「WIND BREAKER(ウィンドブレイカー)」の名言・台詞まとめ

アニメ「WIND BREAKER(ウィンドブレイカー)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

WIND BREAKER

1話

”これより先 人を傷つける者 物を壊す者 悪意を持ち込む者”
”何人も例外なくボウフウリンが粛清する”(立て看板)

 

「好きなものは強い奴、弱い奴には興味がない」(桜遥)

 

「弱いのに自分が強いと勘違いしてる奴は…」
「ヘドが出る」(桜)

 

「俺の顔と名前よく覚えておけ」
「弱い奴は俺を避けるように、強い奴は俺を見つけるように」
「俺は…風鈴高校・桜遥だ!」(桜)

 

「(ありがとう?) 別にお前を助けたわけじゃねえし!」
「さっきの奴が気に食わなかっただけだし!」(桜)

 

「ケンカにナリは関係ねえ」
「だから俺は風鈴に来た」(桜)

 

「偏差値は最底辺、ケンカは最強」
「落ちこぼれの吹き溜まり、毎日が派閥争いに下剋上」(桜)

 

「盆も正月もケンカがない日はないって話」
「俺はそこでてっぺん獲る」(桜)

 

「ケンカしか取り柄のないド底辺の嫌われ者が」
「1番懸けてケンカするなんて最高じゃねえか」(桜)

 

「まさにクズ中のクズを決める戦い…俺にピッタリだ」(桜)

 

 

「桜、あんた風鈴選んで正解だったよ」
「でもね…あんたに風鈴のてっぺんは獲れない」
「絶対にね」(橘ことは)

 

「あんたは…1人だから」(ことは)

 

「離れていくのは”他人(そっち)”だろ!!」
「これが…これが俺なんだよ!」(桜)

 

「クソ…かばいながらじゃらちが明かねえ」
「つうかなんで俺かばってんだよ」(桜)

 

「誰かのために何かをしても、ろくなことにはならねえじゃねえか」(桜)

 

「ほら見ろ…だから他人に構うもんじゃねえんだ」
「ホントに俺…何やってんだ? 何がしたいんだ?」(桜)

 

「おい、てめえら」
「この街でこんなもん(金属バット)振り回すことがどれほどのことか…」
「分かってんだろうな!」(柊登馬)

 

「この街はちょっと前までいろいろなチームやらギャングやらの抗争で」
「街の治安は最悪だって言ったわよね」(ことは)

 

「正確には2年前、その時から街は変わったの」
「変えたのは風鈴高校の生徒達」
「彼等は初めに街の入口に看板を立てた」(ことは)

 

「それはもともと風鈴高校の名の下に書かれていたけど」
「いつの間にか街の人達は彼等に名前を付けたの」(ことは)

 

「街を守るためケンカする彼等に」
「”防風鈴(ボウフウリン)”、この街の盾”ウィンドブレイカー”と」(ことは)

 

「あんたは他人を諦めてない…諦めなくていい」
「少なくとも、私は桜を向いてる」(ことは)

 

「だからあんたもこっちを向きな」
「そうすればきっと…あんたが望んだものになれるよ」(ことは)

 

「何が”ボウフウリン”だ、何が”街の盾”だ!」
「めちゃくちゃかっこいいじゃねえかあ!」(桜)

 

2話

「まあ…(入学式)ワクワクしていいんじゃない?」
「面白い奴たくさんいるしね」(ことは)

 

「確かにかっけえよな、街を守る正義の味方」
「強い奴も結構いるみたいだし」(桜)

 

「そんな中で1番になれたら…満足できそうだから」(桜)

 

「ああやって見た目ばかり作ってる奴等は、ケンカになりゃ逃げ出すんだ」
「ダセえことこの上ない」(桜)

 

「(決めつける?) 見てきたからな、腐るほど」(桜)

 

「1つの方向から見ただけじゃ本当の形は分からない」
「思うことは自由だけど、決めつけるのは早いんじゃない」(ことは)

