原作小説「銀河英雄伝説」ジークフリード・キルヒアイスの名言・台詞をまとめていきます。
銀河英雄伝説1巻 黎明篇
第二章 アスターテ会戦
「ええ、(勝利によって)変わらざるをえないでしょう」
「では前進するしかありませんね」
「これ以上戦っても、双方とも損害が増すばかりです」
「戦略的に何の意味もありません」
「くやしいとお思いですか?」
「二倍の敵に三方から包囲されながら、各個撃破戦法で二個艦隊を全滅させ」
「最後の敵には後背に回りこまれながら互角に闘ったのです」
「充分ではありませんか」
「これ以上をお望みになるのは、いささか欲が深いというものです」
第三章 帝国の残照
「私にできることでしたら、何でもいたします」
「アンネローゼさま」
「ラインハルトさまに対する私の忠誠心を信じて下さい」
「決してアンネローゼさまのお心に背くことは致しません」
私はあなたたちに頼ってほしいのです。
10年前、貴女に「弟と仲良くしてやって」と言われた瞬間から、
ずっとそうなのです…。
人はなぜ、自分にとってもっとも必要なとき、
それにふさわしい年齢でいることができないのだろう。
第六章 それぞれの星
皇帝に忠誠をつくせ、とは論外なことを言われるものだ。
彼が忠誠をつくす対象を、彼の前から拉致し、
現在なお独占しているのは皇帝フリードリヒ四世その人ではないか。
自分が戦っているのは、
帝国のためでも、帝室のためでも、皇帝のためでもない。
第九章 アムリッツァ
「閣下、怒っておられるのですか?」
「私がお訊きしているのは、何に対して怒っておられるのか、ということなのです」
「では、ラインハルトさま」
「あなたが怒っておられるのは、ビッテンフェルトの失敗に対してですか?」
「私にはそうは思えません」
「ラインハルトさま、あなたのお怒りは、ほんとうはあなた自身に向けられています」
「ヤン提督に名を成さしめたご自身に」
「ビッテンフェルトは、そのとばっちりを受けているにすぎません」
「ヤン提督に名を成さしめたことが、それほどくやしいのですか」
「彼には彼の不満がありましょう」
「なぜ、自分は事の最初からローエングラム伯と対局できないのかと」
「ラインハルトさま、道は平坦でないことをおわきまえ下さい」
「至高の座にお登りになるには、困難があって当然ではございませんか」
「覇道の障害となるのはヤン提督だけではありません」
「それをおひとりで排除できると、そうお考えですか」
「ひとつの失敗をもって多くの功績を無視なさるようでは」
「人心をえることはできません」
「ラインハルトさまはすでに、前面にヤン提督、後背に門閥貴族と」
「ふたつの強敵を抱えておいでです」
「このうえ、部下のなかにまで敵をお作りになりますな」
「ラインハルトさま以外の何者に、それ(宇宙を手に入れること)がかないましょう」
2巻 野望篇
第一章 嵐の前
「形式というのは必要かもしれないが」
「ばかばかしいことでもありますね、ヤン提督」
第二章 発火点
「貴族を恐れる必要はない、と、僕も思います」
「でも、貴族たちには注意すべきです」
第六章 勇気と忠誠
「決戦はキフォイザー星域ということになるでしょう」
「その際、私は本隊として800隻をひきいます」
「要するに烏合の衆です」
「恐れるべき何物もありません」
「ラインハルトさまには、もうすぐお目にかかれる」
「そのとき真偽のほどを直接確認すればいい」
だが、確かめてどうする。虚報であれば、それでよい。
しかし、もし真実だったらどうするのか。
第八章 黄金樹は倒れた
「ラインハルトさまが、その計画を知りながら、政略的な理由で黙認した」
「と申す者がおります」
「事実ですか」
「ラインハルトさまが覇権をお求めになるのは」
「現在の帝国──ゴールデンバウム王朝に存在しえない公正さに拠ってこそ」
「意味があると私は考えていました」
「大貴族たちが滅亡するのは、いわば歴史の必然」
「500年来のつけを清算するのですから、流血もやむをえないことです」
「ですが、民衆を犠牲になさってはいけません」
「新しい体制は、解放された民衆を基盤として確立されるのです」
「その民衆を犠牲にするのは」
「ご自分の足もとの土を掘りくずすようなものではありませんか」
「相手が大貴族どもであれば、ことは対等な権力闘争」
「どんな策をお使いになっても恥じることはありません」
「ですが、民衆を犠牲になされば、手は血に汚れ、どのような美辞麗句をもってしても」
「その汚れを洗い落とすことはできないでしょう」
「ラインハルトさまともあろうかたが、一時の利益のために」
「なぜご自分をおとしめられるのですか」
「私は閣下の忠実な部下です、ローエングラム侯」
第九章 さらば、遠き日
特権意識を持ってはいけない。
下の者が上の者に対等の関係を求めてはならないのだろう。
しばらくは耐えよう。
ラインハルトさまなら、一時の迷いや誤りはあっても、いずれわかってくださる。
いままで11年間、ずっとそうだったではないか。
いままで?
いままではたしかにそうだったし、それは永遠のものと信じていた。
だが、それはうぬぼれであったかもしれない…。
「ラインハルトさま…ご無事で」
「もう私はラインハルトさまのお役にたてそうにありません…お許しください」
「ラインハルトさま…」
「宇宙を手にお入れください」
「それと、アンネローゼさまにお伝えください」
「ジークは昔の誓いを守ったと…」
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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