「ブルーピリオド」の名言・台詞まとめ

アニメ「ブルーピリオド」の名言・台詞をまとめていきます。

 

ブルーピリオド

1話

「(天才?) やっぱそう見えちゃう?」
「…って嘘。俺こう見えて努力家なんだぜ」(矢口八虎)

 

「俺にとってテストの点を増やすのも、人付き合いを円滑にするのも」
「ノルマをクリアする楽しさに近い」(八虎)

 

「クリアするためのコストは人より多くかけている、それが結果になっているだけ」
「俺は天才なんかじゃない」(八虎)

 

「みんなが俺を褒めるたびに虚しくなる」
「この手応えのなさは…なんなんだ?」(八虎)

 

「好きでもないのに付き合いで体悪くするくらいならやめときなよ」
「君のこと見てると不安になる」(鮎川龍二)

 

「(龍二君?) そっちの名前で呼ばないでくれる?」(龍二)

 

「美大で高いのは私立のことですね」
「唯一の国立芸大…東京藝術大学の年間の学費は約50万円です」(佐伯昌子)

 

「そもそも食べていけなくても好きなことやりたいって精神が分からないし」
「俺だったら普通に堅実なとこ選びます」(八虎)

 

 

「有名な画家でお金に頓着のない人なんて少ないですよ」
「ピカソなんか画商の好みの画風で肖像画を描くようなスーパー営業マンですから」(佐伯)

 

「矢口さんは、少し気を使い過ぎるところがあるように見えます」
「私はねえ、世間的な価値じゃなくて君にとって価値のあるものが知りたいんです」(佐伯)

 

「美術は面白いですよ」
「自分に素直な人ほど強い、文字じゃない言語だから」(佐伯)

 

「なら一体、この感動は誰のものだ?」
「他人の努力の結果…お前のことじゃない」

「俺も…これは俺の感動じゃない」(八虎)

 

「なあ…早朝の渋谷ってさ、なんかいいよな」(八虎)

 

「才能なんかないよ、絵のこと考えてる時間がほかの人より多いだけ」(森まる)

 

「それにね、やっぱり絵もやり方とか勉強することがあってね」
「手放しに”才能”って言われると、何もやってないって言われてるみたいで…」(森)

 

「先輩、早朝の渋谷の景色って見たことあります?」
「渋谷なんだけど、その…静かで青いんすよ」(八虎)

 

「でも昔、先生に言われた受け売りだけどね」
あなたが青く見えるなら、リンゴもウサギの体も青くていいんだよ」(森)

 

「今まで青いものを描く時、青一色で描いてきたけど、それだと水の濃淡でしか描けない」
「先輩みたいに絵の具を塗り重ねてみるか」(八虎)

 

「どうしたらあの眠い空気の中の…でも静かで渋谷じゃないみたいな」
「1日の始まりのような、これから眠りにつくような…青い世界」(八虎)

 

「”好きなものを好き”って言うのって…怖いんだな」(八虎)

 

「その時…生まれて初めて、ちゃんと人と会話できた気がした」(八虎)

 

「なんとなくかもしれませんが、この絵で表現したいことが明確にあったんですね」
「だから青を爽やかに見せる色を選べた」(佐伯)

 

「でも、この風景はいいですよ」
「作った本人が好きで楽しんで情熱を込めて作ったものってね」
「見た人も楽しくなっちゃうものなんですよ」(佐伯)

 

「”好きなことは趣味でいい”、これは大人の発想だと思いますよ」(佐伯)

 

「頑張れない子は好きなことがない子でしたよ」
「好きなことに人生の1番大きなウエイトを置くのって普通のことじゃないでしょうか」(佐伯)

 

「(美大に入れるか?) 分かりません」
「でも好きなことをする努力家はね、最強なんですよ」(佐伯)

 

「藝大一択…やべえな」(八虎)

 

「でも今まで、ずっと生きてる実感が持てなかった」
「あの青い絵を描くまでは」(八虎)

 

