「Dr.STONE(ドクターストーン)」の名言・台詞まとめ

アニメ「Dr.STONE(ドクターストーン)」「Dr.STONE(2期)、(龍水)、(3期)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

Dr.STONE

1話

「その日、世界中の人間は全て…石になった」(ナレーション)

 

「聞いてくれ、千空。俺は決めた!」
「今日こそ今から、この5年越しの想いを、杠に伝える!」(大木大樹)

 

「うるせーな。1ミリも応援してねえよ、このデカブツ」
「そもそも5年も何も言わねえとか、バカ、どんだけ非合理的だ!?」(千空)

 

「ありがとう、千空」
「だがすまん、こんなインチキには頼れん!」(大樹)

 

「で、何だいね、大樹くん。話ってのは?」(小川杠)

 

「想いを伝えることで、杠と友達ですらなくなるのが怖かった」
「俺は、ずっと腰抜けだった」

「だが、今日こそは!?」(大樹)

 

「死んでないぞ、俺は!」
「少しでも油断すると吸い込まれる」(大樹)

 

「起きろ、俺」
「杠なら大丈夫、きっと無事でいるはずだ」(大樹)

 

「腰抜けのまま終われるか!?」
「今度こそ、杠に伝える!」(大樹)

 

「生き延びてやるぞ、気合で!」
何週間だろうが、何ヶ月だろうが、言う、必ず、絶対に!」
「死んでも生きてやる!」(大樹)

 

「はい。そして、ここにもう1人、その考えなしの恥ずかしい子がいます」(杠)

 

「杠…見間違う訳もない、何千年経とうが」
「生きてたんだな、あの日から、ずっと」(大樹)

 

「すまん、俺は守れなかった」
「いや、どっちかっつうと、杠に守られてたのは俺だ」(大樹)

 

 

「杠がいたから、生きてられたんだ、ずっと」
「絶望的な暗闇で1人、何百年、何千年、ずっと」(大樹)

 

「よし、やっと言えるぞ」
「聞いてくれ杠、あの日の続きを」(大樹)

 

「もう、遥か遠い昔の、あの日の続きを…大好きでした」
「何百年も、何千年も…」(大樹)

 

「助けるからな杠」
「やり方は今はまるで分からん」
「だが、必ず!」(大樹)

 

「やっと起き上がったか、このデカブツ」(千空)

 

「今日で西暦5738年の10月5日だ」
「どんだけ寝坊してやがんだテメエ」
「こっちはもう半年以上前から起きて働いてんだよ」(千空)

 

「(あの日から)ざっくり3700年は経ってる」(千空)

 

「なんで分かるんだ、そんな正確な日付が?」(大樹)
「あっ、ただ数えてただけだ。他に方法あんのかよ?」(千空)

 

「もしも意志の力で起きれても、裸一貫で冬に目覚めりゃ食料調達で即ゲームオーバーだ」
「春スタートが生き残りの絶対条件、正確な暦はどうしても必要な情報だった」(千空)

 

「マンパワーが足りねえ。俺1人じゃ生活基盤作成だけで一日が終わる」
「こっから先の文明に進むにはどうしても体力バカが欠かせねえ」(千空)

 

「ずっと待ってたんだよ大樹、テメエを」
「100億%生きてるって分かってたからな」(千空)

 

「杠に言うって決めた男が、志半ばで、たかだか数千年ポッチ踏ん張れねえ訳ねえ」
「テメエはあんな玉じゃねえだろ!?」(千空)

 

「頭を使うことは千空、お前に任せる」
体を使うことは、俺に任せろ!」(大樹)

 

「人類が石の時代から近代文明まで、200万年」
「そこを一気に駆け上がる」(千空)

 

「世界を取り戻してやる」
「石化や復活の原理も、科学的に突き止めて」(千空)
「杠も、助け出す!」(大樹)

 

「俺ら高校生のガキ2人で、ゼロから文明を作り出すんだよ」
このストーンワールドの、アダムとイブになってやる」(千空)

 

唆るぜ、これは」(千空)

 

「2人ほぼ同時ってのが妙じゃねえか」
「3700年の半年差だぞ」
偶然には必ず合理的な理由がある」(千空)

 

「科学では分からぬことも、この世にはあるってことか?」(大樹)
「だから仮説と実験繰り返してんだろうが」
「地道なもんだ科学は」(千空)

 

「科学では分からないこともある、じゃねえ」
分からねえことにルールを探す」(千空)

 

「そのくっそ地道な努力を、科学って呼んでるだけだ」(千空)

 

2話

「合理的に考えろ。俺は頭、てめえは体を使う」
片方が欠ける訳には行かねえだろうが」(千空)

 

逃げる時は必ず、俺ら2人同時にだ!」(千空)

 

「詳しい説明は、うん、ゆっくり聞くよ」
「ただ1つ約束する」
君らにはもう、二度と危険ってやつは訪れない」(獅子王司)

 

これからは、この俺が戦うからだ」(司)

 

「身を守るためとはいえ、俺がこの手で殺めたんだ」
うん。全てを糧にすることで、自然の輪廻に感謝したい、それだけだよ」(司)

 

「俺は武力、狩猟担当だね」
「俺が仲間になったからには、二度と獲物に不自由はさせない」(司)

 

「さぁーて、楽しいクイズの時間だぞ」
「科学文明にまず欲しい、一番重要なもんは何だ?」

「炭酸カルシウム」(千空)

 

「千空、君は素晴らしい男だ」
「俺の復活直後もそうだ」
「とっさに冷静な情報伝達、君より切れる男を見たことがない」(司)

 

「尊敬するよ、心から」(司)

 

「千空。君は心の汚れた年寄り達まで、全員助けるつもりかい?」(司)

 

「うん。彼等も最初はしおらしく感謝するだろうね」(司)

 

「だが、文明が戻れば必ず老いた金持ちや権力者達が、そこは俺の土地だった」
「家賃を寄越せ、税を払えと、また貧しい若者から未来を奪い取るだろう」(司)

 

「もうそんな世界に戻しちゃいけない」(司)

 

「ここはストーンワールド、まだ何のけがれもない楽園だ」
「純粋な若者だけを復活させて、このまま誰のものでもない自然と共に生きていく」(司)

 

「人類を浄化するチャンスなんだ」
「君もそう思わないか、千空?」(司)

 

「全然、1ミリも思わねえな」
「科学の力で人類全員、もれなく助けてやるよ」(千空)

 

3話

「分かった、説明はいらん」
千空、お前がそういうならそうなんだろう」(大樹)

 

「獅子王司はいい奴で、人殺しだ」(千空)

 

「分かんないよ、何も」
「起きたばっかだもん」(杠)

 

「でも、は~ん、さてはアレだこれ」
「大樹くんが、助けてくれたんだね」
「わあお、ありがとう」(杠)

 

「殺してるっていうのは、うん、捉え方の問題だね」
「間引いているんだ、新しい世界のために」(司)

 

「俺は人を殴らん!」
「だが俺をいくら殴っても蹴っても構わん!」(大樹)

 

その代わり、石像を壊すのはやめろ!」
「人を殺すのは、悪いことだ!」(大樹)

 

「大樹、君の主張を整理すると」
「自分は手を出さず殴られ続ける、よって石像は壊すな」
「そういうことかい?」(司)

 

「意味が分からない?」
「何の取引にもなってない?」(司)

 

「このストーンワールドでバケモンを止める方法は1つだ」
文明を進めて、科学の武器を作る!」(千空)

 

「司が気づかねえ内に科学の武器を完成しちまえば俺らの勝ち」
「その前にバレたら俺らの負け」
「これはそういうレースなんだよ」(千空)

 

「違う、泣いてない」
「いや、泣いてなくはないんだけど」
「違うんだよ、大樹くん」(杠)

 

「私、まだ今日起きたばっかで、何か全然現実感ないっていうか」
「でも、この鎌倉の大仏様みたら、ホントに日本だったんだなって」
「ホントに何千年も経っちゃったんだなって」(杠)

 

「お母さんや、お父さんや、みんなのこととか、急に…」(杠)

 

「人類史上最大の発明品」
「銃、つまり火薬を作る」(千空)

 

4話

「杠。石化している間、俺は、ずっと続きを話そうと思っていた」
「何百年も、何千年も」(大樹)

 

「だが今、この逃げ場もない極限のストーンワールドで」
「それを伝えるのは、男として卑怯な気がしてならん」(大樹)

 

「俺たちは文明を取り戻す」
「人類をみな助ける」(大樹)

 

「その時こそ、3700年越しで、俺の話の続きを聞いてくれないか、杠」(大樹)
「うん、分かった。戻せるよ世界、絶対」(杠)

 

 

「(火薬で)取引する」
「司は話の通じねえ殺人鬼じゃねえ」(千空)

 

「戦況しだいで取引の余地はあるってことだ」
「火薬武器さえありゃ、優位に立てる」(千空)

 

「ああ。唆るぜ、これは」
このストーンワールドに、俺らの他に誰かいる」(千空)

 

「どっちを取る」
「安全か、未来か?」(千空)

 

「もし、科学の武器を作り、旧世代を蘇らせれば、既得権益を求めて争いだし」
「たちまち汚れた世界へと逆戻りだ」(司)

 

「それを食い止めるためなら、俺が力で統べることも厭わない」(司)

 

「君は自分を合理的というが、大切な友人がいる」
「俺には取り巻きは山程いるが、大切な人間などいない」
だから千空、俺の勝ちだ」(司)

 

「言っちゃダメだよ、千空くん」
「復活液のレシピ聞き出さないうちは、司くんは千空くんのこと、殺せないんだから」(杠)

 

私は全然大丈夫」
「でも、千空くんだけは、みんなの未来のために、絶対死んじゃダメだから!」(杠)

 

「ありがとう、千空」
「これで、君を生かしておく理由がなくなってしまった」(司)

 

「今ここで、誓ってくれないか、科学を捨てると?」(司)
「無理だな、それだけは」(千空)

 

「千空。もしも俺達が、3700年前に出会っていたら」
「この星が、ストーンワールドになる前に出会っていたら」
「初めての友達になれたのかもしれない」(司)

 

5話

「心配ないぞ、杠。俺は冷静だ」(大樹)

 

「大丈夫だよ、大樹くん」
「あの時、3人で約束したんだから」
「上手くいくよ、きっとそういうのって!」(杠)

 

「科学は全てのものを、平等にする!!」(大樹、杠)

 

「全員が助かるルールを、1から探す」(千空)

 

「千空は自殺しない、誰かの犠牲にもならん」
「全員が助かる何かに懸けたはずだ!」(大樹)

 

「宇宙に行ける程の科学文明、俺がゼロから築いてやるよ」(千空)

 

「出来んのは、ただ地道な工夫」
「それこそが文明」(千空)

 

「俺は、この地球上で今たった1人の、人間だ」(千空)

 

6話

「唯一はっきりしてんのは、人間と燕だけがピンポイントで狙われたってことだ」(千空)

 

一見むちゃくちゃなファンタジーだが何かルールがある」
「だったら俺は戦える」
ルールを探すのが科学だ!」(千空)

 

「忘れんな」
「どんなに石化がファンタジーだろうがな、科学の基礎だけは絶対に揺らがねえ!」(千空)

 

「うん。おかえり、千空くん」(杠)

 

 

「石化のせいでこんなに苦労してるのに、その石化のおかげで治るとはなあ」(大樹)

 

むしろ、この石化こそ、まさにその医者がわりの命の石」
「ドクターストーンじゃないか!」(大樹)

 

「俺はずっと考えてた」
「誰が人類を石化した? 誰の攻撃だ?」
「いや、本当にこれは、攻撃なのか?」(千空)

 

「ホントのホントにめちゃくちゃ大変だ」
「でもやる」

「手芸は根気ですから」(杠)

 

「何か、すごいあっさり…男同士は、ドライですな?」(杠)
「ああ。千空は合理的だからな。当分、会わんことにはなるな」(大樹)

 

「必ず立ち上げる、科学の王国を」(千空)

 

「問答無用。自己紹介なら地獄でしろ!」(コハク)

 

「全て見ていたぞ」
「女を人質にし、あまつさえその身代わりとなった紳士な男を、無慈悲に葬った」(コハク)

 

「会話までは聞けなかったが、君の背景など聞く気もないな!」
「あの紳士な妖術使いの男に、魂尽きるまでわび続けろ!」(コハク)

 

「科学もない、純粋な原始の人類だ」
「いつでも統べられる、いつでも殺せる、攻撃する意味がない」(司)

 

「素晴らしい」
「いや、そのアルキなんとかの知恵がじゃない」
君のその、一歩一歩問題解決へと楔を打ち続ける、揺らがぬ信念がだよ」(コハク)

 

「私の名はコハク」
「どうやら私は、君のことがめっぽう好きになってしまったようだ」(コハク)

 

7話

「ああ、何か死ぬほど面倒くせえことほざきだしやがった」
いきなり惚れた腫れたかよ、この非常時によ?」(千空)

「そんな話は微塵もしてない」
君という人間を気に入ったから協力しようと言ってるんだ」(コハク)

 

「ああ、だったらありがてえ」
「恋愛脳は一番非合理的なトラブルの種だからな」(千空)

 

「生き様は紳士だが、口の悪さは異次元の男だな」
いつかうっかり殺しそうだ!」(コハク)

 

「実に迷惑千万の足手まといの姉じゃだ」
「最近は特に具合がすぐれない」
「私のこの有り余る健康体と、変わってあげられるものならな」(コハク)

 

「文明が文明を生む」
「発展・活用は科学の基本だ」(千空)

 

「ふーん、そのレベルね」
「ならまるごといただけるな」(千空)

 

「科学力で40人のマンパワー、全員仲間にゲットしてやるよ」
「唆るぜ、これは」(千空)

 

「わんるい顔する。君も大概だぞ」(コハク)

 

「俺はクロム」
「やべえほど頭の切れる、天才妖術使いだ!」(クロム)

 

「ガキはすぐ何でも集めんだよ」
「集めたもんぶっ叩いたり、混ぜたり、燃やしたり」(クロム)

 

「でもしヤベえことが起きたら、それが妖術だ」
「それ以外にねえだろうが!?」(クロム)

 

「ダメだ。この男子共の何か集めて尊ぶ性質だけは理解できん」(コハク)

 

「おう、効くのかどうかも怪しいけどな」
「俺の体で試して、いけてたやつだけ貯めてんだよ」(クロム)

 

「ルリの病気が治んなら、何だって集めてやるぜ」
「俺は、そのために妖術使いになったんだ」(クロム)

 

「消されてねえよ、バカ」
「まるっと残ってんじゃねえか」
んな簡単に人類が負けっかよ」(千空)

 

「人類の200万年は今、全部、俺のここにある」(千空)

 

8話

「見えたぜ」
「いま奴だけはゲスい計算でルリを助けようとしていやがる」(クロム)

