「葬送のフリーレン」の名言・台詞まとめ

アニメ「葬送のフリーレン」の名言・台詞をまとめていきます。

 

葬送のフリーレン

1話

「帰ったら仕事探さないとな」(ヒンメル)

 

「大事なことさ」
「魔王を倒したからといって終わりじゃない、この先の人生の方が長いんだ」(ヒンメル)

 

「フリーレン」
「君のこの先の人生は、僕達には想像も出来ないほど長いものになるんだろうね」(ヒンメル)

 

「(広場に彫像?) 現金なもんだ」
「旅立ちの時は銅貨10枚しかくれなかったくせに」(フリーレン)

 

「まったく…(10年)クソみたな思い出しかないな」
「でも楽しかったよ」(ヒンメル)

 

「僕は君達と冒険が出来てよかった」(ヒンメル)
「短い間だったけどね」(フリーレン)

 

「じゃあ次」
「50年後、(エーラ流星が)もっときれいに見える場所知ってるから案内するよ」(フリーレン)

 

「(これから?) 魔法の収集を続けるよ」
「100年くらいは中央諸国を巡る予定だから、まあたまには顔を見せるよ」(フリーレン)

 

「エルフの(年月の)感覚は分かりませんね」(ハイター)

 

「50年も100年も、彼女にとっては些細なものなのかもしれませんね」(ハイター)

 

 

「ヒンメル…老いぼれてる」(フリーレン)
「50年ぶりだね、君は昔の姿のままだ」(ヒンメル)

 

「君にとっては軽い気持ちで預けたものかもしれないけど」
「僕にとっては、大切な仲間から預かった大事なものなんだ」(ヒンメル)

 

「いつか君にこうして返すべきものだったんだ」(ヒンメル)
「そんな大層なものじゃないんだけどな」(フリーレン)

 

「ヒンメルまだ?」
「ハ◯なんだからこだわったって意味ないよ」(フリーレン)

 

「いろいろな所を旅したね」
「何もかもが新鮮で、きらめいて見えた」(ヒンメル)

 

「その美しい思い出の中にはいつも君達がいた」(ヒンメル)

 

「僕はね、全員がそろうこの日を待ち望んでいたんだ」(ヒンメル)

 

「ありがとう、フリーレン」
「君のおかげで、最後にとても楽しい冒険が出来た」(ヒンメル)

 

「(悲しい顔?) だって私、この人(ヒンメル)のこと何も知らないし」
「たった10年、一緒に旅しただけだし…」(フリーレン)

 

「人間の寿命は短いって、分かっていたのに…」
「なんでもっと、知ろうと思わなかったんだろう」(フリーレン)

 

「ハイターは死ぬのが怖くないの?」(フリーレン)

 

「私達は世界を救った勇者パーティーですよ」
「死後は天国で贅沢三昧に決まっています」(ハイター)

 

「そのために私は、あなた方と共に戦ったのです」(ハイター)

 

「(魔法収集?) うん、それもあるけど…私はもっと人間を知ろうと思う」(フリーレン)

 

「(強力な前衛?) 勘弁してくれ」
「もう斧を振れるような年じゃないんだ」(アイゼン)

 

「そんな顔をするな、フリーレン」
「人生ってのは衰えてからの方が、案外長いもんさ」(アイゼン)

 

「(弟子?) ごめん、ハイター」
「それだけは出来ない」
「足手まといになるから」(フリーレン)

 

「実戦での見習い魔法使いの死亡率は知ってるでしょ」
「友人から預かった子を死地に送るつもりはないよ」(フリーレン)

 

「フリーレン様でも私を見つけるのが大変でございましたか」
「存在感が薄いと、ハイター様からもよく言われます」(フェルン)

 

「とてもよいことでございますね」(フェルン)

 

「魔法は好き?」(フリーレン)
「ほどほどでございます」(フェルン)
「私と同じだ」(フリーレン)

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2話

「常人なら10年かかる道を4年で越えた」
「あの子は打ち込みすぎだ、あまりいいことじゃない」(フリーレン)

 

「いずれではダメなのです!」
「いずれでは…ハイター様が死んでしまう」(フェルン)

 

「私がこのまま死んだら、彼(ヒンメル)から学んだ勇気や意志や友情や大切な思い出まで」
「この世からなくなってしまうのではないかと」(ハイター)

 

「あなたの中にも大切な思い出があるとすれば」
「死ぬのはもったいないと思います」(ハイター)

 

「あの方は正しいことをしたのです」
「救ったことを後悔してほしくない」(フェルン)

 

「魔法使いでもなんでもいい」
「1人で生きていくすべを身につけることが、私の恩返しなのです」(フェルン)

 

「救ってよかったと、もう大丈夫だと、そう思ってほしいのです」(フェルン)

 

「(フェルンは一人前?) そうですか、間に合いましたか」
「もう足手まといではありませんね、フリーレン」(ハイター)

 

「今夜にはここをたって下さい」
「私はあの子にこれ以上、誰かを失うような経験をさせたくないのです」(ハイター)

 

「また格好をつけるのか、ハイター」
「フェルンはとっくに別れの準備は出来ている」(フリーレン)

 

「お前が死ぬまでにやるべきことは、あの子にしっかりと別れを告げて」
「なるべくたくさんの思い出を作ってやることだ」(フリーレン)

 

「ねえ、なんでフェルンを救ったの?」(フリーレン)
「勇者ヒンメルならそうしました」(ハイター)

 

「じゃあ私も…そうするとするかな」(フリーレン)

 

「蒼月草を探しに行こうか」
「(ヒンメルのため?) いや…きっと自分のためだ」(フリーレン)

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「フリーレン様の魔法に対する執着は異常です」
「このままでは、何年でも何十年でも探し続けてしまう」(フェルン)

 

「分かったよ、フェルン。心配させてしまったね」
「私1人の時間ってわけでもない」(フリーレン)

 

「(なぜ魔法集めを?) 私の集めた魔法を褒めてくれたバカがいた」
「それだけだよ」(フリーレン)

 

「(蒼月草) あるとは思っていたけど、まさかこれほどとはね」(フリーレン)

 

「私は1人で生きていける力さえ手に入れば、なんでもよかったのです」
「別に魔法じゃなくたって…」(フェルン)

 

「でも…魔法を選んだ」(フリーレン)

 

3話

「これ、私に何か隠している時の顔だ」
「こういう時はろくなことがない」(フェルン)

 

「フリーレン様はどうしようもない程に鈍い方のようなので、はっきりと伝えます」
「あなたが私を知ろうとしてくれたことが、たまらなく嬉しいのです」(フェルン)

 

「知ろうとしただけなのに?」(フリーレン)
「フリーレン様は本当に人の感情が分かっていませんね」(フェルン)

 

「(旅の目的?) 特にないよ」
「魔法収集の趣味の旅だからね」(フリーレン)

 

「でも…出来る限りはヒンメル達との冒険の痕跡をたどっていきたいかな」
「風化する前にね」(フリーレン)

 

「(それは大切なこと?) 分からない…だから知ろうと思っている」(フリーレン)

 

「(防御魔法の練習ばかり?) 生存率に直結するからね」(フリーレン)

 

「魔法は実戦だけが大事なわけじゃないんだよ」(フリーレン)

 

「(フリーレンは)冷たいよね」(ヒンメル)

 

「でも、村を見捨てるほど薄情ではない」
「封印が解ける頃にはやってくる」(ヒンメル)

 

「そう、(クヴァールは)強すぎた…強すぎたんだよ」
「だからこそ、その強さがアダになった」(フリーレン)

 

「80年は人間にとって相当長い時間らしい」(フリーレン)

 

「直接の感謝じゃないよ」
「この村の人達は、ヒンメルを信じていたんだ」(フリーレン)

 

「よく分かりませんが」
「ヒンメル様はフリーレン様を信じていたのだと思いますよ」(フェルン)

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4話

「(どうして引き受けた?) 困ってる人がいるみたいだったからね」(フリーレン)

 

「(善意じゃない?) そうだね、これは自分のためだ」(フリーレン)
「また長い滞在になりそうですね」(フェルン)

 

「ふと思ったのですが…」
「フリーレン様ってもしかして、すごくだらしがない人なのでしょうか?」(フェルン)

 

「毎朝フリーレン様のことを起こして、ご飯食べさせて服着せて」
「これ私、完全にお母さんですよね?」(フェルン)

 

「(怒られたの)一度だけですか。勇者様達って寛大なんですね」(フェルン)
「器が違うよね」(フリーレン)

 

「(新年祭に参加?) 正気ですか? フリーレン様」
「太陽が昇る前に起きるんですよ、不可能でございます」(フェルン)

 

「(日の出には)正直、興味はないよ」
「だから見て確かめるんだ」(フリーレン)

 

「僕達はね、君にも(日の出を)楽しんでほしかったんだよ」(ヒンメル)

 

「(楽しめると思えない?) いいや、楽しめるね」
「君はそういう奴だからだ」(ヒンメル)

 

「フリーレン様、とてもきれいですね」(フェルン)
「そうかな? ただの日の出だよ」(フリーレン)

 

「でもフリーレン様、少し楽しそうです」(フェルン)
「それは、フェルンが笑っていたから。あっ…」(フリーレン)

 

「私1人じゃ、この日の出は見れなかったな」(フリーレン)

 

「(祈る?) 人は死んだら無に還る」(アイゼン)
「天国に行くんですよ」(ハイター)

 

「私も(天国が)実在するかどうかはどっちでもいいです」(ハイター)

 

「でも、たとえ実在しなかったとしても、あるべきものだと思います」
「その方が、都合がいいからです」(ハイター)

 

「必死に生きてきた人の行き着く先が、無であっていいはずがありません」
「だったら天国で、贅沢三昧していると思った方がいいじゃないですか」(ハイター)

 

「変わったな、お前は人の時間を気にするような奴じゃなかった」(アイゼン)
「だってフェルン、怒ると怖いんだよ」(フリーレン)

 

「ヒンメルのことを知りたいんだろ?」
「お前はきっと後悔しているだろうから、手助けしたかったんだ」(アイゼン)

 

