アニメ「わたしの幸せな結婚」の名言・台詞をまとめていきます。
目次
→わたしの幸せな結婚(一期、1話)
→わたしの幸せな結婚(一期、7話)
→わたしの幸せな結婚(二期、14話)
→わたしの幸せな結婚(二期、20話)
わたしの幸せな結婚
1話
「桜吹雪は、頬を濡らす雨…はらはら舞う雨の中で、私は1人泣いていた」(斎森美世)
「春の暖かな日差しも、夏の木漏れ日も、秋雲の切れ間から差す光や」
「粉雪に反射する朝日も、私を照らしてはくれなかった」(美世)
「幸せなんて知らなかった」
「一縷の希望も、いつも目の前で消えてしまったから…」(美世)
「ずっとそう思って生きてきた」
「この世界に、私は必要のない存在なのだと…」(美世)
「あの日、あのお方と、出会うまでは…」(美世)
「ご希望とあらば、いつでも持ってきてあげるよ」
「これで美世が笑顔になるのなら、安いものさ」(辰石幸次)
「こんな僕だけど、いつだって美世の力になりたいんだ」
「君のために…君がずっと笑っていられるように」(幸次)
「使用人同然の私に、家にいろだなんて…」
「心配しなくても、私がこの家の敷地の外に出ることなんてあるわけないのに…」(美世)
「”もしかしたら”なんて考えてはダメ」
「きっと悪い話に決まってる」(美世)
「幸次さんとの縁談…期待してはいけない」
「そう思っているはずなのに…」(美世)
「覚悟していた」
「使用人同然の私が、結婚できるわけがないって…」(美世)
「この家で存在を許されて穏やかに過ごせる日々が」
「そんな簡単に私のもとに訪れるわけがないって…」(美世)
「幸次さんが謝ることではありません」
「ただ、運が悪かっただけですから」(美世)
「恨むだなんて…そんな気持ちはとうに忘れました」(美世)
「私、とうとう帰る家も思い出さえも失ってしまったのね」(美世)
「いつまでそうしているつもりだ?」
「謝れとは言っていない」(久堂清霞)
「この日、このお方と出会ったことで、まるで雪の中で芽吹いた花のように」
「私の閉ざされた人生は…再び動きだしたのでした」(美世)
2話
「いいか、ここでは私の言うことには絶対に従え」(清霞)
「私が出ていけと言ったら出ていけ、死ねと言ったら死ね」
「文句や反論は聞かん」(清霞)
「坊ちゃんはいろいろとよくない噂があるようですけれど」
「本当はお優しい方なのですよ」(ゆり江)
「上等なお布団…もっと罵られたり蔑まれるかと思った」
「いきなり追い出されることも覚悟していたのに…」(美世)
「きっと旦那様は、私が斎森家の娘だから異能を持っていると思っているはず」
「だとしたら…」(美世)
「ああ…もうあの家ではないのだった」
「この家では、ちゃんと役に立たないと…」(美世)
「お食事の支度はこのゆり江の仕事なのですが」
「見てのとおりもうこんなしわくちゃの婆ですから」
「お手伝いをしていただけて本当に助かりましたよ」(ゆり江)
「ゆり江、人前で”坊ちゃん”と呼ぶのはやめろ」(清霞)
「お前、先に食べてみろ」
「食べられないのか?」(清霞)
「毒でも盛ったか?」
「分かりやすいことだ」(清霞)
「こんな何が入ってるかも分からないものは食えん」
「片付けておけ」(清霞)
「次はもっと上手くやることだ」(清霞)
「よかれと思って取った行動は、予期せず大きな失敗を招いてしまったのでした」(美世)
「時代の流れと共に異形は数を減らし、今や異形討伐の出動もわずかだ」
「だからこそ、いざ事案が発生した時には大きな被害と混乱が予想される」(清霞)
「諸君には先陣を切って異形と戦う、強い覚悟を期待する」(清霞)
「ゆり江があそこまで言うのは珍しい」
「全く…ほかのことを考えるなど、我ながらたるんでいるな」(清霞)
「ここに来て早々に失敗してしまうだなんて…」
「旦那様が噂どおりの人ならば、もうこの家にはいられないかもしれない」(美世)
「もし久堂家に追い出され、美世が路頭に迷うようなことがあれば」
「その時は僕が、美世の居場所にならなければ」(幸次)
「別にお前を本気で疑ったわけではない」
「見知らぬ者の飯を食う気にならなかっただけだ」(清霞)
「今のは謝るところではない」
「お前は、息をするように謝るのだな」
「なぜだ?」(清霞)
「謝るな」
「謝罪はし過ぎると軽くなる」(清霞)
「今朝は食べずに残して悪かった」(清霞)
「明朝、ゆり江は少しばかり遅れるらしい」
「明日の朝食は頼む」(清霞)
「無論、本当に毒を入れるならば容赦しないが」(清霞)
「旦那様からせっかくいただけた機会…」
「明日は絶対に失敗できない」(美世)
「私なんかが作った料理を、本当に食べてもらえるのかしら」
「もう私にはあとがない…」(美世)
「では、いだだこう」
「お前も食べるんだぞ」(清霞)
「美味い…」
「ゆり江とは少し味付けが違うようだが、悪くない」(清霞)
「なぜここで泣くんだ?」(清霞)
「いつぶりだろう?」
「誰かに褒められたのなんて…」
「誰かに認められたのなんて…」(美世)
「育ってきた背景が見えない」(清霞)
「古着とも呼べないような粗末な着物」
「日々の生活に問題があったとしか思えないほど、やせ細った体」(清霞)
「水仕事をしている者の手」
「とても名家の令嬢とは思えない」(清霞)
「それにしても坊ちゃん」
「いつになく婚約者様に興味津々ですこと」(ゆり江)
「まあまあ…感情を素直に表現できないようじゃ、美世様に嫌われてしまいますよ」(ゆり江)
「嫌うなら勝手に嫌えばいい」
「今までの婚約者も、ほとんどが最初から金や権力目当ての女ばかりだった」(清霞)
「斎森家か…異能持ちの家は決して多くない」
「厄介な事実が出てこなければいいが…」(清霞)
3話
「実は、今度の休日に出かけようかと思っている」
「(食事の用意?) お前も行くんだ、一緒に」(清霞)
「ここへ来てから、一度も街に行ってないだろう」
「行きたいと思わないか?」(清霞)
「私、行けません」
「用事もないですし、ご迷惑をおかけしてしまうのでは…」(美世)
「迷惑ではないし、用事などなくてもいい」
「全く邪魔ではない」(清霞)
「この時の私は、旦那様のお考えなど露ほども分かっておらず」
「”初めてのデエト”は、突然決まったのでした」(美世)
「なんて不釣り合いなんだろう…」(美世)
「どうしよう…欲しい物なんて全然思いつかない」(美世)
「も…申し訳ありません」
「私ったら、すっかり(街に)夢中に…」(美世)
「気にすることはない、好きなだけ景色を楽しむといい」
「私も誰も、それをとがめたりはしない」(清霞)