 

「紳士なのかゲスなのか微妙な男でな」
「まあ単純に合理的なんだろうが」(コハク)

 

「分かってんじゃねえ、クロム」
「俺等は神様でも天才でもねえ」
「一歩ずつ一歩ずつ、地べた這いずり回って(抗生物質を)作ってくんだよ」(千空)

 

「3700年。今更だが、とんでもねえ年月だ」(千空)

 

「いよいよ科学王国ロードマップ一歩目、鉄の時代の幕開けだ!」(千空)

 

「毒味は任せろ!」
「新しいもんにためらわねえで飛びつくのが、妖術使いの生き様だぜ!」(クロム)

 

「胡椒めぐって戦争したくらい、飯は文明の根幹なんだよ」
「科学の飯・ラーメンで、この村を制圧してやる」(千空)

 

9話

「凄まじい反響だ。どんどん集まって来ているぞ」(コハク)
「問題ねえ。食った分だけきっちり死ぬほど働いていただくだけだ」(千空)

 

「デタラメばかりだ」
「この男は微塵も怯えてなどいない」
「その口の紡ぐ言葉が、羽のようにめっぽう軽い」(コハク)

 

「情勢が変わったのよ。これ見ちゃったからね」(あさぎりゲン)

 

「俺はな~んのポリシーもない世界一ペラッペラの男だよ」
「かわいい子達と楽しく暮らせりゃそれでいいの」(ゲン)

 

「司が死のうが千空ちゃんが死のうが知ったこっちゃない」
「俺は誰を切ってでも勝ち馬に乗る」(ゲン)

 

「戦争より、花でしょ?」(ゲン)

 

「降りて来たぜ、電気の神が!?」(千空)

 

「クロム、夜は怖えか?」
「俺等の時代に、暗闇はねえ」

「これは夜の闇を、3700年ぶりに照らす、科学の灯だ」(千空)

 

10話

「素っ裸でたった1人、原始の地球に生まれて、1年4ヶ月でようやくたどり着いた」
「科学の根幹に、電気に」
「来たぞ、まずはここまでな」(千空)

 

「てめえも見ただろうが? 電気を」
「あのやべえ科学の光りをよ!」(クロム)

 

「勝ち負けとか知ったことか」
「司vs千空、どっちが有利とかくっそくらえだ!」(クロム)

 

「面白えんだよ、断然科学王国はよ!」(クロム)

 

「この美しいストーンワールドに、旧世界の老いた権力者達はいらない」
「俺達で新しい世界を作ろうじゃないか」(司)

 

「千空という男がもしまだ生きているのなら、探し出してもらいたい」(司)

 

「千空は最初の復活者だ」
「ここで石化を解く薬を、科学の力で作りあげ、俺を復活させた男」(司)

 

「そして、全人類、穢れた老人達まで復活させて」
「科学の武器を生む文明を発展させようとしていた」
「俺がこの手で殺めた、世界一きれる男だ」(司)

 

「マグマ。きさまのような男にだけは、ルリ姉を渡す訳にはいかないのでな!」(コハク)

 

「私は姉じゃの、命を救いたいのだ」(コハク)

 

「おう、まるで問題ねえ」
「科学の万能薬でルリが治って、幸せになってくれりゃ、それ以上の願いはねえよ」(クロム)

 

「なんせ俺は、天才科学使いだかんな!」(クロム)

 

「面倒だな、まったく男は。いつの時代も」(コハク)

 

11話

「人類が歴史上初めて、科学で合成した人工資材」
「それは、ガラスだ」(千空)

 

「言い訳は大の男のすることではない」
「誰にも言うなよ、銀狼」(金狼)

 

「ものづくり一筋の男がよ、ガラス細工なんつぅヨダレたれまくるもん目の前にして」
大人しく座ってられるわきゃねえよな、カセキの爺さんよ」(千空)

 

「いつの時代にもいるってこった」
黙って人生、仕事に捧げて生きてきた、本物の腕のおっさんが」(千空)

 

「こっからが化学(ばけがく)の夜明けだ!」(千空)

 

12話

「もしも、その銀の槍が黒く変色したら」
それからわずか数秒で、てめえは死ぬ」(千空)

 

「8世紀頃、錬金術の研究中に発見されて」
「俺等の時代ではあらゆる化学産業の根幹になっている薬品…」
「硫酸だ」(千空)

 

「自然様がその気になりゃ人間なんぞ瞬殺だってこった」(千空)

 

「化学の敵をぶちのめすにゃ、化学で戦うしかねえ」(千空)

 

「人間はいつか必ず死ぬ」
「だがその知恵は死なねえ」
「継がれて来たんだ、200万年」(千空)

 

「よく聞け、クロム」
「今からテメエに俺の知る科学を、人類200万年の全てを継ぐ」(千空)

 

「これで友だちが死んでもOK」
「そんなプランに手え貸す気はさらさらねえってことだよ!」(クロム)

 

「俺はテメエの子供かよ?」
「下に見てんじゃねえぞ、この野郎」(クロム)

 

「一番勝率たけえのは、それじゃねえだろ」
化学使い2人で、タッグで行くことだろ」
「いざって時に救えんだからな」(クロム)

 

「俺等もよ、下も上もねえ仲間だってんなら、俺がテメエを守ってやるじゃねえんだよ!」
「違うだろ、台詞がよ!?」(クロム)

 

「クロム。俺にテメエの、命を預けろ」(千空)
「おうよ。千空そっちもな」(クロム)

 

「私がいつでも巫女を継げるとなれば」
「真面目なルリ姉をもたせている気力の糸は切れてしまう」
「そうだ私が、父上に嫌われればよいのだ!」(コハク)

 

「クロム、君は私に似ている」
「本当は君のような男にルリ姉も嫁げば、みんなめっぽう幸せなんだろうな」(コハク)

 

「怖がりじゃない人間などおらんよ」(カセキ)

 

「じゃが何か大切なもののために、理屈と心で恐怖に勝とうとしとる」
「よう知らんけど、わしにはそう見えるのう」(カセキ)

 

「自然がどんだけ強かろうがな、自然には考える頭もねえしハートもねえ!」
「俺ら人が勝てんのは、そこだけだろうがよ」(クロム)

 

13話

「これでもう必要なもんはだいたい集まった」(千空)

 

「素材がそろった今、こっからはロードマップのまだ暗いマスを」
「1マスずつゴールまで光らせてくだけだ」
「今日で一気に行くぞ!」(千空)

 

「こんなややこいの作らせおって」
「何に使うか知らんがワクワクしちゃったじゃないか!」(カセキ)

 

「いつの間に千空と銀狼、こんなに仲良しになったんだよ?」(スイカ)
「ゲス要素が2人を結びつけたな」(コハク)

 

「ルリ姉が助かる可能性が、わずかでも上がるのであれば」(コハク)

 

「千空…今、その者の名を千空と言いましたか?」
「いえ、(会ったことは)ありません」
「あるはずもありませんが…」(ルリ)

 

「それでも私は彼を、千空を、知っているのです」(ルリ)

 

「ラッキー前提は科学使いの考え方じゃねえ」
「最悪のカードでもやれることやるだけだ」(千空)

 

「嘘だと分かっていても、万に1つ嘘でなかったら、スイカを死なせることになる」(コハク)

 

「だが、スイカを助けられるのは、一番速い私しかいない」
「嘘と分かっていても、私は川に行かねばならない」(コハク)

 

「マグマ。もしきさまの言葉が真実だろうと、俺は降伏などしない」
「この謀略の御前試合の渦中でも、俺は正面から戦うことしか出来ない男だ」(金狼)

 

「その上、今日の俺はこれまでの俺とは違う!」(金狼)

 

「教えてやる、マグマ」
「科学で目さえ克服すれば、俺はとうに、お前の力を超えていたのだ!」(金狼)

 

14話

「嘘で本当によかった」
「スイカが溺れたのでなければ、それでいい!
」(コハク)

 

「OK! こっからはメンタリストの仕事だね!」(ゲン)

 

「人は堕落を正当化できるなら怪しい嘘にも簡単に飛びつく」(ゲン)

 

「俺がルリを救うんだ」
「千空の科学、ゲンのマジック、俺の執念」
「力が合わされば、光はそこに、火をともす!」(クロム)

 

15話

「おやおや!? これは先代長さまじゃねえか」
てめえの認めねえに1ミリたりとも興味ねえなあ!」(千空)

 

「千空は悪ではありません」
「自分に説明させて下さい」(金狼)

 

「彼ら妖術…いえ科学使いが、この半年間、命がけで何をなそうとしてきたのか」
「この目で見てきた事を」(金狼)

 

「謎の細菌vs人類200万年の科学の結晶ってとこだ」(千空)

 

「勝ったんだよ! 人類の科学はよ!」
正体が分かりゃもう敵じゃねえ」
「後はがんがんサルファ剤ぶちこむだけだ!」(千空)

 

「父上、これは妖術などというまやかしではない」
科学という、人類の叡智の結晶なのだ」(コハク)

 

「私は科学を、そして千空を信じている!」(コハク)

 

16話

「私は宇宙飛行士として、必ず宇宙へ行く」
「そして科学の力になる」
「今私が千空に返せることは、それだけです」(百夜)

 

「戻ろう、地球に」(百夜)

 

「ちげえよ、ヤコフ。俺達は、人類最後の6人だ」
助けを待つ? ちげえだろ!」
「俺達が助けに行くんだよ! 全人類70億人を!」(百夜)

 

17話

「最悪の状況だろうが、ワンチャンス漁るだけだ」(百夜、千空)

 

「何言ってやがる。こんな状況だから楽しまなくてどうすんだよ」
「ろくに娯楽もねえのによ!」(百夜)

「あるよ娯楽、音楽!」(リリアン・ワインバーグ)

 

「ごめん、何か悔しくて…」
「何千年もかけて天才達が作ってきた音楽は、モーツァルトもビートルズも」
「全部このまま消えちゃうんだって思ったら」(リリアン)

 

「(音楽は)消えねえよ。いつか必ず石化を解く」
「人類は滅びねえ」(百夜)

 

「例え、俺らの時代で届けなかったとしても、奴なら成し遂げる」
全人類、70億人を助け出す」(百夜)

 

「いつの日か、千空が目覚めた時、絶対に仲間が必要になる」
「つなぐんだよ、バトンを。幾千年の未来に」(百夜)

 

「楽しかったんだ」
「人類が宇宙に行けてたおかげで、僕達だけでも助かって」(シャミール・ヴォルコフ)

 

「結果論だけどさ、作ると思ってもみなかった妻子まで持てて」
「楽しかったんだ、ずっと一緒に宇宙に行ったあの日から」(シャミール)

 

「約束通り、俺からの科学土産は、百物語がつなぐ仲間達だ」
「崩壊後の世界も、結構楽しかったぜ」(百夜)

 

「千空の科学に、仲間達の力が合わされば、きっと、もっと楽しい世界が」(百夜)

 

「お前なら負けねえ」
「ゼロからだって文明を作りあげて、全人類を救い出す」
「千空、お前なら必ず」(百夜)

 

18話

「いよいよ科学王国vs武力帝国、全面戦争か」
「唆るぜ、これは」(千空)

 

「一瞬で人数の不利に気づいて、橋での一騎打ちに誘ってるのか?」
「いいですね、すごくちゃんとしてる」(氷月)

 

「テメエらがトロいからとっくに完成したぞ、科学王国がよ」(千空)

 

「ああ司に伝えろ。石神千空は生きてる」
「科学の力で、銃を100億丁ほど完成させたってな」(千空)

 

「千空くんが生きてた時点で戦況は180度変わってます」
「ちゃんとしましょう」(氷月)

 

「わし、科学の理屈は分からんけど」
「とどのつまり、切り裂く刃は硬く、受けるうなりはしなやかに」
「そういうことじゃな?」(カセキ)

 

「この花知ってる?」
「日陰には咲かないはずだから、内緒の目印にピッタリ」(ゲン)

 

「イヌホオズキっていうステージでも使ってたお気に入りの花でさ」
「花言葉がね、嘘つき」(ゲン)

 

「唆るだろ、切れ味」
「これが、科学の刃だ」(千空)

 

19話

「やあ、氷月。ここは3700年後の世界」
「君のその腕が輝く、新世界だ」(司)

 

「(手合わせ)構いませんよ」
「得意な武器を使っていいのなら、10対1でも構いません」(氷月)

 

「氷月、自然の恵みは豊かだ」
「暮らすには困らない」
「人が誕生する遥か昔から、世界はそこにある、誰のものでもなく」(司)

 

「だが、君や俺が生まれた瞬間、旧世界はこう言った」
「この世界は、1平方センチメートルに至るまで、全てどこかの肥えた老人のものだと」(司)

 

「持つ者が、持たざる若者を養分にする」
「人が人から奪い争うのが旧世界だ」(司)

 

「司ちゃんは旧世界でも、元々カリスマってのがね」
「物腰穏やかな強いイケメンに、ある種の正論並べられたら」
「口八町で周りから切り崩すってのは厳しいね」(ゲン)

 

「一度甘い汁を吸った人間は、決してそれを放棄しない」
「いずれにせよ、リセットされたこの世界で70億人は支えられない」
「間引きは必要です」(氷月)

 

「千空さえ消せば、科学も消える」
「汚れた人類を浄化して、新世界へと踏み出すために」(司)

 

そのためなら俺は、この手をどれだけ汚すことも厭わない」(司)

 

「自然様は敵でも味方でもねえ」
「実に公平だ」(千空)

 

「建物などまた作ればよい!」
「1人の犠牲者も出さずに輩を撃退した」
「石神村の完全勝利だ!」(コクヨウ)

 

「数の武力で制圧しましょう」
「僕と司くんはもちろん、帝国の総力をあげた、精鋭・大部隊で」(氷月)

 

「決まってんじゃねえか。先制攻撃する、楽しい科学の発明品でな!」(千空)
「私は賛成だ。座して待つほど不利になる。ならば先制攻撃しかない!」(コハク)

 

「人類200万年最強の武器、それは通信技術だ」
「携帯を作る、このストーンワールドでな」(千空)

 

「どんだけ遠くに見えようがな、ルールを手繰れば100億%ゴールに着く」
「それが科学だ」(千空)

 

20話

「もちろん、戦力的な意味もあるのでしょうけれど」
「千空さんは、それとは別に、ただ、1人の女の子にお菓子をおすそ分けしたかった」
「ただそれだけなんじゃないかって思います」(ルリ)

 

「少年がイタズラ準備中は完成まで見ないのがルールだよ」(ゲン)

 

「ギアと水車が出来りゃ、人力の時代は終了だ」
マンパワーをぶっちぎる、動力の時代だ!」(千空)

 

21話

「まったく、60年この村でのんびりやって来たのに」
「千空、主が来てからっちゅうもの、桁違いに大変になっちゃって」
「そして桁違いに楽しいわい」(カセキ)