「俺の心臓は今、動き出したみたいだ」(八虎)

 

2話

「芯の長さは敢えてです」
「鉛筆は持ち方によっていろんな表情を見せてくれますよ」(佐伯)

 

「結論から言いますと、デッサンをやらなくても絵は上手くなります」
「ただデッサンはあらゆる修練法の中で誰にでも出来て、かつ上達が早い方法です」(佐伯)

 

「公式を学ぶようなものなので応用も利きます」
「観察力と技術力がアップしますよ」(佐伯)

 

「(森先輩) 集中しすぎて…怖い」(八虎)

 

「形を取る時は、鉛筆で大きさ・角度・距離の比率を測って下さい」(佐伯)
「あの画家っぽいポーズって、そういう意味だったんだ」(八虎)

 

「美大を目指すなんて、案外熱~い男だね」(龍二)

 

「自分が描く前は”絵を描く”って」
「選ばれた人間だけが使える魔法みたいなもんだと勝手に思ってた」
「でも、そうでもないらしい」(八虎)

 

「絵を描くようになって見えてたはずの景色が、今までよりハッキリ見えるようになった」
「知ってるはずなのに、今まで何も知らなかったような気さえした」(八虎)

 

「今は描いた枚数と上手くなった分だけが、俺の自信だ」(八虎)

 

「(卒業で寂しくなる?) でも、ちょっとだけワクワクもしてるよ」
「大学生になったら、絵のことばっかり考えられるんだなって」(森)

 

「絵の起源って知ってる?」
「諸説あるけど、その1つが”祈り”なの」(森)

 

「だから私は自分の描いた絵を持つ人が」
「いい方へ行ってくれるよう祈りを込めて描いてるんだ」(森)

 

「自分の言葉だけじゃ伝わらないから描いてきた」
「絵ってさ、言葉だと伝わらないものが伝わるんだよ」(八虎)

 

「世の中には面白いものや考えがたくさんあるって気づけるんだよ」
「見る以上に知ることが出来て、描く以上に分かるんだよ」(八虎)

 

「でも俺、藝大に行きたい。才能とかないかもしれない」
「でも俺、今はこの瞬間全部をかけて絵を描きたい」(八虎)

 

「もっと上手くなりたいし、いろんな世界を見たい」
「そのために母さんの協力が欲しい」(八虎)

 

「心配だけじゃなくて、少しでいいから信用してほしい」(八虎)

 

3話

「”美術やる奴は変わり者が多い”っていうけどさ…」
「相当アク強いな、こいつ」(八虎)

 

「絵のダメなとこって講評棚に並んでみないと不思議と気づけないよねえ」(龍二)

 

「無言の…無言の絶叫が俺の中に響いた」(八虎)

 

「俺、自分に才能があるなんて思ったことない」
「でも結構上手くなったと思ってたんだけど…俺さ、”ただの人”なんだな」(八虎)

 

「八虎って、なかなか欲深いよね」
「そういうとこ好きだけど」(龍二)

 

「人は神と自分を比べることが出来ないから」
「”悔しい”と思うなら、まだ闘えるね」(龍二)

 

「多分、こいつは天才だ」
「そして俺は、やっぱりただの人だ」(八虎)

 

「特別じゃない、天才にはなれない、やった分しか上手くならない」
「だったら…天才と見分けがつかなくなるまでやればいい!」(八虎)

 

「藝大はさ、その人の目・個性・世界をどこよりも重視してる大学なのよね」(大葉真由)

 

「この絵も誠実だし味があっていいんだけど、ものすごく悪い言い方をすると」
「矢口の絵はただ目の前のものを描いてるだけ」(大葉)

 

「でも、もっとも大事なのは自分の絵を描くこと」
「そのために絵作りを勉強してもいいかもね」(大葉)

 

「いろんな作品を見て、いろんな答えの出し方を知ることで」
「自分の作品や考えにも反映させられる」(大葉)

 

「まずは自分が何を好きか知ること」
「そこから始めましょ」(大葉)

 