「私への迷惑を考える必要はない」
「お前を誘ったのは、ほかでもない私だ」(清霞)
「この人のどこが冷酷無慈悲なのだろう?」
「こんなにお優しいのに…」(美世)
「地方の貧しい農民かと思うような、傷んだ古着」
「恐らく、まともな着物はあれ1着」(清霞)
「名家の年頃の令嬢ならば当然持ちうる物を、彼女はほとんど持ち合わせていない」(清霞)
「(桜色の着物) 似合う…だろうな」(清霞)
「お前は本当に笑わない」
「いや、責めているわけではなくてだな」(清霞)
「ただ…笑っているところを少し見てみたいというか…」(清霞)
「旦那様はその…変わっていらっしゃいますね」(美世)
「私達は…このままいけば結婚する仲だ」
「思ったことはなんでも言い合える方がいいだろう」(清霞)
「私も、お前が素直な言葉を口にする方が嬉しい」
「謝罪ではなく」(清霞)
「結婚する仲…」(美世)
「旦那様はきっと知らない、私が異能を持たないことを…」
「いつか自分で告げなければ」(美世)
「でも望んでしまったら、少しでも長くこの人と共にいたい…と」(美世)
「あとでいくらでも、どんな罰でも受けます」
「だから…お願いします」(美世)
「もう少しだけ…いつか自分でケジメをつける、その日まで…」(美世)
「大人しくもらっておけ」(清霞)
「こんな高価な物、いただけません」(美世)
「”櫛を贈る”ということには、求婚の意味がございます」(ゆり江)
「特に深い意味はない」(清霞)
「美世様は、きっと喜んで下さいますよ」(ゆり江)
「ともかく、遠慮せず使ってくれ」(清霞)
「ありがとうございます、旦那様」(美世)
「自分を虐げる継母と妹、愛のない父親…」
「その中で1人…か」(清霞)
「着物を買い与えたくらいでは、彼女の心の傷を癒やすことなど」
「到底できそうにないな」(清霞)
「全く…彼女が来てからというもの、本当にらしくない」(清霞)
「愚かな…くだらないことをする」(清霞)
「こんな簡単な式神を送ってこようとは…」
「しかし、どこの誰の仕業か…」(清霞)
4話
「ごめんなさい…美世」
「私には残された時間が少なくて、あなたを守ってあげられない」(薄刃澄美)
「でも、きっと大丈夫」
「あなたがもう少し大きくなったら…」(澄美)
「何も高価なものを買わなくても、手作りすればよろしいのですよ」
「坊ちゃんが普段からお使いになられるものはいかがですか?」(ゆり江)
「美世様がお作りになったものならば、なんだって喜ばれるはずです」(ゆり江)
「旦那様、お守りだなんて…大げさです」(美世)
「お前は優しすぎて、優しくないんだよねえ」(辰石一志)
「(用件は)あなたの娘の美世のことだ」
「私は彼女と正式に婚約し、ゆくゆくは結婚しようと考えている」(清霞)
「ついては…我が家とこちらの家との関係を、ハッキリさせた方がいいと考える」(清霞)
「本来なら、我々のような立場の人間の結婚は、相応の利害関係によって成立する」
「だが私は、この結婚であなた方へなんらかの還元をすることに少々抵抗がある」(清霞)
「分からないか?」
「あなた方が美世に何をしたか…こちらはほぼ全て知っている」(清霞)
「結納金を渡してもいいが、条件がある」
「美世に面と向かって、心から謝罪しろ」(清霞)
「嫌い…こんな私なんて、大嫌い」(美世)
「1つだけ言っておくが」
「お前が悩み、抱え込んでいるものは、そのうち気にせずともよくなる」(清霞)
「だから、あまり深刻に考えるな」
「私に何か言いたいことが出来たら、いつでも聞いてやる」(清霞)
「(自信?) そんなことは決まっています」
「坊ちゃん、女は愛されて自信をつけるのですよ」(ゆり江)
「難しく考える必要はございません」
「坊ちゃんが美世様を大切に思っているということを」
「ちゃんとお伝えになればよいのです」(ゆり江)
「誠実に真心を込めて向き合えば、その気持ちは必ず伝わります」(ゆり江)
「お嬢様は今、お幸せですか?」(花)
「幸せだなんて…」
「だって、私には異能が…見鬼の才でさえも…」(美世)
「だから、旦那様の妻になんて…幸せにだなんて、ふさわしくないのよ!」(美世)
「旦那様は全部知っていて…」(美世)
「私には、香耶と違って見鬼の才も異能もないから、価値がないと思ってた」
「旦那様に打ち明けて、この幸せを失ってしまうのが怖かった」(美世)
「真実を知られたら、絶対に私は捨てられるんだって…幸せは消えるんだって…」
「私、1人で決めつけていたわ」(美世)
「お嬢様。久堂様は事情を知った上で、美世様のためにお手紙をお書きになったのです」(花)
「ほんの少し、勇気を出すだけでいいのです」
「大丈夫です、お嬢様なら」(花)
「ありがとう、花」
「私、頑張ってみるわ」(美世)
「旦那様。私、ずっと…旦那様に言えていなかったことがありました」
「わ…私には、異能が…見鬼の才がありません」(美世)
「実家では、ずっと使用人として働いていました」
「名家の娘らしいことは何1つ出来ません」(美世)
「私はあさましい気持ちから、このことをわざと黙っていました」(美世)
「”死ね”とおっしゃるなら死にます」
「”出ていけ”とおっしゃるなら出ていきます」
「今すぐにでも…」(美世)
「街に一緒に出かけて下さったことや、櫛を下さったこと…」
「お礼を言いたいことがたくさんあります」(美世)
「感謝の気持ちを込めて、私が作りました」
「不要でしたら捨てるなり燃やすなりしていただいて構いません」(美世)
「私が話さなければならないことは、これで全てです」
「旦那様のご判断を聞かせて下さいませんか?」(美世)
「お前に出ていかれては困る」
「もう少ししたら、正式に婚約しようと思っているのだから」(清霞)
「お前は嫌か?」
「私とここで暮らすのは」(清霞)
「私…私、ここにいたいです」
「旦那様が許して下さるなら…」(美世)
「許すも何も…私がお前に、ここにいてほしいんだ」
「ほかの誰でもなく…」(清霞)
「(組紐) きれいな色だ」
「美世、これで私の髪を結ってくれるか?」(清霞)
「ありがとう、大事に使わせてもらう」(清霞)
「花。本当に…本当にありがとう」(美世)
「私、あなたに会えなかったら…あなたの言葉がなかったら…」
「まだ部屋に籠もったままだった」(美世)
5話
「なれなれしく(名前を)呼ぶな」(清霞)
「(嫉妬?) そんなわけないだろう」
「一瞬、暴力的な衝動に駆られただけだ」(清霞)
「いや、綺麗だ…」(清霞)
「お姉様が私より幸せだなんて、絶対に…絶対に許さないわ」(斎森香耶)