 

「村の連中も一部を除いて、みんなそう思っとるじゃないかのお」(カセキ)

 

「ねえんだよ、この時代じゃそんなもんは」
「詰みか、ここまで来てよ…」(千空)

 

22話

「話は100億%シンプルじゃねえか」
「やるしかねえ以上、だって・リスキー・もしかしたらは」
「考えるだけ時間もったいねえ」(千空)

 

「諦めにも根性論にも用はねえ」
「行ける行けねえは科学が決める」(千空)

 

「どっちが欠けても出来ねえんだよ」
「いろんな奴がいる、イコール強さなんだよ」(千空)

 

「その代わり、人類が200万年手分けして作った」
「テメエが一生であえねえはずだったすげえもん、これでもかって見せてやる」(千空)

 

「千空! もうテメエがボスでも構いやしねえ!」
「司とかいう奴ぶっ倒すまではな!」
「ただつまんねえもん見せやがったら殺すぞ!」(マグマ)

 

「ああ、それで問題ねえ」
「科学がつまんねえ訳がねえからなあ」(千空)

 

23話

「みたいじゃねえ、宝石の山なんだよ」
「超絶レア金属が中に入ったお宝だ!」(千空)

 

「クロム、てめえならもうゼロから作れんだろ、覚えた科学技全部ぶち込め」
「それとも千空先生の助けがいるか?」(千空)

 

「年、何か関係あるのか、(友達に)それは?」(クロム)

 

「いろんな成分を取ったり付けたり大改造してんだよ」
「化学は足し算引き算だ」(千空)

 

24話

「この石だらけのストーンワールドで、ゼロから作り上げてきた科学文明も」
「ついにここまで来たな」(千空)

 

「無限の彼方に声を届ける、現代戦最強武器」
「携帯の爆誕だ!」(千空)

 

「本当にクロムの言う通り、科学は素敵です」
「天国のお父様が、千空さんに、語りかけることが出来るのですね」
「今、数千年の彼方から、科学で時を越えて」(ルリ)

 

「千空。もしもお前がまだ、村の仲間達の心を掌握できずに困っていたら」
「これを聞かせるといい」
「音楽の灯火の消えた、彼等に!」(百夜)

 

「それによ、少しでも千空が聞いて唆るもん、残してえしな!」(百夜)

 

「世界には超絶おもしれえもんが山ほどあった」
「現物は消えちまったが、全部、人類の心の中に残ってる」(千空)

 

「テメエらにも全部見してやるよ」
「司帝国ぶち倒して、世界中の石像復活させたらな」(千空)

 

「千空。あの時の言葉を、見事実現させたな」
「初めて会った日に、君が言った通り、この村は、科学の国になったぞ」(コハク)

 

Dr.STONE(2期)

1話

「俺等は司帝国に機動力とスピードで勝つ」
「人類が生み出した最強サイエンスサバイバルグッズ、宇宙食を作る」(千空)

 

「出たぁ!? またなんか科学王国の、石の世界にあり得ないクラフト!」(ゲン)

 

「(冬に戦えないのは)兵站問題だ」
「このストーンワールドじゃ、アホほど寒い冬の戦場は地獄になる」
「だが俺等は科学でその問題をクリア出来る」(千空)

 

「熱々のまともな飯をソッコーで食えるなんつーのは」
「100億%のアドバンテージ、冬バトルの切り札だ」(千空)

 

「ああ。俺等は、カップラーメンを作る」
「フリーズドライ食品の爆誕だ!」(千空)

 

「どれもこれも、これまで千空と作って来たものを利用して出来ているのだな」(コハク)

 

「ああ。そうやって人類が200万年」
「アホほど気長に積み上げてったもんが、科学だ!」(千空)

 

「誰も傷ついて欲しくない」
「もう戦いは避けられないのですね」(ルリ)

 

「ぶち殺し合いしに行くっつう訳でもねえ」
「俺ら科学王国の勝利条件は意外とシンプルなんだよ」(千空)

 

「復活液の原料が取れる、奇跡の洞窟の制圧だ」
「向こうのお仲間と携帯で連絡取れりゃ、司帝国無血開城も夢じゃねえ」(千空)

 

「必要なのはレコードと携帯2セットだけ」
「上手くいけば、ホントに司ちゃん帝国無血開城で70億人を救える」(ゲン)

 

「その代わり、もしも神が見ているのなら」
「石神千空とあさぎりゲンは、2人仲良く地獄に落ちる」(ゲン)

 

「安心しろ。100億年も前から科学の世界じゃ神は留守だ」(千空)

 

「村の連中にはやり口黙っとけよ」
「ワルモンは旧世界の俺ら2人で十分だ」(千空)

 

「何言ってやがる」
「今聞かされたから俺も共犯じゃねえか」(クロム)

 

「そもそも実行部隊は俺だ」
「クソでけえ携帯現地でセッティングする技術者がいんだろ」
「顔われてる千空より、俺だろうよ!」(クロム)

 

「3人仲良く地獄に落ちて、代わりに世界を、70億人を救おうぜ」(クロム)

 

「VS司帝国・本土決戦。ストーンウォーズの開戦だ!」
「唆るぜ、これは」(千空)

 

2話

「いつまで追うの?」(紅葉ほむら)
「貴様を捕らえるまでだ」(コハク)
「無理、諦めて」(ほむら)

 

「科学のビックリドッキリアイテム、最終兵器のレベル3が火吹くな」(千空)

 

「さあて時間ねえんだ、とっとと始めんぞ」
「楽しい二重追跡レースのスタートだ」(千空)

 

「千空、確認しておく。ほむらの動きは尋常ではない」
「傷つけずに捕らえるのは不可能だろう」(コハク)

 

「だが峰打ちを止め、一太刀で首をはねるなら可能だ」
「よいのだな、殺して?」(コハク)

 

「コハク」
「てめえは人間ぶち殺したこと、あんのか?」(千空)

 

「あるわけがなかろう!」
「だからこそ、やらねばならぬその瞬間、私は必ず躊躇する」
「己の弱さを露呈する」(コハク)

 

「その刹那の迷いを消すために、強い言霊にしなくてはならぬのだ」(コハク)

 

「鬼ごっこがいきなり挟み撃ちに変わる!?」(コハク)
「それが情報戦だ」(千空)

 

「確かにいかに素早い敵でも、現れる場所にタイミング、全ての情報を制すれば」
「無傷で確保も可能だな!」(コハク)

 

「唆るだろ」
「これが科学王国の、情報通信戦争だ」(千空)

 

「まあリアルな話、(石像壊すの)有りか無しかで言ったらさ」
「ベストなんだろうね、今壊すのが」(ゲン)

 

「いや~、リームーリームー」
「なあんにも悪くないからさ、この石像のみんなは」
せめてド悪人とかだったらね」(ゲン)

 

「人間リアリストぶってもさ、いざ自分がジーマーで手下すってなるとね」(ゲン)

 

「弱いね、実際、弱い…」
「だからこそ、やっぱそれができちゃう司ちゃんはバイヤーすぎんのよ」
「止めないと…」(ゲン)

 

「弱くなんかねえぞ。俺等はもっと上目指してんだ」
「なるべく無血開城、ようは司軍が増えるより早く味方に引き込みゃいいだけだろ」(クロム)

 

「なら行こうぜ、俺等のミッションは」
「一秒でも早く携帯のホットライン作ることじゃねえか!」(クロム)

 

「超絶懐かしくてお涙が出るな」
「アホほどでけえその声もよ」(千空)

 

3話

「電波という科学の声が、今、空を飛んで、遥かな敵地とこの村を結んでいるんです」(ルリ)

 

「一年で携帯まで作っちゃったんだね」
「アハハ、もう凄すぎだよ、知ってたけど」(杠)

 

「むしろ大樹、てめえは何も知らねえ方がいい」
「妙な話が出てもアホみたく信じてろ」(千空)

 

「千空、1つだけ確認するぞ」
「それが一番、血が流れないんだな?」(大樹)

 

「ああ、それが一番血が流れねえ」(千空)
「よし分かった。千空、お前がそう考えるのならば説明などいらん!」(大樹)

 

「一年離れていようとも、微塵も揺るがないのだな信頼が」
「千空と大樹たちが、司相手に生き残れた理由が分かった気がする」(コハク)

 

「仲間に誘う1人目は、もう決まってる」
「監視の人さえ味方に付ければ、後は根気で1人ずつ」
「司帝国のみんなを仲間に出来るはず」(杠)

 

「四文字ごとに俺を殴り続けて構わん!」
「その代わり聞いてくれ!」
「俺の仲間の、大切な話を!」(大樹)

 

「わ~お、そういうこと。何か話見えてきた気がする」
「取り敢えず千空くんが騙そうとしてるってことだけは…」(杠)

 

「ハッタリより、科学に賭ける!」(千空)

 

「いや無理だな」
「ボロい録音媒体どもなんざ、100億%塵に返ってるわ」(千空)

 

「てめえに約束してやれんのは1つだけだ」
「この最後の歌だけは、俺が必ず守ってやる、科学の力で」(千空)

 

4話

「1人じゃ無理なら、全員で行きゃいいだろうが?」
「科学王国、全軍出撃だ!」(千空)

 

「後半月で冬も明ける。ここに座して待てば、司軍が攻めてきて終わりだ」(コハク)
「ああ、攻撃だけが最大の防御だな」(千空)

 

「嬉しそうに、こりゃご都合いいじゃねえか」
「科学は使い回しだ、とか何とか言ってたな」(コハク)

 

「もはや(車作りを)楽しんでるでしょ、千空ちゃん達」(ゲン)
「捕まったクロムを全軍で救出するために車を作るという目的は完全に忘れられているな」(コハク)

 

「心配すんな」
「司軍にしてみりゃ、クロムなんぞただのヒョロガリのザコ村人だ」(千空)

 

「人質としてご丁寧に幽閉されてんだろうよ」
「余計な口叩きさえしなけりゃ安全だ」(千空)

 

「クロムだぞ?」
「余計な口を叩かなければ安全?」
「クロムだぞ?」(コハク)

 

「やべえ…しくった、完全に」
「せめてラーメンや綿あめからだった…」(クロム)

 

「科学者の君がここに来た目的を教えてくれますか?」
「まあ口を割らなければこのまま死ぬだけですが?」(氷月)

 

「クロム、俺は科学文明全てを否定してる訳じゃないんだ」
「現にここでも、炎や道具を使っている。それだって立派な科学だよ」(司)

 

「だが既得権益者たちが、全てを牛耳る旧世界が、どれだけ科学武器で汚れきっていたか」
「君は知らない。歯止めが必要なんだ」(司)

 

「千空は、何者かの意思で浄化された、この美しい世界を、また汚そうとしている」(司)

 

「おお、悪くねえな、死ぬよりは…て言うとでも思ったのか?」
「落とせよ! とっとと」(クロム)

 

「落下時の死を眼前に、覚悟がまるで変わらなかった」
「これ以上責めても無意味だね」
「彼は飴でも鞭でも裏切らないよ」(司)

 

「ゼロから鉄で作り上げた、生命体だ!(蒸気機関)」(コハク)

 

「出ちゃたこれついに、産業革命!」(ゲン)

 

「科学王国鉄道、蒸気機関車の行き先は…司帝国だ」(千空)

 

5話

「何が大怪我だ?」
「こんなただ走ってるだけのケダモン」
「この俺のナンバーワンパワーに勝てる訳もねえだろうが!?」(マグマ)

 

「マグマと鉄の生命体・蒸気機関の力比べか、見ものだな!」(コハク)

 

「エンジンさえ出来りゃ、自動車完成は目前」
「科学の怪力モンスター・スチームゴリラ号だ!」(千空)

 

「道交法は厳守しねえとな」
「1ミリも思ってねえけどな」(千空)

 

「いやこれ木の車輪じゃあリームーでしょ?」
「舗装道路じゃないんだし。どうすんの、タイヤ?」(ゲン)

 

「ああ、NASA開発の惑星探査用エアレスタイヤな。それの竹網版だ」(千空)
「いやそんな、あの有名な、ご存知の、みたく言われてもまるで知らないけどね」(ゲン)

 

「これで早いとこ助けに行ってあげないと、捕まってるクロムが不憫での…」(カセキ)

 

「いやそういうことじゃなくてね」
「自動車なんてこんなワクワクしちゃうもの作ってるこの場にいないクロムが」
「もうかわいそうすぎてのう」(カセキ)

 

「関係ねえよ、そんなもん」
「ただ科学工作が面白えからに決まってんだろうが」(千空)

 

「ああ、無論だ!」
「皆で戦い、必ずここに戻って来る」
「科学王国勝利の旗と共に!」(コハク)

 

「もっとパワー?」(千空)
「せ、千空が…めっぽう悪い顔をしているぞ!?」(コハク)

 

「今回に限っちゃ正面突破は悪くねえ」
「力ずくで竹の牢ごとぶち破るぞ」(千空)

 

「こっちには頼もしいメカがいんだろうが」
「科学の怪力スチームゴリラ号を、超絶改造パワーアップで戦車にする!」(千空)

 

「槍使いの一突きは、木の盾をも貫く」
「その軽い紙の盾とやらで、司軍の武器を防げるとはさすがに思えんぞ?」(金狼)

「なら丁度いいテストじゃねえか」
「勝負してみっか?」(千空)

 

「塗ったのは固まる前のプラスチックだ」
「紙のしなやかさにプラスチックの硬さを混ぜりゃ、カーボン樹脂の爆誕だ!」(千空)

 

「石炭は簡単に手に入るんだ、質を問わなければね」
「うん、つまり火薬の次に警戒すべき科学は、蒸気機関の車両による突撃だ」(司)

 

「遅かれ早かれたどり着くさ、千空ならね」(司)

 

「千空は冷徹に見せて、その実、友を見捨てはしない」
「彼の致命的な弱点は、そこなんだ」(司)

 

「やべえ、何言ってんだ俺は?」
「俺を助けに来てくれる、誰が?」
「パパママ助けてのガキかよ?」(クロム)

 

「違うだろ?」
「俺が助けるんだろうが、千空たちをよ!」(クロム)

 

「脱獄してやるぜ、自力で、科学の力で!」
「そうだ俺は、科学使いクロム!」(クロム)

 

6話

「さ~て、いよいよクロム救出作戦の決行だ」
「作戦内容はシンプルだ」(千空)

 

「まず、パワーアップしたスチームゴリラ号で、クロムのいる竹の牢をぶち破る」
「そんで逃げる、以上」(千空)

 

「だがあまり猶予もないぞ」
「クロムのことだ、いずれ余計な口を叩いて…」
「いや、時すでに遅いかもしれん」(コハク)

 

「旧世界で俺(警察官として)先なかったし、リセットバンザイだわ、マジで」(上井陽)

 

「確かにあいつらから見たら俺は原始人かもしれねえ」
「だがな、見てやがれ、科学の脱獄!」(クロム)

