原作小説「銀河英雄伝説」ラインハルト・フォン・ローエングラム(小説9~10巻、旧アニメ4期相当)の名言・台詞をまとめていきます。
銀河英雄伝説9巻 回天篇
第二章 夏の終わりのバラ
「もうヴェスターラントでひとりも殺してはならぬ」
「いいか、彼を殺してはならんぞ」
「処置はおってさだめるゆえ…」
「あの男の言ったとおりだ」
「予は人殺しで、しかも卑怯者だ」
「とめようと思えばとめられたのに、予はそうしなかったのだ」
「愚劣なブラウンシュヴァイク公は自らすすんで悪をおかした」
「そして予は、彼の悪に乗じて、自分が利益を独占した」
「わかっているのだ。予は卑劣漢だということは」
「予は、皇帝の地位はともかく、兵士たちの歓呼には値しない人間なのだ」
「フロイライン」
「帰らないでほしい。ここにいてくれ」
「今夜は、ひとりでいることに耐えられそうにないのだ」
「たのむ、予をひとりにしないでくれ」
「もし、フロイライン・マリーンドルフに、その、あのようなことをして」
「責任をとらなかったとしたら」
「予は、ゴールデンバウム王朝の淫蕩な皇帝どもと同類になってしまう」
「予は、予は、やつらと同類になる気はないのだ」
第三章 鳴動
「陰気で消極的なビッテンフェルト、女気なしのロイエンタール」
「饒舌なアイゼナッハ、浮気者のミッターマイヤー」
「無教養で粗野なメックリンガー、いたけだかなミュラー」
「皆、彼ららしくない」
「人それぞれ個性というものがある」
「ロイエンタールが法を犯したとか、相手をだましたとかいうならともかく」
「色恋ざたで一方だけを被告席に着かせるわけにもいくまい」
「キルヒアイスがいなくなったとき、もうこれで失うものは何もないと思ったのに…」
第四章 発芽
「ロイエンタールが予を暗殺などするはずがない」
「予も彼を疑ったりせぬ。恐れもせぬ」
「卿らはくだらぬ世迷言にたぶらかされて、予と重臣との間を裂くつもりか」
第五章 ウルヴァシー事件
「無用の心配をするな、エミール」
「予はいますこし見栄えのする場所で死ぬように決めている」
「皇帝の墓所はウルヴァシーなどというのは、ひびきがよくない」
「仮にロイエンタールが叛したとすれば、その計画は、分子がもれる隙もなかろう」
「いまごろは、予も卿らも自由の身ではあるまい。そうではないか…?」
「撃つがいい。ラインハルト・フォン・ローエングラムはただひとりで」
「それを殺す者もひとりしか歴史には残らないのだからな」
「そのひとりに誰がなる?」
「予は、卿を、死後に元帥にするがごときを望まぬ」
「いくら遅れてもかまわぬ、後から必ず来いよ」
第六章 叛逆は英雄の特権
「ルッツを帝国元帥に叙する」
「彼はいやがるだろうが、約束を破った者に対する、これは罰だ…」
「卿を残した理由は、諒解していよう。ロイエンタールは当代の名将だ」
「彼に勝利しうる者は、帝国全軍にただ二名、予と卿しかおらぬ」
「ゆえに、卿を残した」
「意味はわかろう?」
「いつ予がオーベルシュタインやラングごときに国政の壟断を許したか!」
「かりにロイエンタールの言うとおりだとしたら」
「そもそも彼が新領土総督になりうる道理がないではないか」
「叛逆を正当化するために、そこまで予を貶める必要があるのか!」
「…フロイラインに言われるまでもない」
「ラングとやらが小人であることは、予も承知している」
「だが鼠一匹、倉庫の穀物を食い荒らすとしても、被害は知れたものだし」
「そのていどの棲息を許しえないようでは、銀河帝国も狭すぎるではないか」
「…ルッツはよく予を見すてずにいてくれたものだ」
「それどころか、生命を擲って予を救ってくれた」
「予は愚かだった」
「小人の権利を守って、有能な忠臣に不満と不安をいだかせていたとはな」
第七章 剣に生き…
「予に問題があるのではない。ロイエンタールのほうにこそ、卿は問うべきだ」
「いや、すぎたことについてではない。これからのことだ」
