原作小説「銀河英雄伝説8巻(回廊の戦い)」の名言・台詞をまとめていきます。【2】
(旧アニメ3期相当)
銀河英雄伝説8巻 乱離篇
第四章 万華鏡
「わが軍は緒戦においてひとまず勝利をえましたが」
「これは帝国軍の基本戦略に何らかの影響を与えるでしょうか」(ムライ)
「いや、べつに大した影響はないだろうね」
「今回はアムリッツァやバーミリオンのときとはちがう」(ヤン・ウェンリー)
「私が根性悪く穴にひそんでいるものだから」
「皇帝といえども戦場をほしいままに設定するわけにいかないのさ」(ヤン)
「もし、卿の作戦をもってしても勝利をえられぬときは」
「予があらためてヤンの希謀に対抗する手段を考えよう」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)
「疾風ウォルフに合格点をいただけるとは光栄だ」
「おれにも宇宙艦隊の平参謀ぐらいはつとまりそうだな」(オスカー・フォン・ロイエンタール)
「いや、だめだな、卿におれの幕僚はつとまらんよ」
「おれは皇帝とちがって、有能な部下に嫉妬するタイプなのでな」(ウォルフガング・ミッターマイヤー)
「疾風ウォルフはご謙遜だ」
「全宇宙でおれに勝ちうる用兵家といえば」(ロイエンタール)
「わが皇帝と、ヤン・ウェンリーと、メルカッツと、それに卿とがいるだけなのにな」
「──そのうちふたりと戦わずにすむのは幸運なことだ」(ロイエンタール)
「皇帝のおでましだ。花束の用意はいいか」
「撃て!」(ダスティ・アッテンボロー)
「元帥だの宇宙艦隊司令長官だのと顕職にまつりあげられている間に」
「おれも戦闘指揮の感覚がにぶったとみえる」(ミッターマイヤー)
「味方がついてこれないような作戦をたてるとはな」(ミッターマイヤー)
「魔術師め、バイエルラインをもてあそんだか」
「まだまだ役者がちがうな」(ミッターマイヤー)
「さすがに疾風ウォルフだ」
「あの用兵は奇をてらわないが、凡将のよくするところではない」(ヤン)
「フロイライン・マリーンドルフ」
「あなたを第二代の大本営幕僚総監に任命する」(ラインハルト)
「シュタインメッツに代わって予を補佐してほしい」
「ああ、わかっている」(ラインハルト)
「たしかにあなたは一兵を指揮したこともない」
「だが、兵士を指揮するのは前線の提督たちで、彼らを指揮するのは予だ」(ラインハルト)
「あなたは予に助言してくれればそれでよい」
「誰が皇帝の人事に異をとなえるというのだ」(ラインハルト)
「これだ、これでなくてはな」
「ヤン・ウェンリーが猛攻に出てくることはわかっていた」(ラインハルト)
「バーミリオン会戦のときもそうだったが、予と直接対決しないかぎり」
「予を打倒することはかなわないのだから」(ラインハルト)
「一生分の勤勉さを、あなたはここで費いはたしてしまいそうですな、ヤン提督」(ワルター・フォン・シェーンコップ)
「ああ、その指揮官は鉄壁ミュラーにちがいないよ」
「異名にふさわしく、主君を守ろうとしているのだ」(ヤン)
「彼を部下に持ったという一事だけで」
「皇帝ラインハルトの名は後世に伝えられるだろうな」(ヤン)
「つまりは、人は人にしたがうのであって」
「理念や制度にしたがうのではないということかな」(ヤン)
「前後、左右、上下、いずれの方角を見ても味方の艦影で埋まっている」
「にもかかわらず、わが軍が劣勢であるのはどういうわけだ」(フォルカー・アクセル・フォン・ビューロー)
「小官は悪運強く、なお現世に足をとどめたり」
「敵の砲火は、ヴァルハラの門扉を撃ち破るあたわず…」(ミッターマイヤー)
「予はこれまで戦うにあたって、受け身となってよき結果を報われたことは一度もなかった」