「お前がやりたかったことは、思うように実現できたか?」(清霞)
「おかしなことがあれば、遠慮せずいつでも言え」
「いいな、何があっても私が必ず駆けつける」(清霞)
「あんたの言うことはもう聞きたくない!」
「これ以上、美世を好きにはさせない!」(幸次)
「そうやって下を向いて、また時が過ぎるのを待つのかい?」(一志)
「(未熟者?) なら、諦めるかい?」(一志)
「そりゃ、面倒なことは関わらない方が楽さ」
「でも…じゃあそもそもお前は、なんのために親父に刃向かったわけ?」(一志)
「美世…諦めない」
「美世を救うために!」(幸次)
6話
「ここで諦めてしまうのはきっと簡単」
「でもこれだけは…これだけは誰にも譲りたくない」(美世)
「嫌…です」
「そんなお願いは、聞けません」(美世)
「私…私が…」
「旦那様の…久堂清霞の婚約者です」
「絶対に譲れません!」(美世)
「今までの私なら、きっと謝っていた」
「早く嵐が去るように…」(美世)
「そうやって生きてきた」
「その方が楽だったから…でも、諦めたくない」(美世)
「もう…何も出来なかった昔の私とは違う」
「私は…旦那様のもとへ!」(美世)
「本人の意思は本人に聞いて確かめる」
「言わないならそこをどけ」(清霞)
「ならば力ずくで押し通る」(清霞)
「無駄なことを」(清霞)
「邪魔だ…どけ」(清霞)
「もう…決して譲らない」
「私を信じてくれる、旦那様のために!」(美世)
「以前の私は、命が尽きる瞬間を待っていた」(美世)
「毎日が苦してく、悲しくて、心を殺したまま生きるのにも疲れて…」
「自分の居場所なんてどこにもないと思っていたから」(美世)
「でも…違った」(美世)
「居場所はあった」
「あの人のそばに…」(美世)
「本当に来てくれた」
「旦那様…私、諦めませんでしたよ」(美世)
「もう、大丈夫だ」(清霞)
「私なんかのために、こんな所まで…ありがとうござい…ます…」(美世)
「こんなふうになるまで、何をした?」
「無抵抗の人間にこれほどの傷を負わせてまで、何をさせようとした?」(清霞)
「黙れ」
「これ以上、お前のたわ言は聞きたくない」(清霞)
「お前のくだらん自慢話はもうたくさんだ」
「私がお前のような傲慢な女を選ぶことなど、天地がひっくり返ってもありえん」(清霞)
「ああ、そうさ!」
「君の言うとおり、僕が一番大事なのは美世だ!」(幸次)
「でもね、君なんかでも死んだら美世は悲しむ」
「また傷を増やすことになるんだ」(幸次)
「君の…いや、僕達のせいで!」
「だから、絶対に置いていくもんか!」(幸次)
「大きくなったわね、美世」
「いろいろとつらい思いをさせてしまって、ごめんなさい」(澄美)
「自分を信じるのよ」
「あなたの中の、その力を」(澄美)
「お前のせいではない」
「決して、何1つ…お前は悪くないのだ」(清霞)
「本当に、美世が無事でよかった」(清霞)
「はい!」(美世)
7話
「(家は)全焼…旦那様、お願いがあるのですが」
「もう一度、斎森の家に私を連れていっていただけないでしょうか?」(美世)
「屋敷を失った斎森真一と香乃子は使用人の大半を解雇し、地方の別邸に移るらしい」
「実質、没落ということだな」(清霞)
「法的に裁かれることはないが」
「責任を取って辰石家当主の座は長男の辰石一志が継ぐことになる」(清霞)
「あれ(香耶)は1人、特別厳格で有名な家に奉公に出される」
「少しはもまれて、世間を知った方がいいだろう」(清霞)
「これは、母の嫁入りの時に植えられた桜なんです」
「母が私をここに呼んでいた気がして…」(美世)
「私は、余計なことをしたな」
「あのような大ごとになったのは、私にも責任がある」(清霞)
「そんなことはありません」
「旦那様が私のためにしてくださったことは、余計ではありません」(美世)
「嬉しいです、とても」(美世)
「僕、この町を出ることにしたんだ」(幸次)
「旧都へ行くよ、自分を鍛え直すんだ」
「自分の力不足を痛感したからね」(幸次)
「もう何も出来ないのは嫌なんだ」(幸次)
「僕も頑張るよ」
「強くなって、守りたいものを守りたい時に守れるように…」(幸次)
「(あの日のこと?) 申し訳ありません」
「なんのことだったでしょうか」(美世)
「遠慮ならば不要だ」
「暇人を有効活用するだけだからな」(清霞)
「大丈夫!」
「私が責任を持って、あなたを立派な淑女にしてあげるからね」(久堂葉月)
「どんな小さな花にもみんな名前があって、みんな美しいわ」(葉月)
「私ね、いつも思うの」
「花は限られた時間で一生懸命に咲くから美しいんだって」(葉月)
「立派な淑女になるために、旦那様のお姉様が私なんかに教えてくださるなんて」
「とても光栄です」(美世)
「そうよねえ」
「私が美世ちゃんを連れていってしまったら、あなた寂しくなってしまうものねえ」(葉月)
「葉月様のような、素敵な淑女になりたい」
「旦那様にふさわしい妻になりたい」(美世)
「時は来た…迎えに行くよ、美世」(鶴木新)
8話
「(格好?) ん? 僕は軍属ではないし」
「帝に従う以外に重んずるべき規則などないはずだけど?」(一志)
「(最低限の礼儀?) これが僕の正装なんだよ」
「あまり堅苦しいことを言わないでほしいな」(一志)
「(天啓の内容は)黄泉(よみ)より永遠(とわ)に明けぬ夜が来る」
「それは深くとこしえに続く闇だ」(堯人)
「気をつけよ、戦いになる」
「命を落とす者も出るやもしれぬ」(堯人)
「淑女として、非の打ちどころがない葉月様」
「そんな方に毎日稽古をつけてもらっていると、なんだか…」(美世)
「本当に少しずつだけど、葉月様へ近づけている気がして」
「旦那様の隣にふさわしい淑女になれるような気がして…」(美世)
「私は旦那様のおそばにいたい」
「私は旦那様と家族になりたい」(美世)
「でも…家族って、何?」(美世)
「僕に出来ることはあくまで、呪いや術を解く”解術”だから」
「生きている相手ならともかく、死者の呪いなんて解けるか分からないよ」(一志)
「この呪いはちょっと…僕の手には、負えそうにない」(一志)
「英霊とはいえ、怨霊と成り果て人を襲う異形と化した以上、容赦はない!」
「すまないが、ここで滅却させてもらう!」(清霞)
「俺が守ります」
「それが、俺の役目ですから」(新)
9話
「本当に気をつけないと」
「君は、特別な存在なのだから」(新)
「美世は幼い頃、母親と死別していて、薄刃について何も知らない可能性が高い」
「それに…」(清霞)