 

「ちゃんと話して、ちゃんと見て、分かろうとしなきゃ」
「その人のこと分かりっこないでしょ」(ことは)

 

「助ける? 仲間? 勘違いすんなボケ」
「弱いくせに強いと勘違いしてる奴が気に入らないだけだ…吐き気がする」(桜)

 

「俺…中学の頃、毎日毎日パシられて・殴られて、言いなりになるしかなかった」
「そんな俺を助けてくれたのが風鈴の人だったんす」(楡井秋彦)

 

「普通なら絶対怖いとしか思わないような人が…かっこよかった」(楡井)

 

「俺もああなりたいって…強くてかっこよくなりたいって風鈴に来たんすけど…」
「全然…ダセえなあ」(楡井)

 

「ケンカが弱えくせにメソメソしてんなよ、余計弱く見えるぞ」
「でもまあ…ダサくはねえんじゃねえの?」(桜)

 

「ケンカでは力になれないかもですが、街のことや人のこととか案内しますよ」
「てっぺんまで!」(楡井)

 

「別に、(学校全体を)敵に回したって構わねえだろ」
「俺はケンカで、てっぺん獲りに来たんだぜ」(桜)

 

「ヤバい奴? 俺は好きだぜ」(桜)

 

3話

「狂信者ね。要は自分じゃ何も考えられない…1人じゃ何も決められないってことだろ」
「そんな奴に…俺がやれるかよ」(桜)

 

「お前ら…青春しろよ、青春!」
「せっかく高校へ来たんだからな、たくさん思い出作って有意義に過ごせよ」(梅宮一)

 

「まあそれでな、これだけは言っとかねえとな」
「お前ら…街を守れ」(梅宮)

 

「俺達がもらった名前は”防風鈴(ボウフウリン)”」
「その名に違わず、人を・物を・思いを・大切なものを守れ」
「それがここの唯一のルールだ」(梅宮)

 

「(握手?) ケンカ以外で人に触れるのは…妙な感じがする」(桜)

 

「とにかく、ことはちゃんはあの場にいなかった」
「そして昨日のことは一切話すな」
「さもねえと…俺が血を吐くことになる」(柊)

 

「どういうつもりでわざわざ外から来たか知らねえが」
「とんでもねえ大将のとこに来ちまったな、おめえ」(柊)

 

「(街を)歩いてるだけでも意味があるんだよ」
「俺達がこの制服を着て歩くだけで、小さいチームの連中はだいぶ寄り付かなくなった」(柊)

 

「俺達のケンカは守るケンカだ」
「俺達の方から手を出す必要はない」(柊)

 

「ケンカじゃねえと楽しくねえか?」
「気持ちは分からんでもないがな、俺達も前まではそうだったし」(柊)

 

「けどよ…言葉を交わしたり、必要としたりされたり」
「そういうのもなかなか楽しいもんだぞ」(柊)

 

「ここはちょうど、ボウフウリンと別のチームのシマ境なんです」
「絶対この高架の向こうで問題起こしちゃダメですよ」(楡井)

 

「国の法律が違うように、向こうではこちらのルールは通用しない」
「この先を仕切っているチームの名は…力の絶対信仰”獅子頭連”」(楡井)

 

「ふ~ん、”力の絶対信仰”…」
「いいね、そういうの好きだぜ」(桜)

 

「(手を出す?) 何言ってやがる。こいつが身内なら…」(桜)
「手を出されてる」(桜、杉下京太郎)

 

「(仲間?) 誰が? こいつは違うよ、負けたから」
「負けるってことは弱いってこと」
「弱い奴は…獅子頭連にはいらな~い」(十亀条)

 

4話

「笹城。ありがとな」
「火種になったっつうけど、それは笹城が街と人を守ろうとしてくれた結果だろ?」(梅宮)

 

「なら、謝ることなんてない」
「あとのことは…お兄ちゃん達に任せなさい!」(梅宮)

