「酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う」ハリスの名言・台詞まとめ

原作小説「酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う」ハリスの名言・台詞をまとめていきます。

 

酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う 1巻

第一章

(何回か組んだ)戦士は先日、ダンジョンで罠を踏んで吹っ飛んだそうだ。

 

ケチらずプロの盗賊(シーフ)をパーティーに入れろと言っていた
俺の言葉は聞いていなかったらしい。

 

くそ。なんてこった。
こんなガリガリのこぎたない今にも死にそうなガキを金貨三枚で買っちまっただと?

 

この世のガキすべてを救う器量は俺にはないが、
面と向かって言われたことを忘れられるほど精神も太くない。

 

第二章

「(戦いは得意じゃない?) さすがにあの(オーク)程度のモンスターを相手にできないと」
「冒険者やってられないぞ」

 

俺もエイリアに体を洗ってもらいたい。
というか、洗いあいをしたい。

 

我ながらこんな風に感じるようになるとは意外だったが、
ティアナから寄せられる信頼も失いたくないと思う自分がいた。

 

ダンジョンは浅いところから深いところに行くに従って、人間は実力が発揮できなくなる。
気軽に階層を下り、この世に別れを告げることになる。

 

第三章

「目指す夢があって、それに手が届きそうなときは迷わずつかめ」
「チャンスは人生で一度あるかないかだ」

 

「俺たちに遠慮してどうする」
「あの時、ああしておけばよかったと悔いながら生きるのは辛いぞ」

 

第四章

「別に一緒に暮らしてるのが、いい人同士とは限らないだろ」
「家の外と内では違うところがあるし、世間には分からないこともあるってことさ」

 

ダンジョンでは罠を解除するためにもっと滑らかな壁を登ったり下りたりすることがある。
それに比べたらレンガの壁なんて楽勝すぎて眠くなるほどだった。

 

「別に怒っちゃいないさ。むしろ、結構面白いと思ってる」
「さっきまではあれだけ沈んでたのに、この菓子にすっかり夢中じゃないか」

 

第五章

「偽金貨を使わせるのも一見真面目そうな人に任せるらしいですよ」
「ほら、私みたいなシーフが大金を使うと相手に警戒されますから」

 

「偽金使いを探すなら」
「表面上は堅い商売をやってる人間を探す方がいいってことです」

 

「パーティを組んだときはメンバーを助けるのは当たり前なんだよ」
「だから恩とか恩返しとかそういうんじゃないんだ」

 

第六章

尋問が終わってみれば何ということはなかったが、それは結果論だ。

 

一つ歯車が違っていたら、
今頃は役所の地下にある牢の中で血まみれで横たわっていた可能性だってあるのだ。

 

(降参?) あいにくと俺の虫の居所が悪かった。

 

こいつらに対する怒りに加え、俺の認識が甘くて、
ティアナとジーナを危険にさらしたことで自分に腹を立てていたこともある。

スポンサーリンク

 

やっぱり目の前であっさりと人を殺した男が怖いのだろう。
人を殺すのとモンスターを殺すのは違う。

 

俺はそのあたりの感覚が麻痺していた。
どちらも排除すべき敵には違いない。

 

不必要な殺戮をするほど血に飢えてもいないが、
同胞の血を流すことにためらいもなかった。

 

やめろハリス。
いい大人が子供(若者)に嫉妬するなんてみっともないぞ。

 

第七章

「ベテラン冒険者が優れているのは、剣や魔法が優れているからだけじゃない」
「どこに何があるかを知っているだけで大きな差になる」

 

「誰だって最初は初心者だったんだ。モンスターとの戦闘においても」
「相手が何者なのかを知っているかどうかが生死を分けることがある」

 

「(厳しいと嫌われる?) 優しくして訃報を聞くよりはいい」

 

第九章

「そう、その顔だ」
「俺は無理に大人ぶるよりお前(ティアナ)は自然なままの方がいいと思うぞ」

 

俺は改めてテーブルを見渡した。
この家がこんなに賑やかだったことはない。

 

とりあえず、この数年の生活で
一番幸せというものに近い場所にいることは間違いなかった。

 

2巻

第一章

「(どうして?) まだガキだったからな」

 

(少女を)奴隷として売っぱらうなんてできるわけないだろう?
そんなことをしたら、せっかく築きあげたティアナからの信用が台無しになる。

 

皆と別れて家路につく。
仕事を終えて家に向かうのが楽しいなんて、前には考えられなかったことだ。

 

「世の中はいい人ばかりじゃない」

スポンサーリンク

第二章

ティアナはまだ子供だ。
繊細で傷つきやすい。

 

怪我をさせられたのを黙っていたのは、
もちろん俺が怒って何をするのか分からず怖いというのもあるだろう。

 

ただそれだけじゃない。
きっとこれ以上俺に負担をかけたくないという思いもあるに違いなかった。

 

「俺は…お前の元気のない姿を見たくない」
「何かあるなら、ちゃんと話してくれないか」

 

「なあ、ティアナ。世の中にはいろんな人間がいる」
「お前の優しい心は立派だが、それに値しない相手もいるんだ」

 

最初はほんの軽い気持ちだったし、
成長したティアナを抱ければいい程度にしか考えていなかった。

 

ただ、最近はそれ以上の感情が芽生えつつある。

 

ティアナの笑顔を見たいという自分の気持ちに気づいてしまった以上は、
俺の取れる選択肢はほとんどない。

 

第五章

ティアナの無垢な笑顔を信じたい。
だが、同じような天使の笑顔の持ち主アイシャが何をしたのかを思い出し、
俺の心は重く沈むのだった。

 

第六章

「(ティアナを実力行使で?) 全力で抵抗させてもらいます」

 

「(恨んで?) 滅相もありません。厳しく戒められましたものですから」
「いついかなるときも陛下に仇(あだ)なすことは許さぬと。恩人の言ですからね」

 

「(陛下に)害意はない」
「昔はクソ野郎と思ってたがな」

 

「今も思うところはなくはないが無茶はしねえよ」
「俺が馬鹿な真似をやらかしたところで過去は変えられねえ」

 

占いねえ。あまり信じられないんだよな。
人知で未来を占えるとはおこがましい思い上がりだと思わないか?

