アニメ【推しの子】恋愛リアリティショー編(5~8話)の名言・台詞をまとめていきます。
【推しの子】
5話
「よく手入れされたつやつやの髮」
「あどけなさの抜けない童顔」
「天然おバカっぽいキャラクター」(星野瑠美衣、通称:ルビー)
「確かに…長年アイドルを追ってきた私の経験上」
「ああいう子はこってりしたオタの人気をめちゃくちゃ稼ぐ!」(ルビー)
「視点も分析もなんか嫌だな」(星野愛久愛海、通称:アクア)
「(誘えば?) いやまあ、そうなんだけど…」
「ほら、私とロリ先輩はただならぬ因縁があるじゃない?」(ルビー)
「なんだろう…なんだろう、大事な話とか改まって」
「ええっ? もしかして、そういう…? 困るなあ…ええっ?」(有馬かな)
「(遅い?) はあ? 永遠に待ってろ」
「なんで妹もいるのよ」(かな)
「はぁ…気負って損した」(かな)
「で…何? 私も暇じゃないんだから20秒で済ませて」(かな)
「態度、露骨~」(ルビー)
「お兄ちゃん、ここでアイドルやらないって誘ったら」
「君はアイドル級にかわいいよって言うようなものじゃない!?」(ルビー)
「すんごく癪なんだけど!」(ルビー)
「有馬かなさん」
「私とアイドル、やりませんか?」(ルビー)
「これ、マジな話?」(かな)
「大事でマジな話」(ルビー)
「いや、なしでしょ」
「アイドル活動を始めたら、若手役者枠の仕事を失い」
「新陳代謝の激しいアイドル枠の仕事がメインになる」(かな)
「アイドル枠で跳ねなかったら、どちらの仕事も失う」
「セルフプロデュース上のリスクが大きすぎる」(かな)
「ただ…星野瑠美衣。なんでかは分からないけど」
「この子からは天才アイドル・アイを彷彿とさせる何かを感じる」(かな)
「アイとは一度仕事をしただけだけど、売れるべくして売れた本物だった」
「芸能人としての嗅覚が、この子に可能性を感じてる」(かな)
「だけど、苺プロは大手じゃないし、新規プロジェクトで実績もない」
「第一、私はアイドルで売れるほどかわいくなんて…」(かな)
「無謀な賭けに乗るほど愚かじゃない」(かな)
「頼む、有馬かな」
「妹とアイドルやってくれ」(アクア)
「いや、かわいいだろ」
「俺も酔狂でアイドルやってくれなんて言わない」(アクア)
「有馬は、そこらのアイドルよりずっとかわいい」
「有馬になら、大事な妹を預けられると思ってる」(アクア)
「もう! 何度言われても無理なものは無理!」
「絶対やらないから!」(かな)
「苺プロへようこそ、歓迎します」(斉藤ミヤコ)
「頭ではダメって分かってるのに、なんで私はいつもこう…」(かな)
「(どんな手?) 別に、ただの人読み」
「有馬かなは共感力が強くて押しに弱い」(アクア)
「性格上、泣き落としやゴリ押しが有効かなと思って試したら、案の定だっただけ」(アクア)
「僕は悪いことしたとは思ってないよ」
「別に嘘はついてないんだし」(アクア)
「まあ…”元天才子役”っていう今やなんの意味もない肩書が」
「”元天才子役のアイドル”に変わっただけ」(かな)
「自分を納得させるのに必死だねえ」(ルビー)
「(アクア?) いや、誰!?」(ルビー、かな)
「お兄ちゃん、陰のオーラ発してる闇系じゃない!」(ルビー)
「キャラ作りすぎ!」(かな)
「あ~あ。お兄ちゃん、こういうぶりっ子タイプには厳しいからなあ」
「この子はないなあ」(ルビー)
「MEMちょもかわいいね。めっちゃ照れる」(アクア)
「はあ? 死ね」(ルビー、かな)
「なんだ、あいつ」
「私にはかわいいんて勧誘の時しか言わなかったくせに!」(かな)
「女に囲まれて浮かれてんな」
「帰ったら説教だわ」(ルビー)
「結局お兄ちゃんもオスなんだね」(ルビー)
「チョロそうなメス見つけたら、すぐこれだよ」(かな)
