原作小説「恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。」の名言・台詞をまとめていきます。
恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。 1巻
序章
「簡潔に、言う」
「ロザリーの代わりに──《未明の地》に行ってくれ」(ブライト・リュクス=ルイニング)
「ただ、ロザリーを失いたくない」
「これは私の──醜悪で利己的な望みだ」(ブライト)
一章
これが自分の我がままでしかないことを、よく理解していた。
──それでも、これだけは諦めたくないと思ってしまったのだ。(ウィステリア・イレーネ=ラファティ)
彼(ブライト)と出会い、この気持ちを知ってしまったから。
一度だけでいい。心から愛する人と結婚し、生を終えたいと。(ウィステリア)
犠牲を払わず、恩を返し、自分の力で何かをなして差を埋める──
望みを叶えるために必要な、結果を出す。(ウィステリア)
どんなに嗤われようが、蔑まれようが、ぐずぐずしている暇はない。
手をこまねいていたら、あの美しい金の目をした人は永遠に手に入らない。(ウィステリア)
魔法を使える者はいても、それを完璧に再現させるための説明ができる者はいない。(ウィステリア)
だが楽曲を楽譜に起こし、楽譜をなぞることで再現するように、
魔法も仕組みを解明し、なぞることで再現できるようになれば──。(ウィステリア)
「《未明の地》の番人というのは、向こうの地で異常なほど濃くなった瘴気を調整するため」
「行って、二度と戻らない者のことです」(ウィステリア)
「死なせない。決して、君を死なせはしない」
「──愛してるんだ、ロザリー」(ブライト)
妹を真に愛しているのなら。
自分を温かく迎え入れてくれた養親に真に感謝し、報いたいと願うならば。
答えなど、一つしかない。(ウィステリア)
自分が犠牲になれば、この人の心に少しでも消えぬ傷痕を遺せるだろうか。
罪悪感や後悔という形でも、彼の心のわずかでも占めることができるだろうか。(ウィステリア)
「一度だけ…抱きしめて、くれますか」(ウィステリア)
「哀れだな、女」
「哀れで、愚かで──なんと寂しいことか」(聖剣サルティス)
「せめて、我が共に行ってやろう」
「真の主が見つかるそのときまで」(サルティス)
二章
「お前は道を通る間もめそめそと泣いていたが」
「ここに着いたときの顔ときたら大した見物だった」(サルティス)
「当時私はまだ若かったし、正真正銘のご令嬢だったんだぞ」
「それなりに繊細さがあったし、恐怖しないほうがおかしい」(ウィステリア)
「昔はまあまあかわいげがあったな」
「今となっては見た目はともかくまったくかわいげのないず太い老嬢」(サルティス)
「さて、それで。君は何者で、なぜサルティスを必要としている?」
「問答の時間が無いというのはわかるさ」(ウィステリア)
「君が人間なら、一刻も早くここから去らなければならない」(ウィステリア)
「いいか、青年。ここは《未明の地》だ」
「今は瘴気の濃度は安定しているが、それでも普通の人間が長く触れれば命を落とす」(ウィステリア)
「ロイド・アレン=ルイニング」
「ブライト・リュクス=ルイニングは、俺の父だ」(ロイド・アレン=ルイニング)
「それでは、傷つけられたウィステリアの心や名誉を救えません」
「買い換えのきかぬものに対して、私は怒っているのです」(ブライト)
「君は余計な装飾をつけなければ話せない病気にでもかかっているのか?」
「なぜ素直に友誼に感謝させてくれない」(ウィステリア)
「私は濃い瘴気を浴びてもすぐには死なないらしい」
「ただ体に蓄積されて…そのうちに、変異した」(ウィステリア)
「(帰還?) 聞くな、バカ者」
「この子供は我が主ではない」(サルティス)
「我が寛大な慈悲を以てしても仮の主としてやるのは一人だけで」
「お前の子守だけでも手一杯だというのに──」(サルティス)
「感謝が足りんぞイレーネ!! 我が慈悲にむせび泣き、崇めひれ伏せ!」
「お前が生きているのは一重に我が恩恵に他ならんのだぞ!!」(サルティス)
「聖剣《サルティス》。お前は、俺をこのウィステリア・イレーネ未満だと言ったな」
「それは、俺がこの魔女殿を超えれば主として認めるということか」(ロイド)
「独自に編み出された高負荷の大技(魔法)というわけか」
「やはりあなたは学びの宝庫であるらしい」(ロイド)
「あなたを倒し、聖剣サルティスを手に入れる」
