「斜陽」の名言・台詞まとめ

まんがで読破「斜陽(太宰治)」の名言・台詞をまとめていきます。

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斜陽

「おむすびがどうしておいしいのか知っていますか?」
「人間の指で握るからおいしいのですよ」(かず子の母)

 

「かず子がいるから…かず子がいてくれるから私は行く決心をしたのですよ」
「(いなかったら)死んだほうがいいのです」(かず子の母)

 

「あの人、名医かもしれないわ…もう病気じゃない」
「神さまが私を一度お殺しになった」
「昨日までの私とは違う私にして、よみがえらせてくださったのだわ」(かず子の母)

 

「ほとんど世の中と離れてしまったような生活──…」
「違う私になってよみがえった──…」(かず子)

 

「お母さまはあんなふうにおっしゃったけれど」
「イエスさまのような復活は所詮人間にはできないのではなかろうか」(かず子)

 

「六年前に私の胸にかかった淡い虹も鮮やかさを増して消えそうにない」
「いつわり──…見せかけの安穏…」
「ああ…あのかたは今、何をなさっているのかしら──」(かず子)

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「私の胸の中に住むマムシみたいにごろごろして醜い蛇が」
「この悲しみが深くて美しい母蛇をいつか食い殺してしまうのではなかろうかと」
「そんな気がした」(かず子)

 

「火事を出すという醜態を演じてから、私の体の血が少し赤黒くなったような気がした」(かず子)

 

「死んでお詫びをするなんてみじめな死に方では死んでも死にきれない」
「今はもう宮様も華族もあったものではないけれど」
「どうせ滅びるなら思い切って華麗に亡びたい」(かず子)

 

「お母様。他の生き物には絶対になくて人間にだけあるものってなんだと思う」
「それはね…ひめごとというものよ」(かず子)

 

「人から尊敬されようと思わぬ人たちと遊びたい」
「けれどそんないい人たちは僕と遊んでくれやしない」(直治)

 

「僕が小説を書けないふりをしたら、人々は僕を書けないのだと噂した」
「僕が嘘つきのふりをしたら、人々は僕を嘘つきだと噂した」(直治)

 

「けれども僕が本当に苦しくて思わず呻いたとき」
「人々は僕を苦しいふりを装ってると噂した」
「どうも食い違う」(直治)

 

「夕顔……ああ弟も苦しいのだろう」
「しかし道がふさがって何をどうすればいいのかわかっていないのだろう……」(かず子)

 

「ただ私自身の生命が」
「こんな日常生活の中でおのずから腐っていくのを予感せられるのがおそろしいのです」(かず子)

 

「私の胸の虹は蛍の光みたいな、お星さまの光みたいな」
「そんなお上品な美しいものではないのです」(かず子)

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「私の胸の虹は炎の橋です」
胸が焼きこげるほどの思いなのです」(かず子)

 

「私のこの胸の炎はあなたが点火したのですから、あなたが消してください」
「はばむ道徳を押しのけられませんか」(かず子)

 

「慕う恋ゆえに破壊しなければならぬのだ。革命を起こさなければならぬのだ」
「私は確信したい。人間は恋と革命のために生まれてきたのだ」(かず子)

 

「世間はわからない──…私にはわからない…わかっている人なんかいないんじゃないの?」
「いつまでたってもみんな子どもです。なんにもわかってやしないのです」(かず子の母)

 

「ああ、お母さまのように人と争わず憎まず恨まず」
「美しく悲しく生涯を終わることのできる人はもう存在しえないのではなかろうか」(かず子)

 

「死んでいく人は美しい」(かず子)

 

「生きるということ、生き残るということ」
「それは大変醜くて血の匂いのする汚らしいことのような気がする」(かず子)

 

「けれど私には諦めきれないものがあるのだ」
「あさましくてもいい。私は生き残って思うことをなしとげるために世間と争っていこう」
「よし、戦闘開始──」(かず子)

 

「私は今こそ、生きていることの侘しさの極限を味わっているような気がした」(かず子)

 

「…死ぬ気で飲んでるんだ。生きているのが悲しくてしょうがない」
「侘しさだの淋しさだの、そんなゆとりのあるものではなくて悲しいんだ」(上原)

 

「自分の幸福も栄光も生きているうちには決してないとわかったとき」
「人はどんな気持ちになるものかね」(上原)

 

「努力…そんなものはただ飢餓の野獣の餌食になるだけだ」
「みじめな人が多すぎるよ」(上原)

 

「姉さんダメだ、先に行くよ」
「僕という草はこの世の空気と陽の中に生きにくいんです」
「今まで生きてきたのもこれでも精一杯だったのです」(直治)

 

「姉さん、僕たちに罪があるのでしょうか」
「貴族に生まれたのは僕たちの罪でしょうか」(直治)

 

「姉さん、僕には希望の地盤がないんです」(直治)

 

「この世に戦争だの平和だの貿易だの組合だの政治だのがあるのはなんのためだか」
「ころごろ私にもわかってきました」
「女がよい子を産むためです」(かず子)

 

「恋しい人の子を産み育てることが、私の道徳革命の完成なんです」(かず子)

 

「犠牲者…道徳の過渡期の犠牲者。あなたも私もきっとそれなのでございましょう」
「今の世の中で一番美しいのは犠牲者です」(かず子)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
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