 

「頭ん中だけで唸ってたって何も出やしねえ」
「そこじゃ千空に敵う訳もねえ」(クロム)

 

「まずは素材集め、俺の得意技だ」
「考えるより動く、探す」
「俺の科学はそっからだ!」(クロム)

 

「違う…科学は自慢するためのもの何かじゃねえ」
「思い出せ、目的をよ」
「むしろ、低レベルのフリをしろ!」(クロム)

 

「おう、どうだ。分解した薬で檻を溶かしてぶち破る」
「これが科学使いクロムの脱獄だぜ!」(クロム)

 

「やっぱバカだろ、てめえ」
「現代の訓練を受けまくったポリスメンに、原始人が竹槍で敵う訳ねえだろよ!?」(陽)

 

「無罪はねえよ」
「でもそれで、チャラにしてやっからさ」(陽)

 

「俺が実戦で、経験値積んできた、唯一の技を、くらいやがれぇ!!」(クロム)

 

7話

「大樹の雑頭で、んな気の利く小細工100億%ねえよ」
「消去法だとな」(千空)

 

「ただ杠は、極秘ミッションで死ぬほど忙しいはずだ」
「やるべきことをほっぽらかして勝手に動くような女じゃねえ」(千空)

 

「最終決戦場攻め落とすのに、戦車ぶち込めんのはアホほどでけえぞ」(千空)

 

「決戦は奇蹟の洞窟争奪戦だ」
「なんせ洞窟に湧く硝酸がありゃ、復活液も作れる、火薬も作れる」(千空)

 

「科学王国VS司帝国、このゲームの勝利条件はな、敵の殲滅とかじゃねえ」
「奇蹟の洞窟を押さえた奴が勝者なんだよ」(千空)

 

「ガチファン、ニッキーちゃんのスパルタ特訓のおかげで」
「リリアンちゃんのマネっこ再現度はバッチリよ」(ゲン)

 

「羽京ちゃんのゴイスーな耳にさえ聞かれなきゃね」
「そこだけはバレないように進めないと」(ゲン)

 

「凄いぞ、リリアン説得大作戦!」
「どんどん仲間が増えていく!」(大樹)

 

「ああ、順調すぎて怖いね少し」
「人間何でも、慣れてきて油断した頃が一番危ないからさ」(花田仁姫、愛称:ニッキー)

 

「楽しそうだね」
「聞かせて欲しいなその電話、僕にも」(西園寺羽京)

 

「ガチファンのニッキー先生に満点もらった俺のモノマネVS羽京ちゃんの聴力で」
「一か八かの勝負!」(ゲン)

 

「凄いね、本当にリリアンだ」
「普通なら僕の負けだったかもしれない」(羽京)

 

「(実際は英語)でも、人間が熱唱した直後の微妙な揺らぎがない」
そこは歌えない人には再現不可能かもね、ゲン」(羽京)

 

「ちょっと待って、千空ちゃん」
「今なんで羽京ちゃん、わざわざ英語で言った?」

「出来れば、周りの連中に聞かれたくなかったからでしょ?」(ゲン)

 

「羽京ちゃんの妙な行動、兆候はあったのよジーマーで」(ゲン)

 

「凄いな、さすがに早いね飲み込みが」
「あのままクロムを助けに来てたら千空、君が死んでたからね」(羽京)

 

「勘違いしないで欲しい」
「僕は別に君の味方じゃない」(羽京)

 

「僕も探り探りなんだ、君達がどういう人間なのか?」
「話を聞きたい」(羽京)

 

「僕は見たんだ、君達のとんでもない、極秘ミッションを」(羽京)

 

「今日のはいつにもまして地道ですな」
「大丈夫、慣れてるからそういうの」(杠)

 

「信じがたいことだけど、僕の予想が正しければ…」
「狂気だ…君達はこの状況でまだなお、世界全人類を救おうとしてる、科学の力で」(羽京)

 

「いや。千空、僕は君達に協力してもいいと思ってる」
「条件次第ではね」(羽京)

 

「そりゃ耳ゴイスーの羽京ちゃんが手貸してくれるなら、ジーマーでありがたいけど…」
「条件ね」(ゲン)

 

「代わろうか千空ちゃん」
「駆け引きなら、メンタリストのお仕事かな?」(ゲン)

 

「探り合いは時間の無駄だ、結論から言え!」
「何だ、条件っつうのは?」(千空)

「それ交渉で一番やっちゃバイヤーなやつ!?」(ゲン)

 

「OK、分かった」
「僕の条件はたった1つ、誰も死なないこと」(羽京)

 

「今いち腹読みきれねえな羽京、てめえはよぉ」
「単純に超絶お優しい理想家か、それとも?」(千空)

「理想家? どころか僕は、一番の卑怯者だよ」(羽京)

 

「初めて司が石像を壊すのを見て、僕は…ただ悲しかった」
「なぜ、どうしてって…それでも、復活者の殺し合いだけは絶対に避けたかったんだ」(羽京)

 

「そのためなら、司の石像破壊も許容した」
「石像は現状ただの物だ」
「蘇らせないことは、殺人じゃない」
「そんな、吹けば飛ぶような理論武装でね」(羽京)

 

「救いがたいほど卑怯なのは分かってる」
「でも、僕はただ…目の前の誰にも、死んで欲しくないだけなんだ」(羽京)

 

「こんな世界で、それが人としての、最後の砦じゃないのか?」(羽京)

 

「犠牲者ゼロを約束してくれるなら君達に協力する」
「だけど、もし1人でも殺したら、その時は!」(羽京)

 

「おもしれえ乗ってやる!」
「問題ねえ。あわよくば無血開城っつってたじゃねえか元からよ」
「理想から絶対に変わっただけだ!」(千空)

 

「おかげで今、1つ確信したことがある」
「氷月が君達の村を攻めた時、こう報告したんだ」
「手下達は千空の謀略で死んだ」(羽京)

 

「違う、犯人は君じゃない、氷月だ」
「司と氷月は同じ最強でも、まるで違う生き物だ」(羽京)

 

「もう日和見は出来ない」
「いつか必ず、血が流れる」(羽京)

 

「戦車でドカンきたら、現代人なら一発で100億%戦意喪失だ」(千空)
「犠牲者を出さず制圧となると、勝負はその最初の砲撃直後、電撃速攻が全てだな」(コハク)

 

「奇蹟の洞窟争奪決戦、戦闘開始わずか数十秒に、科学王国の全兵力を投入する」
「そのために、奴が絶対必要だ」
「チートパワーのタフネスナンバー1男がな」(千空)

 

「不思議だ」
「初めて会うのに、私は君の名を知っているよ、大樹」(コハク)

 

「これで科学王国のカードは出そろった!」
「司帝国との最終決戦の幕開けだ!」
「唆るぜ、これは!」(千空)

 

「ハーバード大の心理学者、ショーン・エイカーっておっさんの研究によれば」
「人間の衝動がもつ時間は、わずか20秒」(千空)

 

「つまり奇襲決めても敵が衝動的に、やべえ逃げてえってパニクってくれんのは」
「最初の20秒間だけだ」(千空)

 

「それを過ぎたら敵も冷静になって反撃してくる」
「斬り合えば必ず死人が出る!」(千空)

 

「みんな、腹をくくれ!」
「この20秒で、全人類の命運が決まるのだ!」(コハク)

 

8話

「千空の目的は奇蹟の洞窟だ」
「陽たちのためにも、必ず阻止してして、理想の新世界を作りあげよう」(司)

 

「じゃあ奇蹟の洞窟なんて超重要施設、車両対策ってジーマーで罠だらけだろうね」
「じゃあ千空ちゃん、迂回でも?」(ゲン)
「よし、突撃!」(千空)

 

「一番の難所はこの初手だ」
「混乱した雑兵は、雑な反撃をする」(コハク)

 

「殺さず」
「このルールの中で、敵の初撃をどう捌くか?」(金狼)

 

「心配するな!」
「攻撃は一番前で、俺が全て受け止める!」(大樹)

 

「お前達、人を殴るのは悪いことだ!」(大樹)

 

「食らいやがれ」
「音響兵器、ショックキャノン!」(千空)

 

「死者数は…ゼロだ」(千空)

 

「さすがにみなさん、本能的に理解したようですね」
「たった今、科学王国の勝機が完全に潰えたことを」(氷月)

 

「やあ、千空」
「長い…長い戦いだった。あれから1年」
「悲しいな、君を二度もこの手にかけなくちゃならないのは」(司)

 

「冷てえ奴だ」
「てめえに会いにせっせと地獄から登ってきてやったのによ」
「アホほど細い、科学の糸でな」(千空)

 

「うん、紙一重だった。でもたった今、全ての勝負はついたんだ」(司)
「君達の負けです、千空くん。そこで提案です」(氷月)

 

「ああ、いちいち言わねえでいい、分かってる」
「こいつら全員の安全保障と引き換えに、科学マンの俺1人に死ねっつうんだろ?」(千空)

 

「話が早くていいですね」
「さすがちゃんとしてる」(氷月)

 

「ダメだ! ダメだ千空!」
「あの時と、また同じになってしまう」
「俺は、もう二度と!」(大樹)

 

「気色わりい泣き顔さらしてんじゃねえ、デカブツ!」
「どこが同じだ? 目ン玉ほじくりかえして洗って来い!」(千空)

 

「あん時は大樹、てめえも間に合わなくて俺1人だった」
「でも今は…今ここに、山ほどいんじゃねえか」
「てめえも、科学王国のお仲間達もよ」(千空)

 

「ああ! その通りだ、千空!」(コハク)

 

「いや~、みんな熱いね」
「まぁ、千空ちゃん負けちゃったら、もうコーラも飲めないしね」(ゲン)

 

「あの時言えなかった、穏やかなご挨拶をさせてもらおう」
「初めまして、私達が科学王国だ!」(コハク)

 

「(勝ち筋など)ある訳がなかろう、そうなもの!」
「守るのだ、奇蹟の水の拠点を!」(コハク)

 

「これは籠城戦だ」
「我々でわずかに持ちこたえさえすれば、必ず作り出す」
「千空たち科学使いが、勝利の道を!」(コハク)

 

「最後に制するのは、自然が人類に与えた、純粋な力だ」(司)
「最後に制するのは、人類自身が積み重ねた、科学だ」(千空)

 

9話

「何かが目の端によぎった」
「長年の俺の勘が言ってんだ。やべえ科学の切り札が、この戦場にきっとある!」
「俺の科学は、素材探しからだ!」(クロム)

 

「要はとにかく、運がよければ白い粉の武器が湧くってことね」(ゲン)
「ああ、そこはただの運ゲーだ!」(千空)

 

「ああ、忘れてた」
「え~と前も言ったけど、千空ちゃんの運の引きって基本」
「ジーマーでドイヒーなんだった…」(ゲン)

 

「悪くはない、殺したくはない」(司)

 

「長身の懐から、2人の連携技!?」(司)

 

「と見せかけての3対1ですか」
「思ったよりちゃんとしてますね」
「まっ、司くんなら全く問題ないでしょうが」(氷月)

 

「邪魔はさせん。氷月、貴様の相手はこの私だ」
「リベンジマッチといこうじゃないか!」(コハク)

 

「硫酸と奇蹟の水・硝酸を合わせりゃ、混酸が作れる」
「混酸さえありゃとんでもねえもんが…」
「いや、”もし””たら”の話は時間の無駄…」(千空)

 

「石鹸で始まった戦いが、いま石鹸で終わるんだよ」(千空)

 

「絶望すると凡夫はすぐに無益なあがきをする」(氷月)

 

「絶望など微塵もした記憶がないな!」
「分からないのか? 全ては積み重ねだ」(コハク)

 

「武力も、科学も」
「個々の力など矮小でも、皆のわずかな積み重ねが全てを作り上げる」(コハク)

 

「千空たち科学チームに、逆転の時間を作り出す」
「私達は科学を、千空を、信じているのだ」(コハク)

 

「しー、息かけんな! ポタっとやっただけでドカンだ。全員肉片も残んねえよ」
「ニトログリセリンだ!」(千空)

 

「ニト・ロ…聞いたことある聞いたことあるよ」
「何かバイヤーすぎるやつ!?」(ゲン)

 

「まさか、これで全員吹っ飛ばすのか!?」(クロム)
「違うバカ。全員助けるんだよ」(千空)

 

「行かせーーん!! 千空の所にだけは!」(大樹)

 

「司、勝つのは力か科学かじゃねえ」
「力も科学なんだよ」(千空)

 

「パワーは火薬のざっと100倍以上」
「力をギリシャ語でなんて言うか知ってか?」
「ダイナマイトだ!」(千空)

 

「あんなものに巻き込まれたら、人など跡形も残らんぞ!?」(金狼)
「人の力など一笑にふす、科学の力だ!」(コハク)

 

「ギリッギリ間に合ったな、バトルチーム」
「てめえらが持ちこたえてくれたおかげでよ」(千空)

 

「たった今、科学王国はダイナマイトを完成させちゃったよ!」
「威力はおよそ、100億メガトンジュール!」(ゲン)

 

「いいの数字なんか」
「千空ちゃん雑なんだもん、交渉」
「本質しか言わないんだから、ジーマーで」(ゲン)

 

「ううんと戦況的には勝ったかもだけど、決着した訳じゃないんだよね」
「有象無象は片付いたから、問題はこの先」(ゲン)

 

「司ちゃんも千空ちゃんも気づいてない訳ない」
「こっからどうするの、ジーマーで?」(ゲン)

 

「受け止めても叩き落としても爆発する」
「広範囲の爆風はかわすのも無理だ」(司)

 

「うん、確かに不可避だね」
「ただ、必ず皆が巻き込まれて、大勢の死者が出る」(司)

 

「千空、君は人を見捨てられない」
「自らを犠牲にもしない」(司)

 

「おやおや、お互い動けやしねえな。決着じゃなくて膠着だ」(千空)
「その状況をわざわざ狙って作り出した。つまり千空、君の目的は?」(司)
「ああ、取引だ、司」(千空)

 

「そのヨタ話を信じるに値する根拠は?」(司)
「俺の言葉だけだ、科学に嘘はつかねえ。足りねえか?」(千空)
「いや、十分だ。十分だよ」(司)

 

「恐ろしい…うん、そうかもしれないね」
「みんなならどうしたかな?」(司)

 

「もし自分が、まだ人のほとんどいないストーンワールドで目覚め」
「復活液の存在を知ったとしたら?」(司)

 

「原始の世界で大人数は支えられない」
「復活液を永遠に作り出せる保証もない」
「羽京、君なら誰を選ぶ?」(司)

 

「つまり、命を選ばなくちゃいけない」
「とても恐ろしいことだ」
「神を演じる罪深い仕事だよ」(司)

 

「ならその罪は俺が負う」
「新しい世界を作るチャンスにする、そう思った」(司)

