「響け!ユーフォニアム」黄前久美子(おうまえくみこ)の名言・台詞まとめ

アニメ「響け!ユーフォニアム」黄前久美子(おうまえくみこ)の名言・台詞をまとめていきます。

響け!ユーフォニアム

1話

「金だ…ダメ金だけど、金」

 

「わざわざ同じ中学の子が少ないこの学校を選んだのは」
「憧れのセーラー服の高校がここだけだったのと」

 

「いろんなことを一度リセットしたかったから」

 

「(この学校の吹部って)上手くないよね」

 

「吹奏楽のコンクールは金・銀・銅の3つの賞があって」
「金賞の中から代表が選ばれるんだけど、選ばれなかった金を”ダメ金”って言うの」

 

「はぁ~、なんでだろう…高坂さんがいた」
「上手いから、洛秋とか六華とかに行ってると思ってた」
「ぬかった…」

 

2話

「も~、葵ちゃんのせいだよ」
「結局ユーフォによろしくだよ」

 

「私、きっとどこかで”自分は悪くない”って思ってるんだよ」
「だから謝るのも嫌で」

 

「だったら気にしなきゃいいのに、それも嫌で…」

 

「だからややこしくなるんだよ、大人はズルいよ」

 

「(高校もユーフォ?) そうだよ」

 

「交わした言葉はそれだけで…」
「でもなぜか、私はホッとした」

 

3話

「『新世界より』」
「ドヴォルザークがアメリカにいる時に、故郷のボヘミアを思って作った曲なんだって」

 

「まだ何もない新しい世界で」

 

4話

「あ…ダメだ」
「また後悔するかも」

 

「この間…この間練習がなくなった日、ドヴォルザーク吹いてたの、あれ高坂さんだよね」
「すごく元気出た!」

 

「私も頑張らなきゃって思った」
「だから、ありがとう」

 

「どうしよう…今のは絶対引かれた」
「だけど、なんだかそれは不思議と嫌な気分ではなくて、少し気持ちよかった」

 

「今までの自分達のやり方をほとんど否定されたことによる」
「滝先生への不満はとても大きかった」

 

「だけど、そのエネルギーが部員達の団結力へと形を変えていった」

 

「その挑戦的で屈託のない笑顔を見て、私もみんなも気がついた」
「この先生は…本気だと」

 

5話

「嘘!? 胸囲が去年と同じ、全く変わってない」

 

「あ…おい、久美子! あんたもう高校生だよ!」
「春になったら大っきくなって、すっかり大人になるんじゃなかったの?」

 

「あの”海兵隊”の合奏以来、この部の空気は明らかに変わった」
「”やってもどうせ同じだ”から、”頑張ればよくなる”に変化したのだ」

 

「人は単純だ」
「見返りがあると分かれば頑張るようになり」
「頑張ってよくなれば、さらに頑張ろうとする」

 

「その微笑みは謎ステップより謎すぎたけど、なぜかちょっとだけ嬉しかった」

 

「その時気づいた、私はもうスタートしていることに」
「そして今、後悔していないことに」

6話

「という”粘着イケメン悪魔”のあだ名にふさわしい滝先生の意地悪なひと言に」
「反論できる者はなく、オーディションは行われることになった」

 

「高坂さんらしいね」

 

「(なぜ心配した?) それは…なんか思い出しちゃって」
「上手く吹けないのって、周りが思ってるよりずっとつらいと思うんです」

 

「今はまだ覚えることも多いからそこまで意識していないかもしれないけど」
「何かキッカケがつかめないと、嫌になっちゃうんじゃないかなって」

 

8話

「(前より上手くなってる?) うん…でも、もっと上手くなりたいね」

 

「整理すると、葉月ちゃんは秀一を”あがた祭り”に誘いたくって」
「秀一は”あがた祭り”に…なるほど」

 

「へえ…これはまた厄介な」

 

「高坂さんの真っ白いワンピースと、少しひんやりとした青い空気に見とれて」
「私の頭の中は雪女のお話でいっぱいになった」

 

「不安を感じながらも、その美しさに惹かれ命を落としてしまう気持ちというのは」
「こういうものなんだろう」

 

「何それ? なんかエロい」

 