「千年も前のことなのに、結局私は先生の手のひらの上か」(フリーレン)

 

「お前はいつか大きな過ちを犯し、人を知りたいと考えるようになる」
「そん時はここに帰ってこいって言ってんだ」(フランメ)

 

「手助けしてやる」
「この大魔法使いフランメ様が」(フランメ)

 

「千年も前から私がここに来ることが分かっていたのか」
「相変わらず嫌味な奴だ」(フリーレン)

 

「(フリーレン様は)何を考えているのでしょうね」
「とても不思議です」(フェルン)

 

「(弟子?) 時間の無駄だからね」
「いろいろ教えてもすぐ死んじゃうでしょ」(フリーレン)

 

「そういうものだよ」
「みんなとの冒険だって、私の人生の100分の1にも満たない」(フリーレン)

 

「フェルン…そいつは、いい師匠だ」(アイゼン)

 

「すまんな、長い旅路になる」
「俺達は10年かかった」(アイゼン)

5話

「面白いものだな」
「その100分の1が、お前を変えたんだ」(アイゼン)

 

「私の人生では2分の1ですから」
「フリーレン様と過ごした時間です」(フェルン)
「これからもっと多くなるよ」(フリーレン)

 

「ハイター様」
「私が悪い子になれば、化けて出てきてくれるのですか?」(フェルン)

 

「フリーレン様、村の人たち困っていました」(フェルン)
「ヒンメル達みたいなこと言うね」(フリーレン)

 

「私はフリーレン様とは違っていい子なので」(フェルン)

 

「幻影が出てきたら(誰が見えても)迷わず撃つんだよ」(フリーレン)

 

「こいつ…私の記憶を」
「なんて残酷なことを」
「これは私の大切な思い出だ」(フェルン)

 

「(大切だった人で)ヒンメルが出てくるんだ」
「てっきりまた先生が出てくるものかと思っていたけど」(フリーレン)

 

「私も少しは変わっているってことかな」(フリーレン)

 

「(偽物?) そうだね…次は本物に会いに行こう」
「私達はオレオールを目指しているんだから」(フリーレン)

 

「死…死ぬかと思いました」(フェルン)

 

「だよね…竜と追いかけっこなんて魔法使いのやり方じゃないよね」(フリーレン)

 

「(魔導書?) 服が透けて見える魔法」(フリーレン)
「フリーレン様は本当に変な魔法ばかり集めていますね」(フェルン)

 

「私の集めた魔法を褒めてくれたバカがいた」
「それが理由になるかな?」(フリーレン)

 

「なるほど、30秒(足止め)か…」
「それ、俺がやらないとだめかな?」(シュタルク)

 

「(魔物との戦闘経験?) ゼロだよ!」(シュタルク)

 

「俺だって、最初は立ち向かったんだよ」
「でも、怖くて一歩も動けなかったんだよ!」(シュタルク)

 

「あいつ(竜)、家を野菜みたいに輪切りにしちまうんだぜ」
「人間が戦っていいような相手じゃねえよ!」(シュタルク)

 

「フリーレン様、こいつはダメです」
「ほかを当たりましょう」(フェルン)

 

「いや、こいつは竜と戦える」
「出来るはずだ」(フリーレン)

 

「あいつ(シュタルク)は昔、故郷の村が魔族に襲われた時、1人だけ逃げ出した臆病者だ」
「俺と同じだ」(アイゼン)

 

「だからあいつには、俺の全てを叩き込んだ」
「今のあいつは、誰かのために戦える奴だ」(アイゼン)

6話

「俺がこの村に来た時、みんな辛気くさい顔をして、竜の恐怖におびえていた」
「そんな連中がさ、今では幸せそうに笑ってるんだよ」(シュタルク)

 

「”シュタルク様がいるからこの村は大丈夫だ”ってな」
「俺は何もしてないってのによ」(シュタルク)

 

「この村が襲われていないのは、ただの竜の気まぐれだ」(シュタルク)

 

「竜が村を襲ったら、シュタルク様は戦うのですか?」(フェルン)
「死んだって嫌さ」(シュタルク)

 

「でもよ…この村の連中にとっては、俺は英雄なんだよ」
「この村の英雄シュタルクなんだ」(シュタルク)

 

「俺が守らなきゃならないんだよ」
「とは言ってみたが…実際は逃げだしちまうかもな」(シュタルク)

 

「額の傷だって、魔物と戦いたくなくて、師匠とケンカした時に出来たものだ」
「殴られたのはあの時が初めてだったな」(シュタルク)

 

「俺に失望したんだろうさ」
「結局…俺は師匠に一度だって褒められたことはなかった」(シュタルク)

 

「シュタルク様は…逃げないと思います」(フェルン)

 

「必要なものは覚悟だけだったのです」
「必死に積み上げてきたものは決して裏切りません」(フェルン)

 

「シュタルク様はどうしようもない臆病者ですが」
「村を守りたいという覚悟だけは、きっと本物だと思います」(フェルン)

 

「分かりません」
「分かりませんが…きっと大丈夫だと思います」(フェルン)

 

「1つ約束してくれないか?」
「俺が途中で死んだとしても、竜は必ず仕留めてほしいんだ」(シュタルク)

 

「(なぜ?) いや、変な質問だと思ってな」
「俺はこの村に3年もいたんだぜ」(シュタルク)

 

「短いね」(フリーレン)
「超長えよ」(シュタルク)

 

「(手が震えてる?) 怖いものは怖いんだよ」(シュタルク)
「アイゼンと同じだ」(フリーレン)

 

「怖がることは悪いことではない」
「この恐怖が、俺をここまで連れてきたんだ」(アイゼン)

 

「そうか…師匠も、怖かったんだな」
「必要なのは…覚悟だけだ」(シュタルク)

 

「警戒している…やっぱりそうか」
「どうりで村が襲われなくなったわけだ」(フリーレン)

 

「竜は賢い生き物だ」
「強い相手に自分からケンカを売りに行くようなバカじゃない」(フリーレン)

 

「アイゼンがシュタルクを殴ったのは、あいつが弱かったからでも」
「失望したからでもない」(フリーレン)

 

「ケンカ別れをしてしまっていてな」
「(殴ったのは)反射的に体が動いたんだ」(アイゼン)

 

「かわいそうなことをしてしまった」
「怖かったんだ…俺は怖かったんだよ、フリーレン」(アイゼン)

 

「こいつはすごいことだ」
「俺の弟子は…とんでもない戦士になる」(アイゼン)

 

「クソババアか…」(フリーレン)
「あとが怖いなあ」(フェルン)

 

「俺が…やったのか」
「俺が1人で…竜を倒した」(シュタルク)

 

「シュタルク。よくやった、期待以上だ」
「偉いぞ」(フリーレン)

 

「師匠はお前のせいで、勇者一行の冒険がくだらないものになったって言ってたぜ」
「くだらなくて…とても楽しい旅だったってよ」(シュタルク)

 

「(こんなことをしていて?) 別にいいじゃないか」
「まだ旅は始まったばかりなんだ」(ヒンメル)

 

「アイゼンは、つらく苦しい旅がしたいのかい?」(ヒンメル)

 

「僕はね、終わったあとに”くだらなかった”って笑い飛ばせるような」
「楽しい旅がしたいんだ」(ヒンメル)

 

「(透けて)見えますが…あまり面白い魔法ではありませんね」(フェルン)

 

「ちっさ」(フェルン)
「ちっさくねえよ!」(シュタルク)

 

「(帰る?) 師匠が”俺を連れてけ”って言ったんだろ」
「それに…俺も、くだらない旅がしたくなったんだ」(シュタルク)

 

「安心しました」
「シュタルク様って普通だったんですね」(フェルン)

 

「(はったりも上手い?) 悪人顔ですしね」(フェルン)

 

「(必死?) まあ…あまり時間がないからな」(シュタルク)

 

「師匠はもう旅が出来るような年じゃない」
「そんな師匠が俺を連れてけってお前達に言ったんだ」(シュタルク)

 

「だから俺はよ、師匠の代わりにくだらなくて楽しい旅をたくさん経験して」
「みやげ話をたっぷりと持って帰らないとダメなんだ」(シュタルク)

 

「俺に出来る恩返しはこのくらいだからさ」
「あんまりのんびりしていると、師匠が死んじまうんだ」(シュタルク)

 

「(フリーレン様?) 待って…すごく嫌な流れな気がする」(フリーレン)

 

7話

「”フランメの著書に本物なし”って言われていてね」
「今まで偽物の魔導書しか見つかっていないんだ」(フリーレン)

 

「これが今までで一番できのいい偽物かなあ」
「討伐依頼の報酬としてはなかなかだね」(フリーレン)

 

「人類の魔法の開祖フランメ自体が、おとぎ話のようなものだ」(アイゼン)

 

「おとぎ話か…そうだね、それだけの年月がたった」
「あの人の顔を覚えているのは、多分私だけだ」(フリーレン)

 

「フリーレン様が早起きしてる!」(フェルン)

 

「(すごいこと?) 当たり前です」
「こういう時はしっかり褒めないと」(フェルン)

 

「なあ…その”シュタルク様”ってのやめない?」
「落ち着かないんだ、年だってそんな変わらねえだろ」(シュタルク)

 

「そうですか…分かりました。シュタルク、さっさとこっち手伝って、早く」(フェルン)
「タメ口!」(シュタルク)

 

「そういうのじゃなくてさ…”さん”付けとか”君”付けとか、いろいろあるでしょ」
「あともっと愛想よくしてくれよ、傷つきやすいんだよ」(シュタルク)

 

「面倒くさいな、こいつ」(フェルン)

 

「(エルフは)数がとても少ないからね」
「私だって同族を見たのは数えるほどしかないよ」(フリーレン)

 

「私達エルフは長くは生きるけど」
「恋愛感情や生殖本能みたいなものが軒並み欠落しているからね」(フリーレン)

 

「緩やかに絶滅していってるんだよ」
「最後に同族と会ったのも400年以上前だし」(フリーレン)

 

「案外、終わりは近いのかもね」(フリーレン)

 