 

「目指すものは変わらないよ、今も、これからも」
「だから千空、今はあくまで停戦だ」(司)

 

「全部ほじくり返しゃいいんだよ」
「ダイナマイトで採掘する」(千空)

 

「万が一、石像ぶち壊したらしゃあねえ」
「全部引っ付けるだけだ!」(千空)

 

「ええとその地獄作業やるのは誰ですか、千空くん?」
「こら!」(杠)

 

「ただ1つだけ言えんのは、破壊神ダイナマイトの稼ぎで作ったノーベル賞が」
「科学をどんだけ盛り上げまくったか」(千空)

 

「そして俺等も、そのダイナマイトの科学の力で、掘って掘って掘りまくって、救いまくる」
「世界人類、全員をだ」(千空)

 

10話

「待て、千空! 未来ちゃんは裸だ!」
「ダメだ! このまま復活させては!!」(大樹)

 

「(復活は)こっからだ、問題は!?」(千空)

 

「お願い! 石化が解ける時に、千空くんの首が治ったみたく」
「未来ちゃんの全身を中身まで治してくれたら!?」(杠)

 

「そもそも復活液っつうのはよ、何千年も意識ねえ」
「100億%脳死みてえな状態から叩き起こす薬じゃねえか」(千空)

 

「だったら同じ脳の1つや2つ、修復できねえ道理はねえだろうよ!」(千空)

 

「兄さん…よう老けてもたね」
「でもシュッとしてるわ」
「私、何年寝とったんかな?」(獅子王未来)

「6年…いや、数千年だよ、未来」(司)

 

「決して治ることなどない、そう知りながらあがき続けた」
「何年も、何年も…待っていたのだな、司」
「君はずっと…ずっとこの時を」(コハク)

 

「千空。ダイナマイトの残り本数が合わねえ?」
「おお、これでも素材王だ」
「ブツのことだけは間違えねえよ」(クロム)

 

「誰かが取ったなら、僕の耳に聴こえたはずだ」
「それをかいくぐるような隠密行動が出来るのは」
「僕の知る限り、1人しかいない」(羽京)

 

「ほむらちゃんは勝手には動かないよ」
「誰かさんの指示がないと」(ゲン)

 

「背後から忍ぼうが寝込みを襲おうが」
「霊長類最強の高校生・獅子王司を消すことは不可能でした」
「司くん、君に守る者さえいなければね」(氷月)

 

「待っていたのは私です」
「ずっと、この時を」(氷月)

 

「邪魔な司くんを始末した後で、千空くん、君と2人きりで話がしたかった」(氷月)

 

「校舎裏に告りに呼び出す中坊かよ、てめえはよ?」
「あいにくこっちは既婚者でな?」(千空)

 

「あっ、もうバツイチか?」
「1ミリも話すことはねえな、てめえとは」(千空)

 

「でも聞くだけでもぜひ」
「納得して動くか、それとも拷問で動くか、それだけの差なんですから」(氷月)

 

「私と司くんは一致していたんですよ」
「根底となる信念、それは、数千年前に地球に降り注いだこの石化現象は」
「人類の選別、間引きのためだったということです」(氷月)

 

「ほぉー、そりゃまた100億%唆らねえ話だな」
「根拠ゼロの俺様理論は、科学の世界じゃギャグでしかねえって覚えとけ」(千空)

 

「綺麗事はよしましょう、千空くん」
「君だって本当は分かっているはずですよ」(氷月)

 

「この地球でもはや、70億人もの人口は絶対支えられない」
「ならば誰を生かすのか?」(氷月)

 

「ご高潔な司くんが目指したのは、人が人から奪わないシャングリラ」
「私はそんなものに露ほどの興味もな
い」(氷月)

 

「なぜなら若者というだけで脳の溶けた無能達を残しては、彼等を養うために結局奪われる」
「つまり必要なのは選別!」(氷月)

 

「この新世界に、優れた人間だけを生かすべきです」
「凡夫には全員消えてもらう」
「それが合理的でしょう」(氷月)

 

「石化はそのために人類に与えられたチャンスなんで…」(氷月)

 

「ああ、実に超絶合理的だ…合理的だが、唆らねえ」
「70億人が支えきれねえなら、70億人支える手を、70億人で探しまくる」
「それが科学のやり口だ」(千空)

 

「世界を制して人類を選別しましょう」
「私と千空くんが組めば、最強タッグになる」
「君の返事はイエスです」(氷月)

 

「最初に言ったじゃないですか」
「選択の余地はないんですよ」(氷月)

 

「俺はかつて理想のために、千空、君との約束を違えた」
「なのに君は、約束を果たしたんだ」(司)

 

「今度は俺が果たす番だ、停戦の約束を」(司)

 

「今度こそ、もう二度と危険ってやつは訪れない」
「これからは、この俺が戦うからだ!」(司)

 

「この新世界の地球で総統だった司くんがすでに死に体の今」
「霊長類最強の男はこの私です」(氷月)

 

「氷月は心を折るために言っている。でも、戦況内容は事実だよ」(司)
「ああ、だろうな。司、てめえが言うなら間違えないね」(千空)

 

「2人で組んで戦おう、千空!」(司)
「ああ、俺と司のタッグチーム、科学と力でぶち殺す!」
「唆るぜ、これは」(千空)

 

「その手の脳の溶けたハッタリが通るのは、原始人相手だけですよ、千空くん」(氷月)

 

「司くん、今の君が私に敵う訳もない」
「最初から知っていたはずです」
「肺の穴が文字通りの致命傷だと」(氷月)

 

「ならば何故もがくのですか?」
「君の死だけはとうに確定しているのに」(氷月)

 

「さあね、分からないな、俺にも」
「ただ、もしかすると、少しでも長く戦っていたい」
「そう思うほど、楽しかったのかもしれない」(司)

 

「最後の今、この…束の間の共闘が」(司)

 

「俺と司の科学プレゼント、食らいやがれ」(千空)

 

11話

「こっちは100億%健康無傷だ」
「槍くらうの初めてじゃちーっとヤバかったかな?」

「金狼、てめえとの受ける特訓が生きた」(千空)

 

「人を殺すのは悪いことだ!」(大樹)

 

「でも、(氷月を)いつまでとっ捕まえとくんだよ?」(クロム)
「世界に、文明を作るその日までだ」(千空)

 

「科学文明が完成しちまえば、氷月が最強もクソもねえんだ」
「裁判でも何でも好きに開きゃあいい」
「そこは興味もねえわ、科学屋だからな」(千空)

 

「終わったのだな。ようやく、全てが」(コハク)

 

「な~に寝ぼけてやがる」
「逆だ、ようやく始まんだろうが」(千空)

 

「全員の力で今度こそ、1から作り上げる」
「このストーンワールドに、科学王国をよ」(千空)

 

「ここまでバラバラでも、修復力で復活するのでしょうか?」(ルリ)
「いけるいける!」
「多分だけど。千空ちゃんの仮説では、断面さえ風化してなけりゃねえ」(ゲン)

 

「いや漫画家、たまたまいたから」
「ほら、千空ちゃんが約束してたじゃない」
「世界中のエンタメ、面白いもん全部復活させて、みんなに見してくれるって」(ゲン)

 

「こっから始まんのよ、お楽しみの科学文明は」(ゲン)

 

「でも今はほら、手伝ってくれるなら大歓迎だよ」
「人足りないし、石像パズルいっぱいくっつけなきゃで」(杠)

 

「全部! 1人残らず!!」(杠)

 

「決着はついた」
「科学王国が勝った今、俺がこの手にかけた石像達は、無意義な犠牲者になってしまう」(司)

 

「任せろ司! 地道な力仕事なら誰にも負けん!」
「壊した場所さえ分かれば、俺が一片残らず集めてやる!!」(大樹)

 

「司。まさか君は、今まで自分が砕いた石像を、全部覚えてるのか?」(羽京)
「もちろん…ただの一度も、忘れたことなんてないよ」(司)

 

「ただの傷口塞ぐ延命だ」
「魔法使いじゃねえ」
「ぶち壊された臓器は、治せやしねえよ」(千空)

 

「あいも変わらず脳の溶けた甘さですね」
「指揮官を殺した人間を処刑すらしないとは?」
「そんなことでは体制は保てませんよ」(氷月)

 

「ふん! 貴様ごときに司は、殺せてすらいないかもしれんぞ!?」(コハク)

 

「あり得ませんね」
「凡夫はいつも奇跡ばかり頼ろうと」(氷月)

 

「奇跡? 千空はそんなものに微塵もすがりはしない」
「いつかたどり着く科学の道を、地道に一歩一歩たぐるだけの」
「世界一地道で、世界一強い男だ!」(コハク)

 

「てめえを救う方法が、1つだけある」
「司、てめえを石化させる!」(千空)

 

「針仕事で呼んだんだ。手芸部のヘルプがいる」(千空)
「針仕事って、まさか(手術)!?」(杠)

 

「霊長類最強男なめんな!」
「麻酔なしでいけんだろ、司!?」(千空)

「もちろん」(司)

 

「心配することはないぞ、未来」
「千空の科学に気休めはない、無理なものは無理という」(コハク)

 

「その男が、司を救おうとしている以上、必ず救いの道を探し出す」(コハク)

 

「どれだけ細かろうと」
「たとえ何年、何十年かかろうとだ!」(コハク)

 

「うん、自分の体だ、一番よく分かってるよ」
「手術は時間稼ぎ、敗血症で、俺の命は数日だ」(司)

 

「ああ、助かる道は一端、石化するしかねえ」
「石化解除の周辺修復効果を逆手に取って、治療に使わせていただくんだよ」(千空)

 

「それ(石化の方法)をこれから調べるんじゃねえか」
「ただ、何年かかるかは分からねえ」(千空)

 

「それまでにてめえは100億%くたばる」
「だからその前に、司、俺がこの手でてめえを殺す」(千空)

 

「俺を信じて、殺されろ!?」(千空)
「もちろんだ。むしろ死ぬなら、君の手で」
「何しろ俺は、千空、君を一度殺してるんだからね」(司)

 

「ああ、(作ってるのは)冷蔵庫」
「つか冷凍庫な」(千空)

 

「ああ、なるなる、そう現代人は」
「俺もおんなじこと言った」

「もう笑っちゃうしかないけど、今は」(ゲン)

 

「あの2人は長同士だ」
「誰かいては、最後に話もしずらかろう」(コハク)

 

「なぜそんな最後に、無意味な話を?」(司)
「無意味な話は、ダメなのか?」(千空)

 

「懐かしいな」
「君達とのあの数日、本当に、楽しかったよ」(司)

 

「兄さんが私のこと、守ってくれてたんやから」
「何年も、何年も…今度は私が、ずっと守るわ」(未来)

 

「毎日毎日、全部見張って、絶対壊れんように……」(未来)

 

「だからその前に、科学で石化の現況を突き止めてあの光をゲットする」(千空)

 

「百夜たちが数千年かけて残してくれた値千金の情報だ」
「目指すは光の発生源、地球の裏側だ!」(千空)

 

「なら俺等は頭とハートで渡ってやろうじゃねえか」
「地球の端から端までよ!」(クロム)

 

「たりめえだ。海、渡るっきゃねえ」
「そう、俺等はこれから全員で、船を作る!」(千空)

 

「世界に飛び出て全部の謎を解き明かす!」
「ストーンワールド大航海時代のスタートだ!!」(千空)

 

「ついに進むのだな!」
「人類の未来をかけた、ロードマップを!」(コハク)

 

「こっからが本番だ」
「いよいよ手ぶち込むぞ、石化の謎に!」(千空)

 

「ファンタジーを、人類の科学で染めてやる!」
「唆るぜ、これは!!」(千空)

 

Dr.STONE 龍水

「実におありがてえ、マグマ」
「てめーの言う通り、さすがだぜ水の民」
「経験こそ値千金だ」(千空)

 

「(船は)司先生がせっせと起こしまくった頼もしいお仲間が、アホほどいんだろうが」
「科学と力のハイブリッドマンパワー、唆るじゃねえか!」(千空)

 

「船長が欲しい」
「このストーンワールドで地球の裏まで、大航海時代一発勝負すんだぞ」
「全人類復活のキーマン、航海力100億の神腕船長を仲間にする」(千空)

 

「(性格?) 腕優先に決まってんだろうが、そんなもん」(千空)

 

「ハッハー! 戻ったぜ、ついに!」
「世界は再び俺のものだ!」(七海龍水)

 

「蘇ったぞ! 俺は世界の全てが欲しい!」
「そして世界は、俺を欲しがったということだ!」(龍水)

 

「最高のチャンスだ! 貴様らよくぞ起こしてくれた!」
「世界中の所有権が消えたのなら、今から全てが手に入る!」(龍水)

 

「貴様は何を言っている?」
「タイプは様々あれど、女達は皆美女だぜ」
「違うか?」(龍水)

 

「(船の)動力はなんだ?」
「貴様らが炉に使ってる低品質の石炭か?」
「そんなゴミじゃ重量だけで船が沈むぜ」(龍水)

 

「まともな燃料がない限り、地球の裏に行くことは不可能だ」(龍水)

 

「いいだろう、科学王国も望むところだ」
「いよいよゲットしに行こうじゃねえか」

「俺等はついに、資源の王様『石油』を掘り出す」(千空)

 

「石油さえ手に入れば…」
「俺の航海術で必ず貴様らを、地球の裏まで連れて行ってやろう」(龍水)

 

「命の値段をケチるとは無粋だな」(龍水)

 

「(好き勝手?) 構いやしねえ、今はな」
「通貨も立派な科学の発明品だ」
「人の力をまとめあげる」(千空)

 

「わざわざ作ってくれたんなら、おありがたーく利用させていただこうじゃねえか」(千空)

 

「通貨の価値は、実際そこに物があるかどうかなど関係ない…」
「信頼だ!」(龍水)

 

「千空…この石だらけの世界にこれだけの科学技術をもたらした奴なら」
「必ず油田を見つけ出す」(龍水)

 

「そしてその期待そのものが紙切れを宝に変える!」(龍水)

 

「僕等は未だに甘く見てたのかもしれない」
「3700年っていう時の流れを」(羽京)

 

「もし石油が出なかったら、ドラゴ(紙幣)と石油を交換って話自体パーでしょ?」
「だから…せっかくのドラゴを紙くずにしない方法、教えてあげちゃう」(ゲン)

 

「完全にお金ってもんに振り回されてるね、あいつら」(ニッキー)
「通貨なんて噂1つで暴落するのよ、数千年前からね」(ゲン)

 

「気球だ。科学のお宝探検隊は…空から攻める!」(千空)

 

「手芸は根気!」
「大変なだけで、やってることは簡単だから…」(杠)

 

「人間ってねえ…」
「手に入ったかと思ったものを失うのが一番惜しくなるっていう心理実験があるのよ」
「恋愛なんかまさにそうだよねえ」(ゲン)