 

「桜、昨日の大通りの話聞いたぞ」
「今日も笹城を助けてくれた」(梅宮)

 

「家族を守ってくれてありがとう」
「頼もしい弟が増えて嬉しいわ」(梅宮)

 

「この街にいる奴はみんな家族だと思ってんだ、俺は」(梅宮)

 

「ダメだ…足が前に進まない」
「さっきまでのあいつと本当に同じ人間か?」(桜)

 

「よ~し、梅ちゃん。タイマン、タイマン!」
「先にそっちがちょっかい出してきたんだもんねえ」
「やる理由は十分だよね」(兎耳山丁子)

 

「ケンカしたいっていうより…梅ちゃんが欲しい」(兎耳山)

 

「俺…てっぺんになってからなんでかつまんなくて」
「でも梅ちゃんは同じてっぺんなのにいつも楽しそうでヘラヘラしてる」(兎耳山)

 

「そんなのズルい」
「だからフウリンを梅ちゃんごと俺のものにする」(兎耳山)

 

「タイマンなら邪魔しねえけどよ」
「囲むのは気に食わねえんだよ!」(桜)

 

「明日話せば分かるさ」
「いやいや…ケンカは対話よ、桜君」(梅宮)

 

「拳は時に言葉より相手を知る言語になる」
「まあ俺達にしか通じない言葉だがな」(梅宮)

 

5話

「いいか、お前ら」
「こんな大ごとになっちまったが、本命は俺と兎耳山のタイマン」(梅宮)

 

「お前達の勝ち負けは勘定には入らない」
「気楽にいってこい」(梅宮)

 

「ふざけんな!」
「勘定に入ろうが入らなかろうが、負ける気なんてさらさらねえ」(桜)

 

「桜君、何言っても無駄だ」
「こういう子達は、自分がやられないと分からないんだよ」(蘇枋隼飛)

 

「桜君」
「君が”てっぺん獲りに来た”と話した時、バカっぽい人だなって思った」(蘇枋)

 

「もっと空っぽだと思ってたんだ」
「けど、君の言葉や行動には芯がある」(蘇枋)

 

「そんな君を、俺はかっこいいと思ってる」
「だから君に負けないように俺も頑張るよ」(蘇枋)

 

「自分が被害者になった時だけわめくなんて、我慢を知らない子供のようだね」
「つらかったでちゅねえ、ボクちゃん」(蘇枋)

 

「かんしゃく起こして”かわいい”で済むのは、せいぜい小学生までだよ」
「さあ…俺と一緒に大人の階段上ろうか」(蘇枋)

 

「大人になるために必要なもの」
「想像力だよ」(蘇枋)

 

「その想像力を強固なものにするために、必要なものってなんだと思う?」
「それはね…想像が現実になること」(蘇枋)

 

6話

「柊な、今ボウフウリンで四天王張ってんの」
「その中でも多聞天っつう名の頭をやってもらってる」(梅宮)

 

「多聞天の別名ってなんだか知ってるか?」
「多聞天とは別名…毘沙門天」
「戦をつかさどる武神の名だ」(梅宮)

 

「(強い奴?) そりゃもちろん」
「うちの理念は”力の絶対信仰”、強い奴が認められる」
「強ければ強いだけ上に行けるよ」(十亀)

 

「こいつの処遇はお前のタイマンが終わってからでもいいんじゃねえのか?」
「何が起こるかなんて分からねえんだからな」(柊)

 

「それ話したいのか?」
「なら聞きたくねえな」
「話したくなったら話してくれよ」
「それが俺の聞きたい話だ」(梅宮)

 

7話

「桜! たっくさん(ケンカで)話してこいよ」(梅宮)

 

「それにしても…強い奴とやる時の高揚感だけじゃねえ」
「これがなんなのか分からねえが」
「けどまあ…”任せろ”って言っちまったしな」(桜)

 