「たとえ聞いても、話してくれるかどうか…」
「最近は以前にも増して、自分の気持ちを隠しているように見える」(清霞)
「心配かけたくないのだろうけど、心配くらいさせてほしいわね」(葉月)
「もう嫌…どうして何度も何度も悪夢ばかり見るの?」(美世)
「葉月さんのような淑女どころか、これじゃ…あの頃に逆戻りね」(美世)
「我々の手で、帝都を必ず守ります」(清霞)
「私の人生で唯一の後悔、私の結婚の話よ」(葉月)
「だけどね、実家に戻って頭が冷えたら、(離婚を)ものすごく後悔したの」(葉月)
「いろんな大変なことがあったけど」
「結局私にとって一番大切な家族との暮らしを失ってしまった」(葉月)
「出来ることがもっとあったかもしれないのに…」(葉月)
「私はね、自分の欠点から逃げないで克服しようと頑張ってる美世ちゃんを」
「とても尊敬しているわ」(葉月)
「だからこれからはね、私みたいな後悔がないように」
「美世ちゃん自身の気持ちを大事にしてほしいなって」(葉月)
「私は…どう生きたいかなんて、今まで考えたことありませんでした」
「でも、これだけは決まっています」(美世)
「ここにいたいのです、旦那様のおそばに」(美世)
「私と姉は、昔から仲は悪くなかった」
「まああのとおりやかましい人だから、たまにうっとうしくなる時もあるが」(清霞)
「好きとか嫌いとか、そういう感情では成り立っていないのだろうな」(清霞)
「同じ環境で生まれ育って、お互い考えていることは分かるし、遠慮も気遣いも要らない」
「性格はさほど合わないが、あれはあれでいい人間だと思っている」(清霞)
「とても素敵で、とてもうらやましい」
「私にそんな人はいないから…」(美世)
「寂しいなら”寂しい”と、つらいなら”つらい”と言ってくれ」
「言ってくれなければ分からない」(清霞)
「そうか、私は寂しいが…」
「お前は寂しくないのか?」(清霞)
「(私も) さ…寂しいです」(美世)
「初めからそう言っておけ」(清霞)
「私に寄りかかればいい」
「もっと本心を言え、わがままになれ」(清霞)
「私が全部、受け止めてやる」(清霞)
「自分の感情をさらけ出して、甘えてもいいんだ」
「そうして支え合うのが家族だろう?」(清霞)
「旦那様は優しい」
「だけど…ここで本当に甘えてしまったら、”久堂家の奥様”にきっとなれない」(美世)
「自分の問題くらい自分でなんとか出来なくちゃ、家族を支える資格なんて…」(美世)
「でも…俺はあなたに、あなただけの役割をあげられます」(新)
「そんなに私が信用ならないか?」(清霞)
「こんなことになるなら、お前に勉強の機会など与えるのではなかった」(清霞)
「旦那様、ひどいです…」(美世)
「一番してはいけないことをした」
「これでは、斎森の人間と変わらないではないか」(清霞)
「鶴木から全てを聞き出して、必ず…必ず私が美世の苦しみを終わらせてやる!」(清霞)
10話
「(薄刃の血?) 否定はしませんが」
「もっと正確に言うならば悪夢の原因は美世さんの異能です」(新)
「ええ、間違いなくあります」
「それもとびきり厄介で強力な異能がね」(新)
「私から美世を引き離そうとしても無駄だ」(清霞)
「お前達の戯言に、私が首を縦に振ると思うのか?」(清霞)
「ふざけるな、美世が薄刃へ行くことなど決してありえん」
「美世は私の婚約者なのだからな」(清霞)
「何があっても美世は渡さん」
「私が守る」(清霞)
「では男らしく、真剣勝負といきましょうか」(新)
「俺を含め、薄刃の異能者のほとんどは見鬼の才を持っていません」
「なぜだか分かりますか?」(新)
「見鬼の才は異形と戦うために必要なもの」
「つまり我々の異能は、異形と戦うためのものではないのです」(新)
「薄刃の異能は、異能者を倒すための力なんですよ」(新)
「故に薄刃は歴史の陰に隠れてきたのです」
「ひそかに帝に仕え、暴走した異能者を止める最後の要として!」(新)
「あなたは強い、ですが」
「美世を守るのは…俺の役目だ!」(新)
「勝負に負けた」
「私には、美世を連れ帰る資格がない」(清霞)
「あのね! あなたみたいなダメ男の気持ちなんてどうでもいいの!」
「このままじゃ美世ちゃんがかわいそうでしょ」(葉月)
「緊急事態が起きた」
「人の命に関わる事態だ」(清霞)
「任務をないがしろにした結果、誰かが犠牲にでもなってみろ」
「それこそ、美世は自分を許せないだろう」(清霞)
「だから…全てを終わらせてから、必ず美世を迎えに行く」(清霞)
11話
「あなたの力は、時が来れば明らかになってしまう」
「そうなれば、この家に”夢見の異能”は利用され尽くし、薄刃の家は…」(澄美)
「これからあなたは、1人で生きていかなければならない」
「悲しいことやつらいことがあるかもしれない」(澄美)
「どうして異能がないのかと、自分を責めることもあるでしょう」
「でも今はその力を封印させてちょうだい」(澄美)
「悪夢から解放され、私の体は回復していく一方で」
「狭い鳥籠の中でただただ過ぎていく時間は」(美世)
「旦那様への思いと後悔の念を日に日に強めていくばかりでした」(美世)
「いつだって、答えは決まっていたのに…」
「完全に自業自得ね」(美世)
「もう一度、旦那様と話がしたいです」
「私が何もかも間違っていたと思うからです」(美世)
「旦那様に合わせる顔などないけれど、やっぱりちゃんと謝って、それで…」(美世)
「ここを出ていきたいですか?」
「許しませんよ」(新)
「我々が…いや俺がどれだけ君を待っていたか」
「今どれだけ幸福を感じているか、君は知らない」(新)
「君を守りたいんです」(新)
「私はただ、旦那様に会いたいのです」
「会って言えなかったことを…言うべきだったことを伝えたいんです」(美世)
「俺は君を守りたい」
「この使命を、誰にも譲りたくはないんです」(新)
「(倒れた?) 旦那様のもとへ行かせて下さい!」
「私、諦めたくないんです」(美世)
「俺は君を諦められません」
「君が久堂清霞を諦められないように…」(新)
「でも、俺も腹を決めました」
「君は行きたいのでしょう? 久堂清霞のもとに」(新)
「その代わり、俺も一緒に行きます」
「君を守るために」(新)
「旦那様はきっと…きっと目を覚まします」
「私は絶対に諦めません」(美世)
「やります」
「私に出来ることがあるのなら…」(美世)
12話
「ここは現実か?」
「あるいは地獄か!」(清霞)
「必ず戻ります、旦那様と一緒に」
「行ってきます」(美世)
「この世界は、やはり現世(うつしよ)ではない…か」
