「チ。地球の運動について」の名言・台詞まとめ

アニメ「チ。地球の運動について」の名言・台詞をまとめていきます。

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目次

→チ。(第1章、1話)
→チ。(第2章、4話)
→チ。(第2章、8話)
→チ。(第2章、12話)
→チ。(第3章、16話)
→チ。(第3章、20話)
→チ。(最終章、24話)

 

チ。地球の運動について 第1章

1話

「硬貨を捧げれば、パンを得られる」
「税を捧げれば、権利を得られる」
「労働を捧げれば、報酬を得られる」(ナレーション)

 

「なら一体何を捧げれば、この世の全てを知れる?」(ナレーション)

 

「この仕事(審問官)に就いてから気づいたんですが」
「知ってます? 爪が剥がれると何が1番困るか?」(ノヴァク)

 

「答えは激痛です」
「結局そういうシンプルなのが1番困るらしいですよ」(ノヴァク)

 

「世界、チョレ~」
「大変申し訳ないが、この世はバカばっかだ」(ラファウ)

 

「僕の信条は”合理的に生きる”だ」
「合理的なものは、常に美しいのだ」(ラファウ)

 

「神? 何言ってるんですか」
「人は神にはなれません」(ポトツキ)

 

「規則正しく決まって動く星に、一時は合理的な美しさがあると思ったが…」
「蓋を開ければ複雑な軌道計算とバラバラな星の集まり」(ラファウ)

 

「天文を続けるのは合理的じゃない、それにずっと遠くの世界の話だ」
「どんなに背伸びしたって、人間は近づけない」(ラファウ)

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「私は君に利益を与えない」
「好かれようと作り笑顔なんてしなくていいぞ」(フベルト)

 

「私は学者だ」
「誰に何を言われても、研究を捨てるつもりはない」(フベルト)

 

「私はやり残したことがあるから戻ってきた」
「そのためには火にだって飛び込む」(フベルト)

 

「(地球は特別? 神様は宇宙の中心?) そうだ。では、この真理は美しいか?」
「この宇宙は美しいか?」(フベルト)

 

「まあ(地球が中心だと)少し煩雑すぎる気はします」
「この宇宙像では、それぞれの惑星が個別に計算される」(ラファウ)

 

「共通の秩序を持たないバラバラな動きは…合理的には見えない」
「そういう観点から言えば…あまり美しくはない」(ラファウ)

 

「私は美しくない宇宙に生きたくない」(フベルト)

 

「(動いているのは)地球だ」
「太陽が昇るのではなく、我々が下るのだ」(フベルト)

 

「毎日朝が来るのは、地球が自らの軸を回る自転をしているからだ」
「さらに季節が変わるのは、地球が太陽を軸として回る公転をしているからだ」(フベルト)

 

「私の宇宙では、地球は2種類の運動をしている」(フベルト)

 

「そこでは太陽は静止し、バラバラだった惑星は連鎖して動き」
「宇宙は1つの秩序に統合され、常識は覆り、教会は激怒し」(フベルト)

 

「美しさと理屈”が落ち合う」(フベルト)

 

「これが私の研究だ」
「そうだな、それを…”地動説”とでも呼ぼうか」(フベルト)

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2話

「そんな直感に命を預けるのは、愚かだ」(ラファウ)
「私は命を張る場面でこそ直感を信じる」(フベルト)

 

「(間違ったら?) 構わない」
「不正解は無意味を意味しない」(フベルト)

 

「山がひっくり返る?」
「で…でもそれは僕が動いたからで、実際に山が動いたからじゃない」(ラファウ)

 

「そんなこと当たり前だ」
「でもこの当たり前を延長したら?」(ラファウ)

 

「僕が地球で、山が太陽なら?」
「観測者が動くなら、静止した対象も動いて見える」(ラファウ)

 

「自転…してるかも」(ラファウ)

 

「あんな巨大な天が1つの発想で、こんなに合理的に動いてしまったら」
「この説を…美しと思ってしまう!」(ラファウ)

 

「合ってる…かも」(ラファウ)

 

「(神を否定?) 逆だ」
「神を信じるからやるのだ」(フベルト)

 

「人は皆、この世は醜く貧欲で汚れていて、あの世は清く美しいと言う」
「だが、私はそんなのは認めない」(フベルト)

 

「神が創ったこの世界は、きっと何よりも美しい」(フベルト)

 

「それを知るのに、妄信も金銭も地位もいらない」(フベルト)

 

「知性だけ携えて、私のこの小さな頭蓋(とうがい)の中で、神の偉業を理解してみせる」
「故に私は聖書ではなく自然を読むのだ」(フベルト)

 

「怖い」
「だが、怖くない人生などその本質を欠く」(フベルト)

 

「(やり残したこと?) たった今やったよ」(フベルト)

 

「私は誰より、地動説に接近した自信がある」
「それ故、私だけが悟っていることがある」(フベルトの手紙)

 

「地動説は恐らく証明できない」
「不確定要素が多すぎる」(フベルトの手紙)

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「きっと本当に神の領域なのだろう」
「だとすれば、この不完全な説は消えるべきだ」(フベルトの手紙)

 

「貴方の理屈は、私の直感よりずっと強い」(フベルトの手紙)

 

「僕の理屈は書物を燃やした」
「だけど…燃やす理屈なんかより、僕の直感は地動説を信じたい!」(ラファウ)

 

「ああそれと…僕は天文を学びます」(ラファウ)

 

「申し訳ないが、この世はバカばっかりだ」
「でも気づいたらその先頭に、僕が立ってた」(ラファウ)

 

「本当の僕は、清廉でも聡明でも謙虚でも有力でもなく、横柄で傲慢で軽率で無力で」
「そして今から、地球を動かす」(ラファウ)

 

「あの子(娘)を思うたびに感じます」
「癒やしと元気、それと…不安を」(ノヴァク)

 

「我が子への愛が私の生きる理由です」
「あの子にはつらい思いをしてほしくない」(ノヴァク)

 

「だからこの世の平穏を乱すような研究は見過ごせない」(ノヴァク)

 

「正直、私は世界や人類を守ろうなんて大それたこと思っちゃいない」
「けど家族・友人の日々の信仰や生活を守るためなら…なんだってする」(ノヴァク)

 

「言葉ではなんとでも言える、嘘ほど便利なものはない」
「培ってきた合理的判断力によりトラブルは回避するのだ」(ラファウ)

 

「地動説を証明するには、30~40年はかかるだろう」
「ただ夢物語じゃない。地道に、確実に進めるんだ」(ラファウ)

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3話

「しかし、なんでみんなそうも言葉を重んじるんだか」(ラファウ)

 

「(特別な思いはない?) あなた(ポトツキ)に異端の前科があって…」
「それがフベルトと同じ地動説の罪でも?」(ノヴァク)

 

「二度も背信する輩には、骨まで悪魔が取りついちまってる」
「異端者本人のためにも、もっとも強力な方法で悪を祓う」(ノヴァク)

 

「その(火刑の)苦しみがどれほどなのか私は知りませんが」
「痛みに耐えるため顎が割れるまで歯を食いしばってる奴とかいますよ」(ノヴァク)

 

「ただ火あぶりにおいて、そんな肉体的苦痛なんて些細なことだ」(ノヴァク)

 

「肉体が灰になっちまうんだ、最後の審判で復活する体がなくなる」
「ずばり”無”になる」(ノヴァク)

 

「記憶も経験も意識も魂も死後の世界も、全部”無”だ」
「私はそんな運命はごめんだなあ」(ノヴァク)

 