「(さっさと始めよう?) そんなに焦らなくてもいいじゃない」
「速いってことは悪いことではないんだけど…」
「場合によっては物足りなかったりするでしょう?」(十亀)

 

「特に今回は…ゆっくり楽しみたいんだよねえ」(十亀)

 

「え~、これで速いの?」
「このスピードでえ、ゆっくり付き合ってもらうから」(十亀)

 

「オセロ君さあ、トンネルで俺のこと”ダサい”って言ったよね」
「ホント…イライラしたよ」(十亀)

 

「え? もうのびちゃったの?」
「今の君の方が圧倒的にダサいよね」(十亀)

 

「人に好き勝手言ったり、かっこつけたり、それは力のある奴にしか許されない」
「君が偉そうに出来るのは、強い群れの中にいるからでしょ」(十亀)

 

「風鈴の笠が割れれば静かになるみたいに、1人じゃ何も言えないんでしょ」(十亀)

 

「確かにおめえの言うとおりだ、自由は力のある奴にしか与えられない」
「力がなきゃ、自分なんて押し通せねえ!」(桜)

 

「でもお前には俺が、そう…見えてるんだな」
「俺の1番…嫌いな人間に」(桜)

 

「だったらおめえには…死んでも負けらんねえわ」(桜)

 

「てめえが俺に負けるってことは、てめえの言ったことが間違いだってことだよな」
「てめえのとこのなんちゃって信仰の理屈なら、そういうことだろうがよ!」(桜)

 

「お前に”獅子頭連”の何が分かる」
「ここにいる全員が常に上を目指し…自分を押し通す誓い」
「それが”力の絶対信仰”だ」(十亀)

 

 

「ヒーローごっこやってるお前らとは…力の重さが違うんだよ!」(十亀)

 

「だから、言ってることと…やってることがちげえだろって」
「”弱い者いじめクラブ”に…改名しろよ」(桜)

 

「倒れてる奴ボコるような…中坊追い回すような奴等に…」
「負けられっかよおーーっ!」(桜)

 

「”力の絶対信仰”って、どういう意味か知ってる?」
「あのねあのね、”誰にも屈することなく自分を押し通す誓い”なんだって」(兎耳山)

 

「”力は…自由になるためのもの”なんだって!」(兎耳山)

 

「(スゲえ?) そりゃあ、1番の自由人目指してるもん」
「こんなところで負けてらんないよ」(兎耳山)

 

「”力は自由になるためのもの”だって…チームに入る時教えてもらったでしょ」
「だから”1番強い人は1番自由な人”…なんだって」(十亀)

 

「1番自由って、なんか楽しそうじゃない?」(兎耳山)

 

「もともとは人といるのが苦手だった俺が、丁子といるとみんなの輪に入れた」
「楽しかった…自由になれた気がした」(十亀)

 

「そんな丁子が頭取になれば、チームは絶対もっといいものになると思った…」
「思っていた」(十亀)

 

「ねえ亀ちゃん。俺、頭取になったんだよね?」
「頭取って、1番強くて自由なんだよね?」
「全然…楽しくない」(兎耳山)

 

「それでね、俺考えたんだ」
「チーム全体が俺と同じくらい強くなればいいんだって」(兎耳山)

 

「やられっぱなしで帰ってきたの?」
「やめてよ、そんなんじゃ強くならないじゃん」(兎耳山)

 

「そしたら自由になれないじゃん、楽しくないじゃん」
「弱い奴は…獅子頭連には要らない」(兎耳山)

 

「分かったよ。でも…丁子の考えは俺からみんなに伝える」
「皮を剥ぐのも俺がやる」
「だから丁子は…みんなと笑っててよ」(十亀)

 

「泥をかぶると決めた」
「太陽はみんなから愛されなきゃいけない」(十亀)

 

「たとえ自由になるための力でみんなを縛ることになっても」
「今の獅子頭連を存続させる」(十亀)

 

「太陽がまた…顔を出すまで」(十亀)

 