「高坂さん、ねじれてるよ」

 

「うわぁ…地面が星空みたいだ」

 

9話

「(落ち込んでる?) 葉月ちゃん、元気でいたいんだよ」
「いつも通りでいたいんだと思う」

 

「だからミドリちゃんも私も、いつも通りがいいよ」

 

「(大人っぽくなった?) 多分それは、あの麗奈との夜があったからで」

 

「自分でも処理しきれないような、意味不明な気持ちと戦いながら」
「どんどん前に進もうとする麗奈の姿に、私は感動したんだ」

 

「みんな吹きたいんだ、コンクールに出たいんだ」
「そんな当たり前のことを、私はやっと理解した」

 

「同時に…先輩達と競い合わなければいけないことを、怖いと思った」

 

「自分の番が長かったのか短かったのかは、よく分からなかった」
「緊張からの高揚感で破裂しそうな心臓を抱えたまま…私は、音楽室をあとにした」

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10話

「オーディションである以上、上級生が落ちて下級生が受かることは」
「決して珍しいことではない」

 

「だからといって、全ての人が結果を素直に受け入れるかというと」
「それはまた別の問題で…」

 

「人の心は複雑だ」

 

「いや、麗奈ってかわいいなあっと思って」

 

「でも、その時はまだ分かっていなかったのかもしれない」
「強くあろうとすること、特別であろうとすることが、どれだけ大変かということを」

 

11話

「(負けたら?) 麗奈…嫌だ…嫌だ!」

 

「麗奈は特別になるんでしょ」
「麗奈は、他の人とは違う」
「麗奈は、誰とも違う」

 

「人に流されちゃダメだよ」
「そんなのバカげてるでしょ!?」

 

「(悪者になる?) いいよ! その時は私も悪者になるから!」

 

「香織先輩より、麗奈の方がいいって」
「”ソロは麗奈が吹くべきだ”って言う!」
「言ってやる!」

 

「(本当に?) 多分…」

 

「もしも裏切ったら、殺していい」

 

「(本気?) 麗奈ならしかねないもん、それが分かった上で言ってる」

 

「だってこれは…愛の告白だから」

 

12話

「私、上手くなりたい」
「麗奈みたいに」

 

「私、麗奈みたいに特別になりたい」

 

「よし! もう大丈夫」
「平気、平気。鼻血止まったし、吹いてれば治る」

 

「月か…よく分からないけど」
「でも、上手くなりたいっていう気持ちは前よりも強くなった」

 

「熱いのか、冷めているのか、そもそも今までの自分はどんなだったのか」

 

「とにかく、あのオーディションの麗奈を見て、あの音を全身で受け止めてしまってから」
「私は完全に冒されてしまったのだ」

 

「上手くなりたいという熱病に」

 

「(出来ますか?) はい! 出来ます!」

 

「その指、息の強さとタイミング」
「求めるべき音はちゃんと頭で鳴っているのに、実際にその音が出ないもどかしさ」

 

「次々と、確実に狙った力加減で、狙った息の強さで」
「狙った音をリズムに合わせて出していくことが、いかに難しいか…」
「私は思い知らされていた」

 

「それは、一瞬だった」
「反論の隙も猶予もなく、先生はそれだけ言うと、すぐ演奏に戻った」

 

「そう…これは関西大会進出をかけた、戦いなのだ」

 

「悔しい…悔しくて、死にそう」

 

「その時、私は知った」
「そのつらさを…」

 

「あの時、麗奈がどんな思いでいたかを…私は知ったのだ」

 

「ある! 意味あるよ!」
「だって、私ユーフォ好きだもん!」
「私、ユーフォが好きだもん!」

 

「努力した者に神様が微笑むなんて嘘だ」
「だけど、運命の神様がこちらを向いてウインクをし…」

 

「そして…次の曲が始まるのです」

 

13話

「何言ってるんですか?」
「今日が最後じゃないですよ」
「私達は全国に行くんですから」

 

「”全国に行けたらいいな”…」
「中学生の頃からそう思ってた」

 

「だけどそれは、口先だけの約束みたいなもので」
「本当に実現させようなんて一度も思ったことなかった」

 

「だって、期待すれば恥をかく」
「叶いもしない夢を見るのは、バカげたことだって思ってたから」

 

