原作小説「凶乱令嬢ニア・リストン」の名言・台詞をまとめていきます。【2】
凶乱令嬢ニア・リストン 1巻
第八章
名残惜しい気持ちもあるが、人生は出会いと分かれの繰り返しだ。
どうせ避けられない別れだし、湿っぽいのは苦手なので、さっさと去ることにしよう。(ニア・リストン)
「これであの女(シャロ)ともお別れですね」
「いやあ、そろそろ衝動的に殺ってしまいそうでしたよ」(リノキス・ファンク)
「仕方ないですよ──あの女、夜は遠慮なくお嬢様とイチャイチャするくせに」
「昼は(劇で)お嬢様を捨てるんですよ?」(リノキス)
「もうなんというか…手が出ても許されると思いません?」(リノキス)
「武に生きるものは九割が愚か者よ」(シャロ・ホワイト)
「何年も何年も、それこそ生涯を懸けるほど鍛えたって」
「刃物一本、ちっぽけな生き物の毒でさえあっけなく死んでしまう」(シャロ)
「一山いくらの雑魚でも、百人もいれば一晩はじっくり楽しめるだろう」
「おいおい、今夜は眠れない夜になっちゃうか!? 楽しみだなぁ!」(ニア)
「──わざとらしいですね」
「だいたい反抗期って自分で言うものではないと思いますよ」(リノキス)
「反抗期であることにさえも反発するというか」
「理由なき反骨精神のようなものですから」(リノキス)
こっちはもう今夜百人を相手に暴れてやる気で来たのに、蓋を開けたらこの様だ。
なんだこのがっかり感。ふざけるな。(ニア)
この初手からの躊躇のなさ。ひどく好い。
よろしい。雑魚百人の方が絶対に楽しいだろうが、今夜はこれで我慢してやろう。(ニア)
痛みはあるし、実際結構痛いし、多少の痣くらいはちょっと残りそうであるが。
だが、弱者の精一杯の反抗だと思えば、愛しささえ感じてしまう。(ニア)
「(なんで?) あなたが弱いからでしょ?」
「子供一人殴り飛ばせない程度って話じゃない」(ニア)
「私は、弱者の実力を受け止めてからねじ伏せるのが、強者の務めだと思っているの」(ニア)
「ちゃんと次の強さの段階が、まだまだ上があることを示せば、敗北の糧になるでしょう?」
「負けた理由もはっきりわかるし」(ニア)
「私が強いだけなのか、私が強い上であなたが弱いのか」
「どっちかしら」(ニア)
「まあどっちにしろ、私が強いことは確かね」
「別に私に負けても恥ではないと思うわよ」(ニア)
「(止めに来た?) 止める理由がないので」
「あの方、私よりよっぽど強いですから。この段になるともう止められませんよ」(リノキス)
「それに、あんなに楽しそうな顔をされては、なかなか止める気にもなれません」(リノキス)
「かわいそうに」
「街のチンピラくらいじゃ百人いたってお嬢様を止められません」(リノキス)
「──アッハハハハハハハハ!」
「ほらほら! 早く構えないと蹂躙するわよ!」(ニア)
「私に刺客を向けるなら、もうちょっと強い人を寄越してよ」(ニア)
エピローグ
本当に、夢のような夜だった。
確かに小粒が多いだけというつまらない相手ではあった。(ニア)
しかし暴力に飢えていた状態であったため、予想以上に楽しい時間となった。(ニア)
…欲を言うなら、やはり、全員が私の半分から八割は強いくらいの精鋭で、
というのが理想だが。(ニア)
私も血湧き肉踊り骨へし折ったり折られたりする死闘感は欲しい。(ニア)
「お嬢様、お願いがあるんですが」
「(一緒に寝ろ?) それはそうでしょう!」(リノキス)
「あんな昨日今日会ったような女とは同じベッドで寝られるのに」
「なぜそれ以上長い付き合いの私とは一緒に寝られないんですか!?」(リノキス)
「そんなの意味がわからない!」(リノキス)
「いいじゃないですか女同士で女同士かつ女同士なんだし!」
「女同士だから! 何があってもノーカウントでいいじゃないですか!」(リノキス)
「お嬢様。私に稽古を付けてくれませんか?」
「戦う意味の稽古です」(リノキス)
「──こんなにもお嬢様より弱いのでは」
「私が護衛に付いている意味がありませんから」(リノキス)
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