アニメ「チ。地球の運動について(第2章)」の名言・台詞をまとめていきます。
チ。地球の運動について
4話
「人は所詮、この大地のことしか分からない」
「天(そら)の世界は崇高で荘厳で、偉大で広大で、下等な地球ごときとは調和しない」(神父)
「(やりたくないはず?) いや、正直マジでそのとおりなんですけど」
「仕事なので」(オクジー)
「か…彼(決闘相手)は天国に行けたのでしょうか?」(オクジー)
「もしかしたら天国に行ける人ってのは、ものすごく少ないんじゃないんですか?」
「だとしたら(決闘で)大勢殺した俺なんかとても…」(オクジー)
「”好き”がいけないわけがない」
「この世に期待しなくなると、我々の魂は瞬く間に濁ってしまう」(グラス)
「”好き”とか”夢”とか”希望”とか、そういうものは捨てちゃダメだ!」(グラス)
「き…期待したら裏切られるのがオチ」
「これが俺の心情です」(オクジー)
「はなから諦めた方が傷が浅くて済む」
「というか、そもそも人生って全然楽しいこと起きないじゃないですか」(オクジー)
「この世界で幸福になれるのは、生まれた時点でその資格を持ってる一部の人達だけ」
「選ばれなかった人が幸せを望むことは、まったく無駄な行為です」(オクジー)
「この世は終わってる」
「なので、希望は天国にしかない」(オクジー)
「その動く星は惑星と呼ばれ、空に5つほどあるのだと知った」(グラス)
「私が見つけたのは、その中でもっとも動きが分かりやすく」
「炎のように赤く輝く火星だ」(グラス)
「揺れる草、流れる川、揺らめく火」
「自然界に動くもの数あれど、これほどまで規則正しく動くものはない」
「まさに完璧だ!」(グラス)
「私の感動はどうしようと奪えない」
「好きなだけ笑うがいいさ」(グラス)
「毎日…毎日2年間動いてたんだ」
「それがここ最近、移動速度が随分遅くなっていたんだが…」
「ついに今日、火星が止まった」(グラス)
「曲がった…」
「曲がった、(火星が)あさっての方に」(グラス)
「完璧な円環が壊れた。醜く、ゆがんだ」
「これが私の運命か…」(グラス)
「(改悛?) 慈悲深いね」
「だが君等こそ一度考え直すべきじゃないか?」(異端者)
「教会が本当に君等を救うのか」
「そもそも彼等の言う天国など本当に存在するのか」(異端者)
「君等はこの世の絶望から目をそらすために」
「あるかも分からぬ天国に逃げてるだけじゃないのか?」(異端者)
「人は悲劇を肥やしに、時に新たな希望を生み出す」(異端者)
「その場しのぎの慰めなんか現実を変えやしない」(異端者)
「だが芯から湧き出た苦悩は、煮詰められた挫折は」
「あるいは君の絶望は希望に転化しうるのだ」(異端者)
「なのに君等は絶望に目を塞ぎ、誰かがくれた死後の保証付きの人生を生きている」
「そんな人間に希望など訪れない」(異端者)
「しかし君は…いや人類は正面から向き合うべきだ」
「麗しの天国なぞ、ないのかもしれないということに」(異端者)
「だがこの地球(ほし)は、天国なんかよりも美しいということに」(異端者)
「君だって本当は信じたいだろ?」
「この地球(ほし)は生きるに値する素晴らしい何かだと」(異端者)
5話
「あれ? 交戦中に降参って、どう対処すればいいんだっけ?」
「えっと…”各自判断に任せる”って、1番めんどいやつじゃん」(ノヴァク)
「まあでも一度裏切ってるしなあ…ダメかな」
「君もう必要なしし」(ノヴァク)
「(なんで?) 歴史が君を必要としたからだ」
「頼む」(異端者)
「巻き込んでしまい、すまない」
「しかし、やり直したいかと問われたらそうではなく」(グラス)
「恐らく何度繰り返しても同じ選択をしただろうから、この謝罪は誠実さを欠いている」
「その点も大変申し訳ないと思ってる」(グラス)
「もしこの発見のせいで私が死んだとしても」
「この発見のおかげで私は幸福な命だったと断言できる」(異端者の手紙)
「私が失ったのは、この世に希望を感じる心だ」(グラス)