「人間は大げさだね」
「なんでもかんでも祭りにしたがる」(フリーレン)

 

「(よく像を作ってる?) みんなに覚えていてほしいと思ってね」
「僕達は君と違って長く生きるわけじゃないから」(ヒンメル)

 

「後世にしっかりと、僕のイケメンぶりを残しておかないと」(ヒンメル)

 

「でも、一番の理由は…君が未来で独りぼっちにならないようにするためかな」(ヒンメル)

 

「おとぎ話じゃない」
「僕達は、確かに実在したんだ」(ヒンメル)

 

「(猛獣?) 実際にそうでしょう」
「お前たち魔族は人の声マネをするだけの、言葉の通じない猛獣だ」(フリーレン)

 

「フリーレン様は本当に時間を無駄にするのが好きですね」(フェルン)

 

「(和睦?) それで使者を受け入れたのか…悪手だね」
「魔族との対話なんて無駄な行為だ」(フリーレン)

 

「(話し合いで解決?) 解決しないから無駄なんだよ」(フリーレン)

 

「魔族は人食いの化け物だ」
「そいつらが人類と同じ言葉を使う理由を考えたことはある?」(フリーレン)

 

「魔族は魔物と同じで子育ての習慣がなく」
「産み落とされてから多くの時間を天涯孤独で過ごす」(フリーレン)

 

「お前達は孤独を当たり前とする生物で、家族という概念すら存在しない」(フリーレン)

 

「なのに、なんで”お母さん”なんて言葉を使うの?」(フリーレン)
「だって、殺せなくなるでしょう。まるで魔法のような、素敵な言葉…」(魔族の子)

 

「奴等にとっての言葉は、人類を欺くすべだ」(フリーレン)

 

「大魔法使いフランメは、言葉を話す魔物を”魔族”と定義づけた」
「その祖先は獲物をおびき寄せるために、物陰から”助けて”と言葉を発した魔物だよ」(フリーレン)

 

「言っておくけど私強いよ」
「断頭台のアウラよりも」(フリーレン)

 

8話

「この程度で勝利を確信か…」
「今の魔族はダメだね、実戦経験が少なすぎる」(フリーレン)

 

「師匠が言ってたぜ、メシが美味い街は平和でいい街なんだとよ」
「ここもきっとそうなんだろうさ」(シュタルク)

 

「(最悪戦闘に?) 勇者様御一行ならそれでも行きます」(フェルン)

 

「でも不思議なものだ」
「暴力で解決するしかなくなったこのクソッタレな現状が」
「私はたまらなく楽しいと思っている」(リュグナー)

 

「(街を見捨てる?) フェルン達で倒せばいいじゃん」(フリーレン)

 

「(敵わない?) 相手が強かったら戦わないの?」
「それに私は、2人があいつらより弱いなんて微塵も思っていないよ」(フリーレン)

 

「七崩賢、断頭台のアウラ」
「私だって強い相手との戦いは大嫌いだ」(フリーレン)

 

「嫌なことは早めに終わらせないとね」(フリーレン)

 

「魔法というものは不思議なものでな」
「魔族の侵入を防ぎ、この街を守ってきた大魔法使いフランメの防護結界」(リュグナー)

 

「千年前の天才が作り上げた魔法が、現在の魔法を凌駕することもある」
「天才は嫌いだ…積み重ねたものの美しさがない」(リュグナー)

 

「歴史上でもっとも多くの魔族を葬り去った魔法使い”葬送のフリーレン”」
「私の嫌いな天才だ」(リュグナー)

 

9話

「(引き返せ?) 嫌よ」
「私の方が圧倒的に優勢だから」(断頭台のアウラ)

 

「あの時より(兵隊が)増えている」
「これほどの数を操るだなんて、魔族の魔法はとんでもないね」(フリーレン)

 

「人類の魔法技術では想像もつかないほどの高みだ」
「でも最低に趣味の悪い魔法だ…ヘドが出る」(フリーレン)

 

「見知った鎧がいくつかあるね」
「アウラ、やっぱりお前はここで殺さないとダメだ」(フリーレン)

 

「(前は派手にふっ飛ばしてた?) あとでヒンメルに怒られたんだよ」(フリーレン)

 

「(ヒンメルはもういない?) そうか、よかった…やっぱりお前たち魔族は化け物だ」
「容赦なく殺せる」(フリーレン)

 

「(殺されていたのは私達の方?) これは誰かがやらなきゃいけないことだろ」(シュタルク)
「そうですね…では一緒に頑張りましょう」(フェルン)

 

「ああ、俺は…全力で土下座してフリーレンを連れ戻してくる!」(シュタルク)

 

「(普通?) 両手血まみれで街中歩いてる戦士なんて、見たことないですよ」(フェルン)

 

「信じられねえぜ…俺は夢でも見てんのか?」
「そいつは師匠の技だ」(シュタルク)

 

「この至近距離なら、あなたの心臓を撃ち抜けます」(フェルン)
「やってみろ、その前にお前の首が跳ぶ」(リュグナー)

 

「私はお役に立てていますか?」
「私はフリーレン様ほど、魔法を完璧に扱えません」(フェルン)

 

「それは生きてきた時間の違いだからね」
「フェルンが私に追いつくことはないよ」(フリーレン)

 

「でも、それはあくまで魔力や技術の話だ」(フリーレン)

 

「私はよく魔物との戦闘をフェルンに任せているでしょ?」(フリーレン)
「はい、今回も押しつけられました」(フェルン)

 

「フェルンが戦った方が早く終わるんだよ」
「私よりも魔法を撃つのが速いから」(フリーレン)

 

「まだ…終わってねえぜ!」(シュタルク)
「しぶといね、少しは楽しめそうだ」(リーニエ)

 

「屋敷で初めてあなたの動きを見た時に確信した」
「私が昔記憶した、最強の戦士と同じ動きをしている」(リーニエ)

 

「こんな偶然あるんだね」
「運命は面白い」(リーニエ)

 

「立て、シュタルク」
「どんなにボロボロになっても倒れることだけは許さん」(アイゼン)

 

「(勝てるわけない?) 当たり前だ、俺はお前より強い」(アイゼン)

 

「だが、お前はまだ負けていない」
「立ち上がったからな」(アイゼン)

 

「シュタルク、強い相手に勝つ秘訣を教えてやる」
「簡単だ、何度でも立ち上がって技を叩き込め」(アイゼン)

 

「戦士ってのは、最後まで立っていた奴が勝つんだ」(アイゼン)

 

「まったく師匠め…変な理論押しつけやがって」
「脳みそ筋肉で出来てんじゃねえのか」(シュタルク)

 

「(もう負けた?) 俺はまだ立っている」(シュタルク)

 

「それに思い出したんだ、師匠の技はもっと重かった」
「やっぱりお前のはただのマネ事だ」(シュタルク)

 

「ならそのマネ事で引導を渡してあげよう」(リーニエ)

 

「相打ち覚悟だったのにビビって損したぜ」
「やっぱり全然重たくねえや」(シュタルク)

 

10話

「奴等は言葉を話すだけの魔物にすぎない」
「それが、私が”魔族”と呼ぶ者達の正体だ」(フランメ)

 

「奴等は卑怯だ」
「ならば私達はそれ以上の卑怯者になればいい」(フランメ)

 

「それで魔族を根絶やしに出来るのなら、私は喜んでその汚名を着よう」(フランメ)

 

「(必ず負ける?) なら、フリーレン様が勝ちますね」(フェルン)

 

「あの人は魔族と正面から戦うようなマネは絶対にしません」
「必ずアウラを欺いて殺します」(フェルン)

 

「それはフリーレン様が一番よく分かっていることです」(フェルン)

 

「すごい魔力だ…お前、強いだろ?」
「魔族と正面から戦ったのか?」(フランメ)

 

「くだらねえ…とんだバカだな」
「どうして正面から戦いたがるかね」(フランメ)

 

「逃げる・隠れる・不意打ちする、いくらでも選択肢はあるだろうが」
「強い魔法使いの気持ちは分からねえ」(フランメ)

 

「分かるはずだ」
「あなたには私の気持ちが分かるはずだ」(フリーレン)

 

「あなたの方が、遥かに強い魔法使いだから」(フリーレン)

 

「(集落を)守れなかった…私が一番強かったのに」(フリーレン)
「本当にバカだな。私がお前の立場なら迷わず逃げていた」(フランメ)

 

「お前には才能がある」
「私の弟子にする」(フランメ)

 

「それに分かっているはずだ」
「私が通りかからなければお前は死んでいた」(フランメ)

 

「お前は集落も守れなかった上に死ぬところだったんだ」
「文字どおり無駄死にだ」(フランメ)

 

「面白いよな、こいつら」(フランメ)

 

「直前まで魔力を完全に消して闇討ちする気満々だったくせに」
「こっちが魔法使いと分かるやいなや堂々と姿を現しやがった」(フランメ)

 

「こいつらは卑怯で狡猾だが」
「同時にどいつもこいつも、くだらねえ魔法への誇りを持っていやがる」(フランメ)

 

「フリーレン、確かに私は強い魔法使いの気持ちが痛いほどよく分かる」
「こいつらの気持ちも手に取るように分かるさ」(フランメ)

 

「今まで研鑽してきた、自らの魔法に対する自信と信頼」
「要するに、クソみたいな驕りと油断だ」(フランメ)

 

「フリーレン」
「お前と違ってこいつらは、私を雑魚と判断したらしい」(フランメ)

 

「こいつらは格上の卓越した魔法使いだったが、些細な油断で命を落とした」(フランメ)

 

「(誤認?) そうだ…相手が認識した魔力の誤差で欺いて殺す」
「誇り高き魔法を愚弄した、卑怯で最低な戦い方だ」(フランメ)

 

「(魔法が好き?) 私も好きだ」
「だから、魔法を愚弄するような卑怯者は私達だけでいい」(フランメ)

 

「(魔力の制限は)私と同じくらい…一生だ」
「お前は一生を懸けて魔族を欺くんだ」(フランメ)

 

「あふれ出すアウラの魔力から伝わってくる」(フリーレン)

 