 

「この目で見てえじゃねえか、空から」
「世界ってホントはどうなってんのか」(クロム)

 

「いや聞いたぜ千空に、地球は丸いって」
「でも、一生ちっちぇえ村で生きてた俺等は…聞いただけ」(クロム)

 

「全部、ただもう知っている千空に聞いただけなんだ」
「だからよ…」(クロム)

 

「地上の連中はまだ真っ暗なのに…」(クロム)
「上空1200メートル。今俺等は地上より7分未来の日の出を生きてんだ」(千空)
「丸いんだな…世界って、ホントによ」(クロム)

 

「ここまで(風が)急変するとはな」
「西向き飛行は空の神との戦いだということか」(龍水)

 

「脳をぶん回せ、手を探せ」
「科学の持ち弾は何がある?」
「タイムリミットは、急上昇の高山病で俺の脳が止まるまで」(千空)

 

「最高のチャンスだ!」
「この雲の魔神(積乱雲)すら制するスキルを手に入れてやる!」(龍水)

 

「見つけてやるぜ!」
「逃げ道を、風の穴を!」(龍水)

 

「逃げる? ホントにそうか? それが正解なのか!?」
「逃げるより…頭とハートで全力突っ込んで、ぶち抜くしかねえだろ!」(クロム)

 

「ハッハー!」
「この世界の空も、俺のものだぁ!」(龍水)

 

「科学は気球だけじゃなく、人の心をも飛翔させるとはな」(コハク)

 

「手品のフォーシングってさ、選ばせるカードは決まってる」
「でもね、自分達で選ばせる」
「少なくともそう思わせる、大事なのよそこジーマーで」(ゲン)

 

「強いリーダーの押し付けじゃあ、人って団結できないの」(ゲン)

 

「千空ちゃんはさ、よーく知ってんだよね…人は力だって」(ゲン)

 

「あ~、俺もだクロム」
「この世界の全部、知らねえし見てえわ」(千空)

 

Dr.STONE(3期)

1話

「その(救う)ために千空は光の発生源に行こうとしてる」
「地球の裏側にね」(羽京)

 

「司を皮切りに世界中の人類を復活させるというわけだな」
「ならば絶対に必要なのが船を操れる船長」(龍水)

 

「つまりは、何を譲ってでもこの俺の力が欲しい」
「違うか!?」(龍水)

 

「さ~て、こっからは陸と空、両方から攻めていく」
「下から上から探しまくって、燃料の王様石油ゲットすりゃ」
「地球の裏でもなんでも行きたい放題だ」(千空)

 

「誰にものを言っている?」
「どこだろうとこの腕で連れていってやるぜ!」(龍水)

 

「石化光線だろうが全人類の未来だろうが、必ず手に入れてやる」
「このストーンワールド新世界の、全てが欲しい!」(龍水)

 

「最近気づいたんだけど、こういう世界だと欲張りって悪いことじゃないよね」(羽京)

 

「可能性ゼロじゃねえがな、まあ運に期待は科学じゃねえ」
「携帯電話で地上チームと連携して、地道に地形測りながら」
「お目当ての相良油田に迫ってく」(千空)

 

「俺等はこの目で、新世界のワールドマップを作るんだよ」(千空)

 

「ごめんな」
「偽善と言われようと、感謝して残さず食べるから」(羽京)

 

「石神村の連中が…人類の生き残りがこれ以上増えなかった理由は」
「食料問題だ。違うか?」(龍水)

 

「私が生まれる前、村は今よりめっぽう大きくて…」
「だが、不漁の年に大勢が亡くなったのだ」(コハク)

 

「狩猟はどっかで限界が来る」
「更に増えたきゃ農耕しかねえ」(千空)

 

「それこそが増えたい植物様の陰謀」
「人類の奴隷化だったなんつう話もあるくらいだがな」(千空)

 

「人類が目指すべきは増えることか?」
「生き物は皆、増えるために生まれたのか?」
「そんなことは神しか知らん」(龍水)

 

「そして、神などどうでもいい!」
「俺はただ、美女達の涙を見たくないだけだ!」
「世界一欲張りな男だからな」(龍水)

 

「この空から種を見つけ出す」
「始めるぞ千空、農耕を」(龍水)

 

「善人なのか、悪人なのか」
「ゲンも大概だったが、龍水はそれ以上だな」(コハク)

 

「(龍水は)ただの世界一の欲張りだ、単純に何1つ諦めたかねえんだろうよ」
「自分のことも、人のこともな」(千空)

 

「ヤギの群れがいるほど肥えた一帯だぞ」
「空から探しまくりゃ、(小麦が)自生してんのがソッコー見つかるわ」(千空)

 

「ああ、こっから先は食料を育てて作り出すんだよ」
「人類の手でな」(千空)

 

「(食料不足?) 案ずるな!」
「今この瞬間から私達は、自然の恵みを採るだけではなく」
「知恵と力で自ら食料を作るのだ」(コハク)

 

「俺の両親は小さい頃に亡くなった」
「もしも家族をよみがえらせられるのなら、俺はどんなことだってする」(大樹)

 

「だが無理だ、だからみんなの家族だけは必ず救う」
「食料を山ほど作り出して、世界中をよみがえらせる」(大樹)

 

「この小さな種があれば出来る」
「麦とパンこそが、俺達のスタートなんだ」(大樹)

 

「つっても、麦の品種も分かりゃしねえんだ」
「どのみち科学王国の得意技、トライ&エラーしかなかったんだがな」(千空)

 

「人類の未来を決める食料問題が、アホほどでけえ一歩を踏み出したっつうわけだ」(千空)

 

「この勢いで一気に世界に飛び出るぞ」
「ソッコーで石化の謎を解いて、全人類を復活させる」(千空)

 

「唆るぜ、これは」(千空)

 

2話

「”欲しい”、その情熱に人はあらがえない」
「世界一欲しがりの俺にだけは分かる、貴様は必ず隠している」(龍水)

 

「”欲しい”は科学の原動力だ、それがなきゃ一歩も進まねえ」
「新しいもん作るたんびに、未来のもんにつながってくんだよ」(千空)

 

「しかしその前に…どなたか七海龍水様をご存知ではありませんか?」
「すぐに探しに向かわなくては」(フランソワ)

 

「心配? 残念ですが、私ごときが心配などしようとしまいと、状況は変化しません」
「これが私の仕事ですから」(フランソワ)

 

「俺の知る事実は唯1つ、奴が世界一欲しい執事だということだ」
「腕の前には人種も性別もどうでもいい、違うか?」(龍水)

 

「最悪の事態を想定するのも仕事ですのでお聞きしますが」
「まさかこの産業廃棄物(パンのつもり)をゲストに出されたのですか?」(フランソワ)

 

「完璧なおもてなしで、全ての”欲しい”にお応えするのが私共の仕事」
「”欲しい”…イコール”正義”です」(フランソワ)

 

「龍水様。私は執事として、必ず七海財閥を復興します」
「この新世界を制するためには…石神千空、彼が絶対に欲しい」(フランソワ)

 

「おおーーっ! ヤベえ~!」
「なんだこのパン!?」
「頭おかしいだろ、旨すぎんだろ!」(クロム)

 

「なんか涙が出てくるね」
「数千年ぶりのホントにまともな現代食だから」(羽京)

 

「これでフィルム装填完了」
「ダゲレオタイプ、人類史上最古の…カメラだ」(千空)

 

「数千年前の、あの日…永遠に失った、私のカメラ」(北東西南)

 

「ありがとう…この1台で、私…必ず撮るから」
「人類がゼロから文明を作ってく…新世界の記録を」(南)

 

「(俺がモデル?) 何を言っている?」
「科学文明のスタートの記録だぞ」
「千空に決まっているだろ、違うか?」(龍水)

 

「龍水様を誤解なさっているようですね」
「ご自分が輝きたいわけではないのです」(フランソワ)

 

「龍水様の欲は、そんな生易しいものではありませんよ」
「皆様をも輝かせて、それすらも全て手に入れたいのです」(フランソワ)

 

3話

「精神論じゃ筋肉も動きゃしねえ、仕事は科学だ」(千空)

 

「人間のガソリンは結局食いもんでな」
「理想を言やあ、タンパク質が取れて保存の利く…」(千空)

 

「”無理です”、その台詞をフランソワの口から聞いたことは一度もないな」
「まあ見ていろ」(龍水)

 

「どうかなあ?」
「コハクちゃんならワンチャンあったりして」(ゲン)

 

「視力がゴイスーってのもそうなんだけど…」
「コハクちゃんの目がバイヤーすぎるホントの秘密って」
「野生でず~っと戦って生きてきた人の、注意力ってことなのかも」(ゲン)

 

「俺の脳なんざ大概だからな」
「なんか見逃してんぞ、アホほどでけえヒントが」
「脳の海馬の、この辺に!」(千空)

 

「ついに新世界でも人類は、資源の王様”石油”をゲットしたぞ」
「相良油田、発見だ!」(千空)

 

「ついに飛び出すぞ、日本を」
「人類未踏の新世界へ、大海原へ」
「科学の船でな!」(龍水)

 

「ああ、全員の命懸けた一発勝負だぞ」
「100億%正確な座標が欲しい」(千空)

 

「GPSを作る」(千空)

 

「最後は滅茶苦茶アナログってのが、手作り感満載だね」(羽京)

 

「雑音じゃない」
「どうして? 急に、どっかから膨大な電波が来たんだよ」
「飽和してて、方角すら分からない」(羽京)

 

「自然現象じゃない」
「明らかに意図的に、僕等と同じ周波数にかぶせてきてる」(羽京)

 

「つうことはさっき灯台からクッソ強えのぶちかました時に、何者かが気づきやがったな」
「(モールス信号) 俺等へのメッセージだ」(千空)

 

「”W・H・Y”…」
「”WHY”…”なぜ”」(ゲン)

 

「よう…てめーか、人類石化の黒幕は?」
「ようやく会えたな」
「待ちくたびれたぜ3700年…唆るじゃねえか」(千空)

 

4話

「悩んでも分からんからな」
「千空達に任せて、俺達はやれることをやるぞ!」(大樹)

 

「”船頭多くして船山に上る”」
「対処は中の会議の連中に任せるべきだ」(コハク)

 

「実際の現場に立ち会った、恐らく科学王国でもっとも切れ者の…」
「五知将に」(コハク)

 

「いや、クロムは微妙なところか」
「頭はよいのだが性格的にチョロいからな」(コハク)

 

「正体不明、どこにいるかもどこから来るかも見えない敵か…」
「最高にキツいね」(羽京)

 

「(見えない敵?) それだ!」
「だったら話は早え」
「見えねえ敵を見てやるよ…科学の眼でな」(千空)

 

「ディスプレーの爆誕だ」
「もともとGPS用に作るつもりで製作準備してたから、楽勝だったな」(千空)

 

「水晶にはな、マジでマジックパワーがあんだよ」
「100億%科学の話」(千空)

 

「1つの石からこんな力が…神秘的ですね、自然の理(ことわり)は」(ルリ)
「ああ。それをおありがた~くご利用させていただくのが…科学だ」(千空)

 

「GPSにレーダーにソナーに…本格的な科学の船になってきたね」(羽京)

 

「言っただろう」
「人類最大の武器は情報通信だってよ」(千空)

 

「あびり出してやんぞ、ホワイマン」
「てめえが陸にいようが空にいようが海にいようが」
「なんせ動いてる俺ら見た第一声が”WHY”だかんなあ」(千空)

 

「絡んでんだろテメー、石化の謎に」(千空)

 

「ソナーの目的、まあ半分はこいつのためだ」
「地球の裏まで、アホほど長い航海だぞ」
「現地調達の新鮮な食料も必須だろ」(千空)

 

「つまり俺達は、レーダー&ソナー」
「科学の眼を光らせながら地球の裏まで走破して、謎の敵”ホワイマン”を探し出す」(龍水)

 

「ホワイマン様々だな」
「なんせ俺等は、何探していいかも手掛かりゼロだったんだ」(千空)

 

「向こうから絡んできてくださったおかげでよ」
「ようやく石化の謎にジワ迫り出来るっつうわけだ」(千空)

 

「楽しそう、ジーマーで」(ゲン)

 

「もしホワイマンの不気味なメッセージがなんかの脅しとかだったら」
「逆効果すぎて笑っちゃうね」
「千空みたいなタイプには」(羽京)

 

「唯1つ、ち~っと問題がある」
「クソデカ鋼鉄製品っつう話になるとな」(千空)

 

「もう研究室レベルの仕事じゃねえ、こっから先は工業の世界だ」
「鉄も石油も、アホほど大量にいる」(千空)

 

「レーダーでスケスケ…空も海も…」
「だったらよ…地面も透けさして、鉄でもなんでも見つけ出せんじゃねえのかよ」(クロム)

 

「素材王クロム」
「テメーが足と科学で見つけたのは…鉄鉱石の鉱床だ」(千空)

 

「こうなんじゃねえかって思い込んで、実験してみたらピターッてハマった時の科学はよ…」
「ヤベえ、面白え!」(クロム)

 

「超絶ド派手な物流網を作る」(千空)

 

「ええっ! ほ…舗装道路来ちゃった!」(ゲン)
「原始時代のストーンワールドが一気に街作りって感じになってきたね」(羽京)

 

「昔からそうだ!」
「日本の物流は、細長い島国の強みだな」
「海運王・七海財閥はもともと江戸時代の廻船問屋だぞ!」(龍水)

 

「物作りが工業の規模になれば、いよいよ1人の天才ではどうにもならん」
「皆の力を率いるリーダーの資質が重要だ」(龍水)

 

「それは、帝王学の世界」(龍水)

 

「楽しんでいないリーダーなど、誰1人ついていかん」
「世界を楽しめること」
「それこそが、人を動かすリーダーの力だ!」(龍水)

 

「なら、うちの科学王国は…」
「そこだけは完璧そうね、ジーマーで」(ゲン)

 

5話

「まあ、欠片も問題ねえ。何度も造って覚えていきゃいい」
「科学王国は全部トライ&エラーだろが」(千空)

 

「諦める?」
「欲しいものを…美しい大型機帆船を」(龍水)

 

「”諦める”…そんな言葉を覚える必要などない」
「欲しいものを手に入れるまで、立ち止まらなければいいだけだ」(龍水)

 

「龍水様は、自堕落などではございません」(フランソワ)

 

「心から望むものに、”そこまでして欲しくない理由”をあげつらうのは簡単なのです」
「傷つく前に諦められる」(フランソワ)

 

「龍水様は自分を欺かない」
「欲しいものに”欲しい”と叫び、進み続ける」(フランソワ)

 

「少なくとも私は、それを自堕落とは呼ばない」(フランソワ)

 

「欲しい、イコール…正義です」(フランソワ)

 