「2人共、これメディア用だから落ち着いて」
「そうしないと番組が成り立たないでしょ」(ミヤコ)
「あなただって女優を続けるなら、いずれキスシーンとかも求められる」
「ここを割り切るのも仕事のうち」(ミヤコ)
「この業界でガチガチの貞操観念持ったままだと、後々つらいわよ」(ミヤコ)
「だる…若者特有の共感し合うだけの会話、きつう…」
「なんで俺がこんな…」(アクア)
「とにかくこなすしかない」
「鏑木Pからアイの情報を引き出すため」
「それは、俺達の父親を捜すヒントになるはず」(アクア)
「(恋愛に興味?) ないわけないじゃん、僕も男だし」
「でも…僕は過去の恋愛引きずってて…」(アクア)
「いや、思えばあれが恋だったのかも分からない」
「消化しきれてないからなんとも…」(アクア)
「ここはきっと使われるよ」
「仲良くしようね」(鷲見ゆき)
「仮にも私は妹なわけで、私が嫌いなタイプと兄が付き合うのは嫌なわけ」
「なので、お兄ちゃんが付き合うべき女性を私が決めます」(ルビー)
「お前は見る目がないから、しばらく恋愛すんなよ」(アクア)
「先輩、仕事ないの慣れてるでしょ。普段何して過ごしてたの?」(ルビー)
「あごにジャブ入れて、脳揺らずぞ、こら!」(かな)
「暇なら勉強してなさいよ」
「アイドルなんて、売れても食えない上に旬の短い仕事なんだから」(かな)
「いい大学入るために何かした方が、人生にとってプラスよ」(かな)
「だって、名前付けたらもうマジでしょ」
「私まだそこまでアイドル名乗るふんぎりついてないっていうか…」(かな)
「一番宣伝になるのは結局コラボ」
「有名YouTuberとコラボするのが一番手っ取り早い」(ぴえヨン)
「でも、私達の初めての仕事だよ」
「嘘は…嫌だ!」(ルビー)
「私達の名前は…”B小町”!」(ルビー)
6話
「私…もう”今ガチ”やめたい」(ゆき)
「自分の”好き”って気持ちをみんなに見せるって、こんなに怖いことないよ!」
「始まるまで全然分かってなかった」(ゆき)
「メムも自分のチャンネルでバカやってるから分かる」
「みんな私のことバカだと思って…まあ実際バカなんだけど」(MEMちょ)
「(演技?) いやいや。黒川さんみたく女優じゃないし、私に演技なんて出来ないよ」
「ちょっと自分の気持ちを膨らませて話してるだけ」(ゆき)
「いえ、自分精進の身なので」
「こういう(焼肉の)場では絶対トングを手放さないって決めてるんです」(黒川あかね)
「最初はよく焦がして怒られましたが、今では上手に焼けるようになったんです」(あかね)
「だからね、今求められてるものは、より過激なものってわけさ」
「どこまでリスクを取れるかで、選択肢が変わってくるっていうか」(MEMちょ)
「はぁ…焼肉とは豪勢ですね」
「かわいい子達を眺めながら食う肉はさぞ美味しかったんでしょうね」(ルビー)
「(ただの付き合い?) 嘘だ! 顔から堪能感があふれ出てるもん!」(ルビー)
「若い体は脂っこいの無限に食っても、胃が全然もたれねえ」
「最高すぎる」(アクア)
「ていうか、思ったより恋リアにやらせはないぞ」(アクア)
「一部の人間はあからさまにやってるけど」
「大抵の奴は極力自分をよく見せようとする程度」(アクア)
「そんなのリアルでもみんなやってることだろ」
「合コンに行けば同じ光景が見られるぞ」(アクア)
「嘘は、身を守る最大の手段でもあるからさ」(アクア)
「(ゆきに絡む?) 俺はいい。番組が終わるまで安全圏でやり過ごす」(アクア)
「私はこのままおバカ系癒やし枠キープ出来れば、それでいいかなあ」
「自分のチャンネルにお客の導線引くのが目的だし」(MEMちょ)
「わ…私が、不甲斐ないから…」
「頑張らなきゃ…頑張って、爪痕残さなきゃ…」(あかね)
