マンガ「京都寺町三条のホームズ」の名言・台詞をまとめていきます。
京都寺町三条のホームズ
1巻
「…横山大観の『富士と桜図』、なるほどこれは立派なものですね」
「とても素敵な工芸画です」(家頭清貴)
「人の気持ちはそう簡単に割り切れるものではありませんよね」(清貴)
(店で働く?) もっと学びたい、成長したい、ちゃんと考えて答えを出したい。
これはきっと…そのためのチャンス。(真城葵)
「(染付) 鮮やかな藍に繊細で緻密な文様」
「均整の取れた形に縁の部分まで手を抜かない完璧さ」
「…まさに圧倒されるような美しさです」(清貴)
「一つでも多くの本物を見てください」
「葵さんは良い目をお持ちですし」(清貴)
「以前海外のオークションで元染付が三十二億で落札されたそうです」(清貴)
「『なるべく本物だけを見ていくといい」
「そうすると偽物を見た時にお粗末さを感じるようになる』」
「──と祖父がよく言っていました」(清貴)
「…京都は揶揄も上品ですね…」(葵)
「自分の作品に『印』をつけたのは仁清が先駆けだと言われています」
「それまでは陶工は職人であり、”自分”を主張することはありませんでした」(清貴)
「しかし仁清は印を捺すことで作品に対し…」
「仁清という『ブランド』を主張したんです」(清貴)
「…それは自分の作品は他とは違う」
「自分だけが生み出せるという作品に対する誇りの証だった」(清貴)
「他人から求められるものと自分が表現したいもの」
「その両方があってこそのプロだと僕は思っているんです」(清貴)
「受け入れられてはじめて作品は花開く…芸術は人の目に触れてこそですから」(清貴)
「ホームズさんって…ちょっとイジワルですよね」(葵)
「かんにん葵さん…京男はいけずやから」(清貴)
「(オーナーがパワフル?) あれは自分勝手と言うんです」(清貴)
「君たち二人、探偵と助手みたいだなと思ってね」(家頭武史)
「本当に早く解決してあげてくれ」
「いたずらだったとしても、正体のわからない悪意というのは怖いものだよ」(武史)
…そっか。
本人にそのつもりはなくても、こうして他人を傷つけることもあるんだ…。(葵)
「どんな思いを抱えていたとしても、人を傷つけていい理由にはなりません」(清貴)
「この『糺の森』の由来をご存じですか?」(清貴)
「下鴨神社の祭神である『賀茂建角身命』が」
「この鎮守の森で裁判を行ったという神話に由来するそうです」(清貴)
「『糺(ただ)す』とは取り調べること…つまりここは神々の裁判所だったんですよ」(清貴)
「…だからこそ」
「みんなが素直に心の内を打ち明けることができたのかもしれませんね」(清貴)
2巻
「わたしの作品は、自分の内に秘めた黒い部分をさらけ出したものなのですよ」
「わたしは清貴に激しく嫉妬したんです」(武史)
「清貴を愛しながらも苦しく嫉妬する」
「この気持ちをどうしていいかわからず、吐き出すようにペンをとり」
「物語をつづりました」(武史)
「すべてが思い通りにいく人なんていません」
「だから誰もが何かに嫉妬する、僕だってそうです」(清貴)
「高校時代の彼女ですが、僕とは真反対の俺様強引ナニワ男に奪われてしまいましてね」
「あの時はさすがに嫉妬とショックと悔しさで、正気を失いかけたものです」(清貴)
「…ホームズさん」
「私、埼玉に行くのやめました」(葵)
「少し前から考えてたんです、私は今でも二人に会いたいのかなって」
「会ってこのもやもやした気持ちをぶつけたいのかなって…」(葵)
「きっとこのもやもやは自分の中で解決しなきゃどうにもならない」
「…今はそんな風に思うんです」(葵)
「(贅沢?) いいと思いますよ」
「良い経験はきっと良い糧になりますから」(清貴)
「『家頭』だからホームズと呼ばれているだけなんですが…」
「わかりました、犯人を見つけましょう」(清貴)
「ああいうチャラ目の俺様強引男は気に食いませんね」(清貴)
美しい景色の中でホームズさんに下の句を詠まれたら、好きになっても当然だと思う…。(葵)
──ああそうか、二人が私に会いたかったのは、罪悪感を解消するためだったんだ。
これは最初から私が許す前提の茶番。(葵)
「無理して笑わんでもええ」
「もう泣いてもええ、葵さんは十分頑張ったんやから」(清貴)
「創作物にはすべて作り手の隠しきれない本質があらわれるものなんです」
「結局彼女は結婚への不安から逃避したかっただけなのでしょう」(清貴)
今日で後ろを振り向いてばかりいた自分に決別しよう。
これからは前を向いて歩いていくんだ、暖かいこの場所で。(葵)
3巻
「僕は確かに若輩やけど、こんな稚拙なもんに騙されるほど未熟者ちゃうわ」(清貴)
「素人を騙していたなら話は別ですが、鑑定士を相手にしていたようですし」
「…冷たいようですが騙される方にも落ち度がありますね」(清貴)