「だけど…願いは口にしないと叶わない」
「絶対、全国に行く!」

響け!ユーフォニアム2

1話

「なんだか、まだ信じられないっていうか…実感ないっていうか…」

 

「北宇治高校は、吹奏楽コンクール京都府大会で金賞を受賞した」
「それだけではない、代表として関西大会への出場も決まったのだ」

 

「(スケジュール) 何も書いていなくても練習するのが当たり前」

 

「空白の目立つ予定表は」
「このあとも夏休みとは程遠い生活が待っていることを意味していた」

 

「みんな、それだけ大会に懸けていた」
「関西に行けたという事実が、全国を夢から現実のものにしていた」

 

「でも、好きなのにみんなと演奏できないってもどかしいんじゃないかな」

 

「(考え方) 麗奈だね」

 

「全国に行ったら特別になれるのかな?」

 

「この時間は永遠ではない」

 

「大好きな友達ともいつか離ればなれになって」
「どんなに願っても全ては瞬く間に過去になっていく」

 

「今というこの瞬間を容器に詰め込んで冷凍保存できればいいのに」
「そうすれば、怖がることなんて何もないのに…」

 

2話

「私も来年は成長して、このくらいの水着を…」

 

「し…仕方ないことだと思います」
「北宇治が全国を目指している以上、学年に関係なく上手い人が吹くのが当然だと思います」

 

4話

「言葉が出てこなかった…」
「こんな理由で、楽器をやっている人がいるなんて…思いもしなかった」

 

「麗奈って、マジ麗奈だよね」

 

5話

「(全国) ちゃんと言葉にしなくちゃね、葉月ちゃんみたいに」

 

「うん、行く…全国に」

 

「吹奏楽コンクールは年に一度」
「その一度の大会を目指して、私達は朝も放課後も夏休みも、汗と涙を枯れるほど流して」
「休むことなく練習した」

 

「たった12分間の本番のために」

 

「おそらく今、本当に冷静でいられる人なんて、1人だっていやしない」

 

「(私のため?) 滝先生の方がいいんじゃない?」

 

「先輩…コンクールはまだ嫌いですか?」

6話

「また明日から練習だね」

 

「変な感じ。もう秋なのに、まだ大会の練習してるなんて」
「不思議だね」

 

「私ね…滝先生が顧問でよかった」

 

7話

「あすか先輩は分からないよ…」

 

8話

「そんなことないよ…そんなこと、ないでしょ」

 

9話

「悔しくて…」
「(何が?) 分からない」

 

「夏紀先輩の譜面には、あすか先輩の字でたくさんのアドバイスが書かれていた」
「まるで遺言みたい…そう思った」

 

「えっ? ”あすか先輩を連れ戻すぞ大作戦”?」
「なんですか? その作戦…」

 

「(作戦名は香織先輩が?) す…素敵な作戦名ですね…」

 

「嫌いじゃないって言いましたけど…」
「嫌いなんですよね? お母さんのこと」

 

「私! あすか先輩のユーフォが好きです!」

 

「合宿の朝先輩、1人で吹いてましたよね」
「あの曲聴いて思ったんです」
「私、この音が好きだって」

 

「どうしてですか?」
「私、大好きですよ! あの曲」

 

「あったかくて、なんか優しくて…ずっと聴いていたいです!」
「今、吹いてほしいくらい!」

 

「(積極的?) あすか先輩が、いつもと違うんですよ」

 

10話

「(あすか先輩) コンクールに出て下さい」

 

「少なくとも低音パートのみんなや夏紀先輩は」
「絶対あすか先輩に出てほしいって思ってます」

 

「言い切れます!」

 

「だったらなんだって言うんですか!」
「先輩は正しいです!」
「部のこともコンクールのことも全部正しい!」

 

「でもそんなのはどうでもいいです」
「あすか先輩と本番に出たい…私が出たいんです!」

 

「子供で何が悪いんです!?」
「先輩こそなんで大人ぶるんですか?」

 

「全部分かってるみたいにふるまって、自分だけが特別だと思い込んで」
「先輩だってただの高校生なのに!」

 

「こんなののどこがベストなんですか…」

 