「だがここがどこだろうと、こんな所で死ぬわけにはいかないんだ」(清霞)
「あなたが言うように私は、旦那様の隣にいるべきじゃない」
「私も、そう思ってた」(美世)
「だけど…今は違う」(美世)
「異能なんて関係ない」(美世)
「私のことを思ってくれる大切な人達のおかげで」
「私は旦那様の隣にいてもいいんだって、そう思えるようになったから」(美世)
「そうやって(1人で)生きていくのが私の人生だと思ってた」
「でも…私は変われるって信じてる」(美世)
「でも…もう諦めないって決めたの!」(美世)
「傷つくのは怖いけど…私はもう逃げない」
「私は旦那様を信じる」(美世)
「そして、旦那様が信じて下さった、私自身のことも!」
「私は、旦那様の隣にいたいから!」(美世)
「私、旦那様を迎えに行ってくる」
「これから、旦那様と一緒に幸せになるために…」(美世)
「旦那様、迎えに参りました」(美世)
「旦那様。手を、握っていただけませんか?」
「私のことを、信じて下さいませんか?」(美世)
「帰りましょう、一緒に」(美世)
「美世」
「お前を守るべき立場のはずが、逆に守られてしまったな」(清霞)
「旦那様、これ」
「この組み紐が、旦那様のもとへ私を導いてくれました」(美世)
「私は旦那様と一緒にいたいです」
「ずっとおそばにいさせて下さい!」(美世)
「私はずっとそのつもりだ」
「こんな私でよければ、隣にいてほしい」(清霞)
「はい、もちろんです」(美世)
「よかった…お前に”嫌”だと言われたらどうしようかと思っていた」(清霞)
「そんなことは、絶対言いません」(美世)
「旦那様と同じ時間を過ごせるこのひと時が、私にとっての幸せなのだと」
「改めて実感する今日この頃です」(美世)
「美世」
「夢の中だけではなく、もう一度確かめておきたいんだが」(清霞)
「こんな面倒な男と結婚してもらえるだろうか?」(清霞)
「旦那様こそ、後悔しませんか?」(美世)
「するはずがない。私がお前を選んだのだから」(清霞)
「ふつつか者ですが、よろしくお願い致します」(美世)
13話
「私、さっそく何か間違えたかもしれません」
「皆さんから厳しい視線を感じます」(美世)
「本当、変わったよなあ。隊長のあんな優しい顔、見たことないぞ」
「俺にももっと優しく接してくれてもいいと思わないか?」(五道佳斗)
「人との出会いが、あんなに人を変えるとはね」(一志)
「我ははらわたが煮えくり返っておる」
「父の安易な行いで、意味もなく無辜の民が犠牲になった」(堯人)
「協力させられた斎森も薄刃も被害者よ」
「父の身勝手な行いのな」(堯人)
「(人生が大きく変わった?) それでも…私は旦那様と出会えました」
「今、私は幸せです」(美世)
「美世ちゃんも血はつながってないけど、私の自慢の義妹(いもうと)なの」(葉月)
「葉月さんも、私の…私の自慢のお義姉さんです」(美世)
「家族というものに決まった形など存在しないように」
「幸せにも決まった形は存在しないのだろう」(清霞)
「私は美世に伝えることが出来ただろうか」
「美世は感じ取ってくれただろうか」(清霞)
「数多(あまた)ある形の中から、1つでも多く…新たな幸せを2人で見出していこう」(清霞)
「これからも、私は旦那様と一緒に紡いでいきたい…歩んでいきたい」
「きっと、それは私の…私達の幸せの形になっていくから」(美世)
わたしの幸せな結婚(二期)
14話
「美世、君の力はまだ封印から解かれたばかり」
「本格的な覚醒までは俺が支えますから、安心して下さい」(薄刃新)
「異能者にとって、異能は自らとは切っても切り離せぬもの」
「鍛錬を重ねていれば、いずれ夢の意味が分かる時も来る」(清霞)
「夢の意味なんて考えたこともありませんでした」
「でも、私はこの世にただ1人の”夢見の異能者”で…」(美世)
「(引退した?) いやいや、僕はあくまで美世さんに挨拶に来ただけだよ」(久堂正清)
「共に来てくれ」
「調査は数日かかることになるから、留守番よりは旅の方が有意義だろう」(清霞)
「”力を抜け”と言われても…旦那様と出会うまで、私は家から出たことがない」
「そんな世間知らずが嫁に来たのかと、久堂家の方はお怒りになるかもしれない」(美世)
「女学校にも通っていない私が来たと知って、失望されるのでは…」(美世)
「1つひとつは取るに足らない事件だが、堯人様が私を指名したということは…」(清霞)
「あたくしはその寒いやり取りに付き合わないと、何度言えば理解して下さるのかしら」(久堂芙由)
「(母親といえど) 次に美世に何か言ったら…殺す」(清霞)
「本当にすまない、嫌な思いをさせた」
「分かっていたのにな…母はああいう人間だと…」(清霞)
「私は大丈夫ですから」(美世)
「堯人様は、私が美世と共にここへ出向くことを喜んでおられた」(清霞)
「天啓を持つお方としてなのか、旧友としてなのか言われたんだ」
「”2人とって必要な旅”…と」(清霞)
「これは我慢しているわけじゃなくて…」
「過去は変えられませんけど…やっぱり私は、お義母様と仲よくしたいです」(美世)
「ですから旦那様…しばらく見守っていて下さいますか?」(美世)
「仕方ないな。分かった、美世の好きなようにやってみろ」(清霞)
「私は、旦那様に家族の温かさを教えていただきました」
「だから諦めません、絶対に」(美世)
「ああ…お布団が…1つしかないわ」(美世)
「帝都の未来が今、薄刃の血1つで揺らごうとしている」
「全ては、”夢見の巫女”である美世とそれを支えるそなたにかかっている」(堯人)
「そなたに未来を託したい」
「誠を言えば、我にもまだ何が起きるか分かっておらん」(堯人)
「薄刃は堯人様にお救いいただいたようなもの」
「この身の全ては、あなたの矛となりましょう」(新)
「今からそなたに使命を授ける」
「厄災が来る」(堯人)
15話
「大丈夫…掃除なら斎森家にいた時のようにやればいいはずだもの」(美世)
「お義母様のおっしゃるとおり、ここにいる価値が自分にはないと思います」
「でも…旦那様は、私を必要としてくれます」(美世)
「だから…諦めることは致しません」(美世)
「ここに美世を連れてきたのは間違いだったか…」
「自分の身勝手で、危険に巻き込んでしまった」(清霞)
「大人しくしていろ」
「この方が暖かいだろう」(清霞)
「今日はお義母様のおかげで、この家のことが少しだけ分かった気がします」
「ここは斎森家とは違います、優しさがちゃんとあるんです」(美世)