「ラファウ…地動説は証明できると思うか?」(ポトツキ)
「はい」(ラファウ)

 

「君は知らないだろうが、この世にはいかに効率よく苦痛を与えられるか」
「考え尽くされた道具が沢山あるんだよ」(ノヴァク)

 

「誰も痛みからは逃れられない」(ノヴァク)

 

「この世でもっとも肝心な選択とは、何を諦めるかだ」
「君は賢いんだろ? 正解を選べるはずだ」(ノヴァク)

 

「なぜ僕はこんなことを?」
「地動説なんて、なんの意味も…」(ラファウ)

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「あの頃と同じで、僕が天文を続けるのは合理的じゃない」
「あの頃と同じで、空はずっと遠くにある」(ラファウ)

 

「それどころか、(牢屋の)窓はあの頃よりも小さい」(ラファウ)

 

「でも…でもなぜだ」
「今はあの頃よりはっきりと、宇宙(そら)がよく見える」(ラファウ)

 

「こんなに美しかったのか…」(ラファウ)

 

「宣言します」
「僕は地動説を信じてます」(ラファウ)

 

「(なぜ台なしに?) 単純ですよ」
「資料を焼かない方が地動説のためになると思った」(ラファウ)

 

「敵は手強いですよ」
「あなた方が相手にしてるのは僕じゃない、異端者でもない」(ラファウ)

 

「ある種の想像力であり、好奇心であり…」
「畢竟(ひっきょう)、それは知性だ」(ラファウ)

 

「それははやり病のように増殖する、宿主さえ制御不能だ」
「一組織が手なずけられるほど、可愛げのあるものじゃない」(ラファウ)

 

「(選択が正解?) そりゃ不正解でしょ」
「でも不正解は無意味を意味しません」(ラファウ)

 

「(恐ろしい運命?) 死の先なんか誰も知りませんよ」(ラファウ)

 

「(過去の異教徒の言葉は)感動できる」(ラファウ)

 

「フベルトさんは死んで消えた」
「でも、あの人のくれた感動は今も消えない」(ラファウ)

 

「多分、感動は寿命の長さより大切なものだと思う」
「だからこの場は…僕の命に代えてでも、この感動を生き残らす」(ラファウ)

 

「(狂気?) 確かに」
「でもそんなのを”愛”とも言えそうです」(ラファウ)

 

「ではそろそろ、1人にしてもらえますか」(ラファウ)

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第2章

4話

「人は所詮、この大地のことしか分からない」
「天(そら)の世界は崇高で荘厳で、偉大で広大で、下等な地球ごときとは調和しない」(神父)

 

「(やりたくないはず?) いや、正直マジでそのとおりなんですけど」
「仕事なので」(オクジー)

 

「か…彼(決闘相手)は天国に行けたのでしょうか?」(オクジー)

 

「もしかしたら天国に行ける人ってのは、ものすごく少ないんじゃないんですか?」
「だとしたら(決闘で)大勢殺した俺なんかとても…」(オクジー)

 

「”好き”がいけないわけがない」
「この世に期待しなくなると、我々の魂は瞬く間に濁ってしまう」(グラス)

 

「”好き”とか”夢”とか”希望”とか、そういうものは捨てちゃダメだ!」(グラス)

 

「き…期待したら裏切られるのがオチ」
「これが俺の心情です」(オクジー)

 

「はなから諦めた方が傷が浅くて済む」
「というか、そもそも人生って全然楽しいこと起きないじゃないですか」(オクジー)

 

「この世界で幸福になれるのは、生まれた時点でその資格を持ってる一部の人達だけ」
「選ばれなかった人が幸せを望むことは、まったく無駄な行為です」(オクジー)

 

「この世は終わってる」
「なので、希望は天国にしかない」(オクジー)

 

「その動く星は惑星と呼ばれ、空に5つほどあるのだと知った」(グラス)

 

「私が見つけたのは、その中でもっとも動きが分かりやすく」
「炎のように赤く輝く火星だ」(グラス)

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「揺れる草、流れる川、揺らめく火」
「自然界に動くもの数あれど、これほどまで規則正しく動くものはない」
「まさに完璧だ!」(グラス)

 

「私の感動はどうしようと奪えない」
「好きなだけ笑うがいいさ」(グラス)

 

「毎日…毎日2年間動いてたんだ」
「それがここ最近、移動速度が随分遅くなっていたんだが…」
「ついに今日、火星が止まった」(グラス)

 

「曲がった…」
「曲がった、(火星が)あさっての方に」(グラス)

 

「完璧な円環が壊れた。醜く、ゆがんだ」
「これが私の運命か…」(グラス)

 

「(改悛?) 慈悲深いね」
「だが君等こそ一度考え直すべきじゃないか?」(異端者)

 

「教会が本当に君等を救うのか」
「そもそも彼等の言う天国など本当に存在するのか」(異端者)

 

「君等はこの世の絶望から目をそらすために」
「あるかも分からぬ天国に逃げてるだけじゃないのか?」(異端者)

 

「人は悲劇を肥やしに、時に新たな希望を生み出す」(異端者)

 

「その場しのぎの慰めなんか現実を変えやしない」(異端者)

 

「だが芯から湧き出た苦悩は、煮詰められた挫折は」
「あるいは君の絶望は希望に転化しうるのだ」(異端者)

 

「なのに君等は絶望に目を塞ぎ、誰かがくれた死後の保証付きの人生を生きている」
「そんな人間に希望など訪れない」(異端者)

 

「しかし君は…いや人類は正面から向き合うべきだ」
「麗しの天国なぞ、ないのかもしれないということに」(異端者)

 

「だがこの地球(ほし)は、天国なんかよりも美しいということに」(異端者)

 

「君だって本当は信じたいだろ?」
「この地球(ほし)は生きるに値する素晴らしい何かだと」(異端者)

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5話

「あれ? 交戦中に降参って、どう対処すればいいんだっけ?」
「えっと…”各自判断に任せる”って、1番めんどいやつじゃん」(ノヴァク)

 

「まあでも一度裏切ってるしなあ…ダメかな」
「君もう必要なしし」(ノヴァク)

 

「(なんで?) 歴史が君を必要としたからだ」
「頼む」(異端者)

 

「巻き込んでしまい、すまない」
「しかし、やり直したいかと問われたらそうではなく」(グラス)

 

「恐らく何度繰り返しても同じ選択をしただろうから、この謝罪は誠実さを欠いている」
「その点も大変申し訳ないと思ってる」(グラス)

 

「もしこの発見のせいで私が死んだとしても」
「この発見のおかげで私は幸福な命だったと断言できる」(異端者の手紙)

 

「私が失ったのは、この世に希望を感じる心だ」(グラス)

 

「少し前までずっと、愛しい家族を奪ったこの世を呪ってた」
「だが考えてみれば、愛しい家族と出会えたのもこの世だ」(グラス)

 

「だとしたら私は、家族と過ごしたこの世を否定したくない」
「難しいことかもしれないが、もう一度この世を肯定したいんだ」(グラス)

 

「この世で待っているのは喪失だけだ」
「しかも人はどうせすぐ死んで天国か地獄へ行くので、そっちを気にするべきです」(オクジー)

 

「君の言うように、この世界は喪失であふれている」
「それに、人はいつか死んでここを去る」(グラス)

 

「でも、私が死んでもこの世界は続く。だったらそこに何かを託せる」
「それが、喪失まみれのこの世界から生まれたある種の希望だ」(グラス)

 

「君はまだ天国へ行くべきじゃない」
「君の顔はまだ、死を恐れてるからだ」(グラス)

 

「これが私の運命だ」(グラス)

 