「というわけで、弟子にしていただく」(ロイド)
「…早速世話焼き婆になっているではないか」
「耄碌(もうろく)が加速するぞ」(サルティス)
「…念のため言っておく」
「弟子入りしたからには、あなたのことは異性でなく師と見る」(ロイド)
「サルティスに認められるにはあなたを倒す必要がある」
「以後、隙は見せないことだ」(ロイド)
「が、寝室に踏み込むような真似はしない」
「今ここで誓約しておく」(ロイド)
三章
「(顔がいいってわかっている?) 周りから散々言われてきたことだ」
「子供でも自覚するさ」(ロイド)
「ロイド。最初の頃よりずっと私が好きだって、言える?」(エスター・エル=スティアート)
「ほら、ね」
「ロイドは、嘘をつかないものね」(エスター)
「恋は病っていうけど、本当ね」
「…ロイド、あなたにそれがわかる? 私のために、心を乱してくれた?」(エスター)
(くだらない)
──人間相手の、こんな見世物になるための武ではない。(ロイド)
「わたくしは自分の価値を知っています」
「その価値に釣り合う相手を、ずっと探していました」(アイリーン・シェリル=マーシアル)
「ロイド。あなたは自分自身の価値を証明できて?」
「わたくしを求める気持ちを、その情熱を証明してほしいの」(アイリーン)
「陳腐なものも曖昧なものも嫌い」
「意味のある、確かなものがほしい」(アイリーン)
「必ずや証を手に、殿下のもとに戻ってまいります」(ロイド)
「あるいはもし…ウィステリア様の形をした、何かがいたら」
「どうか、眠らせてあげてください」(ベンジャミン=ラブラ)
──あの方をこれ以上汚さないために。(ベンジャミン)
「お前はあくまで弟子で、イレーネは一応師だ。それ以外の何ものでもない」
「己の言葉は必ず守れよ」(サルティス)
「あれは、哀れな女だ。たとえ戯れでも手を出すな」
「特にお前は」(サルティス)
「あの方は…悪女なのでは、決してない」
「穏やかで聡明で──強く、美しい人でした」(ベンジャミン)
「あれは、口づけの一つも、想いを返されることも知らぬまま」
「拙い恋のために身を捧げた…愚かで、悲しい女だ」(サルティス)
四章
「魔物だが、彼らは無害だ。対価さえ払えばこうして協力してくれる」
「私の服も、彼らが作ってくれたものだ」(ウィステリア)
「服以外にも、身の回りで頼めることは多い」
「(対価?) 少々の《瘴気》。それも、私の体を循環したものがお好みらしい」(ウィステリア)
「浅はかだな、小僧。そこのイレーネが武芸に秀でた人間だとでも思うてか?」
「不老でも身体能力は並だ」(サルティス)
「素質で言えばむしろそれ以下だ」
「だが瘴気から魔法を使うという点で、今のお前ごときがかなう相手ではない」(サルティス)
「何を焦ってる、この戯(たわ)け」
「乙女のような気味悪い反応を…」(サルティス)
「(番人?) 望んでなったわけじゃない」(ウィステリア)
「さっさとあの小僧を追い返せよ、イレーネ」
「ある程度面倒を見てやったら、叩き潰してやれ」(サルティス)
「あんな小僧を前に、いまさらうろたえるお前が見苦しいからだ」(サルティス)
──時間だけは無限に存在するこの世界で、
後ろを振り向くことや前を見ることは死よりもおそろしかった。(ウィステリア)
──少なくとも、身につけた魔法はお前を裏切らない。お前から離れない。
お前が己を誤らぬ限り。(サルティス)
「魔法なんてなくてもいいの。そんなもの、使わずともいいのよ」
「大切なのは自分自身なのだから!」(ロザリー・ベティーナ=ルイニング)
「刷り込みされた雛かお前は」
「他の異性を知らぬところがいかにもわびしく哀れではないか」(サルティス)
(知らないことばかり、だな)
──知りたいという気持ちから必死に目を背けているのだから。(ウィステリア)
「少しは私を敬い、忠告をちゃんと聞け」
「もしまた同じことが起きても、手を離すな」(ウィステリア)
「一人で落ちようとするな」
「──ちゃんと、掴んでいるから」(ウィステリア)
(堕ちない)
一人では、決して。(ロイド)
終章
「…ふん。少しは反省しろ、愚か者め」(サルティス)
「浮気男のような謝罪をするな」
「馬鹿者。慌てすぎだろうが」(サルティス)
(本当に…あの声と、あの目は、だめだ) (ウィステリア)
(違う…でも同じ) (ウィステリア)
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