「あんたが何しようとしてんの」
「よそ様の商品をマズいとか書き込もうとして、エゴサされたらどうする!」(かな)
「商品名を出したら、最低5人の関係者には検索されてる」
「そして、その会社から仕事は二度と来なくなる!」(かな)
「あらあら、関連検索に”かわいい”まで付けて」
「そんなにかわいいって言われたかった?」(かな)
「みんなしてないって口では言うけどね」
「断言するわ、アイドルの9割はエゴサをしてる」(かな)
「世は大エゴサ時代!」(かな)
「広告代理店じゃなくてもビッグデータにアクセス出来て」
「感想や客層のアナリティクスを調べられるようになった」(かな)
「ネットの広告費はリアルに追いつき、2兆円市場と言われている」
「ネットの反応を見るなって時代は終わったのよ」(かな)
「今はもう、ネットマーケティングを怠った人間から脱落する世の中」
「コンテンツとファンは既に相互監視状態にある」(かな)
「そして芸能は、私達そのものがコンテンツ」
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいていることを忘れてはいけない」(かな)
「(焦ってる?) 別にそんなんじゃ」
「私はどうにか目立って…結果を残したいだけ」(あかね)
「でも、そうはさせないよ」
「私は私が目立つように戦う」
「悪く思わないでね」(ゆき)
「ゆきちゃんとは、なんでこんなに違うんだろ?」
「ゆきちゃんより目立たなきゃ」(あかね)
「頑張って戦わなきゃ…」
「私に期待してくれる人のためにも!」(あかね)
「あかね!」
「大丈夫だから、落ち着いて」(ゆき)
「分かってる、焦っちゃったんだよね」
「知ってるよ、あかねが努力家なの」(ゆき)
「みんなの期待に応えようとして、ちょっと向いてないことしようとして」
「なんか分からなくなったんでしょ」(ゆき)
「学校とかだったら、ちょっともめてすぐ仲直りみたいなこと、よくある話で」
「本人達の中では解決したことだとしても…」(アクア)
「それをネットは許さない」(アクア)
「人は謝ってる人に群がるんだよ」
「”謝ってるってことは、悪いことをしたって認めたんでしょ?”」
「”悪いことをしたなら石を投げていいよね”」(MEMちょ)
「そんな風に、謝罪って日本人の道理的には正しいけど」
「炎上対策としては下の下なんだよ」(MEMちょ)
「私は悪いことをしたから当然だ」
「これはみんなの意見、目をそらしちゃダメだ」(あかね)
「炎上ってさ、真面目な子ほどダメージ大きいんだよね」
「批判の意見なんて見なきゃいいのに」
「全部の意見を真正面から真摯に受け止めようとするから」(MEMちょ)
「疲れた…考えるの、もう疲れた」
「何も考えたくない…」(あかね)
「落ち着け!」
「俺は敵じゃない、頼むから落ち着いてくれ」(アクア)
7話
「メムの奴が、台風の中お前が出かけて、なのに全然帰ってこないって捜し回ってんだよ」
「バカ野郎が…」(アクア)
「(慣れる?) 多少はね」
「でも個人差があるから、慣れない人はずっと慣れないものよ」(かな)
「私だってその日のメンタル次第では、本当に死んでやろうかって思う日もある」(かな)
「耐性のない10代の少女が、初めて罵詈雑言の集中砲火にさらされる心境は」
「あんたには想像も出来ないでしょうね」(かな)
「それは、人生が終わったと錯覚するほどよ」(かな)
「SNSは有名人への悪口を可視化」
「表現の自由と正義の名の下、毎日のように誰かが過剰なリンチに遭ってる」(かな)
「みんな自分だけは例外って思いながら、しっかり人を追い込んでるのよ」
「なんの気なしな独り言が人を殺すの」(かな)
「他人に興味なさそうにして、ちゃんと見てたのね」(ミヤコ)
「人は簡単に死ぬ」