「(髪の)おさげは真面目の証しやで」(橋田悠)

 

「僕ね、芸術って食べれん食べもんやと思うねん」
「好き嫌いがあるのは当たり前や」(橋田)

 

「芸術は自分がどう感じたかのが大事やろ?」(橋田)

 

「”美術は高尚で敷居の高い場所”…じゃなくてもいいのかも」
「自分の”好き”でいいのかも」(八虎)

 

「”よく分からない”で止まってた思考が、ちょっと動き出した」(八虎)

 

「今日が雨ならよかった…」
「晴れの日の失恋ほど痛々しいものはないよ」(龍二)

 

「でも、世間が”いい”って言うものにならなきゃいけないなら…俺は死ぬ」(龍二)

 

「女の格好することってそんなに変?」
「かわいく美しくありたいことが、男が男を好きになることの何が普通じゃないの?」(龍二)

 

「俺の”好き”だけが自分を守ってくれるんじゃないのかな…」(龍二)

 

「”好き”だけがあいつを守ってくれるのかもしんないけど」
「同時に”好き”だから傷ついてんだよな、きっと」(八虎)

 

「(コンクール) ああつまりな、油絵科全員に順位がつけられんねん」
「刺激的やな」(橋田)

 

「まあ浪人生なんか怖くないけど」(高橋世田介)

 

「芸の上澄みだけをすくったような絵だな」(高橋)

 

「表面的なとこをマネただけ」
「お前、本質を何も分かってない」(高橋)

 

4話

「名画に共通するものってなんだと思う?」
「全ての名画はね、構図がいいの」(大葉)

 

「いい絵ってのは見たまま描かれたように見えて、実はすご~く計算されてる」(大葉)

 

「模写はただマネするのとは違う」
「心を動かしながら模写すれば、いろんなことが分かるよ」(大葉)

 

「(よく食べる?) そうかな?」
「絵描くのって体力要るじゃん」(桑名マキ)

 

「美術系女子って大食い多くない?」
「あっでも男は少食が多いか…なんでだろ?」(桑名)

 

「(ぶっ飛んでる?) でも、あれも1つの工夫じゃん」(桑名)

 

「絵って、思ってたよりずっと自由だ」
「でも、技術があればもっと飛べそうだな」(八虎)

 

「(1位?) マジか…」
「知らないの? 予備校で1位になるとその年は受からないジンクス」
「実際全然受かってないんだよ」(桑名)

 

「俺もう予備校には行かない」
「つまんない受験絵画押し付けやがって!」(高橋)

 

「お前、ここで習ったことが絵の全てとか思ってないよな?」
「予備校はいい絵を教える所じゃない、受かる絵を教える所なんだよ」(高橋)

 

「勉強なら、どんなに遠くても目指す所がちゃんと見えてた」
「でも美術は…」(八虎)

 

「(芸大生の作品) こんなもんか…」
「思ったより大したことないな、何が言いたいのかよく分からない」(高橋)

 

「俺苦手なんだ、矢口さんのこと」
「なんでも持ってる人がこっちにくんなよ、美術じゃなくてもよかったくせに!」(高橋)

 

「俺は世田介君の絵も、桑名さんの絵も、橋田の絵も描けない」
「でも、俺の絵は誰も描けない」(八虎)

 

「ああ…エンジンが爆発してる」
「怖い怖い…死ぬほど怖い」
「でもそれ以上に、ひれ伏させたい」(八虎)

 

「俺の絵で全員殺す」
「そのためならなんでもする」(八虎)

 

「技術や知識は強力な武器よ」
「でも使いどころを間違えると曖昧な絵になる」(大葉)

 

「矢口は浪人生より武器は少ない、でも少ない分身軽に動ける」
「それは現役生の強みよ」(大葉)

 

「美術はゴールの場所が人それぞれ違うでしょ」
「ゴールもゴールに行くまでの方法も自分で考えなきゃいけない」(大葉)

 

「アドバイスは出来ても、どこに行くかは最終的には私にも分からないからね」(大葉)

