「かけ恋」冬月小春(ふゆつきこはる)の名言・台詞まとめ(透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。)

原作小説「透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。」冬月小春(ふゆつきこはる)の名言・台詞をまとめていきます。

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透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。

1.出会い

「(目がわるい?) そうなんです」
「私、目が見えなくって」

 

「(見えるの?) いえ。花火って、好きなんです」
「いつか友達と、打ち上げ花火、してみたいんですよね」

 

2.テラス席

「(どうやって選んだ?) ふふ。気になりますか?」
「この自販機はマイ自販機なんです」

 

「私たち視覚障がい者って、案外みんなといっしょのことをしているんです」

 

「(ピアノ?) 目が見えていたときに暗譜した曲なら弾けるものですよ」

 

「見えたころの記憶とか、癖とか、結構残っているものなんですよ」

 

「ピアノを弾くとき楽譜がある方へ目配せしますし」
「話しかけられれば顔を向けてしまいます」

 

「花火が上がったら、上を見てしまいますし」
「たまに目が見えているように思われることもあるんですよ」

 

「見えていたころのイメージができるので」
「見えた時期があってよかったなあ、なんて思うんですよ」

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「(点字?) 慣れですけど、そこそこ時間はかかりますよ」
「最近はオーディオブックなどが増えたので、そういうので本を聞いたりもします」

 

「ただ、自分で紙を撫でるって、それはそれでおつなものだったりしますよ」

 

「みんなが夜空を見上げているんですよ」
「わくわくして笑って」

 

「そんな人たちが周りにたくさんいるんです」
「そう考えると、打ち上げ花火ってすごくないですか」

 

「説明するのあきらめられるのって、とてもかなしいんですよね」

 

3.恋

「これをふつうと言えるのは、やさしさライセンス二級レベルですよ」

 

自分の顔と記憶を頼りに、メイクは自分でする。

 

指から伝わる生地感と、おかあさんから教えてもらった色味を頼りに、
自分を自分で着せ替える。

 

最終的にはおかあさんに確認してもらうけど、私は私を彩れる。

 

みんな、慣れていないんだと思う。
そんなみんなに、私は「ふつうだよ」って言いたい。

 

大変そうと思われて、距離を置かれる。
それが一番、かなしい。

 

「(目の見え方?) 真っ黒って思われがちですけど、私の場合、逆です」
「白に似た、透明なもやの中っていうのでしょうか」

 

かわいそうと思われたいわけじゃない。
ただフラットに、聞いてほしいだけなのだ。

 

目が見えていたらどうだろう。
健常者だったならどうだろう。

 

それでもやっぱり、やっぱり、怖いんだと思う。
そうか。告白って、そもそもこんなに怖いんだ。

 

そういうことが知れたことがうれしい。
こういう体になっても恋が知れて。

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4.もんじゃ

「かけるくんは──こういう冗談は弱いですか?」

 

5.ピアノの音

想像できるだろうか。
死より生を願われることが、こんなに苦しいことを。

 

そうか。これが。
これが生き地獄というのか。

 

6.黄色い栞

「私、あともって半年らしいんです」
「肝臓にがんが転移してて、私、もうちょっとで死ぬんです」

 

「死ぬってわかっているのに、そんなの、思い出しちゃったら、つらいじゃないですか」
「それに空野さんもいずれ死ぬ私を、もう、構わない方がいいですよ」

 

「──だから。もう、忘れてください」
「──私を。忘れてください」

 

8.夏休み

「だって花火の日、自分で歩けなかったら嫌じゃないですか」
「私、その日まではがんばるって決めたんです」

 

「応援してくださいよ」
「負けません」

 

「先生が言っていたんです」
「がんは笑顔から逃げていく、って」

 

「だから笑わなきゃ」
「よくなったらまた歩く練習するんです」

 

9.こども花火

「(今日は元気?) がんばりましたから」
「なんとか、持ちました」

 

「空野さんには感謝しているんです」
「病気に負けちゃいけないなって、今はそう思えるんです」

 

「(なんで花火好き?) あこがれなのかもですね」

 

「花火って、心に焼き付くものだと思うんです」
「うつむいたときでも、顔を上げた思い出があれば、がんばれる気がするんです」

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「だれかの心に焼き付くような生き方、私もしてみたいなあ」

 

──好き。
そう言ってくれた。

 

うれしい。うれしい。うれしくないわけがない。
けど、同時に、これは喜んではいけないものなんだと自分に言い聞かせた。

 

これ以上、進むと、ダメなんだ。かけるくんを傷つける。
だから、私は決めた。

 

黙ってみんなの前からいなくなろうって。
仮にかけるくんと再会しても、知らない振りをしようって。

 

かけるくんがあきらめてくれるまで。
私を忘れてくれるまで。

 

10.ふたつの赤い蕾

「ようやくかけるくんに、(浴衣)自慢することができました」
「一生、忘れないでほしいです」

 

「重たくないけど、うれしくはないです」
「やっぱり好きな人には長生きしてほしい」

 

「(未来のやりたいこと?) いっぱい、ありましたね」
「長生き、します。約束、します」

 

「かけるくん」
「あなたを好きになって、よかった」

 

11.空野かける

十九歳の夏。そのとき私は死んでいたんです。
それを思うと、なにを思い残すことがありますか。

 

しつこいかけるくんに観念して、あなたをあきらめることを、あきらめたあの日から。
人生をあきらめないと決めたあの日から。

 

毎日が楽しくて、楽しくて仕方なかった。
一瞬一瞬が、花火のように私の心に焼き付いています。

 

出会ってくれて、ありがとう。
私を選んでくれて、ありがとう。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
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