「ひとたび叛旗をかかげ、戦い終わって後、予に頭をさげて助命を請う気があるかどうか」
「そのことを卿はロイエンタールに問うべきなのだ。そうではないか?」
「だが、ロイエンタールを討って、それでおれの心は安らぎをえるのだろうか」
「奴が頭をさげさえすればよいではないか。そうすれば、あえて奴を討つ必要はない」
「ロイエンタールのほうにこそ、この事態により大きな責任がある」
「おれに頭をさげるのが、それほど嫌か」
「ヤン・ウェンリーの後継者が」
「単に目前の混乱を利用しようとする小策士であるにすぎないなら」
「ロイエンタールに加担するであろうよ」
「いずれにしても奴ら自身が決めることだ」
第九章 終わりなき鎮魂曲
「おれ自身が戦ってこそ、ロイエンタールを満足させてやれたのだろうか…」
「卿は死ぬな。卿がいなくなれば、帝国全軍に」
「用兵の何たるかを身をもって教える者がいなくなる」
「予も貴重な戦友を失う」
「これは命令だ、死ぬなよ」
10巻 落日篇
第一章 皇紀誕生
「フロイライン・マリーンドルフ…」
「いや、もうこの呼びかたはおかしいな」
「あなたと予とは結婚するのだし」
「そうなれば、あなたはもうフロイラインではない」
「これから、あなたをヒルダと呼ぶことにする」
「だから、あなたも予を陛下などと呼ばず、ラインハルトと呼んでほしい」
「フロイライン、いや、ヒルダ」
「予には支配者としての義務があって、それをはたさねばならぬ」
「すぐに予が親征することはないが、身重のあなたを遺して征旅に発つ可能性は大いにある」
「赦してもらえるだろうか」
第三章 コズミック・モザイク
「皇紀の忠告はもっともだが、寝台の端に蚊が一匹ひそんでいては、安眠もできかねる」
「戦いは共和主義者どもが望んだことだ、望みをかなえてやろうではないか」
第四章 平和へ、流血経由
「予は誤ったようだ。オーベルシュタインは、いついかなる状況においても」
「公人としての責務を優先させる」
「そのあらわれかたこそが、他者に憎悪されるものであったのにな」
「皇紀、予はオーベルシュタインを好いたことは、一度もないのだ」
「それなのに、顧みると」
「もっとも多く、あの男の進言にしたがってきたような気がする」
「あの男は、いつも反論の余地を与えぬほど、正論を主張するからだ」
「彼女たち(宮廷の美女)は、皮膚はまことに美しいが」
「頭蓋骨のなかみはクリームバターでできている」
「おれはケーキを相手に恋愛するつもりはない」
第五章 昏迷の惑星
「ビッテンフェルトが怒ることはない」
「予自身も、ヤン・ウェンリーに対して戦術上の勝利をおさめることが」
「ついに叶わなかったのだからな」
「予はそれを残念には思うが、恥じてはおらぬ」
「ビッテンフェルトは恥じているのか?」
「(拒絶したら)いかがする?」
「そのときは奴らこそが、流血と混乱に対する責任を負うことになろうよ」
第七章 深紅の星路
「彼らが兵をもって挑んでくるのであれば、こちらにそれを回避すべき理由はない」
「もともと、そのためにこそ親征してきたのだ」
「かのヤン・ウェンリーは、勝算がなければ戦わぬ男だった」
「ゆえに予の尊敬に値したのだが、彼の後継者はどうかな」
「戦わずして後悔するより、戦って後悔する」
「未熟だが、見るべきものがある」
「戦うにあたり、卿らにあらためて言っておこう」
「ゴールデンバウム王朝の過去はいざ知らず、ローエングラム王朝あるかぎり」
「銀河帝国の軍隊は、皇帝がかならず陣頭に立つ」
「予の息子もだ。ローエングラム王朝の皇帝は、兵士たちの背中に隠れて」
「安全な宮廷から戦争を指揮することはせぬ」
「卿らに誓約しよう、卑怯者がローエングラム王朝において至尊の座を占めることは」
「けっしてない、と…」
「どうした、予の顔に、呪いの影でもうつっているか」
「ブラウンシュヴァイク公をはじめ」
「何億人の呪いが集中しているやらわからぬ身だからな」
「あえて奇策を弄する必要はない」
「間断ない攻撃を連続させて、敵を消耗させよ」