 

5話

「もっと課題文とかモチーフに対して反応してほしいんだよね」
「いい絵は作者の考えが明快に出てるもん」(大葉)

 

「俺の頭の中にある俺の絵は最高にかっこいい」
「けど…一筆…また一筆、俺が俺の絵をダメにしてゆく」(八虎)

 

「技術を身につけ、矢口さんは上手くなりました」
「でも作品の良さは技術ではありませんよ」(佐伯)

 

「飲み込まれるやつだ」
「今までも何回かあった…絵と俺の境界が曖昧になるやつだ」
「けど、俺の絵にはそれがない」(八虎)

 

「芸術に失敗は存在しないんですよ」(佐伯)

 

「”失敗”という概念は一度捨ててみて」
「そしたら今まで得た技術・知識、そしてこの絵があなたの味方をしてくれますよ」(佐伯)

 

「ゴミ箱が必要なら…言えよ」
「そんなもんで(気持ちが)軽くなんなら、いつでもなるけどって話」(八虎)

 

「八虎…お前いい奴だな」(龍二)

 

「先輩は最初からずっと言いたいことが一貫してた」
「言いたいことは変えてない…手段を変えたんだ」(八虎)

 

「俺はずっと構図のことばっか考えてた」
「でも構図は、言いたいことじゃなくて手段じゃん」(八虎)

 

「俺はずーっと、手段で手段の絵を描いてたのか」(八虎)

 

「”縁”は…”縁”は俺の中で1つの形じゃない」
「糸みたいに繊細な縁もあれば、刃物みたいに自分が傷つくこともある」(八虎)

 

「自分の形が変わっていく」
「熱を持って入れば、周囲の形も影響される」(八虎)

 

「打たれるたびに強くなる!」
「俺にとって”縁”は金属みたいな形かもしれない!」(八虎)

 

「もはや、よく分かんねえけど…」
「少しだけ自分の絵に飲み込まれそうな気がした」(八虎)

 

「感動しますね、1人の生徒が育っていく過程というのは」(佐伯)

 

「構図はあくまでも武器だ、テーマにはならない」
「1番大事なのは”俺はどう考えてどう見てるか”、それをより面白く見せるのが武器」(八虎)

 

「”好きなことをやる”って、”いつでも楽しい”って意味じゃないよ」(八虎)

 

6話

「評価される者はいくつも強みがある」
「俺も強みが…武器が欲しい」(八虎)

 

「画材は大事よ」
「絵画は二次元じゃない、三次元なの」(大葉)

 

「矢口さんには分からないと思うよ、なんでも持ってる人には」
「俺には美術しかないから」(高橋)

 

「俺は基本的に他人に興味ないから」
「でも俺も、矢口さん見てるとイライラするよ」(高橋)

 

「画材って不思議っすね」
「苦手だったモチーフとかも、画材変えてみると”あれ?”ってくらいすんなり描けたり」(八虎)

 

「想像してた以上のとこまで引っ張っていってくれるみたいな」
「絵の限界…勝手に決めてたんだなって思いました」(八虎)

 

「でもそれに気づけるのは枚数こなした奴だけだよ」(大葉)

 

「いい絵ってさ、カラーでも白黒に変換しても綺麗なのよ」
「デッサンの上達は油絵の上達につながるってこと」(大葉)

 

「落ち込んでる人見てると、”私はまだ大丈夫”って思えるじゃん」(桑名)

 

「(合格作品との違い?) だって意味ないんだもん」
「ほかの作品を把握するのはいいことだけど、比較しすぎるのは危険なの」(大葉)

 

「1位の絵でなく矢口の最高の絵を目指さなきゃね」(大葉)

 

「私最低だわ、弱ってく友達を見てメンタル保ってたんだもんね」
「まあここにいる時点で、私も同じように見られてるのかもしれないけどね」(桑名)

 

「桑名さんのせいじゃねえよ」
「美大受験は孤独だし・時間ないし・正解ないし、正気じゃねえよ」(八虎)