6話

「まず1つ確認したい。君の話は、私の人生を大きく変えると言えるか?」
「そう断言できないものに時間を割きたくない」(バデーニ)

 

「私より無知な者との協力は不毛です」(バデーニ)

 

「(何度繰り返す?) 懲罰と引き換えに、勉強の自由を得られる限りは」(バデーニ)

 

「思慮深くてはダメなんですよ、修道院長」(バデーニ)

 

「そんなヤワな姿勢じゃ時代に埋もれて終わる」
「利口なだけではいざという時つかみ取れない」(バデーニ)

 

「私がずっと待っている、私を特別にする瞬間」
「私を偉大にする瞬間、私が歴史を動かす瞬間ですよ」(バデーニ)

 

「神が創った2つの世界」
「月より下のこの大地は、不完全で生成消滅を繰り返し、予測不能の運動をする」(バデーニ)

 

「しかし月より上の天界は永久不滅」
「終わりも始まりもない、完璧な形である円運動を永遠に行う」(バデーニ)

 

「それは納得できる」
「でも実際に起こってることは違う」(バデーニ)

 

「神が創った完璧であるはずの天界でも、円はゆがみ」
「奇妙な輪を描く逆行が生じる」(バデーニ)

 

「この謎の原因に人類は立ち向かわなければならない」
「そうでなきゃ、神が設計を間違えたことになる」(バデーニ)

 

「私は知る資格がある」
「神によって能力が与えられたのに、なぜ人間に制限されなければならないのか!」(バデーニ)

 

「好奇心は罪だからだ!」(修道院長)

 

「(不毛?) そのとおりですね、本を開くのは一瞬でしょう」
「でも、私はずっと待ってた…そんな特別な一瞬を!」(バデーニ)

 

「元よりこの世界において苦しいのは当然」
「ここを耐えれば、俺には死後天国がある!」(オクジー)

 

「それに引き換えあの人達は、俺の人生でたった2人だけの」
「天国よりこの世を重視した人達だ」(オクジー)

 

「彼等の地獄行きは確実だ」
「そんな人の言うこと聞いちゃダメだ」(オクジー)

 

「だけど俺の人生でたった2人…たった2人」
「彼等だけが死ぬその瞬間…満足そうな顔をしてた」(オクジー)

 

「(人生が変わる?) いや違う」
「これは…宇宙が変わるぞ」(バデーニ)

 

「まあ、もっと端的に言うと…地球は動いてる」(バデーニ)

 

「ああ…今の一瞬に、プトレマイオスの千年を覆す秘密が隠されていたぞ」(バデーニ)

 

「あの石箱は人類に説いている」
「天界は崇高で荘厳で、偉大で広大で、そして、地球と調和している…と」(バデーニ)

 

「今日の空、なんか綺麗じゃないですか?」(オクジー)

 

「その”なんか”を、”絶対”にする方法が1つだけあるぞ」
「世界を動かせ」(バデーニ)

 

7話

「これから先の人生、君の本質と無関係なところで」
「君の全てを否定する輩と出会うかもしれない」(コルベ)

 

「そしてそのたび、心が折れそうになるかもしれない」
「だけど、君は自分のやってることを信じて進むんだ」(コルベ)

 

「いざって時、引いたら終わりだ」
「私も可能な限り支援するよ」(コルベ)

 

「1、惑星の中心は太陽である」
「2、軌道は真円である」
「3、惑星は一定の速度で運行する」(バデーニ)

 

「まとめると、それがこの書物の主張であり、独創的な発想であり…」
「(真理?) いや、限界だ」(バデーニ)

 

「この仕事を引き継げるのは、慎重な知性と」
「時に大胆な度胸を併せ持った、まさに完璧な英傑だけだろう」(バデーニ)

 

「(どこに?) いる、私だ」
「というわけで、正式に引き受けよう」(バデーニ)

 

「多分あの手紙を残した人は」
「箱を開けて読む人のことを信じてああ書いた気がするんです」(オクジー)

 

「今ここにいない人の思いを無視したら、何かが決定的に失われる気がして」
「歴史というか…」(オクジー)

 

「聖書以外の歴史など、私は気にしない」(バデーニ)

 

「(地獄の入口?) ああ、入口には立ってる」
「だが、天界のだ」(バデーニ)

 

「(何もするな?) でも、お父様から冬場でも勉強できるようにと」
「この手袋をいただいた時から、私の心は学者です」(ヨレンタ)

 

「だから私は、神と真理のためなら引きたくない」
「才能も発展も人生も、いざって時に引いたら終わりだ」(ヨレンタ)

 

「あの箱の中の記録だけでは、あの箱の中の結論を超えられない」
「もっと多くの記録を持つ者に会わなければ」(バデーニ)

 

「(論文の)名義は私で出してるし、けどあれは君(ヨレンタ)の実力」(コルベ)

 

「(なぜ私の名前で?) そりゃ当然」
「いや、そりゃだって、女性の論文なんて誰が読むの?」(コルベ)

 

「そもそも女性の名前で発表なんて危険すぎる」
「すぐ魔女扱いされて、最悪異端として殺されるよ」(コルベ)

 

「私は…私ははめられたんだ。これまでの言葉は全部嘘だったんだ」
「コルベさんは悪い人だったんだ」(ヨレンタ)

 

「もし…もしそうであってくれたら、どれだけよかったか」
「けど違う、彼は善人だ。本当に私をかばったんだ」(ヨレンタ)

 

「きっと、ここが私が見られる最上の景色なんだ」
「これが私の現実だ」(ヨレンタ)

 

8話

「ツイてるぞ、幸運な人物に巡り会った」
「しかし優れた人材だ、あの問題を半日で解いたんだ」(バデーニ)

 

「それに何よりいいのは、あの話をしても密告される可能性は低い」
「(なぜ?) 女性だからだ」(バデーニ)

 

「密告したら自分自身も魔女扱いされる可能性が非常に高い」
「だから女性は好都合だ」(バデーニ)

 

「(仮説が広まったら?) そりゃ、大混乱でしょう」
「教会の教えに反してる」(ヨレンタ)

 

「広まったら権威も前提も崩れます。世界は今のままでいられなくなる」(ヨレンタ)
「今のままでいたいですか?」(バデーニ)

 

「もし仮に、我々は生まれながらに罪だけじゃなく」
「自由も持ってるとしたらどうします?」(バデーニ)

 

「もし仮に、今従っていること、信じているもの、見ている現実」
「その多くが嘘だったらどうします?」(バデーニ)

 

「この世界は、本当に動いてるとしたらどうだ?」(バデーニ)

 

「そこじゃあ神は宇宙に階級など創っていない」
「強いられた不幸に耐える根拠などない」(バデーニ)

 

「我々は正しい方向になど導かない」
「目指すのはただ1つ…真理だ」(バデーニ)

 

「ああ、大丈夫だ。あの顔を見れば分かる」
「(女性だから?) いや…研究者だからだ」(バデーニ)

 

「異教徒の神話にイカロスという者がいる」
「蝋(ろう)の翼で太陽を目指し、墜落した者だ」(ピャスト)

 

「彼の誤りは太陽に挑んだ傲慢さではない」
「蝋が溶けるという父の警告を軽んじた無知にある」(ピャスト)

 

「我々は蝋でダメなら鋼の翼を作り、太陽という名の真理へ挑み続ける」(ピャスト)

 

「今あと1歩足りていないのは、その無謀さだ」
「真の宇宙を完成させるため、イカロスにならねば」(ピャスト)

 

「聖書は真理だ」
「だが、今の我々に正しい読み方が出来ているかは分からない」(ピャスト)