第八章 美姫は血を欲す
「医師たちを責めるな。予も模範的な患者ではなかった」
「医師たちにとって、あつかいにくかったことだろう」
「医師にかかって必ず助かるものなら、病気で死ぬ者はおるまい」
「もともと期待してはいなかった。責めるな」
「で、あとどれくらいの間、予は生きていられるのだ?」
「それすらわからぬのか」
「待て! 卿らふたりとも、介入することを許さぬ」
「このまま放置しておけ」
「ヤン・ウェンリーの精神的な遺産を継承したと称するほどの男なら」
「先人に智はおよばずとも、勇においていささかは非凡なところがあろう」
「ヤンの後継者の名は何といったか」
「そのミンツなる者が、予の兵士たちの抵抗を排して、予のもとに至りえたならば」
「すくなくともその勇を認め、対等の立場で要求を受諾してやってもよい」
「それとも、いわゆる専制君主の慈悲や、その臣下の協力がなければ」
「ここへ至る力もないというのでは、何を要求する資格もあるまい」
「すべて、その者が姿を予の前にあらわしてからのことだ」
「銀河帝国の皇帝ともあろう者が、客人に会うのに、服装をととのえぬわけにはいくまい」
「たとえ招かれざる客であってもな」
「来させろ」
「まだその男は、予のもとに到着していないぞ」
「大言を吐く奴だ。予に教えてやると?」
「それにしても予の前にたどりついて気絶したのは、これでふたりめだな、ミュラー」
「医師を呼んでやれ」
「予には無用のものだが、この者には役だとう」
「それと、ミッターマイヤー、この者の大言に免じて、戦闘をやめさせよ」
「ここまで生き残った者たちには、最後まで生き残る資格があろうから」
第九章 黄金獅子旗に光なし
「ハイネセンで死なねばならないとしたら、ここで死ぬ」
「避難民のように逃げまどうのはいやだ」
「卿が目的とするところは、いささかちがうだろう」
「銀河帝国という器に、立憲政治という酒をそそぐつもりではないのか」
「そうなれば、民主思想とやらが、銀河帝国を乗っとってしまうことになるかもしれぬな」
「予はフェザーンに帰る。予を待っていてくれる者たちが幾人かいるのでな」
「最後の旅をする価値があるだろう」
「卿もフェザーンへ来るがいい」
「そのほうがよい」
「予よりもむしろつぎの支配者に、卿の抱負と識見を語っておくべきだろう」
「皇紀は予よりはるかに政治家としての識見に富む」
「具体的なことは、むしろ彼女と話しあうがよいだろう」
第十章 夢、見果てたり
「予と卿とで、すべてのことを定めてしまっては」
「後の世代の人間がやるべきことがなくなってしまう」
「そうなれば、よけいなことをしてくれた、と、恨まれるだろう」
「夢を見ていました、姉上…」
「…いえ、もう充分に見ました。誰も見たことのない夢を、充分すぎるほど」
「姉上、いろいろとありがとうございました」
「姉上、このペンダントを…」
「もう私には必要がなくなりました」
「姉上に差しあげます」
「そして…キルヒアイスもお返しします」
「ずっとお借りしっぱなしで、申しわけありませんでした」
「帝国などというものは、強い者がそれを支配すればよい」
「だが、この子に、対等の友人をひとり残してやりたいと思ってな」
「皇紀、あなたなら、予より賢明に、宇宙を統治していけるだろう」
「立憲体制に移行するなら、それもよし」
「いずれにしても、生ある者のなかで」
「もっとも強大で賢明な者が宇宙を支配すればよいのだ」
「もしアレクサンデル・ジークフリードがその力量を持たぬなら」
「ローエングラム王朝など、あえて存続させる要はない」
「すべて、あなたの思うとおりにやってくれれば」
「それ以上、望むことはない…」
「宇宙を手に入れたら…みんなで…」
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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