 

「受験でメンタル落とすのは自分自身の問題だと思う」
「ここにいる誰かが受かるのと、ここにいる誰かが落ちるのは関係ない」(八虎)

 

「矢口は、いい絵を描くこと以外悩んだことないんだ」(桑名)

 

「ないの? 描いてる時、言われたことが足を引っ張ってくること」
「”あの人さえいなければ、もっと楽しく描けたのに”って思うこと」(桑名)

 

「桑名はね、1人でずーっとお姉さんを意識してんのよ」
「なぜかお姉さんに敵わないと思ってんの」(大葉)

 

「1位を取っても、多分合格してもね」
「姉じゃないのよ、あの子の本当の敵は」(大葉)

 

「何か解決したわけでもないんだけどね」
「ちょっと元気出たよ」(桑名)

 

7話

「まあ話通じねえ奴に意見言ってもしょうがないっしょ」(八虎)

 

「さてと、残り1週間を切ったわ」
「受験生は当日まで変わる」(大葉)

 

「真面目さに価値があるのは義務教育までよ」(大葉)

 

「真剣なのはいいことよ」
「でも苦手を克服するのはテストの点の取り方ね」(大葉)

 

「それにいい子でいることを評価してくれるのは」
「そうだと楽な先生と親だけでしょ?」(大葉)

 

「”空気が読める”、これは矢口の武器でもあるから悪いことと言うより」
「”悪い癖”と言った方がいいかな」(大葉)

 

「”対応力”って言うより適切なのがあるわ」
「矢口に足りてないのは”自分勝手力”よ」(大葉)

 

「藝大の試験っちゅう1番の楽しみも待ってるしな」
「日本中の受験生の絵見られるやん」(橋田)

 

「(就職先?) いや、俺な…パティシエ専門学校に入ることにした」
「(聞いてない?) 諦めてたからな」(恋ケ窪)

 

「俺が菓子作りって笑えるだろ?」
「でも…八虎がよ、自分のやりたいこと選んでて」
「俺もやってみたいと思っちまったんだよなあ」(恋ケ窪)

 

「そうか…俺達まだ高校生じゃん」
「何も出来なくて当然で、困ったら途方に暮れて当然なんだ」(八虎)

 

「笑うなよ…」
「その笑い方されると”これ以上入ってくんな”って言われてるみてえで」
「虚しくなんだよ」(恋ケ窪)

 

「八虎の努力は自信のなさの裏返しか…」(恋ケ窪)

 

「話術で本音を隠すんじゃなくて、本音を技術で武装したらいいんじゃないか」(恋ケ窪)

 

「対応力と自分勝手力と楽しむ力は矛盾してるもんだと思ってた」
「今までは俺が課題に迎合してきたからだ」(八虎)

 

「でもそうじゃない。課題はかみ砕いて、俺のものにしていいんだ」
「俺が描く絵は、俺が好きな絵にしよう!」(八虎)

 

「そもそも勇者の剣を村人Aが使っても魔王は倒せんやろ」
「つまりいい画材だからって受かるわけやない、いい絵だから受かる」(橋田)

 

「藝大受験は究極の表現実力主義…興奮するわ」(橋田)

 

「私はやるよ」
「リスク負っても確率いじれんならやるでしょ」(桑名)

 

「実力以外で落とされる可能性にビビりながら描いても」
「いい絵を描ける自信が俺にはねえの」(八虎)

 

「受かっても落ちても、どうせチャンスは1回きり」
「この課題は…俺のものだ」
「楽しんで、楽しんで、楽しもう!」(八虎)

 

8話

「絵を描くのに見る目ないんですね」
「それ以外どう見えるっていうんですか?」(龍二)

 

「第1次試験、課題”自画像”」
「自画像はシンプルだからこそ難しい課題」(八虎)

 

「単純に考えれば自分の容姿を描けばいいけど、これは絵だ」(八虎)

 