8話

「知りてえ…こいつのことが。お前、何がしてえんだよ?」(桜)
「ホント…何がしたいんだろうねえ」(十亀)

 

「(何をしてもいい?) そうだよ…ここは強い奴の場所だから」
「クズがいていい場所じゃない」(十亀)

 

「それでも、もう後戻りは出来ない」
「あの日、間違いを押し通すと決めた以上…止まるわけにはいかない」(十亀)

 

「てめえがやってることは同じクズだ」
「確かにおめえは強え…でもクソダセえ」(桜)

 

「それを分からせるために俺はお前に勝つ」
「そしたらお前はダセえことやめて…俺がケンカしたいかっけえ奴になれ!」(桜)

 

「自分勝手上等!」
「ケンカでてめえを押し通すってのは、こういうことだろ!」(桜)

 

「俺は相手がどんなに強くても、命の恩人でも」
「目をそらしたり、自分を曲げたりしねえ!」(桜)

 

「十亀だよ…十亀条」
「分かったよ。とことんやろう…桜」(十亀)

 

「クッソ…なんだこれ?」
「あれだけダセえことしてた奴とケンカしてるはずなのに…」
「なんでこんなに心地いいんだ」(桜)

 

「それに…戦う相手からあんなふうに…」
「名前を呼ばれたのは初めてだ」(桜)

 

「まったく…イライラするほど楽しそうだな」(十亀)

 

「ケンカって…心地のいいもんだったんだねえ」(十亀)
「同感だ、知らなかったよ」(桜)

 

「ああ…そっか」
「俺はあの日…こうしなきゃいけなかったんだ」(十亀)

 

「変わってくれるなよ」
「ありがとう…桜」(十亀)

 

「うるさいなあ、もう」
「負けたんだから黙っててよ」(兎耳山)

 

「よかったよ、ちゃんと会話が出来たみたいで」
「お前のその行動が何よりの証しだ」(梅宮)

 

「1つ聞きたいんだが、さっきのケンカを見て何も思わなかったのか?」
「そうか…残念だ」(梅宮)

 

「梅ちゃんは風鈴のてっぺんで、風鈴の誰よりも強くて自由だから」
「いつもそんなに楽しそうなんでしょ?」(兎耳山)

 

「そんな梅ちゃんより強いって証明できて、風鈴も手に入れられれば」
「今度こそ俺は自由で誰よりも楽しくなれる」(兎耳山)

 

「やっと…やっとだ」
「やっとこの退屈な毎日が終わる」(兎耳山)

 

「なあ、兎耳山」
「”たられば”言ってるうちはしんどいままだぞ」(梅宮)

 

「そうか…分からないか」
「そんなことも分からない奴に、俺は100%…負けない」(梅宮)

 

9話

「(ちゃんと当ててる?) 軽いんだよ、お前の拳は」
「なぜだか分かるか?」
「何も背負ってねえからだ」(梅宮)

 

「軽いだかなんだか知らないけどさあ…倒れるまでやれば同じでしょ」
「嫌ってほど、浴びせてあげるよ!」(兎耳山)

 

「だから、効かねえって…言ってんだろ!」(梅宮)

 

「お前はお前のことを何も分かっていない」
「だから満たされないし、”たられば”も言いたくなる」(梅宮)

 

「そりゃしんどいよな…同情するよ」(梅宮)

 

「だがそれ以上に…」
「そんな奴がてっぺんになっちまったチームに同情する」(梅宮)

 

「理由はなんであれ、てっぺんになったんだろ」
「だったら、あんな顔…させてんじゃねえ!」(梅宮)

 

「”あんな顔”? 違う、これは昔の…」
「分かんない。知らない…分かんない」(兎耳山)

 

「もうーーっ! いいや…梅ちゃんもいらない」
「全部いらない」(兎耳山)

 

「世界が灰色になったのはいつからだっけ?」
「暗い、寒い…何をしてもカラカラで、ずっと満たされない」(兎耳山)

