「3月のライオン」桐山零(きりやまれい)の名言・台詞まとめ

マンガ「3月のライオン」桐山零(きりやまれい)の名言・台詞をまとめていきます。

 

3月のライオン

1巻

(養父との将棋は)一手一手、まるで素手で殴ってるような感触がした──。
殴った肌のあたたかさまで、生々しく残ってる気がする。

 

──この町に越してきてしばらくの間、どこを歩いても夢の中にいるみたいだった。
音がよく聞こえないし、町が白黒にチカチカしたりした。

 

──でも、あとで気がついた…緊張していたのだ。
慣れない町に、そして一人暮らしに。

 

でも知ってるひとができたとたん、橋の向こうに色がついたような気がした。

 

ボクはあかりさんになんとなくさからえない…。
最初に一番みっともない所を全部見られてしまったから、
もうとりつくろえないのだ…。

 

プロになるということは、止まらない列車に飛び乗るようなものだ。
もう二度と降りる事はできない──負けて転がり堕ちるまでは…。

 

この小さな将棋会館(宇宙)の中で、気が遠くなる程の勝ったり負けたりを繰り返すのだ。
「負けたくない」と喘ぎながら…。

 

「(将棋好きか?) …はい」(幼少)

 

嘘だった…人生で初めての生きる為の。
──そして決して戻れない…。

 

一刻も早く(家を)出なければ…。
僕があの家の人たちを、父さんを喰いつくす前に…。

 

──そして思う、いっそ本当に鳥だったらと。
そうしたら、こんな激しい痛み、知らずに済んだのにと。

 

2巻

どうやら僕は「どこかに行きたかった」のではなく、
「どこかへ行ってしまいたかった」という事らしいのだ。

 

頭ではわかっているのに、動けないのは何でだ。
「勝つ理由が無い」とかいいながら、負けると苦しいのは何故だ。

 

中途半端だ、僕は。
何もかも…。

 

「人生を早く決めた事は後悔していません…」
「でも多分、『逃げなかった』って記憶が欲しかったんだと思います」

 

ゴールの向こう側について語られる物語を、僕はまだ知らない。

 

知らなかった。
誰かに自分のいる世界の事について興味を持ってもらえる事がこんなにも、
お腹のあたりがフワフワする程嬉しい事だったなんて…。

 

そうだ、何で忘れてたんだろう。
僕は今、父さんがこがれた棋士の世界に立っているんじゃないか…。

 

なんで…なんで忘れていられたんだろう。
こんな大事な事を…。

 

「ふざけんなよ、弱いのが悪いんじゃんか」
「弱いから負けたんだよっっ」

 

「勉強しろよ、してねーのわかんだよ」
「こっちは全部賭けてんだよ」
「弱いヤツには用はねーんだよっっっ」

 

3巻

自分のひとりぼっちに気をとられ、誰かのひとりぼっちに気づけないでいた。

 

──そうだ、あの家はなんかコタツみたいなんだ…。
中にいると、とろけるようあったかくて心地良くって。

 

外に出ると今まで平気だった日常が、
すっごい寒いところなんだって気づかされてしまうんだ。

 

あの時はただ為す術なく殴られるばかりで、ひとつの傷も返せなかったけど…。
盤上でまで、ただ殴られてる訳にはいかないんだよ。

 

「研究会に入れて下さい」

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4巻

「この局面になった時点でよくないのではないかと…」
「説明って…えーと何ていうか…気持ち悪い?」

 

ぼくは、いやぼくたちはプロだ。
どちらかだけが一方的に甘い汁をすする関係であってはならないのだ。

 

5巻

「(負けに)慣れてもダメです」
「『負け』が悔しくなくなったら、勉強しなくなってしまうので…」

 

「強くなっても、もっと強い人と当たれば負けます…」
「そうすればやっぱり内蔵がひっくりかえるくらい悔しいです」

 

「ひなちゃん、ありがとう」
「君はぼくの恩人だ」

 

「約束する、僕がついてる」
「一生かかってでも僕は、君に恩を返すよ」

 

6巻

「彼女は僕の大事なひとです」

 

「彼女の為なら僕は何だってするつもりです」
「彼女が困っているのなら、何をしてでも助けたいっ」

 

「あの時僕は、僕が助けてもらったんだと思いました」
「ひなちゃんはぼくの恩人だと…」

 

「──だからひなちゃんをこんな『勇気ある子』に育ててくれた」
「あかりさんも僕にとっては恩人なんです」

 

「二海堂、お前なら大丈夫だ」

 

ああ、うるさい…頭の中の声がこっちまできこえて来るみたいだ…。
世界の中心は自分だとでも思ってんだろうな。

 

倒れるまで指しつづけた二海堂、そして目の前の彼女(ひなちゃん)も…戦っているんだ。
──みんなたったひとつの小さな自分の居場所を勝ちとるために。

 

自分の問題(読みの弱さ)を克服せずに他人に背負わせる事を「正しい」と言うのなら、
僕の答えは──ただ一つ、ふざけるな。

 

7巻

こんなに急に手に入ったものは、やっぱりまた急に消えて行っちゃうのかなあ。
──でも今はただうれしくて、うれしくて…。

 

──そうだ、もしいつか消えちゃうんだとしても忘れないでおこう。
うれしかった日は確かにあったんだって。

 

「ひなちゃん、ごめん」
「ぼくは…結局僕は何もできなかった」

 

8巻

今からぼくはこの人(宗谷名人)と渡り合わねばならないのだ。
力の差など解りきっている。

 

──だが「勝つため」以外の心で飛び込んだら、一瞬で首を吹っとばされる。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
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