「自画像は昔からいろんな画家が描いている」
「その瞬間の画家自身が反映されてると言っていい」(八虎)

 

「それが自画像…」
「つまりこの課題、受験生が受験生自身をどう解釈しているかが問われる」(八虎)

 

「シンプルって、絵の完成度を上げにくいんだよな」(八虎)

 

「受験生でも殺意むき出しな奴ばっかじゃないんだ」
「いや、みんな怖いだけか…俺も」(八虎)

 

「最後の一瞬まで手を動かす!」
「気持ちよく、かっこよく、えげつなく描きこむ!」(八虎)

 

「ああすげえ…脳みそ動いてる、脳汁ドバドバ来てる」
「俺…今多分、脳みそに手が付いてる」(八虎)

 

「同時に存在するんだよ」
「”絶対受かりたい”って気持ちとさ、”全員殺したい”って気持ちとさ」(八虎)

 

「”合格なんてどうでもいいから、この絵を描かせて下さい”って気持ちが!」(八虎)

 

「別に、思ってたほどじゃなかった」
「頭1個抜けてる奴が何人かいたけど、3分の1は記念受験じゃない」(高橋)

 

「藝大の倍率がなんであんなに高いのか分かったよ」
「”とりあえず藝大は受ける”っていう風潮はあるし」(高橋)

 

「俺は多分1次受かるよ」(高橋)

 

「でも数がいればまぐれで受かる人も中にはいる」
「本当に怖いのは2次試験や」(橋田)

 

「そっか…俺、ずっと息を止めて集中してた」
「でも、息を止めてばかりじゃ呼吸は出来ない」
「息を抜くのはサボりじゃないんだ」(八虎)

 

「1周目は”楽しむ側”として」
「で、2周目は”絵を描く人”としてね」(大葉)

 

「見えてるものは同じはずなのに、目につく場所が1周目と全然違う」(八虎)

 

「多分、俺だけじゃない」
「絵として見ると、10人が10人面白いと思う場所が違うんだ」(八虎)

 

「”結果が全てじゃない”なんて言うつもりはないわ」
「でもこの数ヶ月、君達は自分の弱さと強さに向かい合った」(大葉)

 

「そして描き続けた」
「それは必ず君達の財産になるわ」(大葉)

 

「”自分はまだまだなんだ”ってハッキリして、悔しいけど安心したんだよね」
「だから発表も怖えけど、なんかもはや人ごとなんだよな」(八虎)

 

9話

「色ってホント奥深い世界だからね」
「関係性・配分量・形・構図・素材・光・絵肌、そのほかもろもろで無限に変化する」(大葉)

 

「武器をいろいろ使いすぎると上手くても曖昧な絵になる」(大葉)

 

「色がいい人とそうじゃない人の違いは」
「色に対して神経を研ぎ澄ましているかどうか」(大葉)

 

「色はとにかく載せればいいわけじゃない」
「自分にとって最高の色は自分にしか分からないでしょ」(大葉)

 

「それ、バーミリオン?」
「私、この色好き」(龍二)

 

「バーミリオンの天然の顔料は”辰砂(しんしゃ)”っていうとっても綺麗な朱色の鉱石なのよ」
「だけど美しい分毒がある」(龍二)

 

「昔は辰砂の取れる鉱脈に行くことは、死刑を宣言されるのと同義だったくらいね」(龍二)

 

「絵が得意でも、ずっとやってても、すごく好きでも」
「闘うことがつらいなら、それを選ばなくてもいいんだよね」(桑名)

 

「自分に無理のない選択するのって、案外むずいじゃん」(桑名)

 

「色を載せればいいわけじゃない」
「”選ばない”って選択をすることも同じくらい大事」(八虎)

 

「考えてみればそれだけのこと」
「自分の感覚全部研ぎ澄ませれば、自分が今何を大事にしたいのかが少しずつ分かる」(八虎)

 

「1つひとつの色に心が動く」
「ただ絵として美しいから選ぶんじゃない」(八虎)

 