「少し前までずっと、愛しい家族を奪ったこの世を呪ってた」
「だが考えてみれば、愛しい家族と出会えたのもこの世だ」(グラス)
「だとしたら私は、家族と過ごしたこの世を否定したくない」
「難しいことかもしれないが、もう一度この世を肯定したいんだ」(グラス)
「この世で待っているのは喪失だけだ」
「しかも人はどうせすぐ死んで天国か地獄へ行くので、そっちを気にするべきです」(オクジー)
「君の言うように、この世界は喪失であふれている」
「それに、人はいつか死んでここを去る」(グラス)
「でも、私が死んでもこの世界は続く。だったらそこに何かを託せる」
「それが、喪失まみれのこの世界から生まれたある種の希望だ」(グラス)
「君はまだ天国へ行くべきじゃない」
「君の顔はまだ、死を恐れてるからだ」(グラス)
「これが私の運命だ」(グラス)
6話
「まず1つ確認したい。君の話は、私の人生を大きく変えると言えるか?」
「そう断言できないものに時間を割きたくない」(バデーニ)
「私より無知な者との協力は不毛です」(バデーニ)
「(何度繰り返す?) 懲罰と引き換えに、勉強の自由を得られる限りは」(バデーニ)
「思慮深くてはダメなんですよ、修道院長」(バデーニ)
「そんなヤワな姿勢じゃ時代に埋もれて終わる」
「利口なだけではいざという時つかみ取れない」(バデーニ)
「私がずっと待っている、私を特別にする瞬間」
「私を偉大にする瞬間、私が歴史を動かす瞬間ですよ」(バデーニ)
「神が創った2つの世界」
「月より下のこの大地は、不完全で生成消滅を繰り返し、予測不能の運動をする」(バデーニ)
「しかし月より上の天界は永久不滅」
「終わりも始まりもない、完璧な形である円運動を永遠に行う」(バデーニ)
「それは納得できる」
「でも実際に起こってることは違う」(バデーニ)
「神が創った完璧であるはずの天界でも、円はゆがみ」
「奇妙な輪を描く逆行が生じる」(バデーニ)
「この謎の原因に人類は立ち向かわなければならない」
「そうでなきゃ、神が設計を間違えたことになる」(バデーニ)
「私は知る資格がある」
「神によって能力が与えられたのに、なぜ人間に制限されなければならないのか!」(バデーニ)
「好奇心は罪だからだ!」(修道院長)
「(不毛?) そのとおりですね、本を開くのは一瞬でしょう」
「でも、私はずっと待ってた…そんな特別な一瞬を!」(バデーニ)
「元よりこの世界において苦しいのは当然」
「ここを耐えれば、俺には死後天国がある!」(オクジー)
「それに引き換えあの人達は、俺の人生でたった2人だけの」
「天国よりこの世を重視した人達だ」(オクジー)
「彼等の地獄行きは確実だ」
「そんな人の言うこと聞いちゃダメだ」(オクジー)
「だけど俺の人生でたった2人…たった2人」
「彼等だけが死ぬその瞬間…満足そうな顔をしてた」(オクジー)
「(人生が変わる?) いや違う」
「これは…宇宙が変わるぞ」(バデーニ)
「まあ、もっと端的に言うと…地球は動いてる」(バデーニ)
「ああ…今の一瞬に、プトレマイオスの千年を覆す秘密が隠されていたぞ」(バデーニ)
「あの石箱は人類に説いている」
「天界は崇高で荘厳で、偉大で広大で、そして、地球と調和している…と」(バデーニ)
「今日の空、なんか綺麗じゃないですか?」(オクジー)
「その”なんか”を、”絶対”にする方法が1つだけあるぞ」
「世界を動かせ」(バデーニ)
7話
「これから先の人生、君の本質と無関係なところで」
「君の全てを否定する輩と出会うかもしれない」(コルベ)
「そしてそのたび、心が折れそうになるかもしれない」
「だけど、君は自分のやってることを信じて進むんだ」(コルベ)
「いざって時、引いたら終わりだ」
「私も可能な限り支援するよ」(コルベ)
「1、惑星の中心は太陽である」
「2、軌道は真円である」
「3、惑星は一定の速度で運行する」(バデーニ)
「まとめると、それがこの書物の主張であり、独創的な発想であり…」
「(真理?) いや、限界だ」(バデーニ)
「この仕事を引き継げるのは、慎重な知性と」