「アウラが500年以上生きた大魔族であること」
「その生涯のほとんどを鍛錬に費やしたこと」(フリーレン)

 

「500年か…魔族の中でもかなりの長寿だ」
「今まで敵なしだったのだろう」(フリーレン)

 

「体外の魔力の量だけでもこれだけの情報が手に入る」
「それでも魔族は魔力を包み隠さないし、包み隠せない…哀れだ」(フリーレン)

 

「人の偉さは分かりづらい」
「だからああやって着飾って、見た目で分かるようにするんだ」(フランメ)

 

「奴等は自分達が魔物だった頃と何も変わっていない」
「強い奴が偉いんだ、人よりずっと分かりやすい」(フランメ)

 

「奴等にとっての魔力は、人にとっての地位や財産だ」
「尊厳そのものと言ってもいい」(フランメ)

 

「奴等にとっては、常に魔力を制限するメリットなんて皆無だし」
「そもそもそんな発想すらない」(フランメ)

 

「哀れだよな」
「人が地位や財産に縛られるように、魔族は魔力に縛られている」(フランメ)

 

「(ずっと昔?) たった50年前でしょ」(フリーレン)

 

「結局、私はお前に戦いのことしか教えなかった」
「復讐のための魔法だ」(フランメ)

 

「(後悔?) いいや…お前に私の魔法を託してよかったと思っている」
「お前の長い寿命なら、いつか魔王を倒せるほどの高みにたどり着ける」(フランメ)

 

「フリーレン、1つ頼みがある。私の墓の周りは花畑にしてくれ」(フランメ)
「似合わないね」(フリーレン)

 

「私の一番好きな魔法は、きれいな花畑を出す魔法だ」
「小さい頃両親が教えてくれてな、魔法が好きになったきっかけだ」(フランメ)

 

「いいか、フリーレン」
「歴史に名を残そうなんて考えるなよ」(フランメ)

 

「目立たず生きろ」
「お前が歴史に名を残すのは、魔王をぶっ殺す時だ」(フランメ)

 

「この森に、長く生きた魔法使いがいると聞いた」
「それは君か?」(ヒンメル)

「長く生きたといっても、だらだら生きていただけだよ」
「優秀なわけじゃない」(フリーレン)

 

「君は僕が出会ってきたどの魔法使いよりも強い」
「(どうして?) なんとなくだ」(ヒンメル)

 

「私の魂を天秤に乗せたな、アウラ」
「正直このまま軍勢の物量で押されていたら危なかったけれども」(フリーレン)

 

「お前が自分の魔力に自信を持っていてよかった」
「やっとお前を倒せる」(フリーレン)

 

「私は生きてきた時間のほとんどを魔力を制限して過ごした」
「この状態が自然になるほどに」(フリーレン)

 

「(訳が分からない?) そうだね、バカみたいだ」
「でもお前達に勝てる」(フリーレン)

 

「ふざけるな! 私は500年以上生きた大魔族だ」(アウラ)
「アウラ、お前の前にいるのは…千年以上生きた魔法使いだ」(フリーレン)

 

「アウラ…自害しろ」(フリーレン)

 

11話

「ヒンメル様はフリーレン様のしつけが上手ですね」(フェルン)

 

「でもまあ、そうだよね」
「これが普通のリアクションだ」(フリーレン)

 

「フェルン、シュタルク」
「よくリュグナー達を倒した」
「偉いぞ」(フリーレン)

 

「(堅苦しい言葉遣い?) 魔王討伐の旅立ちの時、痛い目に遭ったもので」(フリーレン)

 

「ヒンメルとアイゼンが王様にタメ口たたいて処刑されかけたんだよね」
「懐かしいな、ヒンメルの泣き叫ぶ顔」(フリーレン)

 

「フリーレン様、まさか無資格の闇魔法使いだったんですか?」(フェルン)
「闇医者みたいに言わないでよ」(フリーレン)

 

「だって魔法使いを管理する団体ってしょっちゅう変わるんだもん」
「いちいち資格なんか取ってらんないよ」(フリーレン)

 

「(半世紀以上前から?) 全然最近じゃん」
「困るんだよね、頻繁に管理の基準を変えられちゃうと」(フリーレン)

 

「ここら辺の冬は厳しいから気をつけてね」
「ナメていると死ぬよ」(フリーレン)

 

「知らないの?」
「魔王軍との戦いでもっとも多くの人を殺したのは、北側諸国の冬だよ」(フリーレン)

 

「フリーレン様。ここはダメでございます、ほかを探しましょう」
「(なんで?) 中に変態がいるからです」(フェルン)

 

「天地創造の女神様は神話の時代を除いて」
「この世界の長い歴史の中で実際に姿を現したことは一度もない」(フリーレン)

 

「自分の生きてきた軌跡が誰にも覚えられちゃいないってのは、あまりにも酷だ」
「俺達は長い人生を歩んでここにいるんだぜ」(クラフト)

 

「それはただの私達の願望だ」(フリーレン)

 

「(孤児院に資金を出したのは)私も孤児でしたから」
「きっと女神様も、清く正しく生きた私を褒めてくださることでしょう」(ハイター)

 

「フリーレン、あなたには褒めてくれる人はいますか?」(ハイター)

 

「あなたは女神様を信じていないようなので」
「身の上を話していただければ、代わりに私が褒めますよ」(ハイター)

 

「だらだらと生きてきただけだよ、褒められるようなことなんて何もない」(フリーレン)
「常に魔力を制限しているのに?」(ハイター)

 

「それは血のにじむような努力の賜物に見えますが」
「それこそ人生を懸けたような」(ハイター)

 

「なんで女神様に仕える連中は変な奴が多いんだろうね」
「遠慮しておくよ、もう別の奴(ハイター)に褒めてもらったから」(フリーレン)

 

「(大事に?) いや、その人はもう…今は天国にいるよ」(フリーレン)
「なら、いずれ会えるな」(クラフト)

 

「フリーレン、今生の別れとは思わん」
「何百年後かに、またな」(クラフト)

 

12話

「(銅貨10枚?) まあ、地道に討伐依頼をこなして、路銀を稼ぐのもいじゃないか」
「冒険らしい」(ヒンメル)

 

「(勇者の剣のレプリカ?) 昔村に来た行商人を魔物から助けた時に、お礼でもらったものだ」
「未来の勇者にってね」(ヒンメル)

 

「(きっかけ?) 村の孤児院にハイターってムカつく奴がいてね」
「”偽物の剣しか持っていないから偽物の勇者にしかなれない”と僕に言ったんだ」(ヒンメル)

 

「じゃあ本物になってやろうじゃないか…そう思ったんだ」
「僕はいつか、本物の勇者の剣を手に入れて魔王を打ち倒す」(ヒンメル)

 

「しかし時の流れは残酷だな」
「あんなことを言っていたハイターは今や酒ばかり飲んでいる偽物の僧侶だ」(ヒンメル)

 

「(代わる?) エッチ」(フェルン)

 

「じゃあ明日にでも(魔物退治を)始めようか」
「面倒事は早い方がいい」(フリーレン)

 

「なるほど…私が知らないわけだ、新顔だね」
「たった80年で主面(ぬしづら)か」(フリーレン)

 

「ヒンメルは、この(勇者の)剣を抜けなかったんだ」(フリーレン)

 

「いいじゃないか、偽物の勇者で」(ヒンメル)

 

「僕は魔王を倒して、世界の平和を取り戻す」
「そうすれば、偽物だろうが本物だろうが関係ない」(ヒンメル)

 

「そしてヒンメルは成し遂げたんだ」
「あんな剣がなくたって世界を救ってみせた」
「本物の勇者だよ」(フリーレン)

 

「英雄というのはどうしても、後世の連中が勝手に美化していく」
「そしてそのうち、原形すらなくなってしまうんだ」(フリーレン)

 

「(プレゼント?) とっておきだよ、”服だけ溶かす薬”」
「”男ってのはね、こういうの渡しておけば喜ぶんだよ”…って先生が言ってた」(フリーレン)

 

「この下品な薬」
「買った時に私、”返品しろ”って言いましたよね」(フェルン)

 

「フリーレン様はさすがに失礼です」
「シュタルク様が、あんなエッチな薬をもらって喜ぶようなはずが…」(フェルン)

 

「エッチだった」
「違う、こいつガキなんだ」(フェルン)

 

「それ(誕生日)と欲しい物になんの関係があるんだ?」(シュタルク)

 

「やっぱりなんか、ムカつくからあげない」(フェルン)

 

「俺、誕生日にプレゼントとかもらったことがないんだ」(シュタルク)

 

「死んだ故郷の家族からも師匠からももらったことがないから」
「そういうもんなのかと思っていた」(シュタルク)

 

「俺は故郷が魔族に襲われた時、そんな兄貴も見捨てて逃げちまった」
「家族から祝ってもらえなくて当然かもな」(シュタルク)

 

「俺は逃げてばかりの失敗作だ」
「ヒンメルだったらきっと逃げなかった」(シュタルク)

 

「過去なんて関係ありません」
「私の見てきた戦士シュタルクは、一度たりとも逃げ出していません」(フェルン)

 

「(この先?) 私達が逃しません」(フェルン)

 

「戦士ってのは不器用だね」(フリーレン)
「フリーレン様がそれを言うんですか?」(フェルン)

 

「私も不器用だから分かる」
「バカだよね、思いっていうのは言葉にしないと伝わらないのに」(フリーレン)

 

「これ(でかいハンバーグ)は俺の地方の風習でな」
「精いっぱい頑張った戦士をねぎらうための贈り物だ」(アイゼン)

 

「頑張った者は皆、戦士だ」(アイゼン)

 

「逃げろ、シュタルク」
「お前は生きるんだ」(シュトルツ)

 

13話

「そうか…お前は冒険者なのか。俺もずっと昔、冒険者に憧れていた」
「誰にだってある、ガキの頃のくだらない夢さ」(ザイン)

 

「大人になってそんな夢も忘れかけた頃」
「そいつから”一緒に冒険者にならないか”と誘われたんだ」(ザイン)

 

「あの時あの手を取っていたら、何かが変わっていたんだろうな」
「10年も昔の話だ、今でも後悔しているよ」(ザイン)