「そういうところだよ、八虎」
「君は溺れる人がいたら、救命道具は持ってきても海に飛び込むことはしない」(龍二)

 

「裸で泣いてる人がいたら」
「服をかけて話を聞くことはあっても自分も脱ぐことは絶対にない」(龍二)

 

「教えてやるよ、冷静なんだ君は」
「正しいよ、正しいから優秀なのさ」(龍二)

 

「君はいつだって優秀だ」
「でもさ…正しい場所からしか話せないなら、私がお前に話すことは何もないね」(龍二)

 

「この家でおばあちゃんだけが俺に優しい」
「でもおばあちゃんの中のユカちゃんは」
「お絵描きのだ~い好きな7歳のユカちゃんなんだ」(龍二)

 

「誰か…俺が嫌がっても、強引にこの世界から連れ出してくれないかな…」(龍二)

 

「溺れてる時の息苦しさとか海の暗さは、溺れた人同士でしか共有でけへんやろ」
その人と話したかったら、八虎も飛び込むしかないんやで」(橋田)

 

「自分らしくないものに触れてみないと、自分の世界が広がらなかったりするのよ」
「それに、自分のいいとこは案外他人が見つけてくれたりするのよね」(大葉)

 

「俺はさ、誰かが溺れてたら救命道具は持っていくけど飛び込まない」
「だって飛び込んだら、一緒に溺れるかもしんねえだろ」(八虎)

 

「でもそうしないとどうしようもないなら、飛び込むしかないだろ!」(八虎)

 

「八虎、飛び込むしかないなら…本当に飛び込める?」(龍二)

 

「溺れに行かない? 海」(龍二)
「俺は溺れないよ…溺れないよう泳ぐから」(八虎)

 

10話

「それに、私はまだ死なない」(龍二)

 

「俺は…ちょっと怖いよ、海の音」
「何もかも無かったことになりそうじゃん」(八虎)

 

「中学の頃、友達に”死にたい”ってぼやいたことがあってさ」
「そしたらね…”じゃあ裸になって死になよ”って」(龍二)

 

「”恥ずかしいと思うなら、どう見られてもいいと思えないなら”」
「”まだ死んじゃダメだよ”ってね」(龍二)

 

「だから、私はまだ死ねないの」(龍二)

 

「八虎、自分の裸を描いたことある?」
「描いてみたら?」(龍二)

 

「少なくとも、海を描くよりは発見があると思うけど」
「それに、優等生の服は重くて暑そうだしね」(龍二)

 

「こんな気持ちじゃ上手くなるわけもなく」
「八虎みたいに腹を決めて死ぬほど努力してる人には敵わないんだ」(龍二)

 

「俺くらいやれば、多分大抵の人間、俺より出来るようになるんじゃね」(八虎)

 

「人の目ばっかり気にしてるよ」(龍二)

 

「俺の好きだけが俺のことを守ってくれるんだと思ってるけど」
「自分が何が好きなのかさえ時々分からなくなる」(龍二)

 

「ホントは俺、ずっと好きな女の子がいるんだ」
「でもこんな格好してるし、男だけが好きなら分かりやすかったのにね」(龍二)

 

「でもそれって理解じゃなくてカテゴライズだよな」(八虎)

 

「こいつとこんな話をするなんてどうかしてる」
「きっと海の青さに染まったからだ」(八虎)

 

「まあ落ちたら俺のせい、受かったら俺のおかげ」
「それだけだろ?」(八虎)

 

「俺は、逃げるべき場所と闘うべき場所をずっと間違えてたのか…」
「でも君は正面からずっと闘ってきた」(龍二)

 

「八虎! 始まるんだね、これから」(龍二)

 

「自分の裸を見つめ、自分の裸を見せるのは、ありのままを認めること」
「綺麗なとこも汚いとこもね」(大葉)

 

「難しいのよ~」
「一生服を着たままの人だってたくさんいるわ」(大葉)

 

「進路? とりあえず家を出るよ。それで服を作る仕事する」
「裸も…裸を飾ろうとする人間の自由さも醜さも、すべて愛おしいじゃない」(龍二)