 

「(無謀?) 大地を動かす無謀さに比べたら、些細なことでは?」(ヨレンタ)

 

「確かに、ピャスト伯は誰よりも天動説を重んじてる」
「でも、きっとそれよりも真理を重んじてる」(ヨレンタ)

 

「(学術発展で重要なこと?) 無謀さです」(ピャスト、青年時)

 

「慎重さを要する研究という分野においてこそ」
「その1歩目は大胆に踏み出すべきです」(ピャスト、青年時)

 

9話

「周転円が2つ、あれが宇宙の正しい形」
「そんな大仕事、引き継げるのか?」(ピャスト)

 

「何を恐れてる、重要なのは無謀さではないか」
「そうだ、勇気を持って挑むんだ」(ピャスト)

 

「私の能力では、常に看過できない誤差が出てしまう」
「結局、私は一生かかってもたどり着けなかった」(教授)

 

「いや、それならまだいい。本当に恐ろしいのは」
「そもそもこの仮説(周転円が2つ)が前提から全て間違いだった場合だ」(教授)

 

「私もここ(この世)に救いがあると思ったことはあまりない」(ヨレンタ)

 

「それに我々の使命は、この穢れた地下を抜け出し」
「天国へ行くことだと教えられてきました」(ヨレンタ)

 

「でも、ずっと疑問だったんです」
「この世は、最低というには魅力的すぎる」(ヨレンタ)

 

「荒れ狂う自然や理性のない獣、罪深い人間」
「そういった悲劇のたぐいのものたちですら、なぜか全て美しさを備えてる」(ヨレンタ)

 

「これには何か理由があっていい」
「それが、地球の運動なのかもしれない」(ヨレンタ)

 

「大地と宇宙(よぞら)が1つなら、どんなに穢しても」
「この世から輝きは簡単に消えない」(ヨレンタ)

 

「今から俺が見るものは結果がどちらにせよ、宇宙の何かを確定させてしまうんですよね?」
「気が重いに決まってます」(オクジー)

 

「ここ数日間は、俺の人生で最大に謎な期間です」(オクジー)

 

「だけどその中で、1番よく分からないのは…」
「俺は今、満ちた金星が見たいってことです」(オクジー)

 

「満ちてる」(オクジー)

 

「不思議だ…ずっと前と同じ空を見てるのに、少し前からまるで違って見える」(オクジー)
「だろうな。きっとそれが、何かを知るということだ」(バデーニ)

 

「私の歴史も、人類の歴史も」
「積み上げられた研究は、こんな一瞬で否定してよいものではない!」(ピャスト)

 

「ではもし、積み重ねた研究を一瞬で否定する力があって」
「個人の都合や信念を軽く超えて」(バデーニ)

 

「究極に無慈悲で、それ故に平等な」
「そんなものがあるとしたら、それをなんというと思いますか?」(バデーニ)

 

「それは…それは、真理だ」(ピャスト)

 

「この鍵に…この鍵の先に、何年分の人生が積み重ねられていると思う?」
「2千年だ」(ピャスト)

 

「もし、過去の積み重ねの先に答えがないなら」
「真理にとって我々は無駄だったかもしれん」(ピャスト)

 

「しかし、たとえ誤りでも、何かを書きとどめたことは歴史にとって無意味ではない…」
「そう願っている」(ピャスト)

 

「文字は、まるで奇蹟ですよ」
「も…もちろん、救世主様が起こす奇蹟とはまったく別種のものですよ」(ヨレンタ)

 

「でも、本当に文字はすごいんです」
「あれが使えると、時間と場所を超越できる」(ヨレンタ)

 

「200年前の情報に涙が流れることも、千年前の噂話で笑うこともある」
「そんなの信じられますか?」(ヨレンタ)

 

「私達の人生は、どうしようもなくこの時代に閉じ込められてる」(ヨレンタ)

 

「だけど文字を読む時だけは、かつていた偉人達が私に向かって口を開いてくれる」
「その一瞬、この時代から抜け出せる」(ヨレンタ)

 

「文字になった思考はこの世に残って、ずっと未来の誰かを動かすことだってある」
「そんなのまるで…奇蹟じゃないですか」(ヨレンタ)

 

10話

「大半の人間が読み書き出来ないのはいいことなんだよ」(バデーニ)

 

「文字を扱うというのは特殊な技能、言葉を残すというのは重い行為だ」
「一定の資質と最低限の教養が要求される」(バデーニ)

 

「誰もが簡単に文字を使えたら、ゴミのような情報であふれかえってしまう」
「そんな世の中、目を当てられん」(バデーニ)

 

「私は前提として知識の共有に興味はありません…というか嫌いだ」
「並の人間が欲すると、悲劇を招きかねない」(バデーニ)

 

「神が人間に与えて下さった可能性を、自ら放棄したくないからです」
「それによって私は、歴史的な特別な瞬間に立ち会えるかもしれないですし」(バデーニ)

 

「既にこの世は非道徳的なことであふれかえっていませんか?」(バデーニ)

 

「そういう世界を変えるために、何が必要だと思いますか?」
「”知”です」(バデーニ)

 

「仮に中心は2つでも円は描ける」
「その際、軌道は…楕円か」(バデーニ)

 

「神様、合ってるかもしれません」(バデーニ)

 

「終わった」
「地動説が完成した」(バデーニ)

 

11話

「その不安は分かるよ。社会にとって必要な仕事だけど」
「異端と接したり拷問したりするのは、気持ちいいもんじゃないからねえ」(ノヴァク)

 

「まっ、安心してよ」
「やっていくうちに慣れるから」(ノヴァク)

 

「これは1人の異端者を審問する際に必要な書類の厚さ」
「つまりこの仕事、非常にめんどい」(ノヴァク)

 

「(今の人?) まあ分かりやすく言うと、司教様の息子」
「(独身制?) もちろん守っているよ、公には」(ノヴァク)

 

「審問室へ入る前に聞きたい」
「君等、異端と話したことある?」(ノヴァク)

 

「まあ気をつけることは1つだけ」
「奴等は嘘が上手い、だまされないように」(ノヴァク)

 

「やるんだ。それが指示書に書かれている決まりだよ」
「じゃなきゃ仕事を終われない」(ノヴァク)

 

「いいよいいよ、苦悩は分かる。初日だしね」
「ただ仕事を早く終わらせたいなら、気分を入れ替えなきゃ」(ノヴァク)

 

「(対話? 愛?) ダメだ」(ノヴァク)

 

「いいかい? そもそも私達にはなんの決定権もない」
「上に従うのが役目だ」(ノヴァク)

 

「それにこの仕事に就くと気づくけど、奴ら異端は手段を選ばない」
「悪魔と結託して、この世界を変えようとする」(ノヴァク)

 

「それを阻止するためにもっとも重要なもの」
「世界を今のままに保持するために必要なものななんだと思う?」(ノヴァク)

 

「血だ」(ノヴァク)

 

「今…たった今、この瞬間にも…」
「我々は動いている」(バデーニ)

 

「ゆくゆくは、自分の名前でちゃんと論文を発表してみたいです」(ヨレンタ)

 

「今はそれすらままならないので」
「私がそういう前例を作れたら後進も生まれやすいというか」(ヨレンタ)

 

「誰でも平等に研究を発表できる未来、自由な知的空間が出来るいつかの未来のために」
「一役買えたらなと」(ヨレンタ)

 

「夢…」
「昔、組合の先輩が言ってたんです」
「”夢を持つのはいい”って」(オクジー)

 

「なんというか夢っていうのがあると」
「とりあえず1週間くらいは悲劇に耐えられる気がします」(オクジー)