「時に大胆な度胸を併せ持った、まさに完璧な英傑だけだろう」(バデーニ)
「(どこに?) いる、私だ」
「というわけで、正式に引き受けよう」(バデーニ)
「多分あの手紙を残した人は」
「箱を開けて読む人のことを信じてああ書いた気がするんです」(オクジー)
「今ここにいない人の思いを無視したら、何かが決定的に失われる気がして」
「歴史というか…」(オクジー)
「聖書以外の歴史など、私は気にしない」(バデーニ)
「(地獄の入口?) ああ、入口には立ってる」
「だが、天界のだ」(バデーニ)
「(何もするな?) でも、お父様から冬場でも勉強できるようにと」
「この手袋をいただいた時から、私の心は学者です」(ヨレンタ)
「だから私は、神と真理のためなら引きたくない」
「才能も発展も人生も、いざって時に引いたら終わりだ」(ヨレンタ)
「あの箱の中の記録だけでは、あの箱の中の結論を超えられない」
「もっと多くの記録を持つ者に会わなければ」(バデーニ)
「(論文の)名義は私で出してるし、けどあれは君(ヨレンタ)の実力」(コルベ)
「(なぜ私の名前で?) そりゃ当然」
「いや、そりゃだって、女性の論文なんて誰が読むの?」(コルベ)
「そもそも女性の名前で発表なんて危険すぎる」
「すぐ魔女扱いされて、最悪異端として殺されるよ」(コルベ)
「私は…私ははめられたんだ。これまでの言葉は全部嘘だったんだ」
「コルベさんは悪い人だったんだ」(ヨレンタ)
「もし…もしそうであってくれたら、どれだけよかったか」
「けど違う、彼は善人だ。本当に私をかばったんだ」(ヨレンタ)
「きっと、ここが私が見られる最上の景色なんだ」
「これが私の現実だ」(ヨレンタ)
8話
「ツイてるぞ、幸運な人物に巡り会った」
「しかし優れた人材だ、あの問題を半日で解いたんだ」(バデーニ)
「それに何よりいいのは、あの話をしても密告される可能性は低い」
「(なぜ?) 女性だからだ」(バデーニ)
「密告したら自分自身も魔女扱いされる可能性が非常に高い」
「だから女性は好都合だ」(バデーニ)
「(仮説が広まったら?) そりゃ、大混乱でしょう」
「教会の教えに反してる」(ヨレンタ)
「広まったら権威も前提も崩れます。世界は今のままでいられなくなる」(ヨレンタ)
「今のままでいたいですか?」(バデーニ)
「もし仮に、我々は生まれながらに罪だけじゃなく」
「自由も持ってるとしたらどうします?」(バデーニ)
「もし仮に、今従っていること、信じているもの、見ている現実」
「その多くが嘘だったらどうします?」(バデーニ)
「この世界は、本当に動いてるとしたらどうだ?」(バデーニ)
「そこじゃあ神は宇宙に階級など創っていない」
「強いられた不幸に耐える根拠などない」(バデーニ)
「我々は正しい方向になど導かない」
「目指すのはただ1つ…真理だ」(バデーニ)
「ああ、大丈夫だ。あの顔を見れば分かる」
「(女性だから?) いや…研究者だからだ」(バデーニ)
「異教徒の神話にイカロスという者がいる」
「蝋(ろう)の翼で太陽を目指し、墜落した者だ」(ピャスト)
「彼の誤りは太陽に挑んだ傲慢さではない」
「蝋が溶けるという父の警告を軽んじた無知にある」(ピャスト)
「我々は蝋でダメなら鋼の翼を作り、太陽という名の真理へ挑み続ける」(ピャスト)
「今あと1歩足りていないのは、その無謀さだ」
「真の宇宙を完成させるため、イカロスにならねば」(ピャスト)
「聖書は真理だ」
「だが、今の我々に正しい読み方が出来ているかは分からない」(ピャスト)
「(無謀?) 大地を動かす無謀さに比べたら、些細なことでは?」(ヨレンタ)
「確かに、ピャスト伯は誰よりも天動説を重んじてる」
「でも、きっとそれよりも真理を重んじてる」(ヨレンタ)
「(学術発展で重要なこと?) 無謀さです」(ピャスト、青年時)
「慎重さを要する研究という分野においてこそ」
「その1歩目は大胆に踏み出すべきです」(ピャスト、青年時)
9話
「周転円が2つ、あれが宇宙の正しい形」
