原作小説「銀河英雄伝説6巻(地球教・ハイネセンの戦い)」の名言・台詞をまとめていきます。
(旧アニメ3期相当)
銀河英雄伝説6巻 飛翔篇
第三章 訪問者
「運命は年老いた魔女のように意地の悪い顔をしている」(ヤン・ウェンリー)
圧倒的な武力とは、人間のもつ本能の最悪の部分と共鳴して、その濫用をうながす。
「ヤン提督はお心のうちをすべては語ってくださいませんが」
「あのまま隠者として一生を終わられるとは思えません」(ユリアン・ミンツ)
終わりたいとは考えているだろうな。(ユリアン)
「野に火を放つのに、わざわざ雨季を選んでする必要はない」
「いずれかならず乾季がくるのだから」(ヤン)
「(レンネンカンプは)優秀な、そう優秀といってよい軍人だ」
「上には忠実だし、部下には公平だ」(ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ)
「だが、軍隊から一歩でも外にある風景が見えないかもしれない」(メルカッツ)
「これは予測というより願望になるが、何もおきてほしくないものだ」
「現在までことが多すぎたからな」(メルカッツ)
「それに、吾々としても準備すべきことが残っている」(メルカッツ)
「いたずらに帝国に反旗をひるがえしても」
「一日のあせりが二日の退歩につながることを思えば…」(メルカッツ)
「メモなんてとる必要はないんだ」
「忘れるということは、当人にとって重要でない、ということだ」(ヤン)
「世のなかには、いやでも憶えていることと、忘れてかまわないことしかない」
「だからメモなんていらない」(ヤン)
「ところで地球には女がいるかな」(オリビエ・ポプラン)
「おっと、おれが言っているのは生物学上の女のことじゃない」
「成熟した、男の価値のわかる、いい女のことだ」(ポプラン)
「こいつは、第二のオリビエ・ポプランは無理でも」
「第二のイワン・コーネフにはなれるかもしれん」(ポプラン)
「なかなか美形だろう。言っておくが、おれは手を出していないぞ」
「15歳ではまだおれの守備範囲外だ」(ポプラン)
「酒と女はな、うまくなるには醸成期間が必要なんだ」
「カリンももう二年もすればな」(ポプラン)
「カーテローゼの愛称さ」
「どうだ、生意気ざかりの年齢どうし、話があうと思うんだが」(ポプラン)
「問題にさせるんだ。時間もつくるんだよ」
「お前さん、せっかくいい顔に生まれついたのに、資源を死蔵することはない」(ポプラン)
「ヤン提督みたく、ぼけっとすわっていたら美女がむこうから近づいてくるなんて例は」
「100万にひとつもありはせんのだからな」(ポプラン)
「私の役割は、これらの戦力を維持し、温存して後日にそなえることだ」(メルカッツ)
「後日の太陽は、私ではなく」
「もっと若くて過去の陰翳を引きずっていない人物のために昇るだろう」(メルカッツ)
「パターンこそ永遠の真理なんだ」
「知らんのか」(ポプラン)
「それにしても…おれが思うに、地球教とやら称する連中が愛しているのは」
「地球という惑星それ自体ではないな」(ポプラン)
「奴らは地球をだしにして、自分たちの先祖が持っていた特権を回復したいだけだ」(ポプラン)
「ほんとうに地球そのものを愛していたなら」
「戦争や権力闘争に巻きこまれるようなことをするものか」(ポプラン)
第四章 過去、現在、未来
「迂遠なことを言うな。地球教とやらの逆意はすでに明らかであるのに」
「いまさら何を調査し内偵する必要があるか」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)
「奴らの信仰する神以外には何の権威も認めぬし、それどころか奴らにとっての権威を」
「暴力をもって他者に押しつけることをためらわぬ、という結論になる」(ラインハルト)
「あらたな秩序と共存することもかなわぬというのであれば」
「奴らの信仰に殉じさせてやるのが、最大の慈悲というものだろう」(ラインハルト)
「陛下のお言葉どおり、地球教徒との共存は望めません」(フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト)
「この際、叛徒には相応の報いをくれて」
「新王朝の威光と意思を内外にしめすべきでありましょう」(ビッテンフェルト)
「どうかその任は臣におまかせいただきたく存じます」(ビッテンフェルト)
「辺境の一惑星を威圧するのに、黒色槍騎兵を動かしたとあっては」
「帝国軍が鼎の軽重をとわれそうだな」(ラインハルト)
「今回はひかえよ、ビッテンフェルト」(ラインハルト)
「オーベルシュタイン家が断絶したところで、世人は嘆きますまい」
「ですが、ローエングラム王家はさにあらず」(オーベルシュタイン)
「王朝が公正と安定をもたらすかぎりにおいては、人民はその存続する保障を血統に求め」
「陛下のご成婚と皇嗣のご誕生を祝福いたしましょう」(オーベルシュタイン)
「だが結婚すれば子が生まれる」
「皇太子とは忌むべきナンバー2とは言えないかな」(ラインハルト)
「それはよろしいのです」
「王朝の存続を制度的にも保障するものですから」(オーベルシュタイン)
「烏合の衆は、結束のために英雄を必要とする」
「同盟の過激派、原理派がヤン・ウェンリーを偶像視するのは無理からぬことだ」(オーベルシュタイン)
「ヨブ・トリューニヒトという男は、稀代の商人として名を残すだろうよ」(オスカー・フォン・ロイエンタール)
「そうだな、売る点にかけては奴は優秀な商人だ」
「だが買うほうはだめだな」(ウォルフガング・ミッターマイヤー)
「奴が買うのは軽蔑と警戒心だ。誰が奴を尊敬する?」