「人の欲にゴールなどない」
「言っただろう、俺は世界一の欲張りだと!」(龍水)

 

「(金?) そんなものは要らん!」
「欲しいものを諦めるくらいならな」(龍水)

 

「何1つ諦めはしない!」
「”欲しい”イコール正義だ!」(龍水)

 

「だってこれでお別れなんだよ!」
「残る組と、船出組で」(南)

 

「この1年がみんなで過ごせる最後の時間だったから、もう二度と会えないかもなんだから」
「せめて写真でって!」(南)

 

「な~にほざいてやがる、最後じゃねえよ」
「100億%石化の謎突き止めて、100億%地球の裏から戻ってくんだからな」(千空)

 

「当然だが、全てが人類未踏の危険すぎるミッションだ」
「二度と戻れないかもしれん、命の保証すらない」(龍水)

 

「だから今から呼ばれても、残りたい奴は残れ」
「それは貴様ら自身が決めることだ」(龍水)

 

「あ~んな立派なご高説垂れてねえでよ」
「必要だっつんならとっととだまくらかしてでも連れてきゃいいだろうが」(千空)

 

「船乗っちまえば、100億%逃げらんねえよ~」(千空)

 

「そういう汚れ仕事なら任してえ」
「俺自身は行く気ないけど」(ゲン)

 

「もしホワイマンが攻めてくんなら、バイヤーなのは本土も一緒だし」
「だったら、科学王・千空ちゃんのいるチームのが、リアルな話安全かもね」(ゲン)

 

「俺はどっちだっていいのよ、自分が得ならねえ」(ゲン)

 

「千空、私も最近ようやく分かってきたぞ」
「あの偽悪がコウモリ男の矜持なのだな」(コハク)

 

「実に面倒だ」(コハク)

 

「出航だ!」
「全人類未踏、ストーンワールドの外洋へ」
「世界へ!」(龍水)

 

「目的地は決まってる…宝島だ」(千空)

 

「全人類を救い出す神アイテムをゲットしに行く」
「俺のおやじ共が不時着した島にな」(千空)

 

「つまり、あの石化光線から唯一生き残った飛行士達と」
「宇宙船ソユーズがおねんねする”百物語”始まりの地にな」(千空)

 

6話

「地球が石化光線食らって数千年…」
「いつまでもやられっぱじゃねえぞ」(千空)

 

「いよいよ、全人類70億人…全員を助け出す」(千空)

 

「(復活液を)んな自然の奇跡様にはもう頼らねえ」(千空)

 

「その復活液が、無限にジャブジャブ湧くっつう神アイテムがあんだよ」
「”百物語”始まりの地、宝島に眠る…宝箱にな」(千空)

 

「こいつら貴重な鉱石共は、宝箱の中で静かに眠り…」
「時を待つんだ」
「その在処(ありか)は、未来の科学者のもとへ」(百夜)

 

「プラチナ、金より珍しいウルトラレア鉱石だがな」
「ほんのひと欠片でもいい」
「ゲット出来りゃ、触媒にして硝酸作り放題」(千空)

 

「つまり…石化復活液、無限生産マシンの爆誕だ」(千空)

 

「”ダンバー数”ってのがあってね」
「人間の脳が群れでお互いに覚えられる人数は、”150人”」(ゲン)

 

「グループが機能できる上限人数ね、これ」
「軍隊の構成単位なんかにも使われてるんだけど…」(ゲン)

 

「言ったのよ、千空ちゃんにも」
「今これ以上増やすとバイヤーよ、バラバラになるよって」(ゲン)

 

「だがな、プラチナさえありゃ、もう復活の人数制限もクソもねえ」
「人類丸ごと石化から救い出せる」(千空)

 

「そんな科学力があったら、孤島に引きこもったままのはずがないだろう」(龍水)

 

「水平線の彼方に何があるのか?」
「世界の全てを見たい、全てを知りたい」
「その欲望に、人類は決して逆らえない」(龍水)

 

「ああ、その”ただ知りてえ”ってのが、科学全部の原動力だ」(千空)

 

「大丈夫!」
「しょっちゅうだったから」
「千空君のロケット5時間解説とか」(杠)

 

「海の天気は悪女のように、一瞬で表情を変えるからな」(龍水)

 

「嵐など数えきれないほど乗り越えてきた」
「俺が船を仕切る以上、ピンチのうちにも入らん」
「慌てるな」(龍水)

 

「たどり着いたぞ百夜、宝島だ」
「鬼が出るか蛇がでるか…唆るぜ、これは」(千空)

 

7話

「見知らぬ土地で偵察などという危険な任務には」
「船長として子供の命を懸けるわけにはいかないのです」(フランソワ)

 

「龍水様の厳しい物言いは、スイカ様の安全を思ってのことなのですよ」(フランソワ)

 

「(海底に石像?) 時系列が合わない」
「石化光線が降り注いだ時、この島は無人島だった」(羽京)

 

「人が増えたのはそれからずっとあとのことだ」
「銀狼の見た石像達は、一体いつ石化したんだ?」(羽京)

 

「船の全員やられちゃってんのよ」
「今俺ら4人だけで慌てて駆けつけたって、そこに敵がいたら全員石化」
「”はい、ゲームオーバー”じゃない」(ゲン)

 

「いいや、値千金の大ヒントだ」
「つまり…今この宝島には、俺ら科学王国を全員石化させようっつう敵勢力と」
「その石化から逃げようっつう味方勢力がいる」(千空)

 

「こっからは一歩一歩アホほど地道な、科捜研のヒーロータイムだ」(千空)

 

「現場のブツにゲロらして、100億%容疑者の居所あぶり出してやる」
「科学捜査のスタートだ」(千空)

 

「すさまじいな、科学捜査とは」
「一見何もないところから追い詰めてゆく」
「千空とゲン、君等が組んだ追跡からは、誰1人逃れられないな」(コハク)

 

「そこまで分かれば、あとは私の戦場だ!」
「スピードと視力で戦えるなら、逃がしはしない」(コハク)

 

「(敵か味方?) どっちにせよ接触して情報引き出すっきゃ手はねえんだ」(千空)

 

「たどり着いたぞ、科学の力で」
「人類全員復活の鍵、宝島の住人に」(千空)

 

「アマリリスちゃんだっけ? あの美少女ちゃん」
「これもしかしたら、俺等と敵一緒だねえ」
「宝箱の場所に心当たりあれば、協力してくれるかも」(ゲン)

 

「でもこういうのって第一印象で9割決まっちゃうから」
「最初の挨拶は慎重に…」(ゲン)

 

「宝箱はどこだ?」(千空)
「ど直球すぎる!」(ゲン)

 

「いつものことだ、千空の」
「効率しか考えていないからな」(コハク)

 

「問題あるまい」
「今は刹那でも早く、石化した船の皆を救いたいのだからな」
「いざとなればこの刀を喉元に…」(コハク)

 

「仲間のためならそゆとこジーマーで躊躇ゼロよね、コハクちゃん」(ゲン)

 

「千空ちゃんにその手の攻撃はリームーよ、文明復活まで」
「俺には今すぐ効くけどね」(ゲン)

 

「そんなに抱きつかれたいのなら私がしてやろうか?」(コハク)

 

「私ね…石化光線の秘密を知ってるの」
「かわいくして頭首の後宮に潜り込めば、きっと倒せるチャンスがある」(アマリリス)

 

「決めたの。みんなを助けるために、島一の美少女になってやるって」
「あなた達の力が欲しい、一緒に戦って!」(アマリリス)

 

8話

「もし石化現象がルールもクソもねえ、なんでもありありファンタジーなら」
「そもそも人類に勝ち目はねえ」(千空)

 

「だがアマリリス、テメーの話で分かった」
「そこにはルールがある」(千空)

 

「ルールさえありゃ、それは全部科学だ」
「科学で戦えんなら負けねえよ」(千空)

 

「なるほど!」
「私も一緒にその”かわいい選抜”とやらに選ばれればよいのだな!?」(コハク)

 

「ビューティ・コハクちゃん、大改造計画スタートだよ」
「モテは科学!」(ゲン)

 

9話

「誰かが助けに来てくれたあ?」
「じゃあ僕はもういいよね、逃げちゃってもいいよねえ」
「奥義”人任せ”」(銀狼)

 

「ひと言でも伝えたい」
「考えろ。今、お前がなすべきことを」(金狼)

 

「ラボカーのアイテムと合体させりゃ、ただの果物が科学であらゆるもんに生まれ変わる」(千空)

 

「なかなかに大変なのだな、”かわいい”は」(コハク)

 

「君さ…超強いよね?」
「俺は好きだよ、そういう子」(モズ)

 

「君の目的は知らないけど、俺には関係ないしさ」
「俺の楽しみの後宮だけは潰そうとしたら全力で止めるけど」(モズ)

 

「こっそり遊びに行くから、後宮に」
「お手合わせ、楽しみにしているよ」(モズ)

 

「君の意味するところが戦闘ならば、いつでも望むところだ」(コハク)

 

10話

「(電池?) 要らねえぞ、つけっぱで永遠に聞ける」(千空)
「電池要らない機械とか、意味分かんない」(ゲン)

 

「聞こえる? コハクちゃん」
「もし聞こえてるなら…かわいいポーズして」(ゲン)

 

「ゲン、この屈辱はあとで何倍にもして返すからな覚悟しておくのだぞ」(コハク)

 

「最初っからこのバトルは空中戦なんだよ」
「そう、俺等はこの原始の島で3次元の王者ドローンを作る」(千空)

 

「空中は科学のフィールドだ!」(千空)

 

「出た! 科学王国恒例、超絶地道ドイヒー作業」(ゲン)

 

「やはり私はソッコーが大好きでな」
「新入りが来てバタついてる今が偵察のチャンスなのだ」(コハク)

 

「アマリリス、15秒欲しい」
「作れるか?」(コハク)

 

「やはりだ、間違いない」
「私のこのめっぽう高い視力と、科学王国で学んだ知識に感謝だな」(コハク)

 

「見つけたぞ」
「我々の勝利を決定づける、科学の鍵を」(コハク)

 

「このあとそっちにち~っと面白えもんが行くぞ」
「科学のネズミだ」(千空)

 

「(コハクからの連絡) 暗号? バラエティー番組のパズルかよ」(千空)

 

「いや、でもこれしかないんじゃない? ジーマーで」
「誰も文字知らないからねえ」(ゲン)

 

「何が書いてあんのか推理しちゃおう」
「書き手の心理に立つのがポイントかも」(ゲン)

 

「スパイチームが見つけやがったぞ」
「百夜達の残した究極のお宝をよ」(千空)

 

11話

「一応僕、村の門番だし」
「いつだって戦わずに逃げれるように、こういうそれっぽいだけの無意味な槍の動き」
「ずっと練習してきたんだからね!」(銀狼)

 

「千空…未来で何が要っかも分かんねえ」
「せめて希少鉱物を…俺等からの宝箱だ」(百夜)

 

「金・ダイヤ、そして…プラチナ」
「千空。いつかお前なら、世界中の石化もサクッと解いちまうだろうよ」(百夜)

 

「サクッとじゃねえよ、バカ」
「実に地道なもんだ」
「それでも、必ずいつか…」(千空)

 

「科学は静かに…石を穿つ」(千空)

 

「もし人類が滅びたらよ、もっかいゼロから文明作ろうとしても」
「今度はもう無理ゲーって説もあんだ」(百夜)

 

「地球表面の掘りやすいとこにある希少資源を、人類がもうあさり尽くしちまってっから」
「文明のスタートダッシュが出来ねえで詰むっつう話な」(百夜)

 

「だから…新文明のスタートダッシュのために、希少な金属は少しでもかき集めて」
「未来に残さねえと」(百夜)

 

「何かの役に立つかもしんねえ…なんの役にも、立たねえかもしんねえ」(百夜)

 

「どうして? そりゃ決まってる」
「だって俺は…」(百夜)

 

「宇宙飛行士だから…地球最後のな」
「科学の未来のために働く…それが俺の仕事だ」(百夜)

 

「つなぐんだよ、次の飛行士に」(百夜)

 

「ああ、よかった…前向きに倒れられて」
「みなもに宇宙が映ってる」(百夜)

 

「上を向くのは、俺じゃなくて構わねえ」
「千空…」(百夜)

 

「ずっと秒数刻んでた千空ちゃんと…」
「何十年も砂集め続けてくれた千空ちゃんパパ…」
「似てるね」(ゲン)

 

「(似てる?) 血はつながっちゃいねえがな」(千空)

 

「百夜が言ってたのは、”親友の子”だった」
「細けえことは知りやしねえし、興味もねえよ」(千空)

 

「関係ねえんだ、んなことは」(千空)

 

「うん…(血のつながり)関係ないね、全然」
「だって…つながってんじゃない、どう考えても」(ゲン)

 

「絶対心折れない、そういうとこで」(ゲン)

 

「その硝酸ってのがなんだかはさ、正直未だにさっぱりだけども、これだけは分かるよ」
「みんなで長らく奪い合った、戦争までした奇跡の水は…もう奇跡なんかじゃない」(ゲン)

 

「ついに科学で…今千空ちゃんの手のひらで作られ始めたってこと」(ゲン)

 

「ああ…これで人類全員復活が確定した」
「まずは手始めに…科学王国総員、石化から復活させようじゃねえか」(千空)

 

「いよいよこの始まりの島で石化光線を奪う、最終バトルのスタートだ」(千空)

 

12話

「いや、千空ちゃんが死ぬほど合理的なのは知ってるけども…」
「けども、もはや狂気のレベルでしょ、発想が~」(ゲン)

 

「はっはー! 感謝するぞ、貴様ら」
「おかげで俺は、人類初の”2回復活者”というトロフィーを手に入れたぞ!」(龍水)

 

「いや…いいぞ」
「”欲しい”に忠実、それでこそ科学王国だ!」(龍水)

 

「(息が続かない?) なら南の島で、楽しいスキューバダイビングだ」
「酸素ボンベを作る」(千空)

 

「カセキの腕ナメんな」
「奴が復活したら、また全部作りゃいいだけだろうが」(千空)

 

「大切なのは会話なんかじゃないぞ」
「仲間なら、言葉などなくても心で通じる」(大樹)

 

13話

「(酸素ボンベ?) ん? ただの素潜りだぞ」
「場所さえ分かっていれば数分だ、数分なら息も耐えられる」(大樹)

 

「耐えることなら誰にも負けんぞ!」(大樹)

 

「今ようやく分かっちゃった」
「全然違うタイプに見える千空ちゃんと大樹ちゃんが相性よかった理由」(ゲン)

 

「ゴイスーで地道なことに心折れるってあれがないの」(ゲン)

 

「現状、科学王国側最強カードは、不遜も謙遜もなく考えて恐らくは私」
「私がこの男を止めずして誰が止めるというのだ」(コハク)

 

「強さとは、心の強さだ」(コハク)

 