「我慢して諦めれば丸く収まるなんて、そんなのただの自己満足です!」

 

「おかしいです…待ってるって言ってるのに」
「諦めないで下さいよ…」

 

「後悔するって分かってる選択肢を、自分から選ばないで下さい」

 

「諦めるのは最後までいっぱい頑張ってからにして下さい!」

 

「私はあすか先輩に本番に立ってほしい!」
「あのホールで先輩と一緒に吹きたい!」
「先輩のユーフォが聴きたいんです!」

 

「先輩…顔、見てもいいですか?」

 

「おかえりなさい」

11話

「だって、分かるわけないよ」
「普通に話してただけで特に何もしてないし、何も言ってないし」

 

「(どうして隠してた?) 傷つけたくなかったから」

 

「こんなこと言うと、また性格悪いって言われるかもだけど…」
「もう奥さん、いないんだよ」

 

「(金賞)取ろう、絶対」

 

12話

「(不安?) コンクールが終わるのが怖いのかも」

 

「大丈夫、みんな告白だと思ってないから」

 

「お姉ちゃん! 私、ユーフォ好きだよ」
「お姉ちゃんがいたから私、ユーフォ好きになれたよ」

 

「お姉ちゃんがいたから…吹奏楽、好きになれたよ!」

 

「お姉ちゃん…大好き!」

 

13話

「やっぱりまた全国に行きたい」
「金賞取りたい…後悔したくない」

 

「(恋の相談?) そうです」

 

「私…先輩のこと苦手でした」

 

「先輩だし、同じパートだから思わないようにしてましたけど」
「なんか難しい人だなあってずっと思ってました」

 

「もしかしたら、嫌いだったかもしれません」

 

「分かってないです!」
「だって今は…大好きですから」

 

「あすか先輩、絶対本心見せてくれなくて」
「いつも上から見下されてるようで」
「友達のことどうでもいいとか言うし…」

 

「でも…でも今は寂しいです…」
「先輩が吹くユーフォ、もっと聴いていたいです」

 

「私、あすか先輩みたいなユーフォが吹きたい…」

 

「さよならって言いたくないです」

 

「いつだったか、あすか先輩が聴かせてくれた曲」
「そのタイトルを、私はその時初めて知った」

 

「”響け!ユーフォニアム”」
「その音の温かさを、私はいつまでも忘れない」

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劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜

「(クラス替えがない?) ちょっとうらやましいかも」
「だって”友達いるかなあ?”とか毎年思うし」

 

「今のなんかすごい麗奈っぽい」

 

「面倒くさいなあ、1年生!」

 

「(新入生担当?) だから頑張ってるよ」
「だけどさあ、ナイーブっていうか神経質っていうか」

 

「なんか嫌な予感しかしない…」

 

「なんだあいつ(秀一)ら!?」
「1年生…なんとかしなくちゃねえ」

 

「さっちゃんは残って練習タイプなの」
「だから葉月ちゃんとかみんな共、どんどん仲よくなっちゃって…」

 

「もちろん、低音のみんなはそんなこと(孤立)望んでないよ」
「でも美玲ちゃんが1人で追い詰められてるような気がして、なんか心配で…」

 

「結局問題は解決されていないっていうか…」
「そもそも奏ちゃん、それを分かって行動しているような…」

 

「最初からず~っとああなんだよね」
「本音を隠してるっていうか…」
「こっちが何を期待しているのか分かって先回りしてるっていうか…」

 

「正直に言えば、一緒にいる時間が長い人の方が好感が持てるよ」

 

「でも、部活的な観点で言えば」
「演奏能力があって短時間で成果を出す方が優秀とも言える」

 

「どちらもいいところがあって、私はどっちも好きだよ」

 

「(ズルい?) そう言ってもらって構わない」
「でもこれが、正直な私の気持ちだから」

 

「あすか先輩ならどうするんだろ…」

 

「みんな美玲ちゃんのことは認めてる」
「後藤先輩も梨子先輩も…私も」

 

「美玲ちゃんは勝手に決めつけて壁を作ってるだけだと思う」
「みんな仲よくなりたいと思ってるよ」

 

「(どうしたら?) う~ん、まずは”みっちゃん”って呼んでもらったら?」
「それだけで通じると思うよ、あとは何も言わなくても」

 