「誰かが悲鳴を上げたら、すぐ動かなきゃ手遅れになる」(アクア)
「あかね」
「お前、これからどうしたい?」
「このまま番組を降りるって選択肢もあるってことだ」(アクア)
「黒川あかねって本名さらして活動してるんだ」
「引き時はちゃんと自分で見極めろよ」(アクア)
「私…もっと有名な女優になって、これからも演技続けていくために頑張ってきた」(あかね)
「みんなにもいっぱい助けてもらって」
「でも、こんなことになっちゃって…」(あかね)
「怖いけど…すごく怖いけど…続ける」
「このまま辞めたくない!」(あかね)
「でも…このままってのは気分悪いよな」
「あおった番組サイドも、好き勝手言うネットの奴等にも」
「腹が立ってしょうがないんだよ」(アクア)
「やったわね、あんた」
「褒めた私がバカだったわ」(ミヤコ)
「上手くいくかは分からないけど…ここからが本当のリアリティーショーだ」(アクア)
「俺は分の悪い賭けだと思ってない」
「注目度というのは、盤上に賭けられたチップそのもの」(アクア)
「このギャンブルから降りれば、あかねは勝負しないままボロボロになって負ける」(アクア)
「ポーカーはレイズしなきゃ勝てない」
「俺はエースが1枚でもあれば勝負する」(アクア)
「どんな聖人も、一面だけ切り抜いてつなぎ合わせれば、悪人に仕立て上げられる」
「それが演出っていうもの」(アクア)
「今のこの状況って、広告代理店風に言うと」
「能動視聴者数が多く、強いインプレッションが期待できる状況ってやつなの」(MEMちょ)
「一見あかねへの叩きが目立っているけど、それって表面的なものでさあ」
「実態としては数%程度のものでしかない」(MEMちょ)
「自殺未遂というセンシティブな話題」
「ほとんどの客層は」
「叩くべきか擁護すべきか悩んでいるサイレントマジョリティー」(MEMちょ)
「つまり答えを求めているユーザーが多い」(MEMちょ)
「そこに共感性の高い意見を提供すれば」
「多くの人がそれを正義と思い込むマーケットになっている」(MEMちょ)
「これだけ注目されてる中だもん」
「世の中の意見まるっと上書き出来ちゃうかもねえ」(MEMちょ)
「私はネット上のマーケティングと、セルフプロモーションでここまで来たんだよ」
「こう見えて、バズらせのプロなんだけど」(MEMちょ)
「(カメラ止まって?) 甘いな」
「プロモデルの私が、定点カメラの位置を気にしてないと思う?」(ゆき)
「一応、カメラに気持ちよ~く映るポジでやってたんだよ~」(ゆき)
「プロだろうとなんだろうと、17歳なんて間違いばっかのクソガキだろ」
「大人がガキ守らなくて…どうすんだよ」(アクア)
「炎上騒ぎは、ある程度の収束を見せた」
「そういう歯切れの悪い言い方になるのは、炎上に完全な解決はないからだ」(アクア)
「これからも事ある度に蒸し返されて、言い続ける奴は10年後も言い続けるだろう」(アクア)
「言葉が難しい世の中になったなあって思うよ」
「今のツイッターで言ったら軽く燃えるんだろうなあ」
「ホント、気を付けないと」(ゆき)
「これからはさ、あかねもちょっとキャラ付けた方がいいんじゃない?」
「やっぱ素の自分で出て叩かれるとダメージ大きいし」(MEMちょ)
「何かしら演じてたら、その役が鎧になる」
「素の自分をさらしても傷つくだけ」(アクア)
「これは別にリアリティーショーに限った話じゃない」
「社交術としても重要な概念だ」(アクア)
「(女性の)理想…顔のいい女」(アクア)
「太陽みたいな笑顔、完璧なパフォーマンス」
「まるで無敵に思える言動」
「吸い寄せられる、天性の瞳」(アクア)
「ん~、でもあれかな」
「”B小町”のアイみたいな?」(MEMちょ)
「アクア君の好みの女の子…やってみるね」(あかね)