 

「まるで…心が砂漠になったみたいだ」(兎耳山)

 

「きっともう無理なんだ」
「何をしても、何を手に入れても、どうせまた同じだ」
「だったらいらない…全部いらない」(兎耳山)

 

「兎耳山…すまん」
「お前を…追い詰めたかったわけじゃないんだ」
「そこまで、せっぱ詰まってたんだな」(梅宮)

 

「でも、自棄になって全部壊しちまったら…」
「これからもずっと…しんどいままだ…」(梅宮)

 

「兎耳山…大丈夫だ」
「お前の中にちゃんと答えはある」(梅宮)

 

「ボウフウリンと…獅子頭連がモメたときのこと、覚えてるか?」
「結局は勘違い…だったな」(梅宮)

 

「あの時…お前の拳は重かったよ、今よりずっと」
「あの時のお前はキラキラしてたよ、今よりずっと」(梅宮)

 

「あの時、お前の周りに何があった?」
「お前の目には何が映っていた?」(梅宮)

 

「思い出せ、兎耳山。あの時、見えていたものを」
「それがお前自身と、てっぺんに必要なものだ」(梅宮)

 

「ああ…俺…梅ちゃんに負けたんだ」(兎耳山)

 

「亀ちゃん。俺…昔の夢見てたんだ」
「みんなが笑ってて、久しぶりにすっごく楽しい気分だった」(兎耳山)

 

「それで俺、なんか分かったんだ」
「みんなが楽しそうに笑ってれば、俺も楽しいんだって」(兎耳山)

 

「だから…ねっ、笑って」(兎耳山)

 

「ごめん、丁子。俺が丁子を1人にした」
「丁子が何に苦しんでるのか分からないまま、みんなを丁子から遠ざけた」(十亀)

 

「丁子がみんなを傷つけて…嫌われることが嫌だった」
「俺の理想が崩れるのが許せなかった」(十亀)

 

「丁子がみんなに愛されて、俺はそれを担いでる」
「だからあの日、間違ってると知りながら目をそらした」(十亀)

 

「でもさっき、気づかされた」
「獅子頭連の奴なら…己を貫くために、ぶつからなきゃいけなかった」(十亀)

 

「話をしなくて、ごめん」
「答えを一緒に探さないで、ごめん」
「1人にして、ごめん」(十亀)

 

「そのせいで丁子に必要なものを俺は取り上げてしまった」(十亀)

 

「亀ちゃん」
「俺ね…頭取になったら誰よりも楽しくなれるって、本当に信じてたんだ」(兎耳山)

 

「山の上にある宝箱を目指してるみたいでワクワクした」(兎耳山)

 

「きっとそれを手に入れたら、誰よりも自由になれて」
「すっごいことが起きるんだろうなってドキドキした」(兎耳山)

 

「でもいざなってみたら、何も…なかった」(兎耳山)

 

「亀ちゃんが取ったんじゃないよ」
「俺が最初に要らないって言ったんじゃん」(兎耳山)

 

「そうだよ、俺は…みんなでバカ笑いしてたあの頃、楽しかったんだ」
「俺はとっくに自由だったんだ」(兎耳山)

 

「(獅子頭連は俺のもの?) えっ、やだよ」(梅宮)

 

「お前が勝手にチームを賭けた勝負にしてただけで」
「俺はさらさらそんなつもりなかったし」(梅宮)

 

「チームでかくするとかまったく興味ないし」
「上だ下だとか面倒くさい」(梅宮)

 

「う~ん…あっ、じゃあよ、今日から俺たち友達ってことで」
「まあだから…今日のケンカはあれだ、親睦会? みたいな?」(梅宮)

 

「みんなも集まってくれてありがとな!」
「楽しめたか?」(梅宮)

 

10話

「なんだよあいつ…」
「さっきまでケンカしてた奴となんでメシが食えるんだ」(桜)

 