 

「(手が汚い?) それに嬢ちゃん…大人ってのは、汚いもんなんだぜ」(ザイン)

 

「大丈夫だって」
「”毒は気合いでなんとかなる”って師匠も言っていたぜ」(シュタルク)

 

「(不満?) う~ん…同族嫌悪かな」(フリーレン)

 

「フリーレン、僕達と一緒に魔王を倒そう」(ヒンメル)
「今さらだよ」(フリーレン)

 

「もう500年以上、魔族との実戦はやってない」
「もう戦い方も忘れてしまった」(フリーレン)

 

「私は決断を先送りしすぎた、きっと魔王と戦うのが怖かったんだろうね」
「もう取り返しのつかないほどの年月が経った」(フリーレン)

 

「それがどうした? フリーレン」
「僕は今の話をしている」(ヒンメル)

 

「(今さら?) 私は今の話をしている」(フリーレン)

 

「やっぱり私、ザインのこと嫌いだ」
「だから意地でも仲間に誘うことにした」(フリーレン)

 

「ギャンブルする人は最低です」(フェルン)

 

「(酒を飲む僧侶?) 知らないんですか?」
「フリーレン様、酒は百薬の長なんですよ」(フェルン)

 

「(協力的?) たまには背中を押してみるのもいいと思ったんだよ」
「勇者ヒンメルがそうしたように」(フリーレン)

 

「こいつらに誘われるたびに思う、”なんで今さら”」
「今ではもう、俺にはまぶしすぎるな」(ザイン)

 

「(年上のお姉さんと旅?) バカか、お前」
「そのためにガキの頃の俺は、冒険者を目指したんだぜ」(ザイン)

 

「(年上のお姉さん?) ここだよ、ザイン」
「私はエルフだ、お前よりもずっと年上のお姉さんだよ」(フリーレン)

 

「仕方がない…ホントはあまりこういうことはしたくなかったけれども」
「先生から教わった色仕掛けを使う時が来たようだね」(フリーレン)

 

「(何それ?) 投げキッスだよ、坊やにはまだ早かったかな」(フリーレン)
「エッチすぎる…」(シュタルク)

 

「おかしいな」
「ヒンメルに試した時は失神するほどの威力だったのに」(フリーレン)

 

「分かります。私も直撃を食らっていたら危ないところでした」(フェルン)
「腐っても聖職者ってわけか、強敵だぜ」(シュタルク)

 

「会いに行ってもいないのに諦めるんだ」
「まだたったの10年だよ」(フリーレン)

 

「今会いに行かないと近い未来に後悔するよ」
「”あの時ならまだ間に合ったのかもしれない”って」(フリーレン)

 

「フリーレン。俺、冒険者になることにしたよ」
「あいつを追いかける、まだ10年しか経ってねえしな」(ザイン)

 

「俺の旅の目的は、あいつを捜すことだ」
「あいつを見つけて、俺はガキの頃のくだらない夢を叶える」(ザイン)

 

「だから途中までだ…途中まで一緒に行ってやる」(ザイン)

 

14話

「まったく…シュタルクがかわいそうだぜ」(ザイン)

 

「俺ぐらいの年になると冷たくされてもある程度流せるが」
「あの年の男子は女の子の言動に一喜一憂するからな」(ザイン)

 

「かわいいポーチですね」
「(嫌い?) いいえ、ただ女慣れしていそうで不快です」(フェルン)

 

「”好きなの選んでいい”って言われて、断る奴なんか普通いないぜ」
「きっとそれが大切な想い出だと思っているからだ、だから断った」(ザイン)

 

「あいつ(シュタルク)はガキなんだ、察しはよくないぞ」(ザイン)

 

「仲直りしたいんだろ?」
「思いってのは言葉にしないと伝わらないんだぜ」(ザイン)

 

「大人になって人との距離感が分かるようになると、衝突することすら避けるようになる」
「ああいうのは若者の特権だな」(ザイン)

 

「(ハイターは)全然偉大じゃないよ」
「酒飲みでよく二日酔いになっていたし、好き嫌い多いし、よく嘘もついた」(フリーレン)

 

「ただの生臭坊主だったよ」
「ザインはそれを上回る破戒僧だけど」(フリーレン)

 

「(大人っぽくなった?) 老人相手に何を言っているんですか」
「年を取ると自然にこうなるんですよ」(ハイター)

 

「…と言いたいところですが、本当は私の心は子供の頃からほとんど変わっていません」
「理想の大人を目指して、大人のふりをして、それを積み重ねてきただけです」(ハイター)

 

「きっと私は死ぬまで大人のふりを続けるでしょう」
「子供には心の支えになる大人の存在が必要ですから」(ハイター)

 

「特にフェルンは努力家です」
「たくさん褒めて導いてあげないと」(ハイター)

 

「(誰が私を?) そのために女神様がいるんですよ」
「天国に行くまではお預けですが」(ハイター)

 

「じゃあ、こっちでは私が褒めるよ」(フリーレン)
「思いのほか、悪くはないですね」(ハイター)

 

「フリーレン。私が天国に行ったら、女神様に話を通しておきます」
「あなたはやはり、女神様に褒めてもらうべきです」(ハイター)

 

「(お姉さんなら?) ならよかった」
「私ほどのお姉さんはなかなかいないよ」(フリーレン)

 

「シュタルクは飛び降りて」
「戦士ならこのくらいの高さで死なないでしょ」(フリーレン)

 

「(死ぬ?) おかしいな。アイゼンは自由落下程度なら、どんな高さでも無傷だったよ」
「ハイターがドン引きしていた」(フリーレン)

 

「ドン引きしている時点で、おかしいのはアイゼン様だと思います」(フェルン)

 

「まあ何事も挑戦か」(フリーレン)

 

「顔色うかがいながらの(プレゼント選び)3時間」
「生きた心地がしなかった」(シュタルク)

 

「でも…気に入ってもらえたからよかったよ」(シュタルク)

 

「(花言葉?) そうですよね、バカですもんね」(フェルン)

 

「(買い直す?) これはシュタルク様が一生懸命選んで私にくれたものです」
「二度とそんなこと言わないで!」(フェルン)

 

「今夜見つからなかったら諦めるよ、なくしものには慣れている」
「ヒンメルからもらったものはあれだけじゃないしね」(フリーレン)

 

「(知らなかった?) それでも、きっと大事なものです」
「みんなで一緒に捜しましょう」(フェルン)

 

「(諦めなくてよかった?) そうかもね」(フリーレン)

 

「(鏡蓮華のブレスレット?) シュタルク様がバカだからです」(フェルン)

 

15話

「(パーティーに足りないもの?) シーフでしょうか」
「フリーレン様がミミックに引っかかるので」(フェルン)

 

「宝箱には無限の可能性があるんだよ」(フリーレン)

 

「足りないのはもっと重要なものだ」
「年上のお姉さんだよ!」(ザイン)

 

「普通はパーティーには1人くらいいるだろ!」
「色っぽい、大人のお姉さんがさ!」(ザイン)

 

「魔物や魔族が使う魔法の中には、人を眠らせたり石にしたりするものがあってね」
「その中でも人類がいまだに解明できていない魔法を”呪い”と呼んでいるんだ」(フリーレン)

 

「あくまで人類の魔法ではの話だよ。僧侶が使う女神様の魔法なら話は別だ」
「呪いへの対処は昔から僧侶の生業(なりわい)だからね」(フリーレン)

 

「じゃあ、ザイン。魔物が出たら起こしてね」
「1人で戦っちゃダメだよ、私が必ず倒すから」(フリーレン)

 

「私は冒険者には、意思疎通も信頼関係も必要ないと思っています」
「特に私の仲間であったフリーレンは、その点が拙かった」(ハイター)

 

「だから私は彼女の言葉を信じることにしました」(ハイター)

 

「彼女は”魔王を必ず倒す”と言いました」
「私はその言葉を信じたんですよ」(ハイター)

 

「シュタルク様、路銀のためです」(フェルン)

 

「ここ1ヶ月、地獄でした」
「(路銀のため?) すみませんでした」(フェルン)

 

「せっかく練習したんだしさ、踊ろうぜ」(シュタルク)
「本当に似合っていませんね」(フェルン)

 

「俺はあんたの息子の代わりじゃないぜ」(シュタルク)

 

「ならなおさらここには残れねえな」
「俺も心にもない言葉を言っちまったんだ、育ての親にさ」(シュタルク)

 

「だから、旅の土産話をたっぷりと持って帰らねえとダメなんだ」(シュタルク)

 

16話

「フォル爺っていってね、私の長寿友達」
「死ぬ前にゆっくり話がしたくてね」(フリーレン)

 

「フリーレン様と昔の話が出来るような人って、なかなかいませんからね」
「たまにはこんな寄り道があってもいいかもしれません」(フェルン)

 

「10年くらい滞在しちゃおうかしら」(フリーレン)
「1週間までですよ」(フェルン)

 

「戦闘での死因の多くは油断だ」
「魔族にも人にも、これが一番効く」(フォル爺)

 

「熟練した戦士でも防御を意識できなければ、簡単に致命傷を負う」
「わしが剣を抜いていたら、足を失っていたぞ」(フォル爺)

 

「今ではとても感謝しているんだよ」
「フォル爺は、私がヒンメル達を知る機会をくれたから」(フリーレン)

 

「人はどうでもいいことに命を懸けない」(ヒンメル)

 

「滑稽な話だろう」
「わしはずっと、死者との約束を守っている」(フォル爺)

 

「でもきっとその人は、あなたが約束を守ってくれていることを」
「嬉しく思っているはずだ」(ヒンメル)

 

「なら、フリーレンの役目だな」
「僕達の記憶は彼女が未来に連れていってくれる」(ヒンメル)

 

「でもやっぱりイケメンポーズ集は要らなかったかなあ」
「記憶の無駄遣いだ」(フリーレン)

 

「(顔? 声?) 私をバカにしないでよ、全部覚えている」(フリーレン)

 

「ヒンメルは私が人間を知ろうとしたきっかけだよ」
「フォル爺が村を守ろうと思ったきっかけと同じで、大切なことだ」(フリーレン)