「奴は自分自身の人格を切り売りしているだけだ」(ミッターマイヤー)
「奴は生きるに際して他人の尊敬や愛情など必要とせぬよ」
「そして、そういう輩ほど、根の張りようは深く、茎は太い」(ロイエンタール)
「寄生木とはそういうものだろう」(ロイエンタール)
「昔は知らなかった。いまは知っている」
「そうだ。おれが教えた」(ロイエンタール)
「無益なこととわかるまでは、おれも正常だ。その後がどうもゆがんでいる」
「ゆがんでいる。わかっているのだ…」(ロイエンタール)
「そんな生活のどこに正義がある?」
「貴族とは制度化された盗賊のことだ」(ロイエンタール)
「この世でもっとも醜悪で卑劣なことはな」
「実力も才能もないくせに相続によって政治権力を手にすることだ」(ロイエンタール)
「それにくらべれば、簒奪は一万倍もましな行為だ」(ロイエンタール)
「すくなくとも、権力を手に入れるための努力はしているし」
「本来、それが自分のものでないことも知っているのだからな」(ロイエンタール)
「皇帝はおれより9歳も若いのに、自らの力で全宇宙を手に入れた」(ロイエンタール)
「おれはゴールデンバウムの皇室や大貴族どもに反感をいだきながら」
「王朝それ自体をくつがえそうというまでの気概を持つことはできなかった」(ロイエンタール)
「あの方におれがおよばぬ所以だ」(ロイエンタール)
第五章 混乱、錯乱、惑乱
「噂が事実をつくったのだ。あるいは、不特定多数の無意識の集合体が」
「時の流れに干渉したと言うべきであろうか」(エルネスト・メックリンガー)
「同盟内の反帝国強硬派を激発させるためには」
「まずヤン・ウェンリーが無実で逮捕されることが必要なのだ」(パウル・フォン・オーベルシュタイン)
「それでこそ反帝国派を怒らせ、暴走させることができる」
「多少の強引さも、ときにはよかろう」(オーベルシュタイン)
「気になるなら卿から直接、陛下にうかがってみればよい」
「ヤン・ウェンリーを抹殺したいと思うのですが、陛下のお考えはいかがでしょうか、と」(オーベルシュタイン)
「犬には犬の餌、猫には猫の餌が必要なものだ」
「道を切りひらく者とそれを舗装する者とが同一人であらねばならぬこともなかろう」(オーベルシュタイン)
「現在でも、その考えは変わらぬ」(オーベルシュタイン)
「だが、手をつかねて傍観していれば、目的の上からは退歩するとあれば」
「次善として積極策をとらざるをえんではないか」(オーベルシュタイン)
「レンネンカンプは生きていても元帥にはなれん男だ」
「だが殉職すれば元帥に特進できよう」(オーベルシュタイン)
「何も生きてあることだけが国家に報いる途ではない」(オーベルシュタイン)
「世のなかには達眼の士がいるものだ」
「ちゃんとわかっている」(ヤン)
「そのとおり、私はなまけ心で寝ているのじゃなくて」
「人類の未来に思いをはせているのだ」(ヤン)
「戦争の90パーセントまでは、後世の人々があきれるような愚かな理由でおこった」
「残る10パーセントは、当時の人々でさえあきれるような、より愚かな理由でおこった」(ヤン)
「心配しなくてもいいよ」
「何の罪やら見当もつかないが、まさか裁判なしで死刑にもしないだろう」(ヤン)
「ここは民主主義国家だ」
「すくなくとも政治家たちはそう言っている」(ヤン)
「そういつも、いつまでも」
「おとなしく言いなりになっていると思ったら、大まちがいよ」(フレデリカ・グリーンヒル)
「一方的になぐりつづけていても、いつか手が痛くなるわ」
「見ていてごらんなさい」(フレデリカ)
「ほう、もしかして私は何らの証拠もなく、風聞によって逮捕されたのですか」(ヤン)
「退役してからのほうが重要人物あつかいでね」
「名誉なことだ」(ダスティ・アッテンボロー)
「この罠の悪辣さは」
「罠と知りつつしたがうより他に対応のしようがないという点にあると見るべきだろう」(ワルター・フォン・シェーンコップ)
「専制政治だの民主政治だの、着ている服はちがっても、権力者の本質は変わらない」
「戦争をはじめた責任には口をぬぐって、戦争を終わらせた功績ばかり振りかざす輩だ」(シェーンコップ)
「自分たち以外の人間を犠牲にしておいて、そら涙を流してみせるのが」
「奴らのもっとも得意な演技なんだからな」(シェーンコップ)
「あの連中は、吾々が政府に対する造反の相談をしているのではないか」
「と、うたがっている」(シェーンコップ)
「というより、期待している」
「だとしたら、期待に応えてやるのが俳優の義務だろうよ」(シェーンコップ)
「おれは独身だし、後顧の憂いはない」
「身軽なものさ」(アッテンボロー)
「その当時、つまり19、20歳のころの乱行ぶりを思い出すと…」(シェーンコップ)
「いやいや、その当時に帰りたくなる」
「あのころは女という存在がじつに新鮮に見えた」(シェーンコップ)
「おれは命令するのは好きだが、命令されるのはきらいでね」(シェーンコップ)
「法にしたがうのは市民として当然のことだ」(ヤン)
「だが、国家が自らさだめた法に背いて個人の権利を侵そうとしたとき」
「それに盲従するのは市民としてはむしろ罪悪だ」(ヤン)
「なぜなら民主国家の市民には、国家の侵す犯罪や誤謬に対して異議を申したて」
「批判し、抵抗する権利と義務があるからだよ」(ヤン)
「自分自身の正当な権利が侵害されたときにすら闘いえない者が」
「他人の権利のために闘いうるはずがない」(ヤン)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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