をかけて成蟜を討つ!」(壁)
「(一度退がる?) その必要はない」
「矢如きに屈する山の民(われら)ではない!」
「突撃態勢!!」(楊端和)
「調子に乗りすぎだよ、貴様ら」(左慈)
「調子に乗りすぎだよ、ハゲ!」(信)
「君が本当に大将軍になるのだとしたら」
「君は中華統一を目指す大王の片腕となって天下に羽ばたく!」(壁)
「ならば、ここで死なせるわけにはいかない」
「私は一人死なせている」
「この少年は絶対に殺させぬ!!」(壁)
「剣は力、剣は速さ」
「共に最上を極めるこの俺は──天下最強だ」(左慈)
「戦況は…すごく不利だよ。すごく……」
「でも大丈夫だ!」
「だってこっちには信がいる」(河了貂)
「あいつはどんなにボロボロになっても負けはしない」
「どんなにボロボロになっても絶対勝つ!!」(河了貂)
「誰が天下最強だって!?」
「さァ、立てよ」
「誰が天下最強か教えてやる!!」(信)
「馬上にふんぞり返っておる割には…随分と軽い剣だな」(昌文君)
「余力は一刀のみ、だがそれで十分だ」
「これは木剣じゃねェ、これは漂から受け継いた王の剣だ!!」(信)
「壁のおとしまえだ、しっかり受け取れ!!」(信)
「全軍聞けェィ!!」
「戦意を断つな!! 勝利は目前だぞ!!」(嬴政)
「俺たちは、ただ耐えしのげばいい」
「耐えしのげ!!」(嬴政)
「剣が折れても、腕を失くしても、血を流し尽くしても耐えしのげ!!」
「耐えしのげば、俺達の勝ちだ!!」(嬴政)
「本人ガ進モウトシテイルノダ、止メルコトハナイ」
「モシソノセイデ死ンダトシテモ、ソレハソレデイイ」(バジオウ)
「見ろよ、いよいよだぜ」
「全てがあそこから始まったんだ──」(信)
「終わりだ、悪党共!」(信)
「オイオイ、お前こそ頭おかしいんじゃねェか?」
「秦の大王は政だ!!」
「お前はただの反逆者(クソ)だ!!」(信)
「二人共退がっていろ、俺がやる」
「しばし昔に戻るぞ」(バジオウ)
「はっきり分かってることはよォ」
「どんなにお前が偉ぶってても」
「結局身を呈してお前を護ろうとする人間は一人もいねェってことだ!」(信)
「それが生の現実だ…気色悪ィんだよ、てめェら」(信)
「もっと”剣”を信じろ、信」(壁)
「剣とは500年の争乱が育んだ最強の武器だ!」
「剣で倒せぬ相手無し!」(壁)
5巻
「戦意のねぇ奴は、寝てろ!!」(信)
「おどしじゃ檄にはならねェよ」
「そいつはもう立たねェ、今度こそ終わりだ!」(信)
「(有り得ぬ?) あるんだよ、戦争だからな」
「しかもお前が始めたんだ!」
「大人しく観念しろ」(信)
「残念ながらここを通すわけには参りませぬ」
「我が殿の命により、扉に近づく者は斬り捨てさせて頂きます」(騰)
「降りそうで降らないこの曇天」
「嫌いじゃァありませんねェ」(王騎)
「(大王につく?) ンフフフ、ご冗談を」
「あまりに可愛いらしいじゃれ合いが続いていたので」
「少々場を濁しに来ただけですよォ」(王騎)
「貴方様はどのような王を目指しておられます?」
「じっくり考えてお答え下さい」(王騎)
「この宝刀は不遜な言葉を許しませんよォ」
「相手が誰でありましょうとねェ」(王騎)
「(どのような王に?) 中華の唯一王だ」(嬴政)
「昭王の名を二度と口にするな!」
「それがお前のためだ」(嬴政)
「もし俺と共に戦いたいと願うのなら、昭王の死を受け入れ一度地に足をつけよ」
「中華に羽ばたくのはそれからだ”秦の怪鳥”よ!」(嬴政)
「しかし(昭王が亡くなれば)熱き夢を求める戦場は無くなります」(王騎)
「(他にもいる?) 口だけですよ」
「目を見れば分かります、本気で夢を描いて恋焦がれているかどうかは」(王騎)
「……口おしい。あと20年生きていれば…」
「夢をつかめたやもしれぬ」(昭王)
「王騎よ、飛ぶのはやめても牙は磨いておれ」
「お前ほどの武人が地に埋もれるのは許せぬ」(昭王)
「今はいなくとも、この先ワシのような王が再び現れるやも知れぬ」
「王騎よ、その刻(とき)は今以上に大きく羽ばたくのだ」(昭王)
「昭王よ、また熱い時代が来ようとしているかもしれませぬ」(王騎)
「成蟜。お前は生まれの良さが人の価値の全てと勘違いした、ただのバカガキだ」
「お前のような愚か者には決して王などつとまらぬ」(嬴政)
「世を知らぬ、人を知らぬ」
「だからお前はいつも唯一人だ!」
「お前では王はつとまらぬ」(嬴政)
「成蟜、お前は少し」
「人の痛みを知れ」(嬴政)
「下らぬことで血を流しすぎた!!」
「これ以上の流血は無用!!」(嬴政)
「全員の命を保障してやる故、直ちに投降せよ!!」
「必要最低限の犠牲をもって、反乱の決着とする!!」(嬴政)
「聞こえなかったのか、とっとと武器捨てて投降しやがれ!!」
「この戦ァ、俺達の勝利だァ!!!」(信)
「まだ戦は終わっておらぬ!」(昌文君)
「大王の本当の敵は呂丞相だ」
「呂氏の反対勢力である竭氏の残党は、できうる限り残す必要がある」(昌文君)
「(王宮の衛兵?) 冗談だろ、そんな退屈なことやってられっかよ」(信)
「俺は戦場に出る!」
「一こ一こ積み上げてって将軍になる!」(信)
「加冠すれば必ず呂氏から権力をはぎ取る」
「そして中華に出る」(嬴政)
「信──その刻(とき)までには必ず登って来い」(嬴政)
「(ボロ小屋?) 十分だ」(信)
「漂──何も持ってなかった俺たちがついに土地と家を手に入れたぞ」
「こうやって武功をあげて土地も家もでっかくしていくんだ」(信)
「最初はボロ小屋でも何でもいいよな」
「これが俺たちの最初の城だ、最初の城だ!!」(信)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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