 

「フォル爺の記憶も、私が未来に連れていってあげるからね」(フリーレン)

 

「(人生の最後?) それ80年前も同じこと言っていたよ」(フリーレン)

 

「(あいつは戦士ゴリラ) ちなみに俺は僧侶アゴヒゲ」(ザイン)

 

「このパーティー、不器用な人しかいませんからね」(フェルン)

 

「どんな英雄でも、いつかは忘れ去られます」
「きっと魔王を倒した勇者ヒンメルも、例外ではないでしょう」(ハイター)

 

17話

「手がちべたい」(フェルン)

 

「何よりこの集落には、怪しい老人がやっている魔法店があるんだよね」
「私の経験上、ああいう場所には伝説級の魔法がある」(フリーレン)

 

「仲裁は僧侶の仕事なんだよ」(フリーレン)

 

「シュタルク。お前は俺と違って根はいい奴なんだから、正直に気持ちを言えばいい」
「仲直りしたいのなら、ちゃんと相手にそう話すんだ」(ザイン)

 

「もとはといえば私のせいですし、触られたことは気にしてはいません」
「ただ…肩を押さえた腕の力が強くて、ちょっとだけ怖いと思ってしまったんです」(フェルン)

 

「フリーレン、お前ぐらいだよ。俺のことをガキみたいに褒めるのは」(ザイン)
「実際にガキでしょ」(フリーレン)

 

「きっと私はきっかけを与えたかったんだろうね」
「勇者ヒンメルならそうしたってことだよ」(フリーレン)

 

「手を取れ、フリーレン」
「君が旅立つきっかけはこの僕だ」(ヒンメル)

 

「私はヒンメル達に旅立つ勇気と、仲間と過ごす楽しさを教えてもらった」(フリーレン)

 

「やっぱり俺はゴリラを追いかけるよ、もう後悔するつもりはないんだ」
「じゃあ元気で」(ザイン)

 

「1人だとこんなに静かなんだな」(ザイン)

 

「フェルンは風邪をひいた時、手を握ってあげると安心するんだよ」
「小さい頃からそうなんだ」(フリーレン)

 

「フリーレン様、恥ずかしいです」
「子供扱いしないで…下さい」(フェルン)

 

「私の中ではね、フェルンはまだ子供なんだよ」
「多分この先も、ずっとそうだ」(フリーレン)

 

「子供扱いしたつもりはないよ」
「フェルンがつらそうだったから手を握っただけ」(フリーレン)

 

「私はあれしか苦痛を和らげてあげる方法を知らないから」
「私はどうすればよかったんだろうね」(フリーレン)

 

「多分、人には心の支えが必要なんだ」
「支えてもらって悪い気分になる奴はいねえよ」(シュタルク)

 

「心の支えが必要なのは子供だけじゃない」
「悪い気分ではないだろう?」(ヒンメル)

 

「多分フェルンが恥ずかしがっていたのは、俺がいたからだ」
「甘えている姿なんて、人に見られたくなんかないよな」(シュタルク)

 

「(子供では?) 知ってる…知っているよ」(フリーレン)

 

18話

「フリーレン様の魔力なら、どんな試験内容でも余裕なんじゃないですか?」
「制限している状態でも、熟練の老魔法使いくらいの魔力が出ていますよ」(フェルン)

 

「”老魔法使い”って言うな」
「シュタルクが”クソババア”って言ったことも忘れてないから」(フリーレン)

 

「魔法使いの強さを決めるのは魔力だけじゃないよ」
「技術や経験、扱う魔法やコントロール、それに努力と根性」(フリーレン)

 

「そして才能」
「私は今までの人生で、自分より魔力の低い魔法使いに11回負けたことがある」(フリーレン)

 

「そのうち4人は魔族」
「1人は私と同じエルフ、そして残りの6人は人間だよ」(フリーレン)

 

「俺も冒険者だ。自衛のための殺しにケチをつけるほど頭は固くないさ」
「ただ目の前の命を拾いあげただけだ」(クラフト)

 

「魔法を管理する団体って頻繁に変わるからね」
「いちいちそんなのに入ってらんないよ」(フリーレン)

 

「それに私にはこれがあるから」
「”聖杖の証し”、すごいでしょ」(フリーレン)

 

「(知らない?) そう…これだけが私が魔法使いであることの証しだったんだけどな」(フリーレン)

 

「フリーレン、確かに僕達はその首飾りのことは知らない」
「でも、僕達は君がすごい魔法使いであることを知っている」(ヒンメル)

 

19話

「いよいよ明日は、竜との初戦闘だな」
「(怖い?) そうか…僕も怖い」(ヒンメル)

 

「ほかの冒険者をマネて鼓舞するつもりだったんだが」
「すまない、上手くいかなかったみたいだ」(ヒンメル)

 

「ヒンメル、自然体でいいですよ」
「こういうのはきっと、冒険の仲間ごとに変わってくるものです」(ハイター)

 

「これから先の方が大変なんだよ」
「対人戦の時間だ」(ユーベル)

 

「(異常?) 理由は極めて単純だ」
「この程度で死ぬ奴は、一級魔法使いには要らないということだ」(リヒター)

 

「魔法使いとしての力量がいくらあっても、人心を掌握できなければ無力も同じ」
「わしは自分より遥かに優れた魔法使いが、失脚し迫害される様を山ほど見てきた」(デンケン)

 

「大きな力は恐れられる」
「恐れの権威など長続きせん」(デンケン)

 

「洗練されていて隙がないけれども、古い戦い方だ」
「私のおじいちゃんと戦っているみたい」(エーレ)

 

「戦闘では基礎的な魔法以外は使わないように言われてますから」
「この時代の魔法使いなら、それだけで十分だと」(フェルン)

 

20話

「これだけの数の攻撃魔法を一度に操るなんて」
「こんな力技…バカじゃないの? 品性のかけらもない!」(エーレ)

 

「なんだ、つまらない」
「せっかく殺し合いが出来ると思ったのに」(ユーベル)

 

「人ってのは、人の弱い部分をよ~く知ってる」
「戦争に女子供を駆り出すなんて悪魔の所業は、珍しいことでもなんでもねえ」(ヴィアベル)

 

「地獄なんかじゃない」
「北の果てじゃ日常だ」(ヴィアベル)

 

「私はね、その人が得意とする魔法は」
「人生や人間性に大きく関わっていると思っている」(ユーベル)

 

「相手の動きを封じるこの魔法はまるで」
「殺すまでの猶予を欲しがってるみたいだ」(ユーベル)

 

「俺はためらい臆することはあっても、必要な殺しは全部やってきたぜ」(ヴィアベル)

 

「(殺す?) 不合格が確定したんだ、もう不要な殺しだ」(ヴィアベル)

 

「別に背中を狙ったって構わないぜ」
「不要な殺しが必要な殺しに戻るだけだ」(ヴィアベル)

 

「ちょっと…物みたいに運ぶつもり?」
「おんぶして!」(エーレ)

 

「バカが、優しさなんかで命張れるか」
「人間は欲望のために戦うんだよ」(ヴィアベル)

 

「有望な奴はこの程度では死なんよ」(ゲナウ)

 

「一級魔法使いに、人死にの価値があるとは思えんだけだ」(デンケン)

 

「それだけは同意見かな」
「一級魔法使いなんてただの称号だ、それほどの価値があるとは思えない」(フリーレン)

 

21話

「特権などくだらん」
「(どうして?) 魔法というものは探し求めている時が1番楽しい」
「それだけだ」(デンケン)

 

「望む魔法(を授ける)?」
「要らない。魔法は探し求めている時が1番楽しいんだよ」(フリーレン)

 

「先生…この子はいつか魔王を倒すよ」
「きっとこういう魔法使いが平和な時代を切り開くんだ」(フランメ)

 

「戦いを追い求めるあなたには魔王を殺せない」
「私達じゃ無理なんだよ」(フランメ)

 

「だってさ先生、平和な時代に生きる自分の姿が想像できねえだろ?」
「フリーレンは平和な時代の魔法使いだ」(フランメ)

 

「いいね…魔法使いはこうでなくちゃ」(フリーレン)

 

「信じられん…こいつ(フリーレン)は最後まで基礎的な戦闘魔法しか使っていなかった」
「これではまるで、見習い魔法使いに対する指導試合ではないか」(デンケン)

 

「やってくれたな、フリーレン」
「千年ぶりだというのに随分な挨拶じゃないか」(ゼーリエ)

 

「これだから魔法使いはやめられん」
「魔法の世界では天地がひっくり返ることもある」(ゼーリエ)

 

「カンネがかわいそうだったからね」
「魔法は自由であるべきだ」(フリーレン)

 

「魔法はイメージの世界だ」
「水を操る魔法使いに雨の中で勝てるイメージが出来る?」
「少なくとも私は出来ない」(フリーレン)

 

「(魔力切れ?) こういう時、宮廷魔法使いならどうすると思う?」
「最後まで醜くあがくんだ」(デンケン)

 

「分かっているだろう、それ(魔力切れ)は相手も同じこと」
「腹をくくれ…男だろうが?」
「殴り合いじゃーーっ!」(デンケン)

 

「2人が試験に行ってからもう2日か」
「夜遅くまで起きていてもフェルンに怒られない」
「幸せすぎて怖いぜ」(シュタルク)

 

22話

「夕方かあ…ダラダラするのも悪くはないなあ」(シュタルク)

 

「そもそもラオフェン、なぜデンケンと一緒にいる?」
「おいおい、完全に孫じゃねえか」(リヒター)

 

「(歩きながら?) いいけどさ、走って逃げたりしたら殺しちゃうかも」(ユーベル)

 

「(なぜ殺さなかった?) 共感しちゃったからかな」
「私も殺すまでの猶予が欲しくなった」(ユーベル)

 

「その人が得意とする魔法は、人生や人間性に大きく関わっている」(ユーベル)

 

「私は昔からそうなんだ」
「共感できることでその魔法が使えるようになるし」
「共感できない魔法は使えない」(ユーベル)

 