「そんな大仕事、引き継げるのか?」(ピャスト)
「何を恐れてる、重要なのは無謀さではないか」
「そうだ、勇気を持って挑むんだ」(ピャスト)
「私の能力では、常に看過できない誤差が出てしまう」
「結局、私は一生かかってもたどり着けなかった」(教授)
「いや、それならまだいい。本当に恐ろしいのは」
「そもそもこの仮説(周転円が2つ)が前提から全て間違いだった場合だ」(教授)
「私もここ(この世)に救いがあると思ったことはあまりない」(ヨレンタ)
「それに我々の使命は、この穢れた地下を抜け出し」
「天国へ行くことだと教えられてきました」(ヨレンタ)
「でも、ずっと疑問だったんです」
「この世は、最低というには魅力的すぎる」(ヨレンタ)
「荒れ狂う自然や理性のない獣、罪深い人間」
「そういった悲劇のたぐいのものたちですら、なぜか全て美しさを備えてる」(ヨレンタ)
「これには何か理由があっていい」
「それが、地球の運動なのかもしれない」(ヨレンタ)
「大地と宇宙(よぞら)が1つなら、どんなに穢しても」
「この世から輝きは簡単に消えない」(ヨレンタ)
「今から俺が見るものは結果がどちらにせよ、宇宙の何かを確定させてしまうんですよね?」
「気が重いに決まってます」(オクジー)
「ここ数日間は、俺の人生で最大に謎な期間です」(オクジー)
「だけどその中で、1番よく分からないのは…」
「俺は今、満ちた金星が見たいってことです」(オクジー)
「満ちてる」(オクジー)
「不思議だ…ずっと前と同じ空を見てるのに、少し前からまるで違って見える」(オクジー)
「だろうな。きっとそれが、何かを知るということだ」(バデーニ)
「私の歴史も、人類の歴史も」
「積み上げられた研究は、こんな一瞬で否定してよいものではない!」(ピャスト)
「ではもし、積み重ねた研究を一瞬で否定する力があって」
「個人の都合や信念を軽く超えて」(バデーニ)
「究極に無慈悲で、それ故に平等な」
「そんなものがあるとしたら、それをなんというと思いますか?」(バデーニ)
「それは…それは、真理だ」(ピャスト)
「この鍵に…この鍵の先に、何年分の人生が積み重ねられていると思う?」
「2千年だ」(ピャスト)
「もし、過去の積み重ねの先に答えがないなら」
「真理にとって我々は無駄だったかもしれん」(ピャスト)
「しかし、たとえ誤りでも、何かを書きとどめたことは歴史にとって無意味ではない…」
「そう願っている」(ピャスト)
「文字は、まるで奇蹟ですよ」
「も…もちろん、救世主様が起こす奇蹟とはまったく別種のものですよ」(ヨレンタ)
「でも、本当に文字はすごいんです」
「あれが使えると、時間と場所を超越できる」(ヨレンタ)
「200年前の情報に涙が流れることも、千年前の噂話で笑うこともある」
「そんなの信じられますか?」(ヨレンタ)
「私達の人生は、どうしようもなくこの時代に閉じ込められてる」(ヨレンタ)
「だけど文字を読む時だけは、かつていた偉人達が私に向かって口を開いてくれる」
「その一瞬、この時代から抜け出せる」(ヨレンタ)
「文字になった思考はこの世に残って、ずっと未来の誰かを動かすことだってある」
「そんなのまるで…奇蹟じゃないですか」(ヨレンタ)
10話
「大半の人間が読み書き出来ないのはいいことなんだよ」(バデーニ)
「文字を扱うというのは特殊な技能、言葉を残すというのは重い行為だ」
「一定の資質と最低限の教養が要求される」(バデーニ)
「誰もが簡単に文字を使えたら、ゴミのような情報であふれかえってしまう」
「そんな世の中、目を当てられん」(バデーニ)
「私は前提として知識の共有に興味はありません…というか嫌いだ」
「並の人間が欲すると、悲劇を招きかねない」(バデーニ)
「神が人間に与えて下さった可能性を、自ら放棄したくないからです」
「それによって私は、歴史的な特別な瞬間に立ち会えるかもしれないですし」(バデーニ)
「既にこの世は非道徳的なことであふれかえっていませんか?」(バデーニ)
「そういう世界を変えるために、何が必要だと思いますか?」