「この家には暗い顔をしている方が誰1人いません」
「そんな久堂家を守っているお義母様はすごいです」(美世)
「(どのくらい?) 出来れば、私が音を上げるまで」
「ダメ…ですか?」(美世)
「”ダメだ”と言ったら諦めてくれるのか?」
「分かった。何も言わずに見守ろう」(清霞)
「芙由ちゃんがああなったのは半分、僕のせいなんだ」
「それは完璧な淑女だったよ」(正清)
「でもね、ただのかわいいお嫁さんであることを、彼女は自分に許さなかった」
「そうやって久堂家に向けられる期待や重圧を、過剰に背負ってしまったんだ」(正清)
「お義母様は、旦那様と似ていらっしゃいますね」(美世)
「清霞は君を必要としている」
「大丈夫さ。それが分からないほど、僕の芙由ちゃんはバカじゃないよ」(正清)
「私は旦那様の役に立ちたい」
「婚約者という立場に甘えたくはないんです」(美世)
「私に出来る、私の役目」
「私は、それをまっとうしたいのです」(美世)
「(命を)懸けられます」
「旦那様のためなら」(美世)
16話
「君が命綱もなしに危険の只中に自らを投げ出せば、君を大切に想う人が悲しむ」
「そのことを忘れないでほしいだけだ」(新)
「君はまだ力を完全に使いこなせるわけじゃない」
「異能を使うなら、せめて俺をそばに置いて見守らせて下さい」(新)
「私がやらなきゃ…助け出す…絶対に」
「この人から、離れて!」(美世)
「私、人の役に立てたのね」
「よかった、本当に…」(美世)
「甘水直は僕達と同じ血を引く薄刃の…分家の者です」(新)
「甘水直が祖師として”異能心教”を率いているのだとすると」
「こたびのあらゆる罪の大元は、薄刃家にあると言えるかもしれません」(新)
「私は大丈夫だ」
「寒さより、お前がそんな顔をしている方がこたえる」(清霞)
「甘水の件も、私の母のことも、お前がもどかしい思いをしているのは分かる」
「努力していることも知っている」(清霞)
「しかし、お前の望むものが一朝一夕で手に入らないのも事実だ」(清霞)
「美世、お前に出来ないことは私がやる」
「お前に任せるべきことは任せる」
「お前の手の届かないところは私が補う」(清霞)
「そうやって、私はお前と生きたい」
「何事も助け合い補い合えば、夫婦で肩を並べてやっていけるのではないか?」(清霞)
「お前はとうに私にはなくてはならない存在だ」
「分からないのか?」(清霞)
「月に照らされた旦那様の笑顔は、まばたきすることも忘れてしまうくらいとても素敵で」
「永遠にも感じられたこのひと時は、一生の宝物になったのでした」(美世)
「わたくしはあなたの過去に同情はしなくてよ」
「それにその鬱陶しい謝罪も受け入れないし、あなたを認める気もないわ」(芙由)
「ただ、あなたがここを出る前に一言伝えに来たのよ」(芙由)
「あなたは不細工で礼儀知らずで」
「辛気くさくて教養もなければ自尊心の欠片もないような娘だけど…」(芙由)
「清霞さんのために動こうとした心意気だけは、ギリギリ認めてあげてもいいくらいには」
「達しているように思わなくてもなくてよ」(芙由)
「よ…要するに、あなたは清霞さんの婚約者としての務めを」
「正しく果たせていたのでしょうね」(芙由)
17話
「美世。僕の娘…きっとまた、迎えに来るよ」(甘水直)
「あの、私たち年が近いですよね。私は二十歳なので」
「ほかにも共通点がありますよ」(陣之内薫子)
「この年まで未婚だったり、異能者だったり…」
「つまり何が言いたいかっていうと…友達になりませんか?」(薫子)
「(ほかの軍人?) いいえ、私だけ」
「普通、女は軍人になれないんだけどね」(薫子)
「異能者は希少だから、力を見込まれて、この部隊に抜擢されたの」(薫子)
「軍人はどうしても体力がものをいう仕事です」
「女性はどうしたって足手まといになってしまう」
「あなたも無関係な話ではないですよ」(百足山)
「女性に対して、”この屯所内をうろうろされると迷惑だ”」
「と考える隊員も少なからずいるという意味です」(百足山)
「ましてやあなたは薄刃の血縁」
「いわば、異能者でありながら異能者の敵だ」(百足山)
「ずっとなんとなく感じていた…ここでは”異物”なんだわ」
「私も薫子さんも…」(美世)
「堯人様に薄刃家の在り方を変えるよう仰せつかってから」
「俺がこれからの薄刃家を正しく導こうと努めてきました」(新)
「でも、俺はまだ薄刃家のことを何も知らない」(新)
「(弁当より食堂の方が?) ありえない」
「美世、私はお前の弁当を食べたくて食べている」(清霞)
「作るのが負担だとか、作りたくなくなったらやめても構わないが…」
「出来れば今後も作ってほしい」(清霞)
「(美世さんのことを頼むかも?) 清霞がそんなことを僕に頼んでくる日が来ようとはね」
「ただ、美世さんを本当に愛しているんだなと思って」(正清)
「これが愛だとしたら、厄介なものだな」(清霞)
「未熟な自分がもどかしい」(美世)
「夢で未来を見ることも、精神に介入することも出来るって新さんは言っていたけれど」
「私はまだ、この力のことを何も分かっていない」(美世)
「甘水直の夢を見たところで、今はまだ旦那様のお役には立てない」
「それでも私は、何か旦那様のお役に立ちたい」(美世)
18話
「対異特殊部隊は実力主義だと聞きました」
「戦力を認められれば、女性であっても活躍できると」(美世)
「そんなに薫子さんを認めたくないのでしたら」
「彼女と手合わせして勝ってからにしたらいかがですか」(美世)
「すまなかった。恥ずかしい話だが、五道の容体を実際に目にして動揺してしまったんだ」
「お前にそれを気取られたくなかった」(清霞)
「このサーベルは五道の父親の遺したものだ」
「”力を持つ者には、その力を役立てる責任がある”」(清霞)
「あの時、家への反発心から、その言葉を理解しようとしなかった」
「そのせいで大切なものを失ってしまった」(清霞)
「私は…私は旦那様をもっと知りたいです」
「旦那様は、私が旦那様の過去を知るのはお嫌ですか?」(美世)
「ハッキリ言う」
「私が認めた婚約者は美世ただ1人だ」(清霞)
「陣之内は今も昔も私の優秀な部下だ」
「それ以上でもそれ以下でもない」(清霞)
「不安にさせたなら悪かった」
「言っておかなかった私に非がある」(清霞)
「これからは話すよう努めよう」
「お前の不安が少しでも消えるように」(清霞)
「旦那様を私と薫子さんが友達になれない理由にされるのは嫌です」
「そして…薫子さんと友達になれないのは、もっと嫌です」(美世)