スポンサーリンク

第七章

余計なお世話だが俺のことを心配しての弁なのは間違いない。
密のように甘い言葉しか言わない者は信用するな。ジジイもそう言っていた。

 

第八章

「俺に嫉妬して俺を狙うだけならまだ分かるが」
「他人を巻き込もうとすれば黙っていられねえ」

 

「先に抜いたのはデニスだぜ。それにここは町中じゃない」
「降りかかる火の粉は自分で払わなきゃな」

 

「心配するな。俺にはお前がしてくれるおまじないがあるだろう」
「ちゃんと俺は帰ってくる」

 

「もう謝るのはやめろ」
「大人に甘えるのが子供の仕事だ」

 

第九章

「ただで飯が食えると思ったが、やっぱりお前の作る料理の方が旨いな」

 

第十章

「裏街が絡んでるとなるとやっかいではあるな」
「まあ、今回はトムのお陰である程度身構えることができる。それだけで段違いさ」

 

第十二章

「シーフにとってみれば闇は友ですよ」

 

エピローグ

やれやれ。
物事ってのはうまくいかないようにできているらしい。

 

3巻

第一章

俺はすべての点でそこそこだ。
まさに器用貧乏だ。

 

「バカじゃねえの。こんな柄の悪い神官がいるかよ。もっと人間のこと勉強しとけ」
「この闇の眷属どもめ」

 

第四章

「まあ、俺ほどいかがわしい風体の」
「しかも裏社会のルールに通じている男はそう簡単に見つからないだろうさ」

 

これ以上の要望には応じられない。
仮にそれが善意から出たものであったとしても俺には重荷でしかなかった。

 

だいたい偉くなるってことは、崖っぷちを歩く足元がどんどん狭くなっていくようなものだ。
行動選択の自由は失われ、責任だけが増大する。

 

「金額の問題じゃない」
「俺は子供からは仕事の報酬を取らない主義なんだよ」

第五章

「それで…その様付けはやめないか?」
「親しい間柄だと様とか殿とかない方が俺はいいんだ」

 

第六章

「ここまで上達すりゃ、あとは時間の問題だ」
「生きてさえいればいくらでも強くなれるさ」

 

「あいつはプロだよ。普通の方法で痛めつけても吐かないだろうさ」
「しかし、方法はある。飯がまずくなるだろうから詳細は説明しないけどな」

 

第七章

俺の望み? 改めて考えると何だろう。
未来を思い描く俺の脳裏に浮かぶのはティアナだった。

 

今の俺があるのはティアナのお陰だ。
この娘の『ありがとうございます』の言葉が、俺を光の下に連れ戻してくれた。

 

誰かに感謝されるということがどれほど俺の心を…。

 

第八章

「ああ。こんな女にもう用はない」
「俺にこれ以上関わらなければ、こっちも無視するさ」

 

(寛大?) ふとティアナの顔が浮かんだら激情が流れ出ていっただけだ。
どうも一緒に暮らすうちに感化されたらしい。

 

「俺はお前よりかなり年上だし、いつくたばるか分からない仕事をしている」
「ティアナにはもっとふさわしい相手がいるだろう」

 

「なんだかお前の優しさにつけ込んでいるようで気が引けるんだが」
「俺と結婚してくれないか?」

 

「こうやって二人だけでティアナの作ったものを食べるのは久しぶりな気がするな」
「賑やかなのもいいが、こうしてたまには二人きりというのもいいもんだな」

 

第九章

「実の父に売られる場合だってあるんだ」
「血のつながりにこだわる必要はないと思うがね」

 

俺の人生も捨てたもんじゃないらしい。
辛いことも多々あったが、師と友と、そして未来の妻と、ほぼ最良の人間に恵まれている。

 

第十章

弔うのは、このクズどもを追っ払ってからでも遅くない。
少しぐらい待たせても死人は気にしない。まずは生きている者の心配をしなくては。

 

くそ。余計なことは考えるな。
俺がそうはさせない。

 

酒を飲んで命令するだけか。いいご身分だ。
さて、喚く以外の能力があるか見せてもらおうか。強欲王さんよ。

 

第十一章

一応、まだ俺は生き延びている。
生きてさえいればこれから友人たちに会う機会もあるだろう。

 

「俺はお前が腕の中にいるだけで十分幸せだ」

 

第十二章

指に嵌めたジジイの遺品の指輪が鈍い光を放った。大切な品である。
その一方で俺を縛る鎖の役割も果たしていた。

 

エピローグ

俺はティアナを妻とすることができた。
たったそれだけのことだが、人生に対する心構えが以前とは変わっている。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
アマゾンリンク
酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う 全3巻セット (ノベル)
コミックシーモアリンク
国内最大級の漫画・電子書籍ストア【コミックシーモア】※商品リンク有り※許可が下りていないメディアでの掲載は厳禁※

 

→酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買うのインデックス