「君という人間が少し分かった気がする」
「もっと知りたいかなあ」(ユーベル)

 

「本当にデザートをいくらでも頼んでいいんですか?」
「誕生日でもないのにこんな贅沢を…」(フェルン)

 

「(また来ればいい?) そう思って二度と食べられなくなった味がたくさんあるからね」(フリーレン)

 

「(味を後世まで残す?) そう…面白いよね、料理人は皆そう言う」
「そう言って過去の料理の味を変えて爪痕を残そうとする」(フリーレン)

 

「その時はもっと美味しい味を探しに行けばいい」(ヒンメル)

 

「(超える味はない?) ならしっかり未来まで届けるんだ」
「それが僕が要求する今回の報酬だよ」(ヒンメル)

 

「なんだよ、あれだけ意気込んでおいて味変わってるじゃん」(フリーレン)

 

「でも…もっと美味しい味を探す手間は省けた」
「あの時よりもずっと美味しい」(フリーレン)

 

「シュタルクって変な人に好かれるよね」(フリーレン)

 

「フェルンは積もりに積もって爆発するタイプなんだよ」
「(どうなる?) 口を利いてくれなくなっちゃう」(フリーレン)

 

「(なんで人助けを?) 勇者だからさ」(ヒンメル)

 

「そうだね…もしかしたら自分のためかもな」
「誰かに少しでも、自分のことを覚えていてもらいたいのかもしれない」(ヒンメル)

 

「生きているということは、誰かに知ってもらって覚えていてもらうことだ」(ヒンメル)

 

「(どうすれば?) ほんの少しでいい、誰かの人生を変えてあげればいい」
「きっとそれだけで十分なんだ」(ヒンメル)

 

「(ひどい試験内容?) そう? 私は平和主義者だよ」
「ゲナウとは違ってね」(ゼンゼ)

 

23話

「(また合格者を出さないつもり?) 何を言っている」
「君達が目指しているのは魔法使いの最高峰だ」(ゼンゼ)

 

「不可能を可能にするのが一級魔法使い」
「未踏破だろうが前人未到だろうが、ねじ伏せて突き進むんだ」(ゼンゼ)

 

「今回の試験には争う要素がない」
「全員で協力した方がいい」(デンケン)

 

「(ダンジョンに詳しい?) ヒンメルがダンジョン好きだったから」
「魔物の討伐依頼でたくさんのダンジョンに潜ったんだよ」(フリーレン)

 

「(ダンジョンが好き?) 言葉どおりの意味だよ」
「”ワクワクする”んだってさ、訳が分からないよね」(フリーレン)

 

「ダンジョンは1つの階層を全て踏破してから次に進むものだ」
「冒険者の常識だぞ」(ヒンメル)

 

「”バカみたいだ”って思っているだろう」
「楽しんで人助けが出来るのなら、それが1番じゃないか」(ヒンメル)

 

「最後まで楽しむよ。楽しく冒険してダンジョンに潜って、魔物を倒して宝を探して」
「気がついたら世界を救っていたような…そんな旅がしたいんだ」(ヒンメル)

 

「(ミークハイト? ミミック?) その魔法の精度は99%だよ」
「残りの1%を見破った偉大な魔法使い達がいたからこそ、歴史的な発見があったんだ」(フリーレン)

 

「うん…やっぱりそうだ、この中身は貴重な魔導書だよ」
「私の魔法使いとしての経験がそう告げている」(フリーレン)

 

「暗いよ! 怖いよ~!」(フリーレン)

 

「ねえフェルン、ちょっといいかな」
「いったん引っ張るのやめよ、ちぎれちゃうから」(フリーレン)

 

「こういう時はね、逆に押し込むんだよ」
「ミミックが”オエッ”てなって噛むのやめるから」(フリーレン)

 

「こっちは正規のルートっぽいから引き返すよ」(フリーレン)

 

「私が分からないのは君だよ、フェルン」
「その若さで君ほど優秀な魔法使いは見たことがない」(ゼンゼ)

 

「相当な修練を積んだはずだ」
「なのに君からは情熱も執念も感じない、不思議な子だ」(ゼンゼ)

 

「私はとある人に恩を返すために、一人前の魔法使いになりました」(フェルン)

 

「それは当時の私の人生の目標で、ただただ全力で」
「その先があるだなんて考えもしませんでした」(フェルン)

 

「きっとその時に、情熱も執念も使い果たしてしまったのでしょう」(フェルン)

 

「(なぜ続けている?) フリーレン様、楽しそうでしょう?」(フェルン)

 

「私が初めてダンジョンに潜った時も、フリーレン様はガラクタみたいな魔道具を集めて」
「楽しそうに笑っていました」(フェルン)

 

「つられて笑ってしまったんです」(フェルン)

 

「きっと私はそんなフリーレン様の姿が好きだから」
「一緒に魔法を追い求めているんだと思います」(フェルン)

 

24話

「実力が互角なら、勝ち負けはほぼ運だねえ」
「私は昔から運が悪いから、運で決まる勝負は嫌いだ」(ユーベル)

 

「だから私は私と戦いたいとは思わない」
「まったく…この死にたがりはしょうがないね」(ユーベル)

 

「やっぱり運が悪い、だから嫌なんだ」
「でも…そっちの方がもっと運が悪かったみたいだ」(ユーベル)

 

「ありがとうね、メガネ君」
「また1つ君のことが分かった気がするよ」(ユーベル)

 

「ふ~ん…面白くなってきた」
「ダンジョン攻略はこうでなくちゃ」(フリーレン)

 

「正直、怖いからもう帰りたい」(エーデル)

 

「だが目は合ったのう」
「優秀な魔法使いほど敵をよく見る」(エーデル)

 

「エーレは単純な魔力勝負の殴り合いなら、俺やシャルフを圧倒できる」
「だが…俺は勝ち方を知っている」(ヴィアベル)

 

「(力業?) あの、それでしたら」
「もしかしたら私、フリーレン様を殺せるかもしれません」(フェルン)

 

25話

「まだ不確定要素が多すぎる」
「1番の問題はあの複製体とその術者の正体だ」
「その性質が分からんまま手は出せん」(デンケン)

 

「確かに俺は”おっさん”だが、面と向かって言われるとくるものがあるな」(リヒター)

 

「複製体は心の働きを精密に模倣しているんですよね」
「なら、行動パターンによる弱点は本人と同じなんですよね」(フェルン)

 

「それならやっぱり、なんとかなるかもしれません」(フェルン)

 

「確かにこれは、フリーレンの致命的な隙だ」
「なぜ戦っている時に気がつかなかったんだ」(デンケン)

 

「いや、手練れという先入観があったからこそ気づけなかった」(デンケン)

 

「昔から苦手なんだよね」
「(なんで言ってくれない?) だって恥ずかしいし…」(フリーレン)

 

「(楽しそう?) うん」
「こうやって、ダンジョンのボスを倒すためによく話し合ったなって思って」(フリーレン)

 

「大丈夫、攻略できないダンジョンなんか存在しない」
「私は歴史上でもっとも多くのダンジョンを攻略したパーティーの魔法使いだよ」(フリーレン)

 

「(2人だけで?) 少人数の方が相手の行動を予測しやすいからね」(フリーレン)

 

「確かに全員で戦えばほぼ確実に勝てるだろうけど、大半が死ぬことになると思う」
「多分脱出用ゴーレムを使うような暇もないよ」(フリーレン)

 

「魔力探知が途切れた。その隙に潜伏したフェルンを”私”は警戒する」
「でも目の前の互角の相手の対処で手いっぱい」(フリーレン)

 

「フェルンを捜す余裕なんてあるはずがない」
「だって…私の怖さは私が1番よく分かっている」(フリーレン)

 

「フェルンのゾルトラークなら私を殺せる」
「ありったけの魔力を叩き込むんだ」(フリーレン)

 

「誰もが魔法を使える時代だと?」
「魔法は特別であるべきだ、才ある者以外に教えるつもりはない」(ゼーリエ)

 

「こんなものをよこすとは…フランメとは最後まで分かり合えなかった」
「所詮は気まぐれで育てた弟子だ」(ゼーリエ)

 

「先生は…”ゼーリエは怒って遺言状を破り捨てるだろう”って言っていたよ」(フリーレン)

 

「それでも伝えておきたかったんだって、”夢が叶ったよ”って」
「よく分からないよね」(フリーレン)

 

「人間には寿命がある、私達よりも死に近い場所にいるんだ」
「人生には重大な決断をしなければならない時がいくつもあるんだ」(ゼーリエ)

 

「あの子達は、それを先送りには出来ないんだ」(ゼーリエ)

 

「フリーレン。人間がおよそ文明と呼べるものを築き上げてから、長い年月が経った」
「これから先は時代が加速するぞ」(ゼーリエ)

 

「たった千年だ…たった千年で人間の時代がやってくる」
「私達は人間に追い抜かれる」(ゼーリエ)

 

「鍛錬を怠るなよ、フリーレン」
「お前を殺す者がいるとすれば、それは魔王か…人間の魔法使いだ」(ゼーリエ)

 

「楽しみだね、ゼーリエ」
「これから先たくさんの魔法使いと、いろいろな魔法が見られるんだね」(フリーレン)

 

26話

「(防がれた?) 想定の範囲内だね」
「ここから先は…消耗戦だ」(フリーレン)

 

「自分にとって苦手な相手は、複製体にとっても苦手な相手だ」
「話し合い・連携できることがわしらの利点だ」(デンケン)

 

「一級魔法使いは理不尽なほどの逆境でも覆せるような存在でなければならない」
「この程度は逆境ですらない」(ゼンゼ)

 

「それに仲間の背中を守るだけで合格できるんだ」
「実に優しい平和な試験だ」(ゼンゼ)

 

「もしかしてあれ(ゼンゼの複製体)と戦うつもり?」
「勝てないと思うよ」(ユーベル)

 

「説明はいい、必要なことなの?」
「なら私が倒すよ」(ユーベル)

 

「確かに私は未熟な三級魔法使いだ、デンケンやヴィアベルよりも遥かに弱い」
「けれどもゼンゼ相手なら勝てると思うよ」(ユーベル)