「”知”です」(バデーニ)
「仮に中心は2つでも円は描ける」
「その際、軌道は…楕円か」(バデーニ)
「神様、合ってるかもしれません」(バデーニ)
「終わった」
「地動説が完成した」(バデーニ)
11話
「その不安は分かるよ。社会にとって必要な仕事だけど」
「異端と接したり拷問したりするのは、気持ちいいもんじゃないからねえ」(ノヴァク)
「まっ、安心してよ」
「やっていくうちに慣れるから」(ノヴァク)
「これは1人の異端者を審問する際に必要な書類の厚さ」
「つまりこの仕事、非常にめんどい」(ノヴァク)
「(今の人?) まあ分かりやすく言うと、司教様の息子」
「(独身制?) もちろん守っているよ、公には」(ノヴァク)
「審問室へ入る前に聞きたい」
「君等、異端と話したことある?」(ノヴァク)
「まあ気をつけることは1つだけ」
「奴等は嘘が上手い、だまされないように」(ノヴァク)
「やるんだ。それが指示書に書かれている決まりだよ」
「じゃなきゃ仕事を終われない」(ノヴァク)
「いいよいいよ、苦悩は分かる。初日だしね」
「ただ仕事を早く終わらせたいなら、気分を入れ替えなきゃ」(ノヴァク)
「(対話? 愛?) ダメだ」(ノヴァク)
「いいかい? そもそも私達にはなんの決定権もない」
「上に従うのが役目だ」(ノヴァク)
「それにこの仕事に就くと気づくけど、奴ら異端は手段を選ばない」
「悪魔と結託して、この世界を変えようとする」(ノヴァク)
「それを阻止するためにもっとも重要なもの」
「世界を今のままに保持するために必要なものななんだと思う?」(ノヴァク)
「血だ」(ノヴァク)
「今…たった今、この瞬間にも…」
「我々は動いている」(バデーニ)
「ゆくゆくは、自分の名前でちゃんと論文を発表してみたいです」(ヨレンタ)
「今はそれすらままならないので」
「私がそういう前例を作れたら後進も生まれやすいというか」(ヨレンタ)
「誰でも平等に研究を発表できる未来、自由な知的空間が出来るいつかの未来のために」
「一役買えたらなと」(ヨレンタ)
「夢…」
「昔、組合の先輩が言ってたんです」
「”夢を持つのはいい”って」(オクジー)
「なんというか夢っていうのがあると」
「とりあえず1週間くらいは悲劇に耐えられる気がします」(オクジー)
12話
「紙の上、計算で誤差を競うことは出来る」
「でも確かな証拠がない以上、最後の最後、本当に地動説が真理だとは誰も断言できない」(オクジー)
「自らが間違ってる可能性を肯定する姿勢こそが」
「学術とか研究には大切なんじゃないかってことです」(オクジー)
「第三者による反論が許されないなら、それは…信仰だ」(オクジー)
「個人的な都合を押しつけるわけじゃないが…」
「なんというか私にとって今回の仕事は特別なんだ」(ノヴァク)
「というのも今から会う異端共は、私の家族に近づいた」
「だからちょっと今の私は…とても妙な気分だ」(ノヴァク)
「簡単に言うと…ブチ切れてる」(ノヴァク)
「つまり俺は、ちょっと前までは早くこの世を出て天国へ行きたかったけど」
「今はこの感動を守るために地獄へ行ける」(オクジー)
「本当に強い奴ってのは、殺す覚悟のある奴なんかじゃない」
「死ぬ覚悟のある奴だ」(ノヴァク)
「戦場ではうわべの技術より不細工なド根性が勝る」(ノヴァク)
13話
「(死ぬ覚悟?) ええ、ですね!」
「でも多分…死ぬ怖さなんて、この世を肯定する怖さと比べたら軽いものだ!」(オクジー)
「誤解してるようだが、私の仕事は話してもらうことだ」
「生きててもらわないと」(ノヴァク)
「死に値する罪人でも、刑の執行は世俗の仕事」
「私の仕事中に君を死なせやしない」(ノヴァク)
「私はず~っと不思議だった」
「なぜ異端が現れるのか」(ノヴァク)
「だっておかしいだろ」
「我々は約束されてるんだぞ?」(ノヴァク)
「じっと善良に生きていれば天国へ行ける」
「なぜそれを自ら棒に振るようなことをする?」(ノヴァク)