「みんな美玲ちゃんの気持ちは、分かってると思うから」

 

「美玲ちゃんは変わりたかったんじゃないかな」
「ホントはみんなと仲よくなりたいって」

 

「将来なんて言われても分からないです」

 

「(いきなり?) それ、こっちの台詞だから!」

 

「(そういう流れ?) なってない!」

 

「なんかあったの、中学の時」
「でなかったらあんな考え方絶対にしない」

 

「そうだね、そういうところが自分にあるのは認めるよ」

 

「でも、それでいいなんて思ってないよ」
「むしろ嫌だなって思ってる」

 

「(どうして?) 上手くなるのに、邪魔だからかな」

 

「私ね、上手くなりたいんだ…ユーフォニアム」

 

「(上手くなってどうする?) そんなの考えたことない」

 

「(何もないかも?) そんなの当たり前だよ!」

 

「一生懸命頑張って、努力して、努力して努力して」
「でも結局ダメだったなんて誰にでもあることだよ」

 

「そんなことばっかりだよ!」

 

「いつだって頭をよぎるよ」
「やってもダメかもって、叶わないかもって」

 

「こんなに練習して、結果が出なかったらどうしようって!」
「上手くいかなくて後悔したらどうしようって!」

 

「でも、私は頑張れば何かがあるって信じてる」
「それは絶対無駄じゃない」

 

「そして、うちの部は全国を目指してる」
「もしも奏ちゃんが私や夏紀先輩より上手なら、北宇治は奏ちゃんを選ぶべきなんだ!」

 

「やってみなよ」
「オーディション、全力でやってみなよ」

 

「少なくとも私と夏紀先輩は絶対、奏ちゃんのこと守るから」
「だって、奏ちゃん頑張ってきたんだもん」

 

「頑張ってきたから、あんなに上手く吹けるんでしょ?」
「ずっとずっと、頑張ってきたから…」

 

「いろいろ考えたんだけど…やっぱり私、いろんなこと同時に出来ない」
「だから秀一とは距離を置く」

 

「もし来年、部活が全部終わって、それでも私と付き合っていいって思うなら…」
「もう一度それを渡してほしい…ごめん」

 

「(熱心に? 真剣に?) まさか…吹き始めたのは小学生の頃だけど」
「惰性だったりなんとなくだったり…真剣になったのは高校からかも」

 

「中学最後のコンクールの時ね、私泣けなかったんだ」
「ダメ金でよかったって、ホッとしてた」

 

「でもその時、隣で大泣きしてた子がいたの」
「もう周りが引いちゃうくらい悔しいって泣いてて…」

 

「うちのトランペットのエースなんだけどね」

 

「そう…それが多分…私の始まり」

 

「ねえ、奏ちゃん」
「悔しい?」

 

特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~

「北宇治高校2年吹奏楽部部長」
「黄前久美子、まだ慣れない…」

 

「なんか(私の案で)決まってしまった」
「う~ん…とはいえ不満は出る時には出るし、しっかり前もって説明して…」

 

「部長の仕事に自分の練習、今はまだいいけどなあ」
「ああ…コンクールの時期が来たらと思うと」

 

「自分より優れた相手に嫉妬しない性格というのは」
「果たして長所なのか短所なのか」

 

「何か言うべきか」
「そんなちょっとしたことで部長として何が正しいか考えてしまう」

 

「何か凝り固まっていく感覚が恐ろしくもあり」
「まだ未熟だと言い聞かせるので精いっぱいだった」

 

「まだまだだな…」

 

「嫌だよ、そりゃ」
「だって1番がいいでしょ…麗奈に選ばれるなら」

 

「私も麗奈と一緒にやりたいなって思っていたよ」
「誘ってくれてありがとう!」

 

「もし来年、私より上手い子が入ってきたら麗奈はどうするんだろう」
「一瞬頭をよぎったその疑問に私は蓋をした」

 

「(厳しすぎる?) ううん、麗奈の言ってることは正しい」

 

「けどそれだけに言われた方は追い詰められちゃうところもあるから」
「ちょっと視点変えてあげるのもいいかなって」

 