「そもそも…あれはケンカって言えるのか?」
「なんであんなことが出来る?」
「俺には絶対…」(桜)

 

「申し訳ない」
「今回のこと、もとを正せば全部俺のせいなんだ」(十亀)

 

「獅子頭連が腐りきったことも、昨日の衝突から今日のことも全部…」
「本当に申し訳ない」(十亀)

 

「どんな罰でも受けるよ」
「そうあってしかるべきだ」(十亀)

 

「(罰?) 絶対、かっけえ奴になりやがれ!」
「ダセえこと二度とすんな! いいな!?」(桜)

 

「(楽しそう?) 俺さ、メシ食うの好きなんだ」(梅宮)

 

「でも食べるものっつうより」
「こうやってみんなでワイワイしながら食べることが好きなんだよ」(梅宮)

 

「いろんな話したり、バカ笑いしたり、嫌なことがあってもどうでもよくなる」
「その時間が何より楽しみだ」(梅宮)

 

「だから俺、今もめっちゃ楽しいよ」
「そんでそれは…俺がてっぺんだっつうことと、なんの関係もない」(梅宮)

 

「(気づけなかった?) それだけ、お前にとって楽しいってことが」
「当たり前なくらいそばにあったってことだろ?」(梅宮)

 

「なくなる前に気づけてよかったな…本当によかった」(梅宮)

 

「みんなが幸せで笑っていてくれれば、俺は楽しくメシが食える」(梅宮)

 

「そのために俺がこの街で出来ることを考えた時、それが風鈴のてっぺんだった」
「それだけだ」(梅宮)

 

「なることを目指したわけじゃなくて、てっぺんになってやりたいことがあっただけ」(梅宮)

 

「ほかにいい方法があったら、そっちをやってたかもしれないけど」
「もしそうだったら、お前らとこんなふうにメシは食えてないな」(梅宮)

 

「いやいや、なってるんじゃない…ならせてもらってんだ」
「てっぺんは1人じゃなれねえだろ?」(梅宮)

 

「てっぺんになれたのは、みんなが担いでくれたからだ」
「俺のやりたいことに共感して協力してくれたから」(梅宮)

 

「だから俺、てっぺんになった時思ったんだ」
「”俺の願いは俺だけの願いじゃなくなったんだ”って」(梅宮)

 

「だからこそ、その願いを叶えるために」
「どんな困難にも、理不尽にも、不条理にだって…」
「俺は絶対負けない」(梅宮)

 

「梅ちゃんは何もかも背負ってるんだね」
「俺の拳は軽いわけだ…勝てっこないや」(兎耳山)

 

「俺、分かってるんだ」
「俺がやったことは謝って済むことじゃないって」(兎耳山)

 

「だからって、何をしたらいいか分かんないし、何が出来るのかも分からない」
「それでも俺は…俺には…みんなが必要だ」(兎耳山)

 

「俺がしたことはなくならないし、どうにか償いたいけど」
「謝った先、何をすればいいか分からない」(十亀)

 

「でも、だからこそ…向き合わなきゃいけないと思う」
「今度は一緒に答えを探そう」(十亀)

 

「(また雨?) ほんとだ…変だねえ」
「太陽はもう顔出したってのに…おかえり」(十亀)

 

「せっかくの記念日なんだから、お祝いしなきゃだろ」
「ケンカ中、桜が対話してたから、だから今日は”対話記念日”」(梅宮)

 

「”拳が言語だ”って言ったのは、話す言葉ではなくて」
「伝えたり受け取ったりするための手段だってこと」(梅宮)

 

「そして拳は言語より古く原始的な手段だから、伝えられるものも原始的だと思う」
「そいつが好きとか嫌いとか」(梅宮)

 

「(なんで祝う?) そりゃあお前…俺が嬉しいから」(梅宮)

 

「昨日今日とお前を見て確信した」
「お前はいい奴だ」(梅宮)

 

「そんな奴がこの街に来てくれた」
「それが嬉しいんだ」(梅宮)