 

12話

「紙の上、計算で誤差を競うことは出来る」
「でも確かな証拠がない以上、最後の最後、本当に地動説が真理だとは誰も断言できない」(オクジー)

 

「自らが間違ってる可能性を肯定する姿勢こそが」
「学術とか研究には大切なんじゃないかってことです」(オクジー)

 

「第三者による反論が許されないなら、それは…信仰だ」(オクジー)

 

「個人的な都合を押しつけるわけじゃないが…」
「なんというか私にとって今回の仕事は特別なんだ」(ノヴァク)

 

「というのも今から会う異端共は、私の家族に近づいた」
「だからちょっと今の私は…とても妙な気分だ」(ノヴァク)

 

「簡単に言うと…ブチ切れてる」(ノヴァク)

 

「つまり俺は、ちょっと前までは早くこの世を出て天国へ行きたかったけど」
「今はこの感動を守るために地獄へ行ける」(オクジー)

 

「本当に強い奴ってのは、殺す覚悟のある奴なんかじゃない」
「死ぬ覚悟のある奴だ」(ノヴァク)

 

「戦場ではうわべの技術より不細工なド根性が勝る」(ノヴァク)

 

13話

「(死ぬ覚悟?) ええ、ですね!」
「でも多分…死ぬ怖さなんて、この世を肯定する怖さと比べたら軽いものだ!」(オクジー)

 

「誤解してるようだが、私の仕事は話してもらうことだ」
「生きててもらわないと」(ノヴァク)

 

「死に値する罪人でも、刑の執行は世俗の仕事」
「私の仕事中に君を死なせやしない」(ノヴァク)

 

「私はず~っと不思議だった」
「なぜ異端が現れるのか」(ノヴァク)

 

「だっておかしいだろ」
「我々は約束されてるんだぞ?」(ノヴァク)

 

「じっと善良に生きていれば天国へ行ける」
「なぜそれを自ら棒に振るようなことをする?」(ノヴァク)

 

「うかつにも憧れて、求めてしまったからだと思います」
「”自由”を」(オクジー)

 

「”自由”なんて聞こえはいいが、規範がないなら獣と変わらないじゃないか」(ノヴァク)
「今ある規範を疑えないなら、それも獣と大して変わらない」(オクジー)

 

「(ないことを証明できない?) 簡単だ」
「その悪夢みたいな状況を受け入れるしかない」(バデーニ)

 

「拷問の本質とは何か?」
「答えは単純、信念と交渉材料を天秤にかけることだ」(ノヴァク)

 

「(何も知らない?) 違うよ」
「君が材料だ」(ノヴァク)

 

「いや、なかなかナメられたもんだ」
「怠けていたと言ったが、これでも毎日働いてるんだ」(ノヴァク)

 

「そうすると分かるようになる」
「嘘をついてる顔くらいは」(ノヴァク)

 

「話の筋は通ってるかもしれないな」
「けど私が重視するのは感情だ」(ノヴァク)

 

「あれは理屈よりも真実を語る」
「今私の目に映った君の感情は、何かをかばってるそれだったよ」(ノヴァク)

 

14話

「口じゃダメか…」
「じゃあ、次は目だな」(ノヴァク)

 

「(資料は燃やした?) 私が世間話をしに来たように見えるか?」
「あと5回呼吸したら目を潰す」(ノヴァク)

 

「しかし、君が常識的な心を持っていて助かったよ」
「10年前この箱を残した者は、これを守るために自ら毒を飲んだ」(ノヴァク)

 

「君はそこまでするような異常者ではなかったようだ」(ノヴァク)

 

「まあ大体は君やほかの異端と同じだ」
「おかしな信念のため、自ら全人生を棒に振ったわけだからな」(ノヴァク)

 

「ただより異常だったのは…12歳がそれをやったことだ」(ノヴァク)

 

「しかしやっと腑に落ちた」
「12歳でもなきゃ、世界を動かそうとなんかしない」(バデーニ)

 

「しかし散々見てきましたが、いざ目の前にすると実感が湧かないものですね」
「”死”です」(オクジー)

 

「不思議な日々でしたが、これで全て終わりですね」(オクジー)

 

「あの石箱のもともとの持ち主の年齢を聞いたよ」
「12歳だ」(バデーニ)

 

「つまりこの世では、予想外の事態が起こるってことだ」
「地動説はまだ終わってない」(バデーニ)

 

「予防策を仕掛けた。ただ作動するかは運だ」
「今詳細を語る時間はないが、全てが上手くいけば文章は復元される」(バデーニ)

 

「私のじゃない」
「復元されるのは、君(オクジー)の文章だ」(バデーニ)

 

「君の文章は論文としての価値はないが、それゆえ伝わる可能性は高いだろう」
「”感動”だ」(バデーニ)

 

「この世に何かを残して、まったく知らない他者に投げるのは」
「私にとってなんら無意味で無価値だ」(バデーニ)

 

「しかし不思議なもので、それを無益だと判断しない領域もあるそうだ」
「たとえば…”歴史”とやらがそうらしい」(バデーニ)

 

「さっきの話ですが、上手くいく可能性ってどれくらいなんです?」
「(非常に低い?) それは素晴らしい。最期に期待のしがいがある」(オクジー)

 

「(地獄の入口?) いや…天界のですよ」(オクジー)

 

「今俺の目の前に広がるこれが、地獄の入口って景色には見えない」
「今日のこの空は絶対に…綺麗だ」(オクジー)

 

「信仰ってなんだと思いますか?」
「僕は生き方だと思います」(シモン)

 

15話

「不確実な状況下での意思決定は、まず最悪を想定すべきだ」(アントニ)

 

「冤罪はあってはならない」
「だが冤罪を恐れて異端を逃がすなど、もっとあってはならない」(アントニ)

 

「なぜなら、冤罪で死ぬのは1人だが」
「異端を逃がすと最悪の場合、人類が皆死ぬかもしれんからだ」(アントニ)

 

「し…しかし信仰が…信仰を教えることこそがもっとも優先されるべきで」(ノヴァク)

 

「でも…でも、目の前に泣いてる子供がいるのに」
「寄り添う以上に優先されることなんて…」(ノヴァク)

 

「私の番なのか…」(クラボフスキ)

 

第3章

16話

「(神を殺すのが目的?) 違う、君等が神を殺しているのだ」(シュミット)

 

「ここ最近、教会正統派の権威は揺らぎ続けている」
「私だけでなく、時代は変革を求めているのだよ」(シュミット)

 

「私はどの宗教も等しく信じていない」
「いずれ全ての宗教を廃絶したい」(シュミット)

 

「(何者?) 自然主義者…かな」(シュミット)

 

「私は神が宿りしものを崇める。人の作ったものには興味がない」
「だから、君等が作った組織も教えも救済も必要ない」(シュミット)

 

「人工の神などもってのほかだ」
「神は理性の外、自然にこそ宿る」(シュミット)

 

「”勘違い”か」
「私がもっとも嫌悪する言葉だ」(シュミット)

 

「ところで君等は、聖書の解釈違いで何人殺した?」
「自分らの正しさを盲信して」(シュミット)

 

「”運命を呪う”という発想は、信心の浅さから来るのだよ、審問官」(シュミット)

 

「私の神は絶対だ」
「我が運命は、既に神にとって最適なように決められている」(シュミット)

 

「私は君等のように神に祈り、答えてもらおうなどとは思っていない」
「いかなる運命であろうと、快く受け入れる」(シュミット)

 

「私は常に優位なのだ」(シュミット)

 