「信念のために一歩一歩、延々とくさびを打ち続けられるような」
「そういう男に私は引かれる」(コハク)

 

「おお困った、モズ」
「君はまるで違うように見えるぞ」(コハク)

 

「あ~あ…だって分かってるよ」
「こんなの、もう助からないって」(銀狼)

 

「ほら…一応僕、村の門番で戦士だからね」
「それくらいは最後、かっこつけなくちゃ」(銀狼)

 

「バイバイ、金狼」(銀狼)

 

「あとは科学と、皆を信じて待つだけだ」(コハク)
「うん…絶対、大丈夫だよ」(銀狼)

 

14話

「あ~、んなことは今とやかく想像してもしゃあねえ」
「それよか知りてえのは…敵の戦力&内情だ」(千空)

 

「情報の小せえピースから頭脳戦で勝機をあぶり出す」(千空)

 

「頭脳戦のパズルピース組み上げて、ジワッジワあぶり出てきたじゃねえか」
「石化王国の全貌がよ」(千空)

 

「弱い手札をスペードのエースに見せかける」
「これは取引、ディールゲームの最初の1手目」(ゲン)

 

「ディールゲームの勝ち筋は相手をへこますことじゃないの」
「”しめしめ、俺がしてやったり”って、まやかしの花道を作ってあげること」(ゲン)

 

「それが大事なのよ」(ゲン)

 

15話

「そう上手くいくといいけどねえ」
「プランどおりとかいった試しないから、千空ちゃんの運の悪さ」(ゲン)

 

「(あれから)ざっくり3年…長かったが結局人類はたどり着くわけだ」
「これで俺は地獄行き確定だな」(千空)

 

「老若男女、関係ねえ」
「人類…つまりホモ・サピエンスを地球最強生物として君臨させた、神と悪魔の発明品」(千空)

 

「道具に神も悪魔もないよ」
「使い方を決めるのは人だからね」(羽京)

 

「ごめん、みんな…こんな状況で”きれい事はやめろ”って言われるだろうけど」
「やっぱり僕は、出来れば誰も殺したくはないんだ」(羽京)

 

「”不殺”はきれい事でも倫理でもない」
「身内を殺された者の遺恨は永久に消えん」(龍水)

 

「敵すらも手に入れる、そのためには殺さない」
「それこそが…合理的なのだ!」(龍水)

 

「発想が合理的すぎてマッドサイエンティストみたいになってきたね、千空ちゃん」(ゲン)

 

「必ず助け出す」
「この戦いに勝利して、皆を!」(金狼)

 

「(ドローンに)だいぶ慣れてきたぞ」
「ゲームとそう変わらん」(龍水)

 

「幼少期には、プロゲーマーのトレーニングも受けていたからな」(龍水)

 

「科学の装備総結集で…メデューサを釣り上げてやる」(千空)

 

16話

「妖術は押したり引いたり、必ず指で一瞬の操作が入る」
「それ知ってれば居合いの一振りで操作の瞬間、首飛ばすだけだよね」(モズ)

 

「勝ちだよ…俺の」(モズ)

 

「何か致命的な見落とし…当たるぜ、船乗りの勘は」(龍水)

 

「ピンチこそチャンスじゃねえか」(千空)

 

「まだ全然、ダメなんかじゃないよ」
「千空君が作ってくれた、科学王国の接着剤だって残ってる」(杠)

 

「楽しい大暴れの時間だ」
「石像ゲットチームが100億%、頭首像もってここにご登場してくれるまでな」(千空)

 

17話

「あんなにみんなでジーマーでシリアスに銃って発明の重みとか」
「それでもなお不殺を貫く意味とか語ってたのが…」(ゲン)

 

「もう全部アホらしくなる思い切りのよさ」
「マグマちゃんオンリーワンの強みよね、それ」(ゲン)

 

「追い込まれたんじゃねえ、追い込んでいただいたんだよ」
「はるばるこの部屋にな」(千空)

 

「んな先の心配よかまずは、そもそも氷月大先生に味方についていただけっかどうかだ」
「最強男モズに太刀打ちする手段が、この禁断のジョーカー以外にねえんだよ」(千空)

 

「一振りで分かる、明らかに次元の違う強さ」
「名はモズ君。彼ですね? 私を起こした理由は」(氷月)

 

「その薄汚い口を閉じなさい、ゲン君」(氷月)

 

「殺しませんよ、私はその薄汚さを高く買っているんです」
「君は君の仕事をとてもちゃんとしている」(氷月)

 

「モズ君。君にとっての選別すべき優れた人間とは、美男美女のことなのですか?」(氷月)

 

「そうですか…この場でどちらに組みするかなど、もともとどうだってよかったんです」
「私にとっては」(氷月)

 

「今、決めました」
「ほら、実にちゃんとしてますよ、私の仲間達は」(氷月)

 

「来る…ようやくこの男の全力が」(氷月)
「残念…少しでも太刀打ち出来るかと思わせちゃったか…な!」(モズ)

 

18話

「ん~氷月、君強いは強いけどさ…槍さばきが努力型の汗臭さってか」
「練習超がんばっちゃてきました感丸出しだもん」(モズ)

 

「残念、それじゃ一生勝てないよ」
「俺は天才だからねえ」(モズ)

 

「練習で作った君の偽物の牙とは違う」
「生まれた時から最強なんだ」(モズ)

 

「そう、千空君は尻尾を巻いて逃げるような男ではない」
「だとすれば彼等が取りに向かったのは…」(氷月)

 

「武力のジョーカーである私の、最強の武器を…」
「必ず作り上げてくれる、それを信じて!」(氷月)

 

「信じる? 私が千空君達を…」(氷月)

 

「見せてあげますよ、モズ君。科学の槍を」
「500年の歴史を受け継ぐ尾張貫流槍術を」(氷月)

 

「単純にいえば”テコ”なんですよ、筒を支点にした」
「習得にはとても長い月日がかかりますがね」(氷月)

 

「科学王国製の管槍(くだやり)、実に素晴らしい滑りだ」(氷月)

 

「”妖術の武器”ですか…」
「人にとって最強の武器とはなんだと思いますか? モズ君」(氷月)

 

「それは、人種族の特権…世代を超えた積み重ね」
「幾千年、くさびを打ち続ける地道な研鑽です」(氷月)

 

「私達はさらに磨き、そして死して次世代へとつないでいく」
「その悠久の研鑽に、1人の天才では勝つことなど出来ませんよ」(氷月)

 

「どんな苦しい一手だろうと、前に進めるのならば躊躇する者など」
「科学王国にはいない!」(龍水)

 

19話

「実験できねえ以上、正解なんざ分かりようがねえ」(千空)

 

「ジャスト以外、死ぬ」
「必要なのは、100億%完璧な秒数」(千空)

 

「んなもん、あいにくこっちは3700年もアホほど地道に特訓済みでな」(千空)

 

「こっちも科学使いの端くれでな、石化装置なんつうオーバーテクノロジー垂れ流されりゃ」
「100億%欲しすぎて唆りまくるわ」(千空)

 

「今てめえが来るまでの一瞬で」
「超絶最先端の現代技術をクラフトしといたぞ」(千空)

 

「なんと自動運転カーの爆誕だ」
「ただしピタゴラスイッチ的なやつな」(千空)

 

「そりゃ現代人でもねえてめえは知るわきゃねえわな」
「車のそばで遊ぶと危ねえってよ」(千空)

 

「文字どおりの頂上決戦になったじゃねえか」
「メデューサ、空中でおありがた~くいただいとくわ」(千空)

 

「カケラもズレねえよ、カウントだけはな!」(千空)

 

「自分が賢いと思ってる奴ほどハメられる」(千空)

 

「1人だ…また…1人だ」
「いや…今度は1人じゃねえ」(千空)

 

20話

「(本気で怒ってるのを見たことがない?) いや怒るわ、聖人様じゃねえわ」
「暇がねえだけだ」(千空)

 

「(いいの? あんなんで?) あれが千空だ」(コハク)

 

「1280万メーターは…」
「地球の直径だ」(千空)

 

「いや、それより…問題はそこじゃない、そこじゃないんだ」
「この(ホワイマンの)声は…千空、君の声だ」(羽京)

 

「無粋だぞ、貴様ら」
「根拠なき考察はただの妄想だ」(龍水)

 

「元ソナーマンの僕の耳に懸けて断定していいと思う」
「これはボーカロイドとかに近い声の”不気味の谷”…合成音声だ」(羽京)

 

「どうやって”HOW?”は今はさほど問題じゃあないな、実際できているんだ」
「それよりも”WHY?”、なぜ合成音声で通信してきたかだ」(龍水)

 

「そこから”WHO?”、誰や」
「”WHERE?”、どこがあぶり出せるかもしれん」(龍水)

 

「ホワイマンが敵と決まった以上、私達バトルチームの仕事は考察ではない」
「いずれ必ず訪れる決戦に向けた鍛錬だ」(コハク)

 

「その超絶貴重情報さえゲット出来りゃ、とりま十分だ」
「とっとと動くぞ!」(千空)

 

「(過去話?) あとは科学で詰める!」(千空)

 

「さ~て、楽しい逆探知の結果…」
「敵の発信源は数十万キロ上空ってこった」(千空)

 

「そう、ホワイマンは…月面にいる」(千空)

 

「無策で放置すれば、いずれ必ず滅ぼされるぞ」(龍水)

 

「(月面?) えっ、待って待って待ってえ」
「いやこれもう悪い予感する、てか悪い予感しかしないし」(ゲン)

 

「多分、絶対当たるやつよこれ。この原始のストーンワールドで…」(ゲン)
「俺等は…月に行く!」(千空)

 

21話

「(無謀?) だが敵が月にいると分かった今、再びやられる日を天命と待つほど」
「私達は無欲でもあるまい」(コハク)

 

「世界中から素材かき集めんぞ」
「新世界月旅行プロジェクト…スタートだ」(千空)

 

「出発前にもういっちょ重大ミッションが残ってんぞ」
「俺等はこの島を、科学王国の同盟国にする」(千空)

 

「島民まるごとお仲間にゲットして、みっちりお手伝いしていただく」(千空)

 

「ああ…てめえが決めたなら好きにしろ」(千空)

 

「なんでてめえが礼ほざいてるんだ、バカ」
「ミッションどれも全部、人類石化の謎解くためだろうが」(千空)

 

「花火…また見れるなんて」(杠)

 

「花火ってね、俺等の時代じゃあもともと”鎮魂”」
「亡くなった人の魂を鎮めて、送り出してあげるって意味があるのよ」(ゲン)

 

「千空ちゃんはさ、ソユーズちゃんに見せたかったんじゃないかな」
「この島で」(ゲン)

 

「花火っつうのはな、職人が今日の日に合わせて準備に準備を重ねて…」
「ほんの一瞬、パ~ッとこう空の上で輝く」(百夜)

 

「火薬という科学が描くその姿は、多くの人の心に残り続け」
「未来の希望になるっつうわけだ」(百夜)

 

「君も私も人は皆、いつか死してちりに返る」
「だがその思いは受け継がれ、磨かれ、また未来へとつながれてゆく」(コハク)

 

「人類はそれを”科学”と呼ぶのだろう?」
「君が教えてくれたのだぞ、千空」(コハク)

 

「何も残っていないどころか、百夜達は全てをつないでくれたじゃないか」
「この島は、まさに宝島だったぞ」(コハク)

 

「俺等には”電波”っつう武器があんだ」
「今生の別れじゃねえぞ、お涙も要らねえわ」(千空)

 

「どんだけアホほど離れようが、俺等は科学の波でつながってる」
「この島は、科学王国の力強え同盟国だ」(千空)

 

「科学は、本当にたくましいのですね」(ルリ)

 

「全ての人を石にした災厄の元凶なのに」
「それすらも今味方にしようとしているのですから」(ルリ)

 

22話

「(理由?) ああ、石化装置の電池切れだ」(千空)

 

「(あるのか?) 知らねえよ」
「ぶち壊して楽しく分解研究っつうわけにもいかねえだろうが」(千空)

 

「つっても何かのエネルギーだ」
「無から無限のエネルギーだけは、どうあがいたって生まれねえ」(千空)

 

「潰れてもええよ、私の手なんか」
「もしかしてでも兄さんが生き返れるなら」(未来)

 

「月へ行ける人数はわずかだ、単体で強い戦士が必要」
「俺を復活させたのは、ひとえにそのためだね?」(司)

 

「俺はおめおめと科学王国の戦士として仲間に加わるわけにはいかない」
「違う理想の世界のために、石像達を傷つけたその事実は消え…」(司)

 

「しち面倒くせえことはあとでハゲるほど考えりゃいいじゃねえか」
「ほっときゃ人類ぶち殺されんだぞ」(千空)

 

「みんなの戦化粧が消えるのは」
「みんなで石化の元凶に勝った、その瞬間」(ゲン)

 

「俺の最大の間違いは、君(ゲン)を復活させたこと」
「そう思っていたけれど…君がいてくれて本当によかった」(司)

 

「俺はほら、1人じゃあ何も出来ないから」
「人の力でどうにかしちゃおうっていう、ただのコウモリ男よ」(ゲン)

 

「1人で出来ることなど、所詮たかが知れています」
「人の力をまとめる、それこそ重要ではありませんか?」(フランソワ)

 

「”適当にちょちょいで”とかねえ」
「あれですよ、ちょっと千空君」
「作り手って人種、分かってない発言だと思いませんか?」(杠)

 

「世界中から素材掘り集めんだぞ」
「ペルセウスに乗ってく数十人なんざで足りるわきゃねえだろうが」(千空)

 

「世界中で石像復活させまくって、世界各地に新しい街をつくる」(千空)

 

「それぞれの街で、掘って作って集めたら…」
「地球も飛び出せる」(千空)

 

「(立ち上げが危ない?) うん、ただそれは恐らくだけど」
「悪人が暴れて乱れるようなことはないよ…大丈夫」(司)

 

「貴様がどれだけ俺を大嫌いであろうと、俺は貴様が大好きだ」
「俺は全ての女が大好きだ」(龍水)

 

「当然貴様もだ、男もな」
「全員欲しい! 当然…司もだ」(龍水)

 

「金は文明の作り出した便利な道具にすぎん」
「金は人を支配するためのものじゃない、意思をまとめるためのものだ」(龍水)

 

「皆の力を合わせることが出来る」
「それこそが、人類が最強たるゆえんだ」(龍水)

 

「千空ちゃんと俺とクロムちゃんでさ、レコード使ってみ~んなだまして」
「地獄に落ちる大嘘ついたじゃない」(ゲン)

 

「アメリカが復興してるって嘘」
「地獄になんか落ちる前に、ついにホントにしちゃうのね…自分らの手で」(ゲン)

 

「ああ、俺等は…宇宙に行く」
「ソッコーで行く」
「唆るぜ、これは!」(千空)

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 
 
 
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