「うかつにも憧れて、求めてしまったからだと思います」
「”自由”を」(オクジー)
「”自由”なんて聞こえはいいが、規範がないなら獣と変わらないじゃないか」(ノヴァク)
「今ある規範を疑えないなら、それも獣と大して変わらない」(オクジー)
「(ないことを証明できない?) 簡単だ」
「その悪夢みたいな状況を受け入れるしかない」(バデーニ)
「拷問の本質とは何か?」
「答えは単純、信念と交渉材料を天秤にかけることだ」(ノヴァク)
「(何も知らない?) 違うよ」
「君が材料だ」(ノヴァク)
「いや、なかなかナメられたもんだ」
「怠けていたと言ったが、これでも毎日働いてるんだ」(ノヴァク)
「そうすると分かるようになる」
「嘘をついてる顔くらいは」(ノヴァク)
「話の筋は通ってるかもしれないな」
「けど私が重視するのは感情だ」(ノヴァク)
「あれは理屈よりも真実を語る」
「今私の目に映った君の感情は、何かをかばってるそれだったよ」(ノヴァク)
14話
「口じゃダメか…」
「じゃあ、次は目だな」(ノヴァク)
「(資料は燃やした?) 私が世間話をしに来たように見えるか?」
「あと5回呼吸したら目を潰す」(ノヴァク)
「しかし、君が常識的な心を持っていて助かったよ」
「10年前この箱を残した者は、これを守るために自ら毒を飲んだ」(ノヴァク)
「君はそこまでするような異常者ではなかったようだ」(ノヴァク)
「まあ大体は君やほかの異端と同じだ」
「おかしな信念のため、自ら全人生を棒に振ったわけだからな」(ノヴァク)
「ただより異常だったのは…12歳がそれをやったことだ」(ノヴァク)
「しかしやっと腑に落ちた」
「12歳でもなきゃ、世界を動かそうとなんかしない」(バデーニ)
「しかし散々見てきましたが、いざ目の前にすると実感が湧かないものですね」
「”死”です」(オクジー)
「不思議な日々でしたが、これで全て終わりですね」(オクジー)
「あの石箱のもともとの持ち主の年齢を聞いたよ」
「12歳だ」(バデーニ)
「つまりこの世では、予想外の事態が起こるってことだ」
「地動説はまだ終わってない」(バデーニ)
「予防策を仕掛けた。ただ作動するかは運だ」
「今詳細を語る時間はないが、全てが上手くいけば文章は復元される」(バデーニ)
「私のじゃない」
「復元されるのは、君(オクジー)の文章だ」(バデーニ)
「君の文章は論文としての価値はないが、それゆえ伝わる可能性は高いだろう」
「”感動”だ」(バデーニ)
「この世に何かを残して、まったく知らない他者に投げるのは」
「私にとってなんら無意味で無価値だ」(バデーニ)
「しかし不思議なもので、それを無益だと判断しない領域もあるそうだ」
「たとえば…”歴史”とやらがそうらしい」(バデーニ)
「さっきの話ですが、上手くいく可能性ってどれくらいなんです?」
「(非常に低い?) それは素晴らしい。最期に期待のしがいがある」(オクジー)
「(地獄の入口?) いや…天界のですよ」(オクジー)
「今俺の目の前に広がるこれが、地獄の入口って景色には見えない」
「今日のこの空は絶対に…綺麗だ」(オクジー)
「信仰ってなんだと思いますか?」
「僕は生き方だと思います」(シモン)
15話
「不確実な状況下での意思決定は、まず最悪を想定すべきだ」(アントニ)
「冤罪はあってはならない」
「だが冤罪を恐れて異端を逃がすなど、もっとあってはならない」(アントニ)
「なぜなら、冤罪で死ぬのは1人だが」
「異端を逃がすと最悪の場合、人類が皆死ぬかもしれんからだ」(アントニ)
「し…しかし信仰が…信仰を教えることこそがもっとも優先されるべきで」(ノヴァク)
「でも…でも、目の前に泣いてる子供がいるのに」
「寄り添う以上に優先されることなんて…」(ノヴァク)
「私の番なのか…」(クラボフスキ)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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