「鑑定士の仕事はその物の真価を見極めることなんですから」(清貴)
「僕は根性はねじ曲がっていますし、基本的に腹黒です」(清貴)
「…おや、ご存じなかったんですか?」
「『京男子』は腹黒いんやで」(清貴)
「(ホームズさん?) 私はあかんわ」
「あのお見通し具合がほんま怖くて」
「なんや得体の知れない人って感じ!」(宮下香織)
「(銀閣寺を)葵さんに好きになってもらえたら」
「京都を愛するものとして、これ以上嬉しいことはありません」(清貴)
「申し訳ありませんが、侮るにもほどがありますね」
「僕たちの目には白のものを黒に塗り替えたくらいに違いが明確でしたよ」(清貴)
「確かに大変見事な手さばきではありましたが…」
「──目利きをなめたらあかんで」(清貴)
「ワシら鑑定士が本物と鑑定してしまえば、それは”本物”として後世に伝わってしまう」
「その間違いは歴史すら歪めてしまうことだってあるんや」(家頭誠司)
「…たとえどんなに申し訳なく思うたとしても、ニセモノを本物とは言えへんのや」
「それが…目利きの哲学やとワシは思う」(誠司)
「…いいえ、怖くなんてなかったです」
「大切な人を守ろうとするホームズさんの姿は、とても素敵でカッコ良かったです!」(葵)
「(怖い?) わかります、祖父をはじめこの業界は化け物ばかりですからね」
「恐ろしいものですよ」(清貴)
4巻
「贋作師は同時に優れた目利きでもあるんです」
「作品の持つ特性を正しく捉えなければ、コピーなんてできませんからね」(清貴)
「だから鑑定士はその上をいかなければならない」(清貴)
「作品を正しく捉えたうえで本物が持つ魅力やエネルギーを」
「あるいは偽物が持つ悪意や騙しのラインを見抜かなければならないんです」(清貴)
「それは騙す側と見抜く側の勝負といっても過言ではないでしょう」(清貴)
「…僕は少々見えすぎるところがありまして」
「一緒にいると知りたくないこともわかってしまうんですよ」(清貴)
「…嘘やごまかし、打算的な部分なんかもね」
「ですから面倒のない相手と一時的なお付き合いができればいいかなと…」(清貴)
「どれほど精巧にできた贋作であろうと、本物が放つオーラは持ちえない」
「その本物のみが持つオーラを見極めることが鑑定士の仕事なのです」(清貴)
「…作品?」
「ニセモンはどうあがいてもニセモンや」
「一人前に『作品』やなんて図々しい」(清貴)
「彼の作った贋作はすべて暴いてみせます」
「そして贋作を作ること自体、無駄だと思わせてみせますよ」(清貴)
「やっぱりあんたは気に入らん」
「品行方正で誰からも好かれて、そのくせ内側は真っ黒」(円生)
「まるで京の町そのもののような男や」
「…京都はどうもいけ好かん」(円生)
「そ…それなら次こそはしっかり見破ってください!!」
「今度は絶対に負けないでください!!」(葵)
5巻
「行き詰まった時には芸術に触れるのが一番ですよ」(清貴)
「どんなに魅力的でも、気の多い人はやっぱり嫌です!」(葵)
「人の情念は恐ろしいもの」
「何事もなければよいのですが…」(清貴)
「葵さん、ここは一年に一度奮発する場なんですよ」(清貴)
「それになにより家頭家の家訓でしてね」
「『自分を磨くための芸術と娯楽には出費を惜しまないこと』」(清貴)
『蔵』は私にとって居心地のいい場所で、それを失いたくはない。
…それに、恋愛でつらい思いはもうこりごりだ。(葵)
「わたしクッキーを焼くのが得意というか好きで、いつもお世話になってるので…」
「クリスマスプレゼントです」(葵)
「…あかん」
「…ほんまあかんわ」(清貴)
6巻
「一つ一つは小さな寺社でも、こうやって順番に巡ると達成感というか」
「凄く充実した気持ちがします」(葵)
「どうも僕は考えすぎていたようです」
「一つずつの問題ではなく、全体で楽しむ、そこを目指せばよかったんです」(清貴)
「秋人さん」
「ゲームにかこつけて葵さんに馴れ馴れしくしすぎではありませんか?」(清貴)
「あなたはセクハラ常習犯ですからね」
「とりあえず常に45センチ以上は離れてください」(清貴)
きっと今のホームズさんの頭の中には可能性の話なんてない。
ホームズさんは今、あの絵の本質を鑑(み)ている。(葵)
「写楽といえば正体を明かすことなく忽然と消えた謎の浮世絵師です」
「その写楽を選んだのは、あなたの…心の叫びだったのではありませんか?」(清貴)
「その叫びを、僕に聞いてもらいたかったのではないですか?」(清貴)
「認めたくはありませんが、僕と円生は似たもの同士です」(清貴)
「磁石の同じ極が反発してしまうように」
「互いに近づくことで過剰に反応してしまうようです」(清貴)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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