「私はいいと思うよ、麗奈は麗奈のままで」

 

「葉月ちゃんはしっかり聴きすぎて遅れてるのかも」

 

「楽器って、息吸って鳴るまでのタイムラグがあるでしょ?」
「その計算が抜け落ちてる?」

 

「(計算?) いちいちっていうか体感かなあ」
「基礎練習の時から意識してると」
「自分の意思と楽器の出る音がピッタリ重なる時があるから」

 

「自分にとって当たり前のことでも」
「ほかの人にとってはそうじゃないって意外と多いからね」

 

「純粋にアンサンブルを楽しみにするのって、部長としての自覚が足りないのかな」

 

響け!ユーフォニアム3

1話

「2年生の秋、先輩の引退と共に私は北宇治高校吹奏楽部部長に任命された」
「いつか慣れるだろう…慣れるはずだという願いも虚しく時は過ぎ…」

 

「そして、どこかフワフワして落ち着かないまま…」
「私の3年生は始まってしまった」

 

「とにかく大変なんだよ毎年、低音の勧誘」
「ただでさえ人気ないし」

 

「(ざっと30人?) 相変わらずトランペットは世界が違うなあ」

 

「私も去年、関西で負けた時思った…追いついたって」
「私も…ちゃんと悔しいって」

 

「ダメ金なんかじゃ喜べない」
「全国金取らなきゃ、この悔しさは消えないんだって」

 

「では今日はこれから、この部の活動方針を決めたいと思います」
「北宇治高校吹奏楽部では毎年、活動の目標を自分達で決めることにしています」

 

「結果を求めて厳しい練習に励むか、結果よりも部活を楽しむことに重点を置くか」
「具体的に言えば…これ(全国大会金賞)を目指すかどうかということになります」

 

「毎年、最初に多数決で決めています」
「自分の気持ちに正直に、後悔のないよう選んで下さい」

 

「全員、ただの1人も欠けることなく一致してほしい」

 

「では満場一致で今年の北宇治高校吹奏楽部は、全国大会金賞を目標とします!」

 

2話

「想像してみたの、全国で北宇治が演奏するところ」
「その最初の一音は何がいいかなって」
「クラリネット」

 

3話

「大人になるって大変そう…」

 

「麗奈は麗奈で一生懸命レベル上げようとしてるんだもんね」
「みんな上手くなりたいんだよね…」

 

「ううん…ありがとう」
「サリーちゃんのおかげで、まだ1人も辞めてないよ」
「全員いる、1年生だって抜けてない」

 

「正直言うとね…私も思った」
「初心者の子は別にした方がいいんじゃないか」
「練習方法を変えた方がいいんじゃないかって」

 

「でも部員全員程度の差こそあれ」
「上手くなりたいって気持ちはあると思うんだよね」

 

「たかが部活でって言う人もいるかもしれない」
「でも始めた以上、私達は高校生活の大半を部活に費やすことになる」

 

「だったら後悔したくないし、してほしくない」
「やってよかったって思ってほしい」

 

「その思いは全員一緒、水を差しちゃいけないと思うんだよね」
「だからきっとサリーちゃんの気持ちで、みんな励まされてると思うよ」

 

「吹奏楽部ってさ人多いし、初心者も経験者もいて考え方もいろいろあって」
「どれか1つだけが正解って見つけるのはすごく難しいなって…」

 

「そうなんだよね。だから部長って多分」
「そんなみんなのいろんな気持ちまとめるためにいるんじゃないかって…思う」

 

「だからそう、全部…私のところに持ってきて」

 

「でもちゃんと話せばなんとかなるんじゃないかって私は思ってる」
「だって…目指してる場所は同じだから」

 

4話

「麗奈のドラムメジャーもよかったよ」
「初めて、あすか先輩を超えた人見た気がした」

 

「大変だよね、先輩って」

 

「話すべきだろうか、話さない方がいいのだろうか」
「迷っていること自体が何かとてもズルいことのような気がして」

 

「私は何も言えないままミドリちゃんと別れた」

 

「(なんでも知ってる?) 知らない方がいいと思うことも多いけど」

 

「気持ちは演奏に出るよ」

 

「私はこのメンバーで、コンクールで最高の演奏をしたい」
「この3年間で、1番って胸張れる演奏をしたいと思っているから」

 