「アイのマネなんて誰にも出来ない」
「あれは天性のものだ」(アクア)
「頑張ろう」
「アクア君は、私のために頑張って動画作ってくれたんだ」(あかね)
「嵐の中、私を捜しに来てくれた」
「嬉しかったなあ…恩返ししないと」(あかね)
「アクア君の好みを演じてアピールしたら、喜んでくれるかな」
「”B小町”のアイ…資料集めないと」(あかね)
「特徴はやっぱりあの瞳」
「自信から来るもの?」
「だとしたら承認欲求は満たされてる」(あかね)
「友人関係は薄そう?」
「でも異性関係は何かあるだろうな」(あかね)
「家庭環境はいい?」
「いや、この人格形成は劣悪な方向かな」
「愛情の抱き方に何かしらのバイアスあり」(あかね)
「秘密主義と暴露欲求、破天荒な言動に反し完璧主義」
「無頓着さと過度な執着」
「金銭感覚が節制傾向、ファッションはやや無関心」(あかね)
「視力はいい、聴覚と嗅覚が過敏」
「歩き方が大股」
「教育レベルは低め、箸の持ち方が少しいびつ」(あかね)
「発達障害の傾向」
「思春期の段階で性交渉があった子特有のバランスの悪さ」(あかね)
「15歳あたりから破滅的行動に改善が見られる」
「いい出会いがあったのかな?」(あかね)
「あ~あ、あのままリタイアしてくれればよかったのに」(かな)
「あっ…違う違う、そういう意味じゃなくてだよ」
「商売敵として」(かな)
「いや、同い年で同じ女優業やってる人間としては、目の上のたんこぶっていうかさ…」
「ちょっとは落ちてこいって気持ちを持つのも分かるでしょ」(かな)
「劇団ララライの黒川あかねっていえば、天才役者として演劇界では有名でしょうが」(かな)
8話
「一流の役者しかいないといわれる劇団ララライ」
「黒川あかねは、そこの若きエース」(かな)
「徹底した役作り、与えられた役への深い考察と洞察」
「それらを完璧に演じきる天性のセンス」(かな)
「リアリティショー映えする性格じゃなかったみたいだけど」
「役者としては…天才と呼ぶしかない」(かな)
「一瞬で持っていった」
「キャストもスタッフも、カメラマンですら」(アクア)
「視線を向けざるを得ない不思議な引力」
「まるでアイのようなカリスマ性、それが彼女にはあった」(アクア)
「ほら、あかねにだけなんか素直!」
「マジでアクたん、ああいう感じが好きなんだ」(MEMちょ)
「あかね、きっちり仕上げてきたなあ」(ゆき)
「だから…マジでやめろ…」(アクア)
「いや、反応…ガチじゃん」(ゆき)
「(どうする?) ど…どうしたらいいのかな」(あかね)
「(付き合う?) あ…ありかなしで言ったら…ある…」(あかね)
「幼年期、アイと数年一緒にいたが」
「俺はアイのことを結局何1つ知ることが出来なかった気がする」(アクア)
「何1つ分かってやれなかった」
「どこまでが嘘で、どこからが本当なのか」(アクア)
「俺にとってアイってなんなんだ?」
「ファン? 母親? それとも…」(アクア)
「有馬かな、なあ…今から学校サボって遊び行かね?」(アクア)
「あ…行く」(かな)
「はぁ~、マジあり得なくない?」
「学校サボって遊びに行くとか、マジ不良じゃん」
「あり得ない、マジ最悪、マジ最悪!」(かな)
「(やめとく?) そうは言ってない」(かな)
「なんだかあんたが思い詰めた顔してるから、ちゃんと見ててあげなきゃっていう先輩心?」
「心が天使よね、私」(かな)
「やっぱあんた変わってる」
「うら若き男女が学校という牢獄から逃げ出して何をするかと思えば」
「公園でのんきにキャッチボールだもん」(かな)
「嘘ついたり、打算で動くことばっかで」
「なんの打算もなく無駄な会話できる人間って、俺の周りにはあまりいない」(アクア)
「その点、有馬なら気を遣わなくていいし」(アクア)
「使えや、こら!」(かな)