「それを忘れたとき、軍神は予の怠惰を罰したもうた」(ラインハルト)
「今回、いまだ勝利をえられぬゆえんである」(ラインハルト)
「ヤン・ウェンリーは狭隘な回廊の地形を利し、わが軍に縦隊列を強いて」
「わが軍の多数に対抗している」(ラインハルト)
「予はそれに対し、巧緻をもって報おうとしたが、これは誤りであった」(ラインハルト)
「正面から力をもって彼の抵抗を撃砕し、彼をふたたび起つあたわざらしめることこそ」
「予と予の軍隊の赴くべき道であろう」(ラインハルト)
「心配するな、死地にはいりこんだのは帝国軍のほうだ」
「退路を封じこんで袋だたきにしてやれ」(アッテンボロー)
「吾々は宇宙を征服しうるも、一個人を征服するあたわざるか」(ミッターマイヤー)
「まいったな、うちの生きた航路図が、死んだ航路図になってしまった」
「これからはうっかり森へハイキングにもいけんぞ」(アッテンボロー)
第五章 魔術師、還らず
「脳細胞がミルク粥になってて、考えごとどころじゃない」
「とにかく、すこし寝ませてくれ」(ヤン)
「ベッドがほしい、女つきでなくていい」(オリビエ・ポプラン)
「無限の未来より一夜の睡眠がほしい心境だ」(ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ)
「今敵軍に攻撃されたらどうする気だ」
「しかしまあ眠るのも死ぬのも似たようなものか…」(ベルンハルト・フォン・シュナイダー)
「やれやれ、こいつら全員をめざめさせるには」
「キスしてくれる王女さまが100万人ぐらい必要だな」(アレックス・キャゼルヌ)
「助力が必要なら、キャゼルヌ中将」
「婦人兵にかぎって小生ひとりで全員を眠りの園から呼びもどしてさしあげようか」(シェーンコップ)
「最初は皇帝をイゼルローン回廊に引きずりこむ」
「つぎに会談のテーブルに引きずりだす」(ヤン)
「事態をうまく運ぶために、皇帝の両足に銀のスケートでもはかせたいところだな」(ヤン)
「かっこうよく死ぬのは、ビュコック爺さんに先をこされてしまったからな」
「後追い心中をしても誰もほめちゃくれない」(アッテンボロー)
「したたかに生き残っていい目を見なきゃ損さ」(アッテンボロー)
「その(謀殺の)可能性は薄いと思う」
「理由は、皇帝の為人だ」(シェーンコップ)
「あのプライドの高い金髪の坊やが、お得意の戦争で勝てないからといって」
「謀殺という手段に訴えるとは想像しにくいな」(シェーンコップ)
「ヤン・ウェンリーは宇宙のすべてを欲しているのではないと思います」(ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ、通称:ヒルダ)
「あえて申しあげますが、譲歩が必要であるとすれば」
「それをなさる権利と責任は陛下のほうにおありです」(ヒルダ)
「宇宙の支配者に対してそうも歯に衣を着せない人間は、生者ではあなただけだな」
「フロイライン」(ラインハルト)
「あなたの勇気と率直さは賞賛に値するが」
「予がいつもそれを喜ぶと思ってもらってはこまる」(ラインハルト)
「キルヒアイスが諌めにきたのだ」(ラインハルト)
「キルヒアイスが言ったのだ、これ以上ヤン・ウェンリーと争うのはおよしください、と」
「あいつは死んでまでおれに意見する…」(ラインハルト)
「…わかったよ、キルヒアイス、お前はいつもそうだ」(ラインハルト)
「おれよりたった二ヶ月早く生まれただけなのに」
「年上ぶって、いつもおれの喧嘩をとめるのさ」(ラインハルト)
「現在のおれは、お前より年上なんだぞ、お前は年をとらないからな」
「だけど、わかった。ヤン・ウェンリーと話しあってみよう」(ラインハルト)