「友情よりも愛情の方が上だなんて、私には思えません」
「薫子さんは同性で初めて出来た、大切な友達なんです」(美世)
「ああ、皆おそろいで」
「こんなに熱烈に歓迎してもらえるとは」(甘水)
19話
「さて質問です」
「今見たものは現実でしょうか、それとも幻でしょうか?」(甘水)
「今見えているものは君達の主観でしかない」
「君達の信じるものは本当に正しいのか?」(甘水)
「美世…おいで。父のところに来れば安心だ」
「父が全ての真実なのだから」(甘水)
「僕には誰も逆らえない」(甘水)
「戰場(いくさば)では一瞬の迷いが命取りとなるんだ」
「知らなかったかい?」(甘水)
「分かっていても恐怖には勝てない」(甘水)
「これは…あの夢と同じ」
「あの時見ていたのは未来だったのね」(美世)
「誰かを傷つけて平気で笑っていられるあなたに協力はしません!」
「それにあなたは、私の父ではありません」(美世)
「澄美ちゃんの子供である君は、私の娘も同然なのだよ」(甘水)
「母はあなたにとって、大切な存在だということは分かっています」
「ですが私をここから連れ出しても、母を救ったことにはなりません」(美世)
「あなたが救いたかった母は、もうどこにもいません!」(美世)
「美世、無理をしないでくれ。自分をもっと大切にしろ」
「頼む」(清霞)
「薄刃家は空虚だ」
「悪い異能者など現れず、役目を果たす日など来ない」(新)
「だから…欲しかった、美世が」
「結局俺は空っぽのままだ」(新)
20話
「今年はいい年だった」
「お前(美世)に出会えたからな」(清霞)
「それとも、こんなに意識している私が破廉恥なだけ?」
「私、破廉恥なのかしら?」(美世)
「不思議と今は、あの頃を思い出してもつらくありませんから」(美世)
「願い…神様」
「私はもし許されるのならば、旦那様と一緒にいたい」(美世)
「ですが…怖いのです」
「胸の中で生まれたこの気持ちが、しまっておけないほど大きくなっていくのが…」(美世)
「私は毎年、帝都が平穏無事であるようにと願っている」
「それと今年は、もう1つ願いを追加した」(清霞)
「お前とずっと、いられるように…」(清霞)
「神様。どうかずっと旦那様のそばにいさせて下さい」
「わがままは言いませんから、どうかただおそばに」(美世)
「清霞、心の準備をしておけ」
「堯人様は何か大きな政変のようなものが起こると予感されている」(大海渡征)
「まだはっきりとした予兆があるわけではないが…」
「穏やかな時はいずれ途切れる」(大海渡)
「自信を持て。お前はもう私の婚約者だ」
「宮城(きゅうじょう)なんてなんてことない顔で闊歩すればいい」(清霞)
「美味しそうに食べているつもりなんですけれどね」(新)
「鶴木貿易の交渉役として、相手を不快にさせないよう自分の本心を取り繕っているうちに」
「食事の楽しみ方まで忘れてしまったみたいだ」(新)
「君はまだ”夢見の巫女”として覚醒しきれていない」
「君の心の中の何かが、覚醒を押しとどめているのかもしれない」(新)
「何か美世の中で押し込めている気持ちがあるなら、話してみたらどうだ?」(清霞)
「異能の制御には精神の影響も大きい」
「美世はなんでも心に蓋をする癖がある」(清霞)
「それに…私も美世のことをもっと知りたい」(清霞)
「これで、疑念が確信に変わった」
「甘水直に加担する何者かが、国の中枢に入り込んでいる」(清霞)
21話
「この鷹倉が、内大臣として裏切り者を突き止めます」(鷹倉)
「しかし、その未来はまだ来ていません」
「何か打てる手があるはずです」(鷹倉)
「私、もうしばらく恋はいいんです」
「恋愛って、お酒に似てると思うんです」(薫子)
「酔ってる時は心地いいけど、自分を見失ってもいたというか…相手のあることだし」
「私は恋愛を通して、弱い自分を知ったんです」(薫子)
「怖いです、恋って…」(薫子)
「私も怖いんです」
「恋心は…誰かに執着する心は…きっと人を変えてしまうから」(美世)
「要はね、離れがたい人だと思うなら」
「愛を伝え合って、切れない絆を作っておくのが大事ってこと」(葉月)
「人生は短いのよ」
「”怖い”なんて言ってる場合じゃないんだからね」(葉月)
「突き進むことを恐れないで」
「これが不器用で妹思いの姉からの助言」(葉月)
「天啓の異能は、恵みでありくびきだ」
「未来の一端が視えるからこそ、投じる一石は水の震えでしかなく」(堯人)
「その波紋が何を描くのか理解する者は少ない」
「未来を知る者は、孤独と闘わねばならぬのだ」(堯人)
「持て余しているその力と孤独に向き合わねば、果たすべき責務を果たせぬ」(堯人)
「小さい頃は雪が降れば、喜々として庭に遊びに出たものだ」
「しかし今は素直に喜べぬ」(堯人)
「”雪に乱れる夢見草が、夜の帳(とばり)を下ろす”」(堯人)
「もし久堂さんに言えないことがあるなら、俺が聞いてもいいですよ」
「君を困らせるものは、全部俺が壊します」(新)
「”恋”…か」
「これやあれが恋・恋愛などと確信した覚えはない」(清霞)
「だが今なら分かる」
「私は誰かから向けられる感情にも、あえて鈍感でいたのだと」(清霞)
「恐ろしかったのかもしれない」
「真剣に相対することが」(清霞)
「美世、私はもはや以前とは違う」
「もっと多くを手にしたいと望んでいる」(清霞)
「出来るなら、もっと深みにハマっていきたいとすら願う」
「ほかでもない、お前と」(清霞)
22話
「直接的な異能が効かないんなら…力技でやるしかないだろ!」(五道)
「澄美ちゃんより大切なものなど、この世に存在するわけがないだろ」(甘水)
「澄美ちゃんはこの時、助け出しておくべきだったんだ」
「斎森の連中を殺してでもね」(甘水)
「僕はね、本来あるべき世界に戻したいのさ」
「薄刃の力を持つ者が国を統べる世界へとね」(甘水)
「だからね、美世。一度全部壊して、新しい世界を君に捧げようと思ったんだ」
「澄美ちゃんの遺した光、薄刃の”夢見の巫女”としての君に」(甘水)
「君はその力を一刻も早く覚醒させ、人心を支配しうる完璧な女神になるんだ」(甘水)
「そのために、とてもよい手を考えているんだ」
「久堂清霞を…手にかけるのさ」(甘水)
「旦那様を守りたいのに…私の未熟な力では、これ以上どうすることも出来ない」(美世)
「ダメだと分かっているのに、どうしても願ってしまう」
「旦那…様」(美世)
「美世…後悔しないよう言っておく」
「愛している」(清霞)
23話
「私が”夢見の異能”をもっと操れていたら、旦那様を守れたかもしれないのに…」(美世)