「ん~、でもまあ、そういう相手に選んでくれたってのは、悪い気はしないかな」(かな)
「成長していくにつれて、精神の方が体と環境に適合していく」
「どんどんと、僕と星野アクアの境目がなくなっていく」(アクア)
「前から思ってたけど、怖くて聞けなかった」
「あんたもしかしてさ…中二病?」
「そういうの早く卒業しなさいよ、痛いから」(かな)
「(本当に初心者か?) そうよ、アクアとするのが初めて、一番最初」
「もしかして、始球式アイドル狙えちゃう?」(かな)
「自分の感情に整理がついた」
「俺は黒川あかねに、星野アイの幻影を見てるだけ」(アクア)
「いよいよ撮影も終わりだね」
「寂しいなあ…」(あかね)
「アクア君の言う通りのキャラ付けしたら人気も出て、かなり助かったよ」
「ありがとう」(あかね)
「アイの演技…いや、役作りか」
「まるで夢を…本物を見てるみたいだった」(アクア)
「一応、プロファイリングの本とか読んだりはしてるんだけどね」
「いっぱい調べて、自分なりに解釈してるだけ」(あかね)
「いろいろ勝手な設定とか足しちゃってるし」
「たとえば…アイには実は隠し子がいるとか」(あかね)
「だとしたら、いろんな感情のラインに整合性が取れるし」
「不可解だった数々の行動の理由が分かる」(あかね)
「何を考えてどういう人格なのか、数式パズルみたいに分かってくる」(あかね)
「(アイの思考パターン?) どういう生き方をしてきて、どういう男が好きかまで」
「多分だいたい分かると思うけど」(あかね)
「芸能界には、才能が集まる」(アクア)
「俺には、あの自由奔放で才能の塊だった星野アイが何を感じて、何をしたかったのか」
「これっぽっちも分からないままだった」(アクア)
「黒川あかねという才能はおそらく、何年も一緒にいた俺よりずっと深くアイを理解して」
「行動を完璧にトレースしている」(アクア)
「俺達はあくまで仕事上の付き合い」
「番組が終わったら、関わることはなくなるだろう」(アクア)
「だけど…黒川あかねは使える」
「ここで手放すわけにはいかない」(アクア)
「この業界、君達の才能を利用するだけ利用して捨てる」
「悪い大人がたくさんいる」(ディレクター)
「甘い誘惑が多いけど、雰囲気に流されやすい子が行き着く先は」
「決まって奈落だからね」(ディレクター)
「だからね、その…私達の交際って、仕事?」
「それとも、本気のやつ?」(あかね)
「変な気は遣わないでいいよ」
「アクア君は私のこと、異性として見てないでしょ」(あかね)
「分かるよ、それくらい」(あかね)
「確かに俺は、あかねを異性としては見ていない」
「付き合うってのも、仕事の延長線上に捉えてる」(アクア)
「ただ、俺はあかねに女優として強い興味を持っている」
「これは嘘じゃない」(アクア)
「そっか…まあいいか」
「それは、一番言われて嬉しい言葉でもあるから」(あかね)
「じゃあお仕事として、彼氏彼女しようね」
「本当の彼氏彼女は、ゆき達がいれば十分だし」(あかね)
「テクニカルだよねえ」
「でも、私はゆきのそういうところが、結構好きなんだ」(あかね)
「寂しいなあ」
「私、この現場メチャクチャ好きだった」(MEMちょ)
「ここだけの話だよ」
「私、もともとアイドル志望だったんだあ」(MEMちょ)
「でもいろいろあって、挫折しちゃって…」
「今は元気にYouTuberやってますけど!」(MEMちょ)
「じゃあ、うち来たら?」
「新生”B小町”は、現在メンバー募集中なんだけど」(アクア)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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