 

「なあ、桜。拳で対話できる条件分かるか?」
「人と向き合うこと、知りたいと思うこと、お前にはそれが出来た」
「だから十亀と対話が出来たんだ」(梅宮)

 

11話

「やっぱりプロテインはバナナ1択やな」(柘浦大河)

 

「1つ質問や」
「君の美学はなんや?」(柘浦)

 

「美学にはそいつの生き様が表れる」
「こんなおもろいもん聞かん方が損やで」(柘浦)

 

「不用意に怖がらせんのは、ワシの美学に反すんねん」(柘浦)

 

「ワシはな…まず相手に1発もらうって決めてんねん」
「そしたら今度は、ワシの番や!」(柘浦)

 

「”相手を魅せた上で自分を魅せる”」
「それがワシの美学や!」(柘浦)

 

「(余裕くれてる?) しょうがないじゃないか、余裕があるんだもの」(蘇枋)

 

「まっ、そういうことだからさ」
「力があるなら今度からはいいことに使おうね」(桐生三輝)

 

12話

「誰もハナから100点なんて期待してねえよ」
「それでも使えなきゃ、ほかの奴がやりゃあいい」(梶蓮)

 

「(級長でやりたいこと?) んなもんねえよ」
「そもそもやりたくて級長になったんじゃねえし」(梶)

 

「あいつらがやれって言ったんだ」(梶)

 

「榎本みてえに人をまとめることも、楠見みてえに上手く人に伝えることも出来ねえ」
「だから…俺はいつも頼ってばっかりだ」(梶)

 

「けど…あいつらもこんな俺を頼ってくれてる」
「だからそれに応えるために、俺は俺の出来ることをする…そんだけだ」(梶)

 

「何やったらいいか分からないなら、やれることからやればいいじゃない」(ことは)

 

「桜はクラス全員の顔と名前、知ってるよね?」
「(知らない?) だったら名前を覚えることだって、出来ることじゃない」(ことは)

 

「それでちゃんと呼びなさい」
「名前を呼ぶって、”あなたをちゃんと見ています”って意思表示だから」(ことは)

 

「(照れてる?) う~ん、それだけじゃないと思うな」
「多分…怖いのよ、人と近い関係を築くのが」(ことは)

 

「(全クラスの級長?) あっ、いえ…学校全員の顔と名前が分かってるってだけです」(楡井)

 

「相手に自分の要求のませるのは得意だし、それとなく情報を聞き出すことも出来るよ」
「まっ、お互い得意なことやっていこう」(蘇枋)

 

13話

「(級長に?) じゃあまあ1つだけ」
「お前達…よろしく頼む」(梅宮)

 

「俺1人では出来ることなんてたかが知れてる」
「ましてや、この学校の全員に気を配ることなんて到底無理だ」(梅宮)

 

「だから、お前達に任せたい」
「それぞれの場所にいる仲間達をよく見て、助けてやってほしい…頼む」(梅宮)

 

「基本は自分でなんとかしろ、俺が出来ることは多くない」
「そもそも俺はお前の兄貴じゃない、俺一人っ子だし」(梶)

 

「誰にだって…聞かれたくねえことの1つや2つあんだろ」(桜)

 

「何があったかは分からねえけど、あいつが泣いてた」
「理由はそれだけで十分だ」(杏西)

 

「俺はあいつを…あそこから引っ張り出す」(杏西)

 

「何言ってんだ、おめえ。相手が誰だろうと関係ねえし」
「風鈴の人間として行くつもりもねえ」(桜)

 

「約束しちまったからな、あの女と」
「長門って奴を引っ張ってくるって」(桜)

 

「”巻き込む”だ? 何お前が中心みたいな言い方してんだよ」
「これは俺の問題だ」(桜)

 

「別に今ここにおるんは風鈴だからやないで」
「困ってる人を助けへんのは、ワシの美学に反するっちゅうだけや」(柘浦)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
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