「誰かを頼って変化が訪れるのを、ただ待っているだけではもういけない」
「私がなんとかしないと!」(美世)
「味方を探して敵情を知るべきだ」
「お前1人で解決できるほど単純ではないだろう」(式神、清)
「力が全てを解決してくれるわけではない」(薄刃義浪)
「美世、心はこの力を扱う上でとても大切なものだ」
「不安も恐れも、道を切り開くまでの大切な道しるべとなる」(義浪)
「誰かを傷つけたら、傷つけた分だけ自分に返ってくるのよ」
「そんなに人を傷つけたいなら、私のことを傷つけなさい!」(澄美、幼少時)
「(掟を破る?) 破るんじゃない、なくすの」(澄美、幼少時)
「もし私が将来”夢見の巫女”になれたら」
「帝に私達を縛る掟をなくしてもらうようにお願いして」(澄美、幼少時)
「薄刃のみんながいつか、お天道様の下(もと)を堂々と歩けるようにしたいの」(澄美、幼少時)
「これからは僕が君の代わりに刀になる」
「鞘じゃなく、君の守り刀に」(甘水、青年時)
「お母様だけがいつもあの人に救いの手を差し伸べていました」
「私があの人を止めなければいけません」(美世)
24話
「明日、私と清君で旦那様を助けに行きます」
「夢見の力を使えば、旦那様のもとまで行けるはずです」(美世)
「それに…私にはもう1つ大切な、やらなくてはならないことがあります」
「届かなかったお母様の想い…それを伝えて、私は甘水を止めたい」(美世)
「だから、私が行かなければいけないんです」(美世)
「(海軍への対処?) 任せる」
「美世が手に入れば、全て解決することだ」(甘水)
「私は旦那様の婚約者として、旦那様をお支えする」
「その役目を果たします」(美世)
「あたくし達女がつつがなく生きるためには」
「親や家から差し出されたものをただ愛するしかないの」(芙由)
「結婚も、差し出された夫を努力して愛さなくてはならないわ」
「夫婦の間に恋愛感情なんて必要なくてよ」(芙由)
「けれど、あなたは違うのでしょ?」
「親愛も恋愛も全て夫に向ければいいなんて、幸せなことではなくて?」(芙由)
「久堂家の女なら、せめてこのリボンくらい似合うような淑女になりなさい」(芙由)
「私の婚約者に触れるな!」(清霞)
「ようやく気づいたのです」
「想いを伝えられず、言葉に出来ぬまま離れてしまうことで生まれる後悔の大きさに」(美世)
「だから…旦那様、改めて聞いていただけますか?」
「愛しています、旦那様」(美世)
「ずっとそばにいて下さい。ずっと…ずっと離れずに」(美世)
「ああ、そばにいよう。死ぬまで、永遠に」(清霞)
25話
「分かっただろ?」
「僕の異能は君のあらゆる感覚を操作する」(甘水)
「狂わされた五感によって具現化した傷は、やがて君の心までもむしばむ」
「さて、いつまでもつかな?」(甘水)
「無敵の久堂清霞がなすすべもなく斬られるのは痛快だねえ」(甘水)
「地獄へ向かう覚悟はあるかい?」(甘水)
「美世の死の中でお前の心も死んでゆく」
「君にとって本望だろ」(甘水)
「もう、誰かが傷つく姿は見たくない」
「あんな未来は…嫌!」(美世)
「変えなきゃ…未来を!」(美世)
「私は…私の務めを果たします」
「この世にただ1人の”夢見の巫女”として、そして薄刃澄美の娘として」(美世)
「私は、あなたを止めるためにここへ来たのです!」(美世)
「君はその男を救うために、より強い力に頼ったね」
「それは僕とどう違うんだい?」(甘水)
「私はこの力に誰かの人生を巻き込もうとも、何かを奪おうともしません!」
「あなたとは違います」(美世)
「今のあなたには、母はきっと微笑みかけないでしょう」(美世)
「けれど、あなたの幸せを今でも願っているはずです」
「ずっと、ずっと」(美世)
「あなたに同情はしません。でも、お母様の想いがないがしろにされるのは嫌です」
「だから私はここへ来たのです」(美世)
「ああ…澄美ちゃん、どうして僕を置いて死んでしまったんだ」
「君が死ぬ運命を僕は受け入れない」(甘水)
「全て過ちだったんだ」
「そんな世界を壊して、君と美世のために世を作り直す」(甘水)
「ずっと君の隣で君の笑顔を守る」
「それが僕の人生の全てだった」(甘水)
「でも君が愛したのは家族だ」
「君は僕にとって特別だったけど、君にとって僕は家族の1人でしかなかった」(甘水)
「新しい時の歯車が動き出した、もう大丈夫」
「よく頑張ったわね、美世」(澄美)
26話
「しかし美世がこうして見舞いに来てみかんをむいてくれるなら」
「入院も悪くはないかもしれないですね」(新)
「気づかれたら、その時はその時と覚悟はしていました」
「薄刃として甘水を討つ、ただそのために…」(新)
「美世。久堂さんを傷つけてしまったこと、本当にすみませんでした」
「そんなことをすれば美世を悲しませると知っていたのに…」(新)
「つらかったです…悲しかったです」
「もう二度とあんな思いはしたくありません」(美世)
「私のお母様が斎森家に嫁ぐ時に着た衣装は、もう残っていないんです」
「だから、私が誰かから何かを受け継ぐことなんてもうないと思っていたので…」(美世)
「思い返せば、あの頃から私達も随分変わったな」
「お前はよく笑うようになった」(清霞)
「隊長は無責任ですよ」
「隊長がいなくなったら、俺誰の背中を追いかければいいんですか」(五道)
「私の望みは、お前と共に生きることだ」
「出来ることなら、これからは肩の荷を下ろしてお前との幸せを守りたい」(清霞)
「私は気がついたんです」
「このおうちで旦那様からいただいた、たくさんの優しさのこと」(美世)
「大切な人と笑い合える日々が、こんなに幸せだということ」
「私…ここを離れたくありません」(美世)
「異能を使うということは、異能に翻弄され、望まぬ戦いに身を投じるということ」
「私はもう、異能に振り回されたくない」(美世)
「戦いたくないのです」
「出来れば異能自体、もう使いたくありません」(美世)
「それに何より、やっと見つけた大事なものを手放したくないのです」(美世)
「美世。牢にいた時、お前と家で過ごすただ平凡な日々が恋してくたまらなくなった」
「わずかな時間離れるくらい、なんともないと考えていた」(清霞)
「だが、私はもうとっくにお前がいないとダメらしい」(清霞)
「美世、お前は私の命だ」
「私と結婚してほしい」(清霞)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
アマゾンリンク
コミックシーモアリンク