 

11話

「自分の作品の責任は自分で持つ」(桜庭華子)

 

「受験は本当に体力を消耗する」
「その中でお金の心配もしなければならない受験生の苦労は計り知れないわ」(大葉)

 

「精神的に平気でも、体が先に悲鳴をあげる子もいる」(大葉)

 

「しっかし、ヌードモデルって夢のあるシチュエーションだと思ってたけど」
「モチーフとして見ると案外すぐ目が慣れるんだな」(八虎)

 

「昼休憩含めて残り3時間」
「始めるのが遅いのなんか…慣れてんだよ!」(八虎)

 

「あと2日だけだ」
「だから今日だけは無理した方がいいよ」(高橋)

 

「(遅れてる?) じゃあ余計有利じゃん」
「周りの人はもう描き始めてるんでしょ」
「なら人の答えが見れるわね」(大葉)

 

「1日目は多少出遅れても取り戻せるけどさ」
「絵の具が乾いてないと出来ない技法とかを最終日だけでやろうとするのは」
「取り返しのつかない失敗をする可能性もある」(桑名)

 

「まあ結局、受験でメンタル落とすのは自分のせいじゃん」
「私が受かるのと矢口が落ちるのは関係ないことだし」(桑名)

 

「でも…描く大変さも死ぬほど分かるから、失敗なんて絶対に願えないけど」(桑名)

 

「俺、周りが見えてなかった」
「見えてなかったから自分にとっての”ありのまま”も」
「みんなにとっての”ありのまま”だと思い込んでた」(八虎)

 

「最初から答えは出てた」
「俺にとって裸は情けなくて頼りないもの」(八虎)

 

「服を着るのは裸を隠そうとする後ろめたい行為で」
「この絵は俺を通して見た俺の世界なんだ」(八虎)

 

12話

「ありのままの自分じゃ受かる気がしない」
「だからこそ戦略を考える」
「だからこそテーマを分かりやすく演出する」(八虎)

 

「この土壇場で…いや土壇場だからこそ分かった」
「ありのままの俺って、ホント笑えるほど自信がないな」(八虎)

 

「自信なんかないよ」
「事実だから、俺が絵が上手いのは」(高橋)

 

「(それが自信?) 違うな」
「矢口さんはご飯食べたり◯◯◯したりするのを褒められたら、それに自信持てるの?」
「俺は無理なんだけど」(高橋)

 

「別次元すぎて傷つかねえわ、もはや」(八虎)

 

「自信持てないことを恥ずかしいって思うくらいなら」
「それ受け入れて戦略練る方が俺に合ってる」(八虎)

 

「結局俺は、自信のない俺にしかなれないんだ」
でも自信のない俺だから、ここまで描けるようになったんだって思いたいな」(八虎)

 

「ふ~ん…ムカつく」
「ちょっと見ない間に上手くなりやがって」(高橋)

 

「ずっと”凡人だから、自分に自信がないから”」
「”努力して戦略練ってやんなきゃ”って思ってた」(八虎)

 

「でもコンプレックスの裏返しじゃなくて」
「”努力”と”戦略”は俺の武器だと思ってもいいの?」(八虎)

 

「自分の絵がこの世の誰より優れてるなんて思ってない」
「俺より上手い人なんかいっくらでもいる」(八虎)

 

「でも…でもさ、この世界の誰より俺は俺の絵に期待してる!」(八虎)

 

「絵を描く前はそんなことすら気づけなかった、”情けない裸”ですらなかったんだ」
「絵を描くまで、俺ずっと”透明”だった」(八虎)

 

「(試験?) 後悔はないですよ、反省は山程あるけど」(八虎)

 

「でも、まあしょうがないですよね」
「本番で実力出しきれないとこまでが実力なんで」(八虎)

 

「(余裕?) 俺は受かると思ってたから」(高橋)

 

「作品は諦めたらそこで完成よ」(大葉)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
 
 
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