 

「だからそんな理屈はどうでもいいんだよ」
「これはイメージの話なんだから」(ユーベル)

 

「やはり私の複製体の相手はユーベルか」
「勝敗は既に分かっている、恐らく戦いにすらならない」(ゼンゼ)

 

「イメージの話だよ」
「布っていうのはさ、切れるものなんだよ」
「切れて当たり前のものだ」(ユーベル)

 

「これは切れないものだと知性では分かっていながら」
「感覚のままに”不動の外套”を切り裂くイメージを構築した」(ゼンゼ)

 

「もはや人として成立している精神状態とは思えない」
「これは才覚の領域だ」(ゼンゼ)

 

「ユーベルには勝てるイメージが湧かない」
「相性が悪すぎる」(ゼンゼ)

 

「みんな頭を使いすぎなんだよ」
「髪は切るものでしょ」(ユーベル)

 

「髪の手入れ?」
「地獄だよ、考えたくもない」(ゼンゼ)

 

「魔法使い同士の戦いはじゃんけんのようなものですからね」
「ただし手数が無数にあり、極めて複雑で難解なじゃんけんです」(メトーデ)

 

「俺は他人を信じるようなタチじゃねえが」
「ケツを振っている勝馬を逃すほどバカじゃない」(ヴィアベル)

 

「これってもしかして、シュピーゲルとやらを倒すまで続くのかなあ?」
「消耗戦だ、楽しくなってきたねえ」(ユーベル)

 

「(大きな隙があれば)勝てるんだよね? なら隙を作ろう」
「私が隙を見せれば、相手はもっと大きな隙を見せる」(フリーレン)

 

「(作戦?) 任せるよ。フェルンが勝てると思っているのなら勝てる」
「だって私は、フェルンのことをナメているから」(フリーレン)

 

「何が起こった? 攻撃された?」
「魔力をまったく感じない…この攻撃を私は魔法として認識できていない」(フェルン)

 

「すごいです、フリーレン様。これが魔法の高みなんですね」
「でも、らしくないです…隙だらけです」(フェルン)

 

「よくやった、フェルン」
「あれを見せるほど追い詰められたのは80年ぶりかな」(フリーレン)

 

27話

「(粉々だからもう直せない?) それでもあれは、ハイター様からもらった杖です」
「小さな頃からずっと一緒だったんです」(フェルン)

 

「少なくとも私には、捨てるだなんて発想はありませんでした」(フェルン)

 

「(損な役回り?) 負けは負けだ、俺の実力が足りなかった」(リヒター)

 

「リヒター、お前は本当に生意気な若造だ」
「権威をバカにし、目的のためなら弱者を足蹴にすることもいとわない」(デンケン)

 

「とても褒められたような人間ではない」
「なのにわしはお前になんの嫌悪も抱いていない」(デンケン)

 

「きっと昔、わしがそういう生意気な若造だったからだ」
「そんなわしが今は宮廷魔法使いの地位にいる」(デンケン)

 

「そう悲観するなということだ」
「3年後のお前は今よりずっと強くなっている」(デンケン)

 

「ごめんね、じいさん不器用なんだ」(ラオフェン)

 

「フリーレン、お前はホントに癇に障る奴だ」
「俺がいつ出来ないとまで言った?」(リヒター)

 

「ゴミだなんて言って悪かった…手入れの行き届いたいい杖だ」
「さぞかし大事にされていたんだろう」(リヒター)

 

「(分かってない?) そんなの俺だって分かんねえよ」
「だからさ、分かろうとするのが大事だと思うんだよ」(シュタルク)

 

「フリーレンは感情や感性に乏しい」
「それが原因で困難や行き違いが起こることもあるでしょう」(ハイター)

 

「でも1つだけいいこともあります」
「その分だけ、きっとフリーレンはあなたのために思い悩んでくれる」
「彼女以上の師は、なかなかいませんよ」(ハイター)

 

「謝る必要はない、全てフリーレンが悪い」
「異例には異例を、第三次試験は私が担当する」
「平和的に選別してやる」(ゼーリエ)

 

「お前(レルネン)が最初の一級魔法使いになってから、半世紀が過ぎた」
「お前は臆病な坊やのままだな」(ゼーリエ)

 

「それだけに残念でならん」
「これだけの境地に立っておきながら、老い先はもう短い」(ゼーリエ)

 

「フリーレンと戦うことはこの先一生ないだろう、それがたとえ勝てる戦いであっても」
「やはり人間の弟子は取るものではないな」(ゼーリエ)

 

「多分直感で合格者を選ぶつもりだろうね」
「でもゼーリエの直感はいつも正しい」(フリーレン)

 

「現に私は、いまだにゼーリエが望むほどの魔法使いにはなれていない」(フリーレン)

 

「魔法の世界では、イメージ出来ないものは実現できない」
「基礎の基礎だ、帰れ」(ゼーリエ)

 

「私1人の力じゃないよ」
「ヒンメル・アイゼン・ハイター・私、1人でも欠けていたら(魔王は)倒せなかった」(フリーレン)

 

「(仲間に恵まれた?) そうだよ、運がよかった」(フリーレン)

 

「(どうして仲間に?) 強い魔法使いを探していたからね」
「君がいいと思ったんだ」(ヒンメル)

 

「僕のそんな不安を感じ取ったのか、それともただの気まぐれだったのか」
「君は僕に花畑を出す魔法を見せてくれた」(ヒンメル)

 

「綺麗だと思ったんだ」
「生まれて初めて、魔法が綺麗だと思った」(ヒンメル)

 

「きっとこれはただの偶然に過ぎないことだけれども」
「ヒンメル達と出会わせてくれたのは、先生が教えてくれたくだらない魔法だよ」(フリーレン)

 

「フェルンも同じように不合格にするつもりだろうけれども、多分それは出来ないよ」
「あの子はゼーリエの想像を超えるよ」(フリーレン)

 

「人間の時代がやってきたんだ」(フリーレン)

 

「フェルンとかいったな。お前、私の弟子になれ」(ゼーリエ)
「えっ…嫌です」(フェルン)

 

「私ならお前を、より高みへと連れていける」
「いまだかつて、魔法使いがたどり着いたことのないほどの高みへ」(ゼーリエ)

 

「私がゼーリエに何を言っても不合格になるように、フェルンは何を言っても合格になる」
「だってゼーリエの直感はいつも正しいから」(フリーレン)

 

「私はフリーレン様の弟子です」(フェルン)

 

28話

「勝てない勝負をするバカは、二級魔法使いにすらなれねえだろ」(ヴィアベル)

 

「(好きな魔法?) 魔法ってのは殺しの道具だぜ」
「好きも嫌いもあるか」(ヴィアベル)

 

「今年の受験者はどうなっている…合格だ」(ゼーリエ)

 

「ゼンゼ、すまなかったな」
「確かに今年は豊作だ」(ゼーリエ)

 

「宮廷魔法使い…お貴族様じゃねえか!」
「あの…タメ口たたいてすみませんでした」(シュタルク)

 

「わしにとって魔法は政争の道具でしかなかった」
「フリーレンに伝えてくれんか」
「魔法が楽しいものだったと、久々に思い出せた」(デンケン)

 

「わしは勇者一行のフリーレンに憧れて魔法使いになったんだ」(デンケン)

 

「(フェルン達を殺そうとした?) 単なる脅しだよ」
「まあ1人殺しておいた方が世のためになりそうな奴はいたけどな」(ヴィアベル)

 

「俺は故郷の村を守るためならなんだってする」
「一級魔法使いになりたかったのも、望む魔法が与えられる特権のためだ」(ヴィアベル)

 

「強え魔法が手に入れば、それだけ魔族をぶっ殺せるからな」(ヴィアベル)

 

「確かに、千鏡の塔もベーゼも皇獄竜も、魔王すら、俺の村には関係ねえわな」
「みんな日々の生活を守るので手いっぱいだ」(ヴィアベル)

 

「きっと勇者ヒンメルが俺の村に来なかったら」
「世界が平和になってもそこに俺の村はなかったんだろうな」(ヴィアベル)

 

「俺をここまで連れてきたのは、勇者ヒンメルのくだらない冒険譚だ」
「俺が言いたいのはそれだけだ」(ヴィアベル)

 

「フリーレン、出会いは大切にしろよ」
「今生の別れってのは何も、死別だけじゃない」(ヴィアベル)

 

「確かに小さな人助けだ。きっとこんなことをしたって、世界は変わらない」
「でも僕は、目の前で困っている人を見捨てるつもりはないよ」(ヒンメル)

 

「大丈夫だよ、ヒンメル」
「世界はちゃんと変わっている」(フリーレン)

 

「この時代では、きっとフェルンの方が有名な魔法使いになるんだろうね」
「嬉しいね」(フリーレン)

 

「ゼーリエ様の弟子の中で歴史に名を残したのは」
「もはやおとぎ話となった大魔法使いフランメのみ」(レルネン)

 

「私が老いて死ねば、あの方が生きた証しがまた1つ消えることになります」
「私はあの方を未来で1人孤独にさせたくないのです」(レルネン)

 

「たとえそれが、伝説の魔法使いフリーレン様を討ち取ったという悪名であろうとも」(レルネン)

 

「手合わせはしないよ、時間の無駄だ」
「まったく…戦いしか知らない魔法使いは不器用な連中が多いんだから」(フリーレン)

 

「歴史に名を残す必要なんてないよ」
「ゼーリエはちゃんと覚えている」(フリーレン)

 

「だが不思議なものだ。気まぐれでとったはずの弟子なのに」
「1人ひとりの性格も好きな魔法も鮮明に思い出せる」(ゼーリエ)

 

「フリーレン。なぜか私は弟子をとって、後悔したことは一度もないんだ」
「たとえ歴史にその名を残せずとも」(ゼーリエ)

 

「(あっさり別れる?) でも旅を続けている以上、また会うことだってあるだろう」
「涙の別れなんて僕達には似合わない」(ヒンメル)

 

「だって…また会ったときに恥ずかしいからね」(ヒンメル)

 

「また会ったときに恥ずかしいからね」(フリーレン)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
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