「だから求君にも北宇治のために、いい演奏をしてほしいって…それだけ」

 

5話

「(音大?) 私、自分が音楽を仕事に出来ると思ってないんだけど」
「というより大人になって働いてる自分が想像できない…かな」

 

「年に一度だけの吹奏楽コンクール、そこに出場するメンバーを決めるオーディション」
「それは部員が1番気にしている行事の1つだ」

 

「麗奈の言葉にその事実を思い出し」
「私の頭から”進路”という言葉は砂のように消えていった」

 

「学年に関係なくオーディションでメンバーを選ぶ」
「改めてそれが簡単でないことを痛感していた」

 

「正直、音大はないかなって思ってる」
「大人になっても演奏を続けていたいって人が行くべき所だと思うから」

 

「(普通の大学?) それが普通なんだと思う」
「私みたいに目標がない人間にとっては」

 

「でも、それはそれで嫌なんだよね。中学の頃の私に戻っちゃいそうで」
「特に目標もなく、言われたまま流れに乗って、こんなもんかって毎日過ごして」

 

「保留にするのは簡単だけど、それはきっとダメなんだよ」
「なんか見つけなきゃ…」

 

「麗奈は、今の私達って特別だと思う?」
「(特別) うん…だから」

 

6話

「脳裏に浮かんだのは、あの時のことだった」
「あれは決して間違ってなんかいない」
「けれど、どう話せばそれが伝わるのか?」

 

「あの時と同じことが起きたら、私はどうするのだろう」
「止めるのだろうか? それとも…」

 

「ホッとした。いつもどおりの綺麗な音色が響いたことに」
「そしてなぜか…気合いが入った」

 

「今年が…最後なんだ」

 

「私も意外だとは思った」
「けど滝先生は常に全体を見て、どうすればいい演奏になるか考えてると思う」
「私はその判断を信じるべきだと思ってる」

 

「自分の意見を言ってくれる後輩はすごく貴重なんだよ」
「また気になることがあったら話してね」

 

「大会ごとにオーディションがある」
「そのたびに不満や不安が出る」
「それをなだめまとめていかなくてはならない」
「そう思うと胸が痛かった」

 

7話

「高校3年間、夏休みに入っても待っているのはひたすら練習の日々」
「そんな中でも練習のない本当の休みといえるのは、お盆のたった3日だけだった」

 

「(大学説明会) パない…精神的ダメージが…パない」

 

「どうしてそんなに(進路を)簡単に決められるのか、自分がおかしいだけなのか」
「でも”これこそ私がなりたいものだ”なんてものが突然見つかるとは思えず」

 

「だからといって、なんとなくで決める気にはどうしてもなれなかった」

 

「その言葉を聞いて、ぼんやりとした苦手意識の正体が分かった気がした」
「この子は…黒江真由は、中学の時の私を思い出させるのだ」

 

8話

「私が入学した時は北宇治にもそういう空気はあった」
「下級生は上級生に遠慮した方がいいとか、頑張った人に譲るべきだ…とか」

 

「それでも頑張ってみんなで変えてきたから今の北宇治があると思う」
「それは全員分かってる」

 

「最近思うようになった」
「知らない方がいいことも…あるんだって」

 

「そういえば私…最後なんだ、合宿」

 

9話

「この怒りにも似た感情は何に向けられたものなのか?」

 

「自分に向けてなのか?」
「真由ちゃんに向けてなのか?」
「それとも、別の何かに向けてなのか…」

 

「(大人気なかった?) 大人だとか全然思ってないし」

 

「(言い訳?) 私は…そうは思わない」
「これだけ部員から疑問の声が出ているものを、部長として無視は出来ないよ」

 

「少なくとも…今回の件に関しては、滝先生を全面的に信じていると言ったら嘘になる」

 

「きっと、明日から一緒に学校に行くことも、話すことも当分ないのだろう」

 

「そう思いながら、”さよならではないだけマシか”…と」
「私はどこか他人事のように思っていた」

 

10話

「そうだ…”全国金を取りたい”と言ったのは、私達なのだ」

 

「あすか先輩に伝えて下さい」
「”響きました”って」

 