「では、ブツを回収して…地球を動かすとしよう」(シュミット)

 

「入隊試験をさせていただこう」
「聖書を」(シュミット)

 

「知ってのとおり、その本は君等の心の支え。生活の背骨、世界の根拠」
「それを持って一言、”信じない”と言いたまえ」(シュミット)

 

「二者択一だよ」
「あれもこれもは贅沢だ」(シュミット)

 

「(破壊が必要か?) むしろ破壊だけが必要とすら言える」(シュミット)

 

「人が作った不純な枠組みは徹底的に破壊し」
「神の秩序である大自然の中でつつましく生きる」(シュミット)

 

「それが、生き物である人間にふさわしいというものだ」(シュミット)

 

17話

「足りない」
「こんな程度じゃ、死ぬ不安は拭えない」(ドゥラカ)

 

「今私達は、集団で利益を分け合ってる。すると怠ける人が出てくる」
「それを阻止するために、もっと功労者に報酬を与えるべきだ」(ドゥラカ)

 

「1人ひとりが勝手に作業をするより」
「役割を専門化させることによって要領と品質を向上させる」(ドゥラカ)

 

「でも、まだまだ要領が悪い」
「もっと個体差なく均一に生産できる技術と商品があるはず」
「私はそれを見つけたい!」(ドゥラカ)

 

「個人の自由競争で、集団全体の利益を増やせるんじゃないかと思ったんだけど」(ドゥラカ)

 

「人数が増えるほど確かに競争は激化するが、その分格差もひどくなる」
「そしてそれは争いを生む」(ドゥルーヴ)

 

「この発想には弱者を救済する仕組みがない」
「倫理を失った自由はただの混沌だ」(ドゥルーヴ)

 

「神は存在しない」
「神を信じていない方が、色々と選択肢が広がり有利だ」(ドゥルーヴ)

 

「むしろ、神に奪わせるな」
「感情の主導権も、生きる意味も」(ドゥルーヴ)

 

「考えろ。そのために文字を学べ、本を読め」
「物知りになるためじゃないぞ、考えるためだ」(ドゥルーヴ)

 

「一見、無関係な情報と情報の間に関わりを見つけ出せ」
「ただの情報を使える知識に変えるんだ」(ドゥルーヴ)

 

「その過程に知性が宿る」
「それがあれば、とどまる勇気と踏み出す度胸が得られる」(ドゥルーヴ)

 

「これ(信念)があれば不安に打ち勝ち、泣きやむことが出来る」
「たとえば私の信念は…”信念を捨ててでも生き残る”だ」(ドゥルーヴ)

 

「考えろ、お父さんはなんで死んだ?」
「このお金は、私に何を言ってる?」
「何を教えてる?」(ドゥラカ)

 

「そうだ…金を稼がなきゃ、心から不安が消えるまで」
「これがお父さんの伝言だ」(ドゥラカ)

 

「これが私の信念だ」
「考え続けなきゃ、稼ぐ方法を」(ドゥラカ)

 

「”天と地の階層は存在せず、全ては1つの秩序の中に”」
「”人々は底辺に張り付けられた生活から解放される”」(ドゥラカが見つけた本)

 

「”この大地の運動・地動説によって”」(ドゥラカが見つけた本)

 

「な…なんだこの本」
「間違いない…私は今、とんでもないものを見た」(ドゥラカ)

 

「刺激的な内容だ。けど、私の動揺は中身に対してだけじゃない」
「この感覚は、もっと大きな何かを問うてる」(ドゥラカ)

 

「感じる…かすかに感じる」
「この本で大稼ぎ出来る気配を」(ドゥラカ)

 

18話

「金めのものを見つけるのは手間だし、当然競争も激しい」
「それに第一、稼ぐのに金(かね)は大して重要じゃない」(ドゥラカ)

 

「金だけあっても減るだけで増やせない。だから金そのものを探すのは得策じゃない」
「金が欲しかったら重要なのは…生産」(ドゥラカ)

 

「この先も裕福でいたいなら、早く手を打った方がいい」
「次の時代に何が来るのかを見極めて」(ドゥラカ)

 

「(見極められるか?) さあ…でも見極めなきゃ死ぬだけ」(ドゥラカ)

 

「(ついてない?) だからこそ運命を感じる」
「これは一体、どんな導きなのだろう」(シュミット)

 

「あなた達は今日ここにこの本を回収しに来た。私は無関係だ」
「でも申し訳ないけど…私は今日ここに運命を変えに来てる」(ドゥラカ)

 

「彼女を組織長のもとへ連れていく」
「ほかに方法はない、これが運命だ」(シュミット)

 

「あの本に関われば儲けられそうだったから」
「金を稼ぐのが私の信念なので」(ドゥラカ)

 

「じゃあ神も信じてないわけだ」(ドゥラカ)

 

「信じてるも何も、神はいる」
「根拠はこの世界があるから制作者もいる」(シュミット)

 

「…が、その神に人格はないし、解釈も不可能」
「私はただ、神の創った自然を崇拝するだけだ」(シュミット)

 

「私が宗教を嫌うのも、論理的でないからではなく論理的だからだ」
「神の動機など人には分からんはずだ」(シュミット)

 

「神は雄大な自然を創ったが、人間のためにだとは思わない」
「神は私の運命を定めているが、どこに導くかは知らない」(シュミット)

 

「まあ簡単に言うと、何かを理解しようとする人の知性とやらを信用してない」(シュミット)

 

「バカバカしい、それじゃまるで神の奴隷だ」(ドゥラカ)
「思い上がった人間よりマシだ」(シュミット)

 

「朝日を浴びてる。こうすることで感じ取る」
「神を」(シュミット)

 

「私の大嫌いな”運命”って言葉を思い出す」
「朝日は最悪だ」(ドゥラカ)

 

「これから先、恐らく世界を揺るがす3つの発明」
「1つ、火薬」
「2つ、羅針盤」
「そして3つ目、これが今回の要…活版印刷」(シュミット)

 

「(管轄外?) それにはこう返そう」
「これはもっとも重要な解放活動とも言える」
「つまり…情報を解放するのだ」(シュミット)

 

19話

「ありえない…もう終わったはずだ」
「大昔に私が終わらせた」(ノヴァク)

 

「なのに今になってのうのうと復活だと?」
「私の…私の娘を奪っておいて」(ノヴァク)

 

「行き詰まった時は、まず前提を疑うんだ」
「異端を解放することは目的ではなく、手段であると仮定しよう」(ノヴァク)

 

「奴等の真の目的が教会正統派を打倒することだとしたら」
「そのために本は有効に使える」(ノヴァク)

 

「というのも、本は効率よく人の思想を変えうる可能性がある」
「説教を説いて回るより、ずっといい」(ノヴァク)

 

「最新技術はまず悪事に利用される」(ノヴァク)

 

「彼等(異端)は操られてるだけだ。ある種、被害者だよ」
「真の敵は彼等ではない」(ノヴァク)

 

「これは私の使命だ、私の運命だ」
「この命がある限り、どこまでも追いかけてやる」(ノヴァク)

 

「諸悪の根源を…地動説をぶち殺す!」(ノヴァク)

 

「あなたの燃やしたものは、恐らく私の古い友人が書いたものだった」
「だとしたらそれは、私にとってとても重要なもの」(ヨレンタ)

 

「存在を知った時は、驚きで高熱が出るほどだった」(ヨレンタ)

 

「だから、お金稼ぎの道具に終わらせてほしくない」
「それじゃあもったいない」(ヨレンタ)

 