「あくまで話しあってみるだけだ」
「決裂しないとは約束できないぞ」(ラインハルト)
「皇帝がヤンと交渉なさったところで、どうせ決裂するに決まっている」
「そうなったら即座に再戦だ」(フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト)
「(人質の)使者として他に候補者なき場合は、臣がその任にあたりましょう」(パウル・フォン・オーベルシュタイン)
「あのオーベルシュタインと無理心中などという死にかたをさせられたのでは」
「ヤン・ウェンリーも浮かがれんだろうよ」(ミッターマイヤー)
「第一、奴が使者となってヤンのもとへ赴いたところで、ヤンが信用するものか」(ミッターマイヤー)
「いや、いっそ奴のやりたいようにさせてやればよいのさ」(ロイエンタール)
「ただし、オーベルシュタインがヤンの一党に殺害された後」
「おれたちが奴の復讐をしてやる義務もないはずだ」(ロイエンタール)
「そのとおりだ、ヤン・ウェンリーよりもむしろあのオーベルシュタインがいなければ」
「宇宙は平和、ローエングラム王朝は安泰、万事めでたしめでたしだな」(ミッターマイヤー)
「作戦をたてるだけでは勝てない」
「それを完全に実行する能力が艦隊になくては、どうしようもない」(ヤン)
「ここで会談の申しいれを拒否して」
「短時日のうちに再戦することになっては自殺行為だよ」(ヤン)
「まあ、いいだろう」
「皇帝から会談を申しこませたことは、吾々の実質的な勝利を意味する」(キャゼルヌ)
「それに、会談が成功するとはかぎらないにしても、その間に時間はかせげるわけだ」(キャゼルヌ)
「フェザーンや旧同盟領で帝国軍に対するゲリラ活動でもおきてくれれば」
「吾々の立場はさらに有利になる。過剰な期待は禁物だがな」(キャゼルヌ)
「ブルームハルトは護衛役」
「スールはビュコック爺さんの代理人として選ばれたのさ」(ポプラン)
「パトリチェフ中将?」
「あれは引きたて役、それ以外に何があるというんだ」(ポプラン)
「フレデリカ、ちょっと宇宙一の美男子に会ってくるよ、二週間ぐらいで還ってくる」(ヤン)
「気をつけていってらしてね。あ、ちょっと、髪が乱れてるわ」
「だめです、宇宙で二番めの美男子にお会いになるんだから」(フレデリカ・グリーンヒル)
「誰もが平和を望んでいた。自分たちの主導権下における平和を」
「共通の目的が、それぞれの勝利を要求したのである」(歴史家)
「アンドリュー・フォークは最初から燃やされるためにつくられた藁人形にすぎぬ」
「功はわが教団の忠良なる信徒に帰する」(ド・ヴィリエ)
「なぜフォークのごとき無能者の異教徒に」
「宇宙最高の智将を抹殺するという名誉を与えてやらねばならぬ?」(ド・ヴィリエ)
「予はヤン・ウェンリーに手を差しだすつもりだが、ひとたびそれを拒まれたときには」
「ふたたび握手を求めるつもりはない」(ラインハルト)
「(フォークは)秀才だったのですが」
「現実が彼のほうに歩みよってくれなかったのですな」(フョードル・パトリチェフ)
「方程式や公式で解決できる問題なら、手ぎわよくかたづけたにちがいありませんが」
「教本のない世界では生きられなかったらしい」(パトリチェフ)
「よせよ、痛いじゃないかね」(パトリチェフ)
ここまで来たのだから、希望は通じる。
努力はきっと報われる!(ユリアン・ミンツ)
「ごめん、フレデリカ」
「ごめん、ユリアン」
「ごめん、みんな…」(ヤン)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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