「ギリギリだけど、本番前にみんなに話してみます」
「私の思ってること」(幹部ノート)

 

「正直に…言葉にして…」
「全部…ぶつける!」

 

「今さら謝られても、納得できない人だっていると思います」
「でも…それでも私は北宇治で全国金を取りたい!」

 

「わがままかもしれない」
「でもここにいるメンバーと、不満も戸惑いも全部吹き飛ばす最高の演奏をして」
「全国に行きたいんです!」

 

「1年間、みんなを見ていて思いました」
「こんなに練習しているのに上手くならないはずない!」
「こんなに真剣に向き合ってるのに響かないはずない!」

 

「北宇治なら取れる! 私達なら出来るはず! だから自信を持って!」
「今までやってきたことを信じて…だからえっと…私が伝えたいことは…」

 

11話

「”全国大会に進めてよかったです”」
「そう素直に言えない自分がいた」

 

「でも今の私があるのはそのわがままのおかげだから」

 

「上手くなりたい…そう思ってずっと吹いてきた」
「麗奈みたいに悔し涙を流せるくらいまで打ち込んでみよう…」
「そう思って吹いてきた」

 

「麗奈は今でも少しも変わらず、あの時のままだ」
「何1つブレることなく、まっすぐなあの時のままだ」
「でも、私は…」

 

「いいよね」
「卒業しても、ああいう関係」

 

「私、やっぱり音大には行かない」

 

「平気だよ、私達は変わらない」

 

「麗奈は特別だから」
「私にとって唯一変わらない、私の特別だから」

 

12話

「これが、高校最後のオーディションだ」
「今は余計なことを考えるな」

 

「全力で吹くだけだ」
「今までやってきたことを全部…ぶつける」

 

「(再オーディション) それなら1つお願いがあります」
「音だけで判断できるよう、どちらが吹いているか分からない形にして下さい」

 

「お…大人ってすごいですね」

 

「奏ちゃん、ちゃんと聴いてほしい」
「それで、いいと思った方に入れてほしい」

 

「コンクールメンバーじゃなくてもみんなと楽しく吹ければいい」
「でも、わざと下手には吹けない」

 

「頼まれて辞退は出来ても、自分から降りることはしたくない」
「演奏に嘘はつきたくない」

 

「知ってるよ」
「少なくとも真由ちゃんの演奏は…どうでもいいって思ってる人の演奏じゃないよ」

 

「ここはね、2年前麗奈がソロをかけてオーディションした場所なんだ」
「私と麗奈はその時誓った」

 

「音で決めるべきだ、上手い人が吹くべきだって」
「あの時の気持ちを、3年間信じてきたことを裏切りたくない」

 

「これは私のわがまま」
「だから今日、私は私の全てで吹くだけ」

 

「同情も・心配も・遠慮もいらない」
「真由ちゃんも、自分の信じるもののために吹いてほしい」

 

「(どんな大人に?) 私は…私も、そんな人になりたいです!」

 

「これが! 今の北宇治のベストメンバーです」
「ここにいる全員で決めた、言い逃れの出来ない最強メンバーです!」

 

「これで全国へ行きましょう」
「そして、一致団結して! 必ず、金を…全国大会金賞を取りましょう!」

 

「だって、麗奈は…特別だから」
「きっと曲げない…麗奈は最後まで貫いたんだよ」

 

「私はそれが何より嬉しい」
「それを誇らしいって思う自分に胸を張りたい」

 

「でも、そんな麗奈だから」
「実力で勝ちたかった…それで、最後は麗奈と吹きたかった」

 

「私…私…こんなにも…死ぬほど悔しいーーっ!」

 

「私…私…この気持ちも、頑張って誇りにしたい!」
「どんなに離れてても、麗奈と肩を並べられるように…」

 

13話

「うん、これからはみんなに(響け!ユーフォニアムを)吹いてほしい」
「ずっと、つながっていってほしい」

 

「大丈夫、麗奈は誰にも負けないよ」

 

「いろんなことがあったこの3年間…」
「思い出せばどれも特別で、大切な時間だった」

 

「つらかったことも悲しかったことも嬉しかったことも」
「それがどんな結果をもたらそうと…もう何も悔いはない」

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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