「宇宙には秩序があって、正確に理路整然と進行してる」
「あなたの読んだ地動説をのぞき込むと、神の偉業が見えてくる」(ヨレンタ)

 

「(なんの話?) 分からない?」
「私の”感動”を必死に伝えてる」(ヨレンタ)

 

「あなたは私の知る限り、あの本を読んだたった1人の存在で」
「地動説を知ってる数少ない仲間で」(ヨレンタ)

 

「簡単に言うとなぜか今、私とあなたが出会ったから」(ヨレンタ)

 

「(褒められること?) いいえ…でも迷いはない」
「私は取り返してるだけ」(ヨレンタ)

 

「教会に奪われた自由と人生を…父と友を」
「個人の自由を制限する権威は打倒されるべき」(ヨレンタ)

 

「確かに真理を盾に、暴力は加速しうる」
「もしかしたら私は地動説という権威を妄信し、部下は思考停止で従ってるだけかも」(ヨレンタ)

 

「さらに悲しいことに、ある種それは必然で」(ヨレンタ)

 

「つまり、何かを前提にしないと論理を立てられない人間理性の本質的限界として」
「思考すると常になんらかの前提が成り立ち、それがいつしか権威となる」(ヨレンタ)

 

「誰もその枠組みからは出られないのかもしれない」(ヨレンタ)

 

「そういう状況下で駆動した情熱が暴走とも言える軌跡を経て」
「時には美しい偉業を、時には醜い悲劇を生む」(ヨレンタ)

 

「(悲劇でない根拠?) 私の目的地には自由があると信じてるから」
「(自由の定義?) そう問えること」(ヨレンタ)

 

「やっぱり…文字は奇跡ですね」(ヨレンタ)

 

「でも時々、信念なんて忘れさせる何かに出会ったりする」
「その感情も大切にすべき」(ヨレンタ)

 

「でないと…私みたいになる」(ヨレンタ)

 

「信念はすぐ呪いに化ける」
「それは私の強さであって、限界でもある」(ヨレンタ)

 

「(迷う?) 迷って」
「きっと迷いの中に倫理がある」(ヨレンタ)

 

20話

「(会ったばかりの素性の分からない娘?) そういう人には、機会をあげたくなる」
「協力されづらいだろうから」(ヨレンタ)

 

「それと組織の今後…頼んだよ」
「私は、ここまでなので」(ヨレンタ)

 

「この本を…いや、こういうものを出版できるようにするのが」
「私の夢だから」(ヨレンタ)

 

「少なくとも異端を迫害するのは神じゃねえ、人だ」
「誰もそれを主張しないなら、俺がする」(レヴァンドロフスキ)

 

「技術を打倒するため、技術を使うわけだ」(シュミット)

 

「私の故郷では神の解釈の違いで殺し合いが生じ、家族が殺された」
「そんなことがあちこちでよく起きてる、これは異常としか思えない」(シュミット)

 

「問題の原因、根本を潰すしかない」
「これらの全ては、人工が引き起こした惨事だ」(シュミット)

 

「人工の社会、人工の掟、人工の神」
「人の作るものなど、醜い模造品しかない」(シュミット)

 

「人の作る模倣は時として、自然が成し遂げないことも成し遂げる」(ドゥラカ)

 

「(なんで?) あなたは若いから」
「別の言い方で言うと、今はあなた達が歴史の主役だから」
「だからあなたに託す」(ヨレンタ)

 

「今を生きる人には、過去の全てが含まれてる」
「なぜ人は記憶にこだわるのか」(ヨレンタ)

 

「なぜ人は個別の事象を時系列で捉えるのか」
「なぜ人は歴史を見出すことを強制される認識の構造をしているのか」(ヨレンタ)

 

「私が思うにそれは、神が人に学びを与えるためだ」
「つまり歴史は、神の意志のもとに成り立ってる」(ヨレンタ)

 

「歴史を確認するのは、神が導こうとする方向を確認するのに等しい」
「だから過去を無視すれば、道に迷う」(ヨレンタ)

 

「もし今の私が父と対峙したら、道を阻まれたらどうなるだろうって」
「考えただけでそれは人生最悪の瞬間で、混乱して平静を失うと思う」(ヨレンタ)

 

「でもその時にこそ、正しいと思った選択をしなきゃいけない」
「きっとその一瞬の選択のために、私の数奇な人生は存在する」(ヨレンタ)

 

「積み上げた歴史が私の動揺を鎮めて、臆病を打破して、思考を駆動させて」
「いざって時に引かせない」(ヨレンタ)

 

「全歴史が私の背中を押す」(ヨレンタ)

 

「私は地動説を愛してる」
「そして、愛してしまったことを祝福したいから」(ヨレンタ)

 

「私にもよく分からんが、確実なのは新しい技術を用いて」
「恐ろしいことが目の前で起こったということ」(ノヴァク)

 

「そして…組織長は死んだということだ」(ノヴァク)

 

「我々にとって死は日常」
「重要なのは、どこで死ぬかだ」(シュミット)

 

「ならばいずれ直面するはずだ」
「信念を貫く難しさに」(シュミット)

 

「信念には対価が必要、命を懸けられないなら口だけだ」
「ここから先は、情と両立して進められる領域ではない」(シュミット)

 

21話

「信念には対価が必要なんでしょ?」
「それに…ここで終わったら、ヨレンタさんの感動も死ぬ」(ドゥラカ)

 

「あなた達はそれを情だと切り捨てるかもしれないけど」
「だったら私は拾う」(ドゥラカ)

 

「あなた達がたどり着く未来には、ヨレンタさんの目的はあっても記憶がない」
「後ろめたさも後悔も…迷いもない」(ドゥラカ)

 

「あなた達がヨレンタさんの計画を引き継ぐなら」
「私はヨレンタさんの思いを引き継ぐ」(ドゥラカ)

 

「我々は方法を知った」
「信念を固定化し、思想を可視化し、瞬間を永遠に」(シュミット)

 

「”今”を遠い場所へ、遥かな未来へ」
「または別の誰かのところへ届くようにする方法を」(シュミット)

 

「この方法(出版)は強烈だ」
「既存秩序を破壊し、階級を解体する力を持つ」(シュミット)

 

「不可能なんて存在しない!」
「特に人の心に関しては」(ドゥラカ)

 

「私は神を信じていない」
「あなた達はそれを拒絶するかもしれないけど、だからこそ見える景色もある」(ドゥラカ)

 

「時代は変わる。いや、変わらざるを得ない」
「私ならそこを突ける。彼を説得できる」(ドゥラカ)

 

22話

「仕事だ。いいも悪いもない」(レヴァンドロフスキ)

 

「あの人は私に”印刷機を貸してあげる”って言ってくれて…」
「その一言は本の内容と引き換えに引き出した言葉だし」(ドゥラカ)

 

「ヨレンタさんからしたら、軽い気持ちの一言だったかもしれないけど」
「でも…私にはあの声が、私の価値観への、私の未来への肯定に聞こえた」(ドゥラカ)

 

「なので何が言いたいかというと…」
「私も仕事します」(ドゥラカ)

 

「私は自らの選択を恐れたことがなかった」
「全ては神が決めた運命に従うだけだと思っていたからだ」(シュミット)

 

「だが、今初めて怖い」(シュミット)

 

「私は君の仲間を大勢殺した」
「動機は私の信仰上の理由だ」(シュミット)

 

「しかし今、その信仰が私の中で揺らいでいる」
「もう君達を殺す正当性はない」(シュミット)

 

「しかしそれでも君を殺す」
「動機は私の都合だ」(シュミット)

 

「自分の血で溺死とは、地動説信者にふさわしい惨めな運命だ」(ノヴァク)
「し…しかし、私が選んだ運命だ」(シュミット)

 

「(本の内容?) 宇宙論的な1つの思案というか…自然に対するある仮説で」
「平たく言うと、”地球の運動について”です」(ドゥラカ)

 

「本当に…本当に私だけなのか?」
「地動説の迫害を実行したのは…この世で私だけ?」(ノヴァク)

 

「ほかの場所に生まれていれば、ほかの時代に生まれていれば、様々な可能性があった」
「しかしそうはならない、それが運命というものだ」(アントニ)

 

「気の毒だが、受け入れるしかないだろう」
「君や君が担当した異端者達…君等は歴史の登場人物じゃない」(アントニ)

 

23話

「私は特殊な主張をしたいわけじゃない」
「みんなが向かいつつある場所へ、ただ一足先に入ろうってだけ」(ドゥラカ)

 

「これから来る、金(かね)の時代に」(ドゥラカ)

 

「神を失ったら、人は迷い続ける」(ノヴァク)
「でも、きっと迷いの中に倫理がある」(ドゥラカ)

 

「きっと社会から神が消えても、人の魂から神は消せない」(ドゥラカ)

 

「地動説が異端じゃないと言われて気づいたよ」
「まったく予想外だったが、私は…私はこの物語の悪役だったんだ」(ノヴァク)

 

「今たまたまここに生きた全員は、たとえ殺し合うほど憎んでも」
「同じ時代を作った仲間な気がする」(ラファウ、幻)

 

最終章

24話

「そりゃ最低の嘘だぜ」
「俺にじゃなく、自分についてる嘘だからだ」(親方)

 

「趣味ってのは神様が与えて下さった使命だ」
「自分が自分でいられる場所だ」(親方)

 

「だから隠すな、若いうちくらい浸れ」
「誰も文句はねえよ」(親方)

 

「聖書にも書いてあるでしょ」
「端的に言って、知りたいって欲望はクソだ」(アルベルト・ブルゼフスキ)

 

「あなたも話してみては?」
「時として、語ることが何よりの慰めになる」(司祭)

 

「息子よ、私達は苦しい生活を強いられてる」
「しかし、この世にはもっと苦しんでる人が大勢いる」(アルベルトの父)

 

「我々農民に勉強など不必要と言われるだろう」
「しかしそれは違う」(アルベルトの父)

 

「1人ひとりが賢くなり協力すれば、きっといつか誰も苦しまず」
「みんなが豊かに暮らせる日が来る」(アルベルトの父)

 

「そのために学ぶのだ」(アルベルトの父)

 

「発見は何かの役に立って初めて意味がある」
「そうでなければ無駄だ」(アルベルトの父)

 

「(なぜ知りたい?) それは分かりません」
「でも心で感じるんです、”知りたい”って」(アルベルト、幼少時)

 

「息子よ。この先なにかを学ぶ時、知りたいと感じた時、これだけは覚えていてくれ」
「疑うのだ。自分の知識も世界の常識も、動機も方法も」(アルベルトの父)

 

「探究心は歯止めが利かなくなる」
「世界を決定的に変えてしまう取り返しのつかない怪物を作り出してしまうかもしれない」(アルベルトの父)

 

「だからゆっくり疑って、人の役に立たない道なら止まるべきだ」(アルベルトの父)

 

「(星を見るのが好きか?) いや、好きとかじゃない」
「愛してる」(ラファウ)

 

「ある時眺めてたら、ふと気づいたんだ」
「僕達の住んでる世界の”外”が存在することに」(ラファウ)

 

「僕達は1人じゃない。その感覚にワクワクした」
「そして、それらは全て同じ空にある」(ラファウ)

 

「つまりみんなきっと1つの大きな何か、真理と呼べる何かによってつながってる」
「それを知るために生きようと思ったね」(ラファウ)

 

「(夜空の)無秩序な情報に線を引く」
「すると、今まで見えてなかったものが見えてくる」(ラファウ)

 

「賢者とは探求者だ」
「どんな苦難にも折れず、普遍的な真理に情熱的に迫ろうとする」(ラファウ)

 

「君もその気持ちが分からないかい?」
「夜空を見ると感じるだろ…タウマゼインを」(ラファウ)

 

「それは古代の哲学者いわく、知的探求の原始にある驚異」
「簡単に言い換えると、この世の美しさにしびれる肉体のこと」(ラファウ)

 

「そして、その美しさに近づきたいと願う精神のこと」
「つまり…”ん?”と感じること」(ラファウ)

 

「神がこの世界を創り、人はそれを知りたいと願った」
「これ以上に尊い欲望を僕は知らない」(ラファウ)

 

「この成功のためだったら、どんなこともいとわない」
「たとえそれが命だったとしても…平気で投げる」(ラファウ)

 

「知の探求が人や社会の役に立たなければいけないなんて発想はクソだ」
「知りたいからやる…それだけだよ」(ラファウ)

 

「真理の探求においてもっとも重要なことだ」
「信じろ」(ラファウ)

 

「自分の直感を、この世の美しさを」
「僕は何があろうと、君の好奇心を否定しない」(ラファウ)

 

25話

「それより注視すべきは、その好奇心の強さだ」
「学術の未来において、これこそが何より重要な才能だ」(ラファウ)

 

「全ての研究活動は専門化して、知の総体に触れたいという崇高な欲望」
「つまり好奇心は、バカげた不要なものとして唾棄(だき)させるかもしれない」(ラファウ)

 

「そうなるのは、なんというか僕は寂しいよ」(ラファウ)

 

「父は言った、”疑え”と」
「結果、彼は誰も信頼せず、資料を共有しないで殺された」(アルベルト)

 

「先生は言った、”信じろ”と」
「結果、彼は自らの信念に従って、殺人もいとわなくなった」(アルベルト)

 

「これが”知”に関わった者の末路です。学問だの真理だのは人間には荷が重い」
「だから大学なんて…まったくバカらしい」(アルベルト)

 

「肉体と魂、理性と信仰、哲学と神学、疑うことと信じること」
「これらの矛盾は両立します」(司祭)

 

「なぜか? それが人間だからです」(司祭)

 

「人間は神でも獣でもない、その中間に存在する」(司祭)

 

「でもだからこそ、矛盾を、曖昧を、混乱を受け入れられる」
「むしろそこで、理性の息継ぎをする」(司祭)

 

「奇跡とは、必然に満ちた領域で生まれる偶然のことです」
「…と同時に、偶然に満ちた領域で必然が生まれることです」(司祭)

 

「神は私達を認めて下さる」
「そして神は、いつでも私達の居場所になって下さる」(司祭)

 

「しかしそのためには、私達が私達自身を乗り越え、神に向き合わなければならない」
「そして、孤独に問い続けなければならない」(司祭)

 

「自分は神に認めてもらえる存在なのだろうか…と」(司祭)

 

「(神は口を開かない?) そうですよ。だから永遠に、私達は考え続けられるのです」
「私はそれを幸福だと思いたい」(司祭)

 

「何を捧げればこの世の全てを知れる…と思いますか?」
「その答えを探して下さい」(司祭)

 

「(なんのため?) この世で、再び生きるために」(司祭)

 

「僕等は足りない、だから補い合える。そうじゃなきゃ、この世界には挑めない」
「人間は社会的な動物だ」(アルベルト)

 

「先生、僕もタウマゼインを感じます」
「それを肯定し続けます、あなたとは違ったやり方で」(アルベルト)

 

「疑いながら進んで、信じながら戻って」
「美しさに、きらめきに迫り詰